京都大学きょうとだいがく人文じんぶん科学かがく研究所けんきゅうじょ附属ふぞく人文じんぶん情報じょうほう学がく創はじめ新しんセンター

東ひがしアジア人文じんぶん情報じょうほう学がく研究けんきゅうセンター所しょ屋や

京都大学きょうとだいがく人文じんぶん科学かがく研究所けんきゅうじょ附属ふぞく人文じんぶん情報じょうほう学がく創はじめ新しんセンター（きょうとだいがくじんぶんかがくふぞく じんぶんじょうほうがくそうしんセンター）は、京都きょうと市し左京さきょう区く北白川きたしらかわに所在しょざいする京都大学きょうとだいがく人文じんぶん科学かがく研究所けんきゅうじょの附属ふぞく機関きかん。

2009年ねん4月がつまでの旧称きゅうしょうは、京都大学きょうとだいがく人文じんぶん科学かがく研究所けんきゅうじょ附属ふぞく漢字かんじ情報じょうほう研究けんきゅうセンター（きょうとだいがくじんぶんかがくけんきゅうじょ ふぞく かんじじょうほうけんきゅうセンター）、略称りゃくしょうは「漢かん情じょう研けん」、2023年ねん10月がつまでの旧称きゅうしょうは京都大学きょうとだいがく人文じんぶん科学かがく研究所けんきゅうじょ附属ふぞく東ひがしアジア人文じんぶん情報じょうほう学がく研究けんきゅうセンター（きょうとだいがくじんぶんかがくけんきゅうじょ ふぞく ひがしアジアじんぶんじょうほうがくけんきゅうセンター）、略称りゃくしょうは「人情にんじょう研けん」（じんじょうけん）である。

沿革えんかく

東方とうほう文化ぶんか研究所けんきゅうじょ

詳細しょうさいは「東方とうほう文化ぶんか学院がくいん」を参照さんしょう

本ほん機関きかんの起源きげんは1929年ねん4月がつ、義和よしかず団だんの乱らんの賠償金ばいしょうきんを資金しきんとする「東方とうほう文化ぶんか事業じぎょう」の一環いっかんとして設立せつりつされた東方とうほう文化ぶんか学院がくいん京都きょうと研究所けんきゅうじょまで遡さかのぼる。この研究所けんきゅうじょは1938年ねんに東方とうほう文化ぶんか学院がくいんから分離ぶんりして東方とうほう文化ぶんか研究所けんきゅうじょと改称かいしょう、ついで第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん後ごの1949年ねんに京都大学きょうとだいがく（旧きゅう）人文じんぶん科学かがく研究所けんきゅうじょ（1939年ねん発足ほっそく）と対等たいとう合併がっぺいして現在げんざいの（新しん）人文じんぶん科学かがく研究所けんきゅうじょが発足ほっそくし、統合とうごうされた東方とうほう文化ぶんか研究所けんきゅうじょは人文研じんぶんけんの「東方とうほう部ぶ」に改組かいそされた。新あたらしく発足ほっそくした人文研じんぶんけんは北白川きたしらかわに所在しょざいする旧きゅう東方とうほう文化ぶんか研究所けんきゅうじょの所ところ屋やに置おかれることとなった（後述こうじゅつ）。

東洋とうよう学がく文献ぶんけんセンター

1965年ねん4月がつ、人文研じんぶんけん内ないには新あらたに「附属ふぞく東洋とうよう学がく文献ぶんけんセンター」が設置せっちされた。東洋とうよう学がく文献ぶんけんセンターは東洋とうよう学がくに関かんする文献ぶんけん・資料しりょうを収集しゅうしゅう・整理せいりして研究けんきゅう者しゃの共同きょうどう利用りように供きょうし、また東洋とうよう学がくに関かんする学術がくじゅつ情報じょうほう活動かつどうを行おこなうことを目的もくてきとした機関きかんであり、当時とうじ文部省もんぶしょうが日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎの提言ていげんを受うけ、全国ぜんこくに5つ設置せっちした「人文じんぶん社会しゃかい科学かがく専門せんもん文献ぶんけんセンター」の一ひとつとして位置付いちづけられていた。その後ご、手狭てぜまとなった北白川きたしらかわの所ところ屋やから日本にっぽん部ぶ・西洋せいよう部ぶが東一条ひがしいちじょうの新所しんしょ屋やへ移転いてんし、北白川きたしらかわの所ところ屋やは東方とうほう部ぶおよび東洋とうよう学がく文献ぶんけんセンター専用せんようの施設しせつとなった。

漢かん情じょう研けんから人情にんじょう研けんへ

20世紀せいき末すえ以降いこう、厖大ぼうだいな量りょうの歴史れきし資料しりょう・文献ぶんけんのデジタル化かが急速きゅうそくに進すすむ中なか、漢字かんじ文献ぶんけんのデジタル化かが著いちじるしく立たち後おくれている現状げんじょうに鑑かんがみ、東洋とうよう学がく文献ぶんけんセンターは従来じゅうらいからの東洋とうよう学がくに関かんする学術がくじゅつ情報じょうほう活動かつどうに加くわえ、大量たいりょうの漢字かんじの利用りようを可能かのうにする学術がくじゅつ的てきに適正てきせいな漢字かんじ管理かんりシステムを開発かいはつし、漢字かんじ文献ぶんけんデータベースを高度こうど化かしていく活動かつどうを新あらたに担になうこととなり、2000年ねん4月がつに旧きゅう東方とうほう部ぶの関連かんれん諸しょ部門ぶもんと統合とうごうされ「附属ふぞく漢字かんじ情報じょうほう研究けんきゅうセンター」へと拡大かくだい改組かいそされた。さらに2009年ねん4月がつには、これらの事業じぎょうの発展はってん・継承けいしょうを受うけて現行げんこうの「附属ふぞく東ひがしアジア人文じんぶん情報じょうほう学がく研究けんきゅうセンター」に改あらためられ京大きょうだい人文研じんぶんけんに附設ふせつされた3研究けんきゅう機関きかんの一ひとつとなった。この時とき、人情にんじょう研けんの組織そしきは、意志いし決定けってい機関きかんである「運営うんえい委員いいん会かい」のもとに「専門せんもん委員いいん会かい」が設置せっちされ、さらにその下したに「史料しりょう情報じょうほう学がく部門ぶもん」「言語げんご情報じょうほう学がく部門ぶもん」「文献ぶんけん情報じょうほう学がく部門ぶもん」「目録もくろく情報じょうほう学がく部門ぶもん」が設置せっちされる形態けいたいに再編さいへんされている。

人文じんぶん情報じょうほう学がく創はじめ新しんセンターへの改組かいそ

2023年ねん10月からには地域ちいき・史料しりょうのかたちを限定げんていしないとして、人文じんぶん情報じょうほう学がく創はじめ新しんセンターへと改組かいそされた。

事業じぎょう活動かつどう

「漢かん情じょう研けん」時代じだいには次つぎのような事業じぎょうが行おこなわれた。

• 資料しりょう収集しゅうしゅう・閲覧えつらん・複写ふくしゃ・保存ほぞん - 漢かん情じょう研けん「図書としょ室しつ」が担当たんとう。
• 出版しゅっぱん - 『東洋とうよう學がく文獻ぶんけん類るい目め』・『漢字かんじと情報じょうほう』（広報こうほう誌し）・『東方とうほう学がく資料しりょう叢くさむら刊かん』（『東洋とうよう學がく文獻ぶんけんセンター叢くさむら刊かん』を改題かいだい）など。
• 各種かくしゅイベント
  • 漢籍かんせき担当たんとう職員しょくいん講習こうしゅう会かい - 初級しょきゅう・中級ちゅうきゅうをそれぞれ年ねん1回かい開催かいさい。
  • 全國ぜんこく文獻ぶんけん・情報じょうほうセンター人文じんぶん社會しゃかい科學かがく學術がくじゅつ情報じょうほうセミナー - 年とし1回かい開催かいさい。
  • 「東洋とうよう学がくへのコンピュータ利用りよう」研究けんきゅうセミナー - 年とし1回かい開催かいさい。
• 漢字かんじ文献ぶんけんデータベース
  • 東洋とうよう学がく文献ぶんけん類るい目め検索けんさく - 上記じょうき『東洋とうよう學がく文獻ぶんけん類るい目め』のデータベース化か。
  • 東方とうほう学がくデジタル図書館としょかん
  • その他た
• 漢字かんじ処理しょりシステムの開発かいはつ

「人情にんじょう研けん」への改編かいへんに際さいして、上記じょうきの事業じぎょうはいずれも継続けいぞくとなり、さらに新規しんき事業じぎょうとして人文研じんぶんけん所蔵しょぞうの学術がくじゅつ調査ちょうさ資料しりょうをデジタルアーカイブ化かするプロジェクトが開始かいしされたが、上記じょうきのような4部門ぶもんへの組織そしき改編かいへんに伴ともない、「漢籍かんせき目録もくろく」・「文献ぶんけん類るい目め」・「史料しりょう情報じょうほう」・「研究けんきゅう支援しえん」・「図書としょ閲覧えつらん」の5事業じぎょうに整理せいり・再編さいへんされている。

関連かんれん事業じぎょう

• 2003年ねんに採択さいたくされた京都きょうと大学だいがくの「東ひがしアジア世界せかいの人文じんぶん情報じょうほう学がく研究けんきゅう教育きょういく拠点きょてん 漢字かんじ文化ぶんかの全ぜんき継承けいしょうと発展はってんのために 」（学際がくさい・複ふく合あい・新しん領域りょういき分野ぶんや）という21世紀せいきCOEプログラムは、当時とうじの漢かん情じょう研けんが主体しゅたいとなったものであった。
• 全国ぜんこく漢籍かんせきデータベース - 「漢字かんじ文献ぶんけんデータベース化か」事業じぎょうと連携れんけい。
• CHISE project

所ところ屋や

京都きょうと市し左京さきょう区く北白川東小倉きたしらかわひがしおぐら町まちに設置せっちされている所ところ屋やは、1930年ねん11月、東方とうほう文化ぶんか学院がくいん京都きょうと研究所けんきゅうじょとして新築しんちくされた建物たてもので、武田たけだ五ご一いちと東畑とうはた謙三けんぞうによって設計せっけいされ、スパニッシュ様式ようしきの建物たてものが特徴とくちょうとなっている。その後ご人文研じんぶんけんとの対等たいとう合併がっぺいに伴ともない人文研じんぶんけん本館ほんかんとして使用しようされたが、1975年ねん、東一条ひがしいちじょうに新館しんかん（現在げんざいは改築かいちくされ京都大学きょうとだいがく物質ぶっしつ-細胞さいぼう統合とうごうシステム拠点きょてん (iCeMS) の所ところ屋やとして使用しよう）が完成かんせいしたため本館ほんかんはそちらに移転いてんした。このため北白川きたしらかわの所ところ屋やは人文研じんぶんけんの「分館ぶんかん」として東方とうほう部ぶおよび附属ふぞく東洋とうよう学がく文献ぶんけんセンターが使用しよう、その後ご、附属ふぞく漢字かんじ情報じょうほう研究けんきゅうセンターの所ところ屋やとして継承けいしょうされ現在げんざいに至いたっている。国くにの登録とうろく有形ゆうけい文化財ぶんかざいに登録とうろくされているが、文化財ぶんかざいとしての登録とうろく名めいは旧称きゅうしょう「京都きょうと大学だいがく人文じんぶん科学かがく研究所けんきゅうじょ附属ふぞく漢字かんじ情報じょうほう研究けんきゅうセンター」のままである。

外部がいぶリンク

• 京都大学きょうとだいがく人文じんぶん科学かがく研究所けんきゅうじょ附属ふぞく人文じんぶん情報じょうほう学がく創はじめ新しんセンター
• 京都大學きょうとだいがく人文じんぶん科學かがく研究所けんきゅうじょ附屬ふぞく漢字かんじ情報じょうほう研究けんきゅうセンター
• 全國ぜんこく漢籍かんせきデータベース（日本にっぽん所藏しょぞう中ちゅう文ぶん古こ籍せき數すう據よりどころ庫こ）
• 京都大学きょうとだいがく人文じんぶん科学かがく研究所けんきゅうじょ 建築けんちくマップ
• 京都大学きょうとだいがく人文じんぶん科学かがく研究所けんきゅうじょ附属ふぞく漢字かんじ情報じょうほう研究けんきゅうセンター - 国くに指定してい文化財ぶんかざい等とうデータベース（文化庁ぶんかちょう）