ステゴサウルス

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ステゴサウルス
生息せいそく年代ねんだい: 中生代ちゅうせいだい後期こうきジュラ紀じゅらき, 155–150 Ma
Stegosaurus stenops全身ぜんしん骨格こっかく
地質ちしつ時代じだい
中生代ちゅうせいだい後期こうきジュラ紀じゅらき
分類ぶんるい
ドメイン : かく生物せいぶつ Eukaryota
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : 爬虫つな Reptilia
つな : そうゆみつな Diapsida
下綱しもつな : しゅりゅうがた下綱しもつな Archosauromorpha
上目うわめ : 恐竜きょうりゅう上目うわめ Dinosauria
: とりばん Ornithoscia
階級かいきゅうなし : ほおりゅうるい Genasauria
: そうたて Thyreophora
下目しため : けんりゅう下目しため Stegosauria
: ステゴサウルス Stegosauridae
: ステゴサウルス Stegosaurinae
ぞく : ステゴサウルスぞく Stegosaurus
学名がくめい
Stegosaurus
Marsh1877
シノニム
  • S. armatus
たね

ステゴサウルス学名がくめいStegosaurus)は、後期こうきジュラ紀じゅらきやく1おく5,500まん - やく1おく5,000まんねんまえ)、現在げんざい北米ほくべい大陸たいりく生息せいそくしていた、体長たいちょう7メートルから9メートルほど[1]植物しょくぶつしょく恐竜きょうりゅうけんりゅうのなかでは、もっとおおきな種類しゅるい[1]恐竜きょうりゅうのなかでもとく有名ゆうめいぞくのひとつである。ステゴサウルスをふくけんりゅうるい化石かせき複数ふくすう個体こたいがまとまって発見はっけんされることがあり、れで行動こうどうしていたとするせつ根拠こんきょのひとつとなっている。オスニエル・チャールズ・マーシュエドワード・ドリンカー・コープひろげた化石かせき戦争せんそうのときに発表はっぴょうした一種いっしゅである[2]

名前なまえ[編集へんしゅう]

学名がくめいは「Stego = 屋根やねおおわれた、Saurus = トカゲ」の意味いみである。発見はっけんされた当初とうしょ完全かんぜん標本ひょうほんがなく、かめ甲羅こうらのように骨質こっしついた背中せなかおおわれていたとかんがえられたためである。中国語ちゅうごくごめいは「けんりゅう」(ジェンロン)であるが、日本語にほんごけんりゅうるい関係かんけいなく、ステゴサウルスこのいち種類しゅるいだけをす。

特徴とくちょう[編集へんしゅう]

背中せなか骨質こっしついたが、たがちがいにならんでいるのが特徴とくちょう使用しよう目的もくてきには諸説しょせつあるが、表面ひょうめん内部ないぶおおくの血管けっかんあとおもわれる痕跡こんせき発見はっけんされたことから、アフリカゾウおおきなみみのように、ねつ放射ほうしゃ体温たいおん調節ちょうせつするのに役立やくだっていたとするせつ有力ゆうりょく。かつては肉食にくしょく恐竜きょうりゅうたいする武器ぶき防具ぼうぐとするせつもあったが、うす強度きょうどおとるため、そのやくにはたなかったとされている。最新さいしん研究けんきゅうでは、成体せいたいとなったあとにもいた成長せいちょうしていることが判明はんめいしており、仲間なかま同士どうしにおけるディスプレイだったとするせつ提唱ていしょうされている。武器ぶきとしてはさきにある2つい長大ちょうだいなスパイク「サゴマイザー」が役立やくだったようで、これによる傷跡きずあととおぼしきくぼみがついた化石かせきつかっている。のど部分ぶぶんには、ちいさなほねへん構成こうせいされた装甲そうこうばん存在そんざいしたようである。

あたまちいさく、のうのサイズはクルミ程度ていどである[3]背中せなか脊髄せきずいとおかん途中とちゅうおおきな空洞くうどうがあり、以前いぜんはここにちいさなのうおぎなうための「だい2ののう」をっていたとかんがえられたが、現在げんざいでは鳥類ちょうるいにもあるグリコーゲンたい神経しんけい栄養えいよう供給きょうきゅうする)が位置いちしていたとされている。なお、実際じっさいのところステゴサウルスの知能ちのうがどの程度ていどであったかは、くわしくかっていない(現代げんだい医学いがくでは、のうおおきさは知能ちのう指標しひょうにならないとされている。のう#機能きのう参照さんしょう)。

また、背中せなかいた雌雄しゆうことなり、ゆう半円はんえんがたいたで、めす五角形ごかっけいいたかたちをしているというせつもあり、こちらはDINO A LIVEなど一部いちぶ支持しじされているが、ゆうとされている個体こたいヘスペロサウルスとするせつもあり、議論ぎろんつづいている状態じょうたいにある。

たね[編集へんしゅう]

ステゴサウルスはこれまでさまざまなたね提唱ていしょうされてきた。しかし、ほとんどのたねは、たねとして分類ぶんるいするのに有効ゆうこう形質けいしつがないために、2008ねんStegosaurus armatus, Stegosaurus mjosi(=ヘスペロサウルス), Stegosaurus homheni(=ウエルホサウルス)のけい3しゅ統一とういつされた。なお、のスパイクが8ほんあるといわれるステゴサウルスの骨格こっかくは、2個体こたい以上いじょう個体こたいぜてつくったものであるということがわかっている。そのため、ステゴサウルスのとげは4ほんしかないとされている。

画像がぞう[編集へんしゅう]

登場とうじょう作品さくひん[編集へんしゅう]

特徴とくちょうてき形態けいたいから、すうおおくの映像えいぞう作品さくひん登場とうじょうし、またデザインてきなモチーフとされている。なかでも背中せなかほねばんは、怪獣かいじゅうゴジラびれのデザインのもとになったことでられている(シリーズだい1さくゴジラ』、だい22さくゴジラvsデストロイア』にはステゴサウルスの骨格こっかく標本ひょうほん登場とうじょうする)。

その詳細しょうさい英語えいごばん記事きじ参照さんしょう

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ a b 『ポプラディアだい図鑑ずかんWONDA恐竜きょうりゅう株式会社かぶしきがいしゃポプラ社ぽぷらしゃ、2013ねん6がつ、65ぺーじ 
  2. ^ 小学館しょうがくかん図鑑ずかんNEO 恐竜きょうりゅう. 小学館しょうがくかん 
  3. ^ 講談社こうだんしゃうご図鑑ずかんMOVE恐竜きょうりゅう講談社こうだんしゃ、2011ねん7がつ14にち、33ぺーじ 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]