テラトフォネウス

テラトフォネウス
	生息せいそく年代ねんだい: 白はく亜紀あき後期こうき, 80–75 Ma PreЄ Є O S D C P T J K Pg N ↓
	復元ふくげん骨格こっかく図ず
分類ぶんるい
学名がくめい
	Teratophoneus; Carr et al., 2011
タイプ種しゅ
	Teratophoneus curriei Carr et al., 2011

テラトフォネウス Teratophoneusは、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくユタ州しゅう南部なんぶの白はく亜紀あき後期こうきカンパニアンの地層ちそうであるカイパロウィッツ累るい層そうから発見はっけんされたティラノサウルス科かに属ぞくする獣しし脚あし類るい。

説明せつめい

テラトフォネウスのホロタイプは断片だんぺん的てきな頭骨とうこつと前ぜん頭骨とうこつの一部いちぶである。それらの化石かせきはもともと４体たいの異ことなる個体こたいのものとして記載きさいされていたが、恐おそらく実際じっさいは１体たいの亜あ成体せいたいのものであったと思おもわれる。テラトフォネウスの標本ひょうほんはカーらによると全長ぜんちょう6ｍ、体重たいじゅう667kgと推定すいていされ、成長せいちょうしきっていないとされる^[1]。

アルバートサウルスと比較ひかくし、テラトフォネウスの眼窩がんかの涙なみだ骨こつと鼻骨びこつの先さきの間あいだの長ながさの比ひはおよそ23パーセント短みじかい。頭骨とうこつも比較的ひかくてき深ふかくなっている。なぜこのような違ちがいがあるのかはわからないが、奥行おくゆきが増ますことによって顎あごの筋肉きんにくが強化きょうかされていたのかもしれない^{[要よう出典しゅってん]}。

発見はっけんと命名めいめい

テラトフォネウスの化石かせきはユタ州しゅう南部なんぶカイパロウィッツ累るい層そうから発見はっけんされた。その後ご、同おなじ地層ちそうから化石かせきが見みつかり同属どうぞくと見みなされた。アルゴン - アルゴン法ほうによりカイパロウィッツ累るい層そうの地質ちしつ年代ねんだいは7610万まん～7400万まん年ねん前まえ、カンパニアン後期こうきとされた。テラトフォネウスは異ことなる3つの化石かせきが見みつかっている。原げん記載きさいで参照さんしょうされた標本ひょうほんは、ホロタイプUMNP VP 16691 およびパラタイプ BYU 8120 である^[2]。

テラトフォネウス・クルリエイ Teratophoneus currieiはトーマス・カー、トーマス・ウィリアムソン、ブルックス・ブリット、そしてケン・スタッドマンによって2011年ねんに記載きさいされた。属ぞく名めいは古代こだいギリシャ語ごの teras（怪物かいぶつ）とphoneus（殺人さつじん者しゃ）の組くみ合あわせである^[3]。種たね小名しょうみょうはフィリップ・カリーへの献けんじ名めいである^[1]。

分類ぶんるい

ローウェンらは2013年ねんに系統けいとう解析かいせきを行おこない、テラトフォネウスをティラノサウルス亜あ科かに分類ぶんるいした。テラトフォネウスはタルボサウルスやティラノサウルスのような大型おおがたティラノサウルス類るいよりは原始げんし的てきだが、ダスプレトサウルスよりも派生はせい的てきであるとされた^[2]。