Pay-easy

Pay-easy（ペイジー）は、インターネットバンキングや現金げんきん自動じどう預あづけ払ばらい機き（ATM）などの手段しゅだんを用もちいて電子でんし的てきに支払しはらいを行おこなうスキームのことである。Pay-easyは日本にっぽんマルチペイメントネットワーク運営うんえい機構きこうが運営うんえいする決済けっさいサービスである。国内こくないのほとんどの預金よきん取扱とりあつかい金融きんゆう機関きかんが加盟かめいしているが、ネット銀行ぎんこうの一部いちぶは対応たいおうしていない。

当初とうしょ、公共こうきょう料金りょうきんなどの決済けっさいを想定そうていして作つくられており、税金ぜいきん、電話でんわ料金りょうきん、保険ほけんなどの決済けっさいが可能かのうである。

運用うんよう

Pay-easyは富士銀行ふじぎんこう（現げん：みずほ銀行ぎんこう）が設立せつりつした日本にっぽんマルチペイメントネットワーク運営うんえい機構きこうが運営うんえいする、マルチペイメントネットワークにより実現じつげんされている決済けっさいサービスである。現在げんざい、国内こくないのほとんどの預金よきん取扱とりあつかい金融きんゆう機関きかん（銀行ぎんこう、信用金庫しんようきんこ、信用組合しんようくみあい、労働ろうどう金庫きんこ、農業のうぎょう協同きょうどう組合くみあい、漁業ぎょぎょう協同きょうどう組合くみあい、ゆうちょ銀行ぎんこう）が加盟かめいしているが、ネット銀行ぎんこうの一部いちぶは対応たいおうしていない。

もともと、収納しゅうのう機関きかんから金融きんゆう機関きかんへの収納しゅうのう委託いたく契約けいやくに基もとづく、窓口まどぐち収納しゅうのうの対象たいしょうとなっていた公共こうきょう料金りょうきん等とうへの適用てきようを想定そうていして作つくった決済けっさいスキームであり、日本国にっぽんこく政府せいふや地方ちほう公共こうきょう団体だんたいへの税金ぜいきん・手数料てすうりょう納付のうふ、電話でんわ会社かいしゃ等ひとしの請求せいきゅう書しょ払ばらい（NTTグループは、NTTファイナンス扱あつかいとなる。NTTドコモへの決済けっさいとなっているものは、現在げんざいはドコモ口座こうざへのチャージに関かんするもの）、クレジットカード弁済べんさい金きんの返済へんさい、生命せいめい保険ほけん、損害そんがい保険ほけん等ひとしの保険ほけん料りょう納付のうふ等とうで利用りようできる。

これの応用おうようとして、黎明れいめい期きより富士銀行ふじぎんこうと航空こうくう券けんの運賃うんちん決済けっさいサービス面めんで関かかわりがあった、全日空ぜんにっくうが国内線こくないせん航空こうくう券けんのチケットレス支払しはらい手段しゅだんとして導入どうにゅうしていた他ほか、最近さいきんでは通信つうしん販売はんばい・JRハイウェイバス運賃うんちん・学費がくひ・公営こうえい競技きょうぎの電話でんわ投票とうひょうなど、従来じゅうらい型がたの銀行ぎんこう振込ふりこみが利用りようされていた分野ぶんやへも活用かつようが進すすんでいる。ソフトバンクモバイル（現げん・ソフトバンク）のプリペイド式しき携帯けいたい電話でんわであるプリモバイル（現在げんざいは、Pay-easyでのチャージは終了しゅうりょう）や、プリペイド型がた電子でんしマネーであるWebMoneyやBitCashのチャージ手段しゅだんの一ひとつとして、Pay-easyを介かいしたATMによる入金にゅうきんで、プリペイド番号ばんごうがATMの明細めいさい票ひょう（レシート）のメッセージ欄らんに印字いんじされ、明細めいさい票ひょうがプリペイドカードの代替だいたいとして利用りようできる手段しゅだんも導入どうにゅうされている。

納付のうふに必要ひつような情報じょうほう

下記かきの数字すうじが納付のうふする際さいに必要ひつよう。

名称めいしょう	桁数けたすう	e-Taxの場合ばあい
収納しゅうのう機関きかん番号ばんごう	5桁けた	00200
お客様きゃくさま番号ばんごう （納付のうふ番号ばんごう）	20桁けた以下いか	利用りよう者しゃ識別しきべつ番号ばんごう
確認かくにん番号ばんごう	6桁けた以下いか	納税のうぜい用よう確認かくにん番号ばんごう （自分じぶんで設定せっていする）
納付のうふ区分くぶん （地方ちほう公共こうきょう団体だんたいおよび一部いちぶの官公庁かんこうちょうのみ）	16桁けた以下いか	納付のうふ目的もくてきコード （税目ぜいもく番号ばんごう・申告しんこく区分くぶんコード・元号げんごうコード・課税かぜい期間きかんを組くみ合あわせて作成さくせいする）

特徴とくちょう

振込ふりこみとの主おもな相違そうい点てんとしては以下いかのような点てんが挙あげられる。

• 振込ふりこみでは、振込ふりこみ相手あいて先さきの金融きんゆう機関きかん名めい・支店してん名めい・口座こうざ種別しゅべつ・口座こうざ番号ばんごう・名義めいぎ人じんの全すべてを知しらないと入金にゅうきん・決済けっさいできないが、Pay-easyでは、請求せいきゅう書しょ等とうにより通知つうちされる収納しゅうのう機関きかん番号ばんごう・お客様きゃくさま番号ばんごう（納付のうふ番号ばんごう）・確認かくにん番号ばんごうを入力にゅうりょくすることにより、支払しはらい金額きんがくなどの情報じょうほうが自動じどう表示ひょうじされ、支払しはらい操作そうさを行おこなう。
• Pay-easyは即時そくじ決済けっさいである（振込ふりこみ人じんの口座こうざからはリアルタイムで金額きんがくが引ひかれるが、収納しゅうのう側がわに実際じっさいに振込ふりこまれるのには数日すうじつかかる）。振込ふりこみの場合ばあい、かつては平日へいじつの15時じ以降いこうや休日きゅうじつに行おこなうと翌よく営業えいぎょう日び扱あつかいだったが、モアタイム対応たいおうの場合ばあいは即時そくじ決済けっさいである。
• Pay-easyで振込ふりこみ手続てつづきを行おこなうと、収納しゅうのう側がわに「収納しゅうのう情報じょうほう通知つうち」をもらうことができるので、振込ふりこまれたかどうかを確認かくにんしに行いく必要ひつようはない。
• Pay-easyでは原則げんそく振込ふりこみ手数料てすうりょうは掛かからない（収納しゅうのう機関きかんによっては取とり扱あつかい手数料てすうりょうが上乗うわのせされている事例じれいもある）。三井住友銀行みついすみともぎんこうでは、手数料てすうりょうが発生はっせいする場合ばあいは220円えん(税込ぜいこみ)である。
• 領収りょうしゅう書しょは原則げんそく発行はっこうされない。ATM利用りよう明細めいさい票ひょうは、領収りょうしゅう書しょに代かえることは原則げんそくできない。ただし、ATM利用りよう明細めいさい票ひょうは、税金ぜいきん申告しんこくなどの場合ばあいに支払しはらいを証明しょうめいする書面しょめんとして利用りよう可能かのう。また、収納しゅうのう機関きかんにより、別途べっと発行はっこうする場合ばあいもある（自動車じどうしゃ重量じゅうりょう税ぜいなど「自動車じどうしゃ検査けんさ登録とうろく制度せいど時どき」に、領収りょうしゅう書しょの添付てんぷが必要ひつようなケースもあるため、便宜べんぎを図はかるための措置そち）。

経緯けいい

サービス開始かいし当初とうしょ、Pay-easy利用りよう可能かのうなATMは、富士銀行ふじぎんこうの東京とうきょう都と内うちのごく一部いちぶの店舗てんぽ、東京とうきょう都内とない以外いがいでは大阪おおさか府ふの梅田うめだ支店してん（現げん：みずほ銀行ぎんこう梅田うめだ支店してん）、愛知あいち県けんの名古屋なごや支店してん（現げん：みずほ銀行ぎんこう名古屋なごや中央ちゅうおう支店してん）の2店舗てんぽにしかなかったが、富士ふじサイバーバンク（当時とうじの富士銀行ふじぎんこうのインターネットバンキング、現在げんざいのみずほダイレクト）でもPay-easyの取引とりひきが利用りようできたため、富士ふじサイバーバンクさえ契約けいやくしていれば、日本にっぽん全国ぜんこくどこからでもインターネットを介かいして取引とりひき可能かのうであった。

その後ご、Pay-easy取引とりひき可能かのうなATMは、他たの富士銀行ふじぎんこう店舗てんぽにも順次じゅんじ拡大かくだいしていき、更さらに（旧きゅう）みずほ銀行ぎんこうに再編さいへんされた1年ねん後ご（2003年ねん）からは旧きゅう：第一勧業銀行だいいちかんぎょうぎんこう・旧きゅう：日本興業銀行にほんこうぎょうぎんこうの店舗てんぽのATMにも導入どうにゅうされ、これにより（旧きゅう）みずほ銀行ぎんこうの国内こくない店舗てんぽ（無人むじん店舗てんぽも含ふくむ）の全すべての通帳つうちょう取引とりひき可能かのうなATMで利用りようが可能かのうとなり、同時どうじにみずほモバイルバンキング（携帯けいたい電話でんわ）でも利用りようできるようになった。また、この頃ころから他たの金融きんゆう機関きかんでも次々つぎつぎに導入どうにゅうされていき、現在げんざいではゆうちょ銀行ぎんこうを含ふくめたほとんどの金融きんゆう機関きかんで利用りよう可能かのうになったが、インターネットバンキングでしか利用りようできない金融きんゆう機関きかんが大だい多数たすうである。また取扱とりあつかい可能かのうな収納しゅうのう機関きかんは、金融きんゆう機関きかんによって異ことなるため、必かならずしもすべての収納しゅうのう機関きかんの取とり扱あつかいができるわけではない。さらに都道府県とどうふけんや市町村しちょうそんの場合ばあいは、当該とうがい地方ちほう公共こうきょう団体だんたいの収納しゅうのう代理だいり金融きんゆう機関きかんに指定していする必要ひつようが生しょうじる関係かんけいなどもあり、Pay-easy決済けっさいができる金融きんゆう機関きかんを絞しぼっているケースもある。

Pay-easy口座こうざ振替ふりかえ受付うけつけサービス

2004年ねん頃ころより、店頭てんとうで入会にゅうかい申もうし込こみをしたクレジットカード（アメリカン・エキスプレス、クレディセゾン、エポスカード、OMCカードなど）や、生命せいめい保険ほけん・損害そんがい保険ほけんの保険ほけん料りょうなどの口座こうざ振替ふりかえ手続てつづきを、クレジットカード決済けっさい端末たんまつ機きを改良かいりょうした（INFOX）端末たんまつに、J-デビットと同おなじ手順てじゅん（引落口座こうざとなる個人こじん用よう普通ふつう預金よきんのキャッシュカードを通とおし、その暗証あんしょう番号ばんごうを入力にゅうりょくする）を踏ふむことで、Pay-easyのシステムを介かいして口座こうざ振替ふりかえが即時そくじ承認しょうにんされ、申込もうしこみ書しょへの口座こうざ届出とどけで印章いんしょうの捺印なついんをせず、口座こうざ振替ふりかえの手続てつづきが完了かんりょうするスキームが開始かいしされている（NTTデータがCAFISの応用おうようにより開発かいはつ）。

FOMA回線かいせんのパケット通信つうしんを用もちいた携帯けいたい用よう端末たんまつも存在そんざいし、保険ほけん加入かにゅう用途ようとでは、加入かにゅう者しゃの自宅じたくなどへ出向でむいた営業えいぎょう担当たんとう者しゃが、その場ばで手続てつづきを行おこなうことが可能かのうとなっている。

外部がいぶリンク

• Pay-easy（日本語にほんご）
• 日本にっぽんマルチペイメントネットワーク運営うんえい機構きこう - 公式こうしきサイト。