(Translated by https://www.hiragana.jp/)
厄祓い - Wikipedia コンテンツにスキップ

やくばら

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
厄払やくはらから転送てんそう

やくばら(やくばらい)とは、災厄さいやくけ、今後こんご人生じんせい無事ぶじ安泰あんたいごすため、祈願きがん祈祷きとうすることをす。

概要がいよう[編集へんしゅう]

やくばらいは厄年やくどしおこなわれることがおおいが、日々ひび生活せいかつすこしずつまっていくやく日常にちじょうやく)をこまめにはら意味いみで、厄年やくどし以外いがいおこな場合ばあいもある。やくける方法ほうほうによっては、厄除やくよ(やくよけ)、厄落やくおとし(やくおとし)などともばれる。また、厄払やくはらてる場合ばあいもある。

てら神社じんじゃなどでおこなうのが一般いっぱんてきであるが、はら専門せんもん依頼いらいする場合ばあいもある。また、日常にちじょうやくけない方法ほうほうとしては、厄除やくよけとなるものをけるという方法ほうほうもちいられる。

時期じき[編集へんしゅう]

厄年やくどしにおけるやくばらいの時期じきは、地域ちいきによってことなるものの、「とし節目ふしめである新年しんねん正月しょうがつ元旦がんたんおこなう」ケース(一番いちばん祈祷きとう[1]、「とし節目ふしめきゅう正月しょうがつかんがえ、厄年やくどし区切くぎりもきゅう正月しょうがつからとし、節分せつぶんにあわせておこなう」ケース(厄払やくはら節分せつぶんさいなど)[2]、「年始ねんしから節分せつぶんまでにおこなう」ケースがおおられる。もっとも、厄年やくどし無事ぶじるために祈願きがんするということがやくばらいの本質ほんしつであるため、その時期じきえてしまったからといってやくばらいを依頼いらいできなくなるわけではない。厄年やくどしのこりを無事ぶじるための祈願きがんおそすぎるということはない。

神社じんじゃによっては喪中もちゅうきら場合ばあいがあるが、よんじゅうきゅうにち明後みょうごであれば問題もんだいないとする神社じんじゃもある。また、おてらであれば喪中もちゅうきらうといったこともないため、おてらでのやくばらいを選択せんたくするという方法ほうほうもとられる。

子供こどもやくばらいは、誕生たんじょう初参はつまいりやななさんなどのおまいりとわせておこなうことがおおい。元来がんらい七五三しちごさんやくばらいを起源きげんとするものである。

日常にちじょうやく日々ひびもるやくであるため、やくばらいの時期じきはとくにまっていない。「正月しょうがつ一番いちばん祈願きがん誕生たんじょうなど、年次ねんじ節目ふしめ定期ていきてきおこなう」ケース、「なに災厄さいやくつづけに発生はっせいしてしまい、大厄たいやくしょうやくに、しょうやくやくに、とねがい、おもったそのときにおこなう」ケースなどがある。

利益りやく類型るいけい[編集へんしゅう]

やくばらいのご利益りやくるための方法ほうほう類型るいけいには、以下いかのようなものがある。

  • やくちかづけない
やくちかづけないように、神仏しんぶつまもってもらうというもの。魔除まよけけのまもも、同様どうようかんがえにもとづくものである。
  • やく
こうき、邪気じゃきそとすというもの。
  • 身代みがわり
災厄さいやくを、神仏しんぶつ身代みがわりとなって背負せおってくれるというもの。おまいりのさいに、けている小物こものをわざととし、それによってやく一緒いっしょとすという風習ふうしゅう地域ちいきもあるが、これも同様どうようかんがえにもとづくものである。その節分せつぶん祭礼さいれいもちまめ一緒いっしょやくき、ひとひろってもらい、やく分担ぶんたんしてもらうという風習ふうしゅう地域ちいきもある。

やくばらいで有名ゆうめい神社じんじゃについては、厄年やくどし該当がいとうこう参照さんしょうのこと。

厄除やくよけのおくもの[編集へんしゅう]

日常にちじょうやくはもとより厄年やくどしへの対応たいおうでも、厄除やくよけとなるもの(御札おさつ御守おまもりなど)をける方法ほうほう場合ばあいがある。これが転用てんようされ、厄年やくどしひと厄除やくよけとなるものをおくものするという近年きんねん流行りゅうこうがある。

この場合ばあいおくものには、肌身はだみはなさずてるもの、ながいもの、うろこ模様もようのもの、ななしょくのものがいとされている。そのため、男性だんせいけにはネクタイベルトなどが、女性じょせいけにはおびマフラースカーフ、ネックレス、ブレスレットとうのアクセサリーるいなどがおくものとしてよくもちいられる。また、男女だんじょ共通きょうつう財布さいふなどもよくもちいられるが、いずれも伝統でんとう宗教しゅうきょうてき裏付うらづけはなく、あくまで商業しょうぎょうじょう理由りゆうによる販売はんばい促進そくしんさくである。

日本にっぽん以外いがいやくばら[編集へんしゅう]

中国ちゅうごくでは12ねんごと(まれた干支えととし)に厄年やくどしとし、金色きんいろ赤色あかいろのものをけることで、災厄さいやくからまもるという風習ふうしゅうがある。[3]中国ちゅうごく影響えいきょうか、沖縄おきなわでも干支えととしやくばらいをおこな風習ふうしゅうがある。

ヨーロッパ

イギリスでは、としかずだけあつめ、3日間にちかん外気がいきにさらし、近所きんじょ庭先にわさきくことでやくはらいえるとされている。さいおおくのひとてもらうことでやくばらいの効果こうかたかまるとされている[3]

トルコでは、みんながあつまって厄年やくどしひと等身とうしんだいどろ人形にんぎょうつくり、衣装いしょうけてかわながすことで、やくはらいえるとされている[3]ナザール・ボンジュウというあお目玉めだまのおまもりをけたり、飛行機ひこうき塗装とそうするなりのやくばらいがみられる。こういった目玉めだまがたやくけは、古代こだいギリシャの時代じだいからあり、紀元前きげんぜん6世紀せいきはい目玉めだまける(en:Eye-cupとうがみられる。

スペインでは、馬肉ばにくへんとしかずだけべ、よるおどかすことでやくはらいえるとされている[3]

人形にんぎょう

ジャック・オー・ランタンシーラ・ナ・ギグガーゴイルなどが有名ゆうめいである。

厄払やくはらいで有名ゆうめい日本にっぽん神社じんじゃ仏閣ぶっかく[編集へんしゅう]

全国ぜんこく[編集へんしゅう]

[4]

関東かんとう地方ちほう[編集へんしゅう]

関東かんとう神社じんじゃ[編集へんしゅう]

関東かんとう厄除やくよさん大師だいし[編集へんしゅう]

弘法大師こうぼうだいしまつる。

以下いかれることもある)

関東かんとうさん大師だいし[編集へんしゅう]

もとさん大師だいしまつる。

以下いかれることもある)

その[編集へんしゅう]

東海とうかい地方ちほう[編集へんしゅう]

近畿きんき地方ちほう[編集へんしゅう]

中国ちゅうごく地方ちほう[編集へんしゅう]

四国しこく地方ちほう[編集へんしゅう]

九州きゅうしゅう地方ちほう[編集へんしゅう]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ 和田わだ神社じんじゃ正月しょうがつ一番いちばん祈祷きとう
  2. ^ 仙台せんだい成田なりたさん厄払やくはら節分せつぶんさいかい
  3. ^ a b c d 佐野さの厄除やくよけ大師だいしのページ中段ちゅうだん参照さんしょう
  4. ^ 地球ちきゅうあるかた御朱印ごしゅいんシリーズ(学研がっけん)P38-39「厄除やくよ開運かいうん大師だいし龍泉寺りゅうせんじ

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]