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デルタ粒子りゅうし

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

デルタ粒子りゅうし(デルタりゅうし)とは、素粒子そりゅうし物理ぶつりがくにおいてバリオン分類ぶんるいされるハドロン一種いっしゅである。アップクォークダウンクォークから構成こうせいされる比較的ひかくてきかるい(1,232 MeV/c2ふくあい粒子りゅうしである。全角ぜんかく運動うんどうりょうおよびアイソスピンは3/2で、かくの1/2とは対照たいしょうてきである。

崩壊ほうかい

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すべての種類しゅるいのデルタ粒子りゅうしは、つよ相互そうご作用さようによってかくパイ中間子ちゅうかんし崩壊ほうかいする。最終さいしゅうてきなチャージはアイソスピンカップリングによってまる。ひくかくりつ時間じかんをかけてΔでるた+陽子ようし光子こうしΔでるた0中性子ちゅうせいし光子こうし崩壊ほうかいすることがある。

組成そせい

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スピンが3/2ということは、デルタ粒子りゅうし構成こうせいする3つのクォークは、3つのうち1つが反対はんたい方向ほうこういているかくとはことなり、すべおな方向ほうこういていることをしめしている。このスピン配列はいれつは、アイソスピンの量子りょうしすう3/2によって補完ほかんされ、Δでるた+Δでるた0を1/2のアイソスピンをかく区別くべつする。

デルタ粒子りゅうしのファミリーは、電荷でんかことなる4つの粒子りゅうし構成こうせいされる。これらは、デルタ粒子りゅうし構成こうせいするアップクォークとダウンクォークの電荷でんかわせたになる。また電荷でんか反対はんたいアンチクォークから構成こうせいされる4種類しゅるいはん粒子りゅうし存在そんざいする。+2の電荷でんかΔでるた++存在そんざいは、クォークモデル発展はってん決定的けっていてき手掛てがかりになった。

デルタ粒子りゅうし
粒子りゅうし 記号きごう クォーク組成そせい 静止せいし質量しつりょう (MeV/光速こうそく2) I JP Q (e) S C B' T 半減はんげん (s) 崩壊ほうかい
デルタ[1] Δでるた++(1232) uuu 1,232 ± 1 32 32+ +2 0 0 0 0 5.58 ± 0.09 × 10-24 p+ + Πぱい+
デルタ[1] Δでるた+(1232) uud 1,232 ± 1 32 32+ +1 0 0 0 0 5.58 ± 0.09 × 10-24 Πぱい+ + n0または
Πぱい0 + p+
デルタ[1] Δでるた0(1232) udd 1,232 ± 1 32 32+ 0 0 0 0 0 5.58 ± 0.09 × 10-24 Πぱい0 + n0または
Πぱい- + p+
デルタ[1] Δでるた-(1232) ddd 1,232 ± 1 32 32+ -1 0 0 0 0 5.58 ± 0.09 × 10-24 Πぱい- + n0

出典しゅってん

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  1. ^ a b c d C.Amsler et al. (2008): Particle listings ?

参考さんこう文献ぶんけん

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