ハヤトウリ

ハヤトウリ
レユニオン島とうで売うられるハヤトウリ
分類ぶんるい
界さかい : 植物しょくぶつ界かい Plantae 門もん : 被子植物ひししょくぶつ門もん Magnoliophyta 綱つな : 双そう子葉しよう植物しょくぶつ綱つな Magnoliopsida 目め : スミレ目め Violales 科か : ウリ科か Cucurbitaceae 属ぞく : ハヤトウリ属ぞく Sechium 種たね : ハヤトウリ S. edule
学名がくめい
Sicyos edulis Jacq. (1760)
シノニム
Sechium edule (Jacq.) Sw. (1800)
和名わみょう
ハヤトウリ
英名えいめい
chaco chayote christophene mirliton vegetable pear

ハヤトウリ（隼人はやと瓜ふり、学名がくめい: Sicyos edulis）は中央ちゅうおうアメリカ原産げんさんのウリ科かの植物しょくぶつ。また、その果実かじつのこと。果実かじつを食用しょくようにする。別名べつめいセンナリウリ（千成せんなり瓜ふり）、チャヨテ、チョチョ。熱帯ねったいの高地こうちで周しゅう年ねん栽培さいばいされ、日本にっぽんの暖地だんちでも一部いちぶ野生やせい化かしている。

特徴とくちょう

日本にっぽんで1917年ねん（大正たいしょう6年ねん）に鹿児島かごしまに渡わたって来きたため、薩摩隼人さつまはやと（さつまはやと）にちなんで「隼人はやとの瓜ふり」ということで、ハヤトウリという名前なまえになった。台湾たいわんでは「佛ふつ手しゅ瓜ふり」とよばれる。高知こうち県けんでは「チャーテ」と呼よばれ親したしまれている。

つる性せいの植物しょくぶつ。多数たすうつけるセイヨウナシ形かたちの果実かじつは、数すう本ほんの溝みぞがあり、外皮がいひは緑色みどりいろと白色はくしょくの種類しゅるいがある。果実かじつの中央ちゅうおうに大型おおがたの種子しゅしを1個いっこ生しょうじ、発芽はつがまで果肉かにくと種子しゅしが分離ぶんりしない。

利用りよう

果実かじつは白色はくしょく種しゅと緑色みどりいろ種しゅがあるが、白色はくしょく種しゅのほうが質しつがよいとされる。果実かじつを食たべるときは、皮かわをむき、種子しゅしを取とり除のぞいてから使つかわれる。若わかい茎葉けいようも食用しょくようになる。味あじは淡白たんぱくでくせがなく、歯切はぎれがよい。大おおきさが鶏卵けいらんより大おおきくなると、皮かわがかたくなる。アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくルイジアナ州しゅうのクレオール料理りょうりやラテンアメリカ、カリブ海かりぶかい諸国しょこくの料理りょうりによく用もちいられる。味噌みそ漬づけ・奈良漬ならづけ・福神ふくじん漬づけなどの漬物つけもの、炒いため物ぶつ、煮物にもの、酢すの物もの、汁しるの実み、サラダなどにして食たべることができる。

他たのウリ類るいと同様どうようほとんどが水分すいぶんで、炭水化物たんすいかぶつが約やく5%含ふくまれる以外いがいは、栄養えいよう的てきにすべての栄養素えいようそをごくわずかにまんべんなく含ふくんでいる。

ギャラリー

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  芽めの出でた果実かじつ
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  断面だんめん

参考さんこう文献ぶんけん

• 講談社こうだんしゃ『旬しゅんの食材しょくざい 春はる・夏なつの野菜やさい』講談社こうだんしゃ、2004年ねん3月がつ10日とおか。ISBN 4062701359。 
• 講談社こうだんしゃ編へん『からだにやさしい旬しゅんの食材しょくざい 野菜やさいの本ほん』講談社こうだんしゃ、2013年ねん5月がつ13日にち、100頁ぺーじ。ISBN 978-4-06-218342-0。 
• バーバラ・サンティッチ、ジェフ・ブライアント『世界せかいの食用しょくよう植物しょくぶつ文化ぶんか図鑑ずかん（山本やまもと紀夫のりお:監訳かんやく）』柊ひいらぎ風ふう舎しゃ、2010年ねん1月がつ20日はつか、208頁ぺーじ。ISBN 9784903530352。 NCID BB00709052。 

外部がいぶリンク

• ハヤトウリ（隼人はやと瓜ふり）