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2004ねん台風たいふう

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2004ねん台風たいふう
軌跡きせき地図ちず
最初さいしょ台風たいふう発生はっせい 4がつ3にち
最後さいご台風たいふう消滅しょうめつ 12月22にち
もっとつよかった
台風たいふう
台風たいふう16ごう – 910 hPa,
110 kt (10分間ふんかん平均へいきん)
熱帯ねったいてい気圧きあつ総数そうすう 39
台風たいふう総数そうすう 29
そう死亡しぼうしゃすう 2,073
そう被害ひがいがく 1.81 おくドル (2004 USD)
年別ねんべつ台風たいふう
2002, 2003, 2004, 2005, 2006

2004ねん台風たいふう (2004ねんのたいふう、太平洋たいへいよう北西ほくせい発生はっせいした熱帯ねったいてい気圧きあつ) のデータ。このとし太平洋たいへいよう高気圧こうきあつ配置はいち例年れいねんことなっていたため、年間ねんかん発生はっせいした29台風たいふうのうち3ぶんの1以上いじょうにあたる104ごう6ごう10ごう11ごう15ごう16ごう18ごう21ごう22ごう23ごう)が日本にっぽん上陸じょうりくし、1951ねん統計とうけい開始かいし以降いこうもっとおおくなった。

台風たいふう日本にっぽん接近せっきんすう

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台風たいふう年間ねんかん日本にっぽん接近せっきんすう上陸じょうりくすうふくむ)
接近せっきんすうおおとし 接近せっきんすうすくないとし
順位じゅんい とし 接近せっきんすう 順位じゅんい とし 接近せっきんすう
1 2004ねん 1966ねん 1960ねん 19 1 1973ねん 4
4 2012ねん 17 2 1995ねん 5
5 2018ねん 1955ねん 16 3 1977ねん 6
7 2019ねん 2000ねん 1997ねん 1994ねん
1965ねん 1961ねん 1958ねん
15 4 2020ねん 2010ねん 1983ねん 1979ねん 7
8 2017ねん 2009ねん 1998ねん 1969ねん
1964ねん 1951ねん
8

台風たいふう日本にっぽん上陸じょうりくすう

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台風たいふう年間ねんかん日本にっぽん上陸じょうりくすう
上陸じょうりくすうおおとし 上陸じょうりくすうすくないとし
順位じゅんい とし 上陸じょうりくすう 順位じゅんい とし 上陸じょうりくすう
1 2004ねん 10 1 2020ねん 2008ねん 2000ねん
1986ねん 1984ねん
0
2 2016ねん 1993ねん 1990ねん 6 6 2023ねん 2009ねん 1995ねん 1987ねん 1980ねん
1977ねん 1973ねん 1957ねん
1
5 2019ねん 2018ねん 1989ねん 1966ねん
1965ねん 1962ねん 1954ねん
5

月別つきべつ台風たいふう発生はっせいすう

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1がつ 2がつ 3がつ 4がつ 5月 6がつ 7がつ 8がつ 9月 10月 11月 12月 年間ねんかん
1 2 5 2 8 3 3 3 2 29

かく熱帯ねったいてい気圧きあつ活動かつどう時期じき

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台風たいふう」に分類ぶんるいされている熱帯ねったいてい気圧きあつ

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台風たいふう1ごう(スーダエ)

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タイフーン (JMA)
カテゴリー4 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 4がつ5にち – 4がつ16にち
ピークつよ 90 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
940 hPa

200401・03W・コスメ

台風によるミクロネシアでの被害の様子 台風によるミクロネシアでの被害の様子
台風たいふうによるミクロネシアでの被害ひがい様子ようす

4がつ5にちカロリン諸島しょとう付近ふきん発生はっせいし、アジアめいスーダエ(Sudal)」と命名めいめいされた[1]命名めいめいこく韓国かんこくで、「カワウソ」を意味いみする[1]。なお、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもんきょく(PAGASA)はこの台風たいふうについて、フィリピンめいコスメ(Cosme)」と命名めいめいしている。この台風たいふう死者ししゃこそさなかったものの、ミクロネシアヤップとうなどを直撃ちょくげきしておおきな被害ひがいした。そのため、この台風たいふうのアジアめいである「スーダエ(Sudal)」は、この台風たいふうかぎりで使用しよう中止ちゅうしとなり、つぎじゅんからは「ミリネ(Mirinae)」というアジアめい使用しようされることになった。


台風たいふう2ごう(ニーダ)

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200402・04W・ディンド

タイフーン (JMA)
カテゴリー5 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 5月14にち – 5がつ21にち
ピークつよ 100 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
935 hPa

5月14にちフィリピンミンダナオ島みんだなおとうおき発生はっせいし、アジアめいニーダ(Nida)」と命名めいめいされた。命名めいめいこくはタイで、女性じょせい名前なまえ由来ゆらいする[2]。なお、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもんきょくはこの台風たいふうについて、フィリピンめいディンド(Dindo)」と命名めいめいした[2]台風たいふうカタンドゥアネスとう通過つうかして、サマールとうルソン島るそんとうをかすめながら北上ほくじょう[2]。その北上ほくじょうつづけ、沖縄おきなわ南大東島みなみだいとうじま付近ふきん通過つうか加速かそくして北東ほくとうすすみ、伊豆諸島いずしょとう八丈島はちじょうじま接近せっきんした[2]

台風たいふう接近せっきんしたフィリピンでは、東部とうぶ中心ちゅうしん農作物のうさくもつ被害ひがい木造もくぞう家屋かおく被害ひがいなどが各地かくち発生はっせいし、また強風きょうふうによる港湾こうわん閉鎖へいさのために1まんにん以上いじょうフェリーうみわたれず立往生たちおうじょうした[2]台風たいふう直撃ちょくげきけたカタンドゥアネスとうでは、土砂崩どしゃくず完全かんぜんながされてしまったむら々もあったという。この台風たいふうにより、31にん死者ししゃた。

台風たいふう3ごう(オーマイス)

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200403・06W・エンテン

シビア・トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 5月18にち – 5がつ21にち
ピークつよ 50 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
985 hPa

5月18にちにカロリン諸島しょとう発生はっせいし、アジアめいオーマイス(Omais)」と命名めいめいされた。命名めいめいこくアメリカで、「徘徊はいかい」を意味いみする[3]。また、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもんきょくはこの台風たいふうについて、フィリピンめいエンテン(Enteng)」と命名めいめいした。台風たいふうはあまり発達はったつせずに、フィリピンの東方とうほう北上ほくじょうした。

台風たいふう4ごう(コンソン)

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200404・07W・フランク

タイフーン (JMA)
カテゴリー3 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 6月6にち – 6がつ11にち
ピークつよ 80 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
960 hPa

6月6にちフィリピン西方せいほう南シナ海みなみしなかい発生はっせいし、アジアめいコンソン(Conson)」と命名めいめいされた[4]命名めいめいこくベトナムで、歴史れきしてき観光かんこう名前なまえ由来ゆらいする[4]。また、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもんきょくはこの台風たいふうについて、フィリピンめいフランク(Frank)」と命名めいめいした。台風たいふうルソン海峡かいきょう北上ほくじょうし、北東ほくとう方向ほうこうすすつづけ、石垣島いしがきじまから宮古島みやこじま沖縄おきなわ本島ほんとうと、沖縄おきなわけん縦断じゅうだんするコースをすすんだ。そして6がつ11にち16ごろ高知こうちけん室戸むろと付近ふきん上陸じょうりく[5]。1951ねん統計とうけい開始かいし以降いこうで5番目ばんめに、日本にっぽんへの上陸じょうりくが(いちねんなかで)はや台風たいふうとなった。台風たいふう上陸じょうりくもなく温帯おんたいてい気圧きあつわったが、土砂どしゃ崩壊ほうかいのほか、飛行機ひこうき欠航けっこう列車れっしゃ徐行じょこう運転うんてんなど、交通こうつう機関きかんなどにも影響えいきょうおよぼされた[6]。また、室戸むろとおきでは39.1m/sの風速ふうそく記録きろくした[7]

台風たいふう5ごう(チャンスー)

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200405・08W・ゲナー

シビア・トロピカル・ストーム (JMA)
カテゴリー1 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 6がつ10日とおか – 6がつ13にち
ピークつよ 60 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
975 hPa

6がつ10日とおかにフィリピン西にし南シナ海みなみしなかい発生はっせいし、アジアめいチャンスー(Chanthu)」と命名めいめいされた[8]命名めいめいこくカンボジアで、はな名前なまえ由来ゆらいする[8]。また、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもんきょくはこの台風たいふうについて、フィリピンめいゲナー(Gener)」と命名めいめいした。台風たいふう西進せいしんしてフィリピンを通過つうかし、南シナ海みなみしなかいベトナム上陸じょうりく。その消滅しょうめつした。

ベトナムでは、この台風たいふうによっておおきな被害ひがい発生はっせいし、38にん死亡しぼうした。また、この台風たいふう残骸ざんがいはカンボジアに大雨おおあめらせた。

台風たいふう6ごう(ディアンムー)

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200406・09W・ヘレン

タイフーン (JMA)
カテゴリー5 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 6月13にち – 6がつ21にち
ピークつよ 100 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
915 hPa

6月13にち21カロリン諸島しょとうにおいて、熱帯ねったいてい気圧きあつ台風たいふうわり、アジアめいディアンムー(Dianmu)」と命名めいめいされた。また、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもんきょくはこの台風たいふうについて、フィリピンめいヘレン(Helen)」と命名めいめいした。台風たいふうはゆっくり北上ほくじょうし、発生はっせいから3日間にちかんで「大型おおがた非常ひじょうつよい」勢力せいりょくにまで発達はったつした。そのもさらに北上ほくじょうつづけ、奄美あまみ群島ぐんとう付近ふきん海域かいいき通過つうかし、21にち9時半じはんごろに、つよ勢力せいりょくのまま高知こうちけん室戸むろと付近ふきん上陸じょうりくした。上陸じょうりく勢力せいりょく中心ちゅうしん気圧きあつ965hPa、最大さいだい風速ふうそく35m/sで、6月の台風たいふうとしては統計とうけいはじめた1951ねん以降いこう最強さいきょう勢力せいりょくである。その7あいだ、21にち13ぎに兵庫ひょうごけん明石あかし付近ふきんさい上陸じょうりく。さらに21にち午後ごごには京都きょうと舞鶴まいづる付近ふきん日本海にほんかいすすみ、能登半島のとはんとう沿岸えんがん佐渡さわたりおきとおって、22にち3津軽海峡つがるかいきょう西にし温帯おんたいてい気圧きあつわった。

台風たいふう7ごう(ミンドゥル)

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200407・10W・イグメ

タイフーン (JMA)
カテゴリー4 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 6月23にち – 7がつ4にち
ピークつよ 95 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
940 hPa

6月23にちマリアナ諸島しょとう発生はっせいし、アジアめいミンドゥル(Mindulle)」と命名めいめいされた。命名めいめいこく北朝鮮きたちょうせんで、「タンポポ」を意味いみする[9]。また、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもんきょくはこの台風たいふうについて、フィリピンめいイグメ(Igme)」と命名めいめいした。台風たいふう西進せいしんしたのちに、フィリピンと台湾たいわんあいだをゆっくりすす[9]、その北上ほくじょうして朝鮮半島ちょうせんはんとう付近ふきん温帯おんたいてい気圧きあつわった。

この台風たいふうは、フィリピンおよび台湾たいわんおおきな被害ひがいをもたらした[9]。フィリピンでは各地かくち洪水こうずい発生はっせいし、40にん以上いじょう死者ししゃ行方ゆくえ不明ふめいしゃたほか、台湾たいわんでも洪水こうずい土砂どしゃ災害さいがい各所かくしょ発生はっせいし、交通こうつう寸断すんだんされた[9]台湾たいわん南部なんぶでは、当時とうじとしては最近さいきんの25ねんほどで最悪さいあく洪水こうずいとなったという。一部いちぶではすう日間にちかん降水こうすいりょうが1500mmにたっしたが、これは東京とうきょう年間ねんかん降水こうすいりょう匹敵ひってきするほどの豪雨ごううである[9]

台風たいふう8ごう(テンテン)

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200408・11W

タイフーン (JMA)
カテゴリー1 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 6月26にち – 7がつ4にち
ピークつよ 80 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
955 hPa

6月26にちトラック諸島しょとうきた発生はっせいし、アジアめいテンテン(Tingting)」と命名めいめいされた[10]命名めいめいこく香港ほんこんで、少女しょうじょ名前なまえ由来ゆらいする[10]台風たいふうはマリアナ諸島しょとう通過つうかし、その小笠原諸島おがさわらしょとう接近せっきんした。

台風たいふう接近せっきんしたマリアナ諸島しょとうではおおきな被害ひがいしょうじ、とくグアムでは記録きろくてき大雨おおあめとなった。現地げんちではにち降水こうすいりょうが400mmを上回うわまわり、場所ばしょによっては従来じゅうらい降水こうすいりょう記録きろく更新こうしんしたという[10]。この大雨おおあめにより、全島ぜんとうにわたって土砂崩どしゃくずれや洪水こうずい被害ひがい発生はっせい[10]。また、サイパンでも3にん死亡しぼうした。

この台風たいふうのアジアめい「テンテン(Tingting)」は、この台風たいふうかぎりで使用しよう中止ちゅうしとなり、つぎじゅんからは「ライオンロック(Lionrock)」というアジアめい使用しようされることになったが、「テンテン」が引退いんたいした理由りゆう台風たいふう被害ひがいおおきかったからではなく、地域ちいき代表だいひょうせいがないためである。

台風たいふう9ごう(コンパス)

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200409・12W・ジュリアン

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 7がつ14にち – 7がつ16にち
ピークつよ 45 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
992 hPa

7がつ14にち沖縄おきなわ南海なんかいじょう発生はっせいし、アジアめいコンパス(Compasu)」と命名めいめいされた。命名めいめいこく日本にっぽんで、「コンパス」に由来ゆらいする[11]。また、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもんきょくはこの台風たいふうについて、フィリピンめいジュリアン(Julian)」と命名めいめいした。台風たいふう西進せいしんしてバタン諸島しょとう付近ふきん通過つうかし、香港ほんこん方面ほうめんへとかった。

台風たいふう10ごう(ナムセーウン)

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200410・13W

タイフーン (JMA)
カテゴリー4 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 7がつ25にち – 8がつ2にち
ピークつよ 90 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
935 hPa

7がつ25にち南鳥島みなみとりしま西にし海上かいじょう発生はっせいし、アジアめいナムセーウン(Namtheun)」と命名めいめいされた。台風たいふう勢力せいりょくつよめながら北西ほくせいすすみ、28にち八丈島はちじょうじま南海なんかいじょうたっした。30にちにかけて、つよ勢力せいりょくたもちながら日本にっぽん南海なんかいじょうをゆっくりと西北西せいほくせいすすみ、31にち16すぎに高知こうちけん西部せいぶ上陸じょうりくした。さらに瀬戸内海せとないかいて、21時半じはんごろには山口やまぐちけん岩国いわくに付近ふきんさい上陸じょうりくした。その日本海にほんかい北上ほくじょうし、8がつ2にち9熱帯ねったいてい気圧きあつわった。

台風たいふう11ごう(マーロウ)

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200411・15W

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 8がつ4にち – 8がつ5にち
ピークつよ 40 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
996 hPa

8がつ4にち9日本にっぽん南海なんかいじょうにあった熱帯ねったいてい気圧きあつ潮岬しおのみさき南海なんかいじょう台風たいふうとなり、アジアめいマーロウ(Marou)」と命名めいめいされた。台風たいふうは4にち22ぎには徳島とくしまけん東部とうぶ上陸じょうりくし、四国しこく中国ちゅうごく地方ちほう縦断じゅうだんして5にち6熱帯ねったいてい気圧きあつわった。

台風たいふう12ごう(ムーランティ)

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200412・14W

タイフーン (JMA)
カテゴリー2 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 8がつ4にち – 8がつ9にち
ピークつよ 75 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
960 hPa

台風たいふう11ごうおなじ8がつ4にち発生はっせいし、アジアめいムーランティ(Meranti)」と命名めいめいされた。命名めいめいこくマレーシアで、名前なまえ由来ゆらいする[12]台風たいふう日本にっぽんのはるか東海とうかいじょうすすみ、ウェークとう付近ふきん通過つうかした。

台風たいふう13ごう(ラナニム)

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200413・16W・カレン

タイフーン (JMA)
カテゴリー2 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 8がつ8にち – 8がつ13にち
ピークつよ 80 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
950 hPa

8がつ8にちにフィリピンの東方とうほうおき発生はっせいし、アジアめいラナニム(Rananim)」と命名めいめいされた[13]命名めいめいこくミクロネシアで、「こんにちは」という意味いみである[13]。なお、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもんきょく(PAGASA)はこの台風たいふうについて、フィリピンめいカレン(Karen)」と命名めいめいしている。台風たいふう北上ほくじょうして宮古島みやこじま石垣島いしがきじまなど沖縄おきなわ島々しまじま付近ふきん通過つうかし、中国ちゅうごく浙江せっこうしょうゆたかみね上陸じょうりく[14]。その消滅しょうめつした。

台風たいふう14ごう(マラカス)

[編集へんしゅう]

200414・17W

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 8がつ11にち – 8がつ13にち
ピークつよ 45 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
990 hPa

8がつ11にち日本にっぽんのはるか南東なんとう発生はっせいし、アジアめいマラカス(Malakas)」と命名めいめいされた。命名めいめいこくはフィリピンで、タガログで「つよい」という意味いみである[15]台風たいふうはほとんど発達はったつすることなく、太平洋たいへいようじょう北上ほくじょうした。

台風たいふう15ごう(メーギー)

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200415・18W・ラウィン

タイフーン (JMA)
カテゴリー1 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 8がつ16にち – 8がつ20日はつか
ピークつよ 65 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
970 hPa

8がつ16にちフィリピン東海とうかいじょう発生はっせいし、アジアめいメーギー(Megi)」と命名めいめいされた。また、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもんきょくはこの台風たいふうについて、フィリピンめいラウィン(Lawin)」と命名めいめいした。台風たいふうは17にちには沖縄おきなわけん久米島くめじま西にし海上かいじょうとおり、東シナ海ひがししなかいすすんだ。そのつよ勢力せいりょく維持いじしたまま、東シナ海ひがししなかいから長崎ながさきけん対馬つしま付近ふきん日本海にほんかいきた東進とうしんし、つよ勢力せいりょく20日はつか6ぎに青森あおもりけん津軽つがる半島はんとう上陸じょうりく同日どうじつ18北海道ほっかいどう根室ねむろ南東なんとう海上かいじょう温帯おんたいてい気圧きあつわった。

台風たいふう16ごう(チャバ)

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200416・19W

タイフーン (JMA)
カテゴリー5 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 8がつ19にち – 8がつ31にち
ピークつよ 110 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
910 hPa

がつ19にち21マーシャル諸島しょとう近海きんかい発生はっせいし、アジアめいチャバ(Chaba)」と命名めいめいされた。23にちサイパンとう西にし大型おおがた猛烈もうれつ勢力せいりょくとなった。27にち以降いこう日本にっぽん南海なんかいじょうをゆっくりと北西ほくせいすすみ、29にちよるには九州きゅうしゅう南海なんかいじょう進路しんろきたりにえ、30にち10まえ鹿児島かごしまけん串木野くしきの現在げんざいいちき串木野くしきの付近ふきん大型おおがたつよ勢力せいりょく中心ちゅうしん気圧きあつ950hPa)で上陸じょうりくし、九州きゅうしゅう縦断じゅうだんした。17時半じはんごろ山口やまぐちけん防府ほうふ付近ふきんさい上陸じょうりくしたのち中国ちゅうごく地方ちほうから能登のとおきを、次第しだい速度そくどはやめてつよ勢力せいりょくのまま北東ほくとうすすんだ。そのはやや勢力せいりょくよわめ、31にち津軽海峡つがるかいきょうとおって、12ぎに北海道ほっかいどう函館はこだて付近ふきんさい上陸じょうりくし、15北海道ほっかいどう東部とうぶ温帯おんたいてい気圧きあつわった。

台風たいふう17ごう(アイレー)

[編集へんしゅう]

200417・20W・マース

タイフーン (JMA)
カテゴリー2 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 8がつ20日はつか – 8がつ26にち
ピークつよ 80 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
955 hPa

8がつ20日はつかにフィリピン東方とうほう発生はっせいし、アジアめいアイレー(Aere)」と命名めいめいされた。命名めいめいこくはアメリカで、「あらし」を意味いみする[16]。また、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもんきょくはこの台風たいふうについて、フィリピンめいマース(Marce)」と命名めいめいした。台風たいふうさきとう諸島しょとう方面ほうめんすすみ、石垣島いしがきじま平久保崎ひらくぼざき付近ふきん通過つうか[16]。その台湾たいわんきた通過つうかして中国ちゅうごく大陸たいりくへとかった。

台風たいふう18ごう(ソングダー)

[編集へんしゅう]

200418・22W・ニナ

タイフーン (JMA)
カテゴリー4 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 8がつ28にち – 9がつ8にち
ピークつよ 95 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
925 hPa

8がつ28にちマーシャル諸島しょとう付近ふきん発生はっせいし、アジアめいソングダー(Songda)」と命名めいめいされた。また、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもんきょくはこの台風たいふうについて、フィリピンめいニナ(Nina)」と命名めいめいした。台風たいふう発達はったつしながら西にしすすみ、31にちには中心ちゅうしん付近ふきん最大さいだい風速ふうそくが45m/sと「非常ひじょうつよい」台風たいふうとなった。その勢力せいりょく維持いじしたまま、当初とうしょ中国ちゅうごく大陸たいりくすすむと予想よそうされたが、太平洋たいへいよう高気圧こうきあつ衰退すいたいにより進路しんろ北西ほくせいえて、9月5にち沖縄おきなわ本島ほんとう通過つうかした。名護なごでは、最低さいてい海面かいめん気圧きあつ924.4hPaを記録きろくした。6にちには1991ねん台風たいふう19ごう匹敵ひってきする勢力せいりょく九州きゅうしゅう北部ほくぶ地方ちほう上陸じょうりくする進路しんろ濃厚のうこうとなり、マスコミおおきく報道ほうどうした。その勢力せいりょくすこおとろえ「つよい」台風たいふうとなるが、東シナ海ひがししなかい進路しんろきたから北東ほくとうえ、7にち9時半じはんごろ長崎ながさきけん長崎ながさき付近ふきん中心ちゅうしん気圧きあつ945hPa(ヘクトパスカル)・中心ちゅうしん付近ふきん最大さいだい風速ふうそく40m/sの「大型おおがたつよ勢力せいりょく」で上陸じょうりく台風たいふうは、佐賀さがけん福岡ふくおかけん山口やまぐちけんて、13には日本海にほんかいけ、はやいスピードで移動いどう北上ほくじょうした。8にちには東北とうほく地方ちほう北海道ほっかいどう地方ちほう接近せっきん北海道ほっかいどう付近ふきん勢力せいりょくさい発達はったつ暴風ぼうふういきひろがった。その温帯おんたいてい気圧きあつとなった。

台風たいふう19ごう(サリカー)

[編集へんしゅう]

200419・23W

シビア・トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 9月4にち – 9がつ7にち
ピークつよ 55 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
980 hPa

9月4にちサイパンとう付近ふきん発生はっせいし、アジアめいサリカー(Sarika)」と命名めいめいされた[17]命名めいめいこくカンボジアで、「さえずるとり」を意味いみする。この台風たいふうは、さき台風たいふう18ごうしたがうように日本にっぽんみなみ北上ほくじょうしたが、台風たいふう18ごう通過つうかであったために海水温かいすいおん低下ていかしており、あまり発達はったつしなかった[17]

台風たいふう20ごう(ハイマー)

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200420・24W・オフェル

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 9月11にち – 9がつ13にち
ピークつよ 40 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
996 hPa

9月11にち台湾たいわん付近ふきん発生はっせいし、アジアめいハイマー(Haima)」と命名めいめいされた。命名めいめいこく中国ちゅうごくで、「タツノオトシゴ」を意味いみする[18]。また、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもんきょくはこの台風たいふうについて、フィリピンめいオフェル(Ofel)」と命名めいめいした。台風たいふう台湾たいわん付近ふきん北上ほくじょうして、中国ちゅうごく南東なんとうへとかったが、ほとんど発達はったつしなかった。

台風たいふう21ごう(メアリー)

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200421・25W・キンタ

タイフーン (JMA)
カテゴリー4 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 9がつ20日はつか – 9がつ30にち
ピークつよ 90 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
940 hPa

9月22にち午前ごぜん3グアムとう西にし海上かいじょう発生はっせいし、アジアめいメアリー(Meari)」と命名めいめいされた。また、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもんきょくはこの台風たいふうについて、フィリピンめいキンタ(Quinta)」と命名めいめいした。台風たいふう勢力せいりょくつよめながらきた西進せいしんつづけ、26にちにかけて沖縄おきなわ接近せっきんした。沖縄おきなわ近海きんかいでは進路しんろさだまらなくなり、27にち午前ごぜんちゅうにかけて停滞ていたいするなど複雑ふくざつ進路しんろったが、次第しだい進路しんろ北東ほくとうえて東シナ海ひがししなかいすすみ、29にち午前ごぜん8時半じはんごろ中心ちゅうしん気圧きあつ970hPa、最大さいだい風速ふうそく30m/sの勢力せいりょく鹿児島かごしまけん串木野くしきの付近ふきん上陸じょうりくした。台風たいふう九州きゅうしゅうから四国しこく地方ちほう暴風ぼうふういきみ、15ぎに高知こうちけん宿毛すくも、20時半じはんごろ大阪おおさか大阪おおさかにそれぞれさい上陸じょうりくし、近畿きんき地方ちほうから北陸ほくりく東北とうほく地方ちほうへとすすみ30にち9には宮城みやぎけん気仙沼けせんぬまから三陸さんりくおきけて、温帯おんたいてい気圧きあつわった。

台風たいふう22ごう(マーゴン)

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200422・26W・ロリー

タイフーン (JMA)
カテゴリー5 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 10月4にち – 10がつ10日とおか
ピークつよ 100 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
920 hPa

2004ねん10月4にち15フィリピンひがし発生はっせいし、アジアめいマーゴン(Ma-on)」と命名めいめいされた。また、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもんきょくはこの台風たいふうについて、フィリピンめいロリー(Rolly)」と命名めいめいした。台風たいふう最盛さいせいに920hPa、50m/s(100ノット)にまで急速きゅうそく発達はったつした。そして、その最盛さいせい南大東島みなみだいとうじま南東なんとう通過つうか。さらに速度そくどげて北上ほくじょうつづけた。そしてつよ勢力せいりょくのまま、10月9にち16ごろ静岡しずおかけん伊豆半島いずはんとう付近ふきん上陸じょうりくした。17ぎには神奈川かながわけん三浦半島みうらはんとう通過つうか。18ぎ、千葉ちばけん千葉ちば付近ふきんさい上陸じょうりくした。そのも45km/h以上いじょうのスピードで関東かんとう地方ちほう縦断じゅうだん岩手いわてけん宮古みやふるひがし温帯おんたいてい気圧きあつわった。

台風たいふう23ごう(トカゲ)

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200423・27W・シオニー

タイフーン (JMA)
カテゴリー4 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 10月13にち – 10がつ20日はつか
ピークつよ 90 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
940 hPa

10月13にちマリアナ諸島しょとう近海きんかい発生はっせいし、アジアめいトカゲ(Tokage)」と命名めいめいされた。また、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもんきょくはこの台風たいふうについて、フィリピンめいシオニー(Siony)」と命名めいめいした。宮古島みやこじま南東なんとうちょう大型おおがたつよ台風たいふうとなった(強風きょうふういき最大さいだいは、南側みなみがわ1,100km、北側きたがわ600km)。その上陸じょうりくの1あいだまえに、勢力せいりょくすこおとろえてちょう大型おおがたから大型おおがたになったが、秋雨前線あきさめぜんせんんだ大型おおがたつよ勢力せいりょくで、20日はつか12高知こうちけん土佐清水とさしみず上陸じょうりく。これは、四国しこく上陸じょうりくした台風たいふうなかでは上陸じょうりくもっとおそく、日本にっぽん上陸じょうりく台風たいふうでは過去かこ4番目ばんめおそ上陸じょうりくである。その高知こうちけん室戸むろとと、大阪おおさか南部なんぶさい上陸じょうりく中部ちゅうぶ地方ちほう内陸ないりく横断おうだんし、茨城いばらきけん大洗おおあらいまちひがし太平洋たいへいようけて温帯おんたいてい気圧きあつとなった。本州ほんしゅう縦断じゅうだんには、台風たいふう中心ちゅうしん日本にっぽんアルプスしかかったころ急激きゅうげき勢力せいりょくおとろえた。これはたか山脈さんみゃくによりおおきな摩擦まさつりょくくもふうにかかり、台風たいふうがエネルギーをおおきく消耗しょうもうしたためとかんがえられている。

台風たいふう24ごう(ノックテン)

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200424・28W・トニヨ

タイフーン (JMA)
カテゴリー3 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 10月16にち – 10がつ26にち
ピークつよ 85 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
945 hPa

10月16にちにトラック諸島しょとう北東ほくとう発生はっせいし、アジアめいノックテン(Nock-ten)」と命名めいめいされた[19]命名めいめいこくラオスで、「とり」を意味いみする[19]。また、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもんきょくはこの台風たいふうについて、フィリピンめいトニヨ(Tonyo)」と命名めいめいした。台風たいふうはグアム近海きんかい通過つうかしたのち太平洋たいへいようじょう北西ほくせいすすみ、台湾たいわん東岸とうがんをかすめるようにすすんだ。

台風たいふう25ごう(ムイファー)

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200425・29W・ウンディング

タイフーン (JMA)
カテゴリー4 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 11月14にち – 11がつ25にち
ピークつよ 80 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
950 hPa

11月14にちにフィリピンのレイテ島れいてとう東方とうほう発生はっせいし、アジアめいムイファー(Muifa)」と命名めいめいされた[20]命名めいめいこくはマカオで、「うめはな」を意味いみする[20]。また、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもんきょくはこの台風たいふうについて、フィリピンめいウンディング(Unding)」と命名めいめいした。台風たいふうは、発生はっせいすう日間にちかんはフィリピンおきでウロウロと迷走めいそう複雑ふくざつうごいたが、途中とちゅう西進せいしんはじめ、ルソン島るそんとうからミンドロ島みんどろとう横断おうだんして南シナ海みなみしなかいすすんだ。そのベトナムをかすめ、タイランドわん横切よこぎりながらマレまれ半島はんとうかってすすんだ[20]

ベトナムでは、台風たいふうによる洪水こうずい土砂崩どしゃくずれの影響えいきょうで80にん以上いじょう死者ししゃ行方ゆくえ不明ふめいしゃるなどおおきな被害ひがいしょうじ、この台風たいふうによる犠牲ぎせいしゃかず合計ごうけいで100にんえた。世界せかい遺産いさん登録とうろくされているベトナムのホイアン洪水こうずいおそわれ、80むね以上いじょうものふる建造けんぞうぶつが、崩壊ほうかい危機ききにさらされた[20]

南下なんかした台風たいふう南下なんかはばじゅん
順位じゅんい 名称めいしょう 国際こくさいめい とし 南下なんかはば (緯度いど)
1 平成へいせい15ねん台風たいふうだい18ごう Parma 2003ねん 8.9
2 平成へいせい29ねん台風たいふうだい5ごう Noru 2017ねん 8.2
3 平成へいせい5ねん台風たいふうだい27ごう Manny 1993ねん 7.5
平成へいせい16ねん台風たいふうだい25ごう Muifa 2004ねん
5 昭和しょうわ61ねん台風たいふうだい14ごう Wayne 1986ねん 6.9
6 平成へいせい12ねん台風たいふうだい15ごう Bopha 2000ねん 6.7
7 平成へいせい3ねん台風たいふうだい20ごう Nat 1991ねん 6.6
8 平成へいせい8ねん台風たいふうだい25ごう Ernie 1996ねん 6.4
9 平成へいせい30ねん台風たいふうだい12ごう Jongdari 2018ねん 6.3
10 昭和しょうわ39ねん台風たいふうだい14ごう Kathy 1964ねん 6.2
昭和しょうわ52ねん台風たいふうだい12ごう Dinath 1977ねん
昭和しょうわ59ねん台風たいふうだい25ごう Bill 1984ねん
れい4ねん台風たいふうだい11ごう Hinnamnor 2022ねん

台風たいふう26ごう(マールボック)

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200426・ヴィオレッタ

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・デプレッション (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 11月22にち – 11がつ22にち
ピークつよ 35 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
1000 hPa

11月22にちにルソンとう東岸とうがん付近ふきん発生はっせいし、アジアめいマールボック(Merbok)」と命名めいめいされた[21]命名めいめいこくはマレーシアで、とり名前なまえ由来ゆらいする[21]。また、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもんきょくはこの台風たいふうについて、フィリピンめいヴィオレッタ(Violeta)」と命名めいめいした。この台風たいふうはほとんど発達はったつせず、発生はっせいからわずか6あいだ消滅しょうめつしたが、さき台風たいふう25ごうわせたフィリピンでの被害ひがいは、死者ししゃ61にん行方ゆくえ不明ふめいしゃ80にん以上いじょうというおおきな規模きぼたっした[21]

台風たいふう27ごう(ナンマドル)

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200427・30W・ヨヨン

タイフーン (JMA)
カテゴリー4 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 11月29にち – 12がつ4にち
ピークつよ 90 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
935 hPa

11月29にちカロリン諸島しょとう付近ふきん発生はっせいし、アジアめいナンマドル(Nanmadol)」と命名めいめいされた。また、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもんきょくによって、フィリピンめいヨヨン(Yoyong)」と命名めいめいされた。台風たいふうフィリピン北部ほくぶルソン島るそんとう上陸じょうりくして、77にん犠牲ぎせいしゃしたのち、12月4にち温帯おんたいてい気圧きあつわって一旦いったん消滅しょうめつした[22]

2004ねん12月4にち、ナンマドルは温帯おんたいてい気圧きあつわり、台湾たいわん中央ちゅうおう気象きしょうきょくりくうみ台風たいふう警報けいほう解除かいじょしました。

しかしその、この台風たいふう残骸ざんがい吸収きゅうしゅうしたべつ温帯おんたいてい気圧きあつが、日本にっぽん付近ふきん急激きゅうげき発達はったつし「ばくだんてい気圧きあつ」となったため、日本にっぽん全国ぜんこくとく東海とうかい地方ちほう関東かんとう地方ちほう)でだいれの天気てんきとなり、強風きょうふう大雨おおあめ見舞みまわれた[22][23][24]最大さいだい瞬間しゅんかん風速ふうそく東京とうきょうで40.2m/sにたっし、観測かんそく史上しじょうもっとつよふうとなったほか、神奈川かながわけん横浜よこはま最大さいだい瞬間しゅんかん風速ふうそく43.4m/s、千葉ちばけん千葉ちばで47.8m/sと、台風たいふうみかもしくはそれ以上いじょう暴風ぼうふう観測かんそくした[23]。さらに、この温帯おんたいてい気圧きあつ強風きょうふうはこんできた暖気のんきによって、東京とうきょうでは12月としては観測かんそく史上しじょう最高さいこうの24.8記録きろくした[22]

台風たいふう28ごう(タラス)

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200428・31W・ゾシモ

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 12月10にち – 12がつ19にち
ピークつよ 40 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
994 hPa

12月10にちマーシャル諸島しょとう付近ふきん発生はっせいし、アジアめいタラス(Talas)」と命名めいめいされた。命名めいめいこくはフィリピンで、「するどさ」を意味いみする[25]台風たいふうはほとんど発達はったつしなかったが、すぐには消滅しょうめつせずに西にしすすつづけ、途中とちゅうでフィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもんきょく監視かんしエリアに進入しんにゅうしたため、フィリピンめいゾシモ(Zosimo)」と命名めいめいされた。この台風たいふうは、最低さいてい気圧きあつが992hPa以上いじょう台風たいふうとしては史上しじょうもっと長寿ちょうじゅとなった[25]

台風たいふう29ごう(ノルー)

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200429・32W

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 12月18にち – 12がつ22にち
ピークつよ 40 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
990 hPa

12月18にちにマリアナ諸島しょとう発生はっせいし、アジアめいノルー(Noru)」と命名めいめいされた。命名めいめいこく韓国かんこくで、「ノロジカ」を意味いみする[26]台風たいふうはほとんど発達はったつしないまま、太平洋たいへいようじょう北上ほくじょうした。

気象庁きしょうちょうが「台風たいふう」に分類ぶんるいしなかった熱帯ねったいてい気圧きあつ

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TD 01W(アンボ)

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トロピカル・デプレッション (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 2がつ11にち – 2がつ16にち
ピークつよ 30 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
1002 hPa

TD 02W(ブッチョイ)

[編集へんしゅう]
トロピカル・デプレッション (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 3月18にち – 3がつ24にち
ピークつよ 30 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
1000 hPa
トロピカル・デプレッション (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 3月14にち – 3がつ20日はつか
ピークつよ 30 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
1004 hPa

TD(パブロ)

[編集へんしゅう]
トロピカル・デプレッション (JMA)
発生はっせい期間きかん 9月15にち – 9がつ20日はつか
ピークつよ 30 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
1008 hPa
トロピカル・デプレッション (JMA)
トロピカル・デプレッション (SSHWS)
発生はっせい期間きかん 8がつ25にち – 8がつ30にち
ピークつよ 30 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
1000 hPa

TD(ウィニー)

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トロピカル・デプレッション (PAGASA)
発生はっせい期間きかん 11月27にち – 11がつ30にち
ピークつよ 30 kt (10分間ふんかん平均へいきん) 
1000 hPa

フィリピンにおおきな被害ひがいし、1,593にんもの犠牲ぎせいしゃした。

かく台風たいふうめい

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b デジタル台風たいふう:2004ねん台風たいふう1ごう(スーダエ|SUDAL)”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020ねん5がつ10日とおか閲覧えつらん
  2. ^ a b c d e デジタル台風たいふう:2004ねん台風たいふう2ごう(ニーダ|NIDA)”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020ねん5がつ27にち閲覧えつらん
  3. ^ デジタル台風たいふう:2004ねん台風たいふう3ごう(オーマイス|OMAIS)”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020ねん5がつ27にち閲覧えつらん
  4. ^ a b デジタル台風たいふう:2004ねん台風たいふう4ごう(コンソン|CONSON)”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020ねん5がつ8にち閲覧えつらん
  5. ^ 2004ねん上陸じょうりくした台風たいふう気圧きあつ 分布ぶんぷ特性とくせいについて”. 2020ねん5がつ25にち閲覧えつらん
  6. ^ 台風たいふう4ごう・6ごう 季節きせつはずれの大型おおがた台風たいふう襲来しゅうらい すべてはここからはじまった”. 国土こくど交通こうつうしょう. 2020ねん5がつ8にち閲覧えつらん
  7. ^ 小林こばやし文明ふみあき2004ねん気象きしょう災害さいがい : Wind disasters in 2004」『日本にっぽんふうこう学会がっかいだい2006かんだい107ごう日本にっぽんふうこう学会がっかい、2006ねん、93-98ぺーじ2020ねん5がつ8にち閲覧えつらん 
  8. ^ a b デジタル台風たいふう:2004ねん台風たいふう5ごう(チャンスー|CHANTHU)”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020ねん5がつ27にち閲覧えつらん
  9. ^ a b c d e デジタル台風たいふう:2004ねん台風たいふう7ごう(ミンドゥル|MINDULLE)”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020ねん5がつ27にち閲覧えつらん
  10. ^ a b c d デジタル台風たいふう:2004ねん台風たいふう8ごう(テンテン|TINGTING)”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020ねん5がつ27にち閲覧えつらん
  11. ^ デジタル台風たいふう:2004ねん台風たいふう9ごう(コンパス|KOMPASU)”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020ねん5がつ27にち閲覧えつらん
  12. ^ デジタル台風たいふう:2004ねん台風たいふう12ごう(ムーランティ|MERANTI)”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020ねん5がつ29にち閲覧えつらん
  13. ^ a b デジタル台風たいふう:2004ねん台風たいふう13ごう(ラナニム|RANANIM)”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020ねん5がつ10日とおか閲覧えつらん
  14. ^ 高木たかぎ泰士やすし, ぶんきよし日本にっぽん南方なんぽう海域かいいき通過つうかする台風たいふう最大さいだい風速ふうそく半径はんけい推定すいてい手法しゅほう」『土木どぼく学会がっかいろん文集ぶんしゅうB3(海洋かいよう開発かいはつ)』だい71かんだい1ごう土木どぼく学会がっかい、2015ねん、1-6ぺーじdoi:10.2208/jscejoe.71.1}2020ねん5がつ26にち閲覧えつらん 
  15. ^ デジタル台風たいふう:2004ねん台風たいふう14ごう(マラカス|MALAKAS)”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020ねん6がつ2にち閲覧えつらん
  16. ^ a b デジタル台風たいふう:2004ねん台風たいふう17ごう(アイレー|AERE)”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020ねん6がつ2にち閲覧えつらん
  17. ^ a b デジタル台風たいふう:2004ねん台風たいふう19ごう(サリカー|SARIKA)”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020ねん6がつ2にち閲覧えつらん
  18. ^ デジタル台風たいふう:2004ねん台風たいふう20ごう(ハイマー|HAIMA)”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020ねん6がつ2にち閲覧えつらん
  19. ^ a b デジタル台風たいふう:2004ねん台風たいふう24ごう(ノックテン|NOCK-TEN)”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020ねん6がつ2にち閲覧えつらん
  20. ^ a b c d デジタル台風たいふう:2004ねん台風たいふう25ごう(ムイファー|MUIFA)”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020ねん6がつ5にち閲覧えつらん
  21. ^ a b c デジタル台風たいふう:2004ねん台風たいふう26ごう(マールボック|MERBOK)”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020ねん6がつ5にち閲覧えつらん
  22. ^ a b c デジタル台風たいふう:2004ねん台風たいふう27ごう(ナンマドル|NANMADOL)”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020ねん4がつ20日はつか閲覧えつらん
  23. ^ a b 台風たいふう27ごう季節外きせつはずれの沖縄おきなわ接近せっきんか?本州ほんしゅう付近ふきん油断ゆだんならず?(すぎこう勇次ゆうじ) - Yahoo!ニュース”. Yahoo!ニュース 個人こじん. 2020ねん4がつ20日はつか閲覧えつらん
  24. ^ 2004ねん12月の観測かんそく記録きろく”. www.jsdi.or.jp. 2020ねん4がつ20日はつか閲覧えつらん
  25. ^ a b デジタル台風たいふう:2004ねん台風たいふう28ごう(タラス|TALAS)”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020ねん6がつ5にち閲覧えつらん
  26. ^ デジタル台風たいふう:2004ねん台風たいふう29ごう(ノルー|NORU)”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020ねん6がつ5にち閲覧えつらん