この記事 きじ は検証 けんしょう 可能 かのう な参考 さんこう 文献 ぶんけん や出典 しゅってん が全 まった く示 しめ されていないか、不十分 ふじゅうぶん です。 出典 しゅってん を追加 ついか して記事 きじ の信頼 しんらい 性 せい 向上 こうじょう にご協力 きょうりょく ください。(このテンプレートの使 つか い方 かた ) 出典 しゅってん 検索 けんさく ? : "タスマニアデビル" – ニュース · 書籍 しょせき · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2021年 ねん 7月 がつ )
タスマニアデビル (学名 がくめい : Sarcophilus harrisii ) は、哺乳 ほにゅう 綱 つな フクロネコ形 がた 目 め フクロネコ科 か タスマニアデビル属 ぞく に分類 ぶんるい される有 ゆう 袋 ぶくろ 類 るい 。フクロアナグマ (袋 ふくろ 穴熊 あなぐま )とも呼 よ ばれる。
オーストラリア (タスマニア州 しゅう )[2]
以前 いぜん はオーストラリア南部 なんぶ 広域 こういき に分布 ぶんぷ していた[2] 。
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体高 たいこう
30 cm 程度 ていど
体長 たいちょう (尾 お を含 ふく まない)
50 - 60 cm
尾 お の長 なが さ
20 - 30 cm
体重 たいじゅう
雄 ゆう 10 - 12 kg 、雌 めす 6 - 8 kg
フクロオオカミ 絶滅 ぜつめつ 後 こう は、現生 げんなま では最大 さいだい の肉食 にくしょく 性 せい 有 ゆう 袋 ぶくろ 類 るい である。黒色 こくしょく (または黒褐色 こっかっしょく )の毛 け に覆 おお われており、たいていは胸 むね ・腰 こし のあたりに白 しろ い模様 もよう がある。耳 みみ の被 ひ 毛 け は薄 うす く、興奮 こうふん すると血色 けっしょく が透 す けてピンクや赤色 あかいろ が鮮明 せんめい になる。
上顎 じょうがく 部 ぶ の2本 ほん の鋭 するど い牙 きば は、一生 いっしょう 伸 の び続 つづ ける。尻尾 しっぽ には脂肪 しぼう がためられるようになっており、栄養 えいよう 状態 じょうたい の悪 わる い個体 こたい の尻尾 しっぽ は細 ほそ い。
走 はし るときには後 うし ろ足 あし を揃 そろ えて出 だ すため、後 うし ろ足 あし よりも前足 まえあし の方 ほう がやや長 なが いことと相 あい まって、ユーモラスな動 うご きになる。四肢 しし に鋭 するど い爪 つめ を備 そな えているが、攻撃 こうげき 用 よう ではなく、巣 す 穴 あな の土 ど 掘 ほ りに活躍 かつやく する。子供 こども の頃 ころ は身 み が軽 かる く、低木 ていぼく によじ登 のぼ ることもできる。若 わか い個体 こたい が木 き 登 のぼ りできるのは、母親 ははおや の背中 せなか によじ登 のぼ る習性 しゅうせい の故 ゆえ である[4] 。
有 ゆう 袋 ぶくろ 類 るい の特徴 とくちょう である育児 いくじ 嚢 は、カンガルー と異 こと なり、後 うし ろ向 む きについている。これは四足 しそく 歩行 ほこう で土 ど を掘 ほ り返 かえ す習性 しゅうせい のためで、袋 ふくろ の中 なか に土 ど が入 はい らないようになっている。本 ほん 種 しゅ よりも穴 あな 掘 ほ りがずっと得意 とくい なウォンバット や木 き 登 のぼ りをするコアラ の育児 いくじ 嚢も同 おな じく後 うし ろ向 む きである。
通常 つうじょう あまり臭 にお わないが、ストレスを感 かん じたり興奮 こうふん したりすると強 つよ い体臭 たいしゅう を発 はっ する。視力 しりょく は弱 よわ いが、優 すぐ れた嗅覚 きゅうかく と聴覚 ちょうかく を持 も っている。
デビル顔面 がんめん 腫瘍 しゅよう 性 せい 疾患 しっかん [ 編集 へんしゅう ]
画像 がぞう ファイル:重 じゅう 篤 あつし なDFTDに罹患 りかん したデビル[5]
デビル顔面 がんめん 腫瘍 しゅよう 性 せい 疾患 しっかん (デビルがんめんしゅようせいしっかん、英 えい : devil facial tumour disease 、米 べい : devil facial tumor disease 、DFTD )は、タスマニアデビルの顔面 がんめん や頚部 けいぶ に発生 はっせい する致死 ちし 性 せい の悪性 あくせい 腫瘍 しゅよう (癌 がん )である。単 たん にデビル病 びょう (デビル癌 がん )とも呼 よ ばれる。繁殖 はんしょく や餌 えさ の争奪 そうだつ 時 じ における咬傷 こうしょう を通 つう じて癌 がん 細胞 さいぼう 自体 じたい が臓器 ぞうき 移植 いしょく のように他 た のデビルに直接 ちょくせつ 伝染 でんせん するとみられている。1996年 ねん に初 はじ めて発生 はっせい が報告 ほうこく されてから被害 ひがい は急速 きゅうそく に拡大 かくだい している。
多 おお くは口 くち の周囲 しゅうい に発生 はっせい し、徐々 じょじょ に頭部 とうぶ ・頚部 けいぶ など周辺 しゅうへん 組織 そしき に浸潤 しんじゅん して病変 びょうへん 部 ぶ は拡大 かくだい してゆく。転移 てんい する頻度 ひんど は高 たか く、主 おも にリンパ節 ぶし ・肺 はい ・脾臓 ひぞう などが侵 おか される[6] 。腫瘍 しゅよう の肥大 ひだい 化 か により口 くち や目 め が塞 ふさ がれ、餌 えさ を取 と れなくなることで餓死 がし に至 いた る。多 おお くは発症 はっしょう から6か月 げつ 以内 いない に死亡 しぼう するが、1年 ねん に及 およ ぶ生存 せいぞん 例 れい も少数 しょうすう ながら報告 ほうこく されている[7] 。長期 ちょうき 生存 せいぞん 個体 こたい の免疫 めんえき 学 がく 的 てき ・遺伝 いでん 学 がく 的 てき 解析 かいせき が期待 きたい されるものの、2009年 ねん 末 すえ の時点 じてん で有効 ゆうこう な治療 ちりょう 法 ほう は確立 かくりつ されていない。2008年 ねん 7月 がつ 26日 にち のタスマニア地元 じもと 紙 し マーキュリーにて、変異 へんい した病原 びょうげん 体 たい が、少 すく なくとも9体 たい 発見 はっけん されたという報告 ほうこく が発表 はっぴょう された。
DFTDは腫瘍 しゅよう であるにもかかわらず、野生 やせい の個体 こたい 間 あいだ で伝染 でんせん 性 せい に広 ひろ がってゆく特徴 とくちょう を持 も つ。発生 はっせい 以後 いご 、DFTDの原因 げんいん 、治療 ちりょう 法 ほう などの研究 けんきゅう が多 おお くの大学 だいがく 機関 きかん ・病理 びょうり 学者 がくしゃ によって行 おこな われ、その病態 びょうたい が徐々 じょじょ に明 あき らかにされつつある。当初 とうしょ は環境 かんきょう 汚染 おせん 物質 ぶっしつ の影響 えいきょう [8] や腫瘍 しゅよう ウイルス の感染 かんせん 症 しょう が疑 うたが われたが、2010年 ねん 、DFTD腫瘍 しゅよう 25株 かぶ の大 だい 規模 きぼ 遺伝子 いでんし 解析 かいせき から、腫瘍 しゅよう は身体 しんたい 接触 せっしょく を介 かい して個体 こたい から個体 こたい へ伝播 でんぱ すること、末梢 まっしょう 神経 しんけい を保護 ほご するシュワン細胞 さいぼう に由来 ゆらい する腫瘍 しゅよう であることが確認 かくにん された[9] [10] [11] 。また、シュワン細胞 さいぼう で特異 とくい 的 てき に発現 はつげん されるペリアキシン (英語 えいご 版 ばん ) (periaxin)というタンパク質 たんぱくしつ が存在 そんざい していることから、ペリアキシンはDFTDの診断 しんだん マーカーや治療 ちりょう 法 ほう 開発 かいはつ に利用 りよう できる可能 かのう 性 せい がある。
一方 いっぽう 、染色 せんしょく 体 たい の核 かく 型 がた 研究 けんきゅう により、DFTD癌 がん 細胞 さいぼう の際立 きわだ った特徴 とくちょう が明 あき らかにされている。タスマニアデビルの染色 せんしょく 体 たい は通常 つうじょう 7対 たい 14本 ほん だが、DFTDの癌 がん 細胞 さいぼう には13本 ほん しかなく、しかも性 せい 染色 せんしょく 体 たい を含 ふく む5本 ほん の欠 かけ 失 しつ に加 くわ え4本 ほん の異常 いじょう 染色 せんしょく 体 たい が出現 しゅつげん するなど、複雑 ふくざつ な再 さい 構成 こうせい が生 しょう じている[12] 。この染色 せんしょく 体 たい 異常 いじょう は異 こと なる個体 こたい から採取 さいしゅ された全 すべ ての癌 がん 細胞 さいぼう で共通 きょうつう しており、同 どう 一 いち 起源 きげん の癌 がん 細胞 さいぼう が接触 せっしょく 等 とう により他 た 個体 こたい に伝染 でんせん してきたことの強 つよ い証拠 しょうこ と捉 とら えられている。
同 おな じような核 かく 型 がた 異常 いじょう を示 しめ す腫瘍 しゅよう として、イヌ に発生 はっせい する可 か 移植 いしょく 性 せい 性器 せいき 腫瘍 しゅよう (英 えい : Canine transmissible venereal tumor 、CTVT)との類似 るいじ 点 てん が指摘 してき されている[12] 。正常 せいじょう なイヌの体 からだ 細胞 さいぼう が持 も つ染色 せんしょく 体 たい 数 すう は78本 ほん であるのに対 たい し、CTVTの腫瘍 しゅよう 細胞 さいぼう には58 - 59本 ほん しかない[13] 。CTVTは日本 にっぽん を含 ふく む世界 せかい 各地 かくち で発生 はっせい しているが、核 かく 型 がた 異常 いじょう の特徴 とくちょう はほぼ共通 きょうつう しており、DFTD同様 どうよう に単一 たんいつ 起源 きげん と見 み られている。転移 てんい はまれで自然 しぜん に退 すさ 縮 ちぢみ にする場合 ばあい もあるなどDFTDとは相違 そうい 点 てん もみられるが、感染 かんせん 性 せい 腫瘍 しゅよう はヒト・動物 どうぶつ を通 つう じてこの2疾患 しっかん しか知 し られていないことから関連 かんれん が注目 ちゅうもく されている。
感染 かんせん に対 たい する免疫 めんえき 反応 はんのう や治癒 ちゆ 例 れい は現在 げんざい のところ確認 かくにん されていない。タスマニアデビルの遺伝子 いでんし プール は非常 ひじょう に小 ちい さく、免疫 めんえき 反応 はんのう に重要 じゅうよう な役割 やくわり を果 は たす遺伝子 いでんし の集合 しゅうごう 領域 りょういき である主要 しゅよう 組織 そしき 適合 てきごう 遺伝子 いでんし 複 ふく 合体 がったい (MHC)には、遺伝 いでん 的 てき 多様 たよう 性 せい がほとんどない[14] 。最初 さいしょ の1匹 ひき に生 しょう じた癌 がん 細胞 さいぼう にMHCの異常 いじょう が含 ふく まれていたために、他 た の個体 こたい にも免疫 めんえき 反応 はんのう が起 お きず、感染 かんせん が成立 せいりつ した可能 かのう 性 せい が指摘 してき されている。
1996年 ねん にタスマニア北東 ほくとう 部 ぶ で初 はじ めて報告 ほうこく された後 のち 、DFTDの感染 かんせん 地域 ちいき は拡大 かくだい の一途 いっと をたどっている。2006年 ねん 12月までにタスマニア東部 とうぶ から中部 ちゅうぶ (島 しま 面積 めんせき の約 やく 2 / 3 )で感染 かんせん 例 れい が報告 ほうこく され、個体 こたい 数 すう は過去 かこ 10年間 ねんかん に33 - 50 % 程度 ていど 減少 げんしょう したという野外 やがい 調査 ちょうさ もある[15] 。1992 - 1995年 ねん と2002 - 2005年 ねん の個体 こたい 目撃 もくげき 数 すう を比較 ひかく すると、タスマニア州 しゅう 平均 へいきん で約 やく 60 %、北東 ほくとう 部 ぶ では約 やく 10 %までに減少 げんしょう している[16] 。2009年 ねん 時点 じてん で個体 こたい 数 すう は70 %減少 げんしょう し生息 せいそく 域 いき の60 %に疾患 しっかん の発生 はっせい が見 み られるなど、何 なん らかの策 さく を講 こう じない限 かぎ り今後 こんご 50年間 ねんかん で野生 やせい のタスマニアデビルは絶滅 ぜつめつ する恐 おそ れがあると専門 せんもん 家 か らは警告 けいこく している[9] [10] 。北西 ほくせい 部 ぶ での発生 はっせい は比較的 ひかくてき 少 すく なく、この地域 ちいき の個体 こたい 群 ぐん は他 た 地域 ちいき の群 ぐん と比 くら べ遺伝 いでん 的 てき 相違 そうい が多 おお い[17] ことと関連 かんれん している可能 かのう 性 せい がある。
生態 せいたい 調査 ちょうさ で捕獲 ほかく されるDFTD罹患 りかん 個体 こたい のうち83 %までが成獣 せいじゅう である[16] 。成獣 せいじゅう の発症 はっしょう が多 おお いのは、主 おも に餌 えさ を巡 めぐ る争 あらそ いや求愛 きゅうあい 行動 こうどう の際 さい の咬傷 こうしょう を介 かい して感染 かんせん するためと考 かんが えられている。1964 - 1995年 ねん に捕獲 ほかく されたタスマニアデビルの総数 そうすう は2,000匹 ひき を超 こ えるが、DFTD様 さま の症状 しょうじょう に関 かん する報告 ほうこく は皆無 かいむ だった。これは発生 はっせい 以降 いこう の感染 かんせん 規模 きぼ 拡大 かくだい がいかに早 はや かったかを示 しめ しており、epidemic / pandemic (爆発 ばくはつ 的 てき に広 ひろ がる強 つよ い伝染 でんせん 病 びょう )あるいはzoodemic(その動物 どうぶつ 版 ばん )と称 しょう される理由 りゆう となっている。
属 ぞく 名 めい Sarcophilus は古代 こだい ギリシャ語 ご で「肉 にく 」の意 い があるsarxと、「愛 あい する・好 この む」の意 い があるphilusに由来 ゆらい する[2] 。
タスマニアデビルが自然 しぜん 学者 がくしゃ ジョージ・プリドー・ロバート・ハリス (英語 えいご 版 ばん ) によって初 はじ めて学問 がくもん 的 てき に紹介 しょうかい されたのは、1807年 ねん のことである。その論文 ろんぶん 中 ちゅう ではオポッサム属 ぞく に分類 ぶんるい され、Didelphis ursina と名付 なづ けられた[18] 。1838年 ねん 、リチャード・オーウェン によってフクロネコ 属 ぞく に分類 ぶんるい し直 なお され、Dasyurus laniarius と改名 かいめい された。次 つ いで1841年 ねん にはピエール・ボアタール (フランス語 ふらんすご 版 ばん ) がタスマニアデビル属 ぞく に分類 ぶんるい し、Sarcophilus harrisii と名付 なづ けた。属 ぞく 名 めい はともかく、最初 さいしょ の学名 がくめい の種 たね 小名 しょうみょう ursina まで先取 せんしゅ 権 けん で用 もち いることができなかったのは、Didelphis ursina が先 さき にウォンバット に与 あた えられていたことが判明 はんめい したためである(今 いま もウォンバットの種 たね 小名 しょうみょう として男性 だんせい 形 がた ursinus が用 もち いられている)。種 たね 小名 しょうみょう はジョージ・ハリスにちなみ「ハリスの」という意味 いみ である。
1987年 ねん 、同種 どうしゅ を Sarcophilus laniarius へと更 さら に分類 ぶんるい ・改名 かいめい しなおす試 こころ みがなされた。しかし、その根拠 こんきょ となったのはオーストラリア本土 ほんど で発見 はっけん された数 すう 体 たい の化石 かせき に過 す ぎず、分類 ぶんるい 学 がく 上 じょう ひろく受 う け入 い れられるには至 いた らなかった。系統 けいとう 学 がく 上 うえ 、タスマニアデビルともっとも近 ちか い肉食 にくしょく 有 ゆう 袋 ぶくろ 類 るい はフクロネコ で、より遠 とお いのがフクロオオカミ とされている[19] 。
タスマニアデビル属 ぞく の生物 せいぶつ は3種 しゅ が知 し られており、うち2種 しゅ (S. laniarius とS. moornaensis )は更新 こうしん 世 よ の化石 かせき 種 しゅ である。S. laniarius は現存 げんそん する本 ほん 種 しゅ よりも10 kg は大 おお きかった。3種 しゅ の系統 けいとう 上 じょう の関係 かんけい はよくわかっておらず、本 ほん 種 しゅ はS. laniarius が矮化 か したものとする説 せつ と、本 ほん 種 たね とS. laniarius は別種 べっしゅ で、更新 こうしん 世 よ には併存 へいそん していたとする説 せつ がある。
夜行 やこう 性 せい で、昼間 ひるま は穴 あな ぐらや藪 やぶ の中 なか に潜 ひそ んでいるが、夜 よる になると餌 えさ を求 もと めて1晩 ばん に16 km ほど移動 いどう することがある。食 しょく 性 せい は肉食 にくしょく で、主 おも には死 し 肉 にく を食 しょく すが、およそ肉食 にくしょく に分類 ぶんるい される獲物 えもの ならば何 なん でも食 た べ、ポッサム ・小型 こがた のワラビー などの哺乳類 ほにゅうるい 、鳥類 ちょうるい 、昆虫 こんちゅう 類 るい 等 ひとし を捕食 ほしょく する。ウォンバット は脂肪 しぼう を多 おお く含 ふく むため好 この むようで、タスマニアデビルよりも2 - 3倍 ばい 以上 いじょう も体 からだ の大 おお きなウォンバットの成体 せいたい を襲 おそ った記録 きろく もある[20] 。野生 やせい のデビルの胃 い からホヤ が見 み つかったこともある[21] 。
体 からだ の割 わり に大 おお きな頭 あたま が骨 ほね をも噛 か みく顎 あご の強 つよ さを生 う み出 だ しており、骨 ほね ・皮 かわ ・毛 もう ・羽 はね 等 とう 、何 なん でもバリバリと噛 か み砕 くだ いて食 た べてしまう。顎 あご の力 ちから については、体 からだ の大 おお きさと咬 か む力 ちから の強 つよ さの比率 ひりつ で言 い えば現生 げんなま の哺乳類 ほにゅうるい では最強 さいきょう [22] 、あるいは、タスマニアデビルの6倍 ばい 以上 いじょう 大 おお きい体格 たいかく のハイイロオオカミ とほぼ同 おな じ[23] という説 せつ もある。標準 ひょうじゅん 的 てき には1日 にち に自身 じしん の体重 たいじゅう の15% ほどの食餌 しょくじ を要 よう するが、体重 たいじゅう の実 じつ に40 %近 ちか い獲物 えもの を30分 ふん でたいらげてしまうことが可能 かのう である[8] 。動物 どうぶつ の死体 したい を処理 しょり することで、公衆 こうしゅう 衛生 えいせい やスムーズな食物 しょくもつ 連鎖 れんさ の回転 かいてん に寄与 きよ している。
気性 きしょう が荒 あら く、個体 こたい 同士 どうし が餌 えさ の奪 うば い合 あ いで激 はげ しい争 あらそ いになることもある。鳴 な き声 ごえ が非常 ひじょう に特徴 とくちょう 的 てき で、「背筋 せすじ の凍 こお るような」「数 すう km先 さき まで響 ひび き渡 わた る」と形容 けいよう されるうなり声 ごえ ・叫 さけ び声 ごえ を上 あ げる。争 あらそ いなのかコミュニケーションの一環 いっかん なのか、恐 おそ ろしげな威嚇 いかく の鳴 な き声 ごえ ・ジャブの応酬 おうしゅう ・果 は ては本格 ほんかく 的 てき な喧嘩 けんか や多少 たしょう の怪我 けが はタスマニアデビルにはつきものである。顔 かお や腰 こし 周辺 しゅうへん の傷跡 きずあと の多寡 たか で年齢 ねんれい や性別 せいべつ を推測 すいそく できたりもする。自分 じぶん より上位 じょうい の個体 こたい との対決 たいけつ は避 さ ける傾向 けいこう にあるため、顔 かお 周辺 しゅうへん の傷 きず が少 すく ない方 ほう が若 わか く、背中 せなか や腰 こし に傷 きず があると繁殖 はんしょく 行動 こうどう を経 へ た雌 めす の成体 せいたい であることが多 おお い。
一方 いっぽう で、自分 じぶん より大型 おおがた の動物 どうぶつ に対 たい しては臆病 おくびょう で、格 かく 上 じょう の個体 こたい や人間 にんげん 等 とう に対 たい して牙 きば をむき出 だ してうなるのは攻撃 こうげき 性 せい のゆえではなく、むしろパニックになっているか直接的 ちょくせつてき な争 あらそ いを避 さ けるためのハッタリである。大 おお きく口 くち を開 あ けて叫 さけ びつつ今 いま にも襲 おそ いかかってきそうな野生 やせい 個体 こたい に遭遇 そうぐう したら、そのまま距離 きょり をおいて黙 だま って待 ま つことである。攻撃 こうげき しなければ、逃 に げていく。
縄張 なわば り意識 いしき はさほど強 つよ くはなく、数 すう 匹 ひき の縄張 なわば りが重 かさ なり合 あ っていることもある。腐肉 ふにく の臭 にお いに誘 さそ われて集 あつ まった同格 どうかく の個体 こたい が、争 あらそ ったり威嚇 いかく したりしながらも、ひとつの獲物 えもの に同時 どうじ に食 く らい付 つ いていることもまれではない。そのような時 とき には、ヒゲ で他 た の個体 こたい との距離 きょり を測 はか りつつ食 た べては争 あらそ う。
タスマニアデビルは現存 げんそん する中 なか で最大 さいだい の肉食 にくしょく 性 せい 有 ゆう 袋 ぶくろ 類 るい であり、ノラネコ のような外来 がいらい 性 せい の中間 ちゅうかん 捕食 ほしょく 者 しゃ の増加 ぞうか を抑 おさ える役割 やくわり がある[24] 。
生 う まれたばかりのタスマニアデビルの発育 はついく 段階 だんかい 。斜 なな め線 せん は変化 へんか の開始 かいし から終了 しゅうりょう までの期間 きかん を示 しめ す。例 たと えば、体 からだ 表 ひょう が毛 け で覆 おお われるのには41日間 にちかん かかる。
繁殖 はんしょく 期 き は通常 つうじょう 3月 がつ (タスマニアでは初秋 しょしゅう )。雌 めす は妊娠 にんしん しなければ3週間 しゅうかん の発情 はつじょう 期 き 内 ない に3回 かい ほど排卵 はいらん する[8] 。繁殖 はんしょく 期 き を迎 むか えた雌 めす は首 くび 周 まわ りに脂肪 しぼう がたまり、巣 す 作 づく りをはじめる[25] 。雄 お 同士 どうし は雌 めす を巡 めぐ って激 はげ しく争 あらそ い、勝者 しょうしゃ の雄 ゆう は雌 めす を3 - 5日 にち ほど巣 す に監禁 かんきん して生殖 せいしょく 行動 こうどう を行 おこな う[8] 。選択 せんたく 権 けん は主 おも に雌 めす にあり、複数 ふくすう の雄 ゆう と交渉 こうしょう を持 も とうとするため、他 た の雄 ゆう が近付 ちかづ かないよう、雄 ゆう は相手 あいて の雌 めす を巣 す 穴 あな に閉 と じ込 こ めて監 かん 視 し する。雌 めす が巣 す 穴 あな を出 で ようとすると、雄 ゆう は雌 めす を攻撃 こうげき して連 つ れ戻 もど す。野生 やせい のつがいが8日間 にちかん も巣 す 穴 あな から出 で てこなかったという記録 きろく もある[8] 。飼育 しいく 下 か では、雄 ゆう が雌 めす に餌 えさ を運 はこ ぶ様子 ようす [26] や、雄 ゆう が水 みず を飲 の みに行 い く時 とき に雌 めす を一緒 いっしょ に引 ひ きずって行 い く様子 ようす [27] などが観察 かんさつ されたことがある。雌 めす はしばらくは雄 ゆう に従 したが っているが、3 - 5日 にち ほどでホルモンバランスが変化 へんか し雄 ゆう に反撃 はんげき するようになり、雄 ゆう を巣 す 穴 あな から追 お い出 だ してしまう[25] 。
有 ゆう 袋 ぶくろ 類 るい 、い換 いか えれば無 む 胎盤 たいばん 類 るい であるタスマニアデビルの妊娠 にんしん 期間 きかん は約 やく 3週間 しゅうかん で、カンガルー 等 ひとし と同様 どうよう 、胎児 たいじ が非常 ひじょう に未熟 みじゅく な状態 じょうたい で出産 しゅっさん する。一 いち 度 ど に20 - 40匹 ひき 生 う まれる米 べい 粒 つぶ ほどのサイズの胎児 たいじ は、産道 さんどう の出口 でぐち から6 - 7 cm 離 はな れたところにある育児 いくじ 嚢 に向 む かって移動 いどう する。育児 いくじ 嚢には乳首 ちくび が4つしかないので、生 い き残 のこ るのは無事 ぶじ たどりついて乳首 ちくび にしっかり固定 こてい された最大 さいだい 4匹 ひき の胎児 たいじ だけとなる。通常 つうじょう は2 - 3匹 ひき の赤 あか ん坊 ぼう を子育 こそだ てすることになる[25] 。
生 う まれたときは小 ちい さいジェリービーン 様 よう だが、育児 いくじ 嚢で4か月 げつ 過 す ごすと200 g ほどに成長 せいちょう し、見 み た目 め は成獣 せいじゅう とそっくりになる。その時点 じてん で育児 いくじ 嚢から出 で てくるが、カンガルーやワラビーと違 ちが い、いったん袋 ふくろ の外 そと に出 で ると戻 もど ることはない。更 さら に3か月 げつ ほどは巣 す の中 なか に留 と まり、母親 ははおや の袋 ふくろ に顔 かお をつっこんでは授乳 じゅにゅう してもらう。
10 - 12月(春 はる )には巣 す の外 そと に出 で るようになり、1月(夏 なつ )には独 ひと り立 だ ちするが、その後 ご の1年間 ねんかん を生 い き延 の びる個体 こたい は半数 はんすう ほどである。生後 せいご 2年 ねん で成熟 せいじゅく し、2年 ねん 目 め の3月 がつ には繁殖 はんしょく 期 き を迎 むか える。
3年 ねん 目 め には大人 おとな の大 おお きさまで成長 せいちょう する。
タスマニアデビルの寿命 じゅみょう は野生 やせい で5 - 6年 ねん 、飼育 しいく 下 か では6 - 7年 ねん である。DFTDの感染 かんせん 地域 ちいき では2 - 3年 ねん しか生 い きられない個体 こたい が多 おお く、繁殖 はんしょく 期 き を生 い き延 の びて無事 ぶじ に子育 こそだ てを終 お えることは皆無 かいむ ではないがまれである[28] 。
人間 にんげん との関係 かんけい [ 編集 へんしゅう ]
現在 げんざい はタスマニア島 とう のみに生息 せいそく するが、古 ふる くはオーストラリア大陸 たいりく にも生息 せいそく していたことが化石 かせき により判明 はんめい しており、同 どう 大陸 たいりく ではヨーロッパ人 じん 到達 とうたつ 以前 いぜん の14世紀 せいき 終 お わり頃 ころ に絶滅 ぜつめつ した。オーストラリア大陸 たいりく での絶滅 ぜつめつ はフクロオオカミ と同様 どうよう に、人類 じんるい がもたらしたイヌ が野生 やせい 化 か したディンゴ の影響 えいきょう があると思 おも われる。
1800年 ねん 頃 ごろ から入植 にゅうしょく を始 はじ めたヨーロッパ系 けい 住民 じゅうみん は、家禽 かきん や家畜 かちく を襲 おそ う害 がい 獣 じゅう として、また鳴 な き声 ごえ や死体 したい を漁 あさ る姿 すがた を悪魔 あくま に例 たと えて忌避 きひ した。1830年 ねん には羊毛 ようもう ・畜産 ちくさん の民間 みんかん 企業 きぎょう による奨励 しょうれい 金 きん (雌 めす 35セント、雄 ゆう 25セント)が、また1888年 ねん には政府 せいふ によって同様 どうよう の奨励 しょうれい 金 きん が設 もう けられ、フクロオオカミ と共 とも に駆除 くじょ が奨励 しょうれい された。しかし、1936年 ねん にフクロオオカミ が絶滅 ぜつめつ するとタスマニアデビルを保護 ほご する気運 きうん が高 たか まり、1941年 ねん に保護 ほご 法 ほう が成立 せいりつ し現在 げんざい に至 いた っている。
1996年 ねん に初 はじ めて公式 こうしき に報告 ほうこく された「デビル顔面 がんめん 腫瘍 しゅよう 性 せい 疾患 しっかん (英語 えいご 版 ばん ) (DFTD)」と呼 よ ばれる病気 びょうき によって、この10年間 ねんかん で30 - 40 % まで個体 こたい 数 すう が減少 げんしょう している。自然 しぜん 発生 はっせい 的 てき な伝染 でんせん 病 びょう のみを原因 げんいん として生物 せいぶつ が絶滅 ぜつめつ することはまれだが、環境 かんきょう 的 てき な要因 よういん が加 くわ わると、加速度 かそくど 的 てき に個体 こたい 数 すう が減少 げんしょう する可能 かのう 性 せい がある。2000年 ねん 前後 ぜんこう にハンティング目的 もくてき で不正 ふせい にもたらされたキツネ が野生 やせい 化 か して個体 こたい 数 すう を増 ふ やしつつあり、仮 かり にDFTDが収束 しゅうそく したとしても、いちど食物 しょくもつ 連鎖 れんさ の頂点 ちょうてん を追 お われた動物 どうぶつ が元 もと の地位 ちい ・生息 せいそく 数 すう ・生息 せいそく 地域 ちいき に戻 もど ることは困難 こんなん である。2006年 ねん 、オーストラリア政府 せいふ は本 ほん 種 たね を絶滅 ぜつめつ 危惧 きぐ 種 しゅ (危急 ききゅう - Vulnerable)に指定 してい した。
オーストラリアでも現在 げんざい 「絶滅 ぜつめつ 危惧 きぐ 」(Endangered)にランクされている[29] 。
2007年 ねん 11月、タスマニア大学 だいがく のロイ・スウェイン(Roy Swain)博士 はかせ が委員 いいん 長 ちょう を務 つと める絶滅 ぜつめつ 危惧 きぐ 種 しゅ 顧問 こもん 委員 いいん 会 かい (Threatened Species Scientific Advisory Committee)は「絶滅 ぜつめつ 危惧 きぐ 」(Endangered)への変更 へんこう を勧告 かんこく した[30] 。近 ちか い将来 しょうらい 、野生 やせい のデビルはほぼ間違 まちが いなく絶滅 ぜつめつ すると見 み られている(絶滅 ぜつめつ までの期間 きかん は5年 ねん から20 - 30年 ねん まで諸説 しょせつ ある[31] [32] )。
2008年 ねん 5月 がつ 、タスマニア州 しゅう から絶滅 ぜつめつ 危惧 きぐ 種 しゅ に指定 してい されると発表 はっぴょう された[33] [34] 。
タスマニア州 しゅう 政府 せいふ 農水省 のうすいしょう (DPIW:the Department of Primary Industries and Water)・大学 だいがく ・自然 しぜん 公園 こうえん ・動物 どうぶつ 園 えん などによる共同 きょうどう 保護 ほご プログラムが実施 じっし されている。主 あるじ には以下 いか のように分類 ぶんるい されている。
生息 せいそく 数 すう 調査 ちょうさ
病理 びょうり 研究 けんきゅう
野生 やせい 保護 ほご 区 く
人工 じんこう 飼育 しいく
なお、DFTDプログラムでは、随時 ずいじ ボランティアを募集 ぼしゅう している。
野生 やせい のデビルを捕獲 ほかく ・観察 かんさつ し、また捕獲 ほかく 後 ご は動物 どうぶつ 医 い による診断 しんだん を行 おこな っている。リリース前 まえ にマイクロチップ を装着 そうちゃく しており、訓練 くんれん を受 う けたボランティアがマイクロチップ読取 よみと 機 き で個体 こたい 数 すう や移動 いどう 範囲 はんい の特定 とくてい に貢献 こうけん している[28] 。罠 わな による捕獲 ほかく では毎日 まいにち チェックし中 ちゅう の個体 こたい をケアする必要 ひつよう があるため、日次 にちじ チェックに適 てき さない地域 ちいき では遠隔 えんかく 操作 そうさ カメラも導入 どうにゅう され効果 こうか をあげている。
捕獲 ほかく に使用 しよう される罠 わな は特製 とくせい で、日 にち 中 ちゅう 穴倉 あなくら にもぐりこむタスマニアデビルの習性 しゅうせい にあった形状 けいじょう をしている。ストレスを感 かん じさせないのは勿論 もちろん のことだが、よほど居心地 いごこち が良 よ いのか、中 なか にはしょっちゅう罠 わな に入 はい り込 こ んでは仰向 あおむ けで熟睡 じゅくすい している個体 こたい もいるそうである[16] 。
島 しま 南東 なんとう 部 ぶ に位置 いち するタスマン半島 はんとう と本島 ほんとう とを繋 つな ぐ唯一 ゆいいつ の橋 はし を封鎖 ふうさ し、健康 けんこう なデビルを隔離 かくり ・生息 せいそく させようという試 こころ み。半島 はんとう と本島 ほんとう をつなぐ橋 はし に、タスマニアデビル避 さ けの網 あみ や、タスマニアデビルサイズの生物 せいぶつ に反応 はんのう するセンサー式 しき のウォータージェット・ライト・録音 ろくおん した犬 いぬ の鳴 な 声 こえ を仕掛 しか けるなどのアイディアがある。
2004年 ねん にプログラムがスタートしてから3年 ねん の間 あいだ に、DFTDに罹患 りかん したタスマニアデビル60匹 ひき が保護 ほご ・退去 たいきょ となっている。2006年 ねん 前半 ぜんはん 6か月 げつ の監視 かんし カメラによる記録 きろく では、外部 がいぶ から半島 はんとう へ入 はい ってきたタスマニアデビルはわずか2匹 ひき に留 とど まっている[16] 。
「箱 はこ 舟 ぶね 」プロジェクトでは、2006年 ねん 12月と2007年 ねん 1月 がつ の2度 ど にわたって、総勢 そうぜい 48匹 ひき のタスマニアデビルをオーストラリア本土 ほんど の4つの自然 しぜん 動物 どうぶつ 公園 こうえん へ送 おく り込 こ んだ。同 どう プロジェクトの舞台 ぶたい としてタスマニア州 しゅう 外 がい の動物 どうぶつ 公園 こうえん が選 えら ばれたのは、DFTDの脅威 きょうい と無縁 むえん だからだ。タスマニア州 しゅう でもDFTDの発症 はっしょう 例 れい がない地域 ちいき から集 あつ められた48匹 ひき が、箱 はこ 舟 ぶね に乗 の せられた。
2007年 ねん 4月 がつ 、カランビン自然 しぜん 動物 どうぶつ 公園 こうえん で人工 じんこう 飼育 しいく 下 か のタスマニアデビルの袋 ふくろ に子供 こども が4匹 ひき 入 はい っていることが確認 かくにん された。
2007年 ねん 6月 がつ には、ニューサウスウェールズ 州 しゅう ゴスフォード のオーストラリア爬虫類 はちゅうるい 公園 こうえん (英語 えいご 版 ばん ) で、タスマニアデビルの赤 あか ちゃん10匹 ひき が生 う まれた。母親 ははおや となったのは、DFTDプログラム下 か で人工 じんこう 飼育 しいく した「健康 けんこう 保証 ほしょう つき」の3匹 ひき だ。この他 ほか 、同 どう 公園 こうえん に送 おく られた2006年 ねん 12月時点 じてん で、すでに離乳 りにゅう 前 まえ の新生児 しんせいじ が袋 ふくろ の中 なか にいた雌 めす が1匹 ひき いる。
同 どう 園 えん では、遺伝子 いでんし の多様 たよう 性 せい を保 たも ち近親 きんしん 交配 こうはい を予防 よぼう するため、3匹 ひき の雌 めす をそれぞれ2匹 ひき の雄 ゆう と交配 こうはい させた。
民間 みんかん の保護 ほご 活動 かつどう [ 編集 へんしゅう ]
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旅行 りょこう 者 しゃ の目撃 もくげき 情報 じょうほう
タスマニアデビルの目撃 もくげき 情報 じょうほう は、生息 せいそく 地域 ちいき や感染 かんせん 地域 ちいき に関 かん する重要 じゅうよう な情報 じょうほう 源 げん となり得 え る。旅行 りょこう 中 ちゅう にデビルを目撃 もくげき した場合 ばあい (生死 せいし 問 と わず。路肩 ろかた の野生 やせい 動物 どうぶつ の轢死 れきし 体 たい を漁 いさ りに来 き て二 に 次 じ 被害 ひがい にあった事故 じこ 死体 したい も含 ふく む)、DFTDプログラムは次 つぎ の事柄 ことがら に関 かん する情報 じょうほう を求 もと めている:
雌雄 しゆう
子供 こども :4 kg くらいまで(猫 ねこ 程度 ていど の大 おお きさ)で、古 ふる い傷跡 きずあと がない。
若 わか い:4 - 6 kgで、傷 きず があることもある。
成体 せいたい :6 kg以上 いじょう で、顔 かお や腰 こし 周 まわ りに古 ふる い傷跡 きずあと がある。
健康 けんこう 状態 じょうたい (通常 つうじょう は尻尾 しっぽ が太 ふと ければ健康 けんこう )
良 よ い
そこそこ
悪 わる い
病変 びょうへん の有無 うむ 、位置 いち 、大 おお きさ(腫瘍 しゅよう が見当 みあ たらない場合 ばあい はそのように明記 めいき 。写真 しゃしん があればベスト)
目撃 もくげき 場所 ばしょ (GPS があれば座標 ざひょう 情報 じょうほう )
発見 はっけん 日 び
明 あき らかな死因 しいん があるかどうか(交通 こうつう 事故死 じこし など)
まだ生 い きていれば、反応 はんのう ・行動 こうどう などのメモ
このチェックリストは、国立 こくりつ 公園 こうえん や野生 やせい 動物 どうぶつ 公園 こうえん のビジターセンターで配布 はいふ されている。電話 でんわ 報告 ほうこく は24時 じ 間 あいだ 受付 うけつけ 。ただしDPIWの営業 えいぎょう 時間 じかん 外 がい は留守電 るすでん に伝言 でんごん を残 のこ す形式 けいしき で、翌 よく 営業 えいぎょう 日 び に折 お り返 かえ し連絡 れんらく になる。
路上 ろじょう にある動物 どうぶつ の屍骸 しがい 撤去 てっきょ
タスマニアの田舎 いなか の幹線 かんせん 道路 どうろ では、夜間 やかん に車 くるま に轢 ひ かれた野生 やせい 動物 どうぶつ の死体 したい が散在 さんざい している。死 し 肉 にく に惹 ひ かれたデビルが餌 えさ に夢中 むちゅう になっているうちに轢 ひ かれてしまう事故 じこ も、頻繁 ひんぱん に起 お こる。そのような二 に 次 じ 交通 こうつう 災害 さいがい を防 ふせ ぐために、路上 ろじょう の動物 どうぶつ の死体 したい を路肩 ろかた に寄 よ せてやることも、重要 じゅうよう な保護 ほご 活動 かつどう となる。
マックスバリュ東海 とうかい
マックスバリュ東海 とうかい は、DFTDプログラムにタスマニアデビル支援 しえん 金 きん を贈呈 ぞうてい する活動 かつどう [35] を行 おこな っている。青果物 せいかぶつ の仕入 しい れが縁 えん で始 はじ まったという支援 しえん 活動 かつどう で、2回 かい 目 め の寄付 きふ となる2006年 ねん 6月 がつ には約 やく 30,000オーストラリア・ドルが寄付 きふ された。内訳 うちわけ は、店内 てんない 設置 せっち の募金 ぼきん 箱 ばこ に集 あつ められた寄付 きふ 金 きん 、およびそれと同額 どうがく のマックスバリュ 東海 とうかい 拠出 きょしゅつ の寄付 きふ 金 きん である。
カンタス航空 かんたすこうくう
カンタス航空 かんたすこうくう はオーストラリア国内 こくない の空港 くうこう にタスマニアデビルの彫像 ちょうぞう を冠 かん した募金 ぼきん 箱 ばこ を設置 せっち している。
マリア島 とう への移住 いじゅう 計画 けいかく と生態 せいたい 系 けい への影響 えいきょう [ 編集 へんしゅう ]
2012年 ねん 、タスマニアデビルの絶滅 ぜつめつ のおそれの要因 よういん となっていた顔 かお のがんから保護 ほご するため数 すう 頭 とう のタスマニアデビルがマリア島 とう に移 うつ された[36] 。しかし、地元 じもと の自然 しぜん 保護 ほご 団体 だんたい 「バードライフ・タスマニア」によると、タスマニアデビルの移動 いどう により島 しま には2012年 ねん に3000組 くみ いたペンギンのつがいが全 まった く見 み られなくなったとしている[36] 。また学術 がくじゅつ 誌 し 「Biological Conservation」の2020年 ねん の論文 ろんぶん はタスマニアデビルがミズナギドリのコロニーを絶滅 ぜつめつ させたと指摘 してき している[36] 。
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^ a b c タスマニアデビルを移住 いじゅう させ、島内 とうない のペンギン全滅 ぜんめつ 豪 ごう 自然 しぜん 保護 ほご 団体 だんたい が指摘 してき BBC、2021年 ねん 6月 がつ 22日 にち 閲覧 えつらん 。
・タズマニアン・デビル 本 ほん 生物 せいぶつ をモデルにしたルーニー・テューンズ のキャラクター。
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