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サッカー競技きょうぎ規則きそく

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

サッカー競技きょうぎ規則きそく(サッカーきょうぎきそく、えい: Laws of the Game)は、国際こくさいサッカー評議ひょうぎかい(IFAB)により制定せいていされるサッカー基本きほんルールである。FIFAに加入かにゅうしているすべての組織そしき競技きょうぎ規則きそくしたがって公式こうしきせんおこなわなければならない。

概要がいよう

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毎年まいとし2がつか3がつ開催かいさいされる国際こくさいサッカー評議ひょうぎかい (IFAB) 年次ねんじ総会そうかいで、国際こくさいサッカー連盟れんめい (FIFA) の4ひょう、イギリス本土ほんど4協会きょうかいイングランドサッカー協会きょうかいスコットランドサッカー協会きょうかいウェールズサッカー協会きょうかいきたアイルランドサッカー協会きょうかい)がかく1ひょうけい8ひょうのうち3/4以上いじょうつまり6ひょう以上いじょうのルール改正かいせい賛成さんせいひょうがあればルールが改正かいせいされる[1]。ルール改正かいせい、5がつまつまでにFIFAからFIFA加盟かめい各国かっこくのサッカー協会きょうかい通達つうたつされ、6月1にちからぜん世界せかい施行しこうされる(国際こくさい試合しあいは6がつ1にちからそく施行しこう。ただし、6月1にちまでにそのとしのシーズンがわっていない大陸たいりく連盟れんめいおよび加盟かめい協会きょうかいつぎのシーズンの開始かいしまでしんルール施行しこう延期えんきできる。日本にっぽんでは例年れいねん6がつ1にち以降いこうのしかるべきおそくとも8がつちゅうには施行しこうしている[2]。6月1にち以前いぜんに、シーズンを開始かいしする場合ばあいは、IFABの改正かいせいかんする通達つうたつ直後ちょくご施行しこうすることができる[3][1])。つまり、毎年まいとしサッカーのルールはこまかく変更へんこうされている。そのため、審判しんぱん毎年まいとし更新こうしん講習こうしゅうかいける必要ひつようがある(受講じゅこう場合ばあい審判しんぱん資格しかく失効しっこうする)。近年きんねん、IFAB年次ねんじ総会そうかい結論けつろんなかった内容ないようなどについては、6がつか7がつのIFAB特別とくべつ会議かいぎて、その指示しじ方向ほうこうせい通達つうたつ)としてあらためてつたえられるようになった。

したがって、下記かきのルールも変更へんこうあるいは削除さくじょ(ルールおよ用語ようご自体じたいくなっている)されている場合ばあいがある。たとえば、キーパーチャージ(ゴールエリアないのキーパーへのチャージをきんずる)の反則はんそくは、1997ねんのルール改正かいせい削除さくじょされ現在げんざい存在そんざいしない。最新さいしんのルールおよび通達つうたつについては日本にっぽんサッカー協会きょうかい公式こうしきHP[3]やFIFA公式こうしきHP[4]やIFAB公式こうしきHP[5]参照さんしょうのこと[6]

2015ねん2がつごろ改正かいせいされたサッカー競技きょうぎ規則きそく2015/2016までは、IFABが制定せいていしたルール(競技きょうぎ規則きそくとう)をFIFAが冊子さっしとして発行はっこうしていたが、2016ねん3がつIFAB年次ねんじ総会そうかい改正かいせいされたサッカー競技きょうぎ規則きそく2016/2017以降いこうは、IFABが直接ちょくせつルール(競技きょうぎ規則きそくとう)の英語えいごばん正式せいしき原本げんぽん)、フランス語ふらんすごばん、ドイツばんおよびスペインばん冊子さっし(ルールブック。競技きょうぎ規則きそくほん)を発行はっこうしている。文章ぶんしょう表現ひょうげん解釈かいしゃく疑問ぎもんしょうじた場合ばあいは、英語えいごばん競技きょうぎ規則きそくもとづくものとされている(日本にっぽんでは、日本にっぽんサッカー協会きょうかい英語えいごばん毎年まいとし改正かいせい部分ぶぶんふくめて日本語にほんご翻訳ほんやく表現ひょうげん見直みなおしながら日本語にほんごばん出版しゅっぱん[7]

構成こうせい

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今日きょう、サッカー競技きょうぎ規則きそくは17じょうぜん50ページで構成こうせいされており、1997ねん規則きそく改正かいせいにて大幅おおはば簡素かんそされることになった。これらの規則きそくはイングランドのコモン・ロー形式けいしきかれている。

歴史れきし

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1863ねん10月26にちイギリスロンドンにあるフリーメイソンズ・タバーンにて、「統一とういつルールの作成さくせいと、試合しあいにおけるどうルールの運用うんようたずさわる協会きょうかい設立せつりつ」を目的もくてきとしてエベネーザー・コッブ・モーリーらとロンドンの12(資料しりょうによっては11)のクラブのあいだ会議かいぎひらかれた。このフットボール協会きょうかい(FA)の公式こうしき設立せつりつとされる。1863ねん12月8にちまでけい6かいのミーティングをて、14じょうから世界せかい最初さいしょのサッカー統一とういつルールが作成さくせいされた[8]。この統一とういつルール作成さくせいにより近代きんだいサッカーが本格ほんかくてき誕生たんじょうした。このサッカー統一とういつルールでの世界せかいはつ試合しあいは、1863ねん12月19にちにイングランドでおこなわれたリッチモンドたいバーンズせんで、0-0のけだった。

1863ねん以前いぜん

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「フットボール」としょうされる競技きょうぎ中世ちゅうせいからイギリスで人気にんきはくしていた。これらの競技きょうぎ規則きそく共通きょうつうでもなく法典ほうてんもされていなかった。はじめて出版しゅっぱんされた「フットボール」のルールはラグビーこうのもの(1845ねん)であり(このルールは広範こうはんなハンドリングをみとめていた)、すぐにイートン・フィールド・ゲームつづいた(1847ねん)(この競技きょうぎはボールのハンドリングについてかなり制約せいやくおおかった)。1830年代ねんだいから1850年代ねんだいあいだに、すうおおくの競技きょうぎ規則きそくケンブリッジ大学けんぶりっじだいがく使用しようするためにつくられた(ケンブリッジ・ルール参照さんしょうされたい)。しかし、これらは当時とうじ一般いっぱんてき出版しゅっぱんされず、おおくはそのうしなわれた。(スクールあるいは大学だいがくではなく)フットボール「クラブ」によって出版しゅっぱんされたはつ詳細しょうさい規則きそくしゅうシェフィールドFCのものであった(1858ねんかれ、1859ねん出版しゅっぱんされた)。シェフィールドFCが法典ほうてんしたこの競技きょうぎは(フットボール協会きょうかいのコードとの統合とうごうによって)廃止はいしされるまで、改正かいせいかえしながら20年間ねんかんプレーされた。メルボルンFC規則きそく(1859ねん)はオーストラリアンフットボール起源きげんである。1863ねんまつにフットボール協会きょうかい結成けっせいされるまで、おおくのことなる規則きそくしゅう出版しゅっぱんされた。これらはどの程度ていどまでボールをあつかってよいか、オフサイドのあつかい、対戦たいせん相手あいてゆるされるフィジカルコンタクトのりょう、ゴールのたかさといった問題もんだいかんしておおきくがあった。

規則きそく統一とういつけた重要じゅうよう段階だんかいは1848ねんケンブリッジ・ルール策定さくていであるが、普遍ふへんてき採用さいようされたわけではなかった。

1863ねん規則きそく

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フットボール・アソシエーション代表だいひょうしてエベネーザー・コッブ・モーリーによって1863ねん起草きそうされた最初さいしょ手書てがきの「競技きょうぎ規則きそく」。マンチェスターの国立こくりつサッカー博物館はくぶつかん展示てんじされている。

1863ねん規則きそくはじエベネーザー・コッブ・モーリー英語えいごばんによって起草きそうされ、あらたに設立せつりつされたFAの会合かいごうにおいて1863ねん12月8にち承認しょうにんされた。「協会きょうかいしき(アソシエーション)」フットボール(つまりサッカー)はこのときはじまったとかんがえることができ、この規則きそく採用さいようしなかったクラブでおこなわれていた競技きょうぎラグビーフットボールへと発展はってんした。

1863ねん12月5にち承認しょうにんされ、『ベルズ・ライフ・イン・ロンドン英語えいごばん』で公開こうかいされた1863ねんのフットボール協会きょうかい規則きそく以下いかとおりである。

  • グラウンドの最大さいだいちょうは200ヤード (183 m)、最大さいだいはばは100ヤード (91 m)、ながさとはばはたによって目印めじるしけるものとする; ゴールは、ひもやぼうわたされていない、8ヤード(7.3メートル)はなれててられた2ほん直立ちょくりつしたポストで定義ていぎされるものとする。
  • 陣地じんちめるためのコインげをおこなうものとし、試合しあいはコインげでけたがわによるグラウンド中央ちゅうおうからのプレースキックで開始かいしするものとする; 相手あいてがわはキックオフされるまでボールの10ヤード (9.1 m)以内いない接近せっきんしてはならない。
  • ゴール(得点とくてん)がまったのちめられたがわはキックオフの資格しかくるものとし、ゴールがまるたびに陣地じんち交換こうかんするものとする。
  • ゴールは、ボールをげたり、まえとしたり(ノックオン)、ってはこんだりすることなく、ボールがゴールポストのあいだあるいはゴールポストのあいだ空間くうかんうえを(どんなたかさでも)通過つうかしたとき得点とくてんとなるものとする。
  • ボールがタッチ(タッチラインの外側そとがわ)にあるとき、ボールに最初さいしょれた(タッチした)選手せんしゅが、ボールがグラウンドを境界きょうかいせんじょう地点ちてんから、境界きょうかいせんから直角ちょっかく方向ほうこうけてボールをげるものとし、ボールがグラウンドにれるまではプレーちゅう(イン・プレー)ではないものとする。
  • 選手せんしゅがボールをったとき相手あいてがわのゴールラインにちかほう位置いちしている味方みかたチームの選手せんしゅ全員ぜんいんプレーがい(アウト・オブ・プレー)であり、イン・プレーになるまでボールにれたり、ボールにれようとするその選手せんしゅをいかなる方法ほうほうでも妨害ぼうがいしてはならない; しかし、ゴールラインの後方こうほうからボールがキックオフされたときはどの選手せんしゅもプレーがいではない。
  • ボールがゴールラインの後方こうほうった場合ばあい、もしゴールをまもがわ選手せんしゅはじめてボールにれたならば、そのチームの選手せんしゅは、ボールがれられた場所ばしょのゴールラインをはさんで反対はんたいがわ地点ちてんからのフリーキックの権利けんりるものとする。もしゴールをめるがわ選手せんしゅはじめてボールにれたならば、そのチームの選手せんしゅは、ボールがれられた場所ばしょのゴールラインをはさんで反対はんたいがわ、ゴールラインのそと(註: グラウンドのなか)15ヤード (14 m)地点ちてんからゴールにけたフリーキックの権利けんりるものとし、相手あいてがわはフリーキックがおこなわれるまでゴールラインのうち(グラウンドのそと)にいなければならない。
  • もし選手せんしゅすみやかにかかと地面じめんしるし(マーク)をつけフェアキャッチおこなったら、その選手せんしゅはフリーキックの権利けんりるものとする; そのようなキックをおこなうためにその選手せんしゅのぞむだけ後方こうほうがってよく、相手あいてがわ選手せんしゅかれがキックするまでけられたしるしえてすすんではならない。
  • ボールをってはしってはならない。
  • トリッピング(あしけてころばせる)あるいはハッキング(相手あいてずねる)は禁止きんしとし、使つかっててきさえたり、したりしてはならない。
  • 使つかってボールをげたり、パスをしたりしてはならない。
  • いかなる場合ばあいでもプレーちゅうでグラウンドからボールをひろげてはならない。
  • ブーツのソール(くつそこ)あるいはヒール(かかと)に、たくぎ、鉄製てつせいいた、あるいはガタパーチャ[注釈ちゅうしゃく 1]装着そうちゃくしてはならない。

『ベルズ・ライフ・イン・ロンドン』が報道ほうどうするところによると、FAが承認しょうにんした12月8にち会合かいごうにおいて、ポケットサイズばんは1シリング、クラブルームようのよりおおきなはんは1シリング6ペンスで印刷いんさつできるとべたジョン・リリーホワイトが、この規則きそく出版しゅっぱんすることとなった。

規則きそく発展はってん

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サッカーの規則きそくなが期間きかんをかけて変化へんかした。イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドにおいて使用しようされていた規則きそくあいだ差異さいしょうじてきたころから、規則きそく統括とうかつする国際こくさいサッカー評議ひょうぎかい (IFBA) が設立せつりつされた(後述こうじゅつ)。

特筆とくひつすべき規則きそく改正かいせいには以下いかのものがある[9][10][11][12][13]

  • 1866ねん – パスのとゴールとのあいだに3にん選手せんしゅがいるならば、前方ぜんぽうへのパス(フォワードパス)が許可きょかされた。これは、現代げんだいラグビーでられるオフサイド英語えいごばんから今日きょうのサッカーでられているオフサイドルールかう変化へんか最初さいしょいちである。フェアキャッチたいしてフリーキックがあたえられるルールが廃止はいしされた。テープ(現代げんだいのクロスバーに相当そうとうする)がゴールに追加ついかされた; それ以前いぜんのゴールはどのたかさでも得点とくてんすることができた(今日きょうのオーストラリアンフットボールと同様どうよう[注釈ちゅうしゃく 2]
  • 1867ねん – ゴールラインのうしろにボールがとき状況じょうきょう単純たんじゅんされた。これによってすべてのラグビーのような要素ようそのぞかれた。ボールをどちらのチームがタッチしたかにかかわらず守備しゅびチームにゴールキックがあたえられるようになった[注釈ちゅうしゃく 2]
  • 1870ねん – ボールのすべてのハンドリングが禁止きんしされた(それ以前いぜんは、選手せんしゅはボールをキャッチすることができた)。チームはハーフタイムにエンドを交換こうかんするが、前半ぜんはん得点とくてんまれなかったときのみとされた[注釈ちゅうしゃく 2]
  • 1871ねん – 「ゴールをまもるため」にボールのでのあつかいがゆるされるゴールキーパーのポジションの導入どうにゅう
  • 1872ねん – ハンドボールへのばちとして間接かんせつフリーキックが導入どうにゅうされた。ルールの違反いはんたいする罰則ばっそく措置そちはじめての言及げんきゅうである。コーナーキック導入どうにゅうされた。チームは後半こうはんあいだはゴールがまったのちにエンドを交換こうかんしなくなった[注釈ちゅうしゃく 2]
  • 1873ねん – ボールをタッチにした相手あいてがわのチームにスローインがあたえられた(それ以前いぜんは、ボールがタッチにのち最初さいしょさわった選手せんしゅあたえられていた)[注釈ちゅうしゃく 2]。ゴールキーパーはボールを「キャリー」(ってはこぶ)することが禁止きんしされた。
  • 1874ねん – ハンドボールをばっするためだけに以前いぜん使つかわれていた間接かんせつフリーキックが、ファウルプレーとオフサイドにもあたえられるようになった。試合しあい審判しんぱん(「アンパイア」)にかんするはつ言及げんきゅう。それ以前いぜんは、チームのキャプテンが一般いっぱんてき規則きそく遵守じゅんしゅすることが期待きたいされていた[注釈ちゅうしゃく 2]
  • 1875ねん – コーナーキックあるいはキックオフから直接ちょくせつゴールをめることができなくなった。チームはハーフタイムにのみエンドを交換こうかんすることになった。ゴールはクロスバーあるいはテープのいずれかをそなえることになった[注釈ちゅうしゃく 2]
  • 1877ねん – スローインをどの方向ほうこうれてもよくなった(それ以前いぜんは、今日きょうラグビーユニオン同様どうように、タッチラインに直角ちょっかくれなければならなかった)[注釈ちゅうしゃく 2]。この規則きそく変更へんこう結果けっかとして、シェフィールドフットボール協会きょうかいのクラブは独自どくじの「シェフィールド・ルール」を廃止はいしして、FAの規則きそく採用さいようすることに合意ごういした。これにより、FAのルールとシェフィールド・ルールとの統一とういつ完了かんりょうした。
  • 1878ねん – スローインからの場合ばあい選手せんしゅはオフサイドをられるようになった。
  • 1881ねん – アンパイアあいだ議論ぎろん裁定さいていするためにレフェリーが導入どうにゅうされた。警告けいこく(「紳士しんしてき振舞ふるまい」にたいして)と退場たいじょう暴力ぼうりょくてき行為こういたいして)がはじめて規則きそくおもてわれた。
  • 1883ねん – イングランド、スコットランド、アイルランド、ウェールズの4協会きょうかいあいだで1882ねん12月にひらかれた国際こくさいフットボール会議かいぎ結果けっかとして、ホーム・ネイションズあいだ規則きそく統一とういつがなされた。これは翌年よくねんにFAの規則きそくへのいくつかの変更へんこう必然ひつぜんてきともなった。スローインが最終さいしゅうてき現代げんだいかたちたっし、選手せんしゅ両手りょうて使つかってあたまうえからボールをげることが必要ひつようになった。選手せんしゅはコーナーキックからはオフサイドをられなくなった。ゴールキーパーはボールを保持ほじしたまま2すすめるようになった。ゴールはクロスバーをゆうしていなければいけなくなった(テープの使用しようのオプションが除去じょきょされた)。キックオフは前方ぜんぽうにキックしなければならなくなった。タッチラインが導入どうにゅうされた(以前いぜんは、はたがフィールドの境界きょうかいせん目印めじるしだった)。
  • 1887ねん – ゴールキーパーの相手あいてじんでのボールのでのあつかいが禁止きんしされた。
  • 1888ねん審判しんぱんによって中断ちゅうだんされたのちにプレーを再開さいかいする手段しゅだんとしてドロップボールが導入どうにゅうされた。
  • 1889ねん警告けいこくあたいする振舞ふるまいをかえした選手せんしゅ退場たいじょうをいいわたされうるようになった。
  • 1890ねん – ゴールキックから直接ちょくせつ得点とくてんすることがみとめられなくなった。
  • 1891ねん – ゴールラインから12ヤード以内いないでのハンドボールあるいはファウルプレーにたいするペナルティーキック導入どうにゅうされた。アンパイアはラインズマンにわった。ゴールエリア、ペナルティーエリア、センタースポット、センターサークルにたいするピッチじょうのマーキングが導入どうにゅうされた。
  • 1897ねん規則きそくによってはじめてかくチームの選手せんしゅすう(11にん)とかく試合しあいながさ(90ふん別段べつだん合意ごういがないかぎり)が規定きていされた。ハーフウェーラインが導入どうにゅうされた。グラウンドの最大さいだいながさが200ヤードから130ヤードに短縮たんしゅくされた。
  • 1901ねん – ゴールキーパーはいかなる目的もくてきのためにもボールのでのあつかいがゆるされた(それ以前いぜんは、「ゴールの守備しゅびのため」にのみボールのでのあつかいがゆるされていた)。
  • 1902ねん – ゴールエリアとペナルティーエリアが現代げんだい寸法すんぽうとなり、それぞれゴールポストから6ヤードと18ヤードにひろげられた。ペナルティースポットが導入どうにゅうされた。
  • 1903ねん – ハンドボールあるいはファウルプレーにたいしてあたえられたフリーキックから直接ちょくせつ得点とくてんすることが可能かのうになった(それ以前いぜんは、ペナルティーキック以外いがいすべてのフリーキックは間接かんせつフリーキックだった)。審判しんぱん攻撃こうげきチームを有利ゆうりにするためにフリーキックあるいはペナルティーをあたえることをひかえるようになった。選手せんしゅは「審判しんぱんたいする暴言ぼうげん」にたいして退場たいじょうとなるようになった。
  • 1907ねん選手せんしゅ自陣じじんではオフサイドにならなくなった。
  • 1912ねん – ゴールキーパーがボールをあつかうことができる領域りょういきがペナルティーエリアに限定げんていされた。
  • 1920ねん選手せんしゅはスローインからオフサイドをとられないようになった。
  • 1924ねん – コーナーキックから直接ちょくせつゴールできるようになった。
  • 1925ねん – オフサイドルールに規定きていされた守備しゅびがわ人数にんずうが3にんから2にんらされた。
  • 1931ねん – ゴールキーパーはボールをったまま4(それまでは2すすんでよくなった。
  • 1937ねん – ペナルティーキックをおこな選手せんしゅの10ヤード以内いない選手せんしゅ侵入しんにゅうしないことを保証ほしょうするために、ピッチのマーキングに「Dの」がくわわった。
  • 1938ねんスタンリー・ラウスによって規則きそく完全かんぜんなおされた。選手せんしゅは「深刻しんこくなファウルプレー」にたいして退場たいじょうとなるようになった。
  • 1953ねん公式こうしきせんはつ選手せんしゅ交代こうたい導入どうにゅうも、交代こうたい負傷ふしょうした場合ばあいのみで、最大さいだい2めいまで(GKはいつでも、フィールドプレーヤーは前半ぜんはんのみ)。
  • 1958ねん公式こうしきせん負傷ふしょう選手せんしゅ交代こうたいは、ポジションに関係かんけいなく、いつでも最大さいだい2めいまでとなった。
  • 1968ねん負傷ふしょうとう理由りゆうくても、公式こうしきせんでは最大さいだい2めいまで選手せんしゅ交代こうたい可能かのうとなった。
  • 1970ねん – レッドカードおよびイエローカードの導入どうにゅう
  • 1990ねん – オフサイドルールのさらなる緩和かんわ: さい後尾こうびから2番目ばんめ対戦たいせん相手あいておな水準すいじゅん位置いち選手せんしゅはオンサイドとなれるようになった(以前いぜんは、こういった選手せんしゅはオフサイドとなされていた)。対戦たいせん相手あいての「決定的けっていてき得点とくてん機会きかい」を阻止そしする反則はんそくおかした選手せんしゅ退場たいじょうとなるようになった。
  • 1992ねん – バックパスにかんする規則きそく導入どうにゅう。ゴールキーパーはチームメイトによって意図いとてきられたのちのゴールをあつかってはならなくなった。
  • 1994ねん公式こうしきせんでは最大さいだい2めい+GK1めい交代こうたい可能かのうとなった。
  • 1995ねん公式こうしきせんではポジションに関係かんけいなく最大さいだい3めい交代こうたい可能かのうとなった。
  • 1997ねん規則きそくが1938ねん以来いらいはじめて完全かんぜんなおされた[14]。キックオフあるいはゴールキックから直接ちょくせつゴールがられるようになった。ゴールキーパーはチームメイトのスローインから直接ちょくせつったのちのボールをあつかってはならない。キーパーチャージ(ゴールエリアないのキーパーへのチャージをきんずる)の反則はんそく項目こうもく削除さくじょ
  • 2000ねん – ボールをあつかっているゴールキーパーにかんする4制限せいげん廃止はいしされ、「6びょうルール」にわった(ゴールキーパーは6びょうえてボールをあつかってはならない)。ボールを保持ほじしているゴールキーパーへのチャージの禁止きんし
  • 2012ねん – ゴール機械きかい判定はんていゴールライン・テクノロジー導入どうにゅうおよびゴールわき追加ついか審判しんぱん採用さいよう許可きょか
  • 2016ねん大幅おおはば改訂かいてい実施じっし。キックオフをどの方向ほうこうってもよくなった。
  • 2018ねんビデオ副審ふくしん(VAR=ビデオ・アシスタントレフェリー)制度せいど導入どうにゅうおよび公式こうしきせんでは延長えんちょうせんかぎり4にん交代こうたい許可きょか、テクニカルエリアに、選手せんしゅへの指示しじ目的もくてき外部がいぶからの通信つうしん許可きょか
  • 2019ねん故意こいであろうとなかろうと、によってられたゴールがみとめられなくなった。攻撃こうげきがわ選手せんしゅはフリーキック守備しゅびがわかべ邪魔じゃますることができなくなった。交替こうたい選手せんしゅテクニカルエリアあるわりにもっとちかいゴールラインあるいはタッチラインからフィールドをはなれなければならなくなった。ゴールキックは即座そくざにボールをプレーにれる。チームオフィシャルも警告けいこくあるいは退場たいじょうとなりうる。ペナルティーのあいだ、ゴールキーパーはラインじょうすくなくとも片足かたあしたもたなければならない。ドロップされたボールはあらそわれなくなり、わりにペナルティーエリアない場合ばあい守備しゅびがわのゴールキーパーに、その場合ばあい最後さいごにボールにれていたチームにたいしてドロップされる[15][16][17][18]
  • 2022ねん公式こうしきせんでは最大さいだい5めい交代こうたい可能かのう延長えんちょうせんでは追加ついかさら1人ひとり可能かのう)となった。この規則きそくは、新型しんがたコロナウイルス感染かんせんしょう影響えいきょうにより、新型しんがたコロナウイルス感染かんせんしゃ濃厚のうこう接触せっしょくしゃ試合しあい出場しゅつじょうできないため、選手せんしゅ人数にんずう確保かくほする目的もくてきで2020ねん暫定ざんていてき追加ついかされていたが、競技きょうぎ性質せいしつじょう膠着こうちゃく状態じょうたいおちいりやすい試合しあい活性かっせいするのに有効ゆうこうであることや、ひか選手せんしゅ出番でばん拡大かくだいして戦略せんりゃくめんおおきくひろがったことからおおむ世界せかい各国かっこくのリーグで好評こうひょうて、正式せいしき規則きそくとして採用さいようされた。

2017ねんまで、そののいくつかのスポーツとはことなり、サッカーでは試合しあいちゅうビデオ判定はんてい許可きょかされていなかった。競技きょうぎ規則きそく慣習かんしゅうがこれらを許可きょかするよう改正かいせいされるべきかどうかについては、長年ながねん重要じゅうよう論争ろんそう事項じこうとなっていた[19][20][21][22]。ゴール機械きかい判定はんていも、以前いぜん許可きょかされていなかったが、2010ねんみなみアフリカWはい予選よせんおよほん大会たいかい(ほん大会たいかいでは決勝けっしょうトーナメント1回戦かいせんイングランドたいドイツせんフランク・ランパード得点とくてんみとめられない判定はんていミスとう)やそれ以降いこう試合しあい大会たいかいでも、勝敗しょうはい直結ちょっけつするような誤審ごしんつづいたため、2012ねん7がつ5にちスイスチューリッヒのFIFA本部ほんぶおこなわれたIFAB特別とくべつ会議かいぎで、満場一致まんじょういっちで「ホークアイ(Hawk-Eye) システム」と「ゴールレフ(GoalRef)」の両方りょうほうのゴール機械きかい判定はんてい技術ぎじゅつ(ゴールライン・テクノロジー)採用さいようとう決定けっていした[13]

2018ねん3がつ3にち、スイスのチューリヒで国際こくさいサッカー評議ひょうぎかい(IFAB)年次ねんじ総会そうかい (AGM) をひらき、ビデオ・アシスタント・レフェリー制度せいどをサッカーのルールに正式せいしき導入どうにゅうすることを決定けっていした[23]

国際こくさいサッカー評議ひょうぎかい

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サッカー競技きょうぎ規則きそく国際こくさいサッカー評議ひょうぎかい(IFAB)によって制定せいていされている。国際こくさいサッカー評議ひょうぎかいたん年度ねんどに、つぎの2かい会議かいぎひらき、ルールを改正かいせいする。11月に、年次ねんじ事務じむ会議かいぎ (Annual Business Meeting, ABM) で、かく大陸たいりく連盟れんめいおよびかくサッカー協会きょうかいから提出ていしゅつされた競技きょうぎ規則きそくかんする試行しこう要求ようきゅうなどの一般いっぱんてき事務じむ事項じこう審議しんぎ検討けんとうし、試験しけん試行しこう承認しょうにんする。なお、競技きょうぎ規則きそく(ルール)改正かいせい出来できない((BMは年次ねんじ総会そうかいAGMの準備じゅんび会議かいぎ)。ABMの翌年よくねん毎年まいとし2がつまつごろ(2がつか3がつ)に開催かいさいされる年次ねんじ総会そうかいにおいて、ルール改正かいせい討議とうぎし、出席しゅっせきしゃの3/4以上いじょう賛成さんせい場合ばあい(IFAB構成こうせいメンバー: FIFA4ひょうえい本土ほんど4協会きょうかいかく1ひょうけい8ひょうちゅう6ひょう以上いじょう)、ルールが改正かいせいされる。 つまり、ルール改正かいせいにはFIFAの4ひょうえい本土ほんど4協会きょうかいかく1ひょうけい8ひょうのうち6ひょう以上いじょう必要ひつようであり、FIFAだけでもえい本土ほんど4協会きょうかいだけでもめられないようになっている[1]年次ねんじ総会そうかいにおいて承認しょうにんされた規則きそく改正かいせいは、ただちにFIFA加盟かめい各国かっこくのサッカー協会きょうかい通達つうたつされ、6月1にちからぜん世界せかい施行しこうされる(国際こくさい試合しあいは6がつ1にちから有効ゆうこう。ただし、6月1にちまでにそのとしのシーズンが終了しゅうりょうしていない大陸たいりく連盟れんめいおよび加盟かめい協会きょうかいは、その施行しこうつぎのシーズン開始かいしまで延期えんきできる。6月1にち以前いぜんに、シーズンを開始かいしする場合ばあいは、IFABの改正かいせいかんする通達つうたつ直後ちょくご施行しこうすることができる)[24]。この規則きそくは、FIFAに所属しょぞくする協会きょうかいすべての国際こくさい試合しあいおよび国内こくない試合しあい統括とうかつする[1]

国際こくさいサッカー評議ひょうぎかい (IFAB) は1882ねん12月5にちに、マンチェスターひらかれたイングランドサッカー協会きょうかい (FA) の会合かいごうスコットランドサッカー協会きょうかい (SFA)、 ウェールズサッカー協会きょうかい (FAW)、アイルランドサッカー協会きょうかい当時とうじ (IFA) が招待しょうたいされ、これらイギリス本土ほんど4協会きょうかいによって設立せつりつされた(なお、現在げんざいきたアイルランドサッカー協会きょうかいは、アイリッシュ・フットボール・アソシエーション)。だい1かいのIFAB総会そうかいは、1886ねん6がつ2にちにロンドンで開催かいさいされ、以降いこう毎年まいとし1IFAB総会そうかいひらかれている。これ以前いぜんは、ことなるくにとのあいだ試合しあいでは、事前じぜんにどちらのくにのルールをもちいるかについて合意ごういする必要ひつようがあった。

大陸たいりくにおけるフットボールの国際こくさい統括とうかつ団体だんたいであるFIFAが1904ねんにパリで設立せつりつされたとき、FIFAはIFABがさだめた規則きそく支持しじすることがすぐに宣言せんげんされた。国際こくさい試合しあい人気にんきしていったため、1913ねんにFIFAの代表だいひょうだんがIFABに参加さんかするようになった。今日きょう、IFABはぜん211協会きょうかい(2018ねん3がつ22にち時点じてん)を代表だいひょうするFIFAの4にん代表だいひょう(4ひょう)と、イギリス本土ほんど4協会きょうかいからそれぞれ1にんずつの代表だいひょう(4ひょう)からっている。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ ガタパーチャはマレまれ半島はんとうのグッタペルカ Palaquium gutta樹脂じゅしからつくられる弾性だんせい天然てんねんラテックスである。よりすぐれた合成ごうせい素材そざい開発かいはつされるまえは、ガタパーチャはおおくの目的もくてきたとえば、ゴルフボールかく電報でんぽうケーブルの絶縁ぜつえんたい)のために使用しようされていた。
  2. ^ a b c d e f g h シェフィールド・ルールから採用さいよう

出典しゅってん

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  24. ^ サッカー競技きょうぎ規則きそく2017/18-日本にっぽんサッカー協会きょうかい公式こうしきHP (PDF)

外部がいぶリンク

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ルール
  • Refereeing英語えいご - 国際こくさいサッカー評議ひょうぎかい (IFAB) の役割やくわり組織そしき会議かいぎとルール改正かいせい手続てつづき・歴史れきしとう
  • 競技きょうぎ規則きそく - 日本にっぽんサッカー協会きょうかい
  • OFFICIAL DOCUMENTS英語えいご - サッカー競技きょうぎ規則きそく-FIFA
国際こくさいサッカー評議ひょうぎかい
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