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ブーガルー

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

ブーガルー(Boogaloo, Bugalu)は、1965ねんから1970ねんごろにかけておもニューヨーク流行りゅうこうしたラテン音楽おんがく一種いっしゅリズム・アンド・ブルースソウルなどの米国べいこくブラック・ミュージックと、キューバカリブけいラテン音楽おんがく混合こんごうされたサウンドが特徴とくちょうである。

概要がいよう楽器がっき歌詞かし和音わおん

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ティンバレス、コンガ、ボンゴなどのパーカッションに、ピアノベース、トランペットなどの管楽器かんがっきボーカルと、マンボなどのラテン音楽おんがく踏襲とうしゅうしている部分ぶぶんもあるが、エレキギターはいることもおおい。

歌詞かしは、一般いっぱんてき英語えいごうたわれるものがおおい。ただし、スペインうたわれるものもすくなくはない。楽曲がっきょくは、2コードまたは3コードのかえしを多用たようした、あかるいパーティーミュージックてきなものがおおい。その一方いっぽうで、ヘヴィなあじわいをった作品さくひんおおい。また、シンガリンとばれる一群いちぐんのサウンドも、リズム・アンド・ブルースの影響えいきょういラテンという意味いみにおいて、実質じっしつてきにブーガルーとおな範疇はんちゅうでくくられることがおおい。1960年代ねんだい後半こうはん当時とうじは、オーディションでかきあつめられた10代の若年じゃくねんプレーヤーもいたようで、演奏えんそうは、かならずしも高度こうどとはえないものも存在そんざいした。

歴史れきし

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黒人こくじんはブルースやドゥーワップ、R&Bをいていた。一方いっぽうラテンけい市民しみんはマンボやチャチャチャ、ソントゥーモ:sontumoをいていた。やがてR&Bなどの黒人こくじん音楽おんがくとマンボなどのラテン音楽おんがく融合ゆうごうするかたちでブーガルーが誕生たんじょうした。ブーガルーの代表だいひょうてきなミュージシャンとしては、ピート・ロドリゲス[ちゅう 1]やジョー・バターンらがいた。ブーガルー[1]が、米国べいこく英語えいごによる黒人こくじん音楽おんがく影響えいきょうをあまりにもつよけていた音楽おんがくだったことへの反動はんどうと、公民こうみんけん運動うんどうやブラック・ナショナリズムの影響えいきょうにより、70年代ねんだい以降いこうは、キューバ音楽おんがく伝統でんとうちかサルサが、カリブ〜ラテン民族みんぞくとしてのアイデンティティを意味いみもあって、がってったとされている。このため、ブーガルー自体じたいは「一過いっかせい流行りゅうこう」「時代じだいのあだばな」などと軽視けいしされる傾向けいこうがあった。たとえば、ティト・プエンテ(Tito Puente)などは、後年こうねん、メディアにたいし「ブーガルーはひどかった」と、ブーガルーをあからさまに嫌悪けんおする発言はつげんのこしている。ただし、そうしたムーブメントのいきおいのなかから次世代じせだいになうアーティストが誕生たんじょうしていることも事実じじつである。ウィリー・コロン(Willie Colon)、ルベン・ブラデス(Ruben Blades)などサルサの大物おおものミュージシャンが、初期しょきにブーガルーをえんじていることはその証左しょうさといえよう。また、ブーガルーの雑食ざっしょくてきなわいぞうさが1970年代ねんだいニューヨーク・サルサにがれたことは事実じじつであり、ブーガルーなしではそののサルサはなかったとうことができる。

21世紀せいき動向どうこう

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クラブカルチャーによるブーガルーさい評価ひょうか潮流ちょうりゅうなかで、さらにひろ音楽おんがくてき解釈かいしゃくのもと、70年代ねんだい中盤ちゅうばんのラテン・ファンクやラテン・ジャズ、黒人こくじんのファンクの一部いちぶまでをもブーガルーとしてとらえるうごきもあり編集へんしゅうばん複数ふくすう発表はっぴょうされている。また、それとはべつうごきとして、アメリカでブーガルーがすたれた現在げんざいでも、南米なんべいコロンビアではサルサてき要素ようそつよいブーガルーが演奏えんそうされつづけられている。ピート・ロドリゲスのきょく「アイ・ライク・イット・ライク・ザット」は映画えいがのサントラばんにも使用しようされた。

欧州おうしゅう若手わかてクラブ・ミュージシャンによるブーガルーさい評価ひょうかうごきがあり、今後こんごもブーガルーはその歴史れきしてき評価ひょうか可能かのうせいもある。

代表だいひょうてきなアーティストとアルバム

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 代表だいひょうきょくに「アイ・ライク・イット・ライク・ザット」がある。

出典しゅってん

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関連かんれん項目こうもく

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