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ダイクォーク

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

ダイクォーク(diquark)は、バリオンうちの2クォーク仮想かそう結合けつごう状態じょうたいである(Lichtenberg 1982)。対応たいおうするバリオンのモデルは、クォーク-ダイクォークモデルとばれる。ダイクォークはしばしば、3つめのクォークとつよ相互そうご作用さようとおして相互そうご作用さようする単一たんいつ粒子りゅうしとしてあつかわれる。かくないのダイクォークの存在そんざいについてはいま議論ぎろんがあるが、いくつかのかく性質せいしつ構造こうぞうについて説明せつめい役立やくだつ。ダイクォーク-はんダイクォークたいは、X(3872)のような特異とくい粒子りゅうし正体しょうたい候補こうほである。

形成けいせい

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ダイクォークないの2つのクォークのあいだはたらちからは、いろスピン両方りょうほう反対称はんたいしょうである場合ばあいには引力いんりょくとなる[よう説明せつめい]両方りょうほうのクォークがこのように相互そうご作用さようすると、これらは非常ひじょうひくいエネルギーの結合けつごう状態じょうたいつくる。このひくいエネルギーの結合けつごう状態じょうたいがダイクォークとばれる。

議論ぎろん

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おおくの科学かがくしゃは、ダイクォークは粒子りゅうしなすべきではないとかんがえている。これらはいろ中性ちゅうせいでない2つのクォークをふくんでいるかもしれず、独立どくりつした結合けつごう状態じょうたいとしては存在そんざいしえない。そのため、これらはハドロンないやく1fmのおおきさのふく合体がったいとして自由じゆうただよっているとかんがえられている。このおおきさは、ハドロンそのもののおおきさとおなじである。

ラムダ粒子りゅうしおよびシグマ粒子りゅうし実験じっけん

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ダイクォークをもちいて、高速こうそくクォークによるハドロンの生成せいせいさい形成けいせいされるラムダ粒子りゅうしおよシグマ粒子りゅうし実験じっけんおこなわれた。この実験じっけんでは、クォークが真空しんくう領域りょういきイオン化いおんかさせ、これによりクォーク-はんクォークたいつくられ、中間子ちゅうかんし変換へんかんされた。クォークの結合けつごうによりバリオンが生成せいせいされるさい、クォークが最初さいしょに2つのクォークの安定あんてい状態じょうたい形成けいせいすると都合つごうい。ラムダ粒子りゅうしおよびシグマ粒子りゅうしは、アップクォークダウンクォークストレンジクォーク結合けつごう形成けいせいされる。科学かがくしゃ[だれ?]は、ラムダ粒子りゅうしは[ud]ダイクォークをふくむがシグマ粒子りゅうしふくまないことを発見はっけんした。この結果けっかから、ラムダ粒子りゅうしはシグマ粒子りゅうしより形成けいせいされやすいことが推測すいそくされ[よう説明せつめい]実際じっさいに10ばい程度ていどおお生成せいせいされている。

出典しゅってん

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関連かんれん項目こうもく

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