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改良かいりょうエスペラント

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

改良かいりょうエスペラント(かいりょうエスペラント、Reformed Esperanto)、またはエスペラント1894(Esperanto 1894)は、人工じんこう言語げんごであるエスペラントから派生はせいした、エスペラント諸語しょごのうちの1つである。もとのエスペラントの作成さくせいしゃであるL. L. ザメンホフによって作成さくせいされた唯一ゆいいつ完全かんぜんなエスペラント(エスペラントの子孫しそん)であることは注目ちゅうもくあたいする。ザメンホフは、変化へんかについての議論ぎろんけることをこのんだが、ひと提案ていあんした多様たよう改革かいかく対応たいおうするために、財政ざいせいめんふくむかなりの圧力あつりょくけていた。しぶしぶかれ改革かいかく方言ほうげん自分じぶん発表はっぴょうすることにめ、改革かいかく最終さいしゅうてき合意ごういされるかどうかにかかわらず、コミュニティの指導しどうつづけることを約束やくそくした。

ザメンホフは当初とうしょかれ改革かいかくを6ねん以上いじょう実践じっせんてき経験けいけんらして言語げんご再現さいげんするための体系たいけいてきこころみとんだが、当時とうじエスペラントコミュニティ英語えいごばんはそれを全体ぜんたいとしてほとんどれなかった。過半数かはんすうがすべての変更へんこう拒否きょひすることに投票とうひょうした。ザメンホフ自身じしんのちにプロジェクト全体ぜんたい拒否きょひし、1894ねんを「無駄むだとし」とんだ。1907ねんかれ提案ていあんされた改革かいかくさい発表はっぴょうしたいひとへの許可きょか明確めいかく拒否きょひした。1929ねん、ヨハネス・ディエッテレはこの拒否きょひを、ザメンホフのぜん作品さくひんOriginala Verkaroかれのコレクションから改革かいかくプロジェクトの詳細しょうさい省略しょうりゃくした理由りゆうとして引用いんようした。

複数ふくすうがた-oj-iえる、ぶんおと記号きごう形容詞けいようし一致いっち削除さくじょするなど、1894ねん提案ていあんされたいくつかの改革かいかくは、1907ねんはじまる言語げんご改革かいかくプロジェクトイド使用しようされたが、これらはエスペラントコミュニティではれられなかった。1905ねんにザメンホフのFundamento de Esperanto出版しゅっぱんされて以来いらい、ほとんど変化へんかはない。

おも変更へんこうあん

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  1. アクセントきの文字もじは、ほとんどのおととともに削除さくじょされる。
  2. 「c」は変更へんこうまえの「ŝ」のように発音はつおんされる。「z」は変更へんこうまえの「c」、つまり/ts/である。
  3. 文字もじ「ĝ」と「ĵ」は通常つうじょう、それぞれ「g」と「j」にえられる。
  4. 定冠詞ていかんし削除さくじょされる。
  5. 対格たいかく主格しゅかくおな形式けいしきであり、明確めいかくにするために位置いち依存いぞんする。
  6. 複数ふくすうがた名詞めいしは、「-j」を追加ついかするわりに、「-o」を「-i」にえる。
  7. 形容詞けいようし副詞ふくし両方りょうほうとも、末尾まつびが「-e」で、不変ふへんであり、明確めいかくにするために位置いち依存いぞんする。
  8. 分詞ぶんしかずは6から2に減少げんしょうする。
  9. 相関そうかんひょうは、ロマンスからられた単語たんごまたはえられる。
  10. 語幹ごかんは、あたらしいアルファベットを反映はんえいするように変更へんこうされる。
  11. ラテン語らてんごやロマンスの言語げんご由来ゆらいしない言語げんご語幹ごかんは、そのようなものにえられる。

アルファベット

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エスペラント1894アルファベット
No. 1 2 4 5 6 8 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22
大文字おおもじ A B C D E F G H I J K L M N O P R S T U V Z
小文字こもんじ a b c d e f g h i j k l m n o p r s t u v z
IPA 音素おんそ a b ʃ d e f ɡ h i j k l m n o p r s t u v t͡s

比較ひかくようサンプル

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比較ひかくのための、いくつかの改良かいりょうバージョンと標準ひょうじゅんのエスペラントでのおもいのり』:

標準ひょうじゅんエスペラント(ザメンホフやく 改良かいりょうエスペラント(1894ねん2がつ、ザメンホフやく[1] 改良かいりょうエスペラント(語幹ごかん修正しゅうせいあり、ザメンホフやく Ido
Patro nia, kiu estas en la ĉielo, Patro nue, kvu esten in cielo, Patro nose, kvu esten in cielo, Patro nia, qua esas en la cielo,
sankta estu Via nomo, sankte estan tue nomo, Sankte estan tue nomo. tua nomo santigesez;
venu reĝeco Via, venan regito tue, Venan reksito tue, tua regno advenez;
estu volo Via, estan volo tue, estan vulo tue, tua volo facesez
kiel en la ĉielo, tiel ankaŭ sur la tero. kom in cielo, sik anku sur tero. kom in cielo, sik anku sur tero. quale en la cielo tale anke sur la tero.
Panon nian ĉiutagan donu al ni hodiaŭ Pano nue omnedie donan al nu hodiu Pano nose omnudie donan al nos hodiu Donez a ni cadie l'omnadia pano,
kaj pardonu al ni ŝuldojn niajn e pardonan al nu debi nue, e pardonan al nos debi nose, e pardonez a ni nia ofensi,
kiel ni ankaŭ pardonas al niaj ŝuldantoj; kom nu anku pardonen al nue debenti; kom nos anku pardonen al nose debenti;   quale anke ni pardonas a nia ofensanti,  
ne konduku nin en tenton, ne kondukan nu in tento, ne kondukan nos versu tento, e ne duktez ni aden la tento,
sed liberigu nin de la malvera, sed liberigan nu de malbono. sed liberigan nos de malbono. ma liberigez ni del malajo.

出典しゅってん

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  1. ^ Gramatiko, L.L. Zamenhof, February 1894, Esperantisto[よう曖昧あいまい回避かいひ] Nº 2 [50], p. 17-21, collected in Pri Reformoj en Esperanto, Coulommiers Imprimerie Paul Brodard 1907.

外部がいぶリンク

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