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OECD生徒の学習到達度調査 - Wikipedia コンテンツにスキップ

OECD生徒せいと学習がくしゅう到達とうたつ調査ちょうさ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

OECD生徒せいと学習がくしゅう到達とうたつ調査ちょうさ(OECDせいとのがくしゅうとうたつどちょうさ、英語えいご: Programme for International Student Assessment, PISA)とは、経済けいざい協力きょうりょく開発かいはつ機構きこう(OECD)による国際こくさいてき生徒せいと学習がくしゅう到達とうたつ調査ちょうさのこと。日本にっぽんでは「国際こくさい学習がくしゅう到達とうたつ調査ちょうさ」ともわれるが、英語えいご原文げんぶんは『国際こくさい生徒せいと評価ひょうかのためのプログラム』である。

このこうでは概要がいよう調査ちょうさ方法ほうほうならびにその直接的ちょくせつてき結果けっかについてのみべる。文部もんぶ科学かがくしょうによる詳細しょうさい結果けっかや、PISA自体じたいについては外部がいぶリンクを、結果けっか評価ひょうか解釈かいしゃく影響えいきょうとうについては関連かんれん項目こうもく参照さんしょうされたい。

概要がいよう[編集へんしゅう]

OECD加盟かめいこくおおくで義務ぎむ教育きょういく終了しゅうりょう段階だんかいにある15さい生徒せいと対象たいしょうに、読解どっかいりょく数学すうがく知識ちしき科学かがく知識ちしき問題もんだい解決かいけつ調査ちょうさするもの。国際こくさい比較ひかくにより教育きょういく方法ほうほう改善かいぜん標準ひょうじゅんする観点かんてんから、生徒せいと成績せいせき研究けんきゅうすることを目的もくてきとしている。調査ちょうさプログラムの開発かいはつ1997ねんはじまり、だい1かい調査ちょうさ2000ねん以後いご3ねんごと調査ちょうさすることになっている。2000ねんだい1かい調査ちょうさ2003ねんだい2かい調査ちょうさ2006ねんだい3かい調査ちょうさ結果けっかについては、国際こくさい報告ほうこくしょをもとに日本にっぽん国内こくないけに翻訳ほんやくしたかたち国立こくりつ教育きょういく政策せいさく研究所けんきゅうじょ編纂へんさんし、ぎょうせいから出版しゅっぱんされている。

調査ちょうさは、毎回まいかいメインテーマが存在そんざいし、読解どっかいりょく数学すうがくてき知識ちしき科学かがくてき知識ちしき順番じゅんばんでメインテーマがうつっていく。そのため、2000ねん読解どっかいりょく、2003ねん数学すうがくてきリテラシー、2006ねん科学かがくてきリテラシー、2009ねん読解どっかいりょく2012ねん数学すうがくてきリテラシーをメインテーマとしてあつかっており、2015ねん科学かがくてきリテラシーをメインテーマであつか予定よていである[1]

調査ちょうさデータファイルがすべて公開こうかいされており、OECD PISA公式こうしきウェブサイトより入手にゅうしゅ可能かのうである[2]

調査ちょうさ方法ほうほう[編集へんしゅう]

調査ちょうさ開始かいしにおいて、15さい3カ月かげつから16さい2カ月かげつ生徒せいとがテストされる。学年がくねん考慮こうりょされない。自宅じたく学習がくしゅうしゃのぞ学校がっこう教育きょういく参加さんかしているもののみが対象たいしょう。しかし2006ねんには、いくつかのくに学年がくねん基準きじゅんにしたサンプルがもちいられた。

生徒せいとたちかく2あいだ自記じきしき試験しけんおこなう。試験しけん一部いちぶ複数ふくすう選択肢せんたくししきといで、一部いちぶぜん記述きじゅつしきである。全部ぜんぶで6あいだはん試験しけんがあるが、生徒せいとたちはすべてのといこたえるわけではなく一部いちぶである。また生徒せいとは、学習がくしゅう習慣しゅうかんや、学習がくしゅう動機どうき(motivation)、家族かぞくなどかれらの属性ぞくせいかんするといにもこたえる。また学校がっこう管理かんりしゃは、学校がっこう基本きほん属性ぞくせい特徴とくちょう財政ざいせい基盤きばんとうかんするとい記入きにゅうする。

テスト問題もんだいのサンプルはOECDのサイトから入手にゅうしゅ可能かのうである[3]たとえば、サンプルテストの読解どっかいりょくだい2もん"Flu"(インフルエンザ)のだい2.2もんでは、文章ぶんしょうませて文章ぶんしょうがフレンドリーかかをたずねる形式けいしき問題もんだいとなっているが、どちらでこたえても理由りゆうけがければ正解せいかいとなる。さらに、「さしがマンガのようでかわいい」という理由りゆうでフレンドリーというこたえも模範もはん解答かいとうひとつとなっており、「さし」という文章ぶんしょうがいのものも理由りゆうになる。ぎゃくに「さし注射ちゅうしゃこわい」という理由りゆうでフレンドリーではないというこたえも模範もはん解答かいとうひとつとなっている。

結果けっか[編集へんしゅう]

かく年度ねんど結果けっか分析ぶんせきするには通常つうじょう1ねんほどの時間じかん必要ひつようである。だい1かい結果けっか2001ねん(OECD, 2001a)と2003ねん(OECD, 2003c)、そしてかくテーマごとの分析ぶんせき結果けっかされている。だい2かい結果けっか2004ねん(OECD, 2004 OECD, 2004d)の2かんている。以下いか点数てんすうはすべて、ぜん参加さんかこく平均へいきんてんが500てんとなるように計算けいさんした点数てんすうである

  *   のついているひょうは、そのとしにおける調査ちょうさのメインテーマ

2000ねん調査ちょうさ[編集へんしゅう]

OECD加盟かめいこく28かこくふくむ32かこくやく26まん5000にん生徒せいと参加さんかかく分野ぶんや上位じょうい以下いかである。

数学すうがくてきリテラシー
1. 日本の旗 日本にっぽん 557
2. 大韓民国の旗 韓国かんこく 547
3. ニュージーランドの旗 ニュージーランド 537
4. フィンランドの旗 フィンランド 536
5. オーストラリアの旗 オーストラリア 533
カナダの旗 カナダ
7. スイスの旗 スイス 529
8. イギリスの旗 イギリス 529
9. ベルギーの旗 ベルギー 520
10. フランスの旗 フランス 517
OECD 平均へいきん 500
 読解どっかいりょく* 
1. フィンランドの旗 フィンランド 546
2. カナダの旗 カナダ 534
3. ニュージーランドの旗 ニュージーランド 529
4. オーストラリアの旗 オーストラリア 528
5. アイルランドの旗 アイルランド 527
6. 大韓民国の旗 韓国かんこく 525
7. イギリスの旗 イギリス 523
8. 日本の旗 日本にっぽん 522
9. スウェーデンの旗 スウェーデン 516
10. オーストリアの旗 オーストリア 507
OECD 平均へいきん 500
科学かがくてきリテラシー
1. 大韓民国の旗 韓国かんこく 552
2. 日本の旗 日本にっぽん 550
3. フィンランドの旗 フィンランド 538
4. イギリスの旗 イギリス 532
5. カナダの旗 カナダ 529
6. ニュージーランドの旗 ニュージーランド 528
オーストラリアの旗 オーストラリア
8. オーストリアの旗 オーストリア 519
9. アイルランドの旗 アイルランド 513
10. スウェーデンの旗 スウェーデン 512
OECD 平均へいきん 500
  • 1999ねんには予備よび調査ちょうさ実施じっしされた。
  • 2002ねんには、どういち内容ないようで、OECDに加盟かめいしていないものの調査ちょうさ協賛きょうさんする国々くにぐに11かこく実施じっしされている。

2003ねん調査ちょうさ[編集へんしゅう]

OECD加盟かめいこく30かこくふくむ41のくに地域ちいき、27まん5000にん生徒せいと参加さんかかく分野ぶんや上位じょうい以下いかである。

 数学すうがくてきリテラシー* 
1. 香港の旗 香港ほんこん 550
2. フィンランドの旗 フィンランド 544
3. 大韓民国の旗 韓国かんこく 542
4. オランダの旗 オランダ 538
5. リヒテンシュタインの旗 リヒテンシュタイン 536
6. 日本の旗 日本にっぽん 534
7. カナダの旗 カナダ 532
8. ベルギーの旗 ベルギー 529
9. マカオの旗 マカオ 527
スイスの旗 スイス
OECD 平均へいきん 500
読解どっかいりょく
1. フィンランドの旗 フィンランド 543
2. 大韓民国の旗 韓国かんこく 534
3. カナダの旗 カナダ 528
4. オーストラリアの旗 オーストラリア 525
リヒテンシュタインの旗 リヒテンシュタイン
6. ニュージーランドの旗 ニュージーランド 522
7. アイルランドの旗 アイルランド 515
8. スウェーデンの旗 スウェーデン 514
9. オランダの旗 オランダ 513
10. 香港の旗 香港ほんこん 510
OECD 平均へいきん 494
科学かがくてきリテラシー
1. フィンランドの旗 フィンランド 548
日本の旗 日本にっぽん
3. 香港の旗 香港ほんこん 539
4. 大韓民国の旗 韓国かんこく 538
5. リヒテンシュタインの旗 リヒテンシュタイン 525
オーストラリアの旗 オーストラリア
7. マカオの旗 マカオ 525
8. オランダの旗 オランダ 524
9. チェコの旗 チェコ 523
10. ニュージーランドの旗 ニュージーランド 521
OECD 平均へいきん 500
問題もんだい解決かいけつ能力のうりょく
1. 大韓民国の旗 韓国かんこく 550
2. フィンランドの旗 フィンランド 548
香港の旗 香港ほんこん
4. 日本の旗 日本にっぽん 547
5. ニュージーランドの旗 ニュージーランド 533
6. マカオの旗 マカオ 532
7. オーストラリアの旗 オーストラリア 530
8. リヒテンシュタインの旗 リヒテンシュタイン 529
カナダの旗 カナダ
10. ベルギーの旗 ベルギー 525
  • 2002ねんには予備よび調査ちょうさ実施じっしされた。
  • イギリスイングランド)が調査ちょうさ充分じゅうぶんかず生徒せいとあつめることが出来できなかったため、テスト実施じっしされたものの、統計とうけい処理しょりによる国際こくさい比較ひかくなかにはふくまれていない(スコットランド国際こくさい基準きじゅんたしていた)。
  • 問題もんだい解決かいけつ能力のうりょくはじめて出題しゅつだいされた。

2006ねん調査ちょうさ[編集へんしゅう]

56のくに地域ちいき参加さんかかく分野ぶんや上位じょうい以下いかである。

数学すうがくてきリテラシー
1. 中華民国の旗 台湾たいわん 549
2. フィンランドの旗 フィンランド 548
3. 香港の旗 香港ほんこん 547
大韓民国の旗 韓国かんこく
5. オランダの旗 オランダ 531
6. スイスの旗 スイス 530
7. カナダの旗 カナダ 527
8. マカオの旗 マカオ 525
リヒテンシュタインの旗 リヒテンシュタイン
10. 日本の旗 日本にっぽん 523
OECD 平均へいきん 498
読解どっかいりょく
1. 大韓民国の旗 韓国かんこく 556
2. フィンランドの旗 フィンランド 547
3. 香港の旗 香港ほんこん 536
4. カナダの旗 カナダ 527
5. ニュージーランドの旗 ニュージーランド 521
6. アイルランドの旗 アイルランド 517
7. オーストラリアの旗 オーストラリア 513
8. リヒテンシュタインの旗 リヒテンシュタイン 510
9. ポーランドの旗 ポーランド 508
10. スウェーデンの旗 スウェーデン 507
OECD 平均へいきん 492
 科学かがくてきリテラシー* 
1. フィンランドの旗 フィンランド 563
2. 香港の旗 香港ほんこん 542
3. カナダの旗 カナダ 534
4. 中華民国の旗 台湾たいわん 532
5. エストニアの旗 エストニア 531
日本の旗 日本にっぽん
7. ニュージーランドの旗 ニュージーランド 530
8. オーストラリアの旗 オーストラリア 527
9. オランダの旗 オランダ 525
10. リヒテンシュタインの旗 リヒテンシュタイン 522
OECD 平均へいきん 500

2009ねん調査ちょうさ[編集へんしゅう]

65のくに地域ちいき参加さんかかく分野ぶんや上位じょうい以下いかである。また、65のくに地域ちいきのうちの19のくに地域ちいきでデジタル読解どっかいりょく実施じっしされた。

数学すうがくてきリテラシー
1. 中華人民共和国の旗 上海しゃんはい 600
2. シンガポールの旗 シンガポール 562
3. 香港の旗 香港ほんこん 555
4. 大韓民国の旗 韓国かんこく 546
5. 中華民国の旗 台湾たいわん 543
6. フィンランドの旗 フィンランド 541
7. リヒテンシュタインの旗 リヒテンシュタイン 536
8. スイスの旗 スイス 534
9. 日本の旗 日本にっぽん 529
10. カナダの旗 カナダ 527
OECD 平均へいきん 496
 読解どっかいりょく* 
1. 中華人民共和国の旗 上海しゃんはい 556
2. 大韓民国の旗 韓国かんこく 539
3. フィンランドの旗 フィンランド 536
4. 香港の旗 香港ほんこん 533
5. シンガポールの旗 シンガポール 526
6. カナダの旗 カナダ 524
7. ニュージーランドの旗 ニュージーランド 521
8. 日本の旗 日本にっぽん 520
9. オーストリアの旗 オーストリア 515
10. オランダの旗 オランダ 508
OECD 平均へいきん 493
科学かがくてきリテラシー
1. 中華人民共和国の旗 上海しゃんはい 575
2. フィンランドの旗 フィンランド 554
3. 香港の旗 香港ほんこん 549
4. シンガポールの旗 シンガポール 542
5. 日本の旗 日本にっぽん 539
6. 大韓民国の旗 韓国かんこく 538
7. ニュージーランドの旗 ニュージーランド 532
8. カナダの旗 カナダ 529
9. エストニアの旗 エストニア 528
10. オーストリアの旗 オーストリア 527
OECD 平均へいきん 501
デジタル読解どっかいりょく
1. 大韓民国の旗 韓国かんこく 568
2. ニュージーランドの旗 ニュージーランド 537
オーストラリアの旗 オーストラリア
4. 日本の旗 日本にっぽん 519
5. 香港の旗 香港ほんこん 515
6. アイスランドの旗 アイスランド 512
7. スウェーデンの旗 スウェーデン 510
8. アイルランドの旗 アイルランド 509
9. ベルギーの旗 ベルギー 507
10. ノルウェーの旗 ノルウェー 500

2012ねん調査ちょうさ[編集へんしゅう]

65のくに地域ちいき参加さんかかく分野ぶんや上位じょうい以下いかである。また、そのうち32のくに地域ちいきがコンピューター使用しようがた調査ちょうさおこなった。

 数学すうがくてきリテラシー* 
1. 中華人民共和国の旗 上海しゃんはい 613
2. シンガポールの旗 シンガポール 573
3. 香港の旗 香港ほんこん 561
4. 中華民国の旗 台湾たいわん 560
5. 大韓民国の旗 韓国かんこく 554
6. マカオの旗 マカオ 538
7. 日本の旗 日本にっぽん 536
8. リヒテンシュタインの旗 リヒテンシュタイン 535
9. スイスの旗 スイス 531
10. オランダの旗 オランダ 523
OECD 平均へいきん 494
読解どっかいりょく
1. 中華人民共和国の旗 上海しゃんはい 570
2. 香港の旗 香港ほんこん 545
3. シンガポールの旗 シンガポール 542
4. 日本の旗 日本にっぽん 538
5. 大韓民国の旗 韓国かんこく 536
6. フィンランドの旗 フィンランド 524
7. アイルランドの旗 アイルランド 523
8. 中華民国の旗 台湾たいわん 523
9. カナダの旗 カナダ 523
10. ポーランドの旗 ポーランド 518
OECD 平均へいきん 496
科学かがくてきリテラシー
1. 中華人民共和国の旗 上海しゃんはい 580
2. 香港の旗 香港ほんこん 555
3. シンガポールの旗 シンガポール 551
4. 日本の旗 日本にっぽん 547
5. フィンランドの旗 フィンランド 545
6. エストニアの旗 エストニア 541
7. 大韓民国の旗 韓国かんこく 538
8. ポーランドの旗 ポーランド 528
9. ベトナムの旗 ベトナム 526
10. カナダの旗 カナダ 525
OECD 平均へいきん 501
デジタル数学すうがくてきリテラシー
1. シンガポールの旗 シンガポール 580
2. 中華人民共和国の旗 上海しゃんはい 555
3. 大韓民国の旗 韓国かんこく 551
4. 香港の旗 香港ほんこん 547
5. マカオの旗 マカオ 545
6. 日本の旗 日本にっぽん 541
7. 中華民国の旗 台湾たいわん 538
8. カナダの旗 カナダ 528
9. エストニアの旗 エストニア 526
10. ベルギーの旗 ベルギー 525
デジタル読解どっかいりょく
1. シンガポールの旗 シンガポール 580
2. 大韓民国の旗 韓国かんこく 555
3. 香港の旗 香港ほんこん 551
4. 日本の旗 日本にっぽん 547
5. カナダの旗 カナダ 545
6. 中華人民共和国の旗 上海しゃんはい 541
7. エストニアの旗 エストニア 538
8. オーストラリアの旗 オーストラリア 528
9. アイルランドの旗 アイルランド 526
10. 中華民国の旗 台湾たいわん 525

2015ねん調査ちょうさ[編集へんしゅう]

72のくに地域ちいき参加さんか。うち、OECD加盟かめいこく地域ちいきが35、加盟かめいこく地域ちいきが37だった。このとしから全面ぜんめんてきにコンピュータ使用しようがた調査ちょうさへと移行いこうした。[4]

数学すうがくてきリテラシー
1. シンガポールの旗 シンガポール 564
2. 香港の旗 香港ほんこん 548
3. マカオの旗 マカオ 544
4. 中華民国の旗 台湾たいわん 542
5. 日本の旗 日本にっぽん 532
6. 中華人民共和国の旗 北京ぺきん上海しゃんはい江蘇こうそ広東かんとん 531
7. 大韓民国の旗 韓国かんこく 524
8. スイスの旗 スイス 521
9. エストニアの旗 エストニア 520
10. カナダの旗 カナダ 516
OECD 平均へいきん 490
読解どっかいりょく
1. シンガポールの旗 シンガポール 535
2. 香港の旗 香港ほんこん 527
3. カナダの旗 カナダ 527
4. フィンランドの旗 フィンランド 526
5. アイルランドの旗 アイルランド 521
6. エストニアの旗 エストニア 519
7. 大韓民国の旗 韓国かんこく 517
8. 日本の旗 日本にっぽん 516
9. ノルウェーの旗 ノルウェー 513
10. ニュージーランドの旗 ニュージーランド 509
OECD 平均へいきん 493
 科学かがくてきリテラシー* 
1. シンガポールの旗 シンガポール 556
2. 日本の旗 日本にっぽん 538
3. エストニアの旗 エストニア 534
4. 中華民国の旗 台湾たいわん 532
5. フィンランドの旗 フィンランド 531
6. マカオの旗 マカオ 529
7. カナダの旗 カナダ 528
8. 香港の旗 香港ほんこん 523
9. 中華人民共和国の旗 北京ぺきん上海しゃんはい江蘇こうそ広東かんとん 518
10. 大韓民国の旗 韓国かんこく 516
OECD 平均へいきん 493

2018ねん調査ちょうさ[編集へんしゅう]

2018 ねんに 79 かこく地域ちいき(OECD 加盟かめい 37 かこく加盟かめい 42 かこく地域ちいき),やく 60 まんにん生徒せいと対象たいしょう調査ちょうさ実施じっし。PISA2018の読解どっかいりょくにおいて、504てん(15)であるが、信頼しんらい区間くかんは499~509てん有意ゆういのない順位じゅんいは11~20数学すうがくリテラシー522〜532てんで5〜8科学かがくリテラシー524〜534てんで4〜5[5] [6]日本にっぽん読解どっかいりょくかく分野ぶんや上位じょうい以下いかである。

数学すうがくてきリテラシー
1. 中華人民共和国の旗 北京ぺきん上海しゃんはい江蘇こうそ広東かんとん 591
2. シンガポールの旗 シンガポール 569
3. マカオの旗 マカオ 558
4. 香港の旗 香港ほんこん 551
5. 中華民国の旗 台湾たいわん 531
6. 大韓民国の旗 韓国かんこく 526
7. エストニアの旗エストニア 523
8. 日本の旗 日本にっぽん 522
9. オランダの旗 オランダ 519
10. ポーランドの旗 ポーランド 516
OECD 平均へいきん 489
 読解どっかいりょく* 
1. 中華人民共和国の旗 北京ぺきん上海しゃんはい江蘇こうそ広東かんとん 555
2. シンガポールの旗 シンガポール 549
3. マカオの旗 マカオ 525
4. 香港の旗 香港ほんこん 524
5. エストニアの旗エストニア 523
6. カナダの旗 カナダ 520
7. フィンランドの旗 フィンランド 520
8. アイルランドの旗 アイルランド 518
9. 大韓民国の旗 韓国かんこく 514
10. ポーランドの旗 ポーランド 512
OECD 平均へいきん 487
科学かがくてきリテラシー
1. 中華人民共和国の旗 北京ぺきん上海しゃんはい江蘇こうそ広東かんとん 590
2. シンガポールの旗 シンガポール 551
3. マカオの旗 マカオ 544
4. エストニアの旗エストニア 530
5. 日本の旗 日本にっぽん 524
6. フィンランドの旗 フィンランド 522
7. 大韓民国の旗 韓国かんこく 519
8. カナダの旗 カナダ 518
9. 香港の旗 香港ほんこん 517
10. 中華民国の旗 台湾たいわん 516
OECD 平均へいきん 489


2022ねん調査ちょうさ[編集へんしゅう]

定期ていきサイクルでは2021ねん実施じっし予定よていだったが、COIVD-19によるパンデミックの影響えいきょうで1ねん延期えんきされた。2022 ねんに 81 かこく地域ちいきやく 70 まんにん生徒せいと対象たいしょう調査ちょうさ実施じっし

 数学すうがくてきリテラシー* 
1. シンガポールの旗 シンガポール 575
2. マカオの旗 マカオ 552
3. 中華民国の旗 台湾たいわん 547
4. 香港の旗 香港ほんこん 540
5. 日本の旗 日本にっぽん 536
6. 大韓民国の旗 韓国かんこく 527
7. エストニアの旗エストニア 510
8. スイスの旗 スイス 508
9. カナダの旗 カナダ 497
10. オランダの旗 オランダ 493
OECD 平均へいきん 472
読解どっかいりょく
1. シンガポールの旗 シンガポール 543
2. アイルランドの旗 アイルランド 516
3. 日本の旗 日本にっぽん 516
4. 大韓民国の旗 韓国かんこく 515
5. 中華民国の旗 台湾たいわん 515
6. エストニアの旗エストニア 511
7. マカオの旗 マカオ 510
8. カナダの旗 カナダ 507
9. アメリカ合衆国の旗 アメリカ 504
10. ニュージーランドの旗 ニュージーランド 501
OECD 平均へいきん 476
科学かがくてきリテラシー
1. シンガポールの旗 シンガポール 561
2. 日本の旗 日本にっぽん 547
3. マカオの旗 マカオ 543
4. 中華民国の旗 台湾たいわん 537
5. 大韓民国の旗 韓国かんこく 528
6. エストニアの旗エストニア 526
7. 香港の旗 香港ほんこん 520
8. カナダの旗 カナダ 515
9. フィンランドの旗 フィンランド 511
10. オーストラリアの旗 オーストラリア 507
OECD 平均へいきん 485

統計とうけい学者がくしゃ指摘してきする問題もんだいてん[編集へんしゅう]

ラッシュモデルの問題もんだい[編集へんしゅう]

PISAでは、参加さんかこく65カ国かこく各国かっこくやく4,000にん児童じどうが2あいだのテストをける。しかし、かく学校がっこう少数しょうすう生徒せいとだけが解答かいとうする。これは、PISAが学力がくりょく測定そくていするにあたって、一人ひとり児童じどう解答かいとうできる上限じょうげんやく4あいだはんのテスト)以上いじょう問題もんだい作成さくせいし、そしてそれを別々べつべつ試験しけん問題もんだい配分はいぶんするためである。また、PISAはラッシュモデルという統計とうけいほうもちいて生徒せいと能力のうりょく推定すいていするが、生徒せいと回答かいとうから、その生徒せいと質問しつもんへの回答かいとうする場合ばあい拡張かくちょうして推定すいていする[7]

スヴェンド・クライナー[編集へんしゅう]

コペンハーゲン大学だいがく統計とうけい学者がくしゃスヴェンド・クライナーは、ラッシュモデルをつくったデンマークの数学すうがくしゃゲオルク・ラッシュ門下生もんかせいであり、40年間ねんかんラッシュに協力きょうりょくしており、ラッシュモデルの利点りてん欠点けってんについては正確せいかく理解りかいしていた[8]。だからこそPISAの問題もんだいてん批判ひはんしているという[8]。クライナーによれば、ラッシュモデルを有効ゆうこう使用しようするには、質問しつもんがすべての参加さんかこくでまったくおなじように機能きのうする必要ひつようがあり、質問しつもんくにによって難易なんいことなる場合ばあい、つまり技術ぎじゅつてき機能きのうちがい(DIF)がある場合ばあいは、ラッシュモデルを使つかうべきではないという[8]。クライナーは、とりわけPISAの読解どっかいりょくテストはまったく信頼しんらいできず、デンマークの子供こどもにとってのデンマークと、中国ちゅうごく子供こどもにとっての中国ちゅうごく難易なんい同一どういつであるという想定そうていには矛盾むじゅんがあり、言語げんごちがいと文化ぶんかちがいの両方りょうほう難易なんい影響えいきょうあたえるだめ、PISAではちがくにでまったくおなじように機能きのうする質問しつもんはなかったと[7]。クライナーの2010ねんのラッシュモデルによるPISAデータ分析ぶんせきでは、質問しつもんによってくにのランキングがおおきくことなり、ことなるくにでまったくおなじように機能きのうする項目こうもく発見はっけんできず、ラッシュモデルを適切てきせつ機能きのうさせるには変数へんすうおおきすぎることがかった[8]。したがって、OECDの説明せつめい不適切ふてきせつで、PISAはまったく信頼しんらいできないことがあらためてわかった[8]。クライナーは、ラッシュモデルの特性とくせいからいってPISAによる調査ちょうさ無意味むいみであるが、PISAの問題もんだいはモデル適用てきよう間違まちがいだけでなく、それを批判ひはんしたり質問しつもんたいしてはないをする姿勢しせいがないことがさらに根本こんぽんてき問題もんだいであり、PISA主催しゅさいしゃ批判ひはんてき教育きょういく学者がくしゃとの対話たいわけるのは、自分じぶんまもることができないからだろうという[8]

OECDの技術ぎじゅつ顧問こもんレイ・アダムスは、クライナーの研究けんきゅうは、しょうグループの質問しつもん分析ぶんせきにのみもとづいていると反論はんろんし、PISAスタッフはははすうだい規模きぼなデータであれば、変数へんすう均等きんとうになると主張しゅちょうした[8]

しかし、アダムスにたいしてクライナーはさい反論はんろんし、PISAスタッフが使用しようしたおなじグループで計算けいさんした結果けっか使用しようされた質問しつもんのグループによってくに順位じゅんいおおきなばらつきがられたため、「ラッシュモデルはPISAにてきしていない。PISAランキングについてえることは、それらがやくにたないということだけだ」「わるいモデルを使用しようする理由りゆうはない」とべた[8]

OECD教育きょういく局長きょくちょうのマイケル・デヴィッドソンは、 「すべての質問しつもんがまったくおなじように機能きのうすることを期待きたいするのはばかげている。変数へんすう最小さいしょうすることで対処たいしょされるべきだ。」と反論はんろんした[8]

2011ねん、スヴェンドクライナーの批判ひはんたいして、OECD教育きょういくふく局長きょくちょうA・シュライヒャーは、モデルはつね現実げんじつ近似きんじであり、問題もんだいは、結果けっかゆがみがないようにモデルが現実げんじつ適合てきごうしているかどうかであり、PISAは有効ゆうこうであると擁護ようごした[7]。ただし、シュライヒャーもPISAの誤差ごさおおきいので、ランキングに過度かど注意ちゅういすべきではないとっている[7]

ヒュー・モリソン[編集へんしゅう]

クイーンズ大学だいがくベルファスト数学すうがくしゃヒュー・モリソンは、PISAの基礎きそとなる統計とうけいモデルに根本こんぽんてき数学すうがくてきミスがあり、これはPISAそのものを価値かちとするほどのミスであると指摘してきする[9]。モリソンは2004ねんにPISA批判ひはん発表はっぴょうしたが、OECDは無視むしつづけたという[8]。モリソンは「学力がくりょく数字すうじ要約ようやくできることはほとんど不可能ふかのうだが、PISAは3つの指標しひょうだけでくに教育きょういくシステム全体ぜんたい把握はあくできると主張しゅちょうしているが、常軌じょうき逸脱いつだつしている」と批判ひはんする[10]。モリソンは、ラッシュモデルでは、完全かんぜんおな状態じょうたいで、おな能力のうりょく生徒せいと全員ぜんいんおな質問しつもんこたえると想定そうていしても、一部いちぶ生徒せいとつねただしくこたえ、一部いちぶ生徒せいと間違まちがってこたえると想定そうていされる[8]。しかし、モリソンは、そのような環境かんきょうでは、生徒せいと全員ぜんいんおな能力のうりょくっているため、定義ていぎじょう生徒せいと全員ぜんいんただしいこたえをすか、間違まちがったこたえをすことになるはずだと指摘してきする[8]。また、ラッシュモデルでは、生徒せいとこたえる質問しつもんとは無関係むかんけい能力のうりょく測定そくていできるという不可能ふかのう想定そうていをしていると指摘してきする[8]。モリソンは「GCSE(General Certificate of Secondary Education、中等ちゅうとう教育きょういく終了しゅうりょう試験しけん)で100てんった生徒せいとがいるとする。アインシュタインがおな試験しけん受験じゅけんしたら、100てん可能かのうせいたかい。アインシュタインと生徒せいとおな数学すうがく学力がくりょくっていると仮定かていできるだろうか? アインシュタインと生徒せいとを、基礎きそテストの結果けっかもとづいて、おな数学すうがく能力のうりょくっていると判定はんていすることはできるだろうか?」と批判ひはんしている[8]

シュピーゲルハルター、ゴールドステイン[編集へんしゅう]

ケンブリッジ大学けんぶりっじだいがく統計とうけい学者がくしゃデイヴィッド・シュピーゲルハルターは、PISAの測定そくていほうでは、回答かいとう難易なんい事前じぜんっていることが前提ぜんていとされ定数ていすうとされているが、実際じっさいにはかなりの確実かくじつせいがあり、あるくに文化ぶんかそだった子供こどもたちにとって簡単かんたん質問しつもんは、べつくに文化ぶんかそだった子供こどもたちにとってはむずかしいとということがあるように、難易なんいぜん世界せかい共通きょうつう普遍ふへんてき尺度しゃくどとして仮定かていすることは間違まちがいであると指摘してきする[7]。また、PISAの評点ひょうてん順位じゅんい確実かくじつせいやランダムエラーは過小かしょう評価ひょうかされており、教育きょういく政策せいさくはPISAにもとづくべきではないという[7]。また、PISA上位じょうい韓国かんこくは、学校がっこうでの幸福こうふくランキングでは下位かいであり、英国えいこくでは「学校がっこうたのしいですか?」といった幸福こうふく確認かくにんする質問しつもんでは良好りょうこうであるように、学力がくりょく幸福こうふく関係かんけい考慮こうりょ検討けんとうされなければならないという[7]。シュピーゲルハルターは、世界せかい学力がくりょく調査ちょうさ価値かちなわけではないが、現在げんざい、それがあまりに課題かだいされていることが問題もんだいなのだと警告けいこくしている[7]

イギリス学士がくしいん統計とうけい学者がくしゃハーヴェイ・ゴールドステインによれば、バイアスのうたがいのある質問しつもん除外じょがいすることは、こくごとのちがいを平滑へいかつする効果こうかっており、これは深刻しんこく影響えいきょう各国かっこくにもたらすおそれがあると警告けいこくする。「PISAの結果けっか世界せかい標準ひょうじゅんとしてられているが、しかしいざ点検てんけん開始かいしするとすぐにバラバラになってしまう程度ていど検査けんさである」という[8]。ゴールドスタインは、PISAが不適切ふてきせつ使用しようされており、その責任せきにん一部いちぶはPISAにあり、なぜなら、PISAはテストの肯定こうていめんについては過大かだい宣伝せんでんする一方いっぽうで、その否定ひていてき側面そくめん弱点じゃくてんについては公表こうひょうしないからだと批判ひはんする[8]

教育きょういく学者がくしゃ指摘してきする問題もんだいてん[編集へんしゅう]

PISA事業じぎょうたいする教育きょういく現場げんば研究けんきゅうしゃからの批判ひはん当初とうしょより根強ねづよ[11][12]

教育きょういく学者がくしゃによる2014ねん公開こうかい書簡しょかん[編集へんしゅう]

2014ねん、Andrews, Paul(ストックホルム大学だいがく)、スティーブン・J. ボール(ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン)、Giroux, Henry (マックマスター大学だいがく),Goldstein, Harvey(ブリストル大学だいがく)、Labaree, David (スタンフォード大学だいがく)、MacBeath, John(ケンブリッジ大学けんぶりっじだいがく)、Oliveira Andreotti(ブリティッシュコロンビア大学だいがく)、Noddings, Nel (スタンフォード大学だいがく)、Noguera, Pedro (ニューヨーク大学だいがく)、Pallas, Aaron(コロンビア大学ころんびあだいがく)、St. John, Edward(ミシガン大学だいがく)、Swaffield, Sue(ケンブリッジ大学けんぶりっじだいがく)、Tomlinson, Sally (オックスフォおっくすふぉド大学どだいがく)、Zhao, Yong(オレゴン大学だいがく)など[13]教育きょういく学者がくしゃ教育きょういく関係かんけいしゃ連名れんめいで、PISA事業じぎょう責任せきにんしゃであるOECDのアンドレアス・シュライヒャーにたいして、PISAが世界せかい教育きょういくにダメージをあたえていると懸念けねんする公開こうかい書簡しょかんおくった[14]書簡しょかんでは、PISAが教育きょういく実践じっせんのごくかぎられた範囲はんいしかはかれていないにもかかわらず、おおきな影響えいきょうりょくっていることから、体力たいりょくやモラル、芸術げいじゅつてき発達はったつなどのはかれない分野ぶんやをないがしろにし、各国かっこく政策せいさく近視眼きんしがんてきになることで教育きょういく目的もくてき見失みうしない、 また審査しんさがわ私企業しきぎょうとの密接みっせつ関係かんけい審査しんさにおける民主みんしゅてき意思いし決定けっていのメカニズムの欠如けつじょとう指摘してきされ、PISA2015の中止ちゅうし要請ようせいした[14][11]

これにたいしてシュライヒャーは、PISAが各国かっこく政策せいさく近視眼きんしがんてきにした証拠しょうこはないし、各国かっこく政策せいさくオプションを提供ていきょうしていると反論はんろんした[15]

数値すうちによる標準ひょうじゅん[編集へんしゅう]

イギリス学士がくしいんオックスフォおっくすふぉド大学どだいがくのジェニー・オズガ、エディンバラ大学だいがくのソティリア・グレック、ニューイングランド大学だいがく高山たかやまたかしたいらは、イギリス、アメリカ、オーストラリアなどの教育きょういく現場げんばにおいて学力がくりょく調査ちょうさのデータを中心ちゅうしんにすえた体制たいせい構築こうちくされ、データ自体じたい規範きはんてき強制きょうせいりょく行使こうしする「数値すうちによる統治とうち」(governance by numbers) または「比較ひかくによる統治とうち」が席巻せっけんし、教員きょういんらは他者たしゃとの相対そうたいてき優劣ゆうれつ恒常こうじょうてき意識いしきさせられ、本来ほんらい多様たよう比較ひかく不可能ふかのうとされた教育きょういく主体しゅたいを、均質きんしつされた測定そくてい空間くうかん位置いちづけ比較ひかく可能かのう主体しゅたいとしてえること になっていると分析ぶんせきし、PISAをその延長えんちょうにみる[16][11]

サム・セラーとボブ・リンガードらによれば、OECD、世界銀行せかいぎんこうユネスコ教育きょういく企業きぎょうピアソンしゃTOEICTOEFL提供ていきょうする教育きょういく試験しけんサービス(ETS)各国かっこく教育きょういくしょう研究けんきゅう機関きかんらの国籍こくせき教育きょういく組織そしきのコミュニティは、データを絶対ぜったいてき信仰しんこうして、教育きょういく合理ごうり主義しゅぎしている[17][11]。こうしたデータ信仰しんこうは、教育きょういくにまつわる複雑ふくざつさ・あいまいさ・確実かくじつせい排除はいじょし、教育きょういく標準ひょうじゅん矮小わいしょう単純たんじゅんし、極端きょくたん合理ごうり主義しゅぎ教育きょういくにはびこっているという[18]。OECDは、PISA 以外いがいにも国際こくさい成人せいじんりょく調査ちょうさ(PIAAC)、高等こうとう教育きょういくにおける学習がくしゅう成果せいか評価ひょうか(AHELO)、国際こくさい教員きょういん指導しどう環境かんきょう調査ちょうさ(TALIS)なども実施じっしし、拡大かくだいしている[11]

「PISA上位じょういこく」イメージと現実げんじつ[編集へんしゅう]

ドイツや日本にっぽんでは、PISAの結果けっかが、教育きょういくかい教育きょういく政策せいさく危機ききかんあお結果けっかとなり、教育きょういく政策せいさく積極せっきょくてき活用かつようされていくという「PISAショック」がきた[11]

ドイツでは2000ねんにPISAショックがきると、それまで教育きょういくしゅう直轄ちょっかつ事項じこうであり、連邦れんぽう政府せいふ介入かいにゅうはタブーとされていたのが、連邦れんぽう政府せいふがスムーズに教育きょういく介入かいにゅうすることになり、国家こっか標準ひょうじゅん学力がくりょく評価ひょうか矢継やつばや導入どうにゅうされていった[11]

日本にっぽんでは2003ねんにPISAショックがきると、不正確ふせいかくなデータ解釈かいしゃくもとづき、政治せいじてき意図いと色濃いろこびた危機ききかんあふられ、それ以前いぜんからの改革かいかくあん(全国ぜんこく学力がくりょくテストふくむ)のだつ政治せいじたり、PISAがたくみに活用かつようされた[19][11]とくに、ランキング上位じょういこくであったフィンランド教育きょういく保守ほしゅからも進歩しんぽからも理想りそうされ、実態じったいことなるフィンランド教育きょういくぞう形成けいせいされていった[11]。これはオーストラリア、ドイツ、韓国かんこくでも同様どうようであった[11]

一方いっぽうで、上海しゃんはい、シンガポール、台湾たいわん香港ほんこん韓国かんこくなどはランキング上位じょういこくであったが、ひがしアジアについては儒教じゅきょうまと競争きょうそう暗記あんきテストなどの否定ひていてきなイメージがあるため、フィンランドのよう理想りそうされなかった[11]中国人ちゅうごくじん研究けんきゅうしゃヤン・ザオは、PISAでいちになった上海しゃんはいでは、暗記あんき中心ちゅうしん競争きょうそう教育きょういく現実げんじつであり、こうしたアジアの儒教じゅきょうてき標準ひょうじゅんテストと競争きょうそう基盤きばんにした教育きょういく制度せいどでは、想像そうぞうせい問題もんだい解決かいけつ能力のうりょく企業きぎょう精神せいしんとうはぐくまれないといい、PISAで好成績こうせいせきおさめるくにほど、こどもたちは「未来みらい学力がくりょく」をいていると主張しゅちょうする[20][11]

同様どうように、PISAランキング上位じょういこくであったフィンランドオーストラリアイギリスや、そののヨーロッパ諸国しょこくでは、「PISAランキング上位じょういこく」のイメージが様々さまざまなアクターに活用かつようされ、政治せいじてき意味いみ獲得かくとくしていった[11]

クリーブ・ディモックとチェン・タンによれば、PISAで好成績こうせいせきおさめたシンガポールは、学校がっこう教員きょういん裁量さいりょう指標しひょうはOECDの平均へいきん以下いかであり、 PISAが最善さいぜん方法ほうほうとして喧伝けんでんする分権ぶんけん教員きょういん裁量さいりょう拡大かくだい普遍ふへんてき成功せいこうモデルではない[21][11]

PISA問題もんだいにおける文化ぶんか政治せいじせい[編集へんしゅう]

また、PISAの問題もんだい作成さくせいにおいても、さまざまな混乱こんらんがあったことが報告ほうこくされており、日本にっぽんでは2009ねんの「読解どっかいりょく問題もんだい作成さくせいさい委員いいんから国語こくご(日本語にほんご教育きょういく専門せんもん排除はいじょされ、英語えいご教育きょういく専門せんもんめられた[11]。しかし、委員いいん大学だいがく入試にゅうし経験けいけんはあるものの、PISAがもとめるところとはことなってたことから委員いいん解散かいさんとなり、りまとめやくめいがアメリカの全米ぜんべい学力がくりょく調査ちょうさ(National Assessment of Educational Progress,NAEP)の過去かこ問題もんだい参考さんこう作成さくせいし、そのさい、PISAで採択さいたくされるために「できるだけ欧米おうべいじん視点してん」での作成さくせいこころがけた[11]。しかし、PISA担当たんとうしゃからは「日本にっぽんらしさ」をもとめられ、「日本にっぽんをにおわせるような内容ないよう」に変更へんこうした[11]。このように、PISAによって英語えいごけんのリテラシーが世界せかい標準ひょうじゅんとしてけられる現実げんじつがあり、また、PISAはみずからを「科学かがく」であり、政治せいじてきではないと主張しゅちょうするが、現実げんじつには学力がくりょく測定そくていツールそのものにも政治せいじ権力けんりょく関係かんけい混在こんざいしていることが教育きょういく学者がくしゃから指摘してきされている[11]

PISAと経済けいざい[編集へんしゅう]

このほか、デイリー・テレグラフ編集へんしゅうちょうアンブローズ・エヴァンズ=プリチャードは、PISAランキングを過度かど強調きょうちょうすることはやめるべきで、上位じょういになったひがしアジア諸国しょこくでは、学力がくりょく成績せいせき重視じゅうししすぎたために出生しゅっしょうりつひくくなったという解釈かいしゃく可能かのうであり、PISAスコア上昇じょうしょう目指めざすことが、将来しょうらい経済けいざいパフォーマンスに悪影響あくえいきょうあたえる可能かのうせいがあると批判ひはんした[22]

グローバル教育きょういく政策せいさく市場いちばとPISA[編集へんしゅう]

また、PISA事業じぎょう国境こっきょうえたグローバル教育きょういく政策せいさく市場いちば創出そうしゅつ後押あとおし、市場いちば開拓かいたく道具どうぐとなっているという批判ひはんもある。この結果けっか先進せんしんこくから途上とじょうこくたいして学力がくりょく向上こうじょうのノウハウを提供ていきょうする見返みかえ経済けいざいてき便益べんえき公正こうせい関係かんけいヘゲモニー)が成立せいりつしていると指摘してきされる[23]。さらに、これらの市場いちば発展はってんするにしたがって、成績せいせきたか先進せんしんこくがPISAによるブランドりょくもちいて、自国じこく教育きょういくモデルを海外かいがいる「教育きょういく輸出ゆしゅつ現象げんしょう生起せいきしていることも指摘してきされている[24]

オーストラリア、オランダ、ドイツの教育きょういく機関きかんはPISA運営うんえい中心ちゅうしんてき機関きかんになって、グローバル教育きょういく市場いちば先導せんどうしている[23]。ほかにもPearsonしゃ、アメリカの教育きょういく試験しけんサービス(ETS)、ロンドン大学だいがくインスティチュート・オブ・エデュケーション同様どうよう政策せいさくコンサルティングをおこなっており、イエメンブルガリア教育きょういく支援しえんおこなった。[23]

OECDはPISA for DevelopmentをつうじてエクアドルグアテマラセネガルザンビアコロンビアパラグアイたいしPISA導入どうにゅう支援しえんおこなっている[23]

オーストラリア教育きょういく研究所けんきゅうじょ (ACER)[編集へんしゅう]

オーストラリア教育きょういく研究所けんきゅうじょ(Australian Council for Educational Research, ACER)は、1930ねん設置せっちされた営利えいり組織そしきで、政府せいふから直接ちょくせつ財政ざいせい支援しえんけていない。

1998ねんまで所長しょちょうつとめていたBarry McGawはOECD教育きょういく局長きょくちょう(1998-2005)をつとめ、そのオーストラリア教育きょういく雇用こようしょう管轄かんかつするオーストラリアカリキュラム評価ひょうか報告ほうこく機関きかん(Australian Curriculum, Assessment and Reporting , AuthorityACARA)理事りじちょう就任しゅうにんした[23]

ACERは、ドバイジャカルタニューデリー支所ししょち、これまでにサウジアラビアアラブ首長しゅちょうこく連邦れんぽうバングラデシュジンバブエスペインコロンビアみなみアフリカチリポルトガルパキスタンメキシコエチオピアインドアルメニアソロモン諸島しょとうサモアパプアニューギニアベトナムにおける学力がくりょく評価ひょうか支援しえんおこなってきた。アラブ首長しゅちょうこく連邦れんぽうとは2004ねんにテスト開発かいはつとしてすうひゃくまんドルの契約けいやくむすび、2014ねんには大学だいがく戦略せんりゃくてきパートナーシップを締結ていけつした[23]

オランダ政府せいふ教育きょういく評価ひょうか機構きこう(Cito)[編集へんしゅう]

オランダ政府せいふ教育きょういく評価ひょうか機構きこう(Centraal instituut voor toetsontwikkeling, Cito)は、アメリカの教育きょういく試験しけんサービス(ETS)からアイデアを創立そうりつ、1968ねん政府せいふ組織そしきとなり、1976ねんから初等しょとう学校がっこう終了しゅうりょう共通きょうつう学力がくりょく試験しけん提供ていきょうする。1999ねん民営みんえいされた。PISAではアイテム開発かいはつになっている。ドイツアメリカトルコ支所ししょ設置せっちし、これまでにアゼルバイジャンチェコジョージアギリシャハンガリーマケドニアマレーシアモルドバルーマニアロシアスロベニアみなみアフリカタンザニア教育きょういくコンサルティング支援しえんおこない、ユネスコのまんにんのための教育きょういく(Education for All、EFA)関連かんれんプロジェクトとして、資金しきん世界銀行せかいぎんこうから提供ていきょうされている[23]

ドイツ国際こくさい教育きょういく研究所けんきゅうじょ(DIPF)[編集へんしゅう]

シンガポール国立こくりつ教育きょういく研究所けんきゅうじょ[編集へんしゅう]

シンガポール国立こくりつ教育きょういく研究所けんきゅうじょ(National Institute of Education、NIE)は、教員きょういん養成ようせいにな独立どくりつ機関きかんで,南洋なんよう工科こうか大学だいがくうち設置せっちされた国立こくりつ教育きょういく研究所けんきゅうじょである。NIE評議ひょうぎかい委員いいんちょう教育きょういくしょう事務次官じむじかんとうめる。2009ねんにシンガポール教育きょういく専門せんもん知識ちしき世界せかい輸出ゆしゅつするため」に、営利えいり企業きぎょうNIE International Pte Ltd(NIEI)を設立せつりつし、バーレーンアラブ首長しゅちょうこく連邦れんぽうサウジアラビアカタールクウェートオマーンASEAN諸国しょこくなどの教育きょういくコンサルティングをおこない,年間ねんかんげはやく920まんシンガポールドル(やく8おくえん)にのぼり、コンサルティングには、つね国益こくえきかんがえており、自国じこく企業きぎょう同行どうこうする[23]

フィンランド[編集へんしゅう]

フィンランド教育きょういく文化ぶんかしょうが2010ねんごろからフィンランド教育きょういく輸出ゆしゅつ戦略せんりゃく策定さくていし、カタールアブダビにフィランドしき学校がっこう設置せっちした[23]

日本にっぽん[編集へんしゅう]

日本にっぽん文部もんぶ科学かがくしょうカイロ日本にっぽんしき教育きょういく輸出ゆしゅつけたみをはじめたという[25]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ OECD PISA – THE OECD PROGRAMME FOR INTERNATIONAL STUDENT ASSESSMENT
  2. ^ OECD_PISA公式こうしきサイト
  3. ^ テスト問題もんだいのサンプル[リンク]
  4. ^ 研究けんきゅう紹介しょうかい: PISA2015の結果けっか考察こうさつ”. 信州大学しんしゅうだいがく 比較ひかく教育きょういくがく研究けんきゅうしつ. 2020ねん12月27にち閲覧えつらん
  5. ^ 2018年度ねんどPISAは学力がくりょく過去かこ最低さいていとなる。”. www8.cao.go.jp. 2022ねん5がつ16にち閲覧えつらん
  6. ^ OECD 生徒せいと学習がくしゅう到達とうたつ調査ちょうさ(PISA)Programme for International Student Assessment~ 2018 ねん調査ちょうさ国際こくさい結果けっか要約ようやく”. 国立こくりつ教育きょういく政策せいさく研究所けんきゅうじょ. 2019ねん12月6にち閲覧えつらん
  7. ^ a b c d e f g h Alexander, Ruth (2013ねん12月10にち). “How accurate is the Pisa test?”. BBC News. https://www.bbc.com/news/magazine-25299445 2022ねん2がつ12にち閲覧えつらん 
  8. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p William Stewart (2013ねん7がつ26にち). “Is Pisa fundamentally flawed?”. TES magazine(Times Educational Supplement),タイムズ. 2013ねん8がつ23にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2022ねん2がつ12にち閲覧えつらん
  9. ^ Morrison, Hugh (2013ねん). “A fundamental conundrum in psychology's standard model of measurement and its consequences for PISA global rankings”. 2013ねん6がつ5にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2017ねん7がつ13にち閲覧えつらん
  10. ^ Graham Birrell,PISA education rankings are a problem that can’t be solved,The Conversation,April 1, 2014 3.30pm BST
  11. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 高山たかやま, たかしふとしPISA研究けんきゅう批評ひひょう」『教育きょういくがく研究けんきゅうだい85かんだい3ごう、2018ねん、332-343ぺーじ 
  12. ^ Heinz-Dieter Meyer & Benavot Aaron (2013/6/3). PISA, Power, and Policy: The Emergence of Global Educational Governance (Oxford Studies in Comparative Education). Symposium Books 
  13. ^ ほか、Beckett, Lori(リーズ・メトロポリタン大学だいがく)、Berliner, David(アリゾナ州立しゅうりつ大学だいがく)、Ciaran, Sugrue (ユニバーシティ・カレッジ・ダブリン)、Devine, Nesta(オークランド工科こうか大学だいがく)、Dodge, Arnie(ロングアイランド大学だいがく)、Fransson, Göran (スウェーデンイェブレ大学だいがく),Gorlewski, Julie, Greene, Kiersten (ニューヨーク州立しゅうりつ大学だいがく)、Heinz, Manuela (アイルランド国立こくりつ大学だいがくゴールウェイこう)、Kempf, Arlo (トロント大学だいがく)、Meyer, Heinz-Dieter, Meyer, Tom , Millham, Rosemary, Tuck, Eve((ニューヨーク州立しゅうりつ大学だいがく)、Sperry, Carol Emerita (ミラーズヴィル大学だいがく)、Naison, Mark (フォーダム大学だいがく)、Peters, Michael (ワイカト大学だいがく)、Rivera-Wilson(ニューヨーク州立しゅうりつ大学だいがくオールバニこう)、鈴木すずきだいひろし(コロンビア大学ころんびあだいがく)など。
  14. ^ a b “OECD and Pisa tests are damaging education worldwide - academics”. (2014ねん5がつ6にち). https://www.theguardian.com/education/2014/may/06/oecd-pisa-tests-damaging-education-academics 
  15. ^ “Pisa programme not about short-term fixes”. (2014ねん5がつ8にち). https://www.theguardian.com/education/2014/may/08/pisa-programme-short-term-fixes 
  16. ^ Ozga, J.(2009). Governing education through data in England: From regulation to self-evaluation. Journal of Education Policy 24(2): 149-162、 Ozga, J. and Lingard, B.(2007). Globalisation, education policy and politics. In B. Lingard and J. Ozga(eds) The RoutledgeFalmer reader in education policyandpolitics(pp.65‒82).London:Rout- ledge;Lingard,B.(2011).Policyasnumbers: Ac/counting for educational research. Aus- tralianEducationalResearcher38(4):355- 382.Gorur,R.(2016).SeekinglikePISA:Acautionary tale about the performativity of international assessments. European Educational Research Journal 15(5): 598‒616; Grek,S.(2009).Governing by numbers:The PISA ‘effect’ in Europe. Journal of Education Policy 24(1): 23-37.
  17. ^ Sellar, Sam; Lingard, Bob (2014). “The OECD and the expansion of PISA: new global modes of governance in education”. British Educational Research Journal 40 (6): 917-936. doi:10.1002/berj.3120. https://doi.org/10.1002/berj.3120. 
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参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

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  • 佐藤さとうひとし「PISA の浸透しんとう構造こうぞうかんする比較ひかく教育きょういくがく研究けんきゅう : 日本にっぽんとノルウェーにおける全国ぜんこくカリキュラムに着目ちゃくもくして」『福岡大学ふくおかだいがく人文じんぶん論叢ろんそうだい47かんだい3ごう福岡大学ふくおかだいがく研究けんきゅう推進すいしん、2015ねん12月、731-756ぺーじCRID 1050001202555391104ISSN 0285-2764 
  • Jenny Ozga (2009). “Governing education through data in England: from regulation to self‐evaluation”. Journal of Education Policy (Routledge) 24 (2): 149-162. doi:10.1080/02680930902733121. https://doi.org/10.1080/02680930902733121. 
  • Ozga, Jenny; Lingard, Bob (2007). Globalisation, education policy and politics. The RoutledgeFalmer reader in education policy and politics. Routledge. pp. 75-92 
  • Sotiria Grek (2009). “Governing by issues: the PISA ‘effect’ in Europe”. Journal of Education Policy (Routledge) 24 (1): 23-37. doi:10.1080/02680930802412669. https://doi.org/10.1080/02680930802412669. 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]