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大井おおい神社じんじゃ (島田しまだ)

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大井おおい神社じんじゃ

拝殿はいでん
地図
所在地しょざいち 静岡しずおかけん島田しまだ大井おおいまち2316
位置いち 北緯ほくい3450ふん1.18びょう 東経とうけい13810ふん18.40びょう / 北緯ほくい34.8336611 東経とうけい138.1717778 / 34.8336611; 138.1717778座標ざひょう: 北緯ほくい3450ふん1.18びょう 東経とうけい13810ふん18.40びょう / 北緯ほくい34.8336611 東経とうけい138.1717778 / 34.8336611; 138.1717778
主祭しゅさいしん わたるなみのううりしん
なみ夜須やすうれしん
てんあきらすめらぎ大神だいじん
社格しゃかくひとし 国史こくし在社ざいしゃ
きゅうけんしゃ
別表べっぴょう神社じんじゃ
創建そうけん しょう
本殿ほんでん様式ようしき 流造ながれづくり
例祭れいさい 10月15にち
おも神事しんじ おびまつ(3ねんに1
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正面しょうめん鳥居とりい

大井おおい神社じんじゃ(おおいじんじゃ)は、静岡しずおかけん島田しまだ大井おおいまちにある神社じんじゃ国史こくし在社ざいしゃきゅう社格しゃかくけんしゃで、現在げんざい神社じんじゃ本庁ほんちょう別表べっぴょう神社じんじゃ

大井川おおいがわ神霊しんれいまつ神社じんじゃで、3ねんに1おこな島田しまだ大祭たいさいおびまつり)でられる。

祭神さいじん

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祭神さいじんつぎの3はしら[1]

文献ぶんけんじょうで「大井おおいしん」とられるように、大井川おおいがわ神格しんかくはじまりとされる[2]上記じょうき人格じんかくしん3かみはいずれも後世こうせい祭神さいじんとされたものであるが、とく水神すいじんであるわたるなみのううりしん大井おおいがわ神格しんかく名残なごりが指摘してきされる[3]

歴史れきし

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大井川おおいがわ古代こだい祭祀さいし対象たいしょう
本殿ほんでん

がい

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創建そうけんしょう国史こくしでは、さだかん7ねん(865ねん)に駿河するがこくの「大井おおいしん」の神階しんかいしたがえ昇叙しょうじょされたむね記事きじがある[1]。しかし『延喜えんぎしきかみめいちょうには記載きさいがないため、いわゆる国史こくし在社ざいしゃにあたる(かみめいちょうでは志太しだぐんじょう欠落けつらくする[2])。また『駿河するが国内こくないかみめいちょう』では、志太しだぐんに「大井おおい天神てんじん」のかみめいせい神階しんかいゆうするむねとともに記載きさいされている[4]

大井おおい神社じんじゃではながれ伝説でんせつのこされており、もと大井川おおいがわ上流じょうりゅう谷畠たんばくむら大沢おおさわげん榛原はいばらぐん川根かわね本町ほんまち)にまつられていたが、建治けんじ2ねん(1276ねん)の洪水こうずいながされて島田しまだ漂着ひょうちゃくし、以後いご島田しまだ下島しもじま現在げんざい御旅所おたびしょ[1])にまつられるようになったという[3][4]。この元宮もとみや伝承でんしょうである大沢おおさわ地区ちくでは、現在げんざいまでに「大井おおい神社じんじゃきゅうしゃあといしぶみてられている(ただし元宮もとみや伝承でんしょう大沢おおさわ地区ちくほかにもすうヶ所かしょある)[5]大井おおいがわ農耕のうこうかせない一方いっぽう洪水こうずいかえしたことから、流域りゅういきでは大井おおいがわたいする信仰しんこうふかく、「大井おおい神社じんじゃ」が50しゃ以上いじょう分布ぶんぷすることがられる[2]当社とうしゃはそれらのなか中心ちゅうしんてき存在そんざいになる[2]

江戸えど時代じだい慶長けいちょう9ねん(1604ねん)には大井おおいがわ堤防ていぼう決壊けっかいにより野田のだむら御手水おちょうずだに一時いちじ遷座せんざしたが、元和がんわ元年がんねん(1615ねん)に下島しもじまもどった[3][4]。さらに元禄げんろく2ねん(1689ねん)には、島田しまだ宿やど発展はってんともな現在地げんざいち遷座せんざしている[1][3][4]

社領しゃりょうとしては、今川いまがわ氏真うじざねから若干じゃっかん朱印しゅいんせられたほか、徳川とくがわときじょ5うね9があったという[4]

明治維新めいじいしん明治めいじ8ねん(1875ねん)に近代きんだい社格しゃかく制度せいどにおいて郷社ごうしゃれっし、明治めいじ41ねん(1908ねん)にけんしゃ昇格しょうかくした[4]戦後せんご昭和しょうわ41ねん(1966ねん)に神社じんじゃ本庁ほんちょう別表べっぴょう神社じんじゃくわえられた。

神階しんかい

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  • ろく国史こくし時代じだいにおける神階しんかいたてまつじょ記録きろく
  • ろく国史こくし以後いご
    • せい (『駿河するが国内こくないかみめいちょう』) - 表記ひょうきは「大井おおい天神てんじん」。

末社まっしゃ

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境内けいだいにはつぎの5しゃ鎮座ちんざする[1]

  • 大井おおい天満宮てんまんぐう
  • 春日しゅんじつ神社じんじゃ
    • 祭神さいじんけんまめ智命ちめい伊波いは主命しゅうめいほか9はしら
    • 例祭れいさい:6がつ上旬じょうじゅん
  • 大井おおい恵比寿えびす神社じんじゃ
    • 祭神さいじん大国たいこく主命しゅうめい事代ことしろ主命しゅうめい
    • 例祭れいさい:11月19にち
  • はらい戸神とかみしゃ
    • 祭神さいじんはらいよんかみ
    • 例祭れいさい:5月5にち
  • せい霊神れいじんしゃ
    • 祭神さいじん島田しまだ出身しゅっしん国事こくじ殉難じゅんなんしゃ1950はしら
    • 例祭れいさい:4がつ15にち

祭事さいじ

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年間ねんかん祭事さいじ

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大井おおい神社じんじゃ年間ねんかんおこなわれるおも祭事さいじ一覧いちらん[6]

  • 歳旦さいたんさい (1がつ1にち
  • 節分せつぶんさい (2がつ3にち
  • 雛人形ひなにんぎょうしょうおさめさい (4がつ7にち
  • 春日しゅんじつ神社じんじゃ例祭れいさい (6がつ5にち
  • みそぎのはらい (6がつ30にち
  • なつまつり、七夕たなばたまつり (8がつ1にち
  • 例祭れいさい (10がつ15にち
  • 恵比寿えびす神社じんじゃ例祭れいさい恵比寿講えびすこうしゃさい (11月19にち
  • 鎮火ちんかさい (12月1にち

島田しまだ大祭たいさい

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大井おおい神社じんじゃまつり島田しまだ大祭たいさいおびまつり)としょうされる。元禄げんろく8ねん(1695ねん)にはじまるとつたえられ、現在げんざいは3ねんに1とらねんねんさるねん亥年いどし)の10がつ中旬ちゅうじゅんの3日間にちかんおこなわれる[1]

おびまつりでは、とく最終さいしゅう神輿しんよ渡御とぎょ神事しんじさい大名だいみょう行列ぎょうれつられる。この行列ぎょうれつ元禄げんろく絵巻えまきさながらのもので、だいやつ安産あんざん祈願きがんおび木太刀きだちげてあるく(「おびまつり」の由来ゆらい)ほか、疫病えきびょう退散たいさんねが鹿島かしまおど子供こども長唄ながうたわせて歌舞伎かぶきおどりを披露ひろうする屋台やたいひとしく。まつりのあいだ島田しまだ中心ちゅうしんは7つのまち(がい)にけられ、1-5がいでは屋台やたい中心ちゅうしんとした長唄ながうたまつり、6がいでは鹿島かしまおどり、7がいでは大名だいみょう行列ぎょうれつだいやつあるきをおこなう。

年中ねんじゅう行事ぎょうじ辞典じてん』は山梨やまなしけん富士吉田ふじよしだ吉田よしだ火祭ひまつり島田しまだ大祭たいさい愛知あいちけん稲沢いなざわ国府宮こうのみやはだかさいを「日本にっぽんさんさい」としている[7]。また大名だいみょう行列ぎょうれつ島田しまだたいさい大名だいみょう行列ぎょうれつ」として、鹿島かしまおどりは「島田しまだ鹿島かしまおどり」としてそれぞれ静岡しずおかけん指定してい無形むけい民俗みんぞく文化財ぶんかざい指定していされている[8][9]

文化財ぶんかざい

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静岡しずおかけん指定してい文化財ぶんかざい

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  • 無形むけい民俗みんぞく文化財ぶんかざい
    • 島田しまだ鹿島かしまおどり - 大井おおい神社じんじゃほか。1957ねん昭和しょうわ32ねん)5がつ13にち指定してい[9]
    • 島田しまだたいさい大名だいみょう行列ぎょうれつ - 大井おおい神社じんじゃほか。1996ねん平成へいせい8ねん)3がつ12にち指定してい[8]

現地げんち情報じょうほう

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所在地しょざいち

交通こうつうアクセス

周辺しゅうへん

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b c d e f 神社じんじゃ由緒ゆいしょしょ
  2. ^ a b c d 島田しまだ じょう & 1978ねん, pp. 159–161.
  3. ^ a b c d 島田しまだ宿やど平凡社へいぼんしゃ) & 2000ねん.
  4. ^ a b c d e f 明治めいじ神社じんじゃりょう & 1912ねん.
  5. ^ まめ知識ちしき > 大井おおい神様かみさま上流じょうりゅうからだい洪水こうずいっておとずれる公式こうしきサイト)。
  6. ^ 年中ねんじゅう行事ぎょうじ公式こうしきサイト)。
  7. ^ だいかい企画きかくてん 島田しまだ大祭たいさいてん島田しまだ博物館はくぶつかん、1992ねん、p.6
  8. ^ a b 島田しまだたいさい大名だいみょう行列ぎょうれつ島田しまだ博物館はくぶつかんホームページ)。
  9. ^ a b 島田しまだ鹿島かしまおどり島田しまだ博物館はくぶつかんホームページ)。

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 神社じんじゃ由緒ゆいしょしょ
  • 明治めいじ神社じんじゃりょう編纂へんさんしょ へん大井おおい神社じんじゃ」『府県ふけん郷社ごうしゃ明治めいじ神社じんじゃりょう明治めいじ神社じんじゃりょう編纂へんさんしょ、1912ねん 
  • 島田しまだ 上巻じょうかん島田しまだ、1978ねん 
  • 野本のもと寛一かんいち ちょ大井おおい神社じんじゃ」、谷川たにがわ健一けんいち へん日本にっぽんかみ々 -神社じんじゃ聖地せいち- 10 東海とうかい白水しろみずしゃ、1987ねんISBN 4560022208 
  • 島田しまだ宿やど」『日本にっぽん歴史れきし地名ちめい大系たいけい 22 静岡しずおかけん地名ちめい平凡社へいぼんしゃ、2000ねんISBN 4582490220 

外部がいぶリンク

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