波多野 澄雄
略歴
[学歴
[- 1966
年 岐阜 県立 岐南 工業 高等 学校 卒業 、防衛大学校 に入学 - 1968
年 同 退学 、慶應義塾大学 法学部 政治 学科 に入学 - 1972
年 同 大学 卒業 、同 大学院 法学 研究 科 修士 課程 進学 - 1975
年 同 大学院 修士 課程 修了 、法学 修士 。同 大学院 博士 後期 課程 進学 - 1977
年 同 大学 大学院 博士 後期 課程 単位 取得 退学 - 1996
年 博士 (法学 )(慶應義塾大学 )(学位 論文 『戦時 外交 と終戦 構想 、1941-1945』[2])
職歴
[- 1972
年 外務省 外交 史料 館 非常勤 職員 - 1979
年 同 退官 、防衛庁 防衛 研修 所 戦史 部 助手 - 1984
年 同 研究所 研究 員 (組織 変更 に伴 う身分 変更 ) - 1988
年 同 退官 、筑波大学 社会 科学 系 助教授 - 1998
年 同 大学院 人文 社会 科学 研究 科 教授 (1998-2012年 ) - 2012
年 同 定年 退職
海外 研究 歴
[兼任 など
[- 2001
年 -2003年 筑波大学 大学院 国際 政治 経済 学 研究 科 長 - 2003
年 -2007年 同 大学院 人文 社会 科学 研究 科 長 - 2007
年 -2009年 筑波大学 理事 ・副 学長 - 2007
年 -2009年 筑波大学 学長 特別 補佐 - 2010
年 -2012年 筑波大学 図書館 長
主 な学外 活動
[- 1996
年 -1999年 女性 のためのアジア平和 国民 基金 「慰安 婦 」問題 資料 専門 委員 会 委員 - 2003
年 -昭和 館 運営 有識者 会議 委員 - 2004
年 -文部 科学 省 教科 用 図書 検定 調査 審議 会 臨時 委員 - 2005
年 - アジア歴史 資料 センター諮問 委員 会 委員 - 2007
年 -2009年 日 中 歴史 共同 研究 近 現代 史 部会 日本 側 委員 - 2009
年 -2010年 外務省 参与 、「核 密約 問題 」調査 委員 会 委員 ・座長 代理
1984
研究 内容
[慶應義塾大学 では、学部 ・修士 ・博士 と池井 優 に師事 自身 が防衛 研修 所 ・外交 史料 館 で整理 にも携 わった外務省 ・軍部 関係 史料 、さらに散逸 している大 東亜 省 関係 史料 などを用 い、太平洋戦争 期 における日本 の対 アジア外交 構想 の変遷 を実証 的 に解明 した研究 で知 られる。- また、
官庁 付属 の研究 機関 での経験 が長 く、筑波大学 移籍 後 も各種 の公的 な歴史 事業 に参与 してきた経験 から、近年 はそれらの経験 をもとにした研究 も行 なっている。
日本 史 教科書 検定 関連
[- 2007
年 の日本 史 教科書 検定 で沖縄 戦 における「集団 自決 強制 」記述 削除 が問題 となった際 、臨時 委員 を務 める教科 用 図書 検定 調査 審議 会 (日本 史 小 委員 会 )としては特 に見解 を示 さなかったこと、また第三者 機関 である審議 会 の議論 に対 して、検定 意見 の原案 となる調査 意見 書 を提出 する文部 科学 省 の教科書 調査官 も審議 に加 わっていることを証言 した[4]。
著書
[単 著
[- 『「
大 東亜 戦争 」の時代 ――日 中 戦争 から日 米 英 戦争 へ』(朝日出版社 , 1988年 ) - 『
幕僚 たちの真珠湾 』(朝日新聞社 [朝日 選書 ], 1991年 /吉川弘文館 「読 みなおす日本 史 」, 2013年 ) - 『
太平洋戦争 とアジア外交 』(東京大学 出版 会 , 1996年 )-英訳 版 (出版 文化 産業 振興 財団 、2021年 )刊 - 『
歴史 としての日米 安保 条約 ――機密 外交 記録 が明 かす「密約 」の虚実 』(岩波書店 , 2010年 ) - 『
国家 と歴史 ――戦後 日本 の歴史 問題 』(中央公論 新 社 [中公新書 ], 2011年 )改題 新版 『日本 の歴史 問題 ――「帝国 」の清算 から靖国 、慰安 婦 問題 まで』(中公新書 , 2022年 12月 )
- 『
宰相 鈴木 貫太郎 の決断 』(岩波書店 [岩波 現代 全書 ], 2015年 7月 ) - 『「
徴用 工 」問題 とは何 か――朝鮮 人 労務 動員 の実態 と日 韓 対立 』(中公新書 , 2020年 ) - 『サンフランシスコ
講和 と日本 外交 』(吉川弘文館 , 2024年 3月 )
共著
[- (
戸部 良一 ・五味 俊樹 ・井上 勇一 ・草野 厚 )『昭和 史 ――その遺産 と負債 』(朝日出版社 、1989年 ) - (
佐藤 晋 )『現代 日本 の東南 アジア政策 ――1950-2005』(早稲田大学 出版 部 、2007年 ) - (
戸部 良一 ・松元 崇 )『決定 版 日 中 戦争 』(新潮社 <新潮 新書 >、2018年 ) - (
戸部 良一 ・赤木 完 爾 ・川島 真 ・松元 崇 )『決定 版 大 東亜 戦争 (上 )(下 )』(新潮 新書 ,2021年 ) - (
杉原 誠 四郎 )『吉田 茂 という病 』(自由 社 、2021年 12月 ) - (
杉原 誠 四郎 )『続 ・吉田 茂 という病 』(自由 社 、2022年 1月 )
編著
[- 『
池田 ・佐藤 政権 期 の日本 外交 』(ミネル ヴァ書房 、2004年 ) - 『
外交 史 戦後 編 日本 の外交 2』(岩波書店 、2013年 ) - 『
日本 外交 の150年 幕末 ・維新 から平成 まで』(日本 外交 協会 、2019年 )、英訳 版 あり(出版 文化 産業 振興 財団 、2022年 ) - 『
国家 間 和解 の揺 らぎと深化 講和 体制 から深 い和解 へ和解 学 叢書 3政治 ・外交 』(明石書店 、2022年 )
共編 著
[- (
細谷 千博 ・本間 長世 ・入江 昭 )『太平洋戦争 』(東京大学 出版 会 , 1993年 ) - (
増田 弘 )『アジアのなかの日本 と中国 ――友好 と摩擦 の現代 史 』(山川 出版 社 , 1995年 ) - (
細谷 千博 ・入江 昭 ・後藤 乾 一 )『太平洋戦争 の終結 ――アジア・太平洋 の戦後 形成 』(柏書房 , 1997年 ) - (ハラルト・クラインシュミット)『
国際 地域 統合 のフロンティア』(彩 流 社 , 1997年 ) - (
平間 洋一 ・イアン・ガウ)『日 英 交流 史 1600-2000(3)軍事 』(東京大学 出版 会 , 2001年 ) - (
戸部 良一 )『日 中 戦争 の軍事 的 展開 』(慶應義塾大学 出版 会 , 2006年 ) - (
久保 亨 ・西村 成雄 )『日 中 戦争 の国際 共同 研究 (5)戦 時期 中国 の経済 発展 と社会 変容 』(慶應義塾大学 出版 会 , 2014年 ) - (
東郷 和彦 )『歴史 問題 ハンドブック』(岩波書店 〈岩波 現代 全書 〉, 2015年 ) - (
中村 元 哉)『日 中 戦争 はなぜ起 きたのか――近代 化 をめぐる共鳴 と衝突 』(中央公論 新 社 , 2018年 ) - (
中村 元 哉)『日 中 の「戦後 」とは何 であったか』(中央公論 新 社 , 2020年 )
編纂 史料
[- (
江藤 淳 ・監修 )『占領 史 録 』(全 4巻 :講談社 , 1981-82年 、講談社 学術 文庫 , 1995年 、文庫 新版 (上下 ), 2001年 ) - (
栗原 健 )『終戦 工作 の記録 』(上下 :講談社 文庫 , 1986年 ) - (
軍事 史 学会 )『大本営 陸軍 部 戦争 指導 班 機密 戦争 日誌 』(上下 :錦 正 社 , 1998年 ) - (
黒沢 文 貴 ほか全 5名 )『侍従 武官 長 奈良 武次 日記 ・回顧 録 』(全 4巻 :柏書房 , 2000年 、新版 2012年 ) - (
佐藤 元 英 )『慶應義塾大学 所蔵 村上 義一 文書 』(雄松 堂 出版 [マイクロフィルム], 2002年 ) - (
茶谷 誠一 )『金原 節三 陸軍 省 業務 日誌 摘録 前編 』(現代 史料 出版 , 2016年 )。後編 は未刊
脚注
[- ^ 『
読売 年鑑 2016年版 』(読売新聞 東京 本社 、2016年 )p.337 - ^
博士 論 文書 誌 データベース - ^ 『
家永教科書裁判 第 3次 訴訟 高裁 編 第 3巻 :沖縄 戦 ・草莽 隊 ・教育 現場 』民衆 社 、1996年 - ^ 「
文科 省 調査官 が介入 、波多野 委員 が初 明言 教科書 検定 審議 」『琉球新報 』2007年 10月 11日 、衆議院 予算 委員 会議 事 録 (2007年 10月 11日 )、赤嶺 政 賢 委員 の質問 参照 。