ファッツ・ドミノ

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ファッツ・ドミノ
西にしドイツ公演こうえん(1977ねん
基本きほん情報じょうほう
原語げんごめい Fats Domino
出生しゅっしょうめい アントワーヌ・ドミニク・ドミノ・ジュニア[1]
生誕せいたん (1928-02-26) 1928ねん2がつ26にち
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく ルイジアナしゅうニューオーリンズ
死没しぼつ (2017-10-24) 2017ねん10月24にち(89さいぼつ
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく ルイジアナしゅうハーヴィー
ジャンル
職業しょくぎょう シンガーソングライター
担当たんとう楽器がっき
活動かつどう期間きかん 1949ねん - 2017ねん
レーベル
配偶はいぐうしゃ ローズマリー・ホール(1947ねん結婚けっこん、2008ねん死去しきょ)[3]
共同きょうどう作業さぎょうしゃ デイヴ・バーソロミュー

アントワーヌ・ドミニク・ドミノAntoine Dominique Domino Jr., 1928ねん2がつ26にち - 2017ねん10月24にち)は、ファッツ・ドミノFats Domino)のられるアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくシンガーソングライター

1950年代ねんだいから1960年代ねんだい初期しょきにかけてアメリカでもっとれた黒人こくじん歌手かしゅのひとりである。ストライド奏法そうほうブギウギ影響えいきょうけた独自どくじのブルース調ちょうのスタイルでピアノを演奏えんそうした。代表だいひょうきょくは、「Blueberry Hill」、「Ain't That A Shame」、「Walking To New Orleans」、「I'm Walkin'」、「Blue Monday」など。

ロックンロール創始そうししゃ一人ひとりわれており、「ローリング・ストーンえら歴史れきしじょうもっと偉大いだいな100くみのアーティスト」においてだい25だった。

略歴りゃくれき[編集へんしゅう]

1949ねんインペリアル・レコードより「Detroit City Blues」でデビュー。Bめん収録しゅうろくされた「The Fat Man」がR&Bチャート2だいヒットを記録きろくする。インペリアルには1963ねんまで在籍ざいせきし、デイヴ・バーソロミューのプロデュースとともさくのもと、リー・アレンハーブ・ハーデスティ(テナー・サクソフォン)、ウォルター・"パプース"・ネルソン、ロイ・モントレル(ギター)、コーネリアス・コールマン(ドラムス)ら強力きょうりょくなミュージシャンをそろえ、すうおおくのヒットをおくした[4]

1963ねんABCレコード移籍いせきするものの、以後いごインペリアル時代じだい匹敵ひってきするヒットはまれていない。

1986ねんロックの殿堂でんどうりをたしている。

ニューオーリンズのロウワー・ナインス・ワード (した9地区ちく) に自宅じたくかまえていたが、2005ねんハリケーン・カトリーナ浸水しんすい一時いちじ行方ゆくえ不明ふめいつたえられたが[5]無事ぶじ救出きゅうしゅつされた。ハリケーンでの被災ひさいかれ郊外こうがいのハーヴィーにしたが、かれがそれまでんでいた家屋かおくかれ出版しゅっぱん事務所じむしょとなり、そのかれはしばしばそこをおとずれていた[6]

2006ねんには、カトリーナのまえにレコーディングした新作しんさくアルバム『Alive & Kickin'』をリリースした。同年どうねんはるニューオーリンズ・ジャズ&ヘリテッジ・フェスティバルでは、最終さいしゅうのトリをつとめる予定よていであったが、当日とうじつになってから体調たいちょう不良ふりょう理由りゆうにキャンセル。演奏えんそうはしなかったものの、会場かいじょうにはあらわれ、ステージから観客かんきゃくたいし、演奏えんそうできないことを謝罪しゃざいした[7]

ビートルズかれをリスペクトしており、ジョン・レノンは『ロックン・ロール』で「Ain't That A Shame」をカバーし、ポール・マッカートニーは『バック・イン・ザ・U.S.S.R.』で、「I'm in Love Again」をカバーしている。しくも「アイム」はジョージ・ハリスンが「はじめていたロックのレコードだ」と発言はつげんしていた[8]。また、ビートルズが1968ねん3がつにリリースした「レディ・マドンナ」はポールが「ドミノのモノマネをしながらうたはじめた」と作曲さっきょくのエピソードをかたっている。どうきょくはドミノが同年どうねん8がつにカバー・シングルをリリースし、同年どうねんのアルバム『Fats Is Back』に「ラブリー・リタ」のカバーとともに収録しゅうろくしている。なお1964ねんにアメリカツアーちゅうのビートルズと対面たいめんしている[9]

2017ねん10がつ24にち、ニューオーリンズ郊外こうがい位置いちするルイジアナしゅうハーヴィーの自宅じたくにて死去しきょ。89さいだった[10][3]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ Pareles, Jon; Grimes, William (2017ねん10がつ25にち). “Fats Domino, Early Rock ’n’ Roller With a Boogie-Woogie Piano, Is Dead at 89”. The New York Times (The New York Times Company). https://www.nytimes.com/2017/10/25/obituaries/fats-domino-89-one-of-rock-n-rolls-first-stars-is-dead.html 2021ねん12月1にち閲覧えつらん 
  2. ^ a b c Unterbergber, Richie. “Fats Domino Biography, Songs & Albums”. AllMusic. Netaktion LLC. 2021ねん12月1にち閲覧えつらん
  3. ^ a b “Fats Domino, Who Survived Katrina, Dies at 89”. The Georgetowner. (2017ねん10がつ26にち). https://georgetowner.com/articles/2017/10/26/r-p-fats-will-missed/ 2023ねん9がつ8にち閲覧えつらん 
  4. ^ The Imperial Singles Vol 4 1959-1961 Fats Domino”. Ace Records (UK) (2022ねん8がつ19にち). 2022ねん8がつ19にち閲覧えつらん
  5. ^ ニューオーリンズで活動かつどう、ファッツ・ドミノが行方ゆくえ不明ふめい”. ZAKZAK (2005ねん9がつ2にち). 2015ねん9がつ6にち閲覧えつらん
  6. ^ “Fats Domino stirred New Orleans flavor into rock ‘n’ roll”. (2017ねん10がつ26にち). https://apnews.com/article/b78945e2fc4a4e9d9554ad6caf3ed8a3 2023ねん9がつ8にち閲覧えつらん 
  7. ^ Fats Domino cancels Jazz Fest appearance in New Orleans (Foster's Daily Democrat) 2023ねん9がつ8にち閲覧えつらん
  8. ^ The first rock and roll song that George Harrison ever heard, by Jack Whatley, Sun 26th Jun 2022 2023ねん9がつ8にち閲覧えつらん
  9. ^ The Beatles meeting Fats Domino, New Orleans, 16 September 1964; photos by Curt Gunther (Harrison Archive) 2023ねん9がつ8にち閲覧えつらん
  10. ^ “ファッツ・ドミノさん死去しきょ=ロックンロール創始そうししゃ一人ひとりまい. 時事通信じじつうしん. (2017ねん10がつ26にち). https://web.archive.org/web/20171026053650/https://www.jiji.com/jc/article?k=2017102600049&g=int 2017ねん10がつ26にち閲覧えつらん 

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • ジョン・ワート『ニューオーリンズR&Bをつくったおとこ ヒューイ・“ピアノ”・スミスつたえとう守正もりまさひろし やく、2022ねん11月。ISBN 978-4-86647-182-2 

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]