サフォーク郡ぐん (マサチューセッツ州しゅう)

マサチューセッツ州しゅうサフォーク郡ぐん
郡ぐんのマサチューセッツ州しゅう内うちの位置いち
州しゅうのアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく内うちの位置いち
設立せつりつ	1643年ねん
郡ぐん庁ちょう所在地しょざいち	ボストン
面積めんせき  - 総そう面積めんせき  - 陸りく  - 水みず	311 km2 (120 mi2) 152 km2 (59 mi2) 160 km2 (62 mi2), 51.32%
人口じんこう  - (2020年ねん)  - 密度みつど	797,936人にん 5,289人にん/km2 (13,698人にん/mi2)

サフォーク郡ぐん（サフォークぐん、英えい: Suffolk County）は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくマサチューセッツ州しゅうの郡ぐんである。人口じんこうは79万まん7936人にん（2020年ねん）。郡ぐん庁ちょう所在地しょざいちはボストンである。

歴史れきし

サフォーク郡ぐんは、1643年ねん5月がつ10日とおか、マサチューセッツ州しゅう議会ぎかいによって、マサチューセッツ湾わん植民しょくみん地ちが四よっつのシャイア（行政ぎょうせい区域くいき）に分わけられた時ときに設置せっちされた。サフォーク郡ぐんには、当初とうしょ、ボストン、ロクスベリー、ドーチェスター、デダム、ブレインツリー、ウェイマス、ヒンガム、ハルが含ふくまれていた。

郡ぐんの名称めいしょうは、イングランドのサフォークにちなんで名付なづけられ、「南みなみの人々ひとびと (southern folk)」の意味いみである。

1731年ねん、サフォーク郡ぐんの西部せいぶが分離ぶんりして、ウースター郡ぐんの一部いちぶとなった。1793年ねん、元もとのサフォーク郡ぐんのうちボストンとチェルシーを除のぞく部分ぶぶんが分離ぶんりし、ノーフォーク郡ぐんの一部いちぶとなった。1803年ねん、沿岸えんがんの町まちであるヒンガムとハルがサフォーク郡ぐんから分離ぶんりして、プリマス郡ぐんへ入はいった。19世紀せいき末まつ、ボストンがノーフォーク郡ぐんとミドルセックス郡ぐんにあったいくつかの隣接りんせつする町まちを吸収きゅうしゅう合併がっぺいしたため、サフォーク郡ぐんの郡ぐん域いきはやや拡大かくだいした。

政府せいふ機関きかん

マサチューセッツ州しゅうの他ほかの多おおくの郡ぐんと同様どうよう、今日きょう、サフォーク郡ぐんは昔むかしからの地理ちり的てきな単位たんいという意味いみしか持もたなくなっており、郡ぐんの政府せいふは存在そんざいしない。以前いぜん、郡ぐんが担になっていた役割やくわりは、1999年ねん、州しゅうによって引ひき継つがれた。今いまでも、シェリフ、地区ちく検察官けんさつかん、その他た地域ちいきで特定とくていの職務しょくむを行おこなう公務員こうむいんが選挙せんきょで選えらばれているが、郡ぐんの評議ひょうぎ会かいやコミッショナーは存在そんざいしない（郡ぐん政府せいふの廃止はいし直前ちょくぜんまで、サフォーク郡ぐんの郡ぐん委員いいん会かいの権限けんげんは長ながい間あいだボストン市し評議ひょうぎ会かいによって代行だいこうされていた）。ただし、郡ぐん内ないの各かくコミュニティは、現在げんざい、サービスの共有きょうゆうのため、独自どくじの地域ちいき協定きょうていを結むすぶ権限けんげんが与あたえられている。

地理ちり

ボストン

チェルシー

リビア

ウィンスロップ

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく統計とうけい局きょくの統計とうけいによれば、郡ぐんの面積めんせきは311km²、うち陸地りくちは152km²、水面すいめんは160km² (51.32%) である。

現在げんざい、サフォーク郡ぐんは次つぎの4市し・町まちから成なる。

• ボストン
• チェルシー
• リビア
• ウィンスロップ

東ひがしはマサチューセッツ湾わんに面めんし、北きたはエセックス郡ぐん、南みなみはノーフォーク郡ぐん、西にしはミドルセックス郡ぐんに接せっする。南東なんとうのプリマス郡ぐんとは陸地りくちでは境界きょうかいを接せっしていないが、マサチューセッツ湾わんの中程なかほどの水面すいめんで境界きょうかいを接せっする。

人口じんこう統計とうけい

人口じんこう推移すいい
年とし	人口じんこう		%±
1790	44,875		—
1800	28,015		−37.6%
1810	34,381		22.7%
1820	43,940		27.8%
1830	62,163		41.5%
1840	95,773		54.1%
1850	144,517		50.9%
1860	192,700		33.3%
1870	270,802		40.5%
1880	387,927		43.3%
1890	484,780		25.0%
1900	611,417		26.1%
1910	731,388		19.6%
1920	835,522		14.2%
1930	879,536		5.3%
1940	863,248		−1.9%
1950	896,615		3.9%
1960	791,329		−11.7%
1970	735,190		−7.1%
1980	650,142		−11.6%
1990	663,906		2.1%
2000	689,807		3.9%
2010	722,023		4.7%
2020	797,936		10.5%

2000年ねんの国勢調査こくせいちょうさによれば、人口じんこうは68万まん9807人にん、世帯せたい数すうは27万まん8722世帯せたい、家族かぞく数すうは13万まん9082家族かぞくであった。人口じんこう密度みつどは、4551人にん/km²であった。居住きょじゅう単位たんい (housing unit) の数かずは29万まん2520個こ、1km²当あたりでは4999個こであった。

人種じんしゅ別べつ人口じんこう構成こうせいは、白人はくじんが57.76%、黒人こくじんが22.24%、ネイティブ・アメリカンが0.39%、アジア系けいが7.00%、太平洋たいへいよう諸島しょとう原住民げんじゅうみんが0.06%、その他た8.17%、混血こんけつが4.38%であった。人種じんしゅと関かかわりなく、15.52%がヒスパニックないしラテンアメリカ系けいであった。15.3%がアイルランド系けい、11.1%がイタリア系けい、6.4%が西にしインド諸島しょとう系けいであった。話はなす第だい一いち言語げんごは、66.3%が英語えいご、14.5%がスペイン語ご、3.1%がフランス語ふらんすご系けいクレオール語ご、2.4%が中国ちゅうごく語ご、2.2%がポルトガル語ご、1.7%がベトナム語ご、1.6%がイタリア語ご、1.3%がフランス語ふらんすごであった。

世帯せたい数すうは27万まん8722世帯せたい、うち23.5%に18未満みまんの子こがおり、29.3%は結婚けっこんして同居どうきょしている夫婦ふうふ、16.3%は夫おっとのいない女性じょせい世帯せたい主ぬしの世帯せたい、50.1%は非ひ家族かぞく世帯せたいであった。総そう世帯せたい数すうの36.3%は単身たんしん、9.5%は65歳さい以上いじょうの老人ろうじんの単身たんしん世帯せたいであった。世帯せたいの大おおきさの平均へいきんは2.34人にん、家族かぞくの大おおきさの平均へいきんは3.17人にんであった。

人口じんこうの年齢ねんれい別べつ構成こうせいは、18歳さい未満みまんが20.2%、18歳さい～24歳さいが15.1%、25歳さい～44歳さいが35.5%、45歳さい～64歳さいが18.1%、65歳さい以上いじょうが11.0%であった。メディアン（中央ちゅうおう値ち）は32歳さいであった。女性じょせい100人にんに対たいする男性だんせいの人数にんずうは93.2人ふたりであった。18歳さい以上いじょうの女性じょせい100人にんに対たいする男性だんせいの人数にんずうは、90.5人にんであった。

1世帯せたい収入しゅうにゅうの中央ちゅうおう値ちは3万まん9355ドル、1家族かぞく収入しゅうにゅうの中央ちゅうおう値ちは4万まん4361ドルであった。男性だんせいの収入しゅうにゅうの中央ちゅうおう値ちは3万まん7174ドル、同おなじく女性じょせいは3万まん2176ドルであった。1人ひとり当あたり平均へいきん収入しゅうにゅうは2万まん2766ドルであった。家族かぞく数すうの14.9%、人口じんこうの19.0%が貧困ひんこん線せんを下回したまわる生活せいかつをしており、18歳さい未満みまんの人口じんこうの中なかでは24.9%、65歳さい以上いじょうでは17.0%が貧困ひんこん線せんを下回したまわっていた。