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白頭はくとうだいみき

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
白頭山はくとうさんいただき上部じょうぶ天池あまいけ
白頭はくとうだいみき
各種かくしゅ表記ひょうき
ハングル
漢字かんじ しろあたまだいみき
RRしき Baekdu daegan
MRしき Paektu taegan
テンプレートを表示ひょうじ

白頭はくとうだいみき(ペクトゥデガン、はくとうだいかん、あさ: 백두대간)は、きた白頭山はくとうさんからみなみさとしやままで朝鮮半島ちょうせんはんとうだい部分ぶぶん縦断じゅうだんしている山脈さんみゃく分水嶺ぶんすいれいせん[1]河川かせんなどによって分断ぶんだんされることなく朝鮮ちょうせん国土こくどつらぬ山系さんけいであり[2]朝鮮ちょうせんにおいて伝統でんとうてき思想しそうである風水ふうすい地理ちり哲学てつがく実践じっせんにおいて、根幹こんかんをなす概念がいねんである。白頭はくとうだいみきは、しばしば朝鮮半島ちょうせんはんとうの「脊椎せきつい」として言及げんきゅうされ、歴史れきしてきにも様々さまざま芸術げいじゅつ作品さくひんにおいて、そのように表現ひょうげんされてきた。白頭はくとうだいみきは、しょうしろ山脈さんみゃく全体ぜんたいと、太白たいはく山脈さんみゃくだい部分ぶぶんあわせたものである。

標高ひょうこう 2,744m の白頭山はくとうさんは、白頭はくとうだいみき北端ほくたん位置いちし、ひろ朝鮮ちょうせん山々やまやまちちなされており、そこから 1400 km にわたってびる白頭はくとうだいみきは、朝鮮半島ちょうせんはんとう背骨せぼねとしてしばしば言及げんきゅうされる[2][3]

歴史れきし

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白頭はくとうだいみきという表現ひょうげんは、きた白頭山はくとうさんからみなみさとしやまいた山稜さんりょうつらなりをとらえた言及げんきゅうのしかたである[3][4]風水ふうすい思想しそう形勢けいせい学派がくはは、「」のながれである「みゃく」に沿って山脈さんみゃく形成けいせいされるとかんがえるが、さるけい朝鮮ちょうせんばんは『やまけいひょう산경표)』において、「白頭はくとうだいみき」にはじめて言及げんきゅうし、これを最高さいこうの「みゃく」と位置付いちづけた[4]

以降いこう朝鮮ちょうせんではながらく「白頭はくとうだいみき」あるいは「白頭はくとう正幹まさみき」といった表現ひょうげんもちいられていたが、近代きんだい地理ちりがく導入どうにゅうはじまると、ちょうこころざしふち1909ねん発表はっぴょうした『大韓たいかんしん地誌ちし』を初出しょしゅつとして「白頭はくとう山脈さんみゃく」という表現ひょうげん導入どうにゅうされるようになり[5]1910ねんから1945ねんいた日本にっぽん統治とうち時代じだい朝鮮ちょうせんにおいて、日本にっぽん朝鮮ちょうせん山々やまやま構造こうぞうとらえなおすため、山脈さんみゃく概念がいねん導入どうにゅうしようとした[3]日本にっぽん統治とうち時代じだいひろまった山脈さんみゃくというとらかたは、地下ちか地質ちしつがくてき構造こうぞう優先ゆうせんしたかんがかたであり、地形ちけいがくてき構造こうぞう優先ゆうせんしたものではなかった[3]

1990年代ねんだい大韓民国だいかんみんこくでは『やまけいひょう』の復刻ふっこく出版しゅっぱん契機けいきに、「白頭はくとうだいみき」への関心かんしんたかまった[4]2003ねん大韓民国だいかんみんこく環境かんきょうは、「国土こくど健全けんぜん保存ほぞん快適かいてき自然しぜん環境かんきょう造成ぞうせい」することをうたった「白頭はくとうだいみき保護ほごかんする法律ほうりつ」を公布こうふした[4]

一部いちぶ人々ひとびとは、現状げんじょうでは軍事ぐんじ境界きょうかいせんによって分断ぶんだんされているこの稜線りょうせん全体ぜんたいあるとおすことを夢見ゆめみている。ニュージーランド出身しゅっしん大韓民国だいかんみんこく在住ざいじゅう写真しゃしんロジャー・シェパードは、2007ねんからみなみ山々やまやま登山とざん撮影さつえいはじめ、2011ねん以降いこうきた山々やまやまにも登山とざんして、2013ねん写真しゃしんしゅうBAEKDU DAEGAN KOREA:Mountains of North & South Korea』を発表はっぴょうした[6]

みなみ

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 백두대간” (朝鮮ちょうせん). Doosan Encyclopedia. 2016ねん2がつ23にち閲覧えつらん
  2. ^ a b 白頭はくとうだいみき”. 江原えばらみち. 2020ねん11月7にち閲覧えつらん
  3. ^ a b c d Yoo, Myeong-jong (2008-09-10). 100 Cultural Symbols of Korea (1º ed.). Discovery Media. p. 14 
  4. ^ a b c d 渋谷しぶや鎮明韓国かんこくにおける「白頭はくとうだいみき」の評価ひょうかと「みゃく」の論理ろんり」『日本にっぽん地理ちり学会がっかい発表はっぴょう要旨ようししゅう』2020s、日本にっぽん地理ちり学会がっかい、2020ねん、311ぺーじ  NAID 130007822329
  5. ^ きむ枓哲韓国かんこくにおける近代きんだい地理ちりがく黎明れいめい:-ちょうこころざしふちの「大韓たいかんしん地誌ちし」を中心ちゅうしんに-」『人文じんぶん地理ちり学会がっかい大会たいかい 研究けんきゅう発表はっぴょう要旨ようし』、人文じんぶん地理ちり学会がっかい、2006ねん、112-113ぺーじ  NAID 130004596599
  6. ^ 朝鮮半島ちょうせんはんとう【インタビュー】白頭はくとうだいみき縦走じゅうそうした写真しゃしん、ロジャー・シェパードさん”. 朝鮮ちょうせん新報しんぽう (2016ねん10がつ3にち). 2020ねん11月7にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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