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国境こっきょうなき記者きしゃだん

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国境こっきょうなき記者きしゃだん
2020ねんからのロゴ
略称りゃくしょう ふつRSF
えいRWB
設立せつりつ 1985ねん
種類しゅるい 政府せいふ組織そしき
本部ほんぶ フランスの旗 フランス パリ
公用こうよう フランス語ふらんすご
英語えいご
ウェブサイト https://rsf.org/en
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国境こっきょうなき記者きしゃだん(こっきょうなききしゃだん、フランス語ふらんすご: Reporters Sans Frontières [RSF]英語えいご: Reporters Without Borders [RWB])は、言論げんろん自由じゆう(または報道ほうどう自由じゆう)の擁護ようご目的もくてきとしたジャーナリストによる政府せいふ組織そしき1985ねんフランスもとラジオきょく記者きしゃであるロベール・メナール事務じむ局長きょくちょうによってパリ設立せつりつされた。

概要がいよう

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世界せかいなか拘禁こうきんされたジャーナリストの救出きゅうしゅつ死亡しぼうした場合ばあい家族かぞく支援しえん各国かっこくメディア規制きせいうごきへの監視かんし警告けいこくおも活動かつどうとしている。2002ねん以降いこう、『世界せかい報道ほうどう自由じゆうランキング』(World press freedom index)を毎年まいとし発行はっこうしている。2006ねん11月には「インターネットのてき(Enemies of the Internet)」13カ国かこく発表はっぴょうし、2014ねん現在げんざいには19カ国かこくげられている。

近年きんねんでは中国ちゅうごくYahoo!Googleこく)にたいして、インターネット検閲けんえつをしないように要請ようせいしたことがある[1]2008ねん4がつにはメナール事務じむ局長きょくちょう北京ぺきんオリンピック聖火せいかリレーを、実力じつりょくを以って妨害ぼうがいしたこと話題わだいになった。8月には、開会かいかいしきわせてちゅうフランス中国ちゅうごく大使館たいしかんまえでデモを計画けいかくしたが計画けいかくみとめられず、シャンゼリゼどおでの実行じっこうえている。

2007ねん台湾たいわん民主みんしゅ基金ききんかいからアジア民主みんしゅ人権じんけんしょう中国語ちゅうごくごばん英語えいごばん授与じゅよされた。

2009ねん6月のイラン大統領だいとうりょう選挙せんきょかんして、マフムード・アフマディーネジャード大統領だいとうりょう当時とうじ)の陣営じんえいによる、検閲けんえつ報道ほうどう関係かんけいしゃ取締とりしまりがおこなわれたとして、選挙せんきょ結果けっか不承認ふしょうにん各国かっこくびかけている。

一方いっぽう日本にっぽんたいしては従来じゅうらいから記者きしゃクラブ制度せいどを「排他はいたてき報道ほうどう自由じゆう阻害そがいしている」とつよ批判ひはんしているほか、2011ねん福島ふくしまだいいち原子力げんしりょく発電はつでんしょ事故じこ関連かんれんした報道ほうどう規制きせい特定とくてい秘密ひみつ保護ほごほうなど、日本国にっぽんこく政府せいふ情報じょうほう公開こうかい不透明ふとうめいさ、法律ほうりつによる報道ほうどう公平こうへいせい維持いじたいして警告けいこくはっしている[2]

2022ねん12月14にち取材しゅざい活動かつどうなどが原因げんいん拘束こうそくされているジャーナリストが、12月1にち時点じてんで533にん記録きろくしたと発表はっぴょうした。1995ねん調査ちょうさ開始かいし以来いらい最多さいた最多さいたとなるのは2021ねんの488にんつづき2ねん連続れんぞくくにべつ最多さいた中国ちゅうごくで110にん、ついでミャンマーの62にん、イランの47にんつづく。また殺害さつがいされたジャーナリストは57にん、うち8にんはウクライナでいのちとした[3]

財源ざいげん

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資金しきん全体ぜんたいの19%はアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくカナダおよ西にしヨーロッパの各国かっこく政府せいふおよび組織そしきからており、メナール事務じむ局長きょくちょうによれば、予算よさんの11%がフランス政府せいふ欧州おうしゅう安全あんぜん保障ほしょう協力きょうりょく機構きこう国際こくさい連合れんごう教育きょういく科学かがく文化ぶんか機関きかんフランコフォニー国際こくさい機関きかんなどからの政治せいじ援助えんじょであり、フランス政府せいふからの寄付きふは4.8%をめる。また、さまざまな個人こじん寄付きふけており、ソロス財団ざいだんオープン・ソサエティ財団ざいだん)、全米ぜんべい民主みんしゅ主義しゅぎ基金ききん(NED)、自由じゆうキューバセンターなどがふくまれるほか広告こうこく会社かいしゃSaatchi & Saatchi広告こうこくキャンペーン(たとえばアルジェリアにおける検閲けんえつ問題もんだいなどについて)を無料むりょうおこなっていることでられる。

なお、NEDと自由じゆうキューバセンター[注釈ちゅうしゃく 1]が、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく連邦れんぽう政府せいふによって設置せっちされていることかんしては、フランス部門ぶもんのダニエル・ジャンカふく代表だいひょう[注釈ちゅうしゃく 2]国境こっきょうなき記者きしゃだん中立ちゅうりつせいそこなっていない」とべている。

インターネットのてき

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ネット検閲けんえつなど、情報じょうほう統制とうせいおこなっているくに国境こっきょうなき記者きしゃだん調査ちょうさしたものである。

下表かひょうは、2006ねんから2014ねんまでにインターネットてきEnemies of the Internetひょうちゅうでは「てき」)もしくはかん対象たいしょうCountries Under Surveillanceひょうちゅうでは「監視かんし」)としてげられたくに一覧いちらんである[4]ひょうちゅうの「解除かいじょ」は、てきもしくはかん対象たいしょう指定していから解除かいじょされたことをしめす。解除かいじょ再度さいどてきもしくはかん対象たいしょうとして指定していされたくに存在そんざいする。

国名こくめい 2014 2013 2012 2011 2010 2009 2008 2007 2006
イランの旗 イラン てき てき てき てき てき てき てき てき てき
 キューバ てき てき てき てき てき てき てき てき てき
朝鮮民主主義人民共和国の旗 北朝鮮きたちょうせん てき てき てき てき てき てき てき てき てき
サウジアラビアの旗 サウジアラビア てき てき てき てき てき てき てき てき てき
シリアの旗 シリア てき てき てき てき てき てき てき てき てき
トルクメニスタンの旗 トルクメニスタン てき てき てき てき てき てき てき てき てき
ウズベキスタンの旗 ウズベキスタン てき てき てき てき てき てき てき てき てき
 ベトナム てき てき てき てき てき てき てき てき てき
中華人民共和国の旗 中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく てき てき てき てき てき てき てき
 ベラルーシ てき てき てき 監視かんし 監視かんし 監視かんし てき てき てき
バーレーンの旗 バーレーン てき てき てき 監視かんし 解除かいじょ 監視かんし 監視かんし
アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長しゅちょうこく連邦れんぽう てき 監視かんし 監視かんし 監視かんし 監視かんし 監視かんし 監視かんし
インドの旗 インド てき 監視かんし 監視かんし 監視かんし 監視かんし 監視かんし 監視かんし
ロシアの旗 ロシア てき 監視かんし 監視かんし 監視かんし 監視かんし
エチオピアの旗 エチオピア てき
イギリスの旗 イギリス てき
パキスタンの旗 パキスタン てき
スーダンの旗 スーダン てき
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく てき
 エジプト 監視かんし 監視かんし 監視かんし 監視かんし てき てき てき てき てき
チュニジアの旗 チュニジア 監視かんし 監視かんし 監視かんし 監視かんし てき てき てき てき てき
カザフスタンの旗 カザフスタン 監視かんし 監視かんし 監視かんし 監視かんし 監視かんし 監視かんし 監視かんし
タイ王国の旗 タイ 監視かんし 監視かんし 監視かんし 監視かんし 監視かんし 監視かんし 監視かんし
オーストラリアの旗 オーストラリア 監視かんし 監視かんし 監視かんし 監視かんし 監視かんし 監視かんし
大韓民国の旗 韓国かんこく 監視かんし 監視かんし 監視かんし 監視かんし 監視かんし 監視かんし
トルコの旗 トルコ 監視かんし 監視かんし 監視かんし 監視かんし 監視かんし
エリトリアの旗 エリトリア 監視かんし 監視かんし 監視かんし 監視かんし 解除かいじょ 監視かんし 監視かんし
スリランカの旗 スリランカ 監視かんし 監視かんし 監視かんし 監視かんし 解除かいじょ 監視かんし 監視かんし
マレーシアの旗 マレーシア 監視かんし 監視かんし 監視かんし 監視かんし 解除かいじょ 監視かんし 監視かんし
フランスの旗 フランス 監視かんし 監視かんし 監視かんし 監視かんし
ミャンマーの旗 ミャンマー 解除かいじょ てき てき てき てき てき てき てき てき
リビアの旗 リビア 解除かいじょ 監視かんし 解除かいじょ 監視かんし
ベネズエラの旗 ベネズエラ 解除かいじょ 監視かんし
イエメンの旗 イエメン 解除かいじょ 監視かんし 監視かんし
ヨルダンの旗 ヨルダン 解除かいじょ 監視かんし
タジキスタンの旗 タジキスタン 解除かいじょ 監視かんし

北朝鮮きたちょうせんでは、朝鮮総連ちょうせんそうれんひとし好意こういてきサイト以外いがい遮断しゃだん中国ちゅうごくではグレート・ファイアウォールによるネット検閲けんえつ、サウジアラビアではイスラエルこくのサイトを遮断しゃだんしていることが理由りゆうげられる。アメリカでは2013ねん発覚はっかくしたNSAによる「PRISM」の問題もんだい、イギリスではGCHQのデータ監視かんしシステム、ロシアではFSBによる統制とうせいおこなわれていることが要因よういんとなっている。

オーストラリアでは検閲けんえつ合法ごうほうおよ検閲けんえつ実施じっしなど、韓国かんこくでは実名じつめいせいによる匿名とくめいせい欠如けつじょ、ネットにかんする不可解ふかかい事実じじつなどが理由りゆうとされている。

世界せかい報道ほうどう自由じゆうランキング

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2022ねん 世界せかい報道ほうどう自由じゆうランキング[5]

2002ねん以降いこう毎年まいとし14の団体だんたいと130にん特派とくはいん、ジャーナリスト、調査ちょうさいん法律ほうりつ専門せんもん人権じんけん活動かつどうらが、それぞれのくに報道ほうどう自由じゆうのレベルを評価ひょうかするため、50の質問しつもん回答かいとうする形式けいしき指標しひょう作成さくせいされる。その指標しひょうもとづいて発行はっこうされたリストが世界せかい報道ほうどう自由じゆうランキング(World Press Freedom Index)である。

ウェブサイトじょう調査ちょうさ方法ほうほうやスコアの計算けいさんしき[6]、アンケートの質問しつもん項目こうもくなどを公開こうかいしている[7]

日本にっぽん順位じゅんい

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国境こっきょうなき記者きしゃだんによる世界せかい報道ほうどう自由じゆうランキングにおける日本にっぽん順位じゅんい[8]
とし 順位じゅんい 当時とうじ首相しゅしょう
2002 26 [9] 小泉こいずみ純一郎じゅんいちろう
2003 44 [10]
2004 42 [11]
2005 37 [12]
2006 51 [13]
2007 37 [14] 安倍晋三あべしんぞう
2008 29 [15] 福田ふくだ康夫やすお
2009 17 [16] 麻生あそう太郎たろう
2010 11 [17] 鳩山はとやま由紀夫ゆきお
2011 発表はっぴょうなし) かん直人なおと
2012 22 [18] 野田のだ佳彦よしひこ
2013 53 [19] 安倍晋三あべしんぞう
2014 59 [20]
2015 61 [21]
2016 72 [22]
2017 72 [23]
2018 67 [24]
2019 67 [25]
2020 66 [26]
2021 67[27] かんよしえら
2022 71[28] 岸田きしだ文雄ふみお
2023 68[29]

日本にっぽんも、2010ねん民主党みんしゅとう政権せいけん鳩山はとやま内閣ないかく当時とうじ)までいちけただい指標しひょうつづ世界せかいなかでもトップクラスの順位じゅんいほこっていたが、2010ねん尖閣諸島せんかくしょとう中国ちゅうごく漁船ぎょせん衝突しょうとつ映像えいぞう流出りゅうしゅつ事件じけんや、2011ねん東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしまだいいち原子力げんしりょく発電はつでんしょ事故じこをはじめとした報道ほうどう不透明ふとうめいさや政府せいふなどから開示かいじされる情報じょうほうりょうすくなさ、記者きしゃクラブ制度せいど閉鎖へいさせい2013ねんだい2安倍あべ内閣ないかく当時とうじ)には特定とくてい秘密ひみつ保護ほごほう制定せいていなどを理由りゆうとして[30]年々ねんねん指標しひょうつづけており順位じゅんいも11から2016ねんだい3安倍あべ内閣ないかく)にはついに180カ国かこくちゅう72までとしている[31]

順位じゅんいは2016ねん時点じてんでは憲法けんぽう裁判所さいばんしょ権限けんげん大幅おおはば制限せいげんする法律ほうりつつくり、公共こうきょう放送ほうそう通信つうしんしゃ国有こくゆう幹部かんぶ人事じんじ掌握しょうあくする報道ほうどう機関きかん独立どくりつせい制限せいげんする法案ほうあん成立せいりつさせ、公共こうきょう放送ほうそうのトップも交代こうたいさせたランキング47のポーランド、裁判官さいばんかん退職たいしょく年齢ねんれいはやめたりメディア規制きせい次々つぎつぎった67のハンガリー、中国共産党ちゅうごくきょうさんとう批判ひはんてき書籍しょせき出版しゅっぱん販売はんばいおこなっていた書店しょてん関係かんけいしゃ5にん失踪しっそう中国ちゅうごく当局とうきょく強制きょうせいてき連行れんこうした可能かのうせい指摘してきされている70香港ほんこんなどよりひくくなっている[32]。なお、日本にっぽんは「問題もんだい状態じょうたい」に指定していされている。

一方いっぽう、アメリカの人権じんけん団体だんたいフリーダム・ハウス」の発表はっぴょうする「報道ほうどう自由じゆうランキング」では199カ国かこくちゅう48(2017ねん)で、「報道ほうどう自由じゆうがある」という評価ひょうかである[33]

両者りょうしゃあいだ評価ひょうかことなる一因いちいんとして、前者ぜんしゃ質的しつてき調査ちょうさ当該とうがいこく報道ほうどう関係かんけいしゃ弁護士べんごし研究けんきゅうしゃなどへのアンケートに依存いぞんしており、これらのグループの自国じこく政府せいふへの感情かんじょうとうによって評価ひょうか左右さゆうされることが指摘してきされている(後述こうじゅつ[34]

世界せかい報道ほうどう自由じゆうランキングにおける日本にっぽん順位じゅんいたいする批判ひはん

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  • NEWSポストセブンでは、「報道ほうどう自由じゆうはタンザニア以下いか?国境こっきょうなき記者きしゃだん順位じゅんいかた」(2016.06.20)において、2010ねんに11だった日本にっぽんが2016ねんには香港ほんこんなどよりひくい72までげたことに疑問ぎもんていし、国境こっきょうなき記者きしゃだんアジア太平洋たいへいようデスクのベンジャミン・イシュマル順位じゅんい下落げらく理由りゆういている。それによると、「イシュマルから英文えいぶんメールで回答かいとうせられ、『日本にっぽん回答かいとうしゃが、以前いぜんよりきびしく評価ひょうかしたということだ』とし、わざわざ大文字おおもじで『THEY』とき、『“かれら”がそうこたえたからこうなったのだ』とコメントした」とほうじた[35]。その「かれら」について、回答かいとうしゃ人選じんせんかかわった国境こっきょうなき記者きしゃだん日本にっぽん瀬川せかわ牧子まきこ特派とくはいんも、「20にん回答かいとうしゃ個人こじんめいすことはできません」とこたえている[35]どう記事きじ須田すだ慎一郎しんいちろうが「民主党みんしゅとう政権せいけん時代じだい記者きしゃクラブが開放かいほうされて、オープンな記者きしゃ会見かいけんになったが、自民党じみんとう政権せいけんになったらもともどり、結果けっかてきされた外国がいこくじんジャーナリストがいかり、それがランキングに影響えいきょうあたえたのではないか」「秘密ひみつ保護ほごほうでなくマスコミが記者きしゃクラブれないのが問題もんだい」などとっている[35]
  • もとフジテレビの安倍あべ宏行ひろゆき報道ほうどう自由じゆうランキングで日本にっぽん順位じゅんいげた理由りゆうとして、政府せいふ圧力あつりょくというよりは順位じゅんい低下ていか理由りゆうにあるとして、2011ねんフジテレビ抗議こうぎデモ以降いこうテレビ局てれびきょくがネット炎上えんじょうおそれて「無駄むだ批判ひはんまねくような番組ばんぐみ自粛じしゅくしよう」という空気くうき蔓延まんえんし、忖度そんたくなどが横行おうこうしているからだとした。批判ひはんおそれるあまりニュースのバラエティー邁進まいしんしている放送ほうそうきょく怠慢たいまんであるとしている[36]
  • 小川おがわ榮太郎えいたろう国境こっきょうなき記者きしゃだん電通でんつう癒着ゆちゃくしていると主張しゅちょうしている。また報道ほうどう自由じゆうランキングについては調査ちょうさ方法ほうほう内容ないよう根拠こんきょ公表こうひょうされていないとし、「これだけおおきな調査ちょうさをしているのなら、だれかかわっていてどんな調査ちょうさをしているのかを公表こうひょうしてもらわないとこまります」とべている[37]
  • 窪田くぼたじゅんせいも2016ねん日本にっぽん順位じゅんい72日本にっぽん報道ほうどう環境かんきょう客観きゃっかんてき評価ひょうかしたのではなく、日本にっぽん報道ほうどう環境かんきょう改革かいかくをさせるための「情報じょうほう操作そうさ」であると主張しゅちょうした[38]
  • 政府せいふ批判ひはんてきなジャーナリストである江川えがわ紹子も、「(日本にっぽんよりランク上位じょういの)国々くにぐによりも、『日本にっぽん報道ほうどう自由じゆうひくい』とわれても、ピンとこないのが本当ほんとうのところである」とした。またアンケートについて「主観しゅかんはいいがおおいわりに、どういうひとたちがえらばれ、どのように評価ひょうか対象たいしょうっているのかもよくからない」「評価ひょうかのために一定いっていのものさしが各国かっこくてられているかも不明ふめいだ」としたうえで「漠然ばくぜんとした『報道ほうどう自由じゆう』をくらべた『国境こっきょうなき』のランキングからは、わたし自身じしんまなぶところがあまりかんじられない」「ランクのひくさに衝撃しょうげきける必要ひつようもないのではないか」とひょうしている[32]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ キューバ革命かくめいこうアメリカに亡命ぼうめいしたキューバじんたちにより、キューバの“民主みんしゅ”のためにつくられた団体だんたい
  2. ^ NGO「Les Amis du Monde diplomatique」(レ・ザミ・デュ・モンド・ディプロマティーク、世界せかい外交がいこうかんとも)のふく代表だいひょうでもある。

出典しゅってん

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  1. ^ Google launches censored version of its search-engine
  2. ^ Japan - Reporters Without Borders
  3. ^ 拘束こうそくされたジャーナリスト、2ねん連続れんぞく最多さいた 「国境こっきょうなき記者きしゃだん発表はっぴょう朝日新聞あさひしんぶんデジタル”. 朝日新聞あさひしんぶん. 2022ねん12月15にち閲覧えつらん
  4. ^ Enemies of the Internet - Reporters Without Borders
  5. ^ 2022 World Press Freedom Index”. Reporters Without Borders (2022ねん). 2022ねん5がつ3にち閲覧えつらん
  6. ^ Detailed Methodology”. Reporters Without Borders for Freedom of Information. 2016ねん8がつ18にち閲覧えつらん
  7. ^ Index Questionnaire”. Reporters Without Borders for Freedom of Information. 2017ねん5がつ9にち閲覧えつらん
  8. ^ 北野きたの隆一りゅういち大島おおしまたかし青田あおた秀樹ひでき (2016ねん4がつ24にち). 報道ほうどう自由じゆう海外かいがいから警鐘けいしょう NGO「たい首相しゅしょう自主じしゅ規制きせい」”. 朝日新聞あさひしんぶん. http://digital.asahi.com/articles/ASJ4Q572BJ4QULZU006.html 2016ねん4がつ28にち閲覧えつらん 
  9. ^ Reporters Without Borders publishes the first worldwide press freedom index (October 2002)”. Reporters Without Borders for Freedom of Information. 2016ねん8がつ16にち閲覧えつらん
  10. ^ Second world press freedom ranking (October 2003)”. Reporters Without Borders for Freedom of Information. 2016ねん8がつ16にち閲覧えつらん
  11. ^ Third Annual Worldwide Press Freedom Index (2004)”. Reporters Without Borders for Freedom of Information. 2016ねん8がつ16にち閲覧えつらん
  12. ^ Worldwide Press Freedom Index 2005”. Reporters Without Borders for Freedom of Information. 2016ねん8がつ16にち閲覧えつらん
  13. ^ Worldwide Press Freedom Index 2006”. Reporters Without Borders for Freedom of Information. 2016ねん8がつ16にち閲覧えつらん
  14. ^ Worldwide Press Freedom Index 2007”. Reporters Without Borders for Freedom of Information. 2016ねん8がつ16にち閲覧えつらん
  15. ^ World Press Freedom Index 2008”. Reporters Without Borders for Freedom of Information. 2016ねん8がつ16にち閲覧えつらん
  16. ^ World Press Freedom Index 2009”. Reporters Without Borders for Freedom of Information. 2016ねん8がつ16にち閲覧えつらん
  17. ^ World Press Freedom Index 2010”. Reporters Without Borders for Freedom of Information. 2016ねん8がつ16にち閲覧えつらん
  18. ^ World Press Freedom Index 2011/12”. Reporters Without Borders for Freedom of Information. 2016ねん8がつ16にち閲覧えつらん
  19. ^ World Press Freedom Index 2013”. Reporters Without Borders for Freedom of Information. 2016ねん8がつ16にち閲覧えつらん
  20. ^ World Press Freedom Index 2014”. Reporters Without Borders for Freedom of Information. 2016ねん8がつ16にち閲覧えつらん
  21. ^ 2015 World Press Freedom Index”. Reporters Without Borders for Freedom of Information. 2017ねん5がつ2にち閲覧えつらん
  22. ^ 2016 World Press Freedom Index”. Reporters Without Borders for Freedom of Information. 2017ねん5がつ2にち閲覧えつらん
  23. ^ 2017 World Press Freedom Index”. Reporters Without Borders for Freedom of Information. 2017ねん5がつ2にち閲覧えつらん
  24. ^ 2017 World Press Freedom Index”. Reporters Without Borders for Freedom of Information. 2018ねん5がつ3にち閲覧えつらん
  25. ^ 2019 World Press Freedom Index”. Reporters Without Borders for Freedom of Information. 2019ねん12月29にち閲覧えつらん
  26. ^ 2020 World Press Freedom Index”. Reporters Without Borders for Freedom of Information. 2020ねん4がつ22にち閲覧えつらん
  27. ^ 2021 World Press Freedom Index”. Reporters Without Borders for Freedom of Information. 2021ねん4がつ20日はつか閲覧えつらん
  28. ^ 2022 World Press Freedom Index”. Reporters Without Borders. 2022ねん5がつ6にち閲覧えつらん
  29. ^ 2023 World Press Freedom Index”. Reporters Without Borders. 2023ねん5がつ4にち閲覧えつらん
  30. ^ 秘密ひみつ保護ほごほうとはなにか?〜その危険きけんせい問題もんだいてん” (PDF). 日本にっぽん弁護士べんごし連合れんごうかい. 2014ねん4がつ30にち閲覧えつらん
  31. ^ 報道ほうどう自由じゆう日本にっぽん転落てんらくまらず 海外かいがいからきびしい指摘してき 朝日新聞あさひしんぶん 2016ねん4がつ20日はつか
  32. ^ a b 日本にっぽんの「報道ほうどう自由じゆう」をかんがえる〜本当ほんとう問題もんだいはどこにあるのか 2016ねん4がつ27にち
  33. ^ Freedom of the Press 2017 Press Freedom's Dark Horizon Freedom House 2017ねん4がつ18にち
  34. ^ 本田ほんだ康博やすひろ. “報道ほうどう自由じゆうランキングはどうかたよっているのか”. オピニオンサイト「iRONNA(いろんな)」. 2021ねん3がつ2にち閲覧えつらん
  35. ^ a b c NEWSポストセブン「報道ほうどう自由じゆうはタンザニア以下いか?国境こっきょうなき記者きしゃだん順位じゅんいかた」(2016.06.20)
  36. ^ 報道ほうどう自由じゆう 批判ひはんおそ萎縮いしゅくするテレビジャーナリズム 安倍あべ宏行ひろゆき iRONNA 2016.6.12
  37. ^ 月刊げっかんHanada』2016ねん7がつごう
  38. ^ 窪田くぼたじゅんせい (2016ねん5がつ10日とおか). “報道ほうどう自由じゆうランキングが「72」だった、これだけの理由りゆう(3/4)”. ITmediaビジネスオンライン. ITmedia. 2016ねん11月8にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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