無限

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無限 に関 する様々 な数学 的 概念
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無限 大 記号 ∞ (アーベルなどはこれを 1 / 0 のように表記 していた)で表 す。大雑把 に言 えば、いかなる数 よりも大 きいさまを表 すものであるが、より明確 な意味 付 けは文脈 により様々 である。例 えば、どの実数 よりも大 きな(実数 の範疇 からはずれた)ある特定 の“数 ”と捉 えられることもある(超 準 解析 や集合 の基数 など)し、ある変量 がどの実数 よりも大 きくなるということを表 すのに用 いられることもある(極限 など)。無限 大 をある種 の数 と捉 える場合 でも、それに適用 される計算 規則 の体系 は1つだけではない。実数 の拡張 としての無限 大 には ∞ (+∞) と −∞ がある。大小 関係 を定義 できない複素数 には無限 大 の概念 はないが、類似 の概念 として無限 遠 点 を考 えることができる。また、計算 機上 では(本来 なら考 えない数 だが)たとえば「∞+i」のような数 を扱 えるものも多 い。無限 小 (infinitesimal)- (0を
除 く)いかなる数 よりも(その絶対 値 が)小 さな数 ととられることもある記号 あるいは拡張 された数 。無限 大 と同 じく、これは1つの数 を表 すものではなく、限 りなく小 さくなりうる変数 と考 える。微分 積分 学 における dx などの記号 は、これが無限 小 であるとする考 え方 は、19世紀 を通 じて否定 されるようになったが、20世紀 後半 からは、超 準 解析 の立場 から見直 されるようになった。 感覚 的 には分 かり易 いと思 われる直観 的 な無限 大 ・無限 小 の概念 ではあるが、現代 的 な実数 論 には直接的 には存在 しない(いわゆるε -δ 論法 によって量的 に扱 われる)。一方 で、超 準 解析 などにおいては数学 的 に定式 化 され、その存在 を肯定 される。無限 遠 点

- ユークリッド
空間 で平行 に走 る線 が、交差 するとされる空間 外 の点 あるいは拡張 された空間 における無限 遠 の点 。平行 な直線 のクラスごとに1つの無限 遠 点 があるとする場合 は射影 空間 が得 られる。この場合 、無限 遠 点 の全体 は1つの超 平面 (無限 遠 直線 、無限 遠 平面 etc.)を構成 する。また全体 でただ1つの無限 遠 点 があるとする場合 は(超 )球面 が得 られる。複素 平面 に1つの無限 遠 点 ∞ を追加 して得 られるリーマン球面 は理論 上 きわめて重要 である。無限 遠 点 をつけ加 えてえられる射影 空間 や超 球面 はいずれもコンパクトになる。 無限 集合 有限 集合 (その要素 の数 が自然 数 で表 せる集合 )でない集合 。
無限 小数 - その
小数 表示 が有限 の桁 ではない数 。 無限 列 数 (あるいは点 などの要素 )に番号 を付 けて無限 に並 べたもの、つまり長 さが無限 の数列 、点 列 など。より厳密 には自然 数 全体 の集合 N上 で定義 される写像 。
歴史
[無限 大 記号 の由来
[「ウロボロスが
超 限 数
[ドイツの
カントールは、 より
デデキント無限
[ある
符号 位置
[Unicode | JIS X 0213 | |||
---|---|---|---|---|
∞ | U+221E |
1-1-71 |
∞ ∞ ∞ |
出典
[- ^ YEO・エイドリアン 『
π とeの話 数 の不思議 』 p.63、青土 社 、2008年
参考 文献
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数学 分野 - ジョージ・G・ジョーゼフ 『
非 ヨーロッパ起源 の数学 』垣 田高 夫 、大町 比佐 栄 訳 、講談社 、1996年 。 竹内 外史 『集合 とはなにか』講談社 ブルーバックス 1976年 (集合 についての入門 書 )結城 浩 『数学 ガール/ゲーデルの不完全性 定理 』 2009年 新井 敏 康 『数学 基礎 論 』岩波書店 2011年 (増補 版 )東京大学 出版 会 2021年 (数学 基礎 論 (数理 論 理学 )に関 するテキスト)
- ジョージ・G・ジョーゼフ 『
哲学 分野