クラブ活動かつどう

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幽霊ゆうれい部員ぶいんから転送てんそう

クラブ活動かつどう(クラブかつどう、club activity)もしくは、活動かつどう(ぶかつどう、extracurricular activity)とは、学校がっこう教員きょういん顧問こもんなどの指導しどうした学生がくせい生徒せいと始業しぎょうまえ放課後ほうかごおこな運動うんどう文化ぶんかなどの活動かつどう[1]学校がっこう教育きょういくひとつだが教育きょういく課程かていにはふくまれていない[2]

概説がいせつ[編集へんしゅう]

活動かつどう、クラブ活動かつどう内容ないようには様々さまざまなものがあり、活動かつどう類型るいけいかく学校がっこうかく団体だんたいことなっている。活動かつどう内容ないようにより、おおまかに「運動うんどうけい体育たいいくけい)」と「文化ぶんかけい」に区分くぶんされることがおおい。なお、運動うんどうけい運動うんどう(あるいは体育たいいく)、文化ぶんかけい文化ぶんかという。

学校がっこう教育きょういくにおける活動かつどうでは日本にっぽんの「活動かつどう」のように厳密げんみつ定義ていぎもうけられている場合ばあいもある(後述こうじゅつ)。「クラブ活動かつどう」も学習がくしゅう指導しどう要領ようりょうじょう用語ようごであるが、中学校ちゅうがっこうでは2002ねん高等こうとう学校がっこうでは2003ねん学習がくしゅう指導しどう要領ようりょう改訂かいてい消滅しょうめつしている。

通常つうじょう日本にっぽんでは小学校しょうがっこう中学ちゅうがくまたは高校こうこう大学だいがく短期大学たんきだいがくにおいて、おなじクラブ活動かつどう卒業そつぎょうまでおこなうことがおおい(学校がっこうがわ複数ふくすうのクラブ活動かつどうへの参加さんかみとめている場合ばあいは、1人ひとり複数ふくすうのクラブ活動かつどう参加さんかしている事例じれいもある)。しかし、アメリカではシーズンごとにちがった活動かつどう所属しょぞくすることがおお[3]一年中いちねんじゅうおなじクラブに所属しょぞくすることはあまりないため、さまざまな競技きょうぎ文化ぶんか体験たいけんができる。

欧米おうべい諸国しょこくオーストラリアニュージーランドなどでは、学校がっこう単位たんいでの組織そしきてき活動かつどうではなく、地域ちいきクラブチーム所属しょぞくすることもおおい。オリンピックサッカーとう一流いちりゅう選手せんしゅ輩出はいしゅつしているのは地域ちいきのクラブチームが存在そんざいするためで、なかにはプロの選手せんしゅ存在そんざい高度こうど練習れんしゅうおこなえるためである。日本にっぽんでも、サッカーなど一部いちぶ競技きょうぎでは、活動かつどうではなく、ユースチームなどに所属しょぞくするれいられる。

社会しゃかい主義しゅぎこくでは国威こくい高揚こうようのためくにがかりでアスリート育成いくせいおこなうことがおおかった。

OECDによる各国かっこく活動かつどう時間じかん調査ちょうさ (TALIS)[編集へんしゅう]

OECDによる2013ねんのTeaching and Learning International Survey(TALIS、国際こくさい教員きょういん指導しどう環境かんきょう調査ちょうさ)では34かこく参加さんかし、参加さんかこくくらべて日本にっぽんは、授業じゅぎょう時間じかんみじかく、会議かいぎ事務じむ時間じかん課外かがい活動かつどうなど学業がくぎょう教育きょういく以外いがい時間じかんながいことがわかった[4]活動かつどうなど課外かがい活動かつどうは、参加さんかこく平均へいきん2.1あいだであったのにたいして日本にっぽんは7.7あいだ参加さんかこく最長さいちょうだった[4]。スウェーデンは最短さいたん0.4あいだだった。

TALIS(2013)「教員きょういん仕事しごと時間じかん」(単位たんい残業ざんぎょうとうふくいち週間しゅうかんあたり時間じかん[4]
合計ごうけい 授業じゅぎょう 授業じゅぎょう準備じゅんび 職員しょくいん会議かいぎ 採点さいてん添削てんさく 生徒せいと指導しどう 学校がっこう運営うんえい 事務じむ 保護ほごしゃとの連絡れんらく連携れんけい 課外かがい活動かつどう活動かつどうなど) その業務ぎょうむ
参加さんかこく平均へいきん 38.3 19.3 7.1 2.9 4.9 2.2 1.6 2.9 1.6 2.1 2
日本にっぽん 53.9 17.7 8.7 3.9 4.6 2.7 3 5.5 1.3 7.7 2.9
アルバータしゅう 48.2 26.4 7.5 3 5.5 2.7 2.2 3.2 1.7 3.6 1.9
シンガポール 47.6 17.1 8.4 3.6 8.7 2.6 1.9 5.3 1.6 3.4 2.7
イングランド 45.9 19.6 7.8 3.3 6.1 1.7 2.2 4 1.6 2.2 2.3
アメリカ 44.8 26.8 7.2 3 4.9 2.4 1.6 3.3 1.6 3.6 7
スウェーデン 42.4 17.6 6.7 3.5 4.7 2.7 0.8 4.5 1.8 0.4 1.7
デンマーク 40 18.9 7.9 3.3 3.5 1.5 0.9 2 1.8 0.9 2.3
韓国かんこく 37 18.8 7.7 3.2 3.9 4.1 2.2 6 2.1 2.7 2.6
フランス 36.5 18.6 7.5 1.9 5.6 1.2 0.7 1.3 1 1 1.1
オランダ 35.6 16.9 5.1 3.1 4.2 2.1 1.3 2.2 1.3 1.3 2.5
フィンランド 31.6 20.6 4.8 1.9 3.1 1 0.4 1.3 1.2 0.6 1
イタリア 29.4 17.3 5 3.1 4.2 1 1 1.8 1.4 0.8 0.7

2018ねんのTALISだい3かい調査ちょうさでは48かこく参加さんかし、またも日本にっぽん中学校ちゅうがっこうでの1週間しゅうかんあたり平均へいきん勤務きんむ時間じかん職員しょくいん会議かいぎ事務じむ時間じかん参加さんかこく最長さいちょうで、課外かがい活動かつどう活動かつどうなど)も参加さんかこく平均へいきん1.9あいだであったのにたいして日本にっぽんは7.5あいだ参加さんかこく最長さいちょうだった[5]課外かがい活動かつどう最短さいたんはスウェーデンとフィンランドの0.4あいだだった[5]

TALIS(2018)「中学校ちゅうがっこう教員きょういん仕事しごと時間じかん」(単位たんい残業ざんぎょうとうふくいち週間しゅうかんあたり時間じかん[5]
合計ごうけい 授業じゅぎょう 授業じゅぎょう準備じゅんび 職員しょくいん会議かいぎ 採点さいてん添削てんさく 生徒せいと指導しどう 学校がっこう運営うんえい 事務じむ 職能しょくのう開発かいはつ 保護ほごしゃとの連絡れんらく連携れんけい 課外かがい活動かつどう活動かつどうなど) その業務ぎょうむ
参加さんかこく平均へいきん 38.3 20.3 6.8 2.8 4.5 2.4 1.6 2.7 2 1.6 1.9 2.1
日本にっぽん 56 18 8.5 3.6 4.4 2.3 2.9 5.6 0.6 1.2 7.5 2.8
カザフスタン 48.8 15.1 9.1 4.3 4.8 3.5 2.5 3.2 3.2 2.5 3.1 2.2
アルバータしゅう 47 27.2 7.3 2.6 5 2.3 1.8 2.4 1.5 1.4 2.7 0.7
イングランド 46.9 20.1 7.4 3 6.2 2.5 2 3.8 1 1.5 1.7 2.2
アメリカ 46.2 28.1 7.2 3.5 5.3 3.4 1.7 2.6 1.7 1.6 3 7.1
シンガポール 45.7 17.9 7.2 3.1 7.5 2.4 1.4 3.8 1.8 1.3 2.7 8.2
スウェーデン 42.3 18.6 6.5 3.3 4.1 2.2 0.9 3.2 1.1 1.5 0.4 1.9
デンマーク 38.9 19.4 7 3 2.5 1.5 0.7 1.7 0.8 1.4 0.9 2.3
フランス 37.3 18.3 7 2.1 4.7 1.2 0.7 1.4 0.8 1.1 1 1.8
オランダ 36.4 17.4 4.9 3 3.7 2.5 1 2.4 1.9 1.5 0.9 2
韓国かんこく 34 18.1 6.3 2.5 2.9 3.7 1.7 5.4 2.6 1.6 2 1.8
フィンランド 33.3 20.7 4.9 2.1 2.9 1 0.3 1.1 0.8 1.2 0.4 0.9
イタリア 30 16.8 5.1 3.2 3.7 1.4 1.1 1.9 1.8 1.2 1 0.9

合計ごうけい勤務きんむ時間じかんじゅん

日本にっぽん学校がっこう教育きょういく活動かつどう[編集へんしゅう]

大学だいがくにおける勧誘かんゆうれい

定義ていぎ[編集へんしゅう]

日本にっぽん学校がっこう教育きょういくの「活動かつどう」には定義ていぎがあり、学習がくしゅう指導しどう要領ようりょうでは、「活動かつどうは、学校がっこう教育きょういく活動かつどう一環いっかんとして、スポーツや文化ぶんか学問がくもんとう興味きょうみ関心かんしんをもつ同好どうこう生徒せいとが、教職員きょうしょくいん指導しどうしたに、おも放課後ほうかごなどにおいて自発じはつてき自主じしゅてき活動かつどうするもの」[6]定義ていぎされており、その内容ないようについては、「スポーツや文化ぶんかおよ科学かがくとうしたしませ、学習がくしゅう意欲いよく向上こうじょう責任せきにんかん連帯れんたいかん涵養かんようとうするものであり、学校がっこう教育きょういく一環いっかんとして、教育きょういく課程かていとの関連かんれんはかられるよう留意りゅういすること」[7]指示しじされている。

活動かつどう小学校しょうがっこう中学校ちゅうがっこう高等こうとう学校がっこう大学だいがく短期大学たんきだいがくふくむ)・高等こうとう専門せんもん学校がっこう専修せんしゅう学校がっこう一般いっぱんてき使つかわれる呼称こしょうであり、部活ぶかつ(ぶかつ)とりゃくされる。

学校がっこうにおいて同好どうこうかい愛好あいこうかいなどというように団体だんたい種別しゅべつごとに区分くぶんする制度せいど関連かんれんし、狭義きょうぎには、という団体だんたいしゅ活動かつどうして活動かつどうという。この場合ばあい新規しんき創設そうせつ愛好あいこうかい同好どうこうかいとして活動かつどうし、ある程度ていど活動かつどう実績じっせき評価ひょうかされて昇格しょうかくするシステムを学校がっこうもある。この場合ばあい昇格しょうかくすることで、たとえば、運営うんえい費用ひよう生徒せいとかいから予算よさんとしてみとめられるようになる。

一方いっぽう広義こうぎにはのような活動かつどうおこな団体だんたいすべての活動かつどうし、かく学校がっこうなどによってその範囲はんいさだめられているのが通例つうれいである。

加入かにゅう[編集へんしゅう]

2007年度ねんど栃木とちぎけん中学校ちゅうがっこうおよび高校こうこうにおける入部にゅうぶりつは90.8%で、運動うんどうが73.6%、文化ぶんかが17.2%となっている。統計とうけいでは文化ぶんか入部にゅうぶりつ年々ねんねん上昇じょうしょうしており、むかしくらべて男子だんし生徒せいと選択肢せんたくしひろがったことが増加ぞうかつながったとされる[8]

2013ねん情報じょうほうとして、長野ながのけんでは運動うんどう加入かにゅうりつ自体じたい全国ぜんこく平均へいきんより7.7%ひくいという。ぎゃくに、だい部分ぶぶん学校がっこうにおいて、年間ねんかんとおしてあさ練習れんしゅうおこなわれている状況じょうきょうは、全国ぜんこくどうけん突出とっしゅつしているという[9]

本来ほんらい活動かつどう入部にゅうぶ強制きょうせいではなく任意にんい参加さんか前提ぜんてい(なお、一条いちじょうこうではない職業しょくぎょう能力のうりょく開発かいはつこうでは、デンソー工業こうぎょう学園がくえん日野ひの工業こうぎょう高等こうとう学園がくえん[10][11]のように活動かつどう参加さんか必修ひっしゅうとなっているれいもある)とされているが、文科ぶんかしょう指針ししんしたがわずなんらかの活動かつどうへの所属しょぞく原則げんそくとする学校がっこうもある[12]活動かつどう所属しょぞくせず、当日とうじつ正課せいかわり次第しだい下校げこうする生徒せいと帰宅きたく俗習ぞくしゅうがある。

また、「在籍ざいせきしているが参加さんかしていない」という部員ぶいんをよく、幽霊ゆうれい部員ぶいんぶ。幽霊ゆうれい部員ぶいん背景はいけいには、たとえば希望きぼうするがなく、体裁ていさいじょうかんがみ「調査ちょうさしょ内申ないしんしょ)・履歴りれきしょ記入きにゅう」の実績じっせき部活ぶかつ参加さんかしたという事実じじつ)を確保かくほするなどの目的もくてきから、実質じっしつてきには「活動かつどう参加さんかせず、すぐ下校げこうする」という、いわゆる帰宅きたくばれるスタイルがげられる。

クラブ活動かつどうによっては、優秀ゆうしゅう生徒せいと防止ぼうしなどの理由りゆうから、転学てんがく転校てんこうしゃたい一定いってい期間きかん活動かつどう禁止きんしないし制限せいげん大会たいかいへの出場しゅつじょう禁止きんしなど)する場合ばあいもある(もと学校がっこう通学つうがくつづけられない理由りゆうがある場合ばあいや、もと学校がっこうでその入部にゅうぶしていなかった場合ばあいなどは、特例とくれい参加さんかみとめられることもある)。同様どうよう過年度かねんどせいさい入学にゅうがくしゃたいしても、体格たいかくなどの理由りゆうから活動かつどうできる期間きかんがその学校がっこう最短さいたん修業しゅうぎょう年限ねんげんよりみじか期間きかん制限せいげんされる場合ばあいがある(さい入学にゅうがく場合ばあいもと学校がっこう対象たいしょうがない場合ばあいは、制限せいげん対象たいしょうがいとなる場合ばあいもある)。

また、上記じょうきとお自主じしゅてき参加さんか前提ぜんていとしていながら、教員きょういん生徒せいと双方そうほうから活動かつどう負担ふたんかんじるこえがっている。森永製菓もりながせいか部活ぶかつ顧問こもん教師きょうしなどを対象たいしょう実施じっしした調査ちょうさ[13]によると、教師きょうしの7わり以上いじょうが「活動かつどう負担ふたんかんじている」と回答かいとうした[14]活動かつどうによる負担ふたん教師きょうしのみならず生徒せいとにものしかかる。スポーツちょう運動うんどう活動かつどうとうかんする実態じったい調査ちょうさ集計しゅうけいじょうきょう[15]によると、運動うんどう所属しょぞくする公立こうりつ中学校ちゅうがっこうかよ生徒せいとに「活動かつどう学校がっこう生活せいかつかんするなやみ」をくと、「活動かつどう時間じかん日数にっすうながい」(19.9%)が最多さいたとなり、いで「学業がくぎょうとの両立りょうりつ」(16.3%)、「からだがだるい」(16.0%)といった回答かいとうひょうあつめた[16]顧問こもんつとめる教員きょういん長時間ちょうじかん労働ろうどう一因いちいんともなっている[2]

スポーツちょう通達つうたつ強制きょうせい加入かにゅう見直みなおされたことで、中学校ちゅうがっこう入部にゅうぶりつ減少げんしょうつづけており、2022ねんには59.6%となっている[12]

運動うんどうけい文化ぶんかけい[編集へんしゅう]

活動かつどう・クラブ活動かつどう・サークル活動かつどうは、運動うんどうけい文化ぶんかけいけられる。日本にっぽんにおいては、運動うんどうけい活動かつどうがまずつくられたといわれている。

運動うんどうけい
一般いっぱん運動うんどうけいは、対抗たいこう試合しあいち、よりたか成績せいせきおさめることが重要じゅうようとされている。スポーツによる人間にんげん形成けいせいおこなわれることを期待きたいし、日本にっぽんにおいては、精神せいしんてき活動かつどうをするところもおおい。最近さいきんでは、精神せいしんせい重視じゅうししつつ、科学かがくてき手法しゅほう練習れんしゅうメニューにむことで、活動かつどう時間じかん短時間たんじかんおさえて効果こうかげるもある。
学校がっこう管理かんりにおける運動うんどう活動かつどうは「学校がっこう教育きょういく活動かつどう一環いっかんとして、スポーツに興味きょうみ関心かんしん同好どうこう児童じどう生徒せいとが、教員きょういんとう指導しどうしたに、自発じはつてき自主じしゅてきにスポーツをおこなうものであり、よりたか水準すいじゅん技能ぎのう記録きろく挑戦ちょうせんするなかで、スポーツのたのしさやよろこびをあじわい、学校がっこう生活せいかつ充実じゅうじつさせる意義いぎゆうするもの」(文部もんぶ科学かがくしょう)としている[17]
文化ぶんかけい
文化ぶんかけいは、目的もくてきとすることをどのように設定せっていするかによって、重要じゅうようとされることはことなる。大会たいかいなどの成績せいせきであることもあれば、学校がっこう地域ちいきにおける奉仕ほうしてき活動かつどう遂行すいこうや、学術がくじゅつ芸術げいじゅつ技術ぎじゅつなどにおいての相互そうご扶助ふじょ研究けんきゅう成果せいか提供ていきょうすることであったりもする。なお、吹奏楽すいそうがく合唱がっしょう演劇えんげきなどの公演こうえんけいは、全日本ぜんにほん吹奏楽すいそうがくコンクールNHK全国ぜんこく学校がっこう音楽おんがくコンクールなどの大会たいかい優秀ゆうしゅう成績せいせきをとるために休日きゅうじつもなくきびしい練習れんしゅうむことがある。運動うんどうけいであるマーチングコンテスト文化ぶんかけい吹奏楽すいそうがく参加さんかする場合ばあい運動うんどうけいわらないような肉体にくたいてき訓練くんれんむこともある(学校がっこうによっては、文化ぶんかけい吹奏楽すいそうがくはマーチングやチアリーディング、応援おうえんなどをおこなわず、べつ運動うんどうけいとしてのマーチングバンドがあることもある)。
活動かつどう内容ないよう学校がっこう独自どくじ要素ようそおおく、によっては全国ぜんこく高等こうとう学校がっこう文化ぶんか連盟れんめいなどの文化ぶんか連盟れんめいにおいて該当がいとうする部門ぶもんがない場合ばあいもある。それらのでは、学校がっこうない地域ちいき対象たいしょうにした発表はっぴょう目標もくひょうにおくものおおい。
総務そうむ
文化ぶんかけいのうち、学校がっこう全体ぜんたい行事ぎょうじかかわるような活動かつどうおこな放送ほうそう吹奏楽すいそうがくなどについては、「総務そうむ」として分類ぶんるいされることや、委員いいんかい活動かつどうとしてとらえられる場合ばあいもある。また、運動うんどうけい分類ぶんるいされることのおお応援おうえんだんなどにも同様どうよう傾向けいこうがある。
外局がいきょく
北海道ほっかいどうおおくの高等こうとう学校がっこうでは、「吹奏楽すいそうがく」・「放送ほうそう」・「図書としょ」にかかわる活動かつどう活動かつどうではなく、生徒せいとかい外局がいきょくとして設置せっちしている。外局がいきょく制度せいど導入どうにゅうする学校がっこうでは、「吹奏楽すいそうがくきょく」、「放送ほうそうきょく」、「図書としょきょく」などの呼称こしょうもちいられる。

かく段階だんかいべつ活動かつどう[編集へんしゅう]

小学校しょうがっこう中学校ちゅうがっこう高等こうとう学校がっこう大学だいがくおおやけ教育きょういく段階だんかいすすむにつれ、活動かつどう、クラブ活動かつどう、サークル活動かつどう状況じょうきょうすこしずつわる。小学校しょうがっこうなどでは、クラブ活動かつどう中心ちゅうしんとされるところがおおく、中学校ちゅうがっこう高等こうとう学校がっこうでは、活動かつどう中心ちゅうしんとされるところがおおい。大学だいがくになると比較的ひかくてき学生がくせい束縛そくばくはゆるくなることがおおい。おおきくは公益こうえき分野ぶんや重視じゅうし団体だんたい人間にんげん交流こうりゅう重視じゅうし団体だんたいに2ふんされるが、重視じゅうしするものを明確めいかくにしていない団体だんたい存在そんざいする。

初等しょとう教育きょういく中等ちゅうとう教育きょういく段階だんかい活動かつどうとうともな競技きょうぎについては、主催しゅさいしゃ明確めいかく勝利しょうり至上しじょう主義しゅぎ排除はいじょ参加さんか本人ほんにん意志いし尊重そんちょうなど、全国ぜんこくてき基本きほん基準きじゅんさだめられており[18]、これにもとづいてかく教育庁きょういくちょう学校がっこう団体だんたいとう詳細しょうさい基準きじゅん安全あんぜん対策たいさくとう作成さくせいし、責任せきにん明確めいかく児童じどう生徒せいと健康けんこう学業がくぎょう支障ししょうのない範囲はんい活動かつどうおこなわれることになっている。

初等しょとう教育きょういく[編集へんしゅう]

小学校しょうがっこうなどの初等しょとう教育きょういくにおいては、クラブ活動かつどう必修ひっしゅうとなっている。これは、学習がくしゅう指導しどう要領ようりょうさだめがあり、特別とくべつ活動かつどういち領域りょういきとされているためである。かく学校がっこうごと複数ふくすうこう連携れんけいするかたちでそれなりにクラブがもうけられている。なお、組織そしきりつひくいが、必修ひっしゅうではない選択せんたくせい活動かつどう・クラブ活動かつどうも、合唱がっしょうだんブラスバンドはじめとして組織そしきされている。なお、必修ひっしゅうのクラブ活動かつどう選択せんたくのクラブ活動かつどう区別くべつするために、それぞれを「必修ひっしゅうクラブ」「選択せんたくクラブ(特設とくせつクラブ・特別とくべつクラブなどのかたりも)」とぶこともある。

小学校しょうがっこうのクラブ活動かつどうは、毎週まいしゅうの6こうかく教室きょうしつかれて活動かつどうおこなことおおい。また、最近さいきんでは、「クラブ活動かつどう」という名称めいしょう以外いがい時間じかんは、基本きほんてきにクラブ活動かつどうをしないという学校がっこうおおい。だが、必修ひっしゅうのクラブ活動かつどうについては、学習がくしゅう指導しどう要領ようりょう改定かいていにより、いわゆる「ゆとり教育きょういく」の一環いっかんで、2002ねんから土曜日どようびすべ休業きゅうぎょうになり、それにともなって毎週まいしゅうのクラブ活動かつどう時間じかんつき1あいだ程度ていど削減さくげんされる学校がっこう増加ぞうかしていった。授業じゅぎょう時間じかん確保かくほするための処置しょちともいえる。運営うんえいかくクラブの実態じったいによって練習れんしゅう時間じかん変則へんそくてきになり放課後ほうかご発表はっぴょうかいのための練習れんしゅうおこなうところもある。どもたちの要望ようぼうや、地域ちいきボランティアおおくの場合ばあいもと保護ほごしゃ)が指導しどう来校らいこうする場合ばあいもあるが、実質じっしつ運営うんえい個々ここ教員きょういんによる。

ただし小中しょうちゅうだか一貫いっかん教育きょういくなどの小学校しょうがっこうのクラブ活動かつどうは、毎週まいしゅう6こうかく教室きょうしつかれて活動かつどうおこなことおおく、毎週まいしゅうのクラブ活動かつどう時間じかんつき2あいだ程度ていど増加ぞうかされる学校がっこう増加ぞうかしていった。クラブ活動かつどうは5がつだい1しゅう~3がつだい2しゅうまでおこなわれる。

京都きょうと京都きょうとでは、活動かつどう近年きんねんはじまり、文化ぶんかけい活動かつどう存在そんざいする。放課後ほうかごことなる学年がくねん学級がっきゅう児童じどうが1つの集団しゅうだんとなって活動かつどうおこなうことは、コミュニケーション発達はったつじょうでもたいへんのぞましいとされる。しかし、指導しどういん確保かくほはたいへんむずかしく、教員きょういんだけでは十分じゅうぶん対応たいおうできない場合ばあいえている。地域ちいき教育きょういくりょく低下ていかする現在げんざい保護ほごしゃ児童じどう現実げんじつまもるのは教員きょういん積極せっきょくてきなかかわりが必要ひつよう不可欠ふかけつである。英語えいごなどのような教員きょういん指導しどう苦手にがてとする分野ぶんやは、保護ほごしゃだけで活動かつどう運営うんえいするところもある。初等しょとう教育きょういくにおいては、校長こうちょう指導しどうした教員きょういん活動かつどう運営うんえい基盤きばんとなるべきであるが、なかなかとどかないこともおおい。一方いっぽう児童じどう教員きょういん負担ふたんかんがえ、かつてはおこなってきた活動かつどう廃止はいしし、地域ちいきのクラブ・サークルやスポーツ少年しょうねんだんなどに事実じじつじょう委託いたくする小学校しょうがっこうえてきている。

なお、小学生しょうがくせい対象たいしょうとしたスポーツ少年しょうねんだん小学校しょうがっこう単位たんい活動かつどうしている場合ばあいにおいて、指導しどうしゃによって、たとえば、少年しょうねんサッカークラブチームが「サッカー」、少年しょうねん野球やきゅうクラブチームが「野球やきゅう」とばれるなど、当該とうがいスポーツ少年しょうねんだん暗黙あんもくにその小学校しょうがっこうのクラブ活動かつどう同義どうぎのものとして認識にんしきされ、「学校がっこうのクラブ」「地域ちいきのクラブ」の境界きょうかい曖昧あいまいになることがある。

合宿がっしゅくは、一般いっぱんてきにはおこなわれない。

中等ちゅうとう教育きょういく[編集へんしゅう]

中学校ちゅうがっこう高等こうとう学校がっこうなどの中等ちゅうとう教育きょういくにおいては、活動かつどうもクラブ活動かつどう課外かがい活動かつどうである。

1958ねん学習がくしゅう指導しどう要領ようりょうでは、特別とくべつ教育きょういく活動かつどうの1つとして、生徒せいと自発じはつてき参加さんかによっておこなわれる活動かつどうとされていたが、中学校ちゅうがっこうでは1972ねん高等こうとう学校がっこうでは1973ねん改訂かいてい学習がくしゅう指導しどう要領ようりょうから、クラブ活動かつどう特別とくべつ活動かつどういち領域りょういきとして必修ひっしゅうとされた。中学校ちゅうがっこうでは1993ねん高等こうとう学校がっこうでは1992ねん改訂かいてい学習がくしゅう指導しどう要領ようりょうでは、「活動かつどうへの参加さんかをもってクラブ活動かつどう一部いちぶまた全部ぜんぶ履修りしゅうえることができる」と明記めいきされた。しかし、中学校ちゅうがっこうでは2002ねん高等こうとう学校がっこうでは2003ねん改訂かいてい学習がくしゅう指導しどう要領ようりょう必修ひっしゅうのクラブ活動かつどう総合そうごうてき学習がくしゅう時間じかん吸収きゅうしゅう統合とうごうされるかたち廃止はいしされ、現在げんざい[いつ?]学習がくしゅう指導しどう要領ようりょうでは「活動かつどうは,学校がっこう教育きょういく活動かつどう一環いっかんとして,スポーツ文化ぶんか学問がくもんとう興味きょうみ関心かんしんをもつ同好どうこう生徒せいとが,教職員きょうしょくいん指導しどうしたに,おも放課後ほうかごなどにおいて自発じはつてき自主じしゅてき活動かつどうするもの」[6]とされている。2020年代ねんだいには各校かくこう実態じったいおうじ、生徒せいと自主じしゅてき自発じはつてき参加さんか[19]による課外かがい活動かつどう一環いっかんとしての活動かつどうおこなわれている[12]

おおくの学校がっこうでは、活動かつどうは、生徒せいとかい傘下さんかまたは連携れんけい関係かんけい協力きょうりょく関係かんけいにおいて運営うんえいする。

中学ちゅうがく高校こうこう運動うんどう活動かつどう指導しどうたる教員きょういん競技きょうぎ経験けいけん有無うむおよそ5わり前後ぜんこうとなっている[20]

高等こうとう教育きょういく[編集へんしゅう]

大学だいがく短期大学たんきだいがく高等こうとう専門せんもん学校がっこうなどの高等こうとう教育きょういくにおいては、これらのしょ活動かつどうすべ課外かがい活動かつどうである。このため、活動かつどう団体だんたい類型るいけい区分くぶんかく学校がっこうによってことなるが、一般いっぱんてき学生がくせい志向しこうによって、公益こうえき分野ぶんや重視じゅうし団体だんたい人間にんげん交流こうりゅう重視じゅうし団体だんたいおおきくはけること出来できるといわれている。なお、複数ふくすう学校がっこうまたがって活動かつどうする「インターカレッジ一般いっぱんにはりゃくしてインカレ)サークル」とばれる形態けいたいのものもられる。

体育たいいくかい文化ぶんかかいなどの自治じち組織そしきもうけられて、活動かつどうやクラブ活動かつどう管轄かんかつしていることがおおい。体育たいいくかい文化ぶんかかいなどと学生がくせい自治じちかい関係かんけい学校がっこうごとに様々さまざまである。また、これらの活動かつどう分野ぶんやごとの組織そしき所属しょぞくしないでサークル活動かつどうおこなうこともある。

とく大学だいがく分類ぶんるいされる学校がっこうでの公認こうにんクラブは、日本にっぽんにおけるその分野ぶんやでの先駆せんくしゃてき立場たちばはじまったものもすくなくなく、とく外来がいらい運動うんどう競技きょうぎなどでは、国内こくないにおけるその種目しゅもく初期しょき段階だんかいから重要じゅうよう役割やくわりたしているれいがあり、そのため、学校がっこう教育きょういく現場げんばでのように、ぜん競技きょうぎ種目しゅもく統括とうかつするような総合そうごう体育たいいく大会たいかいのような運用うんよう方法ほうほうはとられていない。(一部いちぶ地域ちいきではそういう形態けいたいられるが一般いっぱんてきとはえない。)むしろ競技きょうぎ種目しゅもくべつ個別こべつ連盟れんめい協会きょうかいはやくから整備せいびされ順次じゅんじ加盟かめいこうやす形態けいたい発達はったつしてきたものがほとんどだ。(参考さんこう後述こうじゅつ関連かんれん項目こうもく一部いちぶ紹介しょうかい

組織そしき大会たいかい[編集へんしゅう]

運動うんどうけい組織そしき大会たいかい[編集へんしゅう]

文化ぶんかけい組織そしき大会たいかい[編集へんしゅう]

課題かだい問題もんだいてん対策たいさく[編集へんしゅう]

ブラック部活ぶかつ[編集へんしゅう]

日本にっぽん学校がっこうにおいて、クラブ活動かつどう生徒せいと学生がくせい自己じこ実現じつげん成長せいちょう重要じゅうよう役割やくわりにな半面はんめん一部いちぶ活動かつどう教師きょうしふくめて過度かど心身しんしん時間じかん負担ふたんになっているとの指摘してきがある[21]。こうした、いわゆる「ブラック部活ぶかつ問題もんだい対策たいさくふくめて、活動かつどうについて学術がくじゅつてき研究けんきゅうし、提言ていげんおこなう「日本にっぽん活動かつどう学会がっかい」が2017ねん12月発足ほっそくした[22][23]

こうした問題もんだいてん認識にんしきされるようになった背景はいけいひとつとして、2016ねん8がつNHK番組ばんぐみクローズアップ現代げんだい+』で、練習れんしゅうちゅう理不尽りふじんなハラスメント行為こういおこな活動かつどう問題もんだいげられた。「生徒せいと人格じんかく否定ひていするような暴言ぼうげんや、体調たいちょうくずすほどの長時間ちょうじかん拘束こうそく」といった内容ないようで、こうした活動かつどうブラック部活ぶかつび、吹奏楽すいそうがく指導しどうしゃ生徒せいと罵倒ばとうしたり椅子いすったりする音声おんせいながされ、その実態じったい放送ほうそうされた[21]

「ブラック部活ぶかつ」までかなくとも、記録きろく勝利しょうり目指めざして長時間ちょうじかんきびしい練習れんしゅうおこな活動かつどうが、運動うんどう苦手にがてだったり、活動かつどうちを希望きぼうしたりする生徒せいと過度かど負担ふたんとなっているめんがある。このため参加さんかしやすい「けい運動うんどう」をもうけるなどする学校がっこうもあるほか、スポーツちょう運動うんどう活動かつどうのガイドラインを策定さくていしている[24]

岐阜ぎふしょうだか硬式こうしき野球やきゅう監督かんとく鍛治かじしゃたくみは、「しのすくない指導しどうしゃ生徒せいとかためたがる。個性こせい尊重そんちょう奔放ほんぽうにやらせると自分じぶん対応たいおうできなくなるから」とはなしており、競技きょうぎ経験けいけんのない部活ぶかつ顧問こもんまかされる教員きょういんおおいことを指摘してきしている。

高校こうこう球児きゅうじ頭髪とうはつかぎれば、周囲しゅうい固定こてい観念かんねん根強ねづよい。九州きゅうしゅう地方ちほうのチームが甲子園こうしえんったとき監督かんとく選手せんしゅ頭髪とうはつ自由じゆうすると、OBやファンから「球児きゅうじらしくない」と苦情くじょう殺到さっとうした。あたままるめることを強制きょうせいすることは明確めいかく体罰たいばつ(暴力ぼうりょく)と定義ていぎされている[25]

スタンフォード大学だいがくアメリカンフットボールコーチの河田かわたつよしは「日本人にっぽんじんはケガをおしてやりつづけることが素晴すばらしいとおもっている。」と言及げんきゅうしている[26]

2020年代ねんだいごろにはブラック部活ぶかつ報道ほうどうえたこともあり、ブラック部活ぶかつきびしい練習れんしゅう学業がくぎょうとの両立りょうりつむずかしいイメージがある種目しゅもく人気にんきちている[27]現場げんばではオリンピックのきんメダルなどにたよらず間口まぐちひろげるうごきもある[27]

活動かつどうちゅう死亡しぼう事故じこ[編集へんしゅう]

活動かつどう死傷ししょう事故じこ野外やがい遭難そうなんきることもある。那須なす雪崩なだれ事故じこ(2017ねん3がつ活動かつどうとして冬山ふゆやま登山とざんおこな高校こうこう半減はんげんした[28]

活動かつどう指導しどうする教員きょういんサービス残業ざんぎょう時間じかんがい労働ろうどう)がながくなりすぎ、過労かろうにまでいたったれいもある[29]

学校がっこうにおけるはたらかた改革かいかく[編集へんしゅう]

2018ねん平成へいせい30ねん)、だい4安倍あべ内閣ないかくはたらかた改革かいかく関連かんれんほう成立せいりつさせ[30]文部もんぶ科学かがくしょうは「学校がっこうにおけるはたらかた改革かいかく」を開始かいし2019ねん(平成へいせい31)、中央ちゅうおう教育きょういく審議しんぎかい答申とうしん[31]まえ、同年どうねん3がつ18にちかく都道府県とどうふけん知事ちじかく都道府県とどうふけん教育きょういく委員いいんかいなどにたいして、スポーツちょう運動うんどう活動かつどうかたかんする総合そうごうてきなガイドライン」およ文化庁ぶんかちょう文化ぶんか活動かつどうかたかんする総合そうごうてきなガイドライン」をまえた適切てきせつ活動かつどう時間じかん休養きゅうよう設定せっていおこなうことを通知つうちした[32]文部もんぶ科学かがくしょうは、活動かつどう過度かど注力ちゅうりょくしてしまう教師きょうし存在そんざいするが、教師きょうしがわ意識いしき改革かいかくおこない,採用さいよう人事じんじ配置はいちとうにおいては,授業じゅぎょう能力のうりょく生徒せいと指導しどうかんする知見ちけん評価ひょうかし,活動かつどう指導しどうりょく付随ふずいてきなものとして位置いちづけ、一部いちぶ保護ほごしゃによる活動かつどうへの過度かど期待きたいまえ、内申ないしんしょにおける活動かつどうたいする評価ひょうかかた見直みなおすよう通知つうちした[32]。                                       

少子化しょうしか[編集へんしゅう]

2010年代ねんだいからは少子しょうしによりチームスポーツの活動かつどう困難こんなんになっているれいもある[12][33]。15めい必要ひつようなラグビーでは影響えいきょう顕著けんちょであり、2022ねんにはだい102かい全国ぜんこく高校こうこうラグビー大会たいかい鳥取とっとりけん予選よせんにおいて県内けんない3こうちゅう2こうはメンバーがそろわず、倉吉くらよしひがし高校こうこうぜん2試合しあい不戦勝ふせんしょう全国ぜんこく出場しゅつじょうした[34]

日本にっぽん運動うんどう大会たいかいはトーナメント形式けいしき主流しゅりゅうであるため、少子しょうしにより参加さんかこう減少げんしょうするとトップこう同士どうしたたかうのはとしに1~2試合しあいとなることや、全国ぜんこく大会たいかいでは予選よせんしで代表だいひょうとなった初心者しょしんしゃチームと優勝ゆうしょう候補こうほ対戦たいせんなどが発生はっせいし、競技きょうぎりょく底上そこあげのめん問題もんだいがある[34]

体育たいいく連盟れんめいでは勝利しょうりのために有力ゆうりょく選手せんしゅあつめたチームの結成けっせいふせ目的もくてきで、学校がっこうまたいだ合同ごうどうチームを禁止きんししていたが、少子化しょうしか対策たいさくとしておなじく部員ぶいん規定きていすうたっしていない学校がっこう同士どうしであればみとめるようになった[12][35]

ゆる部活ぶかつ[編集へんしゅう]

運動うんどうはしたいが学業がくぎょうとの両立りょうりつやブラック部活ぶかつへの懸念けねんから、気軽きがる参加さんかできるレクリエーション志向しこう種目しゅもく[27]種目しゅもくにこだわらずかる運動うんどうたのしむことを目的もくてきとし大会たいかい出場しゅつじょうなどはおこなわない「ゆる部活ぶかつ」としょうされる活動かつどう増加ぞうかしている[34][36]

クラブチームへの移行いこう[編集へんしゅう]

レベルのたか指導しどうしゃのニーズや活動かつどう強制きょうせい見直みなおされているながれがあり、地域ちいきのクラブチームへはい生徒せいと増加ぞうかしている[12]

サッカーではJリーグ開幕かいまくから参加さんかチームにはユースチームの設置せっち義務ぎむされたこともあり、選手せんしゅ育成いくせいはクラブチームへ移行いこうすすんでいるが、活動かつどうとクラブチームの交流こうりゅう大会たいかい高円宮たかまどのみやはいプレミアリーグ)をおこなうなど、競技きょうぎりょく底上そこあげにつとめている[34]高校こうこうバスケットボールではトップ8こうがリーグ形式けいしきたたかうトップリーグを開始かいし[34]、クラブチームやB.LEAGUEのユースチームの参加さんか予定よていしている[37]

らくみなみ高等こうとう学校がっこう陸上りくじょうなか長距離ちょうきょり種目しゅもくでは2023ねんから休日きゅうじつにクラブチームし、地域ちいき中学生ちゅうがくせいれるようになった[38]

公立こうりつ中学校ちゅうがっこうにおける活動かつどう地域ちいき移行いこう[編集へんしゅう]

2022ねん6がつのスポーツちょう有識者ゆうしきしゃ会議かいぎ公立こうりつ中学校ちゅうがっこうおこなわれている運動うんどう活動かつどう段階だんかいてき地域ちいきのスポーツクラブなどの外部がいぶ移行いこうすることが提言ていげんされた。また文化庁ぶんかちょうでも文化ぶんかけい活動かつどうにおいて同様どうよう議論ぎろんがなされている[39]

欧米おうべい学校がっこう教育きょういく活動かつどう[編集へんしゅう]

アメリカイギリスでは活動かつどう日本にっぽんのように純粋じゅんすい学校がっこう活動かつどうとして位置いちづけられているものではなく一般いっぱんてき学校がっこう地域ちいき共同きょうどう実施じっしされている活動かつどうである[40]。また、ドイツイタリア北欧ほくおうなどのくにでは地域ちいきのスポーツクラブとうはあるが、学校がっこう活動かつどうとしての活動かつどう相当そうとうするものはない[40]

サッカーなどプロチームはユースチームで選手せんしゅ発掘はっくつしている。

アメリカ[編集へんしゅう]

アメリカの教育きょういく政策せいさくやスポーツ政策せいさく各州かくしゅう状況じょうきょうことなる[3]

カリフォルニアしゅう場合ばあい中学校ちゅうがっこう高等こうとう学校がっこうでは放課後ほうかごにするクラブ活動かつどう整備せいびされているが、入部にゅうぶ条件じょうけんとしてトライアウトへの合格ごうかく必要ひつようになるれいおお[3]野球やきゅう、バスケットボール、アメリカンフットボールなどの人気にんき競技きょうぎでは経験けいけんしゃでなければ入部にゅうぶすることはむずかしいシステムとなっている[3]。また、ぶしによってことなる種目しゅもく所属しょぞくして活動かつどうする生徒せいとおお[3]

イギリス[編集へんしゅう]

イギリスの活動かつどう学校がっこうスポーツ)の歴史れきし19世紀せいきのパブリックスクールを起源きげんとする[3]運動うんどう活動かつどう初等しょとう学校がっこう中等ちゅうとう学校がっこう双方そうほうにあり体育たいいく教師きょうし指導しどうしているれいおお[3]活動かつどう加入かにゅうりつやく50%でおおくの児童じどう生徒せいとしゅうに1 ~ 2かい活動かつどうである[3]

イングランド学校がっこう提供ていきょうされているスポーツ種目しゅもくすうやく50種目しゅもくであり、かく学校がっこうでは平均へいきん18.2種目しゅもくとなっている[3]

イングランドのナショナルカリキュラムでは、初等しょとう学校がっこう中等ちゅうとう学校がっこうについては体育たいいく時間じかんすうしゅう2あいだ活動かつどうあるいは地域ちいきでのスポーツ活動かつどうしゅう3あいだとするけいしゅう5あいだ政策せいさく目標もくひょうとしている[3]

フランス[編集へんしゅう]

フランスでは体育たいいく教育きょういくとはべつ児童じどう生徒せいとたいして教育きょういくスポーツ(sport scolaire)とばれる活動かつどう提供ていきょうされている[3]教育きょういくスポーツは国民こくみん教育きょういくしょうとスポーツしょう共同きょうどうのパートナーシップで実施じっしされている[3]

フランスでは教育きょういくスポーツを推進すいしんするためかく学校がっこう学校がっこうスポーツ営利えいり社団しゃだん(AS)が創設そうせつされている[3]

  • 初等しょとう教育きょういくではASの創設そうせつ義務ぎむはないものの、初等しょとう教育きょういくのASの統括とうかつ団体だんたいである初等しょとう教育きょういくスポーツ連合れんごう(USEP)の加盟かめいこうは13,200こうである[3]
  • 中等ちゅうとう教育きょういくではASの創設そうせつ義務ぎむがあり、加入かにゅう希望きぼうする中学生ちゅうがくせい高校生こうこうせいはASに所属しょぞくして競技きょうぎ参加さんかすることができる[3]

2006ねん調査ちょうさではASに加入かにゅうしてスポーツをおこなっている生徒せいとやく20%、スポーツクラブに加入かにゅうしてスポーツをおこなっている生徒せいとやく52%、組織そしき所属しょぞくせず自由じゆうにスポーツを実践じっせんしている生徒せいとやく68%であった(複数ふくすう回答かいとう可能かのう調査ちょうさ重複じゅうふくあり)[3]

ドイツ[編集へんしゅう]

ドイツでは運動うんどうけい活動かつどう相当そうとうするものはないが、授業じゅぎょうがいスポーツ活動かつどうさかんにおこなわれている[3]。ヘッセンしゅうでは授業じゅぎょうがいスポーツ活動かつどうとして全日ぜんじつせいプログラムや協議きょうぎかい開催かいさいなどが実施じっしされている[3]

脚注きゃくちゅう出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ 部活ぶかつ』 - コトバンク
  2. ^ a b 活動かつどう顧問こもん任意にんいせい」に…東洋大とうようだいが「私学しがく教員きょういんユニオン」と労働ろうどう協約きょうやく付属ふぞくこう適用てきよう (2/2)”. 読売新聞よみうりしんぶんオンライン (2022ねん11月22にち). 2023ねん3がつ25にち閲覧えつらん
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 三菱みつびし総合そうごう研究所けんきゅうじょ体育たいいく活動かつどうちゅう事故じこ防止ぼうしかんする調査ちょうさ研究けんきゅうにおける海外かいがい調査ちょうさ報告ほうこくしょ)」 文部もんぶ科学かがくしょう
  4. ^ a b c TALIS(OECD国際こくさい教員きょういん指導しどう環境かんきょう調査ちょうさ文部もんぶ科学かがくしょう総合そうごう教育きょういく政策せいさくきょく教育きょういく人材じんざい政策せいさくTALIS日本にっぽんばん報告ほうこくしょ「2013ねん調査ちょうさ結果けっか要約ようやく国立こくりつ教育きょういく政策せいさく研究所けんきゅうじょ、「教員きょういん仕事しごと時間じかん」p.22-4.
  5. ^ a b c TALISだい3かい2018報告ほうこくしょまなつづける教員きょういん校長こうちょうーの要約ようやく,国立こくりつ教育きょういく政策せいさく研究所けんきゅうじょ:「教員きょういん仕事しごと時間じかん」p.11-13.
  6. ^ a b (PDF) 文部もんぶ科学かがくしょう,高等こうとう学校がっこう学習がくしゅう指導しどう要領ようりょう解説かいせつ 特別とくべつ活動かつどうへん, 46, https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2011/01/05/1234912_014.pdf 
  7. ^ (PDF) 文部もんぶ科学かがくしょう,中学校ちゅうがっこう学習がくしゅう指導しどう要領ようりょう解説かいせつ 総則そうそくへん, 84, https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2011/01/05/1234912_001.pdf 
  8. ^ 東京とうきょう新聞しんぶん-中高生ちゅうこうせいとも入部にゅうぶりつ増加ぞうか 活動かつどう 07年度ねんどけん教委きょうい調査ちょうさ
  9. ^ 賛否さんぴ渦巻うずま部活ぶかつの「朝練あされん」-「廃止はいし」にした長野ながの決断けつだん 中学生ちゅうがくせい症候群しょうこうぐんなど懸念けねん+(2-2ページ) - MSN産経さんけいニュース、2013.11.14
  10. ^ クラブ活動かつどう”. デンソー工業こうぎょう学園がくえん. 2023ねん1がつ19にち閲覧えつらん
  11. ^ クラブ活動かつどう”. 日野ひの工業こうぎょう高等こうとう学園がくえん. 2023ねん1がつ19にち閲覧えつらん
  12. ^ a b c d e f 日本にっぽん放送ほうそう協会きょうかい. “運動うんどう異変いへん!?がる入部にゅうぶりつ、あなたの都道府県とどうふけんは? | NHK | WEB特集とくしゅう”. NHKニュース. 2022ねん12月27にち閲覧えつらん
  13. ^ Error 404 / Page Not Found. 森永製菓もりながせいか株式会社かぶしきがいしゃ部活ぶかつ顧問こもん教師きょうしなどを対象たいしょう実施じっしした調査ちょうさ
  14. ^ #部活ぶかつのためにできること”. 森永乳業もりながにゅうぎょう株式会社かぶしきがいしゃ. 2020ねん7がつ7にち閲覧えつらん
  15. ^ 平成へいせい29年度ねんど運動うんどう活動かつどうとうかんする実態じったい調査ちょうさ集計しゅうけいじょうきょう
  16. ^ 平成へいせい29年度ねんど 運動うんどう活動かつどうとうかんする実態じったい調査ちょうさ報告ほうこくしょ”. スポーツちょう. 2020ねん7がつ7にち閲覧えつらん
  17. ^ くに文教ぶんきょう施策しさく 文部もんぶ科学かがくしょう]
  18. ^ 児童じどう生徒せいと運動うんどう競技きょうぎかんする基準きじゅん」(『児童じどう生徒せいと運動うんどう競技きょうぎについて」の廃止はいしともなあらたな児童じどう生徒せいと運動うんどう競技きょうぎ取扱とりあつかいについて』・ひら13ねん12スくわだてたいだい6ごう文部もんぶ科学かがくしょうスポーツ青少年せいしょうねんきょく企画きかく体育たいいく課長かちょう通知つうち児童じどう生徒せいと運動うんどう競技きょうぎについて」べつ添より)。
  19. ^ 文部もんぶ科学かがくしょう 現行げんこう学習がくしゅう指導しどう要領ようりょう だい1しょう 総則そうそく だい4 指導しどう計画けいかく作成さくせいとうたって配慮はいりょすべき事項じこう (13)
  20. ^ 学校がっこう運動うんどう活動かつどう指導しどうしゃ実態じったいかんする調査ちょうさ報告ほうこくしょ公益こうえき財団ざいだん法人ほうじん日本にっぽん体育たいいく協会きょうかい指導しどうしゃ育成いくせい専門せんもん委員いいんかい 平成へいせい26ねん7がつ(PDF)
  21. ^ a b 『「ね!バカ!」これが指導しどう? ~ひろがる“ブラック部活ぶかつ”~』- NHKクローズアップ現代げんだい+、2016.8.1
  22. ^ 日本にっぽん活動かつどう学会がっかい(2017ねん12月29にち閲覧えつらん
  23. ^ 日本にっぽん活動かつどう学会がっかい」が発足ほっそく 名古屋なごや記念きねん集会しゅうかい毎日新聞まいにちしんぶんニュースサイト(2017ねん12月27にち
  24. ^ つきすうかい たのしく運動うんどう/ゆる部活ぶかつ はじまっています東京とうきょう新聞しんぶん夕刊ゆうかん2018ねん3がつ26にち
  25. ^ 2018ねん6がつ7にち中日新聞ちゅうにちしんぶん朝刊ちょうかん27めん
  26. ^ 2018ねん6がつ9にち中日新聞ちゅうにちしんぶん朝刊ちょうかん29めん
  27. ^ a b c 五輪ごりんメダルも効果こうかうす 団体だんたい協賛きょうさん企業きぎょうのこされた課題かだい朝日新聞あさひしんぶんデジタル”. 朝日新聞あさひしんぶんデジタル. 2021ねん8がつ12にち閲覧えつらん
  28. ^ 高校こうこう冬山ふゆやま登山とざん半減はんげん 事故じこ活動かつどう 安全あんぜん対策たいさく苦悩くのううつ日本経済新聞にほんけいざいしんぶん夕刊ゆうかん2018ねん3がつ26にち調査ちょうさ共同通信きょうどうつうしんによる)
  29. ^ 過労かろう 部活ぶかつ指導しどう認定にんてい 時間じかんがい勤務きんむつき100あいだ 富山とやま教諭きょうゆ 毎日新聞まいにちしんぶん 2018ねん7がつ17にち
  30. ^ はたらかた改革かいかく実現じつげん - 首相しゅしょう官邸かんてい
  31. ^ あたらしい時代じだい教育きょういくけた持続じぞく可能かのう学校がっこう指導しどう運営うんえい体制たいせい構築こうちくのための学校がっこうにおけるはたらかた改革かいかくかんする総合そうごうてき方策ほうさくについて(答申とうしん)(だい213ごう平成へいせい31ねん(2019ねん)1がつ25にち,中央ちゅうおう教育きょういく審議しんぎかい,文部もんぶ科学かがくしょう
  32. ^ a b 学校がっこうにおけるはたらかた改革かいかくかんする取組とりくみ徹底てっていについて(通知つうち)(平成へいせい31ねん(2019ねん)3がつ18にち,文部もんぶ科学かがくしょう
  33. ^ 日本にっぽん放送ほうそう協会きょうかい. “福岡ふくおか県立けんりつ鞍手くらて高校こうこう 唯一ゆいいつのラグビー部員ぶいん 最後さいご試合しあいにかけたおもい | NHK | WEB特集とくしゅう”. NHKニュース. 2022ねん12月27にち閲覧えつらん
  34. ^ a b c d e 日本にっぽん放送ほうそう協会きょうかい (2023ねん1がつ23にち). “活動かつどう地域ちいき移行いこう 少子化しょうしか教員きょういんはたらかた改革かいかく背景はいけい どこへかうのか | NHK | WEB特集とくしゅう”. NHKニュース. 2023ねん7がつ11にち閲覧えつらん
  35. ^ 全国ぜんこく中学校ちゅうがっこう体育たいいく大会たいかい複数ふくすう校合きょうごうどうチーム参加さんか規程きてい - 日本にっぽん中学校ちゅうがっこう体育たいいく連盟れんめい
  36. ^ スポーツちょう Web広報こうほうマガジン|“つ”ことがすべてじゃない! 多様たようなニーズにこたえるイマドキの活動かつどう「ゆる部活ぶかつ」をレポート”. スポーツちょう Web広報こうほうマガジン|DEPORTARE (2018ねん11月15にち). 2023ねん7がつ11にち閲覧えつらん
  37. ^ U18日清食品にっしんしょくひんリーグとは | U18日清食品にっしんしょくひんリーグ バスケットボール競技きょうぎ大会たいかい”. U18日清食品にっしんしょくひんリーグとは | U18日清食品にっしんしょくひんリーグ バスケットボール競技きょうぎ大会たいかい. 2023ねん7がつ11にち閲覧えつらん
  38. ^ 日本にっぽん放送ほうそう協会きょうかい (2023ねん7がつ6にち). “中学校ちゅうがっこう 部活ぶかつ地域ちいき移行いこう全国ぜんこくでスタート あらたな可能かのうせいも | NHK | WEB特集とくしゅう”. NHKニュース. 2023ねん7がつ11にち閲覧えつらん
  39. ^ 日本にっぽん放送ほうそう協会きょうかい. “どうなる? 活動かつどう地域ちいき移行いこう”. 解説かいせつ委員いいんしつブログ. 2023ねん1がつ29にち閲覧えつらん
  40. ^ a b 規制きせい改革かいかく推進すいしん会議かいぎ 公開こうかいディスカッション関係かんけい資料しりょう 内閣ないかく、2021ねん1がつ3にち閲覧えつらん

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • 調査ちょうさ報告ほうこく 学校がっこう活動かつどうはたらかた改革かいかく内田うちだりょう上地うえちかおりもり加藤かとう一晃かずあき野村のむら駿しゅん太田おおたともいろどり、2018ねん岩波書店いわなみしょてん

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

運動うんどうけい

文化ぶんかけい

その