与太郎
人物 像 [編集 ]
性格 [編集 ]
職業 [編集 ]
家族 ・親族 [編集 ]
「
東西 [編集 ]
もっぱら
主 な登場 作品 [編集 ]
- 『
石 返 し』[3]:たちの悪 い御家人 たちに売 っていた蕎麦 を残 らずただ食 いされてしまう内容 。 - 『
牛 ほめ』[1]:新築 の叔父 の家 を訪問 し、父親 に教 えられた通 りに世辞 を並 べて感心 されるが、最後 に牛 を見 せられ失敗 する。 - 『
唖 の釣 り』[1]:知 り合 いの男 が殺生 禁断 の寛永寺 の池 で釣 りをしている事 を知 って付 いて行 く。 - 『かぼちゃ
屋 』[1]:叔父 が与太郎 にカボチャの行商 をさせようとするが、全 て仕入 れ値 で売 ってしまったため、何 の儲 けにもならなかった。 - 『
孝行 糖 』[1]:親孝行 ということで奉行 所 から貰 った褒美 を元手 に飴 の行商 を始 めるが、水戸 藩 邸 の前 で門番 との遣 り取 りが掛 け合 いになってしまい、殴 られる。 - 『
大工 調 べ』[1]:腕 っ節 の良 い大工 として登場 し、滞納 した店賃 の形 として没収 された道具 箱 を取 り返 すべく、大工 の棟梁 の助言 で、あこぎな家主 を相手 に訴訟 を起 こす。 - 『つづら
泥 』[4]:与太郎 が泥棒 を試 みる数少 ない噺 。 - 『
芋 俵 』:やはり与太郎 が泥棒 に参加 する数少 ない噺 。 - 『
道具 屋 』[1]:叔父 が与太郎 に古道具 の露天商 をさせようとするが、客 と頓珍漢 な会話 をするだけで全 く商売 にならない。代表 的 な与太郎 噺 の1つ。 - 『
錦 の袈裟 』[1]:長屋 の男 たちが吉原 遊廓 に錦 のふんどしを締 めて繰 り出 そうという計画 を立 てる。高価 な錦 など買 えない与太郎 は、妻 の知恵 で、知人 の坊 さんから借 りた錦 の袈裟 をふんどしの代 わりにする。 - 『
厄払 い』[5]:叔父 が与太郎 に厄払 いをさせようとするが、商売敵 の邪魔 をした末 、面倒臭 くなって逃 げてしまう。 - 『ろくろ
首 』[1]:夜中 になると首 が伸 びる「ろくろ首 」のお嬢 さんの下 に与太郎 が婿入 りする。 - 『
酢豆腐 』[1]:遊 び仲間 が通人 ぶった若旦那 をおだてて、与太郎 が腐 らせてしまった豆腐 を食 べさせる。 - 『
佃 祭 』[1]:完全 な形 で演 じる場合 は不可欠 の登場 人物 となる。佃 島 の祭 りの帰 りに渡 し船 が転覆 して死 んだ(と思 われた)近所 の旦那 の家 に、長屋 の代表 の一人 として弔問 に訪 れる(ほかの住人 たちに連 れて行 かれる)が、悔 みと嫌 みの区別 が付 いていなかったり、最初 の一言 が「この度 はどうもありがとう御座 います」だったりで、厳粛 な雰囲気 を壊 すが、その悔 やみが他 の連中 のような形式 的 なものではない、真心 からのものだったので、かえって褒 められる。 - 『
長屋 の花見 』[3]:長屋 の住人 の一人 として登場 。店賃 が何 だか知 らない(当人 曰 く「そんなもの、まだ貰 っていない」)。当然 払 ってもいない。 - 『
寄合 酒 』[4]:酒 の肴 を持 って来 なければいけないと言 われ、味噌 を持 って来 る。どこから持 って来 たと訊 くと「原 っぱから」と答 えるので、「糞 」と勘違 いしていると思 われたが、きちんとした味噌 だった。実 は原 っぱに置 いてあった三河屋 の荷物 から掻 っ払 って来 てしまっていた。
影響 [編集 ]
落語 以外 への登場 [編集 ]
講談 『水戸黄門 漫遊 記 東海道 の巻 』に登場 する。沼津 の宿 で、郡 奉行 ・大野 弥 太夫 が与太郎 に地蔵 の格好 をさせ、「触 れると人肌 のように暖 かい、ありがたい人肌 地蔵 さま」として善男善女 から金 をだまし取 っていたのを、水戸黄門 が現 れて懲 らしめる、というのがあらすじ。
与太郎 をモチーフとしたキャラクター[編集 ]
山本 周五郎 『長屋 天 一 坊 』:天 一 坊 事件 に触発 されて家系 マニアと化 した家主 を静 めるため、長屋 の住人 が「ごやくいん(ご落胤 )」に仕立 てて連 れてきた若者 。言動 のほか、一人称 が「あたい」であることなど、与太郎 の影響 が強 く見 られる。
関連 項目 [編集 ]
脚注 [編集 ]
- ^ a b c d e f g h i j k 『
落語 登場 人物 辞典 』 157頁 。 - ^ 『
現代 落語 事典 』 159頁 。 - ^ a b 『
落語 人物 事典 下 』 257頁 。 - ^ a b 『
落語 人物 事典 下 』 260頁 。 - ^ 『
落語 人物 事典 下 』 259頁 。
参考 文献 [編集 ]
古典 芸能 研究 会 編 『現代 落語 事典 』光風 社 書房 、1977年 。北村 一夫 『落語 人物 事典 下 』社会 思想 社 〈現代 教養 文庫 〉、1978年 。興津 要 編 『古典 落語 続 』講談社 〈講談社 学術 文庫 〉、2004年 。ISBN 978-4-061-59643-6高橋 啓之 『落語 登場 人物 辞典 』東京 堂 出版 、2005年 。ISBN 978-4-490-10667-1山本 進 編 『落語 ハンドブック第 3版 』三省堂 、2007年 。ISBN 978-4-385-41058-6