伊地知 正治
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生涯
[維新 後
[評価
[大隈 重信 - 「なかなかの
学者 だった。しかし容貌 は如何 にも醜 陋、大体 不具 と見 える程 の小男 で、よく見 るも気 の毒 な様 な気 がする人 であったが、これでも矢 張 り御 維新 になるとソロソロ派手 になって来 た。妙 なものだて」[7] - 「したたか
者 で、さすがの大 西郷 も彼 には一目 置 いた位 さ。我輩 と一 時 同僚 だったが、弁論 もやる、すこぶる利 かぬ気 の男 だった敗軍 になって味方 が逃 げるという時 にも、天幕 の中 に高 いびきをして眠 っている。鉄砲 のた弾 がヒューヒュー来 る。慌 てて揺 り起 こすと『ああ左様 か』って調子 に悠然 と起 き上 がって、ノッシノッシと出掛 ける。小男 ながら満身 皆 胆 であった。それで荒武者 共 を制 し得 たので。左 も無 くて腕力 などとなったら、子供 にも訳 無 くねじ伏 せられたろうよ。がその胆力 の盛 んな事 といったら、獅子 一 吼 して百獣 降服 する。そんな様 な訳 で、豪傑 連 がみな彼 を畏敬 して居 った」[8]
- 「なかなかの
西郷 従道 「先生 は少壮 尊王 憂國 の志 を懐 いて上 國 に出 で、戊 辰 王師 の起 るや、帷幄 枢機 に参加 しまた戦線 に出 て攻 城野 城 の功 も鮮少 ならずであつた、その用兵 の術 に於 いては天才 的 将軍 の名 を博 した人 である。またあまり世 の知 らざる所 なるが開拓 興産 の道 に詳 しく、経国 済 民 の志 に篤 かったことは、驚嘆 に値 すべきである」[3]
大山 柏 「作戦 上 に示 された手腕 に至 っては、その多 くを羅列 するよりも、白河 殲滅 戦 を挙 げれば、足 りて余 りがある。勿論 人 たる以上 、手 ぬかりも失策 も存 ずるけれども、一度 維新 戦史 の大局 上 から見 て、東山 白河 口 方面 の作戦 が、最初 よりその兵力 において少 ないにもかかわらず、最 も順調 有効 に、かつ迅速 果敢 に指導 せられ、常 に全 戦局 発展 の枢軸 をなし、全 作戦 をリードした点 は、没 す可 からざる功績 である。越後 口 方面 の如 きは、万 余 の大兵 を動 かし、悪戦苦闘 を重 ね、果 ては大 総督 府 参謀 、大西 郷 自 ら直接 同 方面 の作戦 を指導 して、ようやく成果 を収 めたのと対比 して見 たなら、一目瞭然 たるものがある」[3]
大久 保利 武 「先生 は幼 にして學問 を好 み博 く和漢 の書 を讀 みまた時務 にも通 し當時 の兵學 の大家 に學 ひその奥義 を極 め精 忠 の士 の間 には兵學 者 とし戦術 家 の第 一人 者 たりしは能 く人 の知 るところ藩政 時代 より重要 なる問題 には必 ず参 畵し戊 辰 の役 に於 ける作戦 計 畵は殆んど先生 の方寸 より出 て戦術 は總 て先生 の手 に成 り赫々 たる軍功 を樹 てたるなり。山本 伯 會 て余 に語 つて曰 く戊 辰 の役 先生 の名 は偉 いものであつた」[9]
岡本 柳之 助 「怖 ろしく唇 の引 きつった男 で、みなりなど頭 から構 わぬ。なにしろ薩摩 の伊地知 といえば、当 時人 も知 る学者 で戦 上手 な名士 であった。舌端 迸 る胸中 の学 量 には、すくなからず敬服 した。伊地知 さんは薩摩 切 っての豪物 であった。薩摩 軍制 の改革 者 で胸底 縦横 な軍略 のある人 であった。当時 伊地知 さんぐらい本当 の戦争 の出来 る人 はすくなかったのは武人 仲間 の定評 である」[10]
本多 辰次郎 「省 長 將官 等 の顯官 に就任 せられなかつたのも亦 以 て先生 が才 文武 を兼 ね性 謙 恭 で、社會 の表面 に立 つを好 まれなかつた事 を知 るにたるのである。斯 くの如 く先生 は資性 謙 恭 であつても、其 の膽略 機智 に富 んで、大事 に果斷 なるは鳥 羽 の戰 に當 つて、南 洲 翁 師 の任 を帯 びながら、専 ら諸 藩 戰隊 の動靜 を巡視 するに力 め、「薩軍の進退 は伊地知 が居 るから大丈夫 である。」と一任 して危惧 する所 が無 かつたといふに徴 して、翁 の宏量 と先生 の材 幹 とを想望 することが出来 る」[9]
栄典
[親族
[長男 :伊地知 正一郎 -伯爵 次男 :伊地知 正 輔 -伯爵
系譜
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関連 作品
[伊地知 正治 が登場 する作品
花 の白虎隊 (1953年 、大映 映画 、配役 :光岡 龍三郎 )獅子 の時代 (1980年 、NHK・大河 ドラマ、配役 :田口 計 )白虎隊 (1986年 、日本 テレビ・年末 時代 劇 スペシャル、配役 :徳川 龍 峰 )翔 ぶが如 く(1990年 、NHK・大河 ドラマ、配役 :安藤 一夫 )白虎隊 (2007年 、テレビ朝日 ・新春 スペシャルドラマ、配役 :六 平 直政 )篤 姫 (2008年 、NHK・大河 ドラマ、配役 :三宅 弘 城 )八重 の桜 (2013年 、NHK・大河 ドラマ、配役 :井上 肇 )
脚注
[- ^ 『
伊地知 正治 小伝 』(鹿児島 県 教育 会 、1936年 )1頁 - ^ “
幕末 ガイド”. 2022年 5月 24日 閲覧 。 - ^ a b c 『
伊地知 正治 小伝 』鹿児島 県 教育 会 。 - ^
上田 正 昭 ほか監修 著 、三省堂 編修 所 編 『コンサイス日本人 名 事典 第 5版 』三省堂 、2009年 、123頁 。 - ^
千田 稔 『華族 総覧 』講談社 現代新書 、2009年 7月 、582頁 。ISBN 978-4-06-288001-5。 - ^ 『
海舟 座談 』p203 - ^ 『
早稲田 清 話 』P286 - ^ 『
早稲田 清 話 』P288 - ^ a b 『
伊地知 正治 小伝 』鹿児島 県 教育 会 。 - ^ 『
風雲 回想 録 』p85 - ^ 『
官報 』第 316号 「叙任 及辞令 」1884年 7月 18日 。 - ^ 『
本 藩 人物 誌 』鹿児島 県 史料 集 (13)(鹿児島 県 史料 刊行 委員 会 ) - ^ 『「さつま」
歴史 人名 集 』稲葉 行雄 著 、高城 書房 出版 、ISBN 4-924752-28-2
関連 項目
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1877 |
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1873 |
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1872 |
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1884 |