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乳牛にゅうぎゅう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ちちよううしから転送てんそう
ホルスタインしゅ雌牛めうし乳房ちぶさ発達はったつしている
乳牛にゅうぎゅう飼育しいくじょうイスラエルキブツレヴィヴィムにて

乳牛にゅうぎゅう(にゅうぎゅう)あるいはちちよううし(にゅうようぎゅう)は、家畜かちくされたうしのうち、とくちちりょうおおくなるように品種ひんしゅ改良かいりょうされたうしのこと。日本にっぽんではホルスタインがよくられている。

ちち種類しゅるいうし」が存在そんざいするわけではなく、乳牛にゅうぎゅうちちすのは、ほかの哺乳類ほにゅうるい同様どうよう出産しゅっさんである。よって牛乳ぎゅうにゅう生産せいさんのために、計画けいかくてき人工じんこう授精じゅせい出産しゅっさん人為じんいてきかえされる。

ちちりょう増加ぞうかとくした育種いくしゅ改変かいへんおこなわれてきた結果けっか、1975ねんにはいちとうたり4,464kgであった年間ねんかんちちりょうは、2016ねんには8,526kgまでに増加ぞうかした[1]なかには年間ねんかんちちりょう20,000kgのスーパーカウ(ホルスタイン)も報告ほうこくされている。このことは、生産せいさんせい向上こうじょうとともに、後述こうじゅつする乳牛にゅうぎゅう職業病しょくぎょうびょうともいえるさまざまな病気びょうきをもたらした[2]。泌乳りょうがるにつれ乳牛にゅうぎゅう体型たいけい大型おおがたしており[3]、1991ねんうしと2021ねんうし平均へいきん体重たいじゅうには30kgの遺伝いでんてき差異さいがある[4]

品種ひんしゅ

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乳牛にゅうぎゅう一生いっしょう

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うし

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生乳せいにゅう生産せいさんラインにのせるために、うしまれてすぐにははうしからはなされる(親子おやこはな参照さんしょう)。まれたうしめすならば乳牛にゅうぎゅうとして飼育しいくされる。ゆう場合ばあいは、肉牛にくぎゅうとして肥育ひいくするために肥育ひいく農家のうかなどに販売はんばいされるか、種付たねつよう飼育しいくされる。まれに牛肉ぎゅうにくとして飼育しいくされることもある。出産しゅっさんすぐはははうしから搾乳さくにゅうしたちちはつちち)が人間にんげんあたえられるが、その母乳ぼにゅうから代用だいようちちこなミルク)へのえがおこなわれる。自然しぜんかいでは哺乳ほにゅう期間きかんは6かげつゆるやかだが、酪農らくのうでは牛乳ぎゅうにゅう資源しげん確保かくほ飼料しりょう節減せつげん代用だいようちち配合はいごう飼料しりょう乾草かんそうよりたかい)などの理由りゆうから、6~8しゅう[5][6]濃厚のうこう飼料しりょう配合はいごう飼料しりょう)や乾草かんそうへのえがおこなわれる。

まれためすうしおおくは、つなぎいかたんあたまいのストール(がこい)で飼育しいくされる。2014ねん国内こくない調査ちょうさによると、うしの25.0%がつなぎい、50.9%が1とうでのたん飼となっている[7]動物どうぶつ福祉ふくし観点かんてんからうしのつなぎいやたん飼に規制きせいもうけるくにもある。たとえばカナダでは牛舎ぎゅうしゃうしつないすることを禁止きんしする。また生後せいご4しゅうよわい以降いこうたん飼を禁止きんしする[8]。EUは、理事りじかい指令しれいうしつないを禁止きんし生後せいご8しゅうよわい以降いこうたん飼を禁止きんしする[9]。しかし国内こくないでの規制きせいはない。

育成いくせいうし

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離乳りにゅうからはじめてうしむまでの期間きかん育成いくせいうしばれる。本来ほんらいうしなりうしたっするのは生後せいご3ねんほどだが[10]酪農らくのうごうでは生後せいご14かげつ - 16かげつほどで人工じんこう授精じゅせいおこなわわれる[11]妊娠にんしんやく9かげつ分娩ぶんべんする。牛舎ぎゅうしゃない飼育しいくされるうし運動うんどうりょうすくないため、自力じりき出産しゅっさんすることが困難こんなんであり、ひと介助かいじょ必要ひつようであることがおおい。寒冷かんれい地域ちいきでの分娩ぶんべんでは、畜主の監視かんしがいでの自然しぜん分娩ぶんべんによって出生しゅっしょううし凍死とうしすることもすくなくない[12]

搾乳さくにゅううし

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出産しゅっさんやく300日間にちかん搾乳さくにゅうされる。出産しゅっさんしなければちちないので、つね搾乳さくにゅうできる状態じょうたいにしておくために、出産しゅっさん2かげつほどでつぎ人工じんこう授精じゅせい実施じっしされる[13]日本にっぽんでの搾乳さくにゅううしおも飼養しよう方法ほうほうは72.9%がつないであり、うし運動うんどうじょうなどにはなしていない農家のうかは72.5%にのぼる[14]自然しぜん放牧ほうぼくは1%程度ていどである。

乳牛にゅうぎゅう出産しゅっさんやく1年間ねんかんちちつづけるが、つぎ出産しゅっさんまえやく60日間にちかん搾乳さくにゅう中止ちゅうしするいぬいちちおこなわれる。いぬいちちとは搾乳さくにゅう中止ちゅうしすることである。きゅう搾乳さくにゅう停止ていしされること、いぬいちちけ(さい編成へんせい)されることなどからいぬいちちうしにとってストレスとなる。60日間にちかんいぬいちち推奨すいしょうされているのは、いぬいちち期間きかんが60にちときに、つぎの泌乳ちち生産せいさん最大さいだいとなることをしめしたむかし研究けんきゅうから確立かくりつされたものである。しかしながら乳牛にゅうぎゅうこう泌乳にともない、おおくのうし分娩ぶんべん60にちまえで20kgのちち生産せいさんがあるため、この状態じょうたいでのいぬいちち乳房ちぶさえんリスクとなる[15]

ちちの泌乳りょうは3-4かい出産しゅっさんがピークであり、その徐々じょじょに泌乳りょう減少げんしょうし、繁殖はんしょくりょくがっていく[16]生産せいさんせいちると屠殺とさつされる。うし寿命じゅみょうは20ねんほどだが[17]乳牛にゅうぎゅうとして畜産ちくさん利用りようされる場合ばあいは5-6ねんみじかい。近年きんねん日本にっぽん乳牛にゅうぎゅう平均へいきん除籍じょせき乳牛にゅうぎゅうとしての供用きょうよう終了しゅうりょうすること)さん次数じすうは3、4さん程度ていど低下ていかしている[18]除籍じょせきべつ農家のうかられて肉質にくしつげるために「なおし」されることもあるが、おおくの場合ばあいは「ちちはいうし」となり屠殺とさつされる[19]

飼養しよう管理かんり動物どうぶつ福祉ふくしじょう課題かだい

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2019ねん日本にっぽん酪農らくのうじょう スタンチョンを利用りようしたつな飼育しいく
2019ねん日本にっぽん酪農らくのうじょう スタンチョンを利用りようしたつな飼育しいく2

つなぎ

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日本にっぽん酪農らくのうの6-7わりちちよううしが、スタンチョンやチェーン、ヒモなどででのつな飼育しいくだと推定すいていされる[20][21]つな飼育しいくでは前後ぜんご左右さゆうすうしかうごけないため、この飼養しよう方法ほうほう動物どうぶつ福祉ふくしうえ問題もんだいリスクがたかまると国際こくさい獣疫じゅうえき事務じむきょく(OIE)の乳牛にゅうぎゅう動物どうぶつ福祉ふくし基準きじゅん記載きさいされている[22]やく700kgの体重たいじゅうささえるあしには運動うんどう必要ひつよう不可欠ふかけつであり[23]跛行はこうぶし周囲しゅういえん乳房ちぶさえん[24]難産なんざんなどのリスクがたかくなることがられている[25]

ヨーロッパではつなぎいへの規制きせいすすんでおり、アニマルウェルフェアのひろがりから、世界せかい100カ国かこくほどで酪農らくのう機器きき販売はんばいするスウェーデン大手おおてメーカーが、つなぎ牛舎ぎゅうしゃよう製品せいひん販売はんばい終了しゅうりょうするなど、つなぎいは縮小しゅくしょうしている[26]

英国えいこくではつながれたうし最低さいていいちにちいちかいつなぎから解放かいほうされなくてはならないとされている。オーストリア[27]スイススウェーデンでは一定いってい期間きかん放牧ほうぼく法律ほうりつ条例じょうれいなどによりさだめられている。デンマークではつな禁止きんしれいが2027ねん施行しこうされる。それまでは繋留けいりゅううしぐんでは夏季かき放牧ほうぼく義務付ぎむづけられている[28][29]カナダ酪農らくのう遵守じゅんしゅすべき規制きせい乳牛にゅうぎゅう世話せわあつかいにかんする実施じっし規範きはん」では、2027ねん4がつ1にち以降いこううしつな飼育しいく禁止きんしされる[8]

EU最大さいだい酪農らくのうこくであるドイツにおける、最大さいだい酪農らくのうきょう乳業にゅうぎょうであるDMK Deutsches Milchkontorドイツばんは、2025ねんまでにつないを廃止はいしするという目標もくひょうかかげている[30]。またドイツでは畜産ちくさん業界ぎょうかい自主じしゅ基準きじゅん(ITW)において、乳牛にゅうぎゅう常時じょうじ係留けいりゅう禁止きんしし、年間ねんかん120⽇以じょう運動うんどうもとめられている[31][32]

カウトレーナー

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作業さぎょう負担ふたん軽減けいげん衛生えいせいめん向上こうじょう目的もくてきで、うし背中せなかうえ電流でんりゅうながれる道具どうぐ設置せっちされることがある。うし排尿はいにょう姿勢しせいをとるときまるめるため、そのうごきを利用りよう排泄はいせつぶつてい位置いちとさせる方法ほうほうである[33]。2014ねん畜産ちくさん技術ぎじゅつ協会きょうかい調査ちょうさでは常時じょうじ使用しようが24.6%、れるまで使用しようが9.1%という結果けっかとなっている[14]一方いっぽうでこのような方法ほうほう動物どうぶつ福祉ふくしはんするというこえもある[34]

親子おやこはな

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自然しぜん哺乳ほにゅうによる旧来きゅうらい飼育しいくほうでは、うし自然しぜん離乳りにゅうするのは、5-6ヶ月かげつよわいあるいは6-8ヵ月かげつともわれている[35][36]。しかし現代げんだい酪農らくのうでは、おおくの場合ばあいうしまれてすぐに強制きょうせいてきははうしからひきはなされるため、母子ぼしともにおおきなストレスとなっている[37]母子ぼし早期そうき分離ぶんり理由りゆうには、牛乳ぎゅうにゅうはや生産せいさんラインにのせるため、授乳じゅにゅうをさせないことでははうしはやつぎ発情はつじょうをこさせるため、搾乳さくにゅうでのちちりょう減少げんしょうふせぐため(うしちちわれたははうしは、うしわれることに反応はんのうしてちちすようになる)などがある[38]

うしは、ちち摂取せっしゅりょう十分じゅうぶん栄養えいようがくてき問題もんだいがない場合ばあいでも、吸引きゅういん行動こうどうへの欲求よっきゅう継続けいぞくする。すなわちうし吸引きゅういん行動こうどうつよ行動こうどう欲求よっきゅうである[39]自然しぜん哺乳ほにゅう場合ばあいうし一時いちじあいだに6000かいははうし乳頭にゅうとううとわれており(母乳ぼにゅう吸入きゅうにゅうとおしゃぶりをふくむ)[40]、それを阻害そがいする親子おやこはなしは、様々さまざま動物どうぶつ福祉ふくしじょう問題もんだいこす。はなしによるははうしのストレスは数値すうちあらわれ、心拍しんぱくすう急激きゅうげき増加ぞうかはんすうの減少げんしょう睡眠すいみん障害しょうがい、そしてストレス指標しひょうひとつとわれているしろ部分ぶぶん増加ぞうか確認かくにんされる。うしもまたはな心拍しんぱくすう急速きゅうそく増加ぞうかする。はなされず、ははうしからちちうことができるうしは、3週間しゅうかんにわたって下痢げり発作ほっさり、消化しょうか機能きのう改善かいぜんされる。また「ちちいたい」という欲求よっきゅうたされるため、うしのへそをうという異常いじょう行動こうどう防止ぼうしされることが観察かんさつされている[36]はなされたうしは、栄養えいようがくてき満足まんぞくできる状態じょうたいであっても、吸引きゅういん行動こうどうへの欲求よっきゅうはなくならず、その欲求よっきゅうは、しがらみ突起とっきぶつやほかのうしみみ包皮ほうひうという異常いじょう行動こうどう転嫁てんかされる[39]

じょかく

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日本にっぽん酪農らくのうにおいては9わりじゃくじょかく実施じっしされていると推定すいていされる[20]生後せいご3かげつ以上いじょうでのじょかくが4わりえるが[14]動物どうぶつ福祉ふくし観点かんてんからは生後せいご2かげつ以内いないのぞましいとされる[41]じょかくされたうし苦痛くつうは3週間しゅうかんつづくとわれおおきなストレスとなることから[42]世界せかい動物どうぶつ保健ほけん機関きかん(WOAH)陸生りくせい動物どうぶつ衛生えいせい規約きやく動物どうぶつ福祉ふくしコードの該当がいとうあきら[43]には「じょかくおこなときには麻酔ますい鎮静ちんせいざい使用しようつよ推奨すいしょうする」と記載きさいされている。日本にっぽんのアニマルウェルフェア指針ししんにも「しし医師いしとう指導しどうしたうし種類しゅるい飼養しよう方法ほうほうにとって最適さいてきな、可能かのうかぎ苦痛くつうしょうじさせない時期じき方法ほうほう選択せんたくする。また、必要ひつようおうじてしし医師いしによる麻酔ますいやく鎮痛ちんつうざい投与とうよしたおこなう」とされている。しかしこの指針ししん法規ほうきせいではないため、日本にっぽんにおけるちちよううしじょかくでは、85.1%で麻酔ますい使用しようされていない[14]

じょかくにはかく発達はったつし、頭蓋骨ずがいこつ付着ふちゃくしたのちおこなう「だんかく(dehorning)と、かくがまだ萌芽ほうが段階だんかいおこな摘芽てきが(disbudding)とがあり、摘芽てきがのほうが苦痛くつうすくないとされる。しかしながら摘芽てきが苦痛くつうおおきいため、摘芽てきが実施じっしには麻酔ますい必須ひっすとするくにもある。摘芽てきがには薬品やくひん(ペースト)を使用しようする場合ばあいと、き鏝などでねつ焼灼しょうしゃくする場合ばあいの、おもとおりがある。ペーストよりもねつ焼灼しょうしゃくのほうがうし苦痛くつうすくないとされているが、どちらがより福祉ふくしてきかはまだ結論けつろんていない。にちよわいわず摘芽てきが実施じっし麻酔ますい義務付ぎむづけるくにもあるが、なんにちよわい以降いこうでのじょかくのみ麻酔ますい義務付ぎむづけるとするくにもある。しかしよりにちよわいひくうしほどいたみに敏感びんかんなことが示唆しさされており、こういったよわいおうじた麻酔ますいやく有無うむたいして疑問ぎもんていされている[44]

だん

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尻尾しっぽまわ糞尿ふんにょうるのできたないという理由りゆうから乳牛にゅうぎゅうではゴムリング[45]りゅう落下らっかさせるといっただん一部いちぶおこなわれている。切断せつだんうし生活せいかつ支障ししょうをきたし(サシバエなどをはらうことができなくなる)[46]ちちりょう低下ていかつながるほか、切断せつだん慢性まんせいてき疼痛とうつう神経しんけいしゅ形成けいせい術後じゅつご感染かんせんのリスクといった問題もんだいしょうじる。2015ねん畜産ちくさん技術ぎじゅつ協会きょうかい調査ちょうさでは7.5%の農場のうじょうだん実施じっし[14]しているという結果けっかであったが、この割合わりあいは2008ねんどう協会きょうかい調査ちょうさでもおなじであった。米国べいこく4しゅうでは日常にちじょうてき乳牛にゅうぎゅうだん州法しゅうほう禁止きんしされており、違反いはんしゃには拘留こうりゅう罰金ばっきんといった罰則ばっそく規定きていされている[47]が、日本にっぽん国内こくないでの規制きせいはない。

したあそ

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くちそとしたしぐるぐるとうごかすという、異常いじょう行動こうどう一種いっしゅである。これはうし自身じしんくささがしてした摂食せっしょくするという本来ほんらい摂食せっしょく行動こうどう欲求よっきゅうを、現代げんだい集約しゅうやく畜産ちくさんしたではたすことができなくなったことや葛藤かっとううし欲求よっきゅう好奇心こうきしんたされていなかったり、つながれたままで運動うんどう出来できないといったことでこる[48][49]

ほふ

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供用きょうよう年数ねんすう農家のうか個体こたいにより様々さまざまだが、経済けいざい効率こうりつわるくなるとちちはいうしとなり畜場ちくじょう出荷しゅっかされる。搬入はんにゅうなんらかの要因よういんによりトラックの荷台にだいからりないうしねじげたりスタンガンなんてられることがある[50]。また、2011ねん北海道ほっかいどう帯広おびひろ食肉しょくにく衛生えいせい検査けんさしょなどの調査ちょうさではうし飲水のみみず設備せつびのない畜場ちくじょうは50.4%にのぼる[51]。こういった状況じょうきょうは、日本にっぽん批准ひじゅんする国際こくさい獣疫じゅうえき事務じむきょく(OIE)の動物どうぶつ福祉ふくし指針ししん[52]はんするものとなっている。家畜かちく飲水のみみず設備せつび設置せっちかんしては厚生こうせい労働省ろうどうしょうから都道府県とどうふけんへ「と畜場ちくじょう施設しせつおよ設備せつびかんするガイドライン」が通知つうちされており、新設しんせつおよ改築かいちくとうおこなわれる場合ばあいにはしし畜の飲用いんようすい設備せつび設定せっていされていること[53]との記載きさいがあるが、達成たっせい時期じき未定みていである。

濃厚のうこう飼料しりょうきゅう

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濃厚のうこう飼料しりょうきゅう動物どうぶつ福祉ふくしてき問題もんだいされている。うしあら植物しょくぶつえさとして生活せいかつするように進化しんかしたものである。しかし酪農らくのうでは生産せいさんせいたかめるために炭水化物たんすいかぶつおおふくんだ濃厚のうこう飼料しりょうきゅうされる。このことは蹄病を増加ぞうかさせたり、乳牛にゅうぎゅう代謝たいしゃ機能きのうまけ影響えいきょうあたえたりする[54]

その管理かんり方法ほうほう

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そぎ

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そぎ蹄とはひづめをけずること。放牧ほうぼくがおこなわれていない酪農らくのう産業さんぎょうでは必須ひっすで、日本にっぽん乳牛にゅうぎゅうの96%でそぎ蹄がおこなわれている[14]

自然しぜん放牧ほうぼくうしえさのため1にち11あいだあるくことがありひづめはしっかりとれ、こすっていく。しかし、牛舎ぎゅうしゃないでの飼育しいくではほとんどあるかないため、ひづめが放題ほうだいになる。ひづめがびすぎると巨体きょたいささえられなくなったり、んばることができなくなる。また糞尿ふんにょうすべりやすくなったコンクリートゆかうえころびやすくなる。このため定期ていきてきとしに1-4かいそぎ蹄をおこな必要ひつようがある
中洞なかほらせいくろ牛乳ぎゅうにゅう

ひらきあし防止ぼうしバンド

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すべりやすいゆかでのまた防止ぼうし起立きりつ不能ふのううしなどには、一定いってい間隔かんかく以上いじょうあしひらかないようにうしあし左右さゆうつなぐバンドがけられる[55]。またこれはあしへきわるうしにも使つかわれることもある。

はなたまき

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農業のうぎょう機械きかい普及ふきゅうする昭和しょうわ30年代ねんだいごろまでははたけ仕事しごとはこびなどの力仕事ちからしごとうしかせない労働ろうどうりょくであったため、はなたまき農作業のうさぎょうさいうしのコントロールに役立やくだものだった。また共進きょうしんかいなどのでははなたまきがあるほう格好かっこうくという側面そくめんもあり[56]現在げんざいはなたまきけているうしはいるが、かならずしも必要ひつようなものではなく使用しようしない農家のうかもある。はなたまきいたみでうし制御せいぎょするものであるため、うしひとけやすくなるというマイナスめんもある。

乳牛にゅうぎゅう生産せいさんびょう

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現在げんざいちちりょうののびは、おもに遺伝いでんてき改良かいりょう育種いくしゅ)によるものである[57]。しかし泌乳能力のうりょく向上こうじょう健康けんこう状態じょうたい悪化あっかこす。暑熱しょねつへのたいせいひくくなり、ねつしょによる死亡しぼう増加ぞうかしている。また、泌乳うし初回しょかい授精じゅせい受胎じゅたいりつは1990ねんに50%、2005ねんには40%と減少げんしょうしていることから乳牛にゅうぎゅう健康けんこう状態じょうたい悪化あっか懸念けねんされている[58][59]家畜かちく共済きょうさい事業じぎょう統計とうけい(2011年度ねんど北海道ほっかいどうNOSAI)によると、なり乳牛にゅうぎゅうやまいきずりつは95%とたかいものになっている[60]

跛行はこう

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いたみであるくことが困難こんなんになること。跛行はこううし苦痛くつう不快ふかいかん長期ちょうきてきあたえるため、重要じゅうよう動物どうぶつ福祉ふくし課題かだいとなっている[61][62]

跛行はこうはその苦痛くつうたかさから、イギリスでは乳牛にゅうぎゅうの蹄病による跛行はこう重大じゅうだい虐待ぎゃくたいとらえ、非難ひなん対象たいしょうとなっている[63]世界せかい動物どうぶつ保健ほけん機関きかん(OIE)の、陸生りくせい動物どうぶつ衛生えいせい規約きやく動物どうぶつ福祉ふくしコード「動物どうぶつ福祉ふくしちちよううし生産せいさんシステム」のしょうでは、跛行はこうのスコアリングが推奨すいしょうされている[43]。また、跛行はこうはアニマルウェルフェアじょう問題もんだいになるだけでなく、農場のうじょうじゅん収益しゅうえき最大さいだいで17%減少げんしょうさせる可能かのうせいもある[64]

日本にっぽんそうそぎ協会きょうかい予備よび調査ちょうさによると乳牛にゅうぎゅうの35%になんらかの蹄病の症状しょうじょうがみられるという[65]しょ外国がいこくにおける乳牛にゅうぎゅう跛行はこうりつは、イギリスで 36.8%、スイスで 14.8%、米国べいこく北東ほくとうで 54.8% とされる[66]

蹄をいためる要因よういんとして、コンクリートゆかでの飼育しいくがあげられる。うし本来ほんらい、コンクリートではなく牧草ぼくそうのようなやわらかい場所ばしょあるくように進化しんかしてきたので、草地くさち機会きかいあたえないとうし跛行はこう増加ぞうかする[67][68][69]。また牛舎ぎゅうしゃないでの過密かみつ飼育しいく要因よういんとなる。うしあしかたい蹄というくつをはいた状態じょうたいになっており、そのなかには蹄骨が葉状ようじょうそう真皮しんぴそうつつまれている。自分じぶん横臥おうがする場所ばしょのないせま牛舎ぎゅうしゃなか起立きりつ時間じかんながくなると、そこが炎症えんしょうおこし、充血じゅうけつ疼痛とうつうともなうようになる[70]。 また、ちちりょう増加ぞうか目指めざしておこなわてきた育種いくしゅも、跛行はこう要因よういんわれている[67]こう泌乳うし出産しゅっさんエネルギー不足ふそくになりやすく、濃厚のうこう飼料しりょうきゅうされるが、それにより趾皮膚ひふえん増加ぞうかする[71]。趾皮膚ひふえん跛行はこうこす。

ぶし周囲しゅういえん関節かんせつえん

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しゃけいさんうしおおく、行動こうどう制限せいげんされるつなぎ牛舎ぎゅうしゃでよくみられる症状しょうじょうである。不自然ふしぜん姿勢しせい寝起ねおきをかえすことで皮膚ひふきずができ、そこから細菌さいきん感染かんせんする[72]悪化あっかすると潰瘍かいようしたり膿瘍のうよう形成けいせいしたりする。ぶし周囲しゅういえん疼痛とうつううし跛行はこう次第しだいほそる。

乳房ちぶさえん

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乳房ちぶさ細菌さいきんはいり、この細菌さいきん排除はいじょしようとする防御ぼうぎょ反応はんのうで、炎症えんしょうこしてしまった症状しょうじょうをいう。細菌さいきん種類しゅるいうし健康けんこう状態じょうたいによって軽度けいどなものから重度じゅうどなものまで症状しょうじょうはさまざまである。大腸菌だいちょうきんせい乳房ちぶさえんにりかんした場合ばあい発熱はつねつ脱水だっすい食欲しょくよく低下ていかなどの全身ぜんしん症状しょうじょうしめし、感染かんせん乳房ちぶさつよいたみとねつかんともな腫脹しゅちょうする。症状しょうじょうじゅうあつし場合ばあい、泌乳停止ていし起立きりつ不能ふのうとなり、死亡しぼういた[73]乳房ちぶさえん乳牛にゅうぎゅう身近みぢか病気びょうきのひとつであり、平成へいせい28年度ねんどちちようなりうしやまいきず事故じこでは、泌乳びょうじつに45%ともっとおおく、そのだい部分ぶぶん乳房ちぶさえんとなっている。またはい事故じこでは、乳房ちぶさえん心不全しんふぜん脱臼だっきゅうおよびすじ損傷そんしょういでおおく、やく10%をめる[74]

飼育しいく環境かんきょう不衛生ふえいせいであること、うし健康けんこう状態じょうたいわるいことが原因げんいんとしてあげられており、搾乳さくにゅうになりやすく環境かんきょうにデリケートなこう泌乳のうしほど乳房ちぶさえんになるかくりつたか[75][76][77]

予防よぼうとして、毎日まいにち搾乳さくにゅうする[78]包括ほうかつてきいぬい乳牛にゅうぎゅう療法りょうほう乳房ちぶさえん予防よぼうするために乳房ちぶさ抗生こうせいざい定期ていきてき注入ちゅうにゅうする措置そちを、つぎ出産しゅっさんそなえて泌乳をめている2、3かげつあいだに、われているすべての乳牛にゅうぎゅうけること)は一部いちぶ有機ゆうき農家のうかのぞいてヨーロッパでひろおこなわれており、乳牛にゅうぎゅうとしに2かいこの措置そちける[79]。しかし、抗生こうせいざい頻繁ひんぱん使用しようたいせいきん発生はっせいかくりつたかめる。

ルーメンアシドーシス

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ルーメンアシドーシスはだいいちさんしょうともいわれ、よっつあるのうち飼料しりょう微生物びせいぶつ分解ぶんかいするはたらきのあるだいいち(ルーメン)の酸性さんせい上昇じょうしょうすることをいう。うし本来ほんらいべる飼料しりょう不足ふそく濃厚のうこう飼料しりょうきゅうされることが原因げんいんとなっている。こう泌乳のうしほど分娩ぶんべんにエネルギー不足ふそくおちいりやすく、急激きゅうげき濃厚のうこう飼料しりょう給餌きゅうじおこなわれるため、ルーメンアシドーシスになりやすい。ルーメンアシドーシスは万病まんびょうもとともわれており、だいよん変位へんい繁殖はんしょく障害しょうがい跛行はこうなどさまざまな病気びょうきをもたらす[80]

だいよん変位へんい

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だいよん変位へんいは、ガスがたまっただいよん膨張ぼうちょうし、だいいち腹壁ふくへきあいだだいよん移動いどうしてしまうことをいう。こう泌乳うしぐんおお傾向けいこうがあり、その発生はっせいりつは 3~15%におよ[81]だいよん変位へんい要因よういんとして、飼育しいく環境かんきょうわるさ、分娩ぶんべんストレスなどがかんがえられている。またうし本来ほんらいべる飼料しりょうではなく濃厚のうこう飼料しりょうきゅうされることも要因よういんとされており、年々ねんねん増加ぞうかする濃厚のうこう飼料しりょう給餌きゅうじ比例ひれいしてだい4変位へんい多発たはつ傾向けいこうにある[82]

乳牛にゅうぎゅう安全あんぜん

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  • 日本にっぽんにおいて、にくよううしにされた乳牛にゅうぎゅうBSE発症はっしょうした問題もんだいにより、くさ穀物こくもつ以外いがいにく骨粉こっぷんなどもエサとされていることがあきらかになったことで、なにをエサとしてそだてられたかなどのしょく安全あんぜんにかかるトレーサビリティ確立かくりつされた。
  • rBST(遺伝子いでんしうし成長せいちょうホルモン、うしソマトトロピン)はちち分泌ぶんぴつ促進そくしんする効果こうかがあるが、雌牛めうし健康けんこうがいする副作用ふくさようがある。rBSTを使用しようして生産せいさんされた牛乳ぎゅうにゅう有機ゆうき農産物のうさんぶつ認可にんかけられない。現在げんざいrBSTは日本にっぽんでは使用しよう認可にんかされていないが、認可にんかされているくにからのrBSTを使用しようして生産せいさんしたチーズやはらちち輸入ゆにゅう規制きせいされていない。

狂牛病きょきょうぎゅうびょう

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正式せいしき名称めいしょううし海綿かいめんじょう脳症のうしょう(BSE)。BSEプリオンとばれる病原びょうげんたいうし感染かんせんした場合ばあいうしのう組織そしきがスポンジじょうになり、異常いじょう行動こうどう運動うんどう失調しっちょうなどをしめし、死亡しぼうするとされている。BSEに感染かんせんしたうしのう脊髄せきずいなどを原料げんりょうとしたえさが、うしあたえられたことが原因げんいんで、英国えいこくなどを中心ちゅうしんうしへのBSEの感染かんせんひろがり、日本にっぽんでも平成へいせい13ねん9がつ以降いこう平成へいせい21ねん1がつまでのあいだに36とう感染かんせんうし発見はっけんされた[83]

関連かんれん項目こうもく

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脚注きゃくちゅう

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