レエリナサウラ

レエリナサウラ
レエリナサウラ想像そうぞう図ず
地質ちしつ時代じだい
前期ぜんき白はく亜紀あき
分類ぶんるい
ドメイン : 真ま核かく生物せいぶつ Eukaryota 界さかい : 動物界どうぶつかい Animalia 門もん : 脊索せきさく動物どうぶつ門もん Chordata 亜あ門もん : 脊椎動物せきついどうぶつ亜あ門もん Vertebrata 綱つな : 爬虫綱つな Reptilia 亜あ綱つな : 双そう弓ゆみ亜あ綱つな Diapsida 下綱しもつな : 主しゅ竜りゅう形がた下綱しもつな Archosauromorpha 上目うわめ : 恐竜きょうりゅう上目うわめ Dinosauria 目め : †鳥とり盤ばん目め Ornithischia 亜あ目め : 鳥とり脚あし亜あ目め Ornithopoda 科か : ヒプシロフォドン科か Hypsilophodontidae 属ぞく : レエリナサウラ属ぞく Leaellynasaura
学名がくめい
Leaellynasaura Rich & Rich, 1989
種たね
L. amicagraphica（模も式しき種しゅ）

レエリナサウラ (学名がくめい Leaellynasaura) は、中生代ちゅうせいだい前期ぜんき白はく亜紀あきに当時とうじのオーストラリア大陸たいりくに生息せいそくしていた小型こがたの草食そうしょく恐竜きょうりゅう。属ぞく名めいは発見はっけん者しゃであるトム･リッチとパトリシア･リッチの愛娘まなむすめで、本ほん種しゅの発掘はっくつにも貢献こうけんしたリエーリン（レリン）・リッチにちなむ。また模も式しき種しゅ L. amicagraphica（レエリナサウラ・アミカグラフィカ）の種たね名めいは、ヴィクトリア博物館はくぶつかんとナショナルジオグラフィック協会きょうかいにいる2人ふたりの友人ゆうじんから命名めいめいされた。ラエリナサウラ、レアエリナサウラとも書かかれる。

体長たいちょうは0.6メートルから0.8メートル程度ていど。化石かせきから非常ひじょうに大おおきな目めを持もっていたことが確認かくにんされている。また脳のうも大おおきく、頭骨とうこつ内ないにシルトで形成けいせいされた脳のうの雄ゆう型がたからは、視み葉はが発達はったつしていたことが判明はんめいした。このことから、レエリナサウラは極きわめて優すぐれた視力しりょくを持もっていたと推測すいそくされている。これは、当時とうじのオーストラリアは南極なんきょく圏けんであり、1年ねんの半分はんぶんは日照ひでり時間じかんが極端きょくたんに短みじかいことに適応てきおうしたためと考かんがえられている。また氷点下ひょうてんか近ちかくまで気温きおんが低下ていかする厳きびしい冬ふゆの環境かんきょう下かであるに関かかわらず、骨ほねには成長せいちょう停止ていし線せん（成長せいちょうが停滞ていたい、あるいは停止ていしした際さいに現あらわれる線せん。大半たいはんの恐竜きょうりゅうにも見みられる）が存在そんざいしないことから、おそらく1年ねんを通つうじて高たかい代謝たいしゃを保たもつことができる恒温動物こうおんどうぶつであった可能かのう性せいが高たかいとされる。近年きんねんでは、羽毛うもうがあった、あるいは穴あなを掘ほって冬ふゆを越こしていたのではとの説せつが出でている。白はく亜紀あきのオーストラリアの地層ちそうからは、小型こがた恐竜きょうりゅうが残のこしたとされる巣す穴あなの化石かせきが見みつかっており、近きん縁えん種しゅオリクトドロメウスが穴居けっきょ生活せいかつ者しゃだったことを踏ふまえると、本ほん種たねないし本ほん種しゅと共存きょうぞんした小型こがた鳥とり脚あし類るいも、オーストラリアにて穴居けっきょ生活せいかつを営いとなんでいた可能かのう性せいがある。

関連かんれん項目こうもく

• アトラスコプコサウルス, ティミムス - 同どう時代じだい、同おなじ場所ばしょに棲息せいそくしていた恐竜きょうりゅう。
• ムッタブラサウルス - クィーンズランド州しゅうの同どう時代じだいの地層ちそうから発見はっけんされたイグアノドン類るい。
• 恐竜きょうりゅうの一覧いちらん
• 絶滅ぜつめつした動物どうぶつ一覧いちらん

参考さんこう文献ぶんけん

• 日経にっけいサイエンス編集へんしゅう部ぶ 編へん『地球ちきゅうを支配しはいした恐竜きょうりゅうと巨大きょだい生物せいぶつたち』日経にっけいサイエンス社しゃ〈別冊べっさつ日経にっけいサイエンス〉、2004年ねん、42 - 49頁ぺーじ頁ぺーじ。ISBN 4-7973-3547-5。