ブルガール

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ブルガール
はなされるくに バルカン半島ばるかんはんとうヴォルガがわちゅう流域りゅういききたカフカース
消滅しょうめつ時期じき ドナウ・ブルガールは9世紀せいきごろ、ヴォルガ・ブルガールは14世紀せいきごろ廃絶はいぜつ
言語げんご系統けいとう
表記ひょうき体系たいけい ギリシア文字もじアラビア文字もじテュルク文字もじ
言語げんごコード
ISO 639-3 xbo
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ブルガール(ブルガールご)は、バルカン半島ばるかんはんとうヴォルガがわちゅう流域りゅういききたカフカースなどで、ブルガールじんによってはなされていたとかんがえられるテュルク諸語しょごぞくする言語げんご

ブルガールじんのスラブなどにともな死語しごとなった。

概要がいよう[編集へんしゅう]

テュルク諸語しょごなかでの位置付いちづけは明確めいかくであるが、チュヴァシきんえんとみられている。ブルガール話者わしゃは、ヴォルガ・ブルガールドナウ・ブルガール構成こうせいする民族みんぞく集団しゅうだんふくまれていたとかんがえられている。

現代げんだいのチュヴァシは、のテュルク諸語しょごとブルガールとのあいだられる音韻おんいんじょう対立たいりつ規則きそくてきあらわれることから、現在げんざい存在そんざいする言語げんごなかでは、ブルガールきんえん唯一ゆいいつ言語げんごであるとみなされている。なお、現在げんざいヴォルガ・タタールは、ブルガール要素ようそ一部いちぶふくむものの、キプチャクけいテュルク言語げんごとブルガール混交こんこう言語げんごかんがえられている。

ブルガールじん[編集へんしゅう]

ドナウ・ブルガール[編集へんしゅう]

ドナウ・ブルガール表記ひょうきするのにもちいられたテュルク文字もじ一種いっしゅブルガール・ルーン文字もじロシアばん

ドナウ・ブルガール碑文ひぶんは、ブルガリア北部ほくぶプリスカや、ルーマニアムルファトラル英語えいごばん発見はっけんされている。これらの碑文ひぶんギリシア文字もじ突厥文字もじ(オルホン文字もじさまテュルク文字もじにてかれており、内容ないよう祈祷きとうぶんさんのほか、法廷ほうてい目録もくろくである。

ドナウ・ブルガール碑文ひぶんは、ギリシアかれたどういち碑文ひぶんともつかるれいがあり、スラヴすすまえブルガリアだいいち帝国ていこく支配しはいしゃが、ギリシア公用こうようとして使用しようしていたことがかる。

9世紀せいきにはスラヴともない、バルカンでの話者わしゃ途絶とぜつしたとみられている。

ヴォルガ・ブルガール[編集へんしゅう]

ヴォルガ川中かわなか流域りゅういきでは、13世紀せいきから14世紀せいきごろまで存続そんぞくしたとみられるが、モンゴルによるヴォルガ征服せいふくともない、住民じゅうみんのキプチャクすすみ、死語しごとなった。

ヴォルガがわ流域りゅういきでは、アラビア文字もじテュルク文字もじ使つかったヴォルガ・ブルガール碑文ひぶん多数たすう発見はっけんされている。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]