平成へいせい11年ねん台風たいふう第だい16号ごう

台風たいふう第だい16号ごう（Zia、ジア）
	トロピカル・ストーム（SSHWS）
	台風たいふう第だい16号ごう
発生はっせい期間きかん	1999年ねん9月14日にち 15:00; ～15日にち 15:00
寿命じゅみょう	1日にち
最低さいてい気圧きあつ	985hPa
最大さいだい風速ふうそく; （日ひ気象庁きしょうちょう解析かいせき）	23 m/s (45 knot)
最大さいだい風速ふうそく; （米べい海軍かいぐん解析かいせき）	45 knot
被害ひがい総額そうがく	21億おく円えん
上陸じょうりく地点ちてん	宮崎みやざき県けん南部なんぶ
死傷ししょう者しゃ数すう	死者ししゃ7名めい、行方ゆくえ不明ふめい者しゃ1名めい、負傷ふしょう者しゃ11名めい
被害ひがい地域ちいき	日本にっぽん
	プロジェクト : 気象きしょうと気候きこう／災害さいがい
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平成へいせい11年ねん台風たいふう第だい16号ごう（へいせい11ねんたいふうだい16ごう、国際こくさい名めい：ジア/Zia）は、1999年ねん（平成へいせい11年ねん）9月に九州きゅうしゅうに上陸じょうりくし、西日本にしにほんに被害ひがいをもたらした台風たいふうである。

概要がいよう[編集へんしゅう]

9月11日にちに日本にっぽんの南海なんかい上じょうで熱帯ねったい低てい気圧きあつが発生はっせい。当初とうしょ、この低てい気圧きあつは台風たいふうに発達はったつすることはないと予想よそうされていたが、その予想よそうに反はんして発達はったつしながら九州きゅうしゅう方面ほうめんに北上ほくじょうし、14日にちに鹿児島かごしま県けん種子島たねがしま近海きんかい（都井岬といみさきの南みなみ）で最大さいだい風速ふうそくが17.2m/sを超こえたため、台風たいふう16号ごうとなった。台風たいふうは14日にち17時じ頃ごろに、中心ちゅうしん気圧きあつ985hPaで宮崎みやざき県けん南部なんぶに上陸じょうりく。15日にち3時じ頃ごろには愛媛えひめ県けん宇和島うわじま市し付近ふきんに再さい上陸じょうりくし、四国しこくを縦断じゅうだんして同日どうじつ10時じ頃ごろに兵庫ひょうご県けん明石あかし市し付近ふきんに再さい上陸じょうりくした。さらに近畿きんき地方ちほうから中部ちゅうぶ地方ちほうを経へて、15日にち15時じに長野ながの県けん飯田いいだ市し付近ふきんで熱帯ねったい低てい気圧きあつに変かわった^[1]。

この台風たいふうのように、陸地りくちに近ちかい海域かいいきで熱帯ねったい低てい気圧きあつが台風たいふうに昇格しょうかくした例れいは、この他ほかに平成へいせい16年ねん台風たいふう第だい11号ごうや平成へいせい21年ねん台風たいふう第だい9号ごうなどが挙あげられる。

一方いっぽうで、この間あいだ本州ほんしゅう付近ふきんには前線ぜんせんが停滞ていたいしており、台風たいふうの北上ほくじょうとともに前線ぜんせんの活動かつどうも活発かっぱつ化かしたため、東北とうほく地方ちほうから九州きゅうしゅう地方ちほうにかけての広ひろい範囲はんいで大雨おおあめが降ふった。期間きかん降水こうすい量りょうは、岐阜ぎふ県けん高鷲たかす村むら蛭ヶ野ひるがので519mmに達たっしたほか、岐阜ぎふ県けんや大分おおいた県けん、高知こうち県けんや徳島とくしま県けんなどの一部いちぶで300～450mmとなった。この大雨おおあめによって長良川ながらがわが氾濫はんらんするなど、岐阜ぎふ県けんを中心ちゅうしんに大おおきな被害ひがいが出でた^[1]。

被害ひがい[編集へんしゅう]

この台風たいふうによって、死者ししゃ7人にん、行方ゆくえ不明ふめい者しゃ1人にん、負傷ふしょう者しゃ11人にんの人的じんてき被害ひがいが確認かくにんされたほか、住じゅう家か全壊ぜんかい9棟むね、半壊はんかい22棟むね、床上ゆかうえ浸水しんすい308棟むね、床下ゆかした浸水しんすい3,006棟むねなどとなっている^[1]。さらに、被害ひがい総額そうがくは21億おく円えんに達たっした^[2]。