崔ちぇ銀ぎん姫ひめ

チェ・ウニ 崔ちぇ 銀ぎん姫ひめ
1966年ねん5月29日にち撮影さつえい（39歳さい）
生誕せいたん	(1926-11-20) 1926年ねん11月20日にち 日本にっぽん領りょう朝鮮ちょうせん 京畿けいき道どう 廣州こうしゅう（クァンジュ）
死没しぼつ	(2018-04-16) 2018年ねん4月がつ16日にち（91歳さい没ぼつ） 韓国かんこく ソウル特別とくべつ市し 江西えにし区く
国籍こくせき	韓国かんこく
出身しゅっしん校こう	保ほ聖せい高等こうとう女学校じょがっこう
職業しょくぎょう	女優じょゆう（1942年ねん-2006年ねん）
配偶はいぐう者しゃ	金きむ学まなぶ成なり（1944年ねん-1950年ねん） 申さる相玉あいたま（1954年ねん-1976年ねん離婚りこん） 申さる相玉あいたま（1983年ねん-2006年ねん死別しべつ）
子供こども	申さる正せい均ひとし（ジョンギュン）（養子ようし） 申さるミョンキム（養子ようし）

崔ちぇ銀ぎん姫ひめ
各種かくしゅ表記ひょうき
ハングル：	최은희
漢字かんじ：	崔ちぇ銀ぎん姬ひめ
発音はつおん：	チェ・ウニ
ロろーマ字まじ：	Choi Eun-hee

崔ちぇ 銀ぎん姫ひめ (チェ・ウニ、ハングル: 최은희、1926年ねん11月20日にち - 2018年ねん4月がつ16日にち)は大韓民国だいかんみんこくの俳優はいゆうであり、1960年代ねんだいから1970年代ねんだいにかけて同国どうこくで最もっとも人気にんきのあるスター女優じょゆうのひとり。本名ほんみょうは崔ちぇ慶けい順じゅん（チェ・ギョンスン、최경순）。号ごうは郷さと恩おん（ヒャンウン、향은）。舞台ぶたい50回かい、映画えいが150余よ編へんに出演しゅつえんし、国内外こくないがいの賞しょうを受賞じゅしょうした。

1978年ねん、彼女かのじょと離婚りこんした夫おっとの申さる相玉あいたま（シン・サンオク）は北朝鮮きたちょうせん当局とうきょくに拉致らちされ、1986年ねんにウィーンのアメリカ大使館あめりかたいしかんに亡命ぼうめいを求もとめるまで北朝鮮きたちょうせんで映画えいがの制作せいさくを余儀よぎなくされた。2人ふたりはアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくで10年間ねんかん過すごしたのち、1999年ねんに韓国かんこくに帰国きこくした。

経歴けいれき

初期しょきの俳優はいゆう活動かつどうと成功せいこう

崔ちぇ銀ぎん姫ひめは日本にっぽん統治とうち下かの朝鮮ちょうせん、京畿けいき道どうの広州こうしゅう市しに1926年ねんに生うまれた。1944年ねんに高等こうとう女学校じょがっこうを卒業そつぎょうし、劇団げきだん「現代げんだい劇場げきじょう」に入はいり、演劇えんげき活動かつどうを開始かいしした。同年どうねん、映画えいが監督かんとくの金きむ学まなぶ成なりと結婚けっこんしたが朝鮮ちょうせん戦争せんそう勃発ぼっぱつに際さいし、離婚りこんした。芸名げいめいの「銀ぎん姫ひめ」は、第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん後ご、当時とうじの流行りゅうこう小説しょうせつから採とったものである。彼女かのじょの映画えいがデビューは1947年ねんの『新あたらしき誓ちかい』であった。彼女かのじょは、1948年ねんの映画えいが『夜よなかの太陽たいよう』に出演しゅつえんしたのち、翌年よくねんから名声めいせいを博はくするようになり、すぐに女優じょゆうの金芝美きむじみ（キム・ジミ）や厳いむ鶯うぐいす蘭らん（オム・エンナン）とともに「韓国かんこく映画えいがのトロイカ」と並ならび称しょうされるようになった。

1954年ねんに申さる相玉あいたま監督かんとくと結婚けっこんすると、2人ふたりは申さる（シン）フィルムを設立せつりつした。2人ふたりは1960年代ねんだいの韓国かんこくにあって唯一ゆいいつ、メジャー・スタジオによる映画えいが制作せいさくシステムを成なし遂とげた。崔ちぇ銀ぎん姫ひめは130本ほん以上いじょうの映画えいがに出演しゅつえんし、1960年代ねんだいと1970年代ねんだいには韓国かんこく映画えいが界かい最大さいだいのスターの1人ひとりと見みられた。彼女かのじょは、1958年ねんの『地獄じごく花はな』や1961年ねんの『離はなれの客きゃくとお母かあさん』など、象徴しょうちょう的てきな申さる相玉あいたま作品さくひんの多おおくに出演しゅつえんした。1964年ねんには、俳優はいゆう業ぎょうのかたわら、安あん養よう映画えいが芸術げいじゅつ学校がっこう（京畿けいき道どう安あん養よう市し）の校長こうちょうとして後進こうしんを養成ようせいする立場たちばとなった。

彼女かのじょが不妊症ふにんしょうと診断しんだんされた後のち、夫妻ふさいは正せい均ひとし（ジョンギュン）とミョンキムという男女だんじょ2人にんの子こどもを養子ようしにむかえ、赤あかん坊ぼうのころから育そだてた。

拉致らちと北朝鮮きたちょうせんでの日々ひび

「申さる相玉あいたま・崔ちぇ銀ぎん姫ひめ拉致らち事件じけん」も参照さんしょう

1976年ねん、崔ちぇ銀ぎん姫ひめは申さる相しょう玉だまが若わかい女優じょゆう呉ご樹いつき美び（オ・スミ）との間あいだに2人ふたり目めの子こどもをもうけたという報ほうに接せっし、22年間ねんかん連つれ添そった申さると離婚りこんした。彼女かのじょはこのとき50歳さいであった。

崔ちぇと申さるは離婚りこん後ご、それぞれ別べつの理由りゆうからではあるが、ともに仕事しごとを失うしないはじめた。彼女かのじょは1978年ねん1月がつ11日にち、彼女かのじょの経営けいえいする安あん養よう映画えいが芸術げいじゅつ学校がっこうを支援しえんし、また、ともに映画えいが会社かいしゃを立たち上あげようと申もうし出でた実業じつぎょう家か（を装よそおった人物じんぶつ）に会あうため、香港ほんこんを訪おとずれた。申さるは崔ちぇに香港ほんこんに行いくことはやめた方ほうがよいと言いったが、彼女かのじょは久ひさしぶりに一人ひとりで海外かいがいに出でかけた。そして、北朝鮮きたちょうせんの次期じき最高さいこう指導しどう者しゃであった金きむ正日じょんいるの指令しれいを受うけた工作こうさく員いんの謀略ぼうりゃくによって香港ほんこんから北朝鮮きたちょうせんへ拉致らちされた。1978年ねん1月がつ22日にち、彼女かのじょを乗のせた船ふねは8日間にちかんかけて北朝鮮きたちょうせんの南浦みなみうら港こう付近ふきんに到着とうちゃくしたが、その間あいだ、彼女かのじょは何なん度ども帰かえしてくれと泣ないて訴うったえたが、何なん回かいも薬くすりを打うたれ、眠ねむらされた。彼女かのじょが北朝鮮きたちょうせんの地ちを初はじめて踏ふみ、桟橋さんばしから降おりると、前まえから歩あるいて来くる少すこし太ふとめの男性だんせいの姿すがたがあった。その男性だんせいは、次つぎのように自己じこ紹介しょうかいし、崔ちぇ銀ぎん姫ひめに手てを差さし出だして握手あくしゅを求もとめた。

ようこそ、よくいらっしゃいました。崔ちぇ先生せんせい、わたしが金きむ正日じょんいるです。

拉致らちされた後のちの彼女かのじょは、金きむ正日じょんいるの別荘べっそうに連つれて行いかれ、夕食ゆうしょくやパーティによく付つき合あわされた。金きむ正日じょんいるはコニャックをことのほか好このんでおり、いつもヘネシーを飲のんでいたという。彼女かのじょを拉致らちした理由りゆうは、北朝鮮きたちょうせんの映画えいがや芸術げいじゅつの向上こうじょうに力ちからを貸かしてほしいというものであった。ある日ひ、崔ちぇ銀ぎん姫ひめは劇場げきじょうで数すう人にんの男性だんせいに引ひき合あわされた。それは、崔ちぇの拉致らちを指揮しきした労働党ろうどうとう調査ちょうさ部ぶ副ふく部長ぶちょうの任にん浩ひろし君くん、労働党ろうどうとう連絡れんらく部長ぶちょうの李り完かん基もと、それから拉致らち実行じっこう犯はんの工作こうさく員いん3名めいであった。崔ちぇはあまりの恐怖きょうふに作つくり笑わらいをして応こたえるよりほかなかった。金きむ正日じょんいるは、崔ちぇ銀ぎん姫ひめがどんな反応はんのうをするのかを心こころゆくまで楽たのしんでいたのである。

彼女かのじょの拉致らち後ご、彼女かのじょの捜索そうさく活動かつどうにあたっていた申さる相しょう玉だまもまた、同おなじ年ねんの7月がつ、北朝鮮きたちょうせん工作こうさく員いんによって拉致らちされた。申さる相しょう玉だまを拉致らちしたのは、崔ちぇを拉致らちした実行じっこう犯はんと同おなじ3人にんであった。申さる相しょう玉だまはのちに、日本にっぽんで同どう時期じきに拉致らち犯罪はんざいを繰くり返かえしていたのは間違まちがいなくこの3人にんだと発言はつげんしている。崔ちぇ銀ぎん姫ひめと申さる相玉あいたまの2人ふたりはしかし、1983年ねん3月がつまで対面たいめんすることなく北朝鮮きたちょうせんで別々べつべつに暮くらした。

北朝鮮きたちょうせんでの抑留よくりゅう生活せいかつの中なか、彼女かのじょはローマ・カトリックに改宗かいしゅうした。これは、彼女かのじょが東北とうほく里さとの招待しょうたい所しょに収容しゅうようされている1979年ねんから1980年ねんにかけて、散歩さんぽ中ちゅうにポルトガル領りょうマカオから拉致らちされてきた「ミス・孔あな」（本名ほんみょう、孔あな令れい譻）という中国ちゅうごく女性じょせいと出会であい、親密しんみつになった影響えいきょうによる。「ミス・孔あな」と出会であう前まえ、彼女かのじょは東北とうほく里さとでヨルダンから拉致らちされてきた女性じょせいとも遭遇そうぐうした。彼女かのじょからはクリスマスにシフォンのスカーフを贈おくられた。

「ミス・孔あな」はマカオのリスボア・ホテルの宝石ほうせき店てんで働はたらいていた1978年ねん7月がつ、蘇そ妙たえ珍ちんというもう1人ひとりの女性じょせいとともに拉致らちされたカトリック信者しんじゃで、拉致らち当時とうじ20歳さいであった。彼女かのじょたちは在ざい北朝鮮きたちょうせんインドネシア大使館たいしかんにかけこんだが、大使館たいしかんは北朝鮮きたちょうせん側がわに彼女かのじょたちを引ひき渡わたしてしまったという。1982年ねん1月がつ、崔ちぇは「ミス・孔あな」と東北とうほく里さとで再会さいかいした。3月に別わかれるまでしばしば会あい、親したしく語かたり合あうなかでカトリック信者しんじゃとなり、孔あなは自身じしんの洗礼せんれい名めい「マリア」、崔ちぇ銀ぎん姫ひめは孔あなによって与あたえられた「マザリン」の名なで互たがいに呼よび合あうようになった。

ある時とき、年老としおいた理容りよう師しが崔ちぇ銀ぎん姫ひめに「東北とうほく里さとの招待しょうたい所しょに拉致らちされた日本人にっぽんじん女性じょせいがいる」と語かたったことがある。理容りよう師しはさまざまな招待しょうたい所しょを巡回じゅんかいして多おおくの要人ようじん・賓客ひんきゃくの髪かみをカットしていたので、誰だれがどこから拉致らちされたか等ひとしすべてを知しっていた。彼かれの話はなしに出でてくる女性じょせいはいつも「日本にっぽんに帰かえりたい」と悲嘆ひたんにくれていたという。彼かれから聞きいた彼女かのじょの容貌ようぼうは、北朝鮮きたちょうせんから脱出だっしゅつした後のちにみた田口たぐち八重子やえこの似顔絵にがおえにそっくりだったという。

1983年ねん3月8日にち、金きむ正日じょんいるの主催しゅさいする宴会えんかいの席せきで崔ちぇ銀ぎん姫ひめと申さる相玉あいたまの2人ふたりは引ひき合あわされ、再会さいかいした。崔ちぇは、申さるがこの場ばにいることに心底しんそこ驚おどろいた。「抱擁ほうようしなさい。なぜ立たったままでいるのですか」と金きむ正日じょんいるが声こえをかけた。崔ちぇと申さるは金きむ正日じょんいるの勧すすめもあって再婚さいこんした。金きむ正日じょんいるは2人ふたりに映画えいがを作つくらせ、その中なかには彼女かのじょが第だい14回かいモスクワ国際こくさい映画えいが祭さいで最優秀さいゆうしゅう女優じょゆう賞しょうを獲得かくとくした1985年ねんの『塩しお（ソグム）』も含ふくまれる。金きむ正日じょんいるは映画えいがマニアで膨大ぼうだいなコレクションを平壌ぴょんやんに有ゆうしていた。崔ちぇ銀ぎん姫ひめは後のちに、2人ふたりは「体制たいせいを称賛しょうさんするプロパガンダ映画えいがではなく、芸術げいじゅつ的てき価値かちのある映画えいが」を制作せいさくすることはできたが、金きむ正日じょんいるが彼女かのじょを拉致らち監禁かんきんしたことは許ゆるすことができなかったと語かたった。崔ちぇ銀ぎん姫ひめは、北朝鮮きたちょうせんから脱出だっしゅつした後のちに備そなえて金きむ正日じょんいるに関かんする記録きろくを集あつめようと考かんがえ、バッグのなかに録音ろくおん再生さいせい機器ききを隠かくし持もっていた。そのとき録音ろくおんした金きむ正日じょんいるの肉声にくせいを収おさめたテープは現存げんそんし、1994年ねんにNHKニュース7で紹介しょうかいされたほかドキュメンタリー映画えいがにも使用しようされている。ある時とき、夫妻ふさいが招まねかれた会食かいしょくで歓迎かんげいの拍手はくしゅをする部下ぶかたちを見みながら、金きむ正日じょんいるが彼女かのじょの耳元みみもとで「あの賞賛しょうさんは全部ぜんぶウソです」とささやいたことがあったという。彼女かのじょは、そこに独裁どくさい者しゃの孤独こどくを強つよく感かんじた。

韓国かんこく帰国きこく後ごも、彼女かのじょは自みずからの拉致らち事件じけんを思おもい返かえすたびに「腸ちょう（はらわた）の煮にえくり返かえるような怒いかり」でいっぱいになるという。

脱出だっしゅつとその後ごの人生じんせい

夫婦ふうふはついに1986年ねん3月15日にち、オーストリアのウィーンを旅行りょこう中ちゅうに逃亡とうぼうを敢行かんこう、アメリカ大使館あめりかたいしかんに駆かけ込こんだ。脱出だっしゅつ直前ちょくぜんまで2人ふたりとタクシーに同乗どうじょうしていたのは、インタビューの予定よていが入はいっていた共同通信社きょうどうつうしんしゃ論説ろんせつ委員いいんの榎えのき彰あきらであった。大使館たいしかんのアメリカ人じん職員しょくいんは薔薇ばらの花はな一いち輪りんを崔ちぇ銀ぎん姫ひめに差さし出だし、"Welcome to the West" と言いった。2人ふたりは政治せいじ亡命ぼうめいを申もうし出でた。

彼かれらは1999年ねんに韓国かんこくに帰国きこくするまでの間あいだ、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくバージニア州しゅうのレストン、次ついでカリフォルニア州しゅうのビバリーヒルズで生活せいかつした。韓国かんこくに帰国きこくした後のち、崔ちぇ銀ぎん姫ひめは日本にっぽん政府せいふの求もとめに応おうじ、北朝鮮きたちょうせんの拉致らち工作こうさく機関きかんの実態じったいなどについて証言しょうげんをしている。申さる相しょう玉だまは2006年ねんに亡なくなるが、そのときまで2人ふたりの結婚けっこん生活せいかつは続つづいたのだった。

2018年ねん4月がつ16日にち、崔ちぇ銀ぎん姫ひめはその日ひの午後ごごに腎臓じんぞう透析とうせきを受うける予定よていだった病院びょういんで亡なくなった。91歳さい。彼女かのじょを最後さいごに看取みとったのは、養子ようしの申さる正せい均ひとしであった。彼女かのじょの死しは、韓国かんこく全土ぜんどに広汎こうはんな喪もをもたらした。

メディアのなかの崔ちぇ銀ぎん姫ひめ

2015年ねん、映画えいがプロデューサーで文筆ぶんぴつ家かのポール・フィッシャーは、崔ちぇ銀ぎん姫ひめと申さる相玉あいたまの生涯しょうがいを英語えいごでつづった『金きむ正日じょんいるプロダクション：誘拐ゆうかいされた映画えいが制作せいさく者しゃの驚おどろくべき実話じつわ（A Kim Jong-Il Production: The Extraordinary True Story of a Kidnapped Filmmaker）』と題だいする伝記でんきを発表はっぴょうした。

2016年ねん1月がつ、ユタ州しゅうサンダンス・リゾートで開ひらかれたサンダンス映画えいが祭さい2016のワールド・ドキュメンタリー・コンペティション部門ぶもんでは、イギリスのロバート・キャナンとロス・アダムスの共同きょうどう制作せいさくによる『愛あいする人ひとたちと暴君ぼうくん（The Lovers and the Despot）』と題だいする北朝鮮きたちょうせんでの苦難くなんを描えがいたドキュメンタリーが放映ほうえいされた。本ほん作さくは、第だい66回かいベルリン国際こくさい映画えいが祭さいにも出品しゅっぴんされている。日本にっぽんでも2016年ねん9月がつ、『将軍しょうぐん様さま、あなたのために映画えいがを撮とります』の題名だいめいで公開こうかいされた。

代表だいひょう作さく

年とし	タイトル	配役はいやく	参照さんしょう
米べい軍ぐん軍政ぐんせい時代じだい
1947	『新あたらしき誓ちかい』（A New Oath）
1948	『夜中よなかの太陽たいよう』（The Sun of Night）
1949	『心しんのなかの故郷こきょう』（A Hometown in Heart）	未亡人みぼうじん
大韓民国だいかんみんこく
1958	『地獄じごく花はな』（A Flower in Hell）	ソンヤ
1960	『最後さいごの日ひまで』（To the Last Day）
1961	『常緑樹じょうりょくじゅ』（Evergreen Tree）
	『離はなれの客きゃくとお母かあさん』（The Houseguest and My Mother）	お母かあさん
1962	『孟はじめ進士しんし宅たくの慶事けいじ』 （A Happy Day of Jinsa Maeng）	イブン
	『列れつ女おんな門もん』（The Memorial Gate for Virtuous Women）
1963	『米べい』（Rice）
1964	『赤あかいスカーフ』（Red Scarf）	ジソン
	『聾唖ろうあの三さん龍りゅう』（Deaf Sam-yong）
1965	『日にち清しん戦争せんそうと女傑じょけつ閔妃びんび』（The Sino-Japanese War and Queen Min the Heroine）
1967	『多情たじょう仏心ほとけごころ』（ Phantom Queen）
1968	『女おんな 』 （Woman）
朝鮮民主主義人民共和国ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく
1984	『脱出だっしゅつ記き』（Runaway）	ソン・リュの妻つま
1985	『愛あい、愛あい、わたしの愛あい』（Love, Love, My Love）	春香はるか（チュニャン）の母はは
	『塩しお』（Salt）	母はは
	『沈清伝でん』（The Tale of Shim Chong）	沈清（シムチョン）の母はは

受賞じゅしょう歴れき

『地獄じごく花はな』ポスター

釜がま日び映画えいが賞しょう

年とし	部門ぶもん	ノミネート作品さくひん	結果けっか	参照さんしょう
1959	最優秀さいゆうしゅう女優じょゆう賞しょう	『地獄じごく花はな』	受賞じゅしょう
1962		『離はなれの客きゃくとお母かあさん』	受賞じゅしょう
1966		『日にち清しん戦争せんそうと女傑じょけつ閔妃びんび』	受賞じゅしょう

青あお龍りゅう映画えいが賞しょう

年とし	部門ぶもん	ノミネート作品さくひん	結果けっか	参照さんしょう
1964	人気にんきスター賞しょう	N/A	受賞じゅしょう
1966			受賞じゅしょう

大鐘おおがね賞しょう

年とし	部門ぶもん	ノミネート作品さくひん	結果けっか	参照さんしょう
1962	最優秀さいゆうしゅう女優じょゆう賞しょう	『常緑樹じょうりょくじゅ』	受賞じゅしょう
1965		『日にち清しん戦争せんそうと女傑じょけつ閔妃びんび』	受賞じゅしょう
2010	韓国かんこく映画えいが功労賞こうろうしょう	N/A	受賞じゅしょう

その他たの賞しょう

年とし	賞しょう	部門ぶもん	ノミネート作品さくひん	結果けっか	参照さんしょう
1985	モスクワ国際こくさい映画えいが祭さい	主演しゅえん女優じょゆう賞しょう	『塩しお』	受賞じゅしょう
2006	大韓民国だいかんみんこく映画えいが大賞たいしょう	功労賞こうろうしょう	N/A	受賞じゅしょう
2008	韓国かんこく映画えいが評論ひょうろん家か協会きょうかい賞しょう	特別とくべつ功労賞こうろうしょう		受賞じゅしょう
2009	春はる史し大賞たいしょう映画えいが祭さい	春はる史し大賞たいしょう		受賞じゅしょう
2014	大韓民国だいかんみんこく大衆たいしゅう文化ぶんか芸術げいじゅつ賞しょう	文化ぶんか勲章くんしょう		受賞じゅしょう

伝記でんき

• 崔ちぇ銀ぎん姫ひめ（Choi Eun-hee）; 申さる相玉あいたま（Shin Sang-ok）; 李り長ちょう鎬（Yi Chang-ho） (2009) (朝鮮ちょうせん語ご). 영화 감독 신 상옥: 그 의 사진 풍경 그리고 발언 1926-2006 （Walks and Works of Shin Sang-ok: The Mogul of Korean Film - Photos and Words, 1926-2006）. Paju: 説話せつわ堂どう出版しゅっぱん社しゃ（Youlhwadang Publishers）. ISBN 9788930103459 

著書ちょしょ

• 崔ちぇ銀ぎん姫ひめ・申さる相玉あいたま『조국은 저 하늘 저 멀리 （祖国そこくはあの空そら遠とおく）』（1988年ねん1月がつ、米国べいこくで自費じひ出版しゅっぱん）
  • 崔ちぇ銀ぎん姫ひめ・申さる相玉あいたま『金きむ正日じょんいる王国おうこく』（韓国かんこく語ご。1988年ねん4月がつ、東亜日報とうあにっぽう社しゃ発行はっこう。韓国かんこく当局とうきょくの検閲けんえつにより約やく150ページを削除さくじょ。）
  • 崔ちぇ銀ぎん姫ひめ・申さる相玉あいたま『闇やみからの谺こだま（こだま）』（日本語にほんご。池田いけだ菊きく敏さとし翻訳ほんやく。1988年ねん5月がつ。ペン・エンタープライズ発行はっこう、池田いけだ書店しょてん発売はつばい。『金きむ正日じょんいる王国おうこく』の削除さくじょ部分ぶぶんを再現さいげん、『祖国そこくはあの空そら遠とおく』の完訳かんやく）
    • （文庫ぶんこ版ばん）崔ちぇ銀ぎん姫ひめ・申さる相玉あいたま『闇やみからの谺こだま - 北朝鮮きたちょうせんの内幕うちまく（上うえ）』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう〈文春ぶんしゅん文庫ぶんこ〉、1989年ねん3月がつ（原著げんちょ1988年ねん）。ISBN 4-16-716202-4。 
    • （文庫ぶんこ版ばん）崔ちぇ銀ぎん姫ひめ・申さる相玉あいたま『闇やみからの谺こだま - 北朝鮮きたちょうせんの内幕うちまく（下した）』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう〈文春ぶんしゅん文庫ぶんこ〉、1989年ねん3月がつ（原著げんちょ1988年ねん）。ISBN 4-16-716203-2。 
• 崔ちぇ銀ぎん姫ひめ『告白こくはく』（2007年ねんに韓国かんこくで出版しゅっぱん、未み訳わけ）

脚注きゃくちゅう

作品さくひんサイト

• Schönherr, Johannes (2012). North Korean Cinema: A History. Jefferson: McFarland. ISBN 978-0-7864-6526-2. https://books.google.com/books?id=Z6n0itIPmakC&pg=PA79 （英語えいご）

参考さんこう文献ぶんけん

• 崔ちぇ銀ぎん姫ひめ・申さる相玉あいたま『闇やみからの谺こだま（こだま） - 北朝鮮きたちょうせんの内幕うちまく（上うえ）』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう〈文春ぶんしゅん文庫ぶんこ〉、1989年ねん3月がつ（原著げんちょ1988年ねん）。ISBN 4-16-716202-4。 
• 崔ちぇ銀ぎん姫ひめ・申さる相玉あいたま『闇やみからの谺こだま（こだま） - 北朝鮮きたちょうせんの内幕うちまく（下した）』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう〈文春ぶんしゅん文庫ぶんこ〉、1989年ねん3月がつ（原著げんちょ1988年ねん）。ISBN 4-16-716203-2。 
• 西岡にしおか力つとむ、趙ちょう甲きのえ濟わたる『金賢姫きむひょんひからの手紙てがみ』草くさ思おもえ社しゃ、2009年ねん5月がつ。ISBN 978-4-7942-1709-7。 
• 『横田よこためぐみは生いきている 安明やすあき進しんが暴あばいた日本人にっぽんじん拉致らちの陰謀いんぼう』講談社こうだんしゃ〈講談社こうだんしゃMOOK〉、2003年ねん4月がつ。ISBN 4-06-179395-0。 

関連かんれん項目こうもく

• 申さる相玉あいたま
• 北朝鮮きたちょうせん拉致らち事件じけん
• 韓国かんこく映画えいが
• 北朝鮮きたちょうせん映画えいが