サリチル酸 さりちるさん
識別 しきべつ 情報 じょうほう
CAS登録 とうろく 番号 ばんごう 69-72-7
PubChem
338
ChemSpider
331
UNII
O414PZ4LPZ
日 にち 化 か 辞 じ 番号 ばんごう J2.370A
EC番号 ばんごう
200-712-3
DrugBank
DB00936
KEGG
D00097
ChEBI
ChEMBL
CHEMBL424
ATC分類 ぶんるい
A01 AD05 B01AC06 (WHO D01AE12 (WHO N02BA01 (WHO S01BC08 (WHO
InChI=1S/C7H6O3/c8-6-4-2-1-3-5(6)7(9)10/h1-4,8H,(H,9,10)
Key: YGSDEFSMJLZEOE-UHFFFAOYSA-N
InChI=1/C7H6O3/c8-6-4-2-1-3-5(6)7(9)10/h1-4,8H,(H,9,10)
Key: YGSDEFSMJLZEOE-UHFFFAOYAQ
特性 とくせい
化学 かがく 式 しき C7 H6 O3
モル質量 しつりょう
138.12 g mol−1
示 しめせ 性 せい 式 しき HOC6 H4 COOH
外観 がいかん 無色 むしょく 針 はり 状 じょう 結晶 けっしょう
密度 みつど 1.443 g/cm3
相対 そうたい 蒸気 じょうき 密度 みつど 4.8
融点 ゆうてん
159.0 °C , 432 K, 318 °F
沸点 ふってん
211 °C , 484 K, 412 °F (20 mmHg)
水 みず 溶解 ようかい 度 ど 2 g/L (20 °C)
酸 さん 解離 かいり 定数 ていすう K a
2.97[ 1]
屈折 くっせつ 率 りつ n D )
1.565
危険 きけん 性 せい
安全 あんぜん 外部 がいぶ Oxford MSDS
EU分類 ぶんるい
Xn
EU Index
200-712-3
NFPA 704
Rフレーズ
R22 R36 R38 R61
Sフレーズ
S22 S26 S36 S37 S39
引火 いんか 点 てん 157 °C
発火 はっか 点 てん 545 °C
関連 かんれん 物質 ぶっしつ
関連 かんれん 物質 ぶっしつ
出典 しゅってん
ICSC 0563
特記 とっき 場合 ばあい 常温 じょうおん °C )・常 つね 圧 あつ
サリチル酸 さりちるさん 矢 や 爾 なんじ 酸 さん [ 2] 英 えい salicylic acid ）は、ベータヒドロキシ酸 さん （英語 えいご 版 ばん 一種 いっしゅ 植物 しょくぶつ 化学 かがく 合成 ごうせい 比較的 ひかくてき 容易 ようい 消炎 しょうえん 鎮痛 ちんつう 作用 さよう 皮膚 ひふ 角質 かくしつ 軟化 なんか 作用 さよう 医薬品 いやくひん イボコロリ やウオノメコロリで知 し [ 3] 洗顔 せんがん 料 りょう 配合 はいごう [ 4]
消炎 しょうえん 鎮痛 ちんつう 作用 さよう サリチル酸 さりちるさん 服用 ふくよう 消化 しょうか 器 き 障害 しょうがい 副作用 ふくさよう 発生 はっせい 酷 ひど 場合 ばあい 胃 い 穿孔 せんこう 起 お 腹膜炎 ふくまくえん 原因 げんいん 問題 もんだい 解決 かいけつ 開発 かいはつ アセチルサリチル酸 さん （アスピリン）に内服薬 ないふくやく 地位 ちい 奪 うば サリチル酸 さりちるさん 皮膚 ひふ 冒 おか 作用 さよう 利用 りよう 皮膚 ひふ 角 かく 化 か 病変 びょうへん 対 たい 外用 がいよう 薬 やく 使用 しよう 場合 ばあい
常温 じょうおん 常 つね 圧 あつ 固体 こたい 無色 むしょく 針 はり 状 じょう 結晶 けっしょう
ベンゼン の水素 すいそ カルボキシ基 もと に置換 ちかん 基 もと 見 み オルト位 い の水素 すいそ 片方 かたがた 水酸基 すいさんき 置換 ちかん 構造 こうぞう
サリチル酸 さりちるさん 天然 てんねん 広 ひろ 認 みと 化合 かごう 物 ぶつ 植物 しょくぶつ 内 うち 特 とく 果実 かじつ エステル 体 からだ サリチル酸 さりちるさん サリシン の状態 じょうたい 存在 そんざい 消炎 しょうえん 剤 ざい 鎮痛 ちんつう 薬 やく 用 もち 可能 かのう 他 た 一部 いちぶ 食品 しょくひん 系 けい 植物 しょくぶつ 含 ふく 粉 こ 類 るい 多 おお 含 ふく 報告 ほうこく [ 5] [ 6] 植物 しょくぶつ サリチル酸 さりちるさん ウイルス やバクテリア など様々 さまざま 病原 びょうげん 微生物 びせいぶつ 対 たい 抵抗 ていこう 性 せい 全身 ぜんしん 獲得 かくとく 抵抗 ていこう 性 せい 誘導 ゆうどう 鍵 かぎ 物質 ぶっしつ 働 はたら 知 し 働 はたら ジャスモン酸 さん と拮抗 きっこう 的 てき 作用 さよう 考 かんが 植物 しょくぶつ 種 しゅ 分子生物学 ぶんしせいぶつがく 植物 しょくぶつ 免疫 めんえき 研究 けんきゅう 対象 たいしょう
ネアンデルタール人 じん もサリチル酸 さりちるさん 利用 りよう 可能 かのう 性 せい 浮上 ふじょう [ 7] 人類 じんるい 非常 ひじょう 古 ふる サリチル酸 さりちるさん 利用 りよう 可能 かのう 性 せい ヤナギ に生理 せいり 活性 かっせい 存在 そんざい 古代 こだい ヒポクラテス の書物 しょもつ 登場 とうじょう 他 ほか シュメール 、レバノン 、アッシリア の文書 ぶんしょ 登場 とうじょう [ 8] [ 9] チェロキー族 ぞく などのアメリカ原住民 げんじゅうみん 仲間 なかま 解熱 げねつ 鎮痛 ちんつう 用 もち 日本 にっぽん 歯痛 しつう 柳 やなぎ 楊枝 ようじ 知 し [ 10] 記録 きろく 忘 わす 去 さ
その後 ご 1763年 ねん にイギリスの司祭 しさい エドワード・ストーン （英語 えいご 版 ばん ヤナギ に解熱 げねつ 作用 さよう 再 さい 発見 はっけん [ 11] 後 ご 1830年 ねん にフランスの薬剤師 やくざいし アンリ・ルルー (Henri Leroux) とイタリアの科学 かがく 者 しゃ ラファエレ・ピリア （イタリア語 ご 版 ばん ） 解熱 げねつ 成分 せいぶん サリチル酸 さりちるさん 配 はい 糖 とう 体 からだ 分離 ぶんり サリシン （ラテン語 らてんご salix 柳 やなぎ 命名 めいめい [ 12] 後 ご 分解 ぶんかい 新 しん 物質 ぶっしつ 発見 はっけん サリチル酸 さりちるさん 命名 めいめい [ 13] [ 14] 学名 がくめい 由来 ゆらい 説 せつ [ 15]
サリチル酸 さりちるさん 化学 かがく 構造 こうぞう 比較的 ひかくてき 簡単 かんたん 抽出 ちゅうしゅつ 全 ぜん 合成 ごうせい 可能 かのう
1852年 ねん 人 じん 化学 かがく 者 しゃ 初 はじ サリチル酸 さりちるさん 合成 ごうせい [ 16] 年 ねん マールブルク大学 だいがく のヘルマン・コルベ はサリチル酸 さりちるさん 構造 こうぞう 解明 かいめい 合成 ごうせい 法 ほう 確立 かくりつ [ 17] フェノール に水酸化 すいさんか 反応 はんのう ナトリウムフェノキシド を得 え 高温 こうおん 高 こう 圧 あつ 気圧 きあつ 下 した 二酸化炭素 にさんかたんそ 反応 はんのう 位 い 基 もと 導入 どうにゅう サリチル酸 さりちるさん 合成 ごうせい サリチル酸 さりちるさん 硫酸 りゅうさん 作用 さよう サリチル酸 さりちるさん 遊離 ゆうり コルベ・シュミット反応 はんのう (Kolbe-Schmitt reaction) と言 い
コルベ・シュミット反応 はんのう サリチル酸 さりちるさん 合成 ごうせい 一方 いっぽう 同 どう 条件 じょうけん 二酸化炭素 にさんかたんそ 反応 はんのう 位 い 基 もと 導入 どうにゅう 安息香 あんそくこう 酸 さん 程度 ていど 生 しょう パラベン と呼 よ 防腐 ぼうふ 剤 ざい 用 もち
かつて鎮痛 ちんつう 作用 さよう 狙 ねら 使用 しよう 柳 やなぎ 苦味 にがみ 強 つよ 柳 やなぎ 代 か 19世紀 せいき にはサリチル酸 さりちるさん 鎮痛 ちんつう 薬 やく 使 つか 副作用 ふくさよう 薬剤 やくざい 性 せい 胃潰瘍 いかいよう 発症 はっしょう 強 つよ 胃痛 いつう 発生 はっせい 問題 もんだい 同 おな 成分 せいぶん 含 ふく 柳 やなぎ 同様 どうよう 副作用 ふくさよう 後 ご 副作用 ふくさよう 軽減 けいげん アセチルサリチル酸 さん （アスピリン）が開発 かいはつ 実際 じっさい 副作用 ふくさよう 減少 げんしょう 鎮痛 ちんつう 薬 やく 用途 ようと サリチル酸 さりちるさん 酸 さん 取 と 代 か
サリチル酸 さりちるさん 環 たまき 結合 けつごう 水酸基 すいさんき 影響 えいきょう 基 もと 放出 ほうしゅつ 状態 じょうたい 安定 あんてい カルボン酸 さん としては比較的 ひかくてき 強 つよ 酸 さん pK a 皮膚 ひふ 腐食 ふしょく 作用 さよう 例 たと 尋常 じんじょう 性 せい 疣 いぼ 贅 ぜい 取 と 外用 がいよう 薬 やく 主成分 しゅせいぶん 使用 しよう 場合 ばあい [ 18] 年 ねん 日本 にっぽん 液状 えきじょう イボコロリ として横山 よこやま 製薬 せいやく 発売 はつばい 年 ねん 絆創膏 ばんそうこう 発売 はつばい [ 3] 患部 かんぶ 塗 ぬ コロジオン が被膜 ひまく サリチル酸 さりちるさん 皮膚 ひふ 浸透 しんとう 皮膚 ひふ 柔 やわ [ 3] 年 ねん 皮膚 ひふ 軟化 なんか 乳酸 にゅうさん 加 くわ 発売 はつばい [ 3] 年 ねん 尋常 じんじょう 性 せい 疣 いぼ 贅 ぜい 治療 ちりょう サリチル酸 さりちるさん 最 もっと 推奨 すいしょう [ 19]
この他 ほか サリチル酸 さりちるさん 主成分 しゅせいぶん 軟膏 なんこう 主 おも 角 かく 化 か 伴 ともな 皮膚 ひふ 疾患 しっかん 対 たい 治療 ちりょう 用 もち [ 20] サリチル酸 さりちるさん 皮膚 ひふ 吸収 きゅうしゅう 血 ち 中 ちゅう 入 はい 広範囲 こうはんい 大量 たいりょう サリチル酸 さりちるさん 含有 がんゆう 外用 がいよう 薬 やく 使用 しよう 場合 ばあい サリチル酸 さりちるさん 全身 ぜんしん 性 せい 副作用 ふくさよう 問題 もんだい 得 え [ 18] [ 21] 年 ねん 日本 にっぽん 皮膚 ひふ 科 か 学会 がっかい ケミカルピーリング のガイドラインでは、ざ瘡 かさ 皮 かわ 小 しょう 斑 まだら 日光 にっこう 黒子 ぼくろ 小 こ 対 たい 角質 かくしつ 作用 さよう サリチル酸 さりちるさん 使用 しよう 良質 りょうしつ 証拠 しょうこ 選択肢 せんたくし サリチル酸 さりちるさん 使用 しよう 推奨 すいしょう [ 22] 尋常 じんじょう 性 せい 日本 にっぽん 治療 ちりょう 推奨 すいしょう 度 ど 低 ひく 日本 にっぽん 保険 ほけん 適応 てきおう 外 がい [ 23] サリチル酸 さりちるさん 角質 かくしつ 強 つよ 作用 さよう 比較的 ひかくてき 安全 あんぜん 性 せい 高 たか 対 たい サリチル酸 さりちるさん 浸透 しんとう 性 せい 強 つよ 経 けい 皮 がわ 吸収 きゅうしゅう 中毒 ちゅうどく サリチル酸 さりちるさん 中毒 ちゅうどく 起 お [ 23] サリチル酸 さりちるさん 中毒 ちゅうどく 耳鳴 みみな 嘔吐 おうと 起 お [ 24]
化粧 けしょう 品 ひん サリチル酸 さりちるさん 配合 はいごう 場合 ばあい 作用 さよう 化粧 けしょう 品 ひん 洗顔 せんがん 料 りょう サリチル酸 さりちるさん 配合 はいごう 濃度 のうど 日本 にっぽん 最大 さいだい 中 ちゅう 規制 きせい [ 25] サリチル酸 さりちるさん 皮膚 ひふ 浸透 しんとう 血 けつ 流 りゅう 入 はい 低 てい 濃度 のうど 皮膚 ひふ 問題 もんだい 起 お 特 とく 以上 いじょう 高 こう 濃度 のうど サリチル酸 さりちるさん 中毒 ちゅうどく 生 しょう [ 24] 一般 いっぱん 的 てき 化粧 けしょう 品 ひん 配合 はいごう [ 4] 専門 せんもん 的 てき 濃度 のうど 用 もち [ 26]
日本 にっぽん 年 ねん 飲食 いんしょく 物 ぶつ 防腐 ぼうふ 剤 ざい 年 ねん 以降 いこう 酒 さけ 防腐 ぼうふ 剤 ざい 用 もち WHO の勧告 かんこく 世論 せろん 反対 はんたい 運動 うんどう 年 ねん 食品 しょくひん 添加 てんか 物 ぶつ 使用 しよう 全面 ぜんめん 禁止 きんし
なお、サリチル酸 さりちるさん 誘導体 ゆうどうたい 4-アミノサリチル酸 さりちるさん (PAS) は、結核 けっかく 治療 ちりょう 薬 やく 用 もち
サリチル酸 さりちるさん 畜産 ちくさん 牛 うし 蹄 の感染 かんせん 症 しょう 治療 ちりょう 用 もち [ 27]
サリチル酸 さりちるさん 作用 さよう AMP活性 かっせい 化 か の活性 かっせい 化 か サリチル酸 さりちるさん 効果 こうか 一部 いちぶ 説明 せつめい 示唆 しさ [ 28] [ 29]
サリチル酸 さりちるさん 投与 とうよ 代謝 たいしゃ 未 み 変化 へんか 体 たい 腎臓 じんぞう 尿 にょう 中 ちゅう 排泄 はいせつ 例 たと 酸 さん 大量 たいりょう 服用 ふくよう 中毒 ちゅうどく 時 じ 血 ち 中 ちゅう 大量 たいりょう サリチル酸 さりちるさん 存在 そんざい 状態 じょうたい 尿 にょう 中 ちゅう 大量 たいりょう サリチル酸 さりちるさん 排泄 はいせつ 場合 ばあい 特 とく 尿 にょう 側 がわ 傾 かたむ 尿 にょう 中 ちゅう サリチル酸 さりちるさん 排泄 はいせつ 量 りょう 増 ふ 時 とき 尿 にょう 塩化 えんか 第 だい 二 に 鉄 てつ 水溶液 すいようえき 加 くわ サリチル酸 さりちるさん 性 せい 水酸基 すいさんき 持 も 呈 てい 色 しょく 反応 はんのう 起 お 尿 にょう 変色 へんしょく 場合 ばあい 尿 にょう 中 ちゅう サリチル酸 さりちるさん μ みゅー 以上 いじょう 濃度 のうど 含 ふく 塩化 えんか 第 だい 二 に 鉄 てつ 水溶液 すいようえき 呈 てい 色 しょく 反応 はんのう 起 お [ 30]
併用 へいよう 中 ちゅう ステロイド を減 げん 薬 やく サリチル酸 さりちるさん 誘導体 ゆうどうたい 濃度 のうど 上昇 じょうしょう サリチル酸 さりちるさん 中毒 ちゅうどく 起 お 薬物 やくぶつ 相互 そうご 作用 さよう 報告 ほうこく [ 31] 症状 しょうじょう 頭痛 ずつう 目眩 めまい 耳鳴 みみな 吐 は 気 け 意識 いしき 障害 しょうがい [ 31]
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