ジュリエット・ビノシュ

ジュリエット・ビノシュ Juliette Binoche
2015年ねん
本名ほんみょう	Juliette Stalens Binoche
生年月日せいねんがっぴ	(1964-03-09) 1964年ねん3月9日にち（60歳さい）
出生しゅっしょう地ち	フランス パリ12区く
国籍こくせき	フランス
職業しょくぎょう	女優じょゆう
ジャンル	映画えいが、舞台ぶたい
活動かつどう期間きかん	1983年ねん -
主おもな作品さくひん
『汚よごれた血ち』 『存在そんざいの耐たえられない軽かるさ』 『ポンヌフの恋人こいびと』 『ダメージ』 『トリコロール/青あおの愛あい』 『イングリッシュ・ペイシェント』 『コード・アンノウン』 『ショコラ』 『隠かくされた記憶きおく』 『夏時間なつじかんの庭にわ』 『トスカーナの贋作がんさく』 『コズモポリス』 『GODZILLA ゴジラ』 『アクトレス〜女おんなたちの舞台ぶたい〜』 『チリ33人にん 希望きぼうの軌跡きせき』 『ゴースト・イン・ザ・シェル』 『私わたしの知しらないわたしの素顔すがお』
受賞じゅしょう アカデミー賞しょう 助演じょえん女優じょゆう賞しょう 1996年ねん『イングリッシュ・ペイシェント』 カンヌ国際映画祭かんぬこくさいえいがさい 女優じょゆう賞しょう 2010年ねん『トスカーナの贋作がんさく』 ヴェネツィア国際こくさい映画えいが祭さい 女優じょゆう賞しょう 1993年ねん『トリコロール/青あおの愛あい』 ベルリン国際こくさい映画えいが祭さい 銀ぎん熊ぐま賞しょう（女優じょゆう賞しょう） 1996年ねん『イングリッシュ・ペイシェント』 功労賞こうろうしょう 1993年ねん ヨーロッパ映画えいが賞しょう 女優じょゆう賞しょう 1992年ねん『ポンヌフの恋人こいびと』 1997年ねん『イングリッシュ・ペイシェント』 世界せかい的てき貢献こうけん賞しょう 2019年ねん 英国えいこくアカデミー賞しょう 助演じょえん女優じょゆう賞しょう 1996年ねん『イングリッシュ・ペイシェント』 ゴヤ賞しょう 国際こくさいゴヤ賞しょう 2022年ねん セザール賞しょう 主演しゅえん女優じょゆう賞しょう 1993年ねん『トリコロール/青あおの愛あい』 その他たの賞しょう ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞しょう 助演じょえん女優じょゆう賞しょう 1996年ねん『イングリッシュ・ペイシェント』
備考びこう
世界せかい三さん大だい映画えいが祭さいすべての女優じょゆう賞しょうを受賞じゅしょうした女優じょゆう 第だい69回かいベルリン国際こくさい映画えいが祭さい 審査しんさ委員いいん長ちょう(2019年ねん)

ジュリエット・ビノシュ（Juliette Binoche, 1964年ねん3月9日にち - ）は、フランス出身しゅっしんの女優じょゆう。1996年ねん公開こうかいの『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー助演じょえん女優じょゆう賞しょうを受賞じゅしょう、また世界せかい三さん大だい映画えいが祭さいのすべての女優じょゆう賞しょうを受賞じゅしょうした女優じょゆうでもある。

来歴らいれき

生おい立たち

首都しゅとパリにてフランス人じん彫刻ちょうこく家か、俳優はいゆう、演出えんしゅつ家かの父ちち（ジャン＝マリ・ビノシュ）とポーランド人じん女優じょゆうの母はは（モニーク・スタレンス）の間あいだに生うまれる。両親りょうしんはビノシュが4歳さいのときに離婚りこんしたため、それぞれの親おやとカトリックの寄宿きしゅく学校がっこうの間あいだを行いき来きして育そだつ。パリの芸術げいじゅつ高校こうこうに進すすんだのち、フランス国立こくりつ高等こうとう演劇えんげき学校がっこう（コンセルヴァトワール）にて学まなぶ。

キャリア

1983年ねん公開こうかいの『Liberty Bell』にて映画えいが初はつ出演しゅつえん。『ゴダールのマリア』や『ランデヴー』などの作品さくひんでフランス国内こくないで人気にんきとなり、後者こうしゃの作品さくひんでロミー・シュナイダー賞しょうを受賞じゅしょう、セザール賞しょう主演しゅえん女優じょゆう賞しょうにノミネートされた。1986年ねん公開こうかいの『汚よごれた血ち』でシュザンヌ・ビアンケッティ賞しょうを受賞じゅしょう。これらの整合せいごうが国際こくさい的てきに注目ちゅうもくを集あつめ、1988年ねん公開こうかいの『存在そんざいの耐たえられない軽かるさ』でアメリカ映画えいがに初はつ出演しゅつえんした。

1991年ねん公開こうかいの『ポンヌフの恋人こいびと』でヨーロッパ映画えいが賞しょう女優じょゆう賞しょうを受賞じゅしょう。1993年ねん公開こうかいの『トリコロール/青あおの愛あい』でヴェネツィア国際こくさい映画えいが祭さい 女優じょゆう賞しょうとセザール賞しょう主演しゅえん女優じょゆう賞しょうを受賞じゅしょう。1996年ねん公開こうかいの『イングリッシュ・ペイシェント』でベルリン国際こくさい映画えいが祭さい銀ぎん熊ぐま賞しょうとアカデミー助演じょえん女優じょゆう賞しょうを受賞じゅしょう。翌年よくねんにはルイジ・ピランデッロの『裸はだか』でウエスト・エンドの舞台ぶたいに立たった。

2000年ねん公開こうかいの『ショコラ』でアカデミー主演しゅえん女優じょゆう賞しょうに、同年どうねんの舞台ぶたいハロルド・ピンターの『背信はいしん』でトニー賞しょうにノミネートされた。

2010年ねん公開こうかいの『トスカーナの贋作がんさく』で第だい63回かいカンヌ国際映画祭かんぬこくさいえいがさいの女優じょゆう賞しょうを受賞じゅしょうし、世界せかい三さん大だい映画えいが祭さいすべての女優じょゆう賞しょう受賞じゅしょうを果はたした。

2010年代ねんだいには日本人にっぽんじん監督かんとくとのタッグを組くむ機会きかいが多おおくあり、河瀨かわせ直美なおみ監督かんとくの『Vision』と是枝これえだ裕和ひろかず監督かんとくの『真実しんじつ』に出演しゅつえんした。

来日らいにち公演こうえん

2009年ねん3月がつ、渋谷しぶやの大型おおがた複ふく合あい文化ぶんか施設しせつBunkamura内うちの劇場げきじょうシアターコクーンにおいて、英国えいこく人じん振付ふりつけ師し兼けんダンサーのアクラム・カーンと共同きょうどう演出えんしゅつ及および出演しゅつえんを務つとめたミュージカル・バレエ舞台ぶたい「in-i（イン・アイ）」を7公演こうえん行おこなった。

また同月どうげつ、六本木ろっぽんぎヒルズで開催かいさいされたフランス映画えいが祭さい2009の代表だいひょう団だん団長だんちょうを務つとめ、オープニングに先立さきだち会見かいけんを行おこなった。

私生活しせいかつ

1980年代ねんだいに『汚よごれた血ち』『ポンヌフの恋人こいびと』の映画えいが監督かんとくレオス・カラックスと交際こうさいしていたが、上記じょうきの作品さくひんの撮影さつえい中ちゅうに衝突しょうとつを繰くり返かえして破局はきょく。他ほかにもダニエル・デイ＝ルイスやオリヴィエ・マルティネスとも恋仲こいなかになった。1993年ねんにスキューバダイバーの男性だんせい（アンドレ・ハル）との間あいだに長男ちょうなんラファエルを、1999年ねんに『年下とししたのひと』で共演きょうえんしたブノワ・マジメルとの間あいだに女児じょじハナを生うむが、どちらも後のちに破局はきょく。2005年ねんから2008年ねんまでアルゼンチン人じん脚本きゃくほん家かのサンティアゴ・アミゴレーナと交際こうさい。

ポーランド・チェンストホヴァ市しの名誉めいよ市民しみん。母親ははおやがこの町まちの出身しゅっしん。

主おもな出演しゅつえん作品さくひん

公開こうかい年ねん	邦題ほうだい 原題げんだい	役名やくめい	備考びこう
1985	ゴダールのマリア Je vous salue	ジュリエット
	Les nanas Les nanas	アントワネット
	家族かぞく生活せいかつ La Vie de famille	ナターシャ
	暗殺あんさつの報酬ほうしゅう Adieu Blaireau	ブリジット
	ランデヴー Rendez-vous	ニナ/アンヌ・ラリュー	セザール賞しょう主演しゅえん女優じょゆう賞しょうノミネート
	Le meilleur de la vie Le meilleur de la vie	ヴェロニクの友人ゆうじん	端役はやく
1986	Mon beau-frère a tué ma soeur Mon beau-frère a tué ma soeur	エステル
	汚よごれた血ち Mauvais sang	アンナ	セザール賞しょう主演しゅえん女優じょゆう賞しょうノミネート
1988	存在そんざいの耐たえられない軽かるさ The Unbearable Lightness of Being	テレーザ
1989	Un tour de manège Un tour de manège	エルザ
1991	ポンヌフの恋人こいびと Les Amants du Pont-Neuf	ミシェル	ヨーロッパ映画えいが賞しょう 女優じょゆう賞しょう受賞じゅしょう セザール賞しょう主演しゅえん女優じょゆう賞しょうノミネート
1992	嵐あらしが丘おか Emily Brontë's Wuthering Heights	キャシー／キャサリン
	ダメージ Damage	アンナ・バートン	セザール賞しょう主演しゅえん女優じょゆう賞しょうノミネート
1993	トリコロール/青あおの愛あい Trois couleurs: Bleu	ジュリー	ヴェネツィア国際こくさい映画えいが祭さい 女優じょゆう賞しょう受賞じゅしょう セザール賞しょう主演しゅえん女優じょゆう賞しょう受賞じゅしょう ゴールデングローブ賞しょう 主演しゅえん女優じょゆう賞しょう (ドラマ部門ぶもん)ノミネート
1995	プロヴァンスの恋こい Le Hussard sur le toit	ポーリーヌ・ド・テウス	セザール賞しょう主演しゅえん女優じょゆう賞しょうノミネート
1996	カウチ・イン・ニューヨーク Un divan à New York	ベアトリス・ソルニエ
	イングリッシュ・ペイシェント The English Patient	ハナ	アカデミー助演じょえん女優じょゆう賞しょう受賞じゅしょう ベルリン国際こくさい映画えいが祭さい銀ぎん熊ぐま賞しょう (女優じょゆう賞しょう)受賞じゅしょう 英国えいこくアカデミー賞しょう 助演じょえん女優じょゆう賞しょう受賞じゅしょう ヨーロッパ映画えいが賞しょう 女優じょゆう賞しょう受賞じゅしょう ゴールデングローブ賞しょう 助演じょえん女優じょゆう賞しょうノミネート ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞しょう 助演じょえん女優じょゆう賞しょう受賞じゅしょう
1998	ゴダールの映画えいが史し Histoire(s) du cinéma
	溺おぼれゆく女おんな Alice et Martin	アリス
1999	年下とししたのひと Les Enfants du siècle	ジョルジュ・サンド
2000	サン・ピエールの生命せいめい La Veuve de Saint-Pierre	ポリーヌ
	コード・アンノウン Code inconnu: Récit incomplet de divers voyages	アンヌ・ローラン
	ショコラ Chocolat	ヴィアンヌ	アカデミー主演しゅえん女優じょゆう賞しょうノミネート 英国えいこくアカデミー賞しょう 主演しゅえん女優じょゆう賞しょうノミネート ゴールデングローブ賞しょう 主演しゅえん女優じょゆう賞しょう (ミュージカル・コメディ部門ぶもん)ノミネート
2002	シェフと素顔すがおと、おいしい時間じかん Décalage horaire	ローズ
2004	イン・マイ・カントリー In My Country	アンナ
2005	隠かくされた記憶きおく Caché	アンヌ・ローラン	コード・アンノウン(2000)とは監督かんとく・役名やくめいが同おなじ ヨーロッパ映画えいが賞しょう 女優じょゆう賞しょうノミネート
	綴つづり字じのシーズン Bee Season	ミリアム・ナウマン
	マリー 〜もうひとりのマリア〜 Mary	マリー
2006	パリ、ジュテーム Paris, je t'aime	スザンヌ
	カウントダウン 9.11 Quelques jours en septembre	イレーヌ
	こわれゆく世界せかいの中なかで Breaking and Entering	アミラ
2007	ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン Le Voyage du Ballon Rouge	スザンヌ
	撤退てったい Disengagement	アナ
	40オトコの恋愛れんあい事情じじょう Dan in Real Life	マリー
2008	PARIS Paris	エリーズ
	夏時間なつじかんの庭にわ L'Heure d'été	アドリエンヌ
2010	トスカーナの贋作がんさく Copie conforme	彼女かのじょ	カンヌ国際映画祭かんぬこくさいえいがさい 女優じょゆう賞しょう 受賞じゅしょう
2011	陰謀いんぼうの代償だいしょう N.Y.コンフィデンシャル The Son of No One	ローレン・ブリッジス
	ジュリエット・ビノシュ in ラヴァーズ・ダイアリー Elles	Anne
2012	マリー、もうひとつの人生じんせい La vie d'une autre	マリー
	コズモポリス Cosmopolis	ディディ
	À Cœur ouvert À Cœur ouvert	ミラ
2013	カミーユ・クローデル ある天才てんさい彫刻ちょうこく家かの悲劇ひげき Camille Claudel 1915	カミーユ・クローデル
	おやすみなさいを言いいたくて A Thousand Times Good Night	レベッカ
	Words and Picture Words and Picture	ダイナ
2014	GODZILLA ゴジラ Godzilla	サンドラ・ブロディ
	アクトレス〜女おんなたちの舞台ぶたい〜 Sils Maria	マリア	セザール賞しょう主演しゅえん女優じょゆう賞しょうノミネート
	Nadie quiere la noche Nadie quiere la noche	ジョセフィーヌ
2015	チリ33人にん 希望きぼうの軌跡きせき The 33	マリア・セゴヴィア
2017	ゴースト・イン・ザ・シェル Ghost in the Shell	オウレイ博士はかせ
2018	Vision ビジョン Vision	ジャンヌ
	冬ふゆ時間じかんのパリ Doubles Vies	セレナ	第だい31回かい東京国際映画祭とうきょうこくさいえいがさい上映じょうえい時じのタイトルは『ノン・フィクション』
	ハイ・ライフ High Life	ディブス
2019	私わたしの知しらないわたしの素顔すがお Celle que vous croyez	クレール・ミヨー
	真実しんじつ La vérité	リュミール
2020	5月の花嫁はなよめ学校がっこう La bonne épouse	ポーレット・ヴァン・デル・ベック
2023	ポトフ 美食びしょく家かと料理人りょうりにん a Passion de Dodin Bouffant	ウージェニー	アストラ映画えいが賞しょう国際こくさい女優じょゆう賞しょうノミネート ゴッサム賞しょう助演じょえん俳優はいゆう賞しょうノミネート サテライト賞しょう映画えいが助演じょえん女優じょゆう賞しょう未み決定けってい

外部がいぶリンク

• ジュリエット・ビノシュ - allcinema
• ジュリエット・ビノシュ - KINENOTE
• Juliette Binoche - IMDb（英語えいご）
• ジュリエット・ビノシュ (@juliettebinoche) - Instagram