主しゅ竜りゅう形がた類るい

主しゅ竜りゅう形がた類るい
地質ちしつ時代じだい
	前期ぜんき三さん畳じょう紀き - 完かん新しん世よ（現代げんだい）
分類ぶんるい
学名がくめい
	Archosauromorpha ; von Huene, 1946
和名わみょう
	主しゅ竜りゅう形がた類るい
下位かい分類ぶんるい
	プロトロサウルス Protorosaurus; ルーコウサウルス Lukousaurus; タニストロフェウス科か Tanystropheidae; Crocopoda リンコサウルス類るい Rhynchosauria; プロラケルタ科か Prolacertidae; 主しゅ竜りゅう型がた類るい Archosauriformes クルロタルシ類るい Crurotarsi; プロテロカンプサ類るい Proterochampsia; ; ;

主しゅ竜りゅう形がた類るい（しゅりゅうけいるい、学名がくめい: Archosauromorpha）は、双そう弓ゆみ類るいに属ぞくする爬虫類はちゅうるいの一群いちぐんである。

ワニ、恐竜きょうりゅう、鳥類ちょうるいなどの主しゅ竜りゅう類るいとリンコサウルス類るい、トリロフォサウルス類るい、プロラケルタ類るいなど絶滅ぜつめつ爬虫類はちゅうるいからなる分類ぶんるい上うえの単位たんいである。一般いっぱん的てきに下綱しもつなのランクで扱あつかわれる^[2]。共通きょうつうの特徴とくちょうは頭部とうぶなどの細こまかな特徴とくちょうである。

20世紀せいき末まつ以降いこうの分子生物学ぶんしせいぶつがく的てき研究けんきゅうから、従来じゅうらい最もっとも原始げんし的てきな爬虫類はちゅうるいのグループに近きん縁えんと考かんがえられていたカメが実じつはヘビやトカゲより主しゅ竜りゅう類るいに近ちかいことが分わかった^[3]。したがってカメ目めはこのグループに属ぞくするとされるようになっている^[3]。

ペルム紀きに現あらわれ主しゅ竜りゅう類るい以外いがいは三さん畳じょう紀きの前半ぜんはんに繁栄はんえいし後期こうきには絶滅ぜつめつした。リンコサウルス類るいは以前いぜんはムカシトカゲと近きん縁えんと考かんがえられていた。また、トリロフォサウルス類るいは魚さかな竜りゅう、首長しゅちょう竜りゅうと近きん縁えんと考かんがえられていた。

系統けいとう樹じゅ

以下いかの分岐ぶんき図ずは、2013年ねんの M.S. Lee による系統けいとう解析かいせきに基もとづく^[4]。

Crown Reptilia/

Pan-Lepidosauria / 鱗うろこ竜りゅう形がた類るい Lepidosauromorpha

Archelosauria/

Pan‑Archosauria

コリストデラ類るい Choristodera

狭義きょうぎの主しゅ竜りゅう形がた類るい

プロラケルタ形がた類るい Prolacertiformes

	トリロフォサウルス Trilophosaurus

	リンコサウルス類るい Rhynchosauria

主しゅ竜りゅう型がた類るい Archosauriformes

Pan-Testudines/

Eosauropterygia

板いた歯は類るい Placodontia

シノサウロスファルギス Sinosaurosphargis

オドントケリス

Testudinata

	プロガノケリス

	カメ類るい Testudines

Pantestudines

広義こうぎの主しゅ竜りゅう形がた類るい

サウリア類るい Sauria

以下いかの分岐ぶんき図ずは、2016年ねんの M.D. Ezcurra による系統けいとう解析かいせきに基もとづく^[5]。

Sauria

鱗うろこ竜りゅう形がた類るい Lepidosauromorpha

コリストデラ類るい Choristodera

主しゅ竜りゅう形がた類るい

アエニグマストロフェウス Aenigmastropheus

プロトロサウルス Protorosaurus

タニストロフェウス科か Tanystropheidae

Crocopoda

アロコトサウルス類るい Allokotosauria

パメラリア Pamelaria

	アゼンドフサウルス Azendohsaurus

	トリロフォサウルス Trilophosaurus

リンコサウルス類るい Rhynchosauria

ボレオプリケア Boreopricea

プロラケルタ科か Prolacertidae

	タスマニオサウルス Tasmaniosaurus

	主しゅ竜りゅう型がた類るい Archosauriformes

脚注きゃくちゅう

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

^ ^a ^b スティーヴ・パーカー編へん、日暮ひぐらし雅通まさみち・中川なかがわ泉いずみ訳やく「第だい5章しょう爬虫類はちゅうるい」『生物せいぶつの進化しんか大だい事典じてん』養老ようろう孟司たけし総そう監修かんしゅう・犬塚いぬづか則のり久ひさ 4-7章しょう監修かんしゅう、三省堂さんせいどう、2020年ねん、228–229頁ぺーじ。
^ 疋田ひきた努つとむ「爬虫類はちゅうるいの分類ぶんるい学がく・系統けいとう学がく・生物せいぶつ地理ちり学がく―分岐ぶんき分類ぶんるい学がくの問題もんだい点てん」『タクサ：日本にっぽん動物どうぶつ分類ぶんるい学会がっかい誌し』第だい47巻かん（号ごう）、日本にっぽん動物どうぶつ分類ぶんるい学会がっかい、2019年ねん、1–9頁ぺーじ。
^ ^a ^b 太田おおた英利ひでとし・高橋たかはし亮あきら雄ゆう「カメの分類ぶんるい：特とくに邦くに産さん種しゅの学名がくめいの変更へんこうを中心ちゅうしんに」『爬虫両棲類りょうせいるい学会がっかい報ほう』2006巻かん 2号ごう、日本にっぽん爬虫両棲類りょうせいるい学会がっかい、2006年ねん、131–139。
^ Lee, M. S. Y. (2013). “Turtle origins: Insights from phylogenetic retrofitting and molecular scaffolds”. Journal of Evolutionary Biology 26 (12): 2729–38. doi:10.1111/jeb.12268. PMID 24256520.
^ Ezcurra, Martín D. (2016-04-28). “The phylogenetic relationships of basal archosauromorphs, with an emphasis on the systematics of proterosuchian archosauriforms” (英語えいご). PeerJ 4: e1778. doi:10.7717/peerj.1778. ISSN 2167-8359. PMC 4860341. PMID 27162705.

[parker-1] スティーヴ・パーカー編へん、日暮ひぐらし雅通まさみち・中川なかがわ泉いずみ訳やく「第だい5章しょう爬虫類はちゅうるい」『生物せいぶつの進化しんか大だい事典じてん』養老ようろう孟司たけし総そう監修かんしゅう・犬塚いぬづか則のり久ひさ 4-7章しょう監修かんしゅう、三省堂さんせいどう、2020年ねん、228–229頁ぺーじ。

[hikida-2] 疋田ひきた努つとむ「爬虫類はちゅうるいの分類ぶんるい学がく・系統けいとう学がく・生物せいぶつ地理ちり学がく―分岐ぶんき分類ぶんるい学がくの問題もんだい点てん」『タクサ：日本にっぽん動物どうぶつ分類ぶんるい学会がっかい誌し』第だい47巻かん（号ごう）、日本にっぽん動物どうぶつ分類ぶんるい学会がっかい、2019年ねん、1–9頁ぺーじ。

[ota_takahashi-3] 太田おおた英利ひでとし・高橋たかはし亮あきら雄ゆう「カメの分類ぶんるい：特とくに邦くに産さん種しゅの学名がくめいの変更へんこうを中心ちゅうしんに」『爬虫両棲類りょうせいるい学会がっかい報ほう』2006巻かん 2号ごう、日本にっぽん爬虫両棲類りょうせいるい学会がっかい、2006年ねん、131–139。

[scaffold2013-4] Lee, M. S. Y. (2013). “Turtle origins: Insights from phylogenetic retrofitting and molecular scaffolds”. Journal of Evolutionary Biology 26 (12): 2729–38. doi:10.1111/jeb.12268. PMID 24256520.

[:1-5] Ezcurra, Martín D. (2016-04-28). “The phylogenetic relationships of basal archosauromorphs, with an emphasis on the systematics of proterosuchian archosauriforms” (英語えいご). PeerJ 4: e1778. doi:10.7717/peerj.1778. ISSN 2167-8359. PMC 4860341. PMID 27162705.

[1]

[2]

[3]

[4]

[5]