八丁池はっちょういけ

八丁池はっちょういけ付近ふきんの空中くうちゅう写真しゃしん。1976年ねん撮影さつえい。池いけの西側にしがわに見みえる北きた北西ほくせい-南南東なんなんとうに走はしる線せんが断層だんそう。国土こくど交通省こうつうしょう 国土こくど地理ちり院いん 地図ちず・空中くうちゅう写真しゃしん閲覧えつらんサービスの空中くうちゅう写真しゃしんを基もとに作成さくせい。

八丁池はっちょういけの位置いち

八丁池はっちょういけ周辺しゅうへんの地形ちけい図ず

八丁池はっちょういけ

八丁池はっちょういけ（はっちょういけ）は、静岡しずおか県けん伊豆いず市しの天城山あまぎさんの西陵せいりょうにある池いけ。「天城あまぎの瞳ひとみ」の愛称あいしょう、「青あおスズの池いけ」の別称べっしょうでも呼よばれる。

概要がいよう

池いけは標高ひょうこう1,170ｍ付近ふきんにあり、周囲しゅういが8丁ちょう（約やく870m）あることが名前なまえの由来ゆらいといわれる。しかし、実際じっさいには周囲しゅうい560m程度ていどで、5.1丁ちょうほどである。活動かつどうを終おえた火山かざんである天城山あまぎさんの火口湖かこうこと言いわれることもあったが、2010年ねんころまでに行おこなわれた航空こうくうレーザー計測けいそくの結果けっか、谷たにの最奥さいおう部ぶが活かつ断層だんそうのずれによって窪地くぼちとなり、水みずが溜たまってできた断層だんそう湖みずうみであることが判明はんめいした。

池いけは天城あまぎ縦走じゅうそう路ろの途中とちゅうにあるためハイカーの憩いこいの場ばとなっており、池いけの南みなみの高台たかだいには見晴台みはらしだいとトイレが設置せっちされている。かつては湖畔こはんに登山とざん者しゃ用ようの「八丁池はっちょういけ荘そう」があった。これは国くにが1962年ねん(昭和しょうわ37年ねん)に建たて運営うんえいし、1978年ねん(昭和しょうわ53年ねん)に解体かいたいされたものである。当時とうじは手てこぎのボートもあった。冬期とうきには湖面こめんが厚あつく凍結とうけつしたため、天然てんねんのスケートリンクとして利用りようされ多おおくの人ひとでにぎわい、東海とうかいバスの修善寺しゅぜんじや河津かわづからの路線ろせんはスケート客きゃくが多おおくドル箱ばこであった。

動植物どうしょくぶつ

別称べっしょうの「アオスズの池いけ」は周囲しゅういがスズタケに覆おおわれていることによる。静岡しずおか県けん指定してい天然記念物てんねんきねんぶつのモリアオガエルの生息せいそく地ちで、産卵さんらん期きの6月がつ頃ごろには池いけ周辺しゅうへんの木きに泡あわ状じょうの卵たまごが生うみつけられる。ササの一種いっしゅであるイブキザサはこの池いけで発見はっけんされ、ササ属ぞくアマギザサ節ぶしに含ふくむ種しゅとされている'。

皇族こうぞくと八丁池はっちょういけ

昭和しょうわ天皇てんのうは1930年ねん（昭和しょうわ5年ねん）6月がつにモリアオガエルの観察かんさつのために八丁池はっちょういけまでの往復おうふくを歩あるき、この際さいに使用しようした登山とざん道どうを御幸みゆき歩道ほどう（上のぼり御幸みゆき歩道ほどう、下くだり御幸みゆき歩道ほどう）と呼よぶようになった。湖畔こはんにはこの登山とざんを記念きねんして「天てん蹕留蹤碑 (てんひつりゅうしゅうのひ)」と刻きざまれた記念きねん碑ひが置おかれた。

なお、昭和しょうわ天皇てんのうは1981年ねん（昭和しょうわ56年ねん）6月がつにも八丁池はっちょういけを訪おとずれている。また、昭和しょうわ天皇てんのうの孫まごである皇太子こうたいし徳とく仁じん親王しんのうも1982年ねん（昭和しょうわ57年ねん）7月がつに天城山あまぎさんの縦走じゅうそうを行おこない、万二郎岳ばんじろうだけから万三郎岳ばんざぶろうだけ、八丁池はっちょういけを抜ぬけるコースを歩あるいた。

その他た

天城山あまぎさんの麓ふもと、伊豆いず市し湯ゆヶ島とう地区ちくの出身しゅっしん歌手かしゅである研けんナオコが、幼おさない頃ころにこの池いけでスケートをしたという回想かいそうをテレビ番組ばんぐみにて語かたったことがある。

関連かんれん項目こうもく

• 日本にっぽんの湖沼こしょう一覧いちらん
• 伊豆半島いずはんとうジオパーク

外部がいぶリンク

• 八丁池はっちょういけ - 伊豆半島いずはんとうジオパーク
• 八丁池はっちょういけハイキングマップ
  • 八丁池はっちょういけコース - 伊豆いず市し
  • 八丁池はっちょういけコース - 河津かわづ町まち観光かんこう協会きょうかい