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ユーサー・ペンドラゴン

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ユーサー・ペンドラゴン、ハワード・パイル,1903ねん
ユーサーの架空かくう紋章もんしょう(Foster 1904)

ユーサー・ペンドラゴン(Uther Pendragon、ウーサー、ウーゼルなどとも表記ひょうきされる)は、ブリタニアおう一人ひとりアーサーおうちちともされる伝説でんせつてき人物じんぶつ。ブリタニアのおうコンスタンスの末弟ばってい[1]。1100ねん以前いぜん成立せいりつした『門番もんばん何者なにものか(Pa Gur yv y Porthaur)』に名前なまえるため、ジェフリー・オブ・モンマスによる創作そうさく以前いぜんからアーサーおう伝説でんせつにおいて役割やくわりたしていたとかんがえられているが詳細しょうさい不明ふめいである[1]

ウェールズのあかりゅう

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ヴォーティガンは、その治世ちせいにおいて民族みんぞくであるサクソンじんとともに暴政ぼうせいく。そのため大陸たいりくのがれていた反乱はんらんぐん次々つぎつぎ結成けっせいされ、とうとうヴォーティガーンはにした。 ヴォーティガーンの死後しご、ブリタニアをおさめていたアンブロシウス・アウレリアヌスころされた。そのときアウレリアヌスのおとうとウーゼルはサクソンとのたたかいの最中さいちゅうぐんひきいていた。そのとき、突然とつぜんそらあかるくかがやおおきなほしあらわれた。そのほしはまるでえるりゅうのようであったとつたえられている。ひかりき、そのひとつはガリアし、もうひとつはアイリッシュうみしていたといわれている。

一体いったいあの彗星すいせいなに意味いみするのか」 ユーサーは魔術まじゅつマーリンんでたずねた。 そこでマーリンはあにアウレリアヌスのげ、かなしみにくれながらも、ブリテンのみんがサクソンにたねばならぬこと、あのほしすじがユーサーにまれるという息子むすこ立派りっぱおうになることをしめしていること、子孫しそんみなブリタニアをおさめていくだろうということをかたったといわれている。

ユーサーはあになげきつつもサクソンに勝利しょうりした。 あらたなブリテンのおうとなったかれは、りゅうほし記念きねんしてひき黄金おうごんりゅうつくり、「ペンドラゴン」という称号しょうごうばれるようになった。

ペンドラゴン

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ペンドラゴン(Pendragon)について、ジェフリーりゅうあたまかたちをした彗星すいせいをマーリンが吉兆きっちょうとしてとらえ、ユーサーをブリタニアのおうとして歓迎かんげいしたことに由来ゆらいしたとしている。しかしこれは複数ふくすう学者がくしゃ否定ひていされており、実際じっさいには「戦士せんしちょう」を意味いみしたとおもわれる[1]。また、一説いっせつによると先代せんだいであるあにおう称号しょうごうとしていだものであるともされる。[よう出典しゅってん]

アーサーおう誕生たんじょう

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敵対てきたいこくおうイグレイン(Igraine)にこいをし、あろうことかうばうためコーンウォールにり、マーリンちからりててきおうゴルロイス姿すがたえた。ゴルロイスに姿すがたえたユーサーとまじわり、おのれ欲望よくぼうたした。一方いっぽう本物ほんもののゴルロイスはこのとき戦死せんししてしまった。ユーサーとイグレインはその結婚けっこんし、をマーリンにあづけた。この子供こどもこそアーサーおうである。

当時とうじ略奪りゃくだつこんなどめずらしくなく、勝者しょうしゃこそがひめうばうことがゆるされており、ひめ勝者しょうしゃがわにつかないことには生存せいぞんすらゆるされなかった。アーサーおう物語ものがたりはその部分ぶぶんをカットせずにつたえている。

ちゅう

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  1. ^ a b c マイヤー 2001, p. 26.

参考さんこう文献ぶんけん

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  • Foster, Joseph (1904), Two Tudor books of arms Harleian mss. nos. 2169 & 6163, London: De Walden Library, pp. 2,4-5, OCLC 1871393 
  • マイヤー, ベルンハルト しる鶴岡つるおか真弓まゆみ 平島ひらしま直一郎なおいちろう やく『ケルト辞典じてんつくもとしゃ、2001ねんISBN 4-422-23004-2