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渦巻うずまき銀河ぎんが

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渦状かじょううでから転送てんそう
ハッブル宇宙うちゅう望遠鏡ぼうえんきょう撮影さつえいした渦巻うずまき銀河ぎんがNGC4414
ハッブル宇宙うちゅう望遠鏡ぼうえんきょう撮影さつえいした渦巻うずまき銀河ぎんがM51の中心ちゅうしん渦状かじょううで沿ってHII領域りょういきやダーク・レーンが存在そんざいしている。
渦巻うずまき構造こうぞうつく密度みつど

渦巻うずまき銀河ぎんが[1](うずまきぎんが、spiral galaxy[1])は、銀河ぎんがハッブル分類ぶんるいにおける種類しゅるいひとつ。

特徴とくちょう[編集へんしゅう]

渦巻うずまき銀河ぎんが以下いかのような特徴とくちょうつ。

渦巻うずまき銀河ぎんがはディスクないあかるい渦状かじょううでっているためにそのいている。渦状かじょううではバルジから外側そとがわかって螺旋らせんえがくようにびており、うで沿ってダーク・レーンばれるくらすじじょう構造こうぞうHII領域りょういきなどのほし形成けいせいさかんな領域りょういきられる。渦巻うずまき銀河ぎんがなかには羊毛ようもうじょう渦巻うずまき銀河ぎんがばれる、あまり明瞭めいりょうでないれの渦状かじょううでつような銀河ぎんがもあるが、この渦状かじょううで存在そんざいによって渦巻うずまき銀河ぎんがレンズじょう銀河ぎんが(S0銀河ぎんが)は区別くべつされる。渦巻うずまき銀河ぎんがのディスクはおおきな楕円だえんたい銀河ぎんがハローかこまれている。銀河ぎんがハローには種族しゅぞくIIのほしふくまれ、そのおおくは球状きゅうじょう星団せいだんとして存在そんざいし、銀河ぎんが中心ちゅうしん周囲しゅうい軌道きどう運動うんどうしている。

我々われわれ銀河系ぎんがけい渦巻うずまき銀河ぎんがであり、ハッブル分類ぶんるいでは Sb に相当そうとうするとかんがえられていたが、最近さいきん研究けんきゅうでは、銀河系ぎんがけいぼう渦巻うずまき銀河ぎんがであるというせつ有力ゆうりょくであり、その場合ばあいには SBb に相当そうとうするのではないかとされている。

渦巻うずまき構造こうぞう起源きげん[編集へんしゅう]

渦巻うずまき銀河ぎんが渦状かじょううでがなぜできるかについて初期しょき研究けんきゅうおこなったのはベルティル・リンドブラッドである。かれは、ほし永久えいきゅう螺旋らせんじょう配列はいれつしていると仮定かていすると、みのジレンマによっていずれうでなんじゅうにもまれてしまい、現在げんざいのような安定あんていした姿すがたたもつことはできないことをしめした。銀河ぎんがディスクは回転かいてん角速度かくそくど銀河ぎんが中心ちゅうしんからの距離きょりによってことなるどう回転かいてんをしているため、車輪しゃりんのスポークのようなどうみち方向ほうこうびるうでがあったとしても、銀河ぎんが回転かいてんによってすぐにきついてしまう。実際じっさい銀河ぎんがうではこのようにはなっていない。

1964ねんC. C. リンフランク・シューがこの問題もんだい解決かいけつする理論りろんはじめて提案ていあんした。かれらは渦状かじょううではディスクにしょうじた螺旋らせんじょう密度みつどえているものだと指摘してきした。かれらはディスクないほし軌道きどうがわずかに楕円だえん軌道きどうえがいており、その楕円だえん軌道きどうきがほし同士どうしたがいに相関そうかんっていて、銀河ぎんが中心ちゅうしんからの距離きょりおうじてなめらかにすこしずつ変化へんかしていると仮定かていした。ほし軌道きどうがこのような条件じょうけんしたがっていると、ディスクないほし密度みつどたか部分ぶぶん螺旋らせんじょうにできることをかれらはしめした。 したがって、ディスクないほし現在げんざい我々われわれ観測かんそくした位置いちにいつまでもとどまっているわけではなく、軌道きどう運動うんどうによってうで部分ぶぶん定期ていきてきとおけていることになる。

これはよく、所々ところどころ渋滞じゅうたい発生はっせいしている高速こうそく道路どうろたとえられる。渋滞じゅうたい発生はっせいしている箇所かしょ銀河ぎんが渦状かじょううで相当そうとうする。渋滞じゅうたいなかにいる自動車じどうしゃはそこにとどまっているのではなく低速ていそくながらもはしっており、いずれ渋滞じゅうたい部分ぶぶんす。これと同様どうように、渦状かじょううで構成こうせいしているほしつねおなじではなくわっているが、うで自体じたいほし密度みつどたか部分ぶぶんとしておな位置いち存在そんざいつづける[2]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b 『オックスフォード天文学てんもんがく辞典じてん』(初版しょはんだい1さつ朝倉書店あさくらしょてん、38ぺーじISBN 4-254-15017-2 
  2. ^ 日本にっぽんだい百科全書ひゃっかぜんしょ(ニッポニカ)の解説かいせつ - 渦状かじょう構造こうぞう密度みつど理論りろん

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]