グルイーノ

グルイーノ
組成そせい	素粒子そりゅうし
発見はっけん	未み発見はっけん
スピン	1/2

グルイーノ（英えい: gluino）とは、超ちょう対称たいしょう性せい粒子りゅうしの一種いっしゅであり、量子りょうし色しょく力学りきがくで強つよい相互そうご作用さようを媒介ばいかいするゲージ粒子りゅうしとして導入どうにゅうされたグルーオンの超ちょう対称たいしょう性せいパートナーである。

超ちょう対称たいしょう性せい理論りろんでは、素粒子そりゅうしの標準ひょうじゅん理論りろんに登場とうじょうするゲージ粒子りゅうしはスピンが1のボース粒子りゅうし、即すなわちベクトル粒子りゅうしであるので、その超ちょう対称たいしょう性せいパートナー粒子りゅうしは、ゲージ粒子りゅうしと同一どういつのベクトル超ちょう多重たじゅう項こうに属ぞくする、スピンが1/2のフェルミ粒子りゅうしとなる。

グルーオンがカラー八はち重じゅう項こうの質量しつりょう0のゲージ粒子りゅうしであるのに対たいして、グルイーノはカラー八はち重じゅう項こうの質量しつりょうが0でないマヨラナ粒子りゅうしである。

TevatronやLHCをはじめとするハドロンコライダーでの直接ちょくせつ探索たんさくが行おこなわれているが、いまだ発見はっけんには至いたっていない。LHCの重心じゅうしん系けいエネルギー13TeV陽子ようし陽子ようし衝突しょうとつを用もちいたATLAS実験じっけん・CMS実験じっけんによって、モデルに依よらず概おおむね質量しつりょう1TeV以下いか, モデル次第しだいでは最大さいだいで2TeV前後ぜんこうまでが現在げんざい棄却ききゃくされている。