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ロー中間子ちゅうかんし

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

ロー中間子ちゅうかんし(ローちゅうかんし)は、たん寿命じゅみょうハドロンである。アイソスピンの3じゅうこうであり、ρろー+ρろー0ρろー-表記ひょうきされる。つよ相互そうご作用さようしめ粒子りゅうしとしてはパイ中間子ちゅうかんしK中間子ちゅうかんしいでかるく、3つの状態じょうたいとも質量しつりょうやく770 MeVである。ρろー+ρろー0あいだにはわずかな質量しつりょうがあるはずであるが、この現在げんざい技術ぎじゅつ限界げんかいえており、0.7 MeV以下いかかんがえられている。

ロー中間子ちゅうかんし短時間たんじかん崩壊ほうかいする。また崩壊ほうかいはばやく145 MeVであり、その崩壊ほうかいはばはBreit-Wigner分布ぶんぷしたがわないという奇妙きみょう特徴とくちょうがある。ロー中間子ちゅうかんしは、分岐ぶんきりつ99.9%で2つのパイ中間子ちゅうかんし崩壊ほうかいする。中性ちゅうせいのロー中間子ちゅうかんしは、分岐ぶんきりつ5×10-5電子でんしミュー粒子りゅうしにも崩壊ほうかいしうる。このレプトンへの崩壊ほうかい過程かていは、光子こうしとロー中間子ちゅうかんし混合こんごうとして解釈かいしゃくされる[だれによって?]電荷でんかったロー中間子ちゅうかんしおもウィークボソン混合こんごうし、電子でんしまたはミュー粒子りゅうしニュートリノ崩壊ほうかいしうるが、この現象げんしょうはまだ観測かんそくされていない。

De Rujula-Georgi-Glashowによるハドロンの記述きじゅつでは、ロー中間子ちゅうかんしは、クォークはんクォーク束縛そくばく状態じょうたいであり、励起れいきしたパイ中間子ちゅうかんしとして解釈かいしゃくされる[だれによって?]。パイ中間子ちゅうかんしとはことなり、ロー中間子ちゅうかんしはj = 1のスピンをち、質量しつりょうもかなりおおきい。このパイ中間子ちゅうかんしとロー中間子ちゅうかんし質量しつりょうは、クォークとはんクォークのあいだおおきなちょう微細びさい構造こうぞう相互そうご作用さよう由来ゆらいするものであるとされる。De Rujula-Georgi-Glashowによる記述きじゅつたいするおも反論はんろんは、パイ中間子ちゅうかんし質量しつりょうちいささをカイラル対称たいしょうせいやぶれではなく、偶然ぐうぜんのせいにしているところにある。

ロー中間子ちゅうかんし
粒子りゅうしめい 粒子りゅうし
記号きごう
はん粒子りゅうし
記号きごう
クォーク
組成そせい[1]
不変ふへん質量しつりょう (MeV/c2) IG JPC S C B' 寿命じゅみょう (s) 崩壊ほうかい過程かてい

(>5% of decays)

荷電かでんロー中間子ちゅうかんし[2] ρろー+(770) ρろー-(770) 775.4±0.4 1+ 1 0 0 0 ~4.5×10−24[a][b] πぱい± + πぱい0
中性ちゅうせいロー中間子ちゅうかんし[2] ρろー0(770) Self 775.49±0.34 1+ 1−− 0 0 0 ~4.5×10−24[a][b] πぱい+ + πぱい-

[a] ^ PDG reports the resonance width (Γがんま). Here the conversion τたう = ħΓがんま is given instead.

[b] ^ The exact value depends on the method used. See the given reference for detail.

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ C. Amsler et al. (2008): Quark Model
  2. ^ a b C. Amsler et al. (2008): Particle listings – ρろー

参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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