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ちょう対称たいしょうせい粒子りゅうし

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ボシーノから転送てんそう

ちょう対称たいしょうせい粒子りゅうし(ちょうたいしょうせいりゅうし、英語えいご: supersymmetric particle、SUSY粒子りゅうし) は、ちょう対称たいしょうせいによって予想よそうされる粒子りゅうし分類ぶんるいである。既存きそんのある粒子りゅうしたいし、スピンが1/2ずれるだけで、電荷でんかなどはとう素粒子そりゅうし。スピンが1/2ずれるため、既存きそんフェルミオンたい未知みちボソン既存きそんのボソンにたい未知みちのフェルミオンがたいとなる。たいをなす相方あいかたちょう対称たいしょうせいパートナー (supersymmetric partner) という。

ちょう対称たいしょうせい粒子りゅうしなかもっとかるいものはLSP (Lightest Supersymmetric Particle) とばれる。英語えいご: R-parity保存ほぞん仮定かていすればその粒子りゅうし崩壊ほうかいしない安定あんてい粒子りゅうしとなるため、LSPが電気でんきてき中性ちゅうせいであればダークマター候補こうほとなる。

現在げんざい宇宙うちゅうではこのような粒子りゅうし観測かんそくされていない。すくなくともていエネルギーではちょう対称たいしょうせいやぶれており、ちょう対称たいしょうせいやぶれによって粒子りゅうしとそのちょう対称たいしょうパートナーの質量しつりょうことなっているとかんがえられている。

実験じっけんでの直接ちょくせつ探索たんさくではLEPTevatron, 2008ねんからはCERN加速器かそくきLHCおこなわれているがこれまでのところ兆候ちょうこうつかっていない。[1][2] CERNが掲載けいさいした最新さいしん論文ろんぶん(2021)では、「ちょう対称たいしょうせい粒子りゅうしが、いかなる条件じょうけんでもまった観察かんさつされなかった」ことをあらためて報告ほうこくした。[3]

すくなくとも、13TeVのエネルギーで探索たんさくできる領域りょういきまでにはSUSY粒子りゅうし存在そんざいしないことが示唆しさされた。かりにヒッグス粒子りゅうしちょう対称たいしょうパートナーである「ヒグシーノ」が暗黒あんこく物質ぶっしつである場合ばあい、LHCの探索たんさく実験じっけん死角しかくはいりやすいとされている。[4]

命名めいめいほう

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ボソンにたいするフェルミオンのちょう対称たいしょうせいパートナーは、もとのボース粒子りゅうし語尾ごびを-inoとする。-inoは「ちいさい」という意味いみ

フェルミオンにたいするボソンのちょう対称たいしょうせいパートナーは、もとのフェルミ粒子りゅうし語頭ごとうにs-をつける。s-はスカラーりゃくで、フェルミオンにたいするちょう対称たいしょうせい粒子りゅうしはスピンが0のスカラー粒子りゅうしであることをあらわす。りゃくさず「スカラー」をあたまにつけることもある。

おもちょう対称たいしょうせい粒子りゅうし

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ SupersymmetryPublicResults < AtlasPublic < TWiki”. twiki.cern.ch. 2019ねん4がつ21にち閲覧えつらん
  2. ^ PhysicsResultsSUS < CMSPublic < TWiki”. twiki.cern.ch. 2019ねん4がつ21にち閲覧えつらん
  3. ^ Search for squarks and gluinos in final states with jets and missing transverse momentum using 139 fb−1 of √ 𝒔 =13 TeV 𝒑 𝒑 collision data with the ATLAS detector”. arxiv. 2021ねん1がつ18にち閲覧えつらん
  4. ^ 250 GeV ILC の物理ぶつり意義いぎ”. 2023ねん4がつ15にち閲覧えつらん