出典 しゅってん は列挙 れっきょ するだけでなく、脚注 きゃくちゅう などを用 もち いてどの記述 きじゅつ の情報 じょうほう 源 げん であるかを明記 めいき してください。記事 きじ の信頼 しんらい 性 せい 向上 こうじょう にご協力 きょうりょく をお願 ねが いいたします。(2018年 ねん 4月 がつ )
OECD生徒 せいと の学習 がくしゅう 到達 とうたつ 度 ど 調査 ちょうさ (OECDせいとのがくしゅうとうたつどちょうさ、英語 えいご : P rogramme for I nternational S tudent A ssessment, PISA )とは、経済 けいざい 協力 きょうりょく 開発 かいはつ 機構 きこう (OECD)による国際 こくさい 的 てき な生徒 せいと の学習 がくしゅう 到達 とうたつ 度 ど 調査 ちょうさ のこと。日本 にっぽん では「国際 こくさい 学習 がくしゅう 到達 とうたつ 度 ど 調査 ちょうさ 」とも言 い われるが、英語 えいご の原文 げんぶん は『国際 こくさい 生徒 せいと 評価 ひょうか のためのプログラム 』である。
この項 こう では概要 がいよう 、調査 ちょうさ 方法 ほうほう ならびにその直接的 ちょくせつてき 結果 けっか についてのみ述 の べる。文部 もんぶ 科学 かがく 省 しょう による詳細 しょうさい な結果 けっか や、PISA自体 じたい については外部 がいぶ リンク を、結果 けっか の評価 ひょうか 、解釈 かいしゃく 、影響 えいきょう 等 とう については関連 かんれん 項目 こうもく を参照 さんしょう されたい。
OECD 加盟 かめい 国 こく の多 おお くで義務 ぎむ 教育 きょういく の終了 しゅうりょう 段階 だんかい にある15歳 さい の生徒 せいと を対象 たいしょう に、読解 どっかい 力 りょく 、数学 すうがく 知識 ちしき 、科学 かがく 知識 ちしき 、問題 もんだい 解決 かいけつ を調査 ちょうさ するもの。国際 こくさい 比較 ひかく により教育 きょういく 方法 ほうほう を改善 かいぜん し標準 ひょうじゅん 化 か する観点 かんてん から、生徒 せいと の成績 せいせき を研究 けんきゅう することを目的 もくてき としている。調査 ちょうさ プログラムの開発 かいはつ が1997年 ねん に始 はじ まり、第 だい 1回 かい 調査 ちょうさ は2000年 ねん 、以後 いご 3年 ねん 毎 ごと に調査 ちょうさ することになっている。2000年 ねん の第 だい 1回 かい 調査 ちょうさ 、2003年 ねん の第 だい 2回 かい 調査 ちょうさ 、2006年 ねん の第 だい 3回 かい 調査 ちょうさ の結果 けっか については、国際 こくさい 報告 ほうこく 書 しょ をもとに日本 にっぽん 国内 こくない 向 む けに翻訳 ほんやく した形 かたち で国立 こくりつ 教育 きょういく 政策 せいさく 研究所 けんきゅうじょ が編纂 へんさん し、ぎょうせい から出版 しゅっぱん されている。
調査 ちょうさ は、毎回 まいかい メインテーマが存在 そんざい し、読解 どっかい 力 りょく 、数学 すうがく 的 てき 知識 ちしき 、科学 かがく 的 てき 知識 ちしき の順番 じゅんばん でメインテーマが移 うつ っていく。そのため、2000年 ねん は読解 どっかい 力 りょく 、2003年 ねん は数学 すうがく 的 てき リテラシー、2006年 ねん は科学 かがく 的 てき リテラシー、2009年 ねん は読解 どっかい 力 りょく 、2012年 ねん は数学 すうがく 的 てき リテラシーをメインテーマとして扱 あつか っており、2015年 ねん は科学 かがく 的 てき リテラシーをメインテーマで扱 あつか う予定 よてい である[1] 。
調査 ちょうさ データファイルがすべて公開 こうかい されており、OECD PISA公式 こうしき ウェブサイト より入手 にゅうしゅ 可能 かのう である[2] 。
調査 ちょうさ 開始 かいし 時 じ において、15歳 さい 3カ月 かげつ から16歳 さい 2カ月 かげつ の生徒 せいと がテストされる。学年 がくねん は考慮 こうりょ されない。自宅 じたく 学習 がくしゅう 者 しゃ は除 のぞ き学校 がっこう 教育 きょういく に参加 さんか している者 もの のみが対象 たいしょう 。しかし2006年 ねん には、いくつかの国 くに で学年 がくねん を基準 きじゅん にしたサンプルが用 もち いられた。
生徒 せいと 達 たち は各 かく 2時 じ 間 あいだ の自記 じき 式 しき 試験 しけん を行 おこな う。試験 しけん の一部 いちぶ は複数 ふくすう 選択肢 せんたくし 式 しき の問 とい で、一部 いちぶ は全 ぜん 記述 きじゅつ 式 しき である。全部 ぜんぶ で6時 じ 間 あいだ 半 はん の試験 しけん があるが、生徒 せいと 達 たち はすべての問 とい を答 こた えるわけではなく一部 いちぶ である。また生徒 せいと は、学習 がくしゅう 習慣 しゅうかん や、学習 がくしゅう 動機 どうき (motivation)、家族 かぞく など彼 かれ らの属性 ぞくせい に関 かん する問 とい にも答 こた える。また学校 がっこう の管理 かんり 者 しゃ は、学校 がっこう の基本 きほん 属性 ぞくせい の特徴 とくちょう や財政 ざいせい 基盤 きばん 等 とう に関 かん する問 とい に記入 きにゅう する。
テスト問題 もんだい のサンプルはOECDのサイトから入手 にゅうしゅ 可能 かのう である[3] 。例 たと えば、サンプルテストの読解 どっかい 力 りょく の第 だい 2問 もん "Flu"(インフルエンザ)の第 だい 2.2問 もん では、文章 ぶんしょう を読 よ ませて文章 ぶんしょう がフレンドリーか否 ひ かを尋 たず ねる形式 けいしき の問題 もんだい となっているが、どちらで答 こた えても理由 りゆう 付 づ けが良 よ ければ正解 せいかい となる。さらに、「さし絵 え がマンガのようでかわいい」という理由 りゆう でフレンドリーという答 こた えも模範 もはん 解答 かいとう の一 ひと つとなっており、「さし絵 え 」という文章 ぶんしょう 外 がい のものも理由 りゆう になる。逆 ぎゃく に「さし絵 え の注射 ちゅうしゃ 器 き が怖 こわ い」という理由 りゆう でフレンドリーではないという答 こた えも模範 もはん 解答 かいとう の一 ひと つとなっている。
各 かく 年度 ねんど の結果 けっか を分析 ぶんせき するには通常 つうじょう 1年 ねん ほどの時間 じかん が必要 ひつよう である。第 だい 1回 かい の結果 けっか は2001年 ねん (OECD, 2001a)と2003年 ねん (OECD, 2003c)、そして各 かく テーマごとの分析 ぶんせき 結果 けっか も出 だ されている。第 だい 2回 かい の結果 けっか は2004年 ねん (OECD, 2004 OECD, 2004d)の2巻 かん が出 で ている。以下 いか の点数 てんすう はすべて、全 ぜん 参加 さんか 国 こく の平均 へいきん 点 てん が500点 てん となるように計算 けいさん した点数 てんすう である 。
* のついている表 ひょう は、その年 とし における調査 ちょうさ のメインテーマ
2000年 ねん 調査 ちょうさ [ 編集 へんしゅう ]
OECD加盟 かめい 国 こく 28か国 こく を含 ふく む32か国 こく 、約 やく 26万 まん 5000人 にん の生徒 せいと が参加 さんか 。各 かく 分野 ぶんや の上位 じょうい は以下 いか である。
読解 どっかい 力 りょく *
1.
フィンランド
546
2.
カナダ
534
3.
ニュージーランド
529
4.
オーストラリア
528
5.
アイルランド
527
6.
韓国 かんこく
525
7.
イギリス
523
8.
日本 にっぽん
522
9.
スウェーデン
516
10.
オーストリア
507
OECD 平均 へいきん
500
科学 かがく 的 てき リテラシー
1.
韓国 かんこく
552
2.
日本 にっぽん
550
3.
フィンランド
538
4.
イギリス
532
5.
カナダ
529
6.
ニュージーランド
528
オーストラリア
8.
オーストリア
519
9.
アイルランド
513
10.
スウェーデン
512
OECD 平均 へいきん
500
1999年 ねん には予備 よび 調査 ちょうさ が実施 じっし された。
2002年 ねん には、同 どう 一 いち 内容 ないよう で、OECDに加盟 かめい していないものの調査 ちょうさ に協賛 きょうさん する国々 くにぐに 11か国 こく で実施 じっし されている。
2003年 ねん 調査 ちょうさ [ 編集 へんしゅう ]
OECD加盟 かめい 国 こく 30か国 こく を含 ふく む41の国 くに と地域 ちいき 、27万 まん 5000人 にん の生徒 せいと が参加 さんか 。各 かく 分野 ぶんや の上位 じょうい は以下 いか である。
数学 すうがく 的 てき リテラシー*
1.
香港 ほんこん
550
2.
フィンランド
544
3.
韓国 かんこく
542
4.
オランダ
538
5.
リヒテンシュタイン
536
6.
日本 にっぽん
534
7.
カナダ
532
8.
ベルギー
529
9.
マカオ
527
スイス
OECD 平均 へいきん
500
読解 どっかい 力 りょく
1.
フィンランド
543
2.
韓国 かんこく
534
3.
カナダ
528
4.
オーストラリア
525
リヒテンシュタイン
6.
ニュージーランド
522
7.
アイルランド
515
8.
スウェーデン
514
9.
オランダ
513
10.
香港 ほんこん
510
OECD 平均 へいきん
494
科学 かがく 的 てき リテラシー
1.
フィンランド
548
日本 にっぽん
3.
香港 ほんこん
539
4.
韓国 かんこく
538
5.
リヒテンシュタイン
525
オーストラリア
7.
マカオ
525
8.
オランダ
524
9.
チェコ
523
10.
ニュージーランド
521
OECD 平均 へいきん
500
問題 もんだい 解決 かいけつ 能力 のうりょく
1.
韓国 かんこく
550
2.
フィンランド
548
香港 ほんこん
4.
日本 にっぽん
547
5.
ニュージーランド
533
6.
マカオ
532
7.
オーストラリア
530
8.
リヒテンシュタイン
529
カナダ
10.
ベルギー
525
2002年 ねん には予備 よび 調査 ちょうさ が実施 じっし された。
イギリス (イングランド )が調査 ちょうさ に充分 じゅうぶん な数 かず の生徒 せいと を集 あつ めることが出来 でき なかったため、テスト は実施 じっし されたものの、統計 とうけい 処理 しょり による国際 こくさい 比較 ひかく の中 なか には含 ふく まれていない(スコットランド は国際 こくさい 基準 きじゅん を満 み たしていた)。
問題 もんだい 解決 かいけつ 能力 のうりょく が初 はじ めて出題 しゅつだい された。
2006年 ねん 調査 ちょうさ [ 編集 へんしゅう ]
56の国 くに と地域 ちいき が参加 さんか 。各 かく 分野 ぶんや の上位 じょうい は以下 いか である。
数学 すうがく 的 てき リテラシー
1.
台湾 たいわん
549
2.
フィンランド
548
3.
香港 ほんこん
547
韓国 かんこく
5.
オランダ
531
6.
スイス
530
7.
カナダ
527
8.
マカオ
525
リヒテンシュタイン
10.
日本 にっぽん
523
OECD 平均 へいきん
498
読解 どっかい 力 りょく
1.
韓国 かんこく
556
2.
フィンランド
547
3.
香港 ほんこん
536
4.
カナダ
527
5.
ニュージーランド
521
6.
アイルランド
517
7.
オーストラリア
513
8.
リヒテンシュタイン
510
9.
ポーランド
508
10.
スウェーデン
507
OECD 平均 へいきん
492
科学 かがく 的 てき リテラシー*
1.
フィンランド
563
2.
香港 ほんこん
542
3.
カナダ
534
4.
台湾 たいわん
532
5.
エストニア
531
日本 にっぽん
7.
ニュージーランド
530
8.
オーストラリア
527
9.
オランダ
525
10.
リヒテンシュタイン
522
OECD 平均 へいきん
500
2009年 ねん 調査 ちょうさ [ 編集 へんしゅう ]
65の国 くに と地域 ちいき が参加 さんか 。各 かく 分野 ぶんや の上位 じょうい は以下 いか である。また、65の国 くに と地域 ちいき のうちの19の国 くに と地域 ちいき でデジタル読解 どっかい 力 りょく も実施 じっし された。
数学 すうがく 的 てき リテラシー
1.
上海 しゃんはい
600
2.
シンガポール
562
3.
香港 ほんこん
555
4.
韓国 かんこく
546
5.
台湾 たいわん
543
6.
フィンランド
541
7.
リヒテンシュタイン
536
8.
スイス
534
9.
日本 にっぽん
529
10.
カナダ
527
OECD 平均 へいきん
496
読解 どっかい 力 りょく *
1.
上海 しゃんはい
556
2.
韓国 かんこく
539
3.
フィンランド
536
4.
香港 ほんこん
533
5.
シンガポール
526
6.
カナダ
524
7.
ニュージーランド
521
8.
日本 にっぽん
520
9.
オーストリア
515
10.
オランダ
508
OECD 平均 へいきん
493
科学 かがく 的 てき リテラシー
1.
上海 しゃんはい
575
2.
フィンランド
554
3.
香港 ほんこん
549
4.
シンガポール
542
5.
日本 にっぽん
539
6.
韓国 かんこく
538
7.
ニュージーランド
532
8.
カナダ
529
9.
エストニア
528
10.
オーストリア
527
OECD 平均 へいきん
501
デジタル読解 どっかい 力 りょく
1.
韓国 かんこく
568
2.
ニュージーランド
537
オーストラリア
4.
日本 にっぽん
519
5.
香港 ほんこん
515
6.
アイスランド
512
7.
スウェーデン
510
8.
アイルランド
509
9.
ベルギー
507
10.
ノルウェー
500
2012年 ねん 調査 ちょうさ [ 編集 へんしゅう ]
65の国 くに と地域 ちいき が参加 さんか 。各 かく 分野 ぶんや の上位 じょうい は以下 いか である。また、そのうち32の国 くに と地域 ちいき がコンピューター使用 しよう 型 がた 調査 ちょうさ も行 おこな った。
数学 すうがく 的 てき リテラシー*
1.
上海 しゃんはい
613
2.
シンガポール
573
3.
香港 ほんこん
561
4.
台湾 たいわん
560
5.
韓国 かんこく
554
6.
マカオ
538
7.
日本 にっぽん
536
8.
リヒテンシュタイン
535
9.
スイス
531
10.
オランダ
523
OECD 平均 へいきん
494
読解 どっかい 力 りょく
1.
上海 しゃんはい
570
2.
香港 ほんこん
545
3.
シンガポール
542
4.
日本 にっぽん
538
5.
韓国 かんこく
536
6.
フィンランド
524
7.
アイルランド
523
8.
台湾 たいわん
523
9.
カナダ
523
10.
ポーランド
518
OECD 平均 へいきん
496
科学 かがく 的 てき リテラシー
1.
上海 しゃんはい
580
2.
香港 ほんこん
555
3.
シンガポール
551
4.
日本 にっぽん
547
5.
フィンランド
545
6.
エストニア
541
7.
韓国 かんこく
538
8.
ポーランド
528
9.
ベトナム
526
10.
カナダ
525
OECD 平均 へいきん
501
デジタル数学 すうがく 的 てき リテラシー
1.
シンガポール
580
2.
上海 しゃんはい
555
3.
韓国 かんこく
551
4.
香港 ほんこん
547
5.
マカオ
545
6.
日本 にっぽん
541
7.
台湾 たいわん
538
8.
カナダ
528
9.
エストニア
526
10.
ベルギー
525
デジタル読解 どっかい 力 りょく
1.
シンガポール
580
2.
韓国 かんこく
555
3.
香港 ほんこん
551
4.
日本 にっぽん
547
5.
カナダ
545
6.
上海 しゃんはい
541
7.
エストニア
538
8.
オーストラリア
528
9.
アイルランド
526
10.
台湾 たいわん
525
2015年 ねん 調査 ちょうさ [ 編集 へんしゅう ]
72の国 くに ・地域 ちいき が参加 さんか 。うち、OECD加盟 かめい 国 こく ・地域 ちいき が35、非 ひ 加盟 かめい 国 こく ・地域 ちいき が37だった。この年 とし から全面 ぜんめん 的 てき にコンピュータ使用 しよう 型 がた 調査 ちょうさ へと移行 いこう した。[4]
数学 すうがく 的 てき リテラシー
1.
シンガポール
564
2.
香港 ほんこん
548
3.
マカオ
544
4.
台湾 たいわん
542
5.
日本 にっぽん
532
6.
北京 ぺきん 、上海 しゃんはい 、江蘇 こうそ 、広東 かんとん
531
7.
韓国 かんこく
524
8.
スイス
521
9.
エストニア
520
10.
カナダ
516
OECD 平均 へいきん
490
読解 どっかい 力 りょく
1.
シンガポール
535
2.
香港 ほんこん
527
3.
カナダ
527
4.
フィンランド
526
5.
アイルランド
521
6.
エストニア
519
7.
韓国 かんこく
517
8.
日本 にっぽん
516
9.
ノルウェー
513
10.
ニュージーランド
509
OECD 平均 へいきん
493
科学 かがく 的 てき リテラシー*
1.
シンガポール
556
2.
日本 にっぽん
538
3.
エストニア
534
4.
台湾 たいわん
532
5.
フィンランド
531
6.
マカオ
529
7.
カナダ
528
8.
香港 ほんこん
523
9.
北京 ぺきん 、上海 しゃんはい 、江蘇 こうそ 、広東 かんとん
518
10.
韓国 かんこく
516
OECD 平均 へいきん
493
2018年 ねん 調査 ちょうさ [ 編集 へんしゅう ]
2018 年 ねん に 79 か国 こく ・地域 ちいき (OECD 加盟 かめい 37 か国 こく ,非 ひ 加盟 かめい 42 か国 こく ・地域 ちいき ),約 やく 60 万 まん 人 にん の生徒 せいと を 対象 たいしょう に調査 ちょうさ を実施 じっし 。PISA2018の読解 どっかい 力 りょく において、504点 てん (15位 い )であるが、信頼 しんらい 区間 くかん は499~509点 てん 、有意 ゆうい 差 さ のない順位 じゅんい は11位 い ~20位 い 。数学 すうがく リテラシー522〜532点 てん で5位 い 〜8位 い 。科学 かがく リテラシー524〜534点 てん で4位 い 〜5位 い [5]
[6] 。
日本 にっぽん の読解 どっかい 力 りょく は各 かく 分野 ぶんや 、上位 じょうい 以下 いか である。
数学 すうがく 的 てき リテラシー
1.
北京 ぺきん 、上海 しゃんはい 、江蘇 こうそ 、広東 かんとん
591
2.
シンガポール
569
3.
マカオ
558
4.
香港 ほんこん
551
5.
台湾 たいわん
531
6.
韓国 かんこく
526
7.
エストニア
523
8.
日本 にっぽん
522
9.
オランダ
519
10.
ポーランド
516
OECD 平均 へいきん
489
読解 どっかい 力 りょく *
1.
北京 ぺきん 、上海 しゃんはい 、江蘇 こうそ 、広東 かんとん
555
2.
シンガポール
549
3.
マカオ
525
4.
香港 ほんこん
524
5.
エストニア
523
6.
カナダ
520
7.
フィンランド
520
8.
アイルランド
518
9.
韓国 かんこく
514
10.
ポーランド
512
OECD 平均 へいきん
487
科学 かがく 的 てき リテラシー
1.
北京 ぺきん 、上海 しゃんはい 、江蘇 こうそ 、広東 かんとん
590
2.
シンガポール
551
3.
マカオ
544
4.
エストニア
530
5.
日本 にっぽん
524
6.
フィンランド
522
7.
韓国 かんこく
519
8.
カナダ
518
9.
香港 ほんこん
517
10.
台湾 たいわん
516
OECD 平均 へいきん
489
2022年 ねん 調査 ちょうさ [ 編集 へんしゅう ]
定期 ていき サイクルでは2021年 ねん に実施 じっし 予定 よてい だったが、COIVD-19によるパンデミックの影響 えいきょう で1年 ねん 延期 えんき された。2022 年 ねん に 81 か国 こく ・地域 ちいき ,約 やく 70 万 まん 人 にん の生徒 せいと を 対象 たいしょう に調査 ちょうさ を実施 じっし 。
数学 すうがく 的 てき リテラシー*
1.
シンガポール
575
2.
マカオ
552
3.
台湾 たいわん
547
4.
香港 ほんこん
540
5.
日本 にっぽん
536
6.
韓国 かんこく
527
7.
エストニア
510
8.
スイス
508
9.
カナダ
497
10.
オランダ
493
OECD 平均 へいきん
472
読解 どっかい 力 りょく
1.
シンガポール
543
2.
アイルランド
516
3.
日本 にっぽん
516
4.
韓国 かんこく
515
5.
台湾 たいわん
515
6.
エストニア
511
7.
マカオ
510
8.
カナダ
507
9.
アメリカ
504
10.
ニュージーランド
501
OECD 平均 へいきん
476
科学 かがく 的 てき リテラシー
1.
シンガポール
561
2.
日本 にっぽん
547
3.
マカオ
543
4.
台湾 たいわん
537
5.
韓国 かんこく
528
6.
エストニア
526
7.
香港 ほんこん
520
8.
カナダ
515
9.
フィンランド
511
10.
オーストラリア
507
OECD 平均 へいきん
485
統計 とうけい 学者 がくしゃ が指摘 してき する問題 もんだい 点 てん [ 編集 へんしゅう ]
ラッシュモデルの問題 もんだい [ 編集 へんしゅう ]
PISAでは、参加 さんか 国 こく 65カ国 かこく の各国 かっこく で約 やく 4,000人 にん の児童 じどう が2時 じ 間 あいだ のテストを受 う ける。しかし、各 かく 学校 がっこう の少数 しょうすう の生徒 せいと だけが解答 かいとう する。これは、PISAが学力 がくりょく 測定 そくてい するにあたって、一人 ひとり の児童 じどう が解答 かいとう できる上限 じょうげん (約 やく 4時 じ 間 あいだ 半 はん のテスト)以上 いじょう の問題 もんだい を作成 さくせい し、そしてそれを別々 べつべつ の試験 しけん 問題 もんだい に配分 はいぶん するためである。また、PISAはラッシュモデルという統計 とうけい 法 ほう を用 もち いて生徒 せいと の能力 のうりょく を推定 すいてい するが、生徒 せいと の回答 かいとう から、その生徒 せいと が他 た の質問 しつもん への回答 かいとう する場合 ばあい を拡張 かくちょう して推定 すいてい する[7] 。
コペンハーゲン大学 だいがく の統計 とうけい 学者 がくしゃ スヴェンド・クライナーは、ラッシュモデルを作 つく ったデンマークの数学 すうがく 者 しゃ ゲオルク・ラッシュ の門下生 もんかせい であり、40年間 ねんかん ラッシュに協力 きょうりょく しており、ラッシュモデルの利点 りてん と欠点 けってん については正確 せいかく に理解 りかい していた[8] 。だからこそPISAの問題 もんだい 点 てん を批判 ひはん しているという[8] 。クライナーによれば、ラッシュモデルを有効 ゆうこう に使用 しよう するには、質問 しつもん がすべての参加 さんか 国 こく でまったく同 おな じように機能 きのう する必要 ひつよう があり、質問 しつもん が国 くに によって難易 なんい 度 ど が異 こと なる場合 ばあい 、つまり技術 ぎじゅつ 的 てき に機能 きのう の違 ちが い(DIF)がある場合 ばあい は、ラッシュモデルを使 つか うべきではないという[8] 。クライナーは、とりわけPISAの読解 どっかい 力 りょく テストはまったく信頼 しんらい できず、デンマークの子供 こども にとってのデンマーク語 ご と、中国 ちゅうごく の子供 こども にとっての中国 ちゅうごく 語 ご の難易 なんい 度 ど が同一 どういつ であるという想定 そうてい には矛盾 むじゅん があり、言語 げんご の違 ちが いと文化 ぶんか の違 ちが いの両方 りょうほう が難易 なんい 度 ど に影響 えいきょう を与 あた えるだめ、PISAでは違 ちが う国 くに でまったく同 おな じように機能 きのう する質問 しつもん はなかったと言 い う[7] 。クライナーの2010年 ねん のラッシュモデルによるPISAデータ分析 ぶんせき では、質問 しつもん によって国 くに のランキングが大 おお きく異 こと なり、異 こと なる国 くに でまったく同 おな じように機能 きのう する項目 こうもく は発見 はっけん できず、ラッシュモデルを適切 てきせつ に機能 きのう させるには変数 へんすう が大 おお きすぎることが分 わ かった[8] 。したがって、OECDの説明 せつめい は不適切 ふてきせつ で、PISAはまったく信頼 しんらい できないことがあらためてわかった[8] 。クライナーは、ラッシュモデルの特性 とくせい からいってPISAによる調査 ちょうさ は無意味 むいみ であるが、PISAの問題 もんだい はモデル適用 てきよう の間違 まちが いだけでなく、それを批判 ひはん したり質問 しつもん に対 たい して話 はな し合 あ いをする姿勢 しせい がないことがさらに根本 こんぽん 的 てき な問題 もんだい であり、PISA主催 しゅさい 者 しゃ が批判 ひはん 的 てき な教育 きょういく 学者 がくしゃ との対話 たいわ を避 さ けるのは、自分 じぶん を守 まも ることができないからだろうという[8] 。
OECDの技術 ぎじゅつ 顧問 こもん レイ・アダムスは、クライナーの研究 けんきゅう は、小 しょう グループの質問 しつもん の分析 ぶんせき にのみ基 もと づいていると反論 はんろん し、PISAスタッフは母 はは 数 すう が大 だい 規模 きぼ なデータであれば、変数 へんすう が均等 きんとう になると主張 しゅちょう した[8] 。
しかし、アダムスに対 たい してクライナーは再 さい 反論 はんろん し、PISAスタッフが使用 しよう した同 おな じグループで計算 けいさん した結果 けっか 、使用 しよう された質問 しつもん のグループによって国 くに の順位 じゅんい に大 おお きなばらつきが見 み られたため、「ラッシュモデルはPISAに適 てき していない。PISAランキングについて言 い えることは、それらが役 やく にたないということだけだ」「悪 わる いモデルを使用 しよう する理由 りゆう はない」と述 の べた[8] 。
OECD教育 きょういく 局長 きょくちょう のマイケル・デヴィッドソンは、 「すべての質問 しつもん がまったく同 おな じように機能 きのう することを期待 きたい するのはばかげている。変数 へんすう を最小 さいしょう 化 か することで対処 たいしょ されるべきだ。」と反論 はんろん した[8] 。
2011年 ねん 、スヴェンドクライナーの批判 ひはん に対 たい して、OECD教育 きょういく 副 ふく 局長 きょくちょう A・シュライヒャーは、モデルは常 つね に現実 げんじつ の近似 きんじ であり、問題 もんだい は、結果 けっか の歪 ゆが みがないようにモデルが現実 げんじつ に適合 てきごう しているかどうかであり、PISAは有効 ゆうこう であると擁護 ようご した[7] 。ただし、シュライヒャーもPISAの誤差 ごさ が大 おお きいので、ランキングに過度 かど に注意 ちゅうい すべきではないと言 い っている[7] 。
クイーンズ大学 だいがく ベルファスト の数学 すうがく 者 しゃ ヒュー・モリソンは、PISAの基礎 きそ となる統計 とうけい モデルに根本 こんぽん 的 てき な数学 すうがく 的 てき ミスがあり、これはPISAそのものを無 む 価値 かち とするほどのミスであると指摘 してき する[9] 。モリソンは2004年 ねん にPISA批判 ひはん を発表 はっぴょう したが、OECDは無視 むし し続 つづ けたという[8] 。モリソンは「学力 がくりょく を数字 すうじ で要約 ようやく できることはほとんど不可能 ふかのう だが、PISAは3つの指標 しひょう だけで国 くに の教育 きょういく システム全体 ぜんたい を把握 はあく できると主張 しゅちょう しているが、常軌 じょうき を逸脱 いつだつ している」と批判 ひはん する[10] 。モリソンは、ラッシュモデルでは、完全 かんぜん に同 おな じ状態 じょうたい で、同 おな じ能力 のうりょく を持 も つ生徒 せいと 全員 ぜんいん が同 おな じ質問 しつもん に答 こた えると想定 そうてい しても、一部 いちぶ の生徒 せいと は常 つね に正 ただ しく答 こた え、一部 いちぶ の生徒 せいと は間違 まちが って答 こた えると想定 そうてい される[8] 。しかし、モリソンは、そのような環境 かんきょう では、生徒 せいと 全員 ぜんいん が同 おな じ能力 のうりょく を持 も っているため、定義 ていぎ 上 じょう 、生徒 せいと 全員 ぜんいん が正 ただ しい答 こた えを出 だ すか、間違 まちが った答 こた えを出 だ すことになるはずだと指摘 してき する[8] 。また、ラッシュモデルでは、生徒 せいと が答 こた える質問 しつもん とは無関係 むかんけい に能力 のうりょく を測定 そくてい できるという不可能 ふかのう な想定 そうてい をしていると指摘 してき する[8] 。モリソンは「GCSE(General Certificate of Secondary Education、中等 ちゅうとう 教育 きょういく 終了 しゅうりょう 試験 しけん )で100点 てん を取 と った生徒 せいと がいるとする。アインシュタインが同 おな じ試験 しけん を受験 じゅけん したら、100点 てん を取 と る可能 かのう 性 せい が高 たか い。アインシュタインと生徒 せいと は同 おな じ数学 すうがく 学力 がくりょく を持 も っていると仮定 かてい できるだろうか? アインシュタインと生徒 せいと を、基礎 きそ テストの結果 けっか に基 もと づいて、同 おな じ数学 すうがく 能力 のうりょく を持 も っていると判定 はんてい することはできるだろうか?」と批判 ひはん している[8] 。
シュピーゲルハルター、ゴールドステイン [ 編集 へんしゅう ]
ケンブリッジ大学 けんぶりっじだいがく の統計 とうけい 学者 がくしゃ デイヴィッド・シュピーゲルハルター は、PISAの測定 そくてい 法 ほう では、回答 かいとう の難易 なんい 度 ど を事前 じぜん に知 し っていることが前提 ぜんてい とされ定数 ていすう とされているが、実際 じっさい にはかなりの不 ふ 確実 かくじつ 性 せい があり、ある国 くに ・文化 ぶんか で育 そだ った子供 こども たちにとって簡単 かんたん な質問 しつもん は、別 べつ の国 くに ・文化 ぶんか で育 そだ った子供 こども たちにとっては難 むずか しいとということがあるように、難易 なんい 度 ど を全 ぜん 世界 せかい 共通 きょうつう の普遍 ふへん 的 てき 尺度 しゃくど として仮定 かてい することは間違 まちが いであると指摘 してき する[7] 。また、PISAの評点 ひょうてん と順位 じゅんい の不 ふ 確実 かくじつ 性 せい やランダムエラーは過小 かしょう 評価 ひょうか されており、教育 きょういく 政策 せいさく はPISAに基 もと づくべきではないという[7] 。また、PISA上位 じょうい の韓国 かんこく は、学校 がっこう での幸福 こうふく ランキングでは下位 かい であり、英国 えいこく では「学校 がっこう は楽 たの しいですか?」といった幸福 こうふく 度 ど を確認 かくにん する質問 しつもん では良好 りょうこう であるように、学力 がくりょく と幸福 こうふく 度 ど の関係 かんけい も考慮 こうりょ 検討 けんとう されなければならないという[7] 。シュピーゲルハルターは、世界 せかい の学力 がくりょく 調査 ちょうさ は無 む 価値 かち なわけではないが、現在 げんざい 、それがあまりに課題 かだい 視 し されていることが問題 もんだい なのだと警告 けいこく している[7] 。
イギリス学士 がくし 院 いん の統計 とうけい 学者 がくしゃ ハーヴェイ・ゴールドステイン によれば、バイアスの疑 うたが いのある質問 しつもん を除外 じょがい することは、国 こく ごとの違 ちが いを平滑 へいかつ 化 か する効果 こうか を持 も っており、これは深刻 しんこく な影響 えいきょう を各国 かっこく にもたらす恐 おそ れがあると警告 けいこく する。「PISAの結果 けっか は世界 せかい 標準 ひょうじゅん として受 う け取 と られているが、しかしいざ点検 てんけん を開始 かいし するとすぐにバラバラになってしまう程度 ていど の検査 けんさ である」という[8] 。ゴールドスタインは、PISAが不適切 ふてきせつ に使用 しよう されており、その責任 せきにん の一部 いちぶ はPISAにあり、なぜなら、PISAはテストの肯定 こうてい 面 めん については過大 かだい に宣伝 せんでん する一方 いっぽう で、その否定 ひてい 的 てき な側面 そくめん や弱点 じゃくてん については公表 こうひょう しないからだと批判 ひはん する[8] 。
教育 きょういく 学者 がくしゃ が指摘 してき する問題 もんだい 点 てん [ 編集 へんしゅう ]
PISA事業 じぎょう に対 たい する教育 きょういく 現場 げんば や研究 けんきゅう 者 しゃ からの批判 ひはん は当初 とうしょ より根強 ねづよ い[11] [12] 。
教育 きょういく 学者 がくしゃ による2014年 ねん 公開 こうかい 書簡 しょかん [ 編集 へんしゅう ]
2014年 ねん 、Andrews, Paul(ストックホルム大学 だいがく )、スティーブン・J. ボール(ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン )、Giroux, Henry (マックマスター大学 だいがく ),Goldstein, Harvey(ブリストル大学 だいがく )、Labaree, David (スタンフォード大学 だいがく )、MacBeath, John(ケンブリッジ大学 けんぶりっじだいがく )、Oliveira Andreotti(ブリティッシュコロンビア大学 だいがく )、Noddings, Nel (スタンフォード大学 だいがく )、Noguera, Pedro (ニューヨーク大学 だいがく )、Pallas, Aaron(コロンビア大学 ころんびあだいがく )、St. John, Edward(ミシガン大学 だいがく )、Swaffield, Sue(ケンブリッジ大学 けんぶりっじだいがく )、Tomlinson, Sally (オックスフォ おっくすふぉ ード大学 どだいがく )、Zhao, Yong(オレゴン大学 だいがく )など[13] 教育 きょういく 学者 がくしゃ ・教育 きょういく 関係 かんけい 者 しゃ が連名 れんめい で、PISA事業 じぎょう の責任 せきにん 者 しゃ であるOECDのアンドレアス・シュライヒャーに対 たい して、PISAが世界 せかい の教育 きょういく にダメージを与 あた えていると懸念 けねん する公開 こうかい 書簡 しょかん を送 おく った[14] 。書簡 しょかん では、PISAが教育 きょういく 実践 じっせん のごく限 かぎ られた範囲 はんい しか測 はか れていないにもかかわらず、大 おお きな影響 えいきょう 力 りょく を持 も っていることから、体力 たいりょく やモラル、芸術 げいじゅつ 的 てき な発達 はったつ などの測 はか れない分野 ぶんや をないがしろにし、各国 かっこく の政策 せいさく が近視眼 きんしがん 的 てき になることで教育 きょういく の目的 もくてき を見失 みうしな い、 また審査 しんさ 側 がわ の私企業 しきぎょう との密接 みっせつ な関係 かんけい 、審査 しんさ における民主 みんしゅ 的 てき 意思 いし 決定 けってい のメカニズムの欠如 けつじょ 等 とう を指摘 してき され、PISA2015の中止 ちゅうし を要請 ようせい した[14] [11] 。
これに対 たい してシュライヒャーは、PISAが各国 かっこく の政策 せいさく を近視眼 きんしがん 的 てき にした証拠 しょうこ はないし、各国 かっこく に政策 せいさく オプションを提供 ていきょう していると反論 はんろん した[15] 。
数値 すうち 化 か による標準 ひょうじゅん 化 か [ 編集 へんしゅう ]
イギリス学士 がくし 院 いん ・オックスフォ おっくすふぉ ード大学 どだいがく のジェニー・オズガ、エディンバラ大学 だいがく のソティリア・グレック、ニューイングランド大学 だいがく の高山 たかやま 敬 たかし 太 たい らは、イギリス、アメリカ、オーストラリアなどの教育 きょういく 現場 げんば において学力 がくりょく 調査 ちょうさ のデータを中心 ちゅうしん にすえた体制 たいせい が構築 こうちく され、データ自体 じたい が規範 きはん 的 てき な強制 きょうせい 力 りょく を行使 こうし する「数値 すうち による統治 とうち 」(governance by numbers) または「比較 ひかく による統治 とうち 」が席巻 せっけん し、教員 きょういん らは他者 たしゃ との相対 そうたい 的 てき 優劣 ゆうれつ を恒常 こうじょう 的 てき に意識 いしき させられ、本来 ほんらい は多様 たよう で比較 ひかく 不可能 ふかのう とされた教育 きょういく 主体 しゅたい を、均質 きんしつ 化 か された測定 そくてい 空間 くうかん に位置 いち づけ比較 ひかく 可能 かのう な主体 しゅたい として組 く み替 か えること
になっていると分析 ぶんせき し、PISAをその延長 えんちょう にみる[16] [11] 。
サム・セラーとボブ・リンガードらによれば、OECD、世界銀行 せかいぎんこう 、ユネスコ 、教育 きょういく 企業 きぎょう ピアソン社 しゃ 、TOEIC 、TOEFL を提供 ていきょう する教育 きょういく 試験 しけん サービス(ETS) 、各国 かっこく 教育 きょういく 省 しょう や研究 けんきゅう 機関 きかん らの多 た 国籍 こくせき 教育 きょういく 組織 そしき のコミュニティは、データを絶対 ぜったい 的 てき に信仰 しんこう して、教育 きょういく を合理 ごうり 主義 しゅぎ 化 か している[17] [11] 。こうしたデータ信仰 しんこう は、教育 きょういく にまつわる複雑 ふくざつ さ・あいまいさ・不 ふ 確実 かくじつ 性 せい を排除 はいじょ し、教育 きょういく を標準 ひょうじゅん 化 か ・矮小 わいしょう 化 か ・単純 たんじゅん 化 か し、極端 きょくたん な合理 ごうり 主義 しゅぎ が教育 きょういく にはびこっているという[18] 。OECDは、PISA 以外 いがい にも国際 こくさい 成人 せいじん 力 りょく 調査 ちょうさ (PIAAC)、高等 こうとう 教育 きょういく における学習 がくしゅう 成果 せいか の評価 ひょうか (AHELO)、国際 こくさい 教員 きょういん 指導 しどう 環境 かんきょう 調査 ちょうさ (TALIS)なども実施 じっし し、拡大 かくだい している[11] 。
「PISA上位 じょうい 国 こく 」イメージと現実 げんじつ [ 編集 へんしゅう ]
ドイツや日本 にっぽん では、PISAの結果 けっか が、教育 きょういく 界 かい や教育 きょういく 政策 せいさく に危機 きき 感 かん を煽 あお る結果 けっか となり、教育 きょういく 政策 せいさく で積極 せっきょく 的 てき に活用 かつよう されていくという「PISAショック」が起 お きた[11] 。
ドイツでは2000年 ねん にPISAショックが起 お きると、それまで教育 きょういく が州 しゅう の直轄 ちょっかつ 事項 じこう であり、連邦 れんぽう 政府 せいふ の介入 かいにゅう はタブーとされていたのが、連邦 れんぽう 政府 せいふ がスムーズに教育 きょういく に介入 かいにゅう することになり、国家 こっか 標準 ひょうじゅん の学力 がくりょく 評価 ひょうか が矢継 やつ ぎ早 ばや に導入 どうにゅう されていった[11] 。
日本 にっぽん では2003年 ねん にPISAショックが起 お きると、不正確 ふせいかく なデータ解釈 かいしゃく に基 もと づき、政治 せいじ 的 てき 意図 いと を色濃 いろこ く帯 お びた危機 きき 感 かん が煽 あふ られ、それ以前 いぜん からの改革 かいかく 案 あん (全国 ぜんこく 学力 がくりょく テスト を含 ふく む)の脱 だつ 政治 せいじ 化 か に当 あ たり、PISAが巧 たく みに活用 かつよう された[19] [11] 。特 とく に、ランキング上位 じょうい 国 こく であったフィンランド の教育 きょういく が保守 ほしゅ 派 は からも進歩 しんぽ 派 は からも理想 りそう 化 か され、実態 じったい と異 こと なるフィンランド教育 きょういく 像 ぞう が形成 けいせい されていった[11] 。これはオーストラリア、ドイツ、韓国 かんこく でも同様 どうよう であった[11] 。
一方 いっぽう で、上海 しゃんはい 、シンガポール、台湾 たいわん 、香港 ほんこん 、韓国 かんこく などはランキング上位 じょうい 国 こく であったが、東 ひがし アジアについては儒教 じゅきょう 的 まと で競争 きょうそう や暗記 あんき テストなどの否定 ひてい 的 てき なイメージがあるため、フィンランドのよう理想 りそう 化 か されなかった[11] 。中国人 ちゅうごくじん 研究 けんきゅう 者 しゃ ヤン・ザオは、PISAで一 いち 位 い になった上海 しゃんはい では、暗記 あんき 中心 ちゅうしん の競争 きょうそう 教育 きょういく が現実 げんじつ であり、こうしたアジアの儒教 じゅきょう 的 てき な標準 ひょうじゅん テストと競争 きょうそう を基盤 きばん にした教育 きょういく 制度 せいど では、想像 そうぞう 性 せい 、問題 もんだい 解決 かいけつ 能力 のうりょく 、企業 きぎょう 家 か 精神 せいしん 等 とう は育 はぐく まれないといい、PISAで好成績 こうせいせき を収 おさ める国 くに ほど、こどもたちは「未来 みらい の学力 がくりょく 」を欠 か いていると主張 しゅちょう する[20] [11] 。
同様 どうよう に、PISAランキング上位 じょうい 国 こく であったフィンランド 、オーストラリア 、イギリス や、その他 た のヨーロッパ諸国 しょこく では、「PISAランキング上位 じょうい 国 こく 」のイメージが様々 さまざま なアクターに活用 かつよう され、政治 せいじ 的 てき 意味 いみ を獲得 かくとく していった[11] 。
クリーブ・ディモックとチェン・タンによれば、PISAで好成績 こうせいせき を収 おさ めたシンガポールは、学校 がっこう や教員 きょういん の裁量 さいりょう 指標 しひょう はOECDの平均 へいきん 値 ち 以下 いか であり、 PISAが最善 さいぜん の方法 ほうほう として喧伝 けんでん する分権 ぶんけん 化 か や教員 きょういん の裁量 さいりょう の拡大 かくだい は普遍 ふへん 的 てき な成功 せいこう モデルではない[21] [11] 。
PISA問題 もんだい における文化 ぶんか 政治 せいじ 性 せい [ 編集 へんしゅう ]
また、PISAの問題 もんだい 作成 さくせい においても、さまざまな混乱 こんらん があったことが報告 ほうこく されており、日本 にっぽん では2009年 ねん の「読解 どっかい 力 りょく 」問題 もんだい 作成 さくせい の際 さい 、委員 いいん から国語 こくご (日本語 にほんご )教育 きょういく 専門 せんもん 家 か が排除 はいじょ され、英語 えいご 教育 きょういく 専門 せんもん 家 か で占 し められた[11] 。しかし、委員 いいん は大学 だいがく 入試 にゅうし の経験 けいけん はあるものの、PISAが求 もと めるところとは異 こと なってたことから委員 いいん は解散 かいさん となり、取 と りまとめ役 やく ら二 に 名 めい がアメリカの全米 ぜんべい 学力 がくりょく 調査 ちょうさ (National Assessment of Educational Progress,NAEP)の過去 かこ 問題 もんだい を参考 さんこう に作成 さくせい し、その際 さい 、PISAで採択 さいたく されるために「できるだけ欧米 おうべい 人 じん の視点 してん 」での作成 さくせい を心 こころ がけた[11] 。しかし、PISA担当 たんとう 者 しゃ からは「日本 にっぽん らしさ」を求 もと められ、「日本 にっぽん をにおわせるような内容 ないよう 」に変更 へんこう した[11] 。このように、PISAによって英語 えいご 圏 けん のリテラシーが世界 せかい 標準 ひょうじゅん として押 お し付 つ けられる現実 げんじつ があり、また、PISAは自 みずか らを「科学 かがく 」であり、政治 せいじ 的 てき ではないと主張 しゅちょう するが、現実 げんじつ には学力 がくりょく 測定 そくてい ツールそのものにも政治 せいじ や権力 けんりょく 関係 かんけい が混在 こんざい していることが教育 きょういく 学者 がくしゃ から指摘 してき されている[11] 。
このほか、デイリー・テレグラフ 編集 へんしゅう 長 ちょう アンブローズ・エヴァンズ=プリチャードは、PISAランキングを過度 かど に強調 きょうちょう することはやめるべきで、上位 じょうい になった東 ひがし アジア諸国 しょこく では、学力 がくりょく の成績 せいせき を重視 じゅうし しすぎたために出生 しゅっしょう 率 りつ が低 ひく くなったという解釈 かいしゃく が可能 かのう であり、PISAスコア上昇 じょうしょう を目指 めざ すことが、将来 しょうらい の経済 けいざい パフォーマンスに悪影響 あくえいきょう を与 あた える可能 かのう 性 せい があると批判 ひはん した[22] 。
グローバル教育 きょういく 政策 せいさく 市場 いちば とPISA [ 編集 へんしゅう ]
また、PISA事業 じぎょう が国境 こっきょう を越 こ えたグローバル教育 きょういく 政策 せいさく 市場 いちば を創出 そうしゅつ を後押 あとお し、市場 いちば 開拓 かいたく の道具 どうぐ となっているという批判 ひはん もある。この結果 けっか 、先進 せんしん 国 こく から途上 とじょう 国 こく に対 たい して学力 がくりょく 向上 こうじょう のノウハウを提供 ていきょう する見返 みかえ り経済 けいざい 的 てき 便益 べんえき を得 え る不 ふ 公正 こうせい な関係 かんけい (ヘゲモニー )が成立 せいりつ していると指摘 してき される[23] 。さらに、これらの市場 いちば が発展 はってん するにしたがって、成績 せいせき の高 たか い先進 せんしん 国 こく がPISAによるブランド力 りょく を用 もち いて、自国 じこく の教育 きょういく モデルを海外 かいがい に売 う る「教育 きょういく の輸出 ゆしゅつ 」現象 げんしょう が生起 せいき していることも指摘 してき されている[24] 。
オーストラリア、オランダ、ドイツの教育 きょういく 機関 きかん はPISA運営 うんえい の中心 ちゅうしん 的 てき 機関 きかん を担 にな って、グローバル教育 きょういく 市場 いちば を先導 せんどう している[23] 。ほかにもPearson社 しゃ 、アメリカの教育 きょういく 試験 しけん サービス (ETS)、ロンドン大学 だいがく インスティチュート・オブ・エデュケーション も同様 どうよう の政策 せいさく コンサルティングを行 おこな っており、イエメン 、ブルガリア で教育 きょういく 支援 しえん を行 おこな った。[23] 。
OECDはPISA for Developmentを通 つう じてエクアドル 、グアテマラ 、セネガル 、ザンビア 、コロンビア 、パラグアイ に対 たい しPISA導入 どうにゅう 支援 しえん を行 おこな っている[23] 。
オーストラリア教育 きょういく 研究所 けんきゅうじょ (ACER) [ 編集 へんしゅう ]
オーストラリア教育 きょういく 研究所 けんきゅうじょ (Australian Council for Educational Research, ACER)は、1930年 ねん に設置 せっち された非 ひ 営利 えいり 組織 そしき で、政府 せいふ から直接 ちょくせつ 財政 ざいせい 支援 しえん は受 う けていない。
1998年 ねん まで所長 しょちょう を務 つと めていたBarry McGawはOECD教育 きょういく 局長 きょくちょう (1998-2005)を務 つと め、その後 ご オーストラリア教育 きょういく 雇用 こよう 省 しょう が管轄 かんかつ するオーストラリアカリキュラム評価 ひょうか 報告 ほうこく 機関 きかん (Australian Curriculum, Assessment and Reporting , AuthorityACARA)理事 りじ 長 ちょう に就任 しゅうにん した[23] 。
ACERは、ドバイ 、ジャカルタ 、ニューデリー に支所 ししょ を持 も ち、これまでにサウジアラビア 、アラブ首長 しゅちょう 国 こく 連邦 れんぽう 、バングラデシュ 、ジンバブエ 、スペイン 、コロンビア 、南 みなみ アフリカ 、チリ 、ポルトガル 、パキスタン 、メキシコ 、エチオピア 、インド 、アルメニア 、ソロモン諸島 しょとう 、サモア 、パプアニューギニア 、ベトナム における学力 がくりょく 評価 ひょうか 支援 しえん を行 おこ なってきた。アラブ首長 しゅちょう 国 こく 連邦 れんぽう とは2004年 ねん にテスト開発 かいはつ として数 すう 百 ひゃく 万 まん ドルの契約 けいやく を結 むす び、2014年 ねん には大学 だいがく 戦略 せんりゃく 的 てき パートナーシップを締結 ていけつ した[23] 。
オランダ政府 せいふ 教育 きょういく 評価 ひょうか 機構 きこう (Cito) [ 編集 へんしゅう ]
オランダ政府 せいふ 教育 きょういく 評価 ひょうか 機構 きこう (Centraal instituut voor toetsontwikkeling, Cito)は、アメリカの教育 きょういく 試験 しけん サービス (ETS)からアイデアを得 え て創立 そうりつ 、1968年 ねん に政府 せいふ 組織 そしき となり、1976年 ねん から初等 しょとう 学校 がっこう 終了 しゅうりょう 時 じ の共通 きょうつう 学力 がくりょく 試験 しけん を提供 ていきょう する。1999年 ねん に民営 みんえい 化 か された。PISAではアイテム開発 かいはつ を担 にな っている。ドイツ 、アメリカ 、トルコ に支所 ししょ を設置 せっち し、これまでにアゼルバイジャン 、チェコ 、ジョージア 、ギリシャ 、ハンガリー 、マケドニア 、マレーシア 、モルドバ 、ルーマニア 、ロシア 、スロベニア 、南 みなみ アフリカ 、タンザニア に教育 きょういく コンサルティング支援 しえん を行 おこな い、ユネスコの万 まん 人 にん のための教育 きょういく (Education for All、EFA)関連 かんれん プロジェクトとして、資金 しきん は世界銀行 せかいぎんこう から提供 ていきょう されている[23] 。
ドイツ国際 こくさい 教育 きょういく 研究所 けんきゅうじょ (DIPF) [ 編集 へんしゅう ]
シンガポール国立 こくりつ 教育 きょういく 研究所 けんきゅうじょ [ 編集 へんしゅう ]
シンガポール国立 こくりつ 教育 きょういく 研究所 けんきゅうじょ (National Institute of Education、NIE)は、教員 きょういん 養成 ようせい を担 にな う独立 どくりつ 機関 きかん で,南洋 なんよう 工科 こうか 大学 だいがく 内 うち に設置 せっち された国立 こくりつ 教育 きょういく 研究所 けんきゅうじょ である。NIE評議 ひょうぎ 会 かい 委員 いいん 長 ちょう は教育 きょういく 省 しょう 事務次官 じむじかん 等 とう が占 し める。2009年 ねん にシンガポール教育 きょういく の専門 せんもん 知識 ちしき を世界 せかい に輸出 ゆしゅつ するため」に、営利 えいり 企業 きぎょう NIE International Pte Ltd(NIEI)を設立 せつりつ し、バーレーン やアラブ首長 しゅちょう 国 こく 連邦 れんぽう 、サウジアラビア 、カタール 、クウェート 、オマーン 、ASEAN 諸国 しょこく などの教育 きょういく コンサルティングを行 おこな い,年間 ねんかん 売 う り上 あ げは約 やく 920万 まん シンガポールドル (約 やく 8億 おく 円 えん )にのぼり、コンサルティング時 じ には、常 つね に国益 こくえき を考 かんが えており、自国 じこく 企業 きぎょう も同行 どうこう する[23] 。
フィンランド教育 きょういく 文化 ぶんか 省 しょう が2010年 ねん ごろからフィンランド教育 きょういく の輸出 ゆしゅつ 戦略 せんりゃく を策定 さくてい し、カタール やアブダビ にフィランド式 しき 学校 がっこう を設置 せっち した[23] 。
日本 にっぽん も文部 もんぶ 科学 かがく 省 しょう がカイロ に日本 にっぽん 式 しき 教育 きょういく の輸出 ゆしゅつ に向 む けた取 と り組 く みを始 はじ めたという[25] 。
^ OECD PISA – THE OECD PROGRAMME FOR INTERNATIONAL STUDENT ASSESSMENT
^ OECD_PISA公式 こうしき サイト
^ テスト問題 もんだい のサンプル [リンク切 き れ ]
^ “研究 けんきゅう 紹介 しょうかい : PISA2015の結果 けっか と考察 こうさつ ”. 信州大学 しんしゅうだいがく 比較 ひかく 教育 きょういく 学 がく 研究 けんきゅう 室 しつ . 2020年 ねん 12月27日 にち 閲覧 えつらん 。
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