準備じゅんび金きん

会計かいけい
主要しゅよう概念がいねん
	簿記ぼき - 時価じか会計かいけい; 現金げんきん主義しゅぎ - 発生はっせい主義しゅぎ; 環境かんきょう会計かいけい; 売上うりあげ原価げんか - 借方かりかた / 貸方かしかた; 複式ふくしき簿記ぼき - 単式たんしき簿記ぼき; 後入先出あといれさきだし法ほう - 先入せんにゅう先さき出で法ほう; GAAP / US-GAAP; 概念がいねんフレームワーク; 国際こくさい財務ざいむ報告ほうこく基準きじゅん; 総そう勘定かんじょう元帳もとちょう - 取得しゅとく原価げんか主義しゅぎ; 費用ひよう収益しゅうえき対応たいおうの原則げんそく; 収益しゅうえき認識にんしき - 試算しさん表ひょう
会計かいけいの分野ぶんや
	原価げんか - 財務ざいむ - 法定ほうてい; 基金ききん - 管理かんり - 税ぜい
財務諸表ざいむしょひょう
	貸借たいしゃく対照たいしょう表ひょう; 損益そんえき計算けいさん書しょ; キャッシュ・フロー計算けいさん書しょ; 持分もちぶん変動へんどう計算けいさん書しょ; 包括ほうかつ利益りえき計算けいさん書しょ; 注記ちゅうき - MD&A
監査かんさ
	監査かんさ報告ほうこく書しょ - 会計かいけい監査かんさ; GAAS / ISA - 内部ないぶ監査かんさ; SOX法ほう / 日本にっぽん版ばんSOX法ほう
会計かいけい資格しかく
	JPCPA - ACCA - CA - CGA; CIMA - CMA - CPA - Bcom; 税理士ぜいりし - 簿記ぼき検定けんてい
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準備じゅんび金きん（じゅんびきん）とは、将来しょうらい見込みこまれる多額たがくの支出ししゅつや損失そんしつの発生はっせいに備そなえて準備じゅんび金きん勘定かんじょうとして貸借たいしゃく対照たいしょう表ひょうの純資産じゅんしさんの部ぶに積つみ立たてる金額きんがくのことである。

引当ひきあて金きんに類似るいじするが、引当ひきあて金きんはその引当ひきあての起因きいんとなる費用ひようが当期とうきの収益しゅうえきに対応たいおうするものであるのに対たいして、準備じゅんび金きんはあくまで将来しょうらいの収益しゅうえきに対応たいおうする損失そんしつ等とうに備そなえるものである点てんが異ことなる。したがって、会計かいけい上じょうは、費用ひよう処理しょりすることは適当てきとうでなく、利益りえき処分しょぶんの経理けいりを行おこなうこととなる。剰余じょうよ金きんの一種いっしゅである。

ただし、税務ぜいむ上じょうは、政策せいさく的てきな見地けんちから青色あおいろ申告しんこく法人ほうじんや連結れんけつ法人ほうじんに限かぎって、租税そぜい特別とくべつ措置そち法ほうに規定きていされた一定いっていの準備じゅんび金きんの積つみ立たて額がくに関かんし、その損金そんきん算入さんにゅうを認みとめている。会社かいしゃ法ほう上じょうは、任意にんい積立つみたて金きんとして取とり扱あつかわれる。

以下いか、会社かいしゃ法ほうは条じょう数すうのみ記載きさいする。

準備じゅんび金きんの種類しゅるい[編集へんしゅう]

準備じゅんび金きんについては、主しゅとして次つぎのように区分くぶんされる。

法定ほうてい準備じゅんび金きん(445条じょう)
- 資本しほん準備じゅんび金きん：株式かぶしき払込はらいこみ剰余じょうよ金きん、剰余じょうよ金きんの配当はいとうの1/10から積立つみたてられる(利益りえき準備じゅんび金きんとの合計ごうけいが資本しほん金きんの4分ぶんの1に達たっするまでを限度げんど）。
- 利益りえき準備じゅんび金きん：剰余じょうよ金きんの配当はいとうの1/10から積立つみたてられる(資本しほん準備じゅんび金きんとの合計ごうけいが資本しほん金きんの4分ぶんの1に達たっするまでを限度げんど）。
任意にんい準備じゅんび金きん：租税そぜい特別とくべつ措置そち法ほう上うえの準備じゅんび金きん（海外かいがい投資とうし等とう損失そんしつ準備じゅんび金きん、特別とくべつ償却しょうきゃく準備じゅんび金きんなど）。

会社かいしゃ法ほう[編集へんしゅう]

資本しほん金きんの額がく及および準備じゅんび金きんの額がく（445条じょう）

資本しほん金きんの額がくの減少げんしょう･資本しほん減少げんしょう

株式会社かぶしきがいしゃは、減少げんしょうする資本しほん金きんの額がくの全部ぜんぶ又または一部いちぶを準備じゅんび金きんとするときは、その旨うま及および準備じゅんび金きんとする額がくを、株主かぶぬし総会そうかいの特別とくべつ決議けつぎで定さだめなければならない（447条じょう1項こう2号ごう）。

準備じゅんび金きんの額がくの減少げんしょう

株主かぶぬし総会そうかいの普通ふつう決議けつぎによって、資本しほん準備じゅんび金きんを減少げんしょうさせることが出来できる（448条じょう1項こう）。
定款ていかんで取締役とりしまりやく会かいが決定けっていする定さだめのある場合ばあいは、その決議けつぎである（459条じょう1項こう2号ごう）。
株式会社かぶしきがいしゃが株式かぶしきの発行はっこうと同時どうじに資本しほん準備じゅんび金きんの額がくを減少げんしょうする場合ばあいにおいて、増加ぞうか額がくが減少げんしょう額がく以上いじょうのときは、取締役とりしまりやくの決定けってい、取締役とりしまりやく会かい設置せっち会社かいしゃにあっては、取締役とりしまりやく会かいの決議けつぎとなる（448条じょう3項こう）。