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メルセデス・ベンツ・W06

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
メルセデス・ベンツ・W06
タイプS(1927ねんがた
SSK(1928ねんがた
概要がいよう
設計せっけい統括とうかつ S/SS/SSK:
フェルディナント・ポルシェ
SSKL:
ハンス・ニベル
ボディ
乗車じょうしゃ定員ていいん S/SS:
仕様しようにより2人ふたりまたは4にん[1]
SSK/SSKL:
2人ふたり
駆動くどう方式ほうしき FR
パワートレイン
エンジン S:
ダイムラー・M9856エンジンイタリアばん
SS/SSK/SSKL:
メルセデス・ベンツ・M06エンジン英語えいごばん
(→#エンジン
その
製造せいぞう台数だいすう S: 146だい[2][W 1][注釈ちゅうしゃく 1]
SS: 111だい[5][W 2][注釈ちゅうしゃく 2]
SSK: 33だい[W 3][注釈ちゅうしゃく 3]
SSKL: すうだい[注釈ちゅうしゃく 4]
系譜けいふ
先代せんだい メルセデス・24/100/140PS英語えいごばん
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メルセデス・ベンツ・W06は、ダイムラー・ベンツが1927ねんから1933ねんにかけて販売はんばいした自動車じどうしゃ(スポーツカー)である。「Sシリーズ」、「タイプSドイツ: Typ S)」としてもられる。

概要がいよう

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1926ねんにダイムラーしゃとベンツしゃ合併がっぺいして、ダイムラー・ベンツしゃ設立せつりつされ、同年どうねんから自動車じどうしゃのブランドめいは「メルセデス・ベンツ」がもちいられるようになった[8]

合併がっぺいまえのダイムラーしゃはスポーツカーとして、フェルディナント・ポルシェ開発かいはつしたメルセデス・モデルK英語えいごばんをラインナップしており、レーシングカーとしてももちいていた[9][8]。ポルシェがモデルKの設計せっけいからさらに「スポーティー」なかたち発展はってんさせたのがメルセデス・ベンツ・W06で[1][9]最初さいしょ車両しゃりょうは「S」(Sヴァーゲン)とばれたことから、一連いちれん車両しゃりょうは「Sシリーズ」とばれるようになった[10][8]

1928ねんにはボアみちをさらにひろげることで7,069 cc(7.1リッター)に拡大かくだいした「SS」、SSをショートホイールベースした「SSK」を発売はつばいした[11]。これらは構造こうぞう基本きほんてきどういち設計せっけいのまま、1927ねんから1931ねんにかけてやく300だい製造せいぞうされた[12]名車めいしゃとされることのおおいSシリーズのなかでも、とくにSSKは戦前せんぜんのメルセデス・ベンツを代表だいひょうする車両しゃりょうひとつとしてられている[1]

Sシリーズはレースにおける活躍かつやくとくられており[12]、スポーツカーレースだけではなく、1920年代ねんだい後半こうはんから1933ねんまでの当時とうじフォーミュラ・リブレ主流しゅりゅうだったことからグランプリレースにまで幅広はばひろ参戦さんせんし、すうおおくの優勝ゆうしょうげた[13][14][W 4]

評価ひょうか

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Sシリーズは、レーシングカーとしても、市販しはんスポーツカーとしてもたか評価ひょうかた。市販しはんしゃとしては、当時とうじのスポーツカーのなかでも非常ひじょう高価こうか車両しゃりょうだったが、性能せいのうたかさにくわえてそのスタイリングが魅力みりょくてきだとかんがえられたことから、裕福ゆうふく顧客こきゃく人気にんきはくした[4]

レーシングカーとしては、1927ねんから1931ねんにかけてヨーロッパちゅうのレースで数々かずかず勝利しょうりげた。そうして名声めいせいにより、Sシリーズはドイツのスポーツカーとレーシングカーの象徴しょうちょうともなった[1]

Sシリーズのレースにおける活躍かつやくとそのスタイリングの人気にんきはメルセデス・ベンツしゃ全体ぜんたいにもおおきな宣伝せんでん効果こうかをもたらし、メルセデス・ベンツしゃすべてが高級こうきゅうしゃであるとみなされるようになった[15]

たしかに素晴すばらしいスポーツカーだが、運転うんてんするのは退屈たいくつだ。ステアリングは非常ひじょう正確せいかくだが、おもい。クラッチは操作そうさするのに非常ひじょうおおきな踏力を必要ひつようとし、大腿だいたいには「クラッチスプリングしょう」とでもうべき筋肉きんにく痙攣けいれんこしてしまいがちだった。スーパーチャージャーは時々ときどき使つかぶんには非常ひじょうたのしい。しかし、作動さどうさせるにはアクセルペダルをそこまで必要ひつようがあり、これは一般いっぱんてきなツーリングではあまり実用じつようてきではないだろう。また、エンジンおん周囲しゅういすうマイルの注目ちゅうもくあつめるかのようだ。ギアチェンジにもちから必要ひつようだが、しずかにギアチェンジすることにはなん困難こんなんもない。まとめると、たまに運転うんてんするには面白おもしろくるまだが、このくるま唯一ゆいいつ移動いどう手段しゅだんとはしたくないといったところだろう。[16] — A・F・C・ヒルストレッド(A. F. C. Hillstread。1920年代ねんだいベントレーチームスタッフ)による公道こうどうよう車両しゃりょうとしてのタイプSSのひょう

レースにおける活躍かつやく

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1927ねん6がつ、シリーズ最初さいしょ車両しゃりょうである「S」がはじめてレースに投入とうにゅうされ、デビューウィンをたし、初年度しょねんどから各地かくちのレースでけい10しょう以上いじょうげる活躍かつやくをし、そのすう年間ねんかん、レースやヒルクライムで活躍かつやくつづけた。

Sシリーズは純粋じゅんすいなレーシングカーではなく、元々もともとグランドツアラー高性能こうせいのうなツーリングカー[8])として開発かいはつされたものであることから[8]安全あんぜんせい重視じゅうしして設計せっけいされていて、レーシングカーとしては、ライバルたちとくらべてくるまじゅうおもかった[注釈ちゅうしゃく 5]。そのてんはレースにおいては弱点じゃくてんとなり、1930年代ねんだいはいって他社たしゃ軽量けいりょうかつ高性能こうせいのうなレース専用せんよう競技きょうぎ車両しゃりょう開発かいはつげてきたことで、Sシリーズでは対抗たいこうすることが次第しだいむずかしくなり、このことはダイムラー・ベンツしゃが1931ねんかぎりでレース活動かつどう中止ちゅうし一時いちじ中止ちゅうし)することの原因げんいんのひとつともなった[17]

ダイムラー・ベンツは、Sシリーズののち、レースようには純粋じゅんすいなレーシングカーである「W25」を開発かいはつし、高級こうきゅうスポーツカーとしては「380英語えいごばん(W22)」を開発かいはつし、Sシリーズでは両方りょうほうになっていた役割やくわり分担ぶんたんさせるようになった。これらはどちらもSシリーズの直接ちょくせつ後継こうけいしゃではないが、SSKLを手掛てがけたハンス・ニベルによってどちらも開発かいはつされた。

名称めいしょう

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車体しゃたいとエンジンの社内しゃない名称めいしょうはダイムラー・ベンツとなってからあらたにもうけられた命名めいめい規則きそくもとづいており、「W06」の「W」は「Wagen」(くるま)、「M06」の「M」は「Motor」(エンジン)を意味いみしている。

通称つうしょうの「S」は「Sport」(スポーツ)を意味いみする[11][18][W 4][注釈ちゅうしゃく 6]

レース仕様しようは「ホワイトエレファント」の異名いみょうでもられた[19][W 5]。これは当時とうじのレースでライバルとなったアルファロメオ・P2など、2リッターフォーミュラの車両しゃりょうよりも車体しゃたいおおきかったことと、モータースポーツにおけるドイツのナショナルカラーであるしろ塗装とそうされていたこと、エンジンおん(スーパーチャージャー)の「咆哮ほうこう」がししのそれを想起そうきさせたことによる[W 5]

車両しゃりょう特徴とくちょう

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車体しゃたい

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タイプSは、ダイムラー時代じだいメルセデス・モデルK英語えいごばん後継こうけいしゃにあたる[20][8]。モデルKと比較ひかくすると、エンジン以外いがいでは、全体ぜんたいてき車体しゃたいがよりひくめられていることを最大さいだい特徴とくちょうとしている[8][11]

車体しゃたい寸法すんぽう全長ぜんちょう全幅ぜんぷく・ホイールベース)はモデルKとおなじだが、車体しゃたいフレームのサイドレールはゆみなりの形状けいじょうをしており、前後ぜんご車軸しゃじくあいだひくくしててい重心じゅうしんはかっている[20]てい重心じゅうしん一環いっかんとして、サスペンションのリーフスプリングも、モデルKでは車軸しゃじくうえ位置いちしていたが、車軸しゃじくした位置いちするかたち変更へんこうされている[21]重量じゅうりょうぶつであるエンジンの搭載とうさい位置いちにも工夫くふうがあり、搭載とうさい位置いち地上ちじょうだかはモデルKと大差たいさないが、前後ぜんご方向ほうこうは30 cm後方こうほううつされており、上下じょうげ前後ぜんこう重量じゅうりょう配分はいぶん改善かいぜんされている[10][W 4]。こうしたてい重心じゅうしん前後ぜんご重量じゅうりょうバランスの調整ちょうせいにより、モデルKとくらべてタイプSは走行そうこう安定あんていせいとハンドリングが向上こうじょうしている[10][W 4]

ふくつぎ効果こうかとして、エンジンフードがながく、車台しゃだいひく設計せっけいとなったことはボディをそうするコーチビルダーこのまれ、様々さまざまなボディがつくられた[22]

エンジン

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Sシリーズの最初さいしょのモデルであるタイプSが搭載とうさいしたダイムラー・M9856エンジンイタリアばん[注釈ちゅうしゃく 7]、ダイムラー時代じだいタイプ630英語えいごばん(モデルK)に搭載とうさいされていた直列ちょくれつ6気筒きとうM9456エンジン英語えいごばんボアみち94 mm)をベースにしており、ボアみちを4 mm拡大かくだいして98 mmとすることで[注釈ちゅうしゃく 8]排気はいきりょうを6,240 ccから6,789 ccにしている[24][23]

エンジン本体ほんたい出力しゅつりょくは120馬力ばりき、さらにルーツしきスーパーチャージャーを使用しようすることで、最大さいだい180馬力ばりき発生はっせいした[25]。その結果けっかてい回転かいてんではあますほどのたか出力しゅつりょくとなり、トップギアのまま時速じそく5 kmから165 kmまで加速かそくすることも可能かのうだった[22]。スーパーチャージャーは、スロットルペダルをそこまでむことで作動さどう[4][18]、ペダルをもどすと解除かいじょされる仕組しくみになっていた。その作動さどうおんさけごえのようだったともわれている[4]市販しはんのガソリンを使用しようする場合ばあい、スーパーチャージャーを15びょう以上いじょう連続れんぞく使用しようすることは禁止きんしされていた[26]

エンジンの外観がいかんはダイムラー時代じだいのスーパーチャージャー搭載とうさいエンジンとおおきくはわらないが、ポルシェは「性能せいのういエンジンはにもうつくしい」としんじていたことから、その形状けいじょうにはくばったとわれている[27]工作こうさく精度せいどたかく、ガスケット使用しようシリンダーヘッドかぎられ、金属きんぞく同士どうし密着みっちゃくのみで気密きみつせいたもたれている[22]。シリンダーブロックはアルミニウムとシリコンの合金ごうきんであるシルミンつくられている[28]

Sシリーズの排気システム
Sシリーズの排気はいきシステム

スーパーチャージャーはエンジンの前方ぜんぽうかれ、エンジン左側ひだりがわのチューブをつうじて圧縮あっしゅく空気くうきをキャブレターにおくんでいる[29]。エンジンのエキゾーストポート(排気はいきこう)は車体しゃたい右側みぎがわ位置いちしており、シリンダーのいちついずつに対応たいおうした3ほんのフレキシブルパイプに連結れんけつされ車体しゃたい下部かぶ排気はいきシステムにつながれている[28]。このデザイン自体じたいはSシリーズ以前いぜんの1920年代ねんだいのスーパーチャージャー搭載とうさいメルセデスしゃでももちいられているが、Sシリーズのこの排気はいきパイプを露出ろしゅつさせた外観がいかんもの強烈きょうれつなインパクトをあたえ、大衆たいしゅうしんをとらえた最初さいしょれいだとわれている[28]

SSとSSKには、M9856エンジンの発展はってんがたで、ボアみちをさらに2 mm拡大かくだいしたメルセデス・ベンツ・M06エンジン英語えいごばん搭載とうさいされた。

販売はんばい戦略せんりゃく

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タイプSはグランドツアラー(高性能こうせいのうなツーリングカー)として開発かいはつされており、富裕ふゆうそうかぎられる[8]。そうした立場たちばからとど範囲はんいということをマーケティングの条件じょうけんとしており、価格かかくは3まんライヒスマルク程度ていどおさえるよう設定せっていされ、この方針ほうしんはSシリーズが販売はんばいめんでもそれなりの成功せいこうおさめることに寄与きよした[8]

購入こうにゅうしゃへのわた形態けいたいとしては2とおりあり、ダイムラー・ベンツのジンデルフィンゲン工場こうじょうせいのボディをそうして完成かんせいしゃとしてわたすこともあれば、ボディそうまえ状態じょうたいわたしてきゃくコーチビルダー依頼いらいしてこのみのボディをそうするということもできた[30]。レーシングカーとしての活躍かつやくから、Sシリーズは2シーター(2)のスポーツカーとしてよくられているが、SとSSは4シーター(4)のツアラー仕様しようのボディで販売はんばいされたくるまおおく、製品せいひんラインナップは非常ひじょう複雑ふくざつなものとなり、納入のうにゅうをめぐる業務ぎょうむもまた複雑ふくざつなものとなったという[30]。その結果けっかとして、Sシリーズの製造せいぞうかんする記録きろくもまた錯綜さくそうしたものとなってのこされている[30]

主要しゅようしょもと

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モデル S SS SSK SSKL
仕様しよう 26/120/180PS 27/140/200PS 27/160/200PS 27/170/225PS 27/140/200PS 27/160/200PS 27/170/225PS 27/180/250PS 27/240/300PS
車両しゃりょう型式けいしき W06 W06 II W06 III WS06 W06 RS
製造せいぞう販売はんばい期間きかん 1927ねん - 1928ねん 1928ねん - 1929ねん 1930ねん - 1933ねん 1928ねん - 1933ねん 1928ねん - 1929ねん 1929ねん - 1932ねん 1928ねん - 1930ねん 1929ねん - 1930ねん 1931ねん
エンジン
搭載とうさいエンジン M9856イタリアばん[W 5] M06英語えいごばん M06 RS
きゅう ルーツしきスーパーチャージャー
どうべん機構きこう オーバーヘッドカムシャフト
排気はいきりょう 6,789 cc 7,065 cc
ボアみち×ストロークちょう 98 mm × 150 mm 100 mm × 150 mm
圧縮あっしゅく 4.7:1 5.2:1 6.2:1 5.2:1 6.2:1 7.0:1
最大さいだい出力しゅつりょくきゅう 120馬力ばりき @ 3,000 rpm 140馬力ばりき @ 3,300 rpm 160馬力ばりき @ 3,300 rpm 170馬力ばりき @ 3,300 rpm 140馬力ばりき @ 3,300 rpm 160馬力ばりき @ 3,300 rpm 170馬力ばりき @ 3,300 rpm 180馬力ばりき @ 3,300 rpm 240馬力ばりき @ 3,400 rpm
最大さいだい出力しゅつりょくきゅう 180馬力ばりき @ 3,000 rpm 200馬力ばりき @ 3,300 rpm 225馬力ばりき @ 3,300 rpm 200馬力ばりき @ 3,300 rpm 225馬力ばりき @ 3,300 rpm 250馬力ばりき @ 3,300 rpm 300馬力ばりき @ 3,400 rpm
最大さいだいトルク 431.5 Nm @ 1,850 rpm 450 Nm @ 1,920 rpm 453 Nm @ 1,900 rpm 450 Nm @ 1,920 rpm 458 Nm @ 1,900 rpm 562 Nm @ 1,900 rpm 688.5 Nm @ 2,000 rpm
燃料ねんりょうタンク 120リッター
車体しゃたい
全長ぜんちょう 4,700 mm - 5,000 mm 4,700 mm - 5,200 mm 4,250 mm
全幅ぜんぷく 1,700 mm
ぜんこう 1,800 mm 1,750 mm 1,725 mm 1,250 mm
ホイールベース 3,400 mm 2,950 mm
トレッド(まえ / 1,425 mm / 1,425 mm
重量じゅうりょう 車体しゃたい 1,450 kg 1,500 kg 1,400 kg 1,352 kg[W 5]
車両しゃりょう ツアラー: 1,900 kg
カブリオレ: 2,000 kg
ツアラー: 2,000 kg
カブリオレ: 2,100 kg
1,700kg 1,500 kg
そう重量じゅうりょう ツアラー: 2,500 kg
カブリオレ: 2,600 kg
2,000kg 1,750 kg
駆動くどうけい
トランスミッション 4そくマニュアル
クラッチ 乾式かんしきいたクラッチ 乾式かんしきいたクラッチ(4まい
ギア 1そく 3.15 2.75 -
2そく 1.81 1.55 -
3そく 1.21 1.12 -
4そく 1.0 -
性能せいのう
燃費ねんぴ L/100 km 26 27 27 - 32
km/L 3.8 3.7 3.1 - 3.7
最高さいこう時速じそく(km/h) 170 185 190 185 192 235(SSKL)
251(SSKLストリームライナー)
その
製造せいぞう台数だいすう 146だい けい111だい けい33だいもしくは37だい[注釈ちゅうしゃく 9]
価格かかく
ライヒスマルク
車体しゃたい
のみ
26,000 RM 31,000 RM 29,000 RM -
ボディ
そうずみ
スポーツ4シーター: 30,000 RM スポーツ4シーター: 35,000 RM
コンバーチブルA: 42,000 RM
コンバーチブルC: 44,000 RM
スポーツ2シーター: 33,000 RM レースよう: 40,000 RM
出典しゅってん [W 1] [W 2] [W 6] [W 7] [W 8] [W 9] [W 3]
タイプS・1928ねんがた後部こうぶ座席ざせきそなえた仕様しよう

1927ねんから1930ねんにかけて製造せいぞう販売はんばいされた。設計せっけいしゃフェルディナント・ポルシェ

市販しはんしゃ仕様しよう

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「26」は課税かぜい馬力ばりき中央ちゅうおう数値すうちはエンジン本体ほんたい馬力ばりきじつ馬力ばりき)、みぎ数値すうちきゅう馬力ばりき意味いみする[1][9]。SS以降いこうかく仕様しよう同様どうよう名称めいしょうけられている。

  • 26/120/180PS(1927ねん - 1930ねん) - タイプSの唯一ゆいいつ仕様しよう最高さいこう時速じそくはおよそ165 km[24]から170 km[W 1]

レース仕様しよう

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ワークスチーム使用しようしたレース仕様しようのタイプSでは圧縮あっしゅく通常つうじょう仕様しようの4.7から5.2にげられ、最高さいこう出力しゅつりょくは200馬力ばりき発生はっせいした[24]。さらにベンゼンもちいた特殊とくしゅ燃料ねんりょう使つかうことで、220馬力ばりき発生はっせいすることも可能かのうだったという[25][11]

1927ねん6がつニュルブルクリンクのこけらとしのレース(だい1かいアイフェルレンネンフランス語ふらんすごばん)でタイプSははじめて投入とうにゅうされ、ルドルフ・カラツィオラ操縦そうじゅうでSシリーズとしての1しょう記録きろく[24]、2アドルフ・ローゼンベルガーめて1-2フィニッシュを達成たっせいした[26][31]つづけて翌月よくげつドイツグランプリでは、オットー・メルツ先頭せんとうに、クリスティアン・ヴェルナーヴィリー・ウォルブがタイプSで上位じょうい3独占どくせんした[24]翌年よくねんのドイツグランプリも、SSにより、カラツィオラ、メルツ、ウォルブ、ヴェルナーで上位じょうい3独占どくせんした[24][31][注釈ちゅうしゃく 10]

デビューした1927ねんだけで、タイプSは総合そうごう優勝ゆうしょうとクラス優勝ゆうしょう合計ごうけい11しょうげた[W 5]

市販しはん仕様しようであっても、ボンネットじょうのマスコット(スリーポインテッド・スター)をはずし、後部こうぶせきにカバーをかけ、ウィンドシールドをりたたんだ程度ていど変更へんこうをしただけでも、そのままレースにつことが可能かのうだった[32]

タイプSS・1930ねんがた、ツアラー仕様しよう

1928ねんなかばから1933ねんにかけて製造せいぞう販売はんばいされた。「SS」は「ドイツ: Supersport」の意味いみ[注釈ちゅうしゃく 11]

車体しゃたい基本きほんてきにSとおなじで[6]名前なまええる必要ひつようもなかったのだが、販売はんばい促進そくしん考慮こうりょして「SS」と命名めいめいされた[16]湿式しっしきシリンダーライナーを採用さいようすることで、タイプSのM9856エンジンよりもさらにボアみち拡大かくだいされ、排気はいきりょうは7,069 ccとなる[24][6][16][W 5]

市販しはんしゃ仕様しよう

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エンジン出力しゅつりょくちがいにより、下記かき仕様しようがある。

  • 27/140/200PS(1928ねん - 1930ねん) - 前記ぜんきがた。エンジン本体ほんたい最大さいだい出力しゅつりょくは140馬力ばりき。スーパーチャージャー使用しよう最大さいだい出力しゅつりょくは200馬力ばりき向上こうじょうしている。最高さいこう時速じそくはおよそ185 km[24]
  • 27/160/200PS(1930ねん - 1933ねん) - 後期こうきがた。エンジン本体ほんたい最大さいだい出力しゅつりょくが160馬力ばりき向上こうじょうしたてんのみことなる。
  • 27/170/225PS(1928ねん - 1933ねん) - 前期ぜんき後期こうきつうじた高性能こうせいのうばんで、エンジン本体ほんたい最大さいだい出力しゅつりょくは170馬力ばりき、スーパーチャージャー使用しように225馬力ばりきまで発生はっせいする[33]。これはきゅうようファンをそなえ、6.2:1というたかきゅうあつ実現じつげんしていることによる。最高さいこう時速じそくはおよそ190 km。
SSK。2座席ざせきのロードスター仕様しようのみが用意よういされた[注釈ちゅうしゃく 12]

SSと同時どうじ発表はっぴょうされ、1928ねんなかばから1932ねんにかけて製造せいぞう販売はんばいされた。「SSK」は「みじかい」を意味いみする「Kurz」の「K」をくわえたもので「ドイツ: Supersport Kurz」を意味いみする[7][注釈ちゅうしゃく 13]

タイプSはレースでも使用しようされて成功せいこうおさめていたが、旋回せんかい性能せいのうはそれほどたかくなかったため、SSKは1928ねんまつにツイスティーなコースや、当時とうじ人気にんきのあったヒルクライムようとしてホイールベース短縮たんしゅくばんとして開発かいはつされた[24]。レース専用せんようしゃではないが、レースにおけるダイムラー・ベンツの名声めいせいおおいにたかめたことでられ、戦前せんぜんのメルセデス・ベンツを代表だいひょうする車両しゃりょうのひとつとしてられる。

市販しはんしゃ仕様しよう

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エンジンはSSと基本きほんてきおなじで、このモデルもエンジン出力しゅつりょくちがいにより、下記かき仕様しようがある。

  • 27/140/200PS(W06 II。1928ねん - 1929ねん) - 前記ぜんきがた。SSのどう仕様しようおなじエンジンを搭載とうさい
  • 27/160/200PS(W06 II。1929ねん - 1932ねん) - 後期こうきがた。SSのどう仕様しようおなじエンジンだが、SSKのほうが1ねんはや発売はつばいされた。
  • 27/170/225PS(W06 III。1928ねん - 1930ねん) - 高性能こうせいのうばん。SSのどう仕様しようおなじエンジンを搭載とうさい最高さいこう時速じそくは192 kmでSSより2 kmたかい。
  • 27/180/250PS(WS06。1929ねん - 1930ねん) - SSにはないさらなる高性能こうせいのう仕様しようで、エンジン本体ほんたい最大さいだい出力しゅつりょくは180馬力ばりき、スーパーチャージャー使用しように250馬力ばりきまで発生はっせいする。
SSKL(レプリカ)。SSKの車体しゃたい各所かくしょ軽減けいげんあなけることで軽量けいりょうしている[4][W 5]画像がぞうえるサイドレール以外いがい内部ないぶ車体しゃたいにも同様どうよう軽減けいげんあなけられている。

1931ねん製造せいぞうされたレース専用せんよう車両しゃりょう。「SSKL」は、SSKに「Der Leichterte Ausführung」(軽量けいりょうばん)を意味いみする「L」をくわえたもので[34]、「ドイツ: Supersport Kurz Leicht」(SSKライヒト[35])を意味いみする[36]。SS/SSKまでの開発かいはつになっていたポルシェは1928ねんまつにダイムラー・ベンツをったため、SSKLは開発かいはつ指揮しきいだハンス・ニベルフリッツ・ナリンガーによって完成かんせいした[35]

SSKがレースにおいておおきな成功せいこうおさめたことで、SSKLはレース専用せんよう車両しゃりょうとして限定げんてい生産せいさんされた。「Leicht」(かるい)という名称めいしょうとおり、車体しゃたい重量じゅうりょうはSSKより125 ㎏かるくなった[36][W 10]

SSKLにはSシリーズのなかもっとおおきなスーパーチャージャー(ルーツブロワー)が装着そうちゃくされ[36]、エンジンの出力しゅつりょくはSシリーズのなかでも最大さいだいとなる300馬力ばりき発生はっせいした[37]車体しゃたい軽量けいりょうなことともわさり、最高さいこうそく時速じそく235 kmにたっした。1932ねんのアヴスレンネンのため、ストリームライナー仕様しようの「SSKLストリームライナー」が製作せいさくされ、時速じそく251 kmという驚異きょういてき最高さいこうそく達成たっせいした。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 「155だい[3][4]というせつもあるが、メルセデス・ベンツ・グループしゃ記録きろく[W 1]もとづいて記載きさいしている。
  2. ^ 「102だい[6][4]というせつもあるが、メルセデス・ベンツ・グループしゃ記録きろく[W 2]もとづいて記載きさいしている。
  3. ^ この台数だいすうはSSKLの製造せいぞう台数だいすうふく[W 3]。「37だい[7][4]というせつもあるが、メルセデス・ベンツ・グループしゃ記録きろく[W 3]もとづいて記載きさいしている。
  4. ^ SSKLは製造せいぞう記録きろくじょうはSSKと区別くべつされていないため、SSKLの製造せいぞうすう不明ふめい[W 3]すくなくとも4だい製造せいぞうされた。
  5. ^ 2座席ざせきのSSKですらくるまじゅうが1,800 kgもあった[1]
  6. ^ 戦後せんご命名めいめいおこなわれて確立かくりつした「Sクラス」は「Sonderklasse」(Special Class)を意味いみし、由来ゆらいことなる。
  7. ^ 現在げんざいメルセデス・ベンツ・グループしゃもこのエンジンを「M9856」とんでいるが[W 5]基本きほんてきにダイムラー・M9856エンジンをメルセデス・ベンツ・M06エンジンにふくめてあつかっており、両者りょうしゃとく区別くべつしていない。
  8. ^ ストロークちょうは150 mmでモデルKとおな[23]
  9. ^ SSKLは製造せいぞうに「SSK」としてあつかわれているため、製造せいぞう記録きろくから両者りょうしゃ区別くべつすることはできないとされる[W 3]
  10. ^ クリスティアン・ヴェルナーは車両しゃりょうえ、優勝ゆうしょうしたカラツィオラとも、3になったウォルブとも車両しゃりょう共有きょうゆうしたため、2つの順位じゅんい記録きろくのこっている。
  11. ^ 冗談じょうだんとして、ドイツの「Sehr schnell」(ゼーア・シュネル、「とてもはやい」)のりゃくだとわれることもある[5]
  12. ^ 4シーターもまれ存在そんざいしたともわれている[30]
  13. ^ 1930年代ねんだいのダイムラー・ベンツの車両しゃりょう(メルセデス・ベンツ)では「K」という略号りゃくごうは「Kompressor」(きゅう)の意味いみでスーパーチャージャー搭載とうさいしゃ意味いみするためにもちいられることがおおいが、SSKは例外れいがいてきに「K」の意味いみことなる。

出典しゅってん

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出版しゅっぱんぶつ
  1. ^ a b c d e f F.ポルシェ その生涯しょうがい作品さくひん(フランケンベルク/中原なかはら1972)、p.53
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  3. ^ 世界せかい自動車じどうしゃ2 メルセデス・ベンツ──戦前せんぜん高島たかしま1979)、p.74
  4. ^ a b c d e f g MB 歴史れきしのこるレーシング活動かつどう軌跡きせき宮野みやの2012)、p.15
  5. ^ a b MB 重厚じゅうこう技術ぎじゅつ名車めいしゃ(スタインウェーデル/池田いけだ1973)、p.104
  6. ^ a b c 世界せかい自動車じどうしゃ2 メルセデス・ベンツ──戦前せんぜん高島たかしま1979)、p.78
  7. ^ a b 世界せかい自動車じどうしゃ2 メルセデス・ベンツ──戦前せんぜん高島たかしま1979)、p.82
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  9. ^ a b c 世界せかい自動車じどうしゃ2 メルセデス・ベンツ──戦前せんぜん高島たかしま1979)、p.62
  10. ^ a b c 世界せかい自動車じどうしゃ2 メルセデス・ベンツ──戦前せんぜん高島たかしま1979)、p.65
  11. ^ a b c d German Racing Silver(Ludvigsen 2009)、p.43
  12. ^ a b メルセデス・ベンツの思想しそう(ザイフ/中村なかむら1999)、「スーパーチャージャーの勝利しょうり─タイプ「S」」 pp.130–132
  13. ^ 世界せかい自動車じどうしゃ2 メルセデス・ベンツ──戦前せんぜん高島たかしま1979)、p.81
  14. ^ メルセデス・ベンツの思想しそう(ザイフ/中村なかむら1999)、「強敵きょうてきアルファ・ロメオやブガッティをむかつために登場とうじょう──720SSKL」 pp.158–160
  15. ^ MB 重厚じゅうこう技術ぎじゅつ名車めいしゃ(スタインウェーデル/池田いけだ1973)、p.106
  16. ^ a b c MB Quicksilver Century(Ludvigsen 1995)、p.128
  17. ^ F.ポルシェ その生涯しょうがい作品さくひん(フランケンベルク/中原なかはら1972)、p.55
  18. ^ a b MB 歴史れきしのこるレーシング活動かつどう軌跡きせき宮野みやの2012)、p.16
  19. ^ MB 歴史れきしのこるレーシング活動かつどう軌跡きせき宮野みやの2012)、p.14
  20. ^ a b c MB Quicksilver Century(Ludvigsen 1995)、p.122
  21. ^ MB Quicksilver Century(Ludvigsen 1995)、p.123
  22. ^ a b c MB 重厚じゅうこう技術ぎじゅつ名車めいしゃ(スタインウェーデル/池田いけだ1973)、p.100
  23. ^ a b MB Quicksilver Century(Ludvigsen 1995)、p.124
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  25. ^ a b MB Quicksilver Century(Ludvigsen 1995)、p.125
  26. ^ a b 世界せかい自動車じどうしゃ2 メルセデス・ベンツ──戦前せんぜん高島たかしま1979)、p.77
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  28. ^ a b c MB 栄光えいこう歴史れきし(ハイリッグ/増田ますだ2000)、p.32
  29. ^ MB 栄光えいこう歴史れきし(ハイリッグ/増田ますだ2000)、p.31
  30. ^ a b c d メルセデス・ベンツの思想しそう(ザイフ/中村なかむら1999)、「数々かずかずめいレーサーを誕生たんじょうさせたSSK」 pp.155–158
  31. ^ a b MB Quicksilver Century(Ludvigsen 1995)、p.126
  32. ^ 世界せかい自動車じどうしゃ2 メルセデス・ベンツ──戦前せんぜん高島たかしま1979)、p.80
  33. ^ MB Quicksilver Century(Ludvigsen 1995)、p.129
  34. ^ F.ポルシェ その生涯しょうがい作品さくひん(フランケンベルク/中原なかはら1972)、p.54
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ウェブサイト
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参考さんこう資料しりょう

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書籍しょせき
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    • ルイス・W・スタインウェーデル ちょ池田いけだ英三えいぞう やく『メルセデス・ベンツ 重厚じゅうこう技術ぎじゅつ名車めいしゃむ』サンケイ新聞しんぶん出版しゅっぱんきょく、1973ねん3がつ2にちASIN B000J9SSQANCID BA62696167 
  • 高島たかしま鎮雄しずお編著へんちょ)『世界せかい自動車じどうしゃ2 メルセデス・ベンツ──戦前せんぜん二玄社にげんしゃ、1979ねん10がつ15にちASIN B000J8DT06NCID BN10749444 
  • Ingo Seiff (1989). Mercedes Benz: Portrait of a Legend. Gallery Books. ASIN 0831758597 
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    • ジョン・ハイリッグ(ちょ)、増田ますだ小夜子さよこ翻訳ほんやく)、だい埜佑翻訳ほんやく)『Mercedes:メルセデス-ベンツ 栄光えいこう歴史れきし』TBSブリタニカ、2000ねん11月26にちASIN 4484004119ISBN 4-484-00411-9NCID BA50479172 
  • ほりただし嗣『メルセデスのたましい講談社こうだんしゃ、2005ねん3がつ30にちASIN 4309243355ISBN 4-309-24335-5NCID BA71543407 
  • Karl Ludvigsen (2009) (英語えいご). German Racing Silver. Ian Allan Publishing. ASIN 0711033684. ISBN 978-0-7110-3368-9 
  • 宮野みやのしげる『メルセデス・ベンツ 歴史れきしのこるレーシング活動かつどう軌跡きせき 1894-1955』三樹みき書房しょぼう、2012ねん4がつ25にちASIN 4895225895ISBN 978-4-89522-589-2NCID BB09549308 
    • 宮野みやのしげる『メルセデス・ベンツ 歴史れきしのこるレーシング活動かつどう軌跡きせき 1894-1955 [新装しんそうばん]』三樹みき書房しょぼう、2017ねんASIN 4895226719ISBN 4-89522-671-9 

外部がいぶリンク

[編集へんしゅう]
メルセデス・ベンツ公式こうしきサイト