湯田ゆだ中ちゅう温泉おんせん

湯田ゆだ中ちゅう温泉おんせん
かえで通どおり（右みぎは大湯おおゆ）
温泉おんせん情報じょうほう
所在地しょざいち	長野ながの県けん下高井しもたかい郡ぐん山ノ内やまのうち町まち
座標ざひょう	北緯ほくい36度ど44分ふん23秒びょう 東経とうけい138度ど25分ふん14秒びょう
交通こうつう	鉄道てつどう：長野ながの電鉄でんてつ長野ながの線せん湯田ゆだ中ちゅう駅えき下車げしゃ
泉いずみ質ただし	塩化えんか物ぶつ泉いずみ、硫黄いおう泉いずみ
外部がいぶリンク	信州しんしゅう湯田ゆた中ちゅう温泉おんせん観光かんこう協会きょうかい公式こうしきサイト

湯田ゆだ中ちゅう温泉おんせん（ゆだなかおんせん）は、長野ながの県けん下高井しもたかい郡ぐん山ノ内やまのうち町まちにある温泉おんせん。一帯いったいは「湯田ゆだ中ちゅう渋しぶ温泉郷おんせんきょう」と呼よばれる温泉郷おんせんきょうである。

泉いずみ質ただし

• 塩化えんか物ぶつ泉いずみ
• 硫黄いおう泉いずみ

温泉おんせん街がい

規模きぼの大おおきなホテルや創業そうぎょうが古ふるい旅館りょかんなどが14軒けん存在そんざいし、駅えきから夜間瀬川よませがわ沿ぞいの高台たかだい方向ほうこうにみやげ物もの屋やや飲食いんしょく店てんなどが点在てんざいし、温泉おんせん街がいを形成けいせいしている。湯田ゆだ中ちゅう駅えきには日帰ひがえり入浴にゅうよく施設しせつ「楓かえでの湯ゆ」が併設へいせつしている。駅前えきまえおよび梅うめ翁おう寺前てらまえには足湯あしゆも存在そんざいする。

歓楽街かんらくがい温泉おんせんの雰囲気ふんいきはあまり無ないが、スナックなどは数すう軒けん存在そんざいする。

大湯おおゆ

共同きょうどう浴場よくじょうは大湯おおゆ、綿めんの湯ゆ、わしの湯ゆ、千代ちよの湯ゆ、滝たきの湯ゆ、白樺しらかんばの湯ゆ、弥勒みろくの湯ゆ、平和へいわの湯ゆ、脚気かっけの湯ゆと9軒けん存在そんざい。かつては一般いっぱんに開放かいほうされていたが、マナーの悪わるさにより地元民じもとみんおよび宿泊しゅくはく客きゃく専用せんようとなる。一部いちぶの共同きょうどう浴場よくじょうは、毎月まいつき26日にちに一般いっぱん客きゃくの入浴にゅうよくが可能かのう。

大湯おおゆは、日本にっぽん温泉おんせん協会きょうかい発行はっこうの雑誌ざっし「温泉おんせん」の第だい47巻かん「共同きょうどう浴場よくじょう番付ばんづけ」において、西にしの横綱よこづなの道後どうご温泉おんせんと並ならび、東ひがしの横綱よこづなに番つがえ付づけられた。

温泉おんせん街がいの東部とうぶにはかつて湯田ゆだ中ちゅうロープウェイが存在そんざいし、ごりん高原こうげんスキー場じょうがあった。

歴史れきし

郷土きょうど史し誌し「湯田ゆだ中ちゅうのあゆみ」によれば、原はら湯ゆが浅あさく絶たえず地面じめんにわき出だしていたと考かんがえられるところから、古ふるくは縄文じょうもん時代じだいからすでに恩恵おんけいを受うけてきたものと考かんがえられている。

文献ぶんけんに残のこる開ひらき湯ゆは7世紀せいき頃ころの天智天皇てんぢてんのう（626年ねん-672年ねん）の時代じだい、僧そう智さとし由ゆかりにより発見はっけんされ、「養やしなえ遐齢（ようかれい）」と名なづけた。これが、現在げんざいも同どう位置いちにある大湯おおゆである。智さとし由よしはこのとき同時どうじにこの温泉おんせんを鎮護ちんごするために大湯おおゆの東方とうほうに弥勒みろく石仏いしぼとけを建立こんりゅうした。

古ふるくは草津くさつ街道かいどうの宿場しゅくばであり、また湯治とうじ場じょうであった。松代まつだい藩はんの真田さなだ氏しは湯田ゆだ中ちゅうの湯ゆを愛あいし、お城しろにも温泉おんせんを届とどけさせた。小林こばやし一茶いっさの門弟もんていでもあった湯田ゆだ中ちゅう湯本ゆもとは旅籠はたご登録とうろく制度せいどが施行しこうされたときの第だい一いち号ごうである。

前述ぜんじゅつ通どおり、湯田ゆだ中ちゅう温泉おんせんは別名べつめい「養やしなえ遐齢（ようかれい）」と呼よばれている。遐齢とは長命ちょうめい長寿ちょうじゅのこと。したがってこの温泉おんせんは、長命ちょうめい長寿ちょうじゅの湯ゆであり、病やまいを癒いやし、心しんを爽さわやかにして、健康けんこうで長生ながいきできる霊験れいけんあらたかな温泉おんせんであるとの意い。

初代しょだい陸軍りくぐん軍医ぐんい総監そうかん松本まつもと順じゅんとの関かかわりも深ふかく、順じゅんによる湯田ゆだ中ちゅう温泉おんせん入浴にゅうよく法ほうがある。

湯田ゆだ中ちゅう地区ちくにおける文化財ぶんかざいとしては、「よろづや旅館りょかん松籟荘しょうらいそう」、「よろづや旅館りょかん桃山ももやま風呂ふろ」、「湯田ゆだ中ちゅう駅えき旧きゅう駅舎えきしゃ」（以上いじょう国くにの登録とうろく有形ゆうけい文化財ぶんかざい）、「果はて亭てい文庫ぶんこ収蔵しゅうぞう品ひん」、「両頭りょうとう石いし棒ぼう」（以上いじょう町まち指定してい有形ゆうけい文化財ぶんかざい）、「五輪ごりん塔とう」、「児玉こだま果はて亭ていの頌徳碑ひ」（以上いじょう町まち指定してい史跡しせき）がある。このうち松籟荘しょうらいそうは2021年ねん2月がつ11日にちの火災かさいで全焼ぜんしょうした。

交通こうつうアクセス

公共こうきょう交通こうつう機関きかん

長野ながの電鉄でんてつ長野ながの線せん・湯田ゆだ中ちゅう駅えきより徒歩とほ5分間ふんかん。

自家用じかよう自動車じどうしゃ

上信越じょうしんえつ自動車じどうしゃ道どう・信州中野しんしゅうなかのインターチェンジより自動車じどうしゃで20分間ふんかん。

関連かんれん項目こうもく

• 市村いちむら羽左衛門うざえもん (15代目だいめ) - 1945年ねん、よろずや旅館りょかんに宿泊しゅくはく中ちゅうに急逝きゅうせい。

外部がいぶリンク

• 湯田ゆだ中ちゅう温泉おんせん旅館りょかん組合くみあい
• 信州しんしゅう湯田ゆた中ちゅう温泉おんせん観光かんこう協会きょうかい公式こうしきサイト
• よろづや旅館りょかん松籟荘しょうらいそう - 文化ぶんか遺産いさんオンライン（文化庁ぶんかちょう）
• よろづや旅館りょかん桃山ももやま風呂ふろ - 文化ぶんか遺産いさんオンライン（文化庁ぶんかちょう）
• 湯田ゆだ中ちゅう駅えき旧きゅう駅舎えきしゃ - 文化ぶんか遺産いさんオンライン（文化庁ぶんかちょう）