大和証券だいわしょうけん杯はいネット将棋しょうぎ・女流じょりゅう最強さいきょう戦せん

大和証券だいわしょうけん杯はいネット将棋しょうぎ・女流じょりゅう最強さいきょう戦せん（だいわしょうけんはいネットしょうぎ・じょりゅうさいきょうせん）は、日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい主催しゅさい、大和証券だいわしょうけんグループ特別とくべつ協賛きょうさん^[1]の将棋しょうぎの女流じょりゅう棋戦きせん。女流じょりゅう棋士きしによる公式こうしき戦せんとしては初はじめての、インターネットを通とおして対局たいきょくが行おこなわれる棋戦きせんである^[2]。同おなじ仕組しくみで行おこなわれる「大和証券だいわしょうけん杯はいネット将棋しょうぎ・最強さいきょう戦せん」と同おなじく2007年ねんに創設そうせつされた、2012年度ねんどの第だい6回かいで最強さいきょう戦せんと共ともに終了しゅうりょう。

しくみ

以下いかの基準きじゅんで選出せんしゅつされた女流じょりゅう棋士きし15名めいおよびアマチュア女子じょし選手せんしゅ1名めいの計けい16名めいによる、ノックアウト式しきトーナメントで優勝ゆうしょう者しゃを決定けっていする^[3]。選抜せんばつ基準きじゅん日びは対局たいきょく開始かいし年度ねんどの9月がつ30日にち。

前回ぜんかいベスト4^[4]
女流じょりゅうタイトル保持ほじ者しゃ
女流じょりゅう公式こうしき棋戦きせんの優勝ゆうしょう者しゃ^[5]
前年ぜんねん1月がつから12月がつまでにおける賞金しょうきん・対局たいきょく料りょう上位じょうい者しゃ
女流じょりゅう最強さいきょう戦せん出場しゅつじょう棋士きし選定せんてい委員いいん会かいによる選抜せんばつ（女性じょせいアマチュア選手せんしゅ1名めいを含ふくむ^[6]）

1～4で10名めいを決定けっていし、残のこり6名めいを選定せんてい委員いいん会かいによって決定けっていする。

対局たいきょくは大和証券だいわしょうけん杯はい対局たいきょく専用せんようサーバ上うえで行おこなわれ、対局たいきょく者しゃはパソコンを自身じしんで操作そうさして着手ちゃくしゅを行おこなう。対局たいきょくの棋譜きふや解説かいせつ者しゃのコメントなどはインターネットを通つうじてリアルタイムで配信はいしんされる。

1回戦かいせんから準決勝じゅんけっしょうまでの対局たいきょくは毎週まいしゅう1局きょくずつ日曜日にちようびの午後ごご8時じ（以下いかJST）に開始かいしされる。対局たいきょく者しゃは自宅じたくや東西とうざいの将棋しょうぎ会館かいかん、LPSA対局たいきょく場じょうなど任意にんいの場所ばしょで指さす。開幕かいまく局きょくである1回戦かいせん第だい1局きょくは毎年まいとし11月がつに行おこなわれている。

決勝けっしょう戦せんは準決勝じゅんけっしょう第だい2局きょくから2 - 3週しゅうの間あいだをあけた翌年よくねん3月がつの日曜にちよう午後ごごに、東京とうきょう・八重洲やえすにあるグラントウキョウノースタワー内ないの大和証券だいわしょうけん本店ほんてんで行おこなわれる^[7]。対局たいきょく者しゃはそれぞれ別室べっしつに用意よういされたパソコンで指さす。決勝けっしょう戦せんでは本店ほんてんビル内ないで大盤おおばん解説かいせつ会かいも開催かいさいされる^[8]。

先後せんご（先手せんて・後手ごて）はコンピュータにより対局たいきょく開始かいしと同時どうじにランダムに決定けっていされる。持もち時間じかんは各かく30分ふん（対局たいきょく時計とけい方式ほうしき）で、使つかい切きると1手て30秒びょう未満みまん。

その他た、対局たいきょく規定きていの詳細しょうさいは「大和証券だいわしょうけん杯はいネット将棋しょうぎ・最強さいきょう戦せん」を参照さんしょう。

エピソード

2009年ねん2月がつ1日にちに行おこなわれた第だい2回かいの2回戦かいせん・中井なかい広恵ひろえ対たい千葉ちば涼子りょうこの対局たいきょくでチャット解説かいせつを担当たんとうした佐藤さとう天たかし彦が解説かいせつの途中とちゅうで、「まあちょっと室田むろたさん理想りそうですけど」という、同年代どうねんだいの女流じょりゅう棋士きし室田むろた伊い緒いとぐちに佐藤さとうが好意こういを寄よせていると解釈かいしゃくされかねない文章ぶんしょうを発信はっしんした。しかしこれは佐藤さとう本人ほんにんにより、自身じしんの私物しぶつでないパソコンを用もちいて「無理むりそうですけど」入力にゅうりょくしようと試こころみたにもかかわらず、一方いっぽう的てきに上記じょうきのように変換へんかんされた旨むねの謝罪しゃざいと釈明しゃくめいがなされた。このハプニングは、佐藤さとうと親交しんこうがある渡辺わたなべ明あきら及および戸と辺べ誠まことも自身じしんのブログでその滑稽こっけいさを話題わだいにしていた。

第だい3回かいの開幕かいまく戦せんとなる2009年ねん11月29日にち（日ひ）20:00開始かいしの石橋いしばし幸みゆき緒いとぐち対たい鈴木すずき環たまき那なの終盤しゅうばん、鈴木すずきが106手て目めを指さし終おえたところで対局たいきょくサーバ障害しょうがいが発生はっせいし、対局たいきょくが中断ちゅうだん^[9]。立会たちあい人じんの高崎たかさき一生かずおが石橋いしばしの封ふうじ手てを預あずかり、同年どうねん12月がつ11日にち（金かね）15:00に指さし継つがれた。

歴代れきだい決勝けっしょう結果けっか

段位だんい、称号しょうごうは決勝けっしょう時点じてんのもの。

回かい	対局たいきょく日び	優勝ゆうしょう	準じゅん優勝ゆうしょう
1	2008年ねん3月がつ23日にち	甲斐かい智美ともみ女流じょりゅう二に段だん	矢内やない理絵子りえこ女流じょりゅう名人めいじん
2	2009年ねん3月がつ15日にち	中井なかい広恵ひろえ女流じょりゅう六ろく段だん	上田うえだ初美はつみ女流じょりゅう二に段だん
3	2010年ねん3月がつ21日にち	中井なかい広恵ひろえ女流じょりゅう六ろく段だん	矢内やない理絵子りえこ女王じょおう
4	2011年ねん3月がつ20日はつか	中井なかい広恵ひろえ女流じょりゅう六ろく段だん	里見さとみ香奈かな女流じょりゅう三さん冠かん^[10]
5	2012年ねん3月がつ18日にち	清水しみず市代いちよ女流じょりゅう六ろく段だん	甲斐かい智美ともみ女流じょりゅう王位おうい
6	2013年ねん3月がつ17日にち	上田うえだ初美はつみ女王じょおう	中井なかい広恵ひろえ女流じょりゅう六ろく段だん

脚注きゃくちゅう

^ 「第だい5回かい大和証券だいわしょうけん杯はいネット将棋しょうぎ女流じょりゅう最強さいきょう戦せん決勝けっしょう－初はじめての決勝けっしょう戦せん」『将棋しょうぎ世界せかい』 2012年ねん5月がつ号ごう、202頁ぺーじ。
^ 非公式ひこうしき戦せんではNSN女流じょりゅうプロトーナメント戦せんがあった。1dayトーナメントとLADIES HOLLY CUPの一部いちぶの対局たいきょくでもインターネット対局たいきょくの形式けいしきで行おこなわれたことがある。
^ 日本にっぽん女子じょしプロ将棋しょうぎ協会きょうかい（LPSA）所属しょぞくの女流じょりゅう棋士きしもこの基準きじゅんに基もとづいて選抜せんばつ・推薦すいせんされ、招待しょうたい選手せんしゅとして出場しゅつじょうしている。
^ 第だい2回かい大会たいかいより設もうけられた。
^ ただし第だい2回かい以降いこうの出場しゅつじょう者しゃ選抜せんばつ時点じてんにおいて、女流じょりゅうタイトル戦せんを除のぞく女流じょりゅう公式こうしき棋戦きせんが本ほん棋戦きせん以外いがいに開催かいさいされていないため、事実じじつ上じょう空文くうぶんである。
^ 原則げんそくとして同年どうねんの女流じょりゅうアマ名人めいじん戦せん優勝ゆうしょう者しゃ。
^ 第だい1回かいは午後ごご3時じから、第だい2回かい以降いこうは午後ごご1時じから行おこなわれている。
^ 第だい4回かいの決勝けっしょう戦せんは、東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいよう沖おき地震じしんの影響えいきょうにより大盤おおばん解説かいせつ会かいを中止ちゅうしし、対局たいきょく者しゃは中井なかいが関東かんとう、里見さとみは関西かんさいの各かく将棋しょうぎ会館かいかんに会場かいじょうを変更へんこうして対局たいきょくした。
^ さらに2週しゅうにわたってトラブルが続つづいたため、その後ごの4対局たいきょくではリアルタイム観戦かんせんの「ライブ中継ちゅうけい（旧きゅう対局たいきょく室しつ）」の利用りようが停止ていしされ、多少たしょう時間じかん差さのある「棋譜きふ速報そくほう（旧きゅう観戦かんせん室しつ）」でのみの配信はいしんとなった。
^ 女流じょりゅう名人めいじん・女流じょりゅう王将おうしょう・倉敷くらしき藤花ふじはな

外部がいぶリンク

[1] 「第だい5回かい大和証券だいわしょうけん杯はいネット将棋しょうぎ女流じょりゅう最強さいきょう戦せん決勝けっしょう－初はじめての決勝けっしょう戦せん」『将棋しょうぎ世界せかい』 2012年ねん5月がつ号ごう、202頁ぺーじ。

[2] 非公式ひこうしき戦せんではNSN女流じょりゅうプロトーナメント戦せんがあった。1dayトーナメントとLADIES HOLLY CUPの一部いちぶの対局たいきょくでもインターネット対局たいきょくの形式けいしきで行おこなわれたことがある。

[3] 日本にっぽん女子じょしプロ将棋しょうぎ協会きょうかい（LPSA）所属しょぞくの女流じょりゅう棋士きしもこの基準きじゅんに基もとづいて選抜せんばつ・推薦すいせんされ、招待しょうたい選手せんしゅとして出場しゅつじょうしている。

[4] 第だい2回かい大会たいかいより設もうけられた。

[5] ただし第だい2回かい以降いこうの出場しゅつじょう者しゃ選抜せんばつ時点じてんにおいて、女流じょりゅうタイトル戦せんを除のぞく女流じょりゅう公式こうしき棋戦きせんが本ほん棋戦きせん以外いがいに開催かいさいされていないため、事実じじつ上じょう空文くうぶんである。

[6] 原則げんそくとして同年どうねんの女流じょりゅうアマ名人めいじん戦せん優勝ゆうしょう者しゃ。

[7] 第だい1回かいは午後ごご3時じから、第だい2回かい以降いこうは午後ごご1時じから行おこなわれている。

[8] 第だい4回かいの決勝けっしょう戦せんは、東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいよう沖おき地震じしんの影響えいきょうにより大盤おおばん解説かいせつ会かいを中止ちゅうしし、対局たいきょく者しゃは中井なかいが関東かんとう、里見さとみは関西かんさいの各かく将棋しょうぎ会館かいかんに会場かいじょうを変更へんこうして対局たいきょくした。

[9] さらに2週しゅうにわたってトラブルが続つづいたため、その後ごの4対局たいきょくではリアルタイム観戦かんせんの「ライブ中継ちゅうけい（旧きゅう対局たいきょく室しつ）」の利用りようが停止ていしされ、多少たしょう時間じかん差さのある「棋譜きふ速報そくほう（旧きゅう観戦かんせん室しつ）」でのみの配信はいしんとなった。

[10] 女流じょりゅう名人めいじん・女流じょりゅう王将おうしょう・倉敷くらしき藤花ふじはな

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