居宅きょたく介護かいご支援しえん

居宅きょたく介護かいご支援しえん（きょたくかいごしえん）とは、介護かいご保険ほけん法ほう保険ほけん給付きゅうふ対象たいしょうサービスのひとつである。

介護かいご利用りよう者しゃが適切てきせつに介護かいごサービスを利用りようできるようにするため、利用りよう者しゃの依頼いらいのもと、介護かいご支援しえん専門せんもん員いん（ケアマネジャー）がケアプラン（居宅きょたく介護かいごサービス計画けいかく）を立たてる。その計画けいかくに従したがい、サービスが提供ていきょうされるようにサービス提供ていきょう事業じぎょう者しゃとの連絡れんらく・調整ちょうせいを行おこなう。

制度せいど上じょう「自宅じたく（居宅きょたく）」とされる住宅じゅうたく型がた有料ゆうりょう老人ろうじんホームやサービス付つき高齢こうれい者しゃ向むけ住宅じゅうたくの利用りよう者しゃ（入居にゅうきょ者しゃ）も利用りようできる。

定義ていぎ

介護かいご保険ほけん法ほう第だい8条じょう第だい24項こうにおいて居宅きょたく介護かいご支援しえんは以下いかに定義ていぎされる。

居宅きょたく要よう介護かいご者しゃが第だい四よん十じゅう一いち条じょう第だい一いち項こうに規定きていする指定してい居宅きょたくサービス又または特例とくれい居宅きょたく介護かいごサービス費ひに係かかる居宅きょたくサービス若もしくはこれに相当そうとうするサービス、第だい四よん十じゅう二に条じょうの二に第だい一いち項こうに規定きていする指定してい地域ちいき密着みっちゃく型がたサービス又または特例とくれい地域ちいき密着みっちゃく型がた介護かいごサービス費ひに係かかる地域ちいき密着みっちゃく型がたサービス若もしくはこれに相当そうとうするサービス及およびその他たの居宅きょたくにおいて日常にちじょう生活せいかつを営いとなむために必要ひつような保健ほけん医療いりょうサービス又または福祉ふくしサービス（以下いかこの項こうにおいて「指定してい居宅きょたくサービス等とう」という。）の適切てきせつな利用りよう等とうをすることができるよう、当該とうがい居宅きょたく要よう介護かいご者しゃの依頼いらいを受うけて、その心身しんしんの状況じょうきょう、その置おかれている環境かんきょう、当該とうがい居宅きょたく要よう介護かいご者しゃ及およびその家族かぞくの希望きぼう等とうを勘案かんあんし、利用りようする指定してい居宅きょたくサービス等とうの種類しゅるい及および内容ないよう、これを担当たんとうする者ものその他た厚生こうせい労働ろうどう省令しょうれいで定さだめる事項じこうを定さだめた計画けいかく（以下いかこの項こう、第だい百ひゃく十じゅう五ご条じょうの四よん十じゅう五ご第だい二に項こう第だい三さん号ごう及および別表べっぴょうにおいて「居宅きょたくサービス計画けいかく」という。）を作成さくせいするとともに、当該とうがい居宅きょたくサービス計画けいかくに基もとづく指定してい居宅きょたくサービス等とうの提供ていきょうが確保かくほされるよう、第だい四よん十じゅう一いち条じょう第だい一いち項こうに規定きていする指定してい居宅きょたくサービス事業じぎょう者しゃ、第だい四よん十じゅう二に条じょうの二に第だい一いち項こうに規定きていする指定してい地域ちいき密着みっちゃく型がたサービス事業じぎょう者しゃその他たの者ものとの連絡れんらく調整ちょうせいその他たの便宜べんぎの提供ていきょうを行おこない、並ならびに当該とうがい居宅きょたく要よう介護かいご者しゃが地域ちいき密着みっちゃく型がた介護かいご老人ろうじん福祉ふくし施設しせつ又または介護かいご保険ほけん施設しせつへの入所にゅうしょを要ようする場合ばあいにあっては、地域ちいき密着みっちゃく型がた介護かいご老人ろうじん福祉ふくし施設しせつ又または介護かいご保険ほけん施設しせつへの紹介しょうかいその他たの便宜べんぎの提供ていきょうを行おこなうこと

基本きほん方針ほうしん

指定してい居宅きょたく介護かいご支援しえん等とうの事業じぎょうの人員じんいん及および運営うんえいに関かんする基準きじゅん（以下いか、居宅きょたく介護かいご支援しえん基準きじゅん）の第だい1条じょうの2には、6項こう分ぶんの基本きほん方針ほうしんが定さだめられている。

1. 指定してい居宅きょたく介護かいご支援しえんの事業じぎょうは、要よう介護かいご状態じょうたいとなった場合ばあいにおいても、その利用りよう者しゃが可能かのうな限かぎりその居宅きょたくにおいて、その有ゆうする能力のうりょくに応おうじ自立じりつした日常にちじょう生活せいかつを営いとなむことができるように配慮はいりょして行おこなわれるものでなければならない。
2. 指定してい居宅きょたく介護かいご支援しえんの事業じぎょうは、利用りよう者しゃの心身しんしんの状況じょうきょう、その置おかれている環境かんきょう等とうに応おうじて、利用りよう者しゃの選択せんたくに基もとづき、適切てきせつな保健ほけん医療いりょうサービス及および福祉ふくしサービスが、多様たような事業じぎょう者しゃから、総合そうごう的てきかつ効率こうりつ的てきに提供ていきょうされるよう配慮はいりょして行おこなわれるものでなければならない。
3. 指定してい居宅きょたく介護かいご支援しえん事業じぎょう者しゃ（法ほう第だい四よん十じゅう六ろく条じょう第だい一いち項こうに規定きていする指定してい居宅きょたく介護かいご支援しえん事業じぎょう者しゃをいう。以下いか同おなじ。）は、指定してい居宅きょたく介護かいご支援しえんの提供ていきょうに当あたっては、利用りよう者しゃの意思いし及および人格じんかくを尊重そんちょうし、常つねに利用りよう者しゃの立場たちばに立たって、利用りよう者しゃに提供ていきょうされる指定してい居宅きょたくサービス等とう（法ほう第だい八はち条じょう第だい二に十じゅう四よん項こうに規定きていする指定してい居宅きょたくサービス等とうをいう。以下いか同おなじ。）が特定とくていの種類しゅるい又または特定とくていの指定してい居宅きょたくサービス事業じぎょう者しゃ（法ほう第だい四よん十じゅう一いち条じょう第だい一いち項こうに規定きていする指定してい居宅きょたくサービス事業じぎょう者しゃをいう。以下いか同おなじ。）等とうに不当ふとうに偏へんすることのないよう、公正こうせい中立ちゅうりつに行おこなわれなければならない。
4. 指定してい居宅きょたく介護かいご支援しえん事業じぎょう者しゃは、事業じぎょうの運営うんえいに当あたっては、市町村しちょうそん、法ほう第だい百ひゃく十じゅう五ご条じょうの四よん十じゅう六ろく第だい一いち項こうに規定きていする地域ちいき包括ほうかつ支援しえんセンター、老人ろうじん福祉ふくし法ほう（昭和しょうわ三さん十じゅう八はち年ねん法律ほうりつ第だい百ひゃく三さん十じゅう三さん号ごう）第だい二に十じゅう条じょうの七ななの二にに規定きていする老人ろうじん介護かいご支援しえんセンター、他たの指定してい居宅きょたく介護かいご支援しえん事業じぎょう者しゃ、指定してい介護かいご予防よぼう支援しえん事業じぎょう者しゃ（法ほう第だい五ご十じゅう八はち条じょう第だい一いち項こうに規定きていする指定してい介護かいご予防よぼう支援しえん事業じぎょう者しゃをいう。以下いか同おなじ。）、介護かいご保険ほけん施設しせつ、障害しょうがい者しゃの日常にちじょう生活せいかつ及および社会しゃかい生活せいかつを総合そうごう的てきに支援しえんするための法律ほうりつ（平成へいせい十じゅう七なな年ねん法律ほうりつ第だい百ひゃく二に十じゅう三さん号ごう）第だい五ご十じゅう一いち条じょうの十じゅう七なな第だい一いち項こう第だい一いち号ごうに規定きていする指定してい特定とくてい相談そうだん支援しえん事業じぎょう者しゃ等とうとの連携れんけいに努つとめなければならない。
5. 指定してい居宅きょたく介護かいご支援しえん事業じぎょう者しゃは、利用りよう者しゃの人権じんけんの擁護ようご、虐待ぎゃくたいの防止ぼうし等とうのため、必要ひつような体制たいせいの整備せいびを行おこなうとともに、その従業じゅうぎょう者しゃに対たいし、研修けんしゅうを実施じっしする等とうの措置そちを講こうじなければならない。
6. 指定してい居宅きょたく介護かいご支援しえん事業じぎょう者しゃは、指定してい居宅きょたく介護かいご支援しえんを提供ていきょうするに当あたっては、法ほう第だい百ひゃく十じゅう八はち条じょうの二に第だい一いち項こうに規定きていする介護かいご保険ほけん等とう関連かんれん情報じょうほうその他た必要ひつような情報じょうほうを活用かつようし、適切てきせつかつ有効ゆうこうに行おこなうよう努つとめなければならない。

基準きじゅん

人員じんいん

• 一いち以上いじょうの員数いんずうの指定してい居宅きょたく介護かいご支援しえんの提供ていきょうに当あたる介護かいご支援しえん専門せんもん員いんであって常勤じょうきんであるものを置おかなければならない（居宅きょたく介護かいご支援しえん基準きじゅん第だい2条じょう）。
• 管理かんり者しゃは指定してい居宅きょたく介護かいご支援しえん事業じぎょう所しょごとに常勤じょうきんの管理かんり者しゃを置おかなければならない。また管理かんり者しゃは、介護かいご保険ほけん法ほう施行しこう規則きそくに規定きていする主任しゅにん介護かいご支援しえん専門せんもん員いんでなければならず、専もっぱらその職務しょくむに従事じゅうじする者ものでなければならないが同一どういつ事務所じむしょの業務ぎょうむの兼任けんにんは可能かのう（同どう2条じょう）。

運営うんえい

• 指定してい居宅きょたく介護かいご支援しえん事業じぎょう者しゃは、指定してい居宅きょたく介護かいご支援しえんの提供ていきょうの開始かいしに際さいし、あらかじめ、利用りよう者しゃ又またはその家族かぞくに対たいし、利用りよう者しゃについて、病院びょういん又または診療しんりょう所しょに入院にゅういんする必要ひつようが生しょうじた場合ばあいには、当該とうがい利用りよう者しゃに係かかる介護かいご支援しえん専門せんもん員いんの氏名しめい及および連絡れんらく先さきを当該とうがい病院びょういん又または診療しんりょう所しょに伝つたえるよう求もとめなければならない（居宅きょたく介護かいご支援しえん基準きじゅん第だい4条じょう）。
• 方針ほうしんは、第だい1条じょうの2に規定きていする基本きほん方針ほうしん「要よう介護かいご状態じょうたいとなった場合ばあいにおいても、その利用りよう者しゃが可能かのうな限かぎりその居宅きょたくにおいて、その有ゆうする能力のうりょくに応おうじ自立じりつした日常にちじょう生活せいかつを営いとなむことができるように配慮はいりょして行おこなわれるものでなければならない」及および12条じょうに規定きていする基本きほん取扱とりあつかい方針ほうしん「要よう介護かいご状態じょうたいの軽減けいげん又または悪化あっかの防止ぼうしに資しするよう行おこなわれるとともに、医療いりょうサービスとの連携れんけいに十分じゅうぶん配慮はいりょして行おこなわれなければならない。」に基もとづく（居宅きょたく介護かいご支援しえん基準きじゅん第だい13条じょう）。
  • 指定してい居宅きょたく介護かいご支援しえん事業じぎょう所しょの管理かんり者しゃは、介護かいご支援しえん専門せんもん員いんに居宅きょたくサービス計画けいかくの作成さくせいに関かんする業務ぎょうむを担当たんとうさせる（同どう条じょう第だい1項こう）。
  • 居宅きょたくサービス計画けいかくの作成さくせいに当あたっては、利用りよう者しゃの日常にちじょう生活せいかつ全般ぜんぱんを支援しえんする観点かんてんから、介護かいご給付きゅうふ等とう対象たいしょうサービス（法ほう第だい二に十じゅう四よん条じょう第だい二に項こうに規定きていする介護かいご給付きゅうふ等とう対象たいしょうサービスをいう。以下いか同おなじ。）以外いがいの保健ほけん医療いりょうサービス又または福祉ふくしサービス、当該とうがい地域ちいきの住民じゅうみんによる自発じはつ的てきな活動かつどうによるサービス等とうの利用りようも含ふくめて居宅きょたくサービス計画けいかく上じょうに位置付いちづけるよう努つとめなければならない（同どう条じょう第だい4項こう）。
  • 介護かいご支援しえん専門せんもん員いんは、居宅きょたくサービス計画けいかくの作成さくせいに当あたっては、適切てきせつな方法ほうほうにより、利用りよう者しゃについて、その有ゆうする能力のうりょく、既すでに提供ていきょうを受うけている指定してい居宅きょたくサービス等とうのその置おかれている環境かんきょう等とうの評価ひょうかを通つうじて利用りよう者しゃが現げんに抱かかえる問題もんだい点てんを明あきらかにし、利用りよう者しゃが自立じりつした日常にちじょう生活せいかつを営いとなむことができるように支援しえんする上じょうで解決かいけつすべき課題かだいを把握はあくしなければならない（同どう条じょう第だい6項こう）。
  • 介護かいご支援しえん専門せんもん員いんは、前号ぜんごうに規定きていする解決かいけつすべき課題かだいの把握はあく（以下いか「アセスメント」という。）に当あたっては、利用りよう者しゃの居宅きょたくを訪問ほうもんし、利用りよう者しゃ及およびその家族かぞくに面接めんせつして行おこなわなければならない。この場合ばあいにおいて、介護かいご支援しえん専門せんもん員いんは、面接めんせつの趣旨しゅしを利用りよう者しゃ及およびその家族かぞくに対たいして十分じゅうぶんに説明せつめいし、理解りかいを得えなければならない（同どう条じょう第だい7項こう）。
  • 介護かいご支援しえん専門せんもん員いんは、利用りよう者しゃの希望きぼう及および利用りよう者しゃについてのアセスメントの結果けっかに基もとづき、利用りよう者しゃの家族かぞくの希望きぼう及および当該とうがい地域ちいきにおける指定してい居宅きょたくサービス等とうが提供ていきょうされる体制たいせいを勘案かんあんして、当該とうがいアセスメントにより把握はあくされた解決かいけつすべき課題かだいに対応たいおうするための最もっとも適切てきせつなサービスの組合くみあわせについて検討けんとうし、利用りよう者しゃ及およびその家族かぞくの生活せいかつに対たいする意向いこう、総合そうごう的てきな援助えんじょの方針ほうしん、生活せいかつ全般ぜんぱんの解決かいけつすべき課題かだい、提供ていきょうされるサービスの目標もくひょう及およびその達成たっせい時期じき、サービスの種類しゅるい、内容ないよう及および利用りよう料りょう並ならびにサービスを提供ていきょうする上じょうでの留意りゅうい事項じこう等とうを記載きさいした居宅きょたくサービス計画けいかくの原案げんあんを作成さくせいしなければならない（同どう条じょう第だい8項こう）。
  • 介護かいご支援しえん専門せんもん員いんは、サービス担当たんとう者しゃ会議かいぎの開催かいさいにより、利用りよう者しゃの状況じょうきょう等とうに関かんする情報じょうほうを担当たんとう者しゃと共有きょうゆうするとともに、当該とうがい居宅きょたくサービス計画けいかくの原案げんあんの内容ないようについて、担当たんとう者しゃから、専門せんもん的てきな見地けんちからの意見いけんを求もとめる（同どう条じょう第だい9項こう）。
  • 介護かいご支援しえん専門せんもん員いんは、居宅きょたくサービス計画けいかくを作成さくせいした際さいには、当該とうがい居宅きょたくサービス計画けいかくを利用りよう者しゃ及および担当たんとう者しゃに交付こうふしなければならない（同どう条じょう第だい11項こう）。
  • 介護かいご支援しえん専門せんもん員いんは、居宅きょたくサービス計画けいかくに位置付いちづけた指定してい居宅きょたくサービス事業じぎょう者しゃ等とうに対たいして、訪問ほうもん介護かいご計画けいかく（指定してい居宅きょたくサービス等とうの事業じぎょうの人員じんいん、設備せつび及および運営うんえいに関かんする基準きじゅん（平成へいせい十じゅう一いち年ねん厚生省こうせいしょう令れい第だい三さん十じゅう七なな号ごう。以下いか「指定してい居宅きょたくサービス等とう基準きじゅん」という。）第だい二に十じゅう四よん条じょう第だい一いち項こうに規定きていする訪問ほうもん介護かいご計画けいかくをいう。）等とう指定してい居宅きょたくサービス等とう基準きじゅんにおいて位置付いちづけられている計画けいかくの提出ていしゅつを求もとめるものとする（同どう条じょう第だい12項こう）。
  • 介護かいご支援しえん専門せんもん員いんは、第だい十じゅう三さん号ごうに規定きていする実施じっし状じょう況きょうの把握はあく（以下いか「モニタリング」という。）に当あたっては、利用りよう者しゃ及およびその家族かぞく、指定してい居宅きょたくサービス事業じぎょう者しゃ等とうとの連絡れんらくを継続けいぞく的てきに行おこなうこととし、特段とくだんの事情じじょうのない限かぎり、少すくなくとも一いち月がつに一いち回かい、利用りよう者しゃの居宅きょたくを訪問ほうもんし、利用りよう者しゃに面接めんせつし、モニタリングの結果けっかを記録きろくすることを行おこなわなければならない（同どう条じょう第だい14項こう）。
  • 介護かいご支援しえん専門せんもん員いんは、要よう介護かいご認定にんていを受うけている利用りよう者しゃが要よう介護かいご更新こうしん認定にんていを受うけた場合ばあいや要よう介護かいご状態じょうたい区分くぶんの変更へんこうの認定にんていを受うけた場合ばあいにおいては、サービス担当たんとう者しゃ会議かいぎの開催かいさいにより、居宅きょたくサービス計画けいかくの変更へんこうの必要ひつよう性せいについて、担当たんとう者しゃから、専門せんもん的てきな見地けんちからの意見いけんを求もとめるものとする。ただし、やむを得えない理由りゆうがある場合ばあいについては、担当たんとう者しゃに対たいする照会しょうかい等とうにより意見いけんを求もとめることができるものとする（同どう条じょう第だい15項こう）。
  • 介護かいご支援しえん専門せんもん員いんは、居宅きょたくサービス計画けいかくに厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじんが定さだめる回数かいすう以上いじょうの訪問ほうもん介護かいご（厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじんが定さだめるものに限かぎる。以下いかこの号ごうにおいて同おなじ。）を位置付いちづける場合ばあいにあっては、その利用りようの妥当だとう性せいを検討けんとうし、当該とうがい居宅きょたくサービス計画けいかくに訪問ほうもん介護かいごが必要ひつような理由りゆうを記載きさいするとともに、当該とうがい居宅きょたくサービス計画けいかくを市町村しちょうそんに届とどけ出でなければならない（同どう条じょう第だい18項こうの2）。
  • 介護かいご支援しえん専門せんもん員いんは、利用りよう者しゃが訪問ほうもん看護かんご、通所つうしょリハビリテーション等とうの医療いりょうサービスの利用りようを希望きぼうしている場合ばあいその他た必要ひつような場合ばあいには、利用りよう者しゃの同意どういを得えて主治しゅじの医師いし等とうの意見いけんを求もとめなければならない（同どう条じょう第だい19項こう）。
  • 介護かいご支援しえん専門せんもん員いんは、居宅きょたくサービス計画けいかくに短期たんき入所にゅうしょ生活せいかつ介護かいご又または短期たんき入所にゅうしょ療養りょうよう介護かいごを位置付いちづける場合ばあいにあっては、利用りよう者しゃの居宅きょたくにおける自立じりつした日常にちじょう生活せいかつの維持いじに十分じゅうぶんに留意りゅういするものとし、利用りよう者しゃの心身しんしんの状況じょうきょう等とうを勘案かんあんして特とくに必要ひつようと認みとめられる場合ばあいを除のぞき、短期たんき入所にゅうしょ生活せいかつ介護かいご及および短期たんき入所にゅうしょ療養りょうよう介護かいごを利用りようする日数にっすうが要よう介護かいご認定にんていの有効ゆうこう期間きかんのおおむね半数はんすうを超こえないようにしなければならない（同どう条じょう第だい21項こう）。
  • 介護かいご支援しえん専門せんもん員いんは、居宅きょたくサービス計画けいかくに福祉ふくし用具ようぐ貸与たいよを位置付いちづける場合ばあいにあっては、その利用りようの妥当だとう性せいを検討けんとうし、当該とうがい計画けいかくに福祉ふくし用具ようぐ貸与たいよが必要ひつような理由りゆうを記載きさいするとともに、必要ひつように応おうじて随時ずいじサービス担当たんとう者しゃ会議かいぎを開催かいさいし、継続けいぞくして福祉ふくし用具ようぐ貸与たいよを受うける必要ひつよう性せいについて検証けんしょうをした上うえで、継続けいぞくして福祉ふくし用具ようぐ貸与たいよを受うける必要ひつようがある場合ばあいにはその理由りゆうを居宅きょたくサービス計画けいかくに記載きさいしなければならない（同どう条じょう第だい22項こう）。
  • 介護かいご支援しえん専門せんもん員いんは、利用りよう者しゃが提示ていじする被ひ保険ほけん者しゃ証しょうに、法ほう第だい七なな十じゅう三さん条じょう第だい二に項こうに規定きていする認定にんてい審査しんさ会かい意見いけん又または法ほう第だい三さん十じゅう七なな条じょう第だい一いち項こうの規定きていによる指定していに係かかる居宅きょたくサービス若もしくは地域ちいき密着みっちゃく型がたサービスの種類しゅるいについての記載きさいがある場合ばあいには、利用りよう者しゃにその趣旨しゅし（同どう条じょう第だい一いち項こうの規定きていによる指定していに係かかる居宅きょたくサービス若もしくは地域ちいき密着みっちゃく型がたサービスの種類しゅるいについては、その変更へんこうの申請しんせいができることを含ふくむ。）を説明せつめいし、理解りかいを得えた上うえで、その内容ないように沿そって居宅きょたくサービス計画けいかくを作成さくせいしなければならない（同どう条じょう第だい24項こう）。
  • 介護かいご支援しえん専門せんもん員いんは、要よう介護かいご認定にんていを受うけている利用りよう者しゃが要よう支援しえん認定にんていを受うけた場合ばあいには、指定してい介護かいご予防よぼう支援しえん事業じぎょう者しゃと当該とうがい利用りよう者しゃに係かかる必要ひつような情報じょうほうを提供ていきょうする等ひとしの連携れんけいを図はかるものとする（同どう条じょう第だい25項こう）。
• 指定してい居宅きょたく介護かいご支援しえん事業じぎょう者しゃは、利用りよう者しゃが他たの居宅きょたく介護かいご支援しえん事業じぎょう者しゃの利用りようを希望きぼうする場合ばあい、要よう介護かいご認定にんていを受うけている利用りよう者しゃが要よう支援しえん認定にんていを受うけた場合ばあいその他た利用りよう者しゃからの申さる出でがあった場合ばあいには、当該とうがい利用りよう者しゃに対たいし、直近ちょっきんの居宅きょたくサービス計画けいかく及およびその実施じっし状じょう況きょうに関かんする書類しょるいを交付こうふしなければならない（居宅きょたく介護かいご支援しえん基準きじゅん第だい15条じょう）。
• 指定してい居宅きょたく介護かいご支援しえん事業じぎょう者しゃは、指定してい居宅きょたく介護かいご支援しえんを受うけている利用りよう者しゃが正当せいとうな理由りゆうなしに介護かいご給付きゅうふ等とう対象たいしょうサービスの利用りように関かんする指示しじに従したがわないこと等とうにより、要よう介護かいご状態じょうたいの程度ていどを増進ぞうしんさせたと認みとめられるときや偽いつわりその他た不正ふせいの行為こういによって保険ほけん給付きゅうふの支給しきゅうを受うけ、又または受うけようとした場合ばあいは、遅滞ちたいなく、意見いけんを付ふしてその旨むねを市町村しちょうそんに通知つうちしなければならない（居宅きょたく介護かいご支援しえん基準きじゅん第だい16条じょう）。
• 指定してい居宅きょたく介護かいご支援しえん事業じぎょう者しゃは、利用りよう者しゃに対たいする指定してい居宅きょたく介護かいご支援しえんの提供ていきょうに関かんする居宅きょたくサービス計画けいかくやアセスメントの結果けっか、サービス担当たんとう者しゃ会議かいぎ、モニタリングの結果けっかの記録きろくなどを整備せいびし、その完結かんけつの日ひから二に年間ねんかん保存ほぞんしなければならない（居宅きょたく介護かいご支援しえん基準きじゅん第だい29条じょう）。