クロトキ

クロトキ
保全ほぜん状じょう況きょう評価ひょうか
	NEAR THREATENED; (IUCN Red List Ver.3.1 (2001));
分類ぶんるい
学名がくめい
	Threskiornis melanocephalus ; (Latham, 1790)
英名えいめい
	Black-headed Ibis

クロトキ （黒くろ朱鷺とき、学名がくめい：Threskiornis melanocephalus ）は、ペリカン目めトキ科かに属ぞくする鳥類ちょうるいの一種いっしゅ。

形態けいたい

全長ぜんちょう約やく70cm。体からだ色しょくは白色はくしょくで、くちばしから顔かおにかけては黒色こくしょくである。脚あしも黒くろい。頭部とうぶから上うえ頸にかけては成長せいちょうと共ともに羽はねが抜ぬけて禿はげ上あがり、黒くろい皮膚ひふが裸出らしゅつする。幼鳥ようちょうでは、頭部とうぶ等とうに灰はい黒色こくしょくの羽毛うもうが生はえている。

分布ぶんぷ

中国ちゅうごく東部とうぶ、東南とうなんアジアの限かぎられた地域ちいきと、インド、スリランカで繁殖はんしょくし、中国ちゅうごくで繁殖はんしょくした個体こたいは冬季とうき東南とうなんアジアへ渡わたり越冬えっとうする。

日本にっぽんには稀まれな冬ふゆ鳥とりとして渡来とらいするが近年きんねんは記録きろくが減少げんしょう気味ぎみで、西日本にしにほんにまれに渡来とらいするに過すぎない。幼鳥ようちょうが渡来とらいする例れいが多おおい。かつては日本にっぽんでも繁殖はんしょくしていたらしく、江戸えど時代じだいの絵画かいがで描えがかれたサギ山やまに本ほん種たねが描えがかれているものがある。また、幾いくつかの古文書こもんじょで「カマサギ」「ナベカムリ」「クロクビ」などの呼称こしょうでクロトキが紹介しょうかいされている。