ドラゴンランス

『ドラゴンランス』シリーズ (Dragonlance) は、テーブルトークRPG『アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ』(AD&D)の設定せっていを基盤きばんとして書かかれたファンタジー小説しょうせつの連作れんさく。および、その小説しょうせつの世界せかいを再現さいげんするAD&D用よう設定せってい集しゅうとシナリオのシリーズ。それまでのAD&Dにおける世界せかい設定せっていやシナリオを刷新さっしんするものとして企画きかくされた。

小説しょうせつは主しゅとしてマーガレット・ワイスとゲームデザインも担当たんとうしたトレイシー・ヒックマンが執筆しっぴつした。ワイスとヒックマンによる『ドラゴンランス戦記せんき』三さん部ぶ作さく（邦訳ほうやくは全ぜん6巻かん）に始はじまり、『ドラゴンランス伝説でんせつ』三さん部ぶ作さくなどの続編ぞくへんが多数たすう発行はっこうされ、全ぜん世界せかいで累計るいけい5千せん万まん部ぶ以上いじょうを売うり上あげる等ひとし大だいヒット作品さくひんとなり、エピックファンタジー小説しょうせつブームの火付ひつけ役やくともなった。

過去かこには富士見書房ふじみしょぼうより邦訳ほうやく版ばんが発行はっこうされていたが、米国べいこくの版元はんもとであるTSR社しゃがウィザーズ・オブ・ザ・コースト社しゃに買収ばいしゅうされるなどの事態じたいにより長ながらく絶版ぜっぱんとなっていた。現在げんざいは、『ドラゴンランス』と改名かいめいされ、日本語にほんご翻訳ほんやくも新訳しんやくとして文体ぶんたいを変かえてアスキー・メディアワークスより出版しゅっぱんされている。そのため『ドラゴンランス戦記せんき』とは固有名詞こゆうめいしが多数たすう変かわっている。2010年ねん現在げんざいはこの新訳しんやく版ばんも大半たいはん（第だい1シリーズ - 『夏なつの炎ほのおの竜りゅう』）が絶版ぜっぱんになっているが、角川かどかわつばさ文庫ぶんこから第だい1シリーズが復刊ふっかん。『レイストリン戦記せんき』は、出版しゅっぱんから20年ねん以上いじょう後ごの2021年ねんにKADOKAWAから翻訳ほんやく本ほんが刊行かんこうされた。

小説しょうせつやゲームシナリオ以外いがいにも、コンピュータゲーム（ジャンルはRPG、アクション、戦略せんりゃくSLGなど多岐たきにわたる）やゲームブック、カードゲームなどさまざまな作品さくひんが発売はつばいされた。

あらすじ

ドラゴンランス（戦記せんき） Chronicles

1984-1985年ねん出版しゅっぱん。

世界せかい規模きぼの災害さいがい〈大だい変動へんどう〉が起おこり、神かみ々が荒あれ果はてた地上ちじょうを見捨みすてたとされてから340年ねん以上いじょうが経たった。それぞれの旅たびを終おえて5年ねんぶりに集結しゅうけつしたハーフ・エルフ、丘おかドワーフ、ケンダー、人間にんげん（魔ま導しるべ士し、戦士せんし、騎士きし）からなる冒険ぼうけん者しゃ一いち行ぎょうは、成なり行ゆきから、〈大だい変動へんどう〉で失うしなわれたとされる癒いやしの力ちからを持もつ不思議ふしぎな杖つえを携たずさえた平原へいげん人じんの男女だんじょを怪あやしげな軍勢ぐんぜいから守まもるはめになる。それが、伝説でんせつ上じょうの存在そんざいだと思おもわれていたドラゴンや悪あくの女神めがみ〈暗黒あんこくの女王じょおう〉との、世界せかいの命運めいうんをかけた戦たたかいにつながっていくのだった。

ドラゴンランス伝説でんせつ Legends

1986年ねん出版しゅっぱん。

先さきの戦争せんそうを勝利しょうりに導みちびき、いまや英雄えいゆうと呼よばれる主人公しゅじんこうたち。ところがキャラモンは、黒衣くろご（悪あく）の大だい魔術まじゅつ師しとなった双子ふたごの弟おとうとレイストリンを忘わすれられず、酒さけびたりになっていた。一方いっぽう、理想りそうに燃もえるパラダインの僧侶そうりょクリサニアはレイストリンを改心かいしんさせようと説得せっとくに赴おもむくが、逆ぎゃくに丸まるめ込こまれて彼かれの手助てだすけをすることに。あくまでも弟おとうとを取とり戻もどそうとするキャラモンは、レイストリンの野望やぼうをくじこうとする魔術まじゅつ師したちの力ちからで、タッスルホッフと共ともに過去かこの時代じだいへ送おくり込こまれる。

セカンドジェネレーション The Second Generation

1994年ねん出版しゅっぱん。

平和へいわが訪おとずれたように思おもえる世界せかいに、新あらたな危機ききが迫せまっていた。野心やしんと欲よくではなく、信義しんぎと誓ちかいによって結むすばれた悪あくの騎士きし団だんがひそかに勢力せいりょくを伸のばしつつあったのだ。変かわり行いく時代じだいに英雄えいゆうたちの第だい二に世代せだいが登場とうじょうする。父ちちキャラモンの体躯たいくと戦闘せんとう力りょくを受うけ継ついだ2人ふたりの兄あにとは対照たいしょう的てきに叔父おじレイストリンの力ちからを受うけ継つぐ魔術まじゅつ師しパリン、自みずからに流ながれる善ぜんと悪あくの血ちに苦悩くのうする暗黒あんこく騎士きしスティール、そしてタニスとローラナの間あいだに生うまれた病弱びょうじゃくな青年せいねんギルサス……。彼かれらを待まち受うける運命うんめいの序章じょしょうが語かたられる。

夏なつの炎ほのおの竜りゅう Dragons of Summer Flame

1996年ねん出版しゅっぱん。

各地かくちで勝利しょうりを重かさね、世界せかい制覇せいはを目前もくぜんにする暗黒あんこく騎士きし団だん。しかし彼かれら自身じしんも知しらない大おおきな力ちからがその背後はいごで動うごいていた。秘宝ひほうに封ふうじられていた混沌こんとんの神かみが解とき放はなたれ、何なにもかも無むに帰きそうとする今いま、世界せかいを守まもるためには悪あくの手てによってでも地上ちじょうの勢力せいりょくを統一とういつするしかないのだ。

レイストリン戦記せんき The Raistlin Chronicles

1998-1999年ねん出版しゅっぱん。

ドラゴンランス（戦記せんき）の前日ぜんじつ譚たん。レイストリンの幼少ようしょう期きから、ハーフ・エルフ、丘おかドワーフ、ケンダー、人間にんげん（魔法使まほうつかい、戦士せんし、騎士きし）などの仲間なかまたちとの出合であいから「大だい審問しんもん」を経へて、初期しょきの冒険ぼうけんや戦たたかいが描えがかれる。

魂たましいの戦争せんそう The War of Souls

2000-2002年ねん出版しゅっぱん。

神かみ々が世界せかいを離はなれ、新あらたに〈人ひとの時代じだい〉が始はじまった。しかし新しん時代じだいは理想りそうにほど遠とおく、どこからともなく飛来ひらいした巨大きょだいなドラゴンたちによって地上ちじょうは支配しはいされていた。そんな中なか、〈唯ただ一いち神かみ〉の教おしえを説とく少女しょうじょミーナが現あらわれ、暗黒あんこく騎士きしの一団いちだんを奇跡きせき的てきな勝利しょうりに導みちびく。

ドラゴンランス秘史ひし The Lost Chronicles

2006-2009年ねん出版しゅっぱん。

ドラゴンランス（戦記せんき）の時代じだい、ハーフ・エルフ、丘おかドワーフ、ケンダー、人間にんげん（魔法使まほうつかい、戦士せんし、騎士きし）などの仲間なかまたちとの、語かたられざる冒険ぼうけんと戦たたかいを描えがく。

主おもな登場とうじょう人物じんぶつ

ドラゴンランス(戦記せんき)、ドラゴンランス秘史ひし

タニス・ハーフ＝エルヴン (Tanis Half-Elven)

本名ほんなタンサラス。ハーフエルフ。クラスはファイター。リーダー的てき存在そんざいで、弓ゆみと剣けんの名手めいしゅ。彼かれの母親ははおやはクォリネスティ・エルフの王女おうじょだったが、人間にんげんの戦士せんしに暴行ぼうこうされて彼かれを身みごもった。幼少ようしょう時じはエルフたちの間あいだで育そだったが、出自しゅつじのせいでギルサナスには「私わたしの父ちちの妻つまの息子むすこ」と呼よばれる等とう疎うとんじられ、長ながじて森もりを出奔しゅっぽんした。純血じゅんけつのエルフには決けっして生はえない髭ひげを生はやしているのはコンプレックスの現あらわれである。しかしその一方いっぽうで、エルフ特有とくゆうのアーモンド形がたの目めは隠かくしていない。フリントと共ともに、キャラモン、レイストリン、スタームを冒険ぼうけん者しゃとして育そだてる。キティアラとは恋仲こいなかであったが、ドラゴン卿きょうとなっていた彼女かのじょに偶然ぐうぜん再会さいかい。後のちにキティアラへの恋こいは本当ほんとうの愛あいから来くるものではない事ことに気きが付つき、ローラナとの真摯しんしな愛あいに目覚めざめる。

スターム・ブライトブレイド (Sturm Brightblade)

人間にんげん。高潔こうけつなソラムニア騎士きし。クラスはファイター。騎士きし道どうが形骸けいがい化かしている中なかにあって、騎士きしの掟おきてと名誉めいよを第だい一いちに考かんがえる真しんの騎士きし。彼かれの父ちちも高潔こうけつなソラムニア騎士きしだったが、ある戦せんの前まえに幼おさない彼かれと妻つまを連つれて逃亡とうぼう、その後ご消息しょうそくが絶たたれ死しんだものと思おもえる。しかし彼かれは父ちちを尊敬そんけいしており、彼かれの鎧よろいや剣けんは父ちちの形見かたみである。これらの事情じじょうを知しっているグンター・ウス・ウィスタンら父ちちの友人ゆうじんの騎士きし達たちは彼かれに暖あたたかく接せっする。物語ものがたり序盤じょばんは正式せいしきなソラムニア騎士きしではない従したがえ士し（スクワイヤ）であり、タルシスでのデレク・クラウンガードとの会話かいわから騎士きしを詐称さしょうしていたことが明あかされ、騎士きし団だんの騎士きし審理しんりにより一旦いったんは有罪ゆうざいとなり父ちちの鎧よろいを身みにつけることを禁きんじられる等とうの処分しょぶんを受うけるが、最終さいしゅう的てきに〈冠かんむり〉の勲爵くんしゃく士し団だんに迎むかえられ、大司教だいしきょうの塔とう防衛ぼうえい戦せんでは冠かんむり勲爵くんしゃく士し団だんの司令しれい官かんに任にんぜられるが、その経緯けいいから薔薇ばら勲爵くんしゃく士し団だんの指揮しき官かんであったデレクが発狂はっきょうするに至いたり、デレクや剣けん勲爵くんしゃく士し団だんの指揮しき官かんアルフレッドら上級じょうきゅうの騎士きしとは軋轢あつれきが絶たえなかった。最終さいしゅう的てきにこのデレクの狂気きょうきが原因げんいんとなって騎士きし団だんは決裂けつれつし、出撃しゅつげきしたデレクらは囮おとり作戦さくせんにひっかかって壊滅かいめつ、大司教だいしきょうの塔とうの兵力へいりょくはほとんどが失うしなわれ、わずかな兵へいとともに塔とうを守まもったスタームはドラゴン卿きょうキティアラとの一いち騎き討うちで破やぶれ死亡しぼうした。以後いご騎士きし団だんではスタームこそ真しんの騎士きしの姿すがたであると崇拝すうはいされる。シルヴァネスティ・エルフの女王じょおうアルハナ・スターブリーズからは慕したわれており、〈スタージュエル〉を受うけ取とる。

フリント・ファイアフォージ (Flint Fireforge)

丘おかドワーフ。クラスはファイター。頑固がんこだが腕うでの良よい細工ざいく師しで、頼たのもしい戦士せんしでもある。「子供こどもたち」のお目付めつけ役やくをもって任にんじている。持病じびょうと年齢ねんれいのせいで身体しんたいに衰おとろえがきているが、仲間なかまの手前てまえ意地いじを張はっている。タッスルホッフとは軽口かるくちをたたきあう仲なか。タニスとは旧来きゅうらいの親友しんゆう。最後さいごは神かみ宿やどりへの旅たびのさなか寿命じゅみょうが尽つきて病死びょうしし、レオルクスの御許おもとに引ひき取とられた。

タッスルホッフ・バーフット (Tasslehoff Burrfoot)

ケンダー。通称つうしょうタッスル。クラスはシーフ。いたずら好すきだが、軽かるい身みのこなしで偵察ていさつを行おこなったり、地図ちずで道みちを示しめしたりと冒険ぼうけんには欠かかせない男おとこ。地図ちず作づくりと地図ちず集あつめが趣味しゅみ。ケンダー族ぞくらしく、非常ひじょうに好奇心こうきしん旺盛おうせいでちょこまか動うごき回まわり、トラブルメーカーとなることも多おおい。他人たにんの持もち物ものが“勝手かってにポケットに転ころがり込こんでくる”こともしばしば。しかしそれは、ケンダー族ぞく特有とくゆうの好奇心こうきしんから“少すこし借かりている”だけなので、盗賊とうぞく呼よばわりされると深ふかく傷きずつく。また、恐怖きょうふを感かんじない。戦記せんきを通とおして他人たにんの心しんを感かんじ取とるようになり、「無邪気むじゃきさ」を失うしなって同族どうぞくからは少すこし浮ういた存在そんざいとなる。「フーパック」と呼よばれるスタッフスリングを愛用あいようしている。

キャラモン・マジェーレ (Caramon Majere)

人間にんげん。クラスはファイター。レイストリンの双子ふたごの兄あに。怪力かいりきで屈強くっきょうな戦士せんしで、大食漢たいしょくかんの美男びなん子こ。左利ひだりきき。あまり物事ものごとを深ふかく考かんがえないが、大だいらかで陽気ようきな性格せいかくのため人ひとから好すかれやすい。レイストリンの師しによると、男前おとこまえな性格せいかく。弟おとうとを溺愛できあいしているが、皮肉ひにくにもその愛情あいじょうゆえにレイストリンを苛立いらだたせ、後のちにそれは弟おとうとから致命ちめい的てきな傷きずを心身しんしんともに負おわされる原因げんいんとなる。頭あたまの回転かいてんは遅おそいが、頭あたまが悪わるいわけではなく、しっかり考かんがえれば適切てきせつな答こたえを出だすことができる。剣けん闘士とうしをさせられていたころは、負まける演技えんぎが下手へたすぎて使つかい物ものにならないほど、戦たたかい以外いがいのことは何なにをやらせても二流にりゅうながら、十分じゅうぶん人々ひとびとを満足まんぞくさせる成果せいかをあげることができたとの描写びょうしゃもあり、器用きような人物じんぶつでもあったことが分わかる。

レイストリン・マジェーレ (Raistlin Majere)

人間にんげん。クラスはマジックユーザー。キャラモンの双子ふたごの弟おとうと。若年じゃくねんにして「大だい審問しんもん」に合格ごうかくした優秀ゆうしゅうな魔術まじゅつ師し。もともと体からだが弱よわかったが、大だい審問しんもんを通過つうかした際さいに行いった行為こういからパー・サリアンによって極きわめて脆弱ぜいじゃくな体からだにされ、両目りょうめを人ひとや生物せいぶつの時間じかんが過すぎていくのを見みる砂時計すなどけいの瞳ひとみに変かえられる（のちにこのときかけられた呪のろいをそっくりパー・サリアンにかけ返かえす復讐ふくしゅうを行おこなっている）。常つねに咳せきをしており、ひどい臭においのする煎せんじ薬ぐすりを飲のんでいる。冷血れいけつで皮肉ひにくっぽく秘密ひみつ主義しゅぎな性格せいかくのため、仲間なかまからも疑惑ぎわくの目めを向むけられがち。赤あかローブ（中立ちゅうりつ）の魔術まじゅつ師しだったが、最終さいしゅう的てきに黒くろローブ（悪あく）の魔術まじゅつ師しとなる。キャラモンの愛情あいじょうを厭いとわしく思おもっており、「一人ひとりの全ぜんき人間にんげん」となることを切望せつぼうしていた。常つねに人ひとを見下みくだし他者たしゃとの深ふかい関係かんけいを望のぞまないが、仲間なかまを助たすけるために積極せっきょく的てきに魔術まじゅつを使つかったり知恵ちえを働はたらかせることもある。社会しゃかい的てき弱者じゃくしゃと見み做される存在そんざいに対たいしては例外れいがい的てきに打うち解とけた態度たいどを取とることがある（ドラゴンブック折おり込こみの情報じょうほう紙しにそうしたイラストが投稿とうこうされたこともあった）。権力けんりょくに対たいしての渇望かつぼうがあり、力ちからを得えるためなら手段しゅだんを選えらばない。外伝がいでんでは恋こいに落おち、娘むすめをもうけている。

ティカ・ウェイラン (Tika Waylan)

人間にんげん。クラスはファイター。燃もえるような赤毛あかげが特徴とくちょうの、料理りょうりが得意とくいで快活かいかつな娘むすめ。元もとウェイトレスで、自身じしんを育そだててくれたオティックの経営けいえいする「憩いこいの我わが家や亭てい」で働はたらいていた。後のちにキャラモンの妻つまとなる。フライパンでの攻撃こうげきが得意とくい。後のちに戦士せんしとなる。戦たたかいの中なかで盾たても武器ぶきとして使つかうようになり、物語ものがたりの後半こうはんでは盾たてで叩たたくことを技わざの一ひとつに昇華しょうかさせた。

ゴールドムーン (Goldmoon)

人間にんげん。クラスはクレリック。平原へいげんの蛮族ばんぞく（平原へいげん人じん）ケ=シュの族長ぞくちょうの娘むすめであり金かねと銀ぎんの髪かみを持もつ美女びじょ。リヴァーウィンドとの身分みぶん違ちがいの恋こいゆえに部族ぶぞくを出奔しゅっぽんすることとなる。後のちに僧侶そうりょエリスタンとの出会であいを経へてミシャカルの円盤えんばんを得え「癒いやしの女神めがみミシャカル」の僧侶そうりょとなり、人々ひとびとを「真しんの神かみ々」の教おしえへと導みちびく。物語ものがたり後半こうはんでは複数ふくすうのフロットサムの住人じゅうにんをミシャカルに帰依きえさせた。

リヴァーウィンド (Riverwind)

人間にんげん。クラスはレンジャー。ケ=シュ族ぞくの羊ひつじ飼かい。黒髪くろかみに長身ちょうしん痩躯そうくの無骨ぶこつな顔かおつきをした平原へいげん人じん。ゴールドムーンとの恋こいを認みとめてもらう為ために探索たんさくの旅たびに行いき、持もち帰かえった「青あお水晶すいしょうの杖つえ」が数々かずかずの事件じけんの発端ほったんとなる。エルフ嫌きらいであったが、タニスとの友情ゆうじょうを通とおして考かんがえを変かえていく。常つねに禁欲きんよく的てきな表情ひょうじょうである。

キティアラ・ウス＝マタール (Kitiara uth Matar)

キャラモンとレイストリンの異父いふ姉あね。クラスはファイター。美うつくしく奔放ほんぽうな女性じょせい。父親ちちおやに似にて剣けんの腕うでに優すぐれ、傭兵ようへいを生業せいぎょうとする。他者たしゃを篭絡ろうらくする事ことに長たけているが利己りこ的てきな性格せいかくで、心しんから相手あいてを思おもいやる事ことはない。力ちからを追おい求もとめ、そのためには手段しゅだんを選えらばない。タニスとは恋仲こいなかだったが、ドラゴン軍ぐんに入隊にゅうたいして彼かれらとは袂たもとを分わかつ。青あおのドラゴン軍ぐんのドラゴン卿きょうで〈暗黒あんこくの女おんな卿きょう〉（レディ）と呼よばれる。騎き竜りゅうはブルードラゴンのスカイア。死しの騎士きしソスとは互たがいに仕つかえあう関係かんけい。バカリス、ガリバヌスら自軍じぐんの上級じょうきゅう将校しょうこうを愛人あいじん（アリアカスのガリバヌスへの言葉ことばから判断はんだんすると無理矢理むりやり愛人あいじんにした側面そくめんもある模様もよう）にしているが、失態しったいを晒さらせばあっさりと捨すて（ただしバカリスは最後さいごまで重要じゅうよう任務にんむを任まかせられている）、死しんでも惜おしむこともない等ひとし冷酷れいこくである。黒くろエルフのダラマールとも男女だんじょ関係かんけいをにおわせる描写びょうしゃがなされたことがある。

ローラナ (Laurana)

本名ほんみょうローラランサラーサ。クラスはファイター。クォリネスティ・エルフの王女おうじょ。タニスの従姉妹いとこで幼馴染おさななじみ。美うつくしく純粋じゅんすいな女性じょせいで、幼少ようしょう時じからタニスを慕したっている。保護ほごされた生おい立たちゆえ誰だれからも愛あいされるような無垢むくな娘むすめだったが、その反面はんめん世間せけん知しらずで、危険きけんを考かんがえず恋心こいごころのみでタニスに同行どうこうした結果けっか足手あしてまといになってしまう。ゆえに一いち度どは疎うとんじられるが、その後ごの苦難くなんの過程かていで努力どりょくを重かさね、最終さいしゅう的てきには周囲しゅういから賞賛しょうさんされ『黄金おうごんの将軍しょうぐん』と二ふたつ名めいがあるほど立派りっぱな冒険ぼうけん者しゃに成長せいちょうを遂とげる。数かず十じゅう年ねん後ごの『魂たましいの戦争せんそう 』では暗黒あんこく騎士きし団だんの支配しはいに密ひそかに逆さからい、クォリネスティを実質じっしつ的てきに治おさめており、危機ききでは〈ドラゴンランス〉を手てに命いのちを賭として戦たたかう。

ギルサナス (Gilthanas)

ローラナの次兄じけい。クラスはファイター／マジックユーザー。クォリネスティ・エルフの第だい二に王子おうじ。戦士せんし/魔法使まほうつかい。幼おさない頃ころはローラナと共ともにタニスの親友しんゆうだったが、妹いもうとのタニスへの思おもいを知しった後のちは喧嘩けんかの末すえ仲違なかたがいしてしまった。そのためタニスに対たいしては現在げんざいも複雑ふくざつな感情かんじょうを持もつ。後のちに隠かくされた善ぜん竜りゅうの卵たまごとドラコニアン誕生たんじょうの秘密ひみつをシルヴァラとともに発見はっけんし、善ぜん竜りゅうをクリンに帰還きかんさせる重要じゅうような役割やくわりを担になうこととなる。このエピソードは『奪うばわれた竜りゅうの卵たまご』としてゲームブック化かされている。

フィズバン (Fizban)

旅たびの途中とちゅうで一いち行ぎょうに加くわわる老ろう魔術まじゅつ師し。名前なまえの意味いみは「しゅう、ボン」という擬音ぎおんで、タッスルから「そんなの名前なまえじゃない」と言いわれたほど、一見いっけん耄碌もうろくしている様ように見みえる。得意とくい技わざはファイアーボールの魔法まほう（ただし正確せいかくに呪文じゅもんを思おもい出だせることはまれで、その呪文じゅもんの効果こうかが味方みかたに対たいして脅威きょういとなることもしばしばである）。秘密ひみつが多おおく、見みせかけの姿すがたに騙だまされるが実じつは物語ものがたりの鍵かぎを握にぎっている。一いち行ぎょうの中なかで先さきに逝いったフリントがその正体しょうたい（神かみパラダイン）に最初さいしょに気付きづいた。作中さくちゅうでは、タッスルと組くむことが多おおく、フィズバンもタッスルを気きに入いっていたようで、去さり際さいに「フィズバン」を「ケンダー族ぞくにおける私わたしの呼よび名な」とした。 なお、マーガレット・ワイスの『冥界めいかいの門もん』に似にたズィフナブとは似にているが権利けんり問題もんだいで別べつキャラクターということになっている。

ドラゴンランス伝説でんせつ

クリサニア・タリニウス (Crysania Tarinius)

パラダインの聖女せいじょ。クラスはクレリック。パランサスのタリニウス家かの出自しゅつじ。信仰しんこう心しん篤あつく高潔こうけつな女性じょせいだが、反面はんめん人間味にんげんみや真しんの思おもいやりに欠かけている。彼女かのじょの信奉しんぽうする教義きょうぎによって邪悪じゃあくと定さだめたレイストリンとの対決たいけつを望のぞみ彼かれの元もとに赴おもむくが、改心かいしんさせようという意図いととは反対はんたいに自身じしんの信念しんねんを揺ゆらがされた挙句あげく手厳てきびしく打うち負まかされる。その結果けっか反発はんぱつと同時どうじに惹ひかれるものを感かんじたクリサニアは、過去かこに旅立たびだった後のち無自覚むじかくながら盲目的もうもくてきな愛情あいじょうゆえに言葉ことば巧たくみに乗のせられてレイストリンの邪悪じゃあくな企くわだてに手てを貸かすことを同意どういしてしまい、レイストリンと共ともに〈奈落ならく〉に行いく。

ダラマール・アージェント (Dalamar Argent)

自身じしんの身分みぶんにおいて禁きんじられた魔術まじゅつに手てを出だしたため故郷こきょうのシルヴァネスティを追放ついほうされた黒くろエルフ。黒くろローブの魔術まじゅつ師しである。魔法まほうに対たいする情熱じょうねつから、レイストリンの弟子でしとなる。師しを畏怖いふしているものの忠誠ちゅうせい心しんはほとんど無なく、レイストリンの姉あねであるキティアラと通つうじ彼かれを裏切うらぎろうとする。過去かこにも裏切うらぎりを企くわだてて罰ばっを受うけている。後のちにパランサスの〈上位じょうい魔法まほうの塔とう〉の主あるじとなるが、レイストリンの部屋へやを封印ふういんした際さいに師しへの畏怖いふから自分じぶんが真しんの主おもでないことを認みとめる発言はつげんをしてしまい、レイストリンの秘密ひみつを手てに入いれることはできなかった。枢密すうみつ会議かいぎの長ちょうとなる。

フィスタンダンティラス (Fistandantilus)

〈大だい変動へんどう〉以前いぜんのかつて最強さいきょうの黒くろローブの魔術まじゅつ師し。ウェイレスの〈上位じょうい魔法まほうの塔とう〉での「大だい審問しんもん」時じ、実体じったいを失うしなっている自身じしんをレイストリンに憑依ひょういさせていたが…。

セカンドジェネレーション・夏なつの炎ほのおの竜りゅう・魂たましいの戦争せんそう

パリン・マジェーレ (Palin Majere)

キャラモンとティカの三男さんなんだが、叔父おじのレイストリンから魔法まほうの才ざいを受うけ継つぎ、白しろローブの魔術まじゅつ師しとなる。キャラモンは彼かれが魔術まじゅつ師しになることを嫌きらったため、魔術まじゅつを学まなび始はじめた年齢ねんれいは遅おそかったが、すぐに練達れんたつの魔術まじゅつ師しとなった。怜悧れいりな知性ちせいこそ叔父おじ譲ゆずりだが性格せいかくは温厚おんこうで正義せいぎ感かんに富とむ。

兄あに2人にんはソラムニア人じん以外いがいで初はじめてソラムニア騎士きし団だんに入はいり、叙勲じょくんされたが、暗黒あんこく騎士きし団だんの襲来しゅうらいで仲間なかま達たちと共ともに命いのちを落おとした。

スティール・ブライトブレイド (Steel Brightblade)

ソラムニア騎士きしになる前まえのスターム・ブライトブレイドとドラゴン卿きょうになる前まえのキティアラの息子むすこ。暗黒あんこく騎士きし団だんで〈暗黒あんこくの女王じょおう〉タキシスに仕つかえるが、父親ちちおやと同おなじく高潔こうけつで騎士きし道どうを重おもんじる騎士きし。母ははからは野望やぼうを追おい求もとめ成なりあがろうとする心しんを、父ちちからは騎士きしの心しんを受うけ継つぎ、両者りょうしゃの間あいだでよく迷まよいを見みせる。また、〈大司教だいしきょうの塔とう〉に眠ねむる父ちちの遺体いたいから剣けんと宝石ほうせき〈スタージュエル〉を受うけ取とった。

ウーシャ (Usha)

金色きんいろの髪かみと目めを持もつ美うつくしい少女しょうじょ。幻まぼろしの種族しゅぞくとされるイルダの中なかで育そだつが、ある事情じじょうからパランサスへ旅立たびだつ。金色きんいろの瞳ひとみを持もっているので「レイストリンの娘むすめ」と呼よばれているが……。『魂たましいの戦争せんそう 』ではパリンと結婚けっこんしている。

ギルサス・ソロスタラン（Gilthas Solostaran）

タニスとローラナの息子むすこ。幼おさない頃ころは病気びょうきがちだったため、両親りょうしんの過か保護ほごぶりと子供こども扱あつかいにいら立だちをつのらせている。

アルハナとポルシオスの婚姻こんいんによってシルヴァネスティとクォリネスティが結むすびついたことを忌いみ嫌きらうクォリネスティ・エルフの策略さくりゃくにより妊娠にんしん中ちゅうのアルハナを盾たてに取とられシルヴァネスティに幽閉ゆうへいされたポルシオスの後任こうにんとして王おうである「太陽たいようの評ひょう議長ぎちょう」にされる。

ネアラ

ネアラ (Nearra)

記憶きおくをなくした少女しょうじょ。記憶きおくを取とり戻もどすため、偶然ぐうぜん出会であった仲間なかまと旅たびをすることになるが……。

ダヴィン (Davyn)

エリドール (Elidor)

カトリオーナ (Catriona)

シンドリ・サンキャッチャー (Sindri Suncatcher)

ケンダーの“自称じしょう”魔術まじゅつ師し。

魂たましいの戦争せんそう

ミーナ (Mina)

〈嵐あらしの夜よる〉に現あらわれた特殊とくしゅ能力のうりょくを備そなえた少女しょうじょ。謎なぞの〈唯ただ一いち神かみ〉を信しんじるよう唱となえ、奇跡きせきを起おこしたことで暗黒あんこく騎士きし団だんに加くわわり部隊ぶたいを率ひきいる。孤児こじでありゴールドムーンに育そだてられた。

ジェラード (Gerard)

若わかきソラムニア騎士きし。キャラモンを看取みとったことで冒険ぼうけんに巻まき込こまれ、タッスルとクオリネスティに向むかうが…。

アレクシウス・メダン (Alexius Medan)

暗黒あんこく騎士きし、クオリネスティを長年ながねん治おさめる元帥げんすい。エルフ風ふうの服装ふくそうと生活せいかつをしている。ブルードラゴン、レイザーの竜りゅう騎士きしでもあった。ローラナに想おもいを寄よせる。

モーハン・タルゴンヌ (Morham Targonne)

〈夜よる卿きょう〉暗殺あんさつにより暗黒あんこく騎士きし団だんを乗のっ取とった会計士かいけいし。狡猾こうかつな性格せいかくで、テレパスであり心しんが読よめる。

シルヴァノシェイ・カラドン (Silvan, Silvanoshei Caladon)

シルヴァン。アルハナとポルシオスの一人ひとり息子むすこのため本来ほんらいは王子おうじであるが、シールドで守まもられたシルヴァネスティに帰還きかんを果はたそうとするアルハナと側近そっきんたちと追放ついほうされた黒くろエルフとして彷徨ほうこうっている。

神かみ々

パラダイン(Paladine)

善ぜんの神かみ。3兄弟きょうだいの長兄ちょうけい。〈雄々おおしき戦士せんし〉座ざ。ソラムニア騎士きし団だんで崇拝すうはいされる。

エルフを創造そうぞうしたと言いわれる。やや耄碌もうろく気味ぎみの老ろう魔術まじゅつ師しフィズバンとして降臨こうりんすることも。

ギレアン(Gilean)

中立ちゅうりつの神かみで書物しょもつを司つかさどる。3兄弟きょうだいの次兄じけい。あまりしゃべらず、黙々もくもくと記録きろくを取とり続つづける。パランサスの大だい図書館としょかんにいるアスティヌスは彼かれから加護かごを受うけて長命ちょうめいとなったという噂うわさがある。あるいはアスティヌスこそ化身けしんの姿すがたとも言いわれる。

タキシス(Takhisis)

悪あくの神かみ。3兄弟きょうだいの末すえっ子こ。〈暗黒あんこくの女王じょおう〉。主おもに赤あか、青あお、緑みどり、黒くろ、白しろの頭あたまを持もつ五いつつ首くびの竜りゅうの形かたちで表現ひょうげんされる。人間にんげん相手あいてのときは美貌びぼうの妖婦ようふの姿すがたで現あらわれ、誘惑ゆうわくする。

オーガーを創造そうぞうしたと言いわれる。世界せかいの征服せいふくを目論もくろみ、度々たびたび地上ちじょうに戦争せんそうを仕掛しかけている。

レオルクス(Reorx)

ドワーフたちが信仰しんこうする神かみ。鋳物いものを得意とくいとするが、酒さけとギャンブルに弱よわく、作中さくちゅうでガルガスの灰色はいいろ石せきを博打ばくちのカタに取とられるなどよくドジを踏ふむ。3兄弟きょうだいに請こわれ、世界せかいを鍛きたえた。ドワーフのダウガン・レッドハンマーとして降臨こうりんすることも。

ミシャカル(Mishakal)

癒いやしの神かみ。ゴールドムーンが持もつメダリオンにはこの神かみの加護かごがある。

ソリナリ(Solinari)

パラダインとミシャカルの息子むすこ。銀ぎんの月つきの名前なまえにもなっている。

白しろローブの魔術まじゅつ師したちの神かみ。

ルニタリ(Lunitari)

ギレアンの娘むすめ。赤あかの月つきの名前なまえにもなっている。

赤あかローブの魔術まじゅつ師したちの神かみ。

ヌイタリ(Nuitari)

タキシスとサルゴナスの息子むすこ。自身じしんの崇拝すうはい者しゃにしか見みえない黒くろい月つきの名前なまえにもなっている。

黒くろローブの魔術まじゅつ師したちの神かみ。

キリ・ジョリス（Kiri-Jolith）

戦争せんそうと勇気ゆうき、栄誉えいよを司つかさどる。

ドラゴン

邪よこしま竜りゅう（色彩しきさい竜りゅう, Chromatic Dragons）

スカイア(Skie)

ブルードラゴンで、キティアラの騎き竜りゅう。キティアラとはドラゴン・オーブにも打うち勝かつ強つよい絆きずなで結むすばれている。

キティアラ亡なき後あと、一時いちじアンサロン大陸たいりくから離はなれていたが、『魂たましいの戦争せんそう』では世界せかいを分割ぶんかつ統治とうちする異い世界せかいから来きた巨大きょだいドラゴンたちの一いち頭とう、ケレンドロス (Khellendros)として戻もどってくる。

マータフルール (Matafleur)

老齢ろうれいのレッドドラゴン。雌めす竜りゅう。かつての戦争せんそうで子供こども達たちや自身じしんの片目かためを失うしなっている。パイロスと戦たたかい、命いのちを落おとす。

カイアン・ブラッドベイン(K'Rshinthintl, Cyan Bloodbane)

ロラックが盗ぬすんだドラゴン・オーブで呼よび出だされるが彼かれを操あやつり、一いち行ぎょうを苦くるしめた巨大きょだいなグリーンドラゴン。その後ごネラーカに召集しょうしゅうされるが、暗黒あんこくの女王じょおうお気きに入いりのレッドドラゴンに致命傷ちめいしょうを負おわせたことから地下ちかに幽閉ゆうへいされる。後のちにドラゴン・オーブを手てにしたレイストリンに操あやつられる。レイストリンから解放かいほうされた後のち、『魂たましいの戦争せんそう 』ではクォリネスティに潜ひそんでいると思おもわれていたが…。

善ぜん竜りゅう（金属きんぞく竜りゅう, Metallic Dragons）

ファイアフラッシュ (Fireflash)

第だい3次じ竜りゅう槍やり戦争せんそうでフリントとタッスルホッフを乗のせたブロンズドラゴン。本名ほんみょうはキルサー。

パイライト(Pyrite)

年老としおいたゴールドドラゴンで、パラダインの竜りゅう。普段ふだんは小ちいさくなり指輪ゆびわになっている。

シルヴァラ (D'argent, Silvara, Silvart)

カガネスティ・エルフの娘むすめシルヴァラのふりをしているシルバードラゴン。

別世界べっせかいから来きた巨きょ竜りゅう (異い世界せかい竜りゅう, Dragon Overlords)

ベリル (Beryllinthranox, Beryl)

異い世界せかいからやってきた巨大きょだいなグリーンドラゴン。『魂たましいの戦争せんそう 』で、多おおくの邪よこしま竜りゅうを従したがえ、〈光ひかりの砦とりで〉やクォリネスティを襲おそう。

マリス (Malystryx, Malys)

異い世界せかいからやってきた巨大きょだいなレッドドラゴン。

日本語にほんご訳やくの既刊きかん

原書げんしょの一覧いちらんについては en:List of Dragonlance novels、en:List of Dragonlance modules and sourcebooks をそれぞれ参照さんしょう。

マーガレット・ワイスとトレイシー・ヒックマンの合作がっさくは、著者ちょしゃ名めいを省略しょうりゃく。

ドラゴンランス

富士見書房ふじみしょぼう版はん。『ドラゴンランス戦記せんき』のタイトル。絶版ぜっぱん。

1. 廃はい都との黒くろ竜りゅう（訳わけ/安田やすだ均ひとし、1987年ねん ISBN 9784829141014）
2. 城砦じょうさいの赤あか竜りゅう（訳わけ/安田やすだ均ひとし、1987年ねん ISBN 9784829141021）
3. 氷壁ひょうへきの白竜はくりゅう（訳わけ/安田やすだ均ひとし、鷹たか井い澄子すみこ、1987年ねん ISBN 9784829141038）
4. 尖塔せんとうの青あお竜りゅう（訳わけ/安田やすだ均ひとし、鷹たか井い澄子すみこ、1988年ねん ISBN 9784829141045）
5. 聖域せいいきの銀ぎん竜りゅう（訳わけ/安田やすだ均ひとし、鷹たか井い澄子すみこ、1988年ねん ISBN 9784829141052）
6. 天空てんくうの金きむ竜りゅう（訳わけ/安田やすだ均ひとし、鷹たか井い澄子すみこ、1988年ねん ISBN 9784829141069）

アスキー・エンターブレイン版はん。注釈ちゅうしゃく付つき。絶版ぜっぱん後ご、電子でんし書籍しょせき（KADOKAWA）で復刊ふっかん。

1. 廃はい都との黒くろ竜りゅう（訳わけ/安田やすだ均ひとし、2002年ねん ISBN 9784757708426）
2. 城砦じょうさいの赤あか竜りゅう（訳わけ/安田やすだ均ひとし、2002年ねん ISBN 9784757708433）
3. 氷壁ひょうへきの白竜はくりゅう（訳わけ/安田やすだ均ひとし、2002年ねん ISBN 9784757708631）
4. 尖塔せんとうの青あお竜りゅう（訳わけ/安田やすだ均ひとし、2002年ねん ISBN 9784757709027）
5. 聖域せいいきの銀ぎん竜りゅう（訳わけ/安田やすだ均ひとし、2002年ねん ISBN 9784757709300）
6. 天空てんくうの金きむ竜りゅう（訳わけ/安田やすだ均ひとし、2002年ねん ISBN 9784757711969）

角川かどかわつばさ文庫ぶんこ版はん。

1. 廃はい都との黒くろ竜りゅう (上うえ)（訳わけ/安田やすだ均ひとし、2009年ねん ISBN 9784046310255）
2. 廃はい都との黒くろ竜りゅう (下した)（訳わけ/安田やすだ均ひとし、2009年ねん ISBN 9784046310262）
3. 城砦じょうさいの赤あか竜りゅう（訳わけ/安田やすだ均ひとし、2009年ねん ISBN 9784046310644）

ドラゴンランス伝説でんせつ

富士見書房ふじみしょぼう版ばん。絶版ぜっぱん。

1. パラダインの聖女せいじょ（訳わけ/安田やすだ均ひとし、鷹たか井い澄子すみこ、1989年ねん ISBN 9784829141434）
2. イスタルの神官しんかん王おう（訳わけ/安田やすだ均ひとし、細ほそ美び遥子ようこ、1990年ねん ISBN 9784829141441）
3. 黒くろローブの老ろう魔術まじゅつ師し（訳わけ/安田やすだ均ひとし、細ほそ美び遥子ようこ、1990年ねん ISBN 9784829141458）
4. レオルクスの英雄えいゆう（訳わけ/安田やすだ均ひとし、細ほそ美び遥子ようこ、1991年ねん ISBN 9784829141465）
5. 黒くろ薔薇ばらの騎士きし（訳わけ/安田やすだ均ひとし、細ほそ美び遥子ようこ、1992年ねん ISBN 9784829141472）
6. 奈落ならくの双子ふたご（訳わけ/安田やすだ均ひとし、細ほそ美び遥子ようこ、1992年ねん ISBN 9784829141489）

アスキー・エンターブレイン版ばん。注釈ちゅうしゃく・付録ふろく付つき。絶版ぜっぱん後ご、電子でんし書籍しょせき（KADOKAWA）で復刊ふっかん。

1. パラダインの聖女せいじょ（訳わけ/安田やすだ均ひとし、2004年ねん ISBN 9784757718029）
2. イスタルの神官しんかん王おう（訳わけ/安田やすだ均ひとし、2004年ねん ISBN 9784757718968）
3. 黒くろローブの老ろう魔術まじゅつ師し（訳わけ/安田やすだ均ひとし、2004年ねん ISBN 9784757719385）
4. レオルクスの英雄えいゆう（訳わけ/安田やすだ均ひとし、2004年ねん ISBN 9784757720060）
5. 黒くろ薔薇ばらの騎士きし（訳わけ/安田やすだ均ひとし、2004年ねん ISBN 9784757720695）
6. 奈落ならくの双子ふたご（訳わけ/安田やすだ均ひとし、2005年ねん ISBN 9784757721371）

ドラゴンランス英雄えいゆう伝でん

邦訳ほうやくは富士見書房ふじみしょぼう版ばんのみ。絶版ぜっぱん。

1. クリンの魔法まほう（訳わけ/安田やすだ均ひとし、細ほそ美び遥子ようこ、1989年ねん ISBN 9784829141496）
2. タッスルの魔法まほうの笛ふえ（訳わけ/安田やすだ均ひとし、1991年ねん ISBN 9784829141502）
3. レイストリンの娘むすめ（訳わけ/安田やすだ均ひとし、1991年ねん ISBN 9784829141519）
4. 受うけ継つぎしもの（訳わけ/安田やすだ均ひとし、1992年ねん ISBN 9784829141526）
5. 賭かけるか？（訳わけ/安田やすだ均ひとし、1993年ねん ISBN 9784829141533）
6. 亡命ぼうめい者しゃたち（訳わけ/安田やすだ均ひとし、1993年ねん ISBN 9784829141540）

ドラゴンランス序曲じょきょく

絶版ぜっぱん。邦訳ほうやくは富士見書房ふじみしょぼう版ばんのみ。

1. ポール・B. トンプソン/トーニャ・R. カーター『闇やみと光ひかり』（訳わけ/安田やすだ均ひとし、石口いしぐち聖子せいこ、1994年ねん（上巻じょうかん）ISBN 9784829141779 （下巻げかん）ISBN 9784829141786
2. メアリー カーカフ『ケンダー郷きょうの秘宝ひほう』（訳わけ/安田やすだ均ひとし、石口いしぐち聖子せいこ、1994年ねん（上巻じょうかん）ISBN 978-4829141793 （下巻げかん）ISBN 9784829141809）
3. ケヴィン スタイン『レイストリンと兄あに』（訳わけ/安田やすだ均ひとし、石口いしぐち聖子せいこ、1995年ねん ISBN 978-4829141571）

ドラゴンランス セカンドジェネレーション（上下じょうげ巻まき）

絶版ぜっぱん後ご、電子でんし書籍しょせき（KADOKAWA）で復刊ふっかん。邦訳ほうやくはアスキー・エンターブレイン版ばんのみ。一部いちぶの作品さくひんは『英雄えいゆう伝でん』から収録しゅうろくされているが、新訳しんやくになっている。

訳わけ/安田やすだ均ひとし、2003年ねん（上巻じょうかん）ISBN 9784757714281 （下巻げかん）ISBN 9784757715165

ドラゴンランス 夏なつの炎ほのおの竜りゅう（上中かみなか下かの全ぜん三さん巻かん)

絶版ぜっぱん後ご、電子でんし書籍しょせき（KADOKAWA）で復刊ふっかん。邦訳ほうやくはアスキー・エンターブレインのみ。

訳わけ/安田やすだ均ひとし、2003年ねん（上巻じょうかん）ISBN 9784757715806 （中ちゅう巻まき）ISBN 9784757716698 （下巻げかん）ISBN 9784757718012

ドラゴンランス 魂たましいの戦争せんそう

絶版ぜっぱん後ご、電子でんし書籍しょせき（KADOKAWA）で復刊ふっかん。邦訳ほうやくはアスキー・エンターブレインのみ。

1. 墜おちた太陽たいようの竜りゅう（訳わけ/安田やすだ均ひとし、2005年ねん（上巻じょうかん）ISBN 9784757722354 （中ちゅう巻まき）ISBN 9784757723467 （下巻げかん）ISBN 9784757724679）
2. 喪うしなわれた星ほしの竜りゅう（訳わけ/安田やすだ均ひとし、2006年ねん ISBN 9784756148384）
3. 消きえた月つきの竜りゅう（訳わけ/安田やすだ均ひとし、2007年ねん ISBN 9784756150899）

ドラゴンランス外伝がいでん ネアラ

絶版ぜっぱん後ご、電子でんし書籍しょせき（KADOKAWA）で復刊ふっかん。邦訳ほうやくはアスキー・エンターブレインのみ。

1. ティム・ワゴナー『記憶きおくをなくした少女しょうじょと光ひかりの竜りゅう』（訳わけ/安田やすだ均ひとし、柘植つげめぐみ、2005年ねん ISBN 9784757724686）
2. S・D・サリヴァン『滅ほろびゆく王国おうこくとライオンの騎士きし』（訳わけ/安田やすだ均ひとし、柘植つげめぐみ、2006年ねん ISBN 978-4757726949）

ドラゴンランス秘史ひし

絶版ぜっぱん後ご、電子でんし書籍しょせき（KADOKAWA）で復刊ふっかん。邦訳ほうやくはアスキー・エンターブレインのみ。

1. ドワーフ地底ちてい王国おうこくの竜りゅう（訳わけ/安田やすだ均ひとし、2008年ねん ISBN 9784048675734）
2. 青あおきドラゴン女おんな卿きょうの竜りゅう（訳わけ/安田やすだ均ひとし、2009年ねん ISBN 9784048682305）
3. 時どきの瞳ひとみもつ魔術まじゅつ師しの竜りゅう（訳わけ/安田やすだ均ひとし、2010年ねん ISBN 9784048677028）

ドラゴンランス レイストリン戦記せんき

KADOKAWA版ばん。

1. マーガレット・ワイス『魂たましいの剣けん』（訳わけ/安田やすだ均ひとし、石口いしぐち聖子せいこ 2021年ねん）（上巻じょうかん）ISBN 9784041094846
2. （下巻げかん）ISBN 9784041094853
3. マーガレット・ワイス、ドン・ペリン『戦場せんじょうの双子ふたご』（訳わけ/安田やすだ均ひとし、羽田はた紗しゃ久ひさ椰 2022年ねん）（上巻じょうかん）ISBN 9784041094860
4. （下巻げかん）ISBN 9784041094877

小説しょうせつ以外いがい

メアリー・カーカフ『異こと界かいの扉とびら』（ファインアート）（訳わけ/鷹たか井い澄子すみこ、1987年ねん 富士見書房ふじみしょぼう、ISBN 9784829170441）絶版ぜっぱん。

ガイドブック〈憩いこいのわが家や〉亭ちん遺のこ聞 （設定せってい資料集しりょうしゅう・ファンブック）（訳わけ/安田やすだ均ひとし、1993年ねん 富士見書房ふじみしょぼう、ISBN 9784829172308）絶版ぜっぱん。

アンドリュー・ダブ『秋あきの黄昏たそがれの竜りゅう』（コミック）（画が/スティーブ・カース他た、訳わけ/大島おおしま豊ゆたか、2020年ねん KADOKAWA ISBN 9784049126204）

リチャード・A・ナーク『英雄えいゆうヒューマの伝説でんせつ』（コミック）（画が/マイク・S・ミラー、訳わけ/大島おおしま豊ゆたか、2020年ねん KADOKAWA ISBN 9784829172308）

映像えいぞう化か

ワイス氏しの発言はつげんなどから10年ねん以上いじょうに渡わたってファンの間あいだで噂うわさになっていた映像えいぞう化か作品さくひんだが、2008年ねんに"Dragonlance: Dragons of Autumn Twilight"というタイトルでアニメ映画えいがとなり公開こうかいされた。ただし劇場げきじょう公開こうかいはなく、海外かいがいでのOVAのような扱あつかい(DVD-direct)。小説しょうせつ版ばんシリーズ第だい一いち作さくまでの内容ないよう(日本語にほんご版ばんの『廃はい都との黒くろ竜りゅう』『城砦じょうさいの赤あか竜りゅう』にあたる)。Will Meugniotが監督かんとく、パラマウント配給はいきゅう、90分ふん。日本語にほんご版ばんは予定よてい等とうも含ふくめ存在そんざいしない。

ファンや批評ひひょう家かの間あいだでは大変たいへん不評ふひょうであったが、作者さくしゃのヒックマンはそういった批判ひはんをもっともとしつつも、新あらたなファン層そう開拓かいたくに資しする所ところがあるはず、とポジティブに捉とらえている。

関連かんれん項目こうもく

• ドラゴン卿きょう
• ドラコニアン
• アンサロン大陸たいりく
• シェアード・ワールド

外部がいぶリンク

• ドラゴンランス(アスキーウェブサイト)
• Dragonlance 映画えいがウェブサイト
• Dragonlance: Dragons of Autumn Twilight - IMDb（英語えいご）