西 ドイツ国鉄 VT98型 気動車
![](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/32/Schienenbus-zwischen-edling-und-brandstaett_20080914.jpg/200px-Schienenbus-zwischen-edling-und-brandstaett_20080914.jpg)
![](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/51/Eifelquerbahn-Ulmen.jpg/200px-Eifelquerbahn-Ulmen.jpg)
概要 [編集 ]
1950
VT98
( |
( |
||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
VT98 | 98 901 - 98-903 98 9501 - 98 9550 98 9601 - 98 9721 |
798 | 798 901 - 798 903 798 501 - 798 550 798 601 - 798 921 |
Uerdingen | 1953 1955-56 1956-60 |
332 | 98 901 - 98 903 ワンマン |
98 9551 - 98 9600 98 9747 - 98 9781 |
798 551 - 798 600 798 747 - 798 781 |
WMD | 1956 1959-60 | ||||
98 9722 - 98 9746 98 9782 - 98 9829 |
798 722 - 798 746 798 782 - 798 829 |
MAN | 1960 1961-62 | ||||
VS98 | 98 001 - 98-030 98 192 - 98 281 |
998 | 998 601 - 998 630 |
WMD | 1955-56 1961 |
313 | 98 049 - 98 050 98 085 - 98 090 ワンマン |
98 031 - 98 045 | 998 631 - 998 645 | Credé | 1957-58 | ||||
98 046 - 98 048 | 998 646 - 998 648 | VB98 |
(1958 | ||||
98 051 - 98 084 98 282 - 98 321 |
998 651 - 998 684 998 882 - 998 921 |
Uerdingen | 1959 1961 | ||||
98 091 - 98 191 | 998 691 - 998 791 | MAN | 1959-60 | ||||
VB98 | 98 001 - 98-070 98 2221 - 98 2250 |
998 001 - 998 070 998 221 - 998 250 |
Uerdingen | 1955-56 1960 |
320 | 998 001 - 98 220 98 2221 - 98 2320 ワンマン | |
98 071 - 98 110 98 2251 - 98 2285 |
998 251 - 998 285 | WMD | 1955 1960-61 | ||||
98 111 - 98 220 | 998 111 - 998 220 | Orion | 1955-56 | ||||
98 2286 - 98 2320 | 998 286 - 998 320 | Rathgeber | 1961-62 |
2. Serie | Uerdingen | VT98 | 3 | 98 901 - 98-903 | 1953 |
|
---|---|---|---|---|---|---|
Serie C2 | Uerdingen | VT98 | 50 | 98 9501 - 98 9550 | 1955 |
VT98 9550 VB98 110 VT98 |
VB98 | 70 | 98 001 - 98 070 | 1955-56 | |||
WMD | VT98 | 50 | 98 9551 - 98 9600 | 1955-56 | ||
VB98 | 40 | 98 071 - 98 110 | 1955 | |||
Serie C2s | WMD | VS98 | 30 | 98 001 - 98 030 | 1955-56 |
|
Serie C2a | Orion | VB98 | 30 | 98 111 - 98 140 | 1955 |
|
Serie D2 | Uerdingen | VT98 | 50 | 98 9601 - 98 9650 | 1956 |
VT98 VT98 |
Orion | VB98 | 80 | 98 141 - 98 220 | 1956 | ||
Serie D2s | Credé | VS98 | 15 | 98 031 - 98 045 | 1957-58 |
VS98 |
Serie E2 | Uerdingen | VT98 | 71 | 98 9651 - 98 9721 | 1959-60 |
VT98 |
Serie E2/F2 | Uerdingen | VB98 | 30 | 98 2221 - 98 2250 | 1960-61 |
VB98 |
Serie F2 | Uerdingen | VS98 | 34 | 98 050 - 98 084 | 1959 |
VT98 |
MAN | VT98 | 25 | 98 9772 - 98 9746 | 1960 | ||
VS98 | 101 | 98 091 - 98 191 | 1959-60 | |||
WMD | VT98 | 35 | 98 9747 - 98 9781 | 1959-60 | ||
VS98 | 90 | 98 192 - 98 281 | 1959 | |||
Serie G2 | Uerdingen | VS98 | 40 | 98 282 - 98 321 | 1961 |
VT98 |
MAN | VT98 | 48 | 98 9782 - 98 9829 | 1961-62 | ||
WMB | VS98 | 35 | 98 2251 - 98 2285 | 1961 | ||
Rathgeber | VS98 | 35 | 98 2286 - 98 2320 | 1961-62 |
仕様 [編集 ]
![](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/cb/Uerdinger_Schienenbus_-_Koblenz_Aargau_Schweiz_-_Gerard-Nicolas_Mannes.jpg/200px-Uerdinger_Schienenbus_-_Koblenz_Aargau_Schweiz_-_Gerard-Nicolas_Mannes.jpg)
![](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/23/Schienenbus_798_F%C3%BChrerstand.jpg/200px-Schienenbus_798_F%C3%BChrerstand.jpg)
![](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/7d/37-24-Schienenbus-innen.jpg/200px-37-24-Schienenbus-innen.jpg)
車体 [編集 ]
車体 はVT95.9型 にほぼ同 一 構造 ・寸法 の車体 長 12750mm、車体 幅 3000mm、車体 高 2707mmの両 運転 台 の軽量 車体 で、形 鋼 を組 んだ台 枠 および車体 骨組 にアルミニウム合金 で1.5mm厚 の外 板 および1.0mm厚 の屋根 板 をリベット止 めし、窓 上部 に雨 樋 を、下部 には型 帯 を通 した構造 となっている。なお、台 枠 下部 にも車体 外 板 を伸 ばして牽引 力 を負担 する構造 はVT95.9型 と同一 の方式 であるが、ねじ式 連結 器 の設置 と編成 両 数 の増加 に対応 するため、乗降 扉 後部 の側 構体の車体 骨組 みに筋交 いが追加 されており、牽引 力 をより積極 的 に側 構体に分散 している。正面 は丸 みを帯 びたデザインで、2枚 の平面 ガラスと左右 隅 部 の曲面 ガラスからなる正面 窓 で構成 され、前 照 灯 は正面 窓 下部 左右 に小型 の丸 形 前 照 灯 兼 標識 灯 が計 2灯 、屋根 中央 に小形 の丸 形 前 照 灯 1灯 が配置 され、車体 裾 部 にネジ式 連結 器 のフックとリング、緩衝 器 および重 連 総括 用 の電気 連結 器 、ブレーキ制御 用 の空気 連結 器 が設置 されている。側面 は車体 両端 の3枚 折戸 式 で幅 885mm、開口 幅 780mmの乗降 扉 間 に幅 1200mm、高 さ784mmの窓 が7箇所 設置 され、このうち最前 位 左側 の一 箇所 は黒色 ガラスのトイレ窓 となっている。この側面 窓 は上部 約 1/4が左右 に分割 されてそれぞれ端 部 側 が外側 に開 き、下部 約 3/4は固定 式 となっているが、トイレ窓 のみ上部 約 1/4が内 開 き式 となっている。また、窓 下 には補強 用 の型 帯 が入 るほか、側面 下部 中央 1箇所 と窓 上部 3箇所 に空気 導入 用 のルーバーが設置 されている。客室 は仕切 壁 のない1室 式 で前後 端 に開放 式 の運転 台 、乗降 扉 間 に前 位 左側 にトイレを設 けた2等 客室 が配置 されており、座席 は2+3列 の5人 掛 けで、幅 880mm(2人 掛 )または1420mm(3人 掛 )の転換 式 クロスシートとなっており、2人 掛 10脚 (うち端 部 1脚 はトイレ壁面 に接 しているため背 摺 は固定 )と3人 掛 12脚 がシートピッチ760mmで設置 されている。この転換 クロスシートは低 めの背 摺 が転向 するのと合 わせて座 面 の傾 きが変 わるものとなっており、ビニールクロス張 であった。このほか、前後 運転 台 左右 に折 畳 座席 が設置 されて進行 方向 に応 じて使用 されており、座席 定員 は座席 56名 と折 畳 席 前側 1席 、後 ろ側 3席 (うち1席 は運転 席 転用 、VT98 9651号機 まで)、同 後 ろ側 2席 (うち1席 は運転 席 転用 、VT98 9651号機 以降 )であった。このほか、室内 の天井 は白 、側壁 面 は合板 ニス塗 り、室内 灯 は白熱 電球 のものが2列 の配置 であり、窓 上部 には前後 方向 に荷 棚 が、側面 窓 には横 引 きのカーテンが設置 されている。台 枠 は溝 形 鋼 および鋼板 を組 んで構成 されており、床 面 高 は1140mmで乗降 扉 部 のみ床 面 から高 さ242および246mmのステップが設置 されており、2軸 単 台車 が台 枠 下部 に伸 びた、側 構体および妻 構体の中 にはまり込 む形 で装備 される。なお、主要 な機器 類 はほとんどが台車 に装荷 されているが、機関 の2基 化 に伴 ってVT95.9型 では台車 に装荷 されていたラジエターおよびその冷却 ファン、一部 の空気 タンク類 がVT98型 では台 枠 の前後 端 部下 に設置 されている。運転 室 は開放 式 であるため、未 使用 時 には各 レバー類 を取 り外 し、機器 盤 にはスライド式 もしくは取 外 式 のカバーが装備 されている。運転 台 は車体 中心 線 上 に配置 され、機関 と変速 機 、逆転 機 をそれぞれレバーによって操作 を行 うもので、運転 士 席 横 に機関 のスロットル操作 レバーが、運転 台 正面 中央 に変速 機 のレバー、右 奥 に逆転 ハンドル、右 奥 にブレーキハンドルが配置 され、その他 計器 およびスイッチ類 が配置 されている。車体 塗装 は濃 赤色 (RAL 3004、色 名 :Purple red)で車体 裾 部 を濃 焦茶 色 (RAL 8019、色 名 :Graubraun)、屋根 をライトグレー(RAL 9006、色 名 :Weißaluminium)とて窓 上 の雨 樋 と窓 下 の型 帯 を銀色 としたもので、標記 類 は時代 によって異 なるが、製造 当初 は側面 の下部 中央 にDBのマークもなく、最低限 の標記 類 のみが入 るものであった。
走行 機器 [編集 ]
本 機 は主 機 としてBüssing製 で、同社 がベルリン市内 用 に生産 していたTyp D2U2階 建 てバスに使用 されており、VT95.9型 にも搭載 されるTyp U9AもしくはTyp U10ディーゼルエンジンを2基 搭載 し、ZF製 の電磁 空気 制御 式 6段 変速 の機械 式 変速 機 によって前後 の2軸 を駆動 するもので、クラッチ、逆 転機 とも運転 台 からの電気 指令 による遠隔 制御 としている。床下 は2軸 単 台車 に駆動 輪 、機関 、変速 機 、補 機 などを点 対称 に配置 している。前 位 側 動輪 用 の機関 を後 位 左側 に、後 位 側 動輪 用 の前 位 右側 に搭載 し、そこから機関 と一体 に設置 されたTyp FK9-2流体 継手 とカルダン軸 を経由 してTyp 6E75S変速 機 に入力 され、変速 機 出力 は再度 カルダン軸 を経由 して動 軸 に設置 されたGmeinder製 Typ GM160St逆転 機 に入力 されて動輪 を駆動 する。補 機 類 は機関 横 にベルト駆動 の発電 機 が、機関 の反 出力 側 の動 軸 を乗 り越 した台車 下部 にシャフト駆動 の空気 圧縮 機 が、同 じく機関 の反 出力 側 の車体 端 部 床下 に油圧 モーター駆動 のラジエーターが設置 されている。- Typ U9AおよびTyp U10は
水平 直列 6気筒 4サイクルでボア×ストロークが115×140mmのディーゼルエンジンであり、定 格 出力 はTyp U9Aのうち、ターボチャージャーを装備 しないVT98 9549号機 までのものは95.6kW、ターボチャージャーを装備 したVT98 9550号機 以降 のTyp U9AおよびVT98 9782号機 以降 が搭載 するTyp U10は110kWとなっている。燃料 タンクは各 機関 ごとに240lのものが装備 され、軽油 計 480lを搭載 するほか、冷却 水 110lを搭載 する。 - Typ FK9-2
流体 継手 はインペラ、ランナー1組 で構成 される標準 的 なものとなっており、Typ 6E75S変速 機 は欧州 では1930-50年代 頃 に多用 されていた、常時 噛合 せ式 の歯車 を電磁 空気 制御 式 の多 板 式 クラッチで切換 える方式 のものである。本 機 の変速 機 は同 一線 上 に配置 された入力 軸 および出力 軸 と、これと平行 に配置 された中 間 軸 を持 ち、入力 軸 -中間 軸 、中間 軸 -出力 軸 間 に2組 ずつ計 4組 、I-IVの歯車 とA、B、D、Eのクラッチ、入力 軸 -出力 軸 間 直結 のCクラッチから構成 されており、運転 台 からの電気 指令 で動作 する5個 の電磁 弁 の動作 によって空気圧 によって変速 装置 を制御 する。なお、変速 機 の変速 比 は1段 :5.46、2段 :2.99、3段 :1.85、4段 :1.34、5段 :1.00、6段 :0.72であり、通常 は2段 での発車 が可能 である。また、逆転 機 は同 じく運転 台 からの電気 指令 によって同 じく前進 、後進 いずれかの電磁 弁 を動作 させて空気圧 動作 の逆転 機 を動作 させるものとなっており、故障 時 には専用 工具 による手動 操作 も可能 となっている。なお各 変速 段 における機関 回転 数 と速度 は以下 の通 りである。- 1
速 :1000-1200rpm、約 13km/hまで - 2
速 :1000-1200rpm、約 23km/hまで - 3
速 :1400-1500rpm、約 38km/hまで - 4
速 :1400-1500rpm、約 52km/hまで - 5
速 :1400-1500rpm、約 69km/hまで - 6
速 :約 70km/h以上
- 1
- このほか、
補 機 類 は各 機関 毎 に装備 されており、セルモーター兼用 で定 格 出力 1000kWのBosch[12]製 Typ GTL700/12-1000R6発 電機 を各 1基 、暖房 装置 として機関 冷却 水 を熱源 とするWebasto[13]製 のTyp 180 WB温風 暖房 を各 1基 、Aurora[14]製 機関 予熱 器 を各 2基 、Knorr[15]製 で容量 375lのTyp V70/155空気 圧縮 機 各 1基 を装備 するほか、12V 180Ahの蓄電池 4基 を装備 している。 台車 はH形 鋼 、溝 形 鋼 、鋼板 を溶接 組 立 したもので、台車 枠 に前後 車軸 、機関 、ブレーキ装置 などが装備 されており、台車 四隅 に設置 された枕 ばねを介 して車体 に装荷 されている。VT98 9600号機 までの枕 ばねはコイルばねで、車体 端 側 に45°の角度 で設置 され、上下 方向 のオイルダンパを併設 しているほか、牽引 力 は台車 前後 端 部 のリンクで伝達 される。VT98 9601号機 からは空気 ばねに変更 されて同 じく台車 四隅 に設置 されており、これに伴 って圧縮 空気 供給 のため空気 系 装備 されて一部 変更 されている。また、軸 ばねは重 ね板 ばねで軸 箱 支持 方式 はペデスタル式 、各 軸 には砂 撒 き装置 が設置 されて空転 防止 用 の砂 230kgを搭載 している。- ブレーキ
装置 として空気 ブレーキと手 ブレーキ、渦 電流 式 レールブレーキを装備 する。空気 ブレーキ装置 は自動 ブレーキ装置 により各 車軸 毎 に1基 ずつ設置 されたブレーキシリンダによって各 軸 2枚 ずつ設置 されたブレーキディスクによるディスクブレーキを作用 させるものとなっている。手 ブレーキ装置 は基礎 ブレーキのディスクブレーキに作用 するものとなっており、通常 の鉄道 車 両用 の円形 のハンドルによって操作 するものとは異 なり、各 運転 台 に設置 されたバス用 のものと類似 のレバーによって操作 するものとなっている。渦 電流 式 レールブレーキは台車 中央 レール上 に設置 されて電磁石 の作用 により動作 するもので、車軸 からリンクで接続 されて、台車 の上下 に関 わらずレール面 からのブレーキ装置 の高 さを常時 8−10mmに保 つ構造 となっている。
試作 機 [編集 ]
試作 機 であるVT98 901−903号機 はVT95.9型 の2. Serieをベースとしたものとなっており、量産 機 であるVT98.9型 とは、連結 器 が自動 連結 器 と簡易 緩衝 器 で構成 され、電気 連結 器 を装備 していない、側面 構体の補強 材 の筋交 いが無 い、正面 窓 上部 に天窓 が設置 されるなどの差異 がある。機関 、台車 、ブレーキ装置 などの走行 装置 は量産 機 のVT98.9型 と同様 のものとなっている。
主要 諸 元 [編集 ]
軌間 :1435mm動力 方式 :ディーゼルエンジン+機械 式 変速 機 最大 寸法 :全長 13950mm、全幅 3000mm、屋根 高 3300mm軸 配置 :B軸 距:6000mm車輪 径 :900mm自重 :20.3t(空気 ばね式 枕 ばね装備 機 は20.7t)定員 :56名 (2等 座席 )、4名 (折 畳 席 、VT98 9651号機 以降 は2名 )、38名 (立 席 )走行 装置 主 機 - VT98 9781
号機 まで:Büssing製 Typ U9A水冷 直列 水平 6気筒 4サイクルディーゼルエンジン×2基 (定 格 出力 :110.0kW(VT98 9549号機 までは95.6kW)、ボア×ストローク:115×140mm)、Typ FK9-2流体 継手 付 - VT98 9782
号機 以降 :Büssing製 Typ U10水冷 直列 水平 6気筒 4サイクルディーゼルエンジン×2基 (定 格 出力 :110.0kW、ボア×ストローク:115×140mm)、Typ FK9-2流体 継手 付
- VT98 9781
変速 機 :ZF製 Typ 6E75S電磁 空気 制御 式 6段 変速 機
最高 速度 :90km/h- ブレーキ
装置 :空気 ブレーキ、機関 ブレーキ、手 ブレーキ、電磁 吸着 ブレーキ
VS98型 、VB98型 [編集 ]
![](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/51/Bahnhof_D%C3%BCrrenwaid_Schienenbus_%28MGK01526%29.jpg/200px-Bahnhof_D%C3%BCrrenwaid_Schienenbus_%28MGK01526%29.jpg)
![](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/42/WAB_Schienenbus_796_in_Hagenow.jpg/200px-WAB_Schienenbus_796_in_Hagenow.jpg)
概要 [編集 ]
- VT95
型 では付随 車 として若干 車体 の短 いVB141型 が用意 されてこれを牽引 する列車 が運行 されていたが、VT98型 では動力 車 と同一 の車体 を持 つ付随 車 のVB98型 と制御 車 のVS98型 が用意 されて総括 制御 による2−3両 編成 での運行 を基本 としている。車体 外観 もVT98型 とほぼ同一 であるが、運転 台 の無 い側 の車 端 部 妻 面 は屋根 上 中央 の前 照 灯 が設置 されず、窓 下 左右 の標識 灯 のみの設置 となっている。 制御 車 のVS98型 は車体 の前 位 側 約 1/3(側面 窓 2箇所 分 )を荷物 室 としており、荷物 室内 には折 畳 席 が運転 台 脇 に1名分 2脚 、側壁 に沿 って2名分 と3名分 が2脚 ずつ設置 されるほか、荷物 室 扉 が4枚 折戸 となり、側面 窓 には保護 棒 が設置 されている。客室 はVT98型 と同一 の仕様 となっており、転換 クロスシートが2人 掛 け6脚 (うち1脚 はトイレ壁面 に接 しているため背 摺 を固定 )、3人 掛 け8脚 (同 じく荷物 室 壁面 に接 する1脚 は背 摺 を固定 )、固定 席 が車体 端 部 に3脚 計 4名分 のほか、トイレが設置 されている。また、運転 台 は前 位 側 の荷物 室内 にVT98型 とほぼ同 一 仕様 のものが設 けられている。付随 車 のVB98型 は荷物 室 付 のVB98 001−220号車 はVS98型 と、荷物 室 無 しのVB98 2221−2320号車 はVT98型 とほぼ同一 の車体 構造 となっており、運転 席 が設置 されていないため、この箇所 に2人 分 の座席 が設置 されている。台車 は2軸 単 台車 で枕 ばねはコイルばねもしくは空気 ばね、軸 ばねは重 ね板 ばねとなっているが、VT98型 のものと比 べて大幅 に軽量 化 ・簡略 化 されたものとなっており、ブレーキディスクも各 軸 1枚 となっている。また、暖房 装置 はVT98型 と同 じWebasto製 の温風 暖房 であるが、熱源 が機関 冷却 水 から軽油 燃焼 式 となっており、床下 に25lの燃料 タンク2基 を搭載 している。
主要 諸 元 [編集 ]
軌間 :1435mm最大 寸法 :全長 13950mm、車体 幅 3000mm、屋根 高 3300mm軸 配置 :2軸 距:6000mm車輪 径 :900mm自重 :- VS98
型 :10.3t(空気 ばね式 枕 ばね装備 車 は10.5t) - VB98
型 :10.0t(空気 ばね式 枕 ばね装備 車 は10.3t)
- VS98
定員 - VS98
型 :40名 (2等 座席 )、12名 (折 畳 席 )、52名 (立 席 ) - VB98 001-220
型 :40名 (2等 座席 )、14名 (折 畳 席 )、56名 (立 席 ) - VB98 2221-2320
型 :63名 (2等 座席 )、38名 (立 席 )
- VS98
最高 速度 :90km/h- ブレーキ
装置 :空気 ブレーキ、手 ブレーキ
運行 ・廃車 [編集 ]
本 機 は製造 後 広 く西 ドイツ全国 で運用 されており、支線 区間 のみならず本線 系統 の区間 列車 としても運行 されていた。また、VT98型 とVS98型 の2両 編成 もしくはその間 にVB98型 を連結 した3両 編成 での運用 が主 であり、想定 では以下 のような6両 編成 までが計画 されていたが、実際 にはそれより長 い編成 でも運行 されている。- VT - VB - VB - VB - VB - VT
- VT - VS - VS - VS - VS - VT
- VS - VB - VT - VT - VB - VS
- VT - VB - VS - VT - VB - VS
- VT - VB - VB - VT - VB - VS
- VT - VB - VS - VS - VB - VT
- VS - VS - VT - VT - VS - VS
- また、VT98
型 1機 に対 して通常 2両 、最大 3両 のVB98型 もしくはVS98型 で編成 を組 むこととなっていた。 - その
後 1970年代 より少 しずつ運用 を外 れ、その後 1980年 より本格 的 な廃車 が進 むようになり、1990年代 半 ばにはほとんどの機体 が運用 から外 れ、2000年 に定期 運用 を終了 している。 廃車 後 はVT98型 13機 とVS98型 1両 が信号 検 測 車 などの事業 用 車 の721型 、725型 、728型 、740型 に改造 されている。これらは必要 な装備 を搭載 して、事業 用 車 標準 の黄色 塗装 となって運用 されていた。- その
他 ドイツ国内 の私鉄 や保存 鉄道 、鉄道 車両 保存 団体 に多 くが譲渡 されたほか、一部 の機体 は後述 の通 り国外 にも譲渡 されている。
同形 機 [編集 ]
- VT98
型 の同形 機 は西 ドイツ国内 の私鉄 を始 め各国 で導入 されており、以下 の通 りいくつかのバリエーションが存在 している。機関 :機関 1基 搭載 とした機体 が一部 で導入 されている。渦 電流 式 レールブレーキ:西 ドイツ国鉄 以外 の機体 では渦 電流 式 レールブレーキは搭載 しない場合 が多 い。前 照 灯 および標識 灯 :灯火 類 は各国 各 鉄道 のレギュレーションに従 って設置 されており、いくつかのバリエーションがある。側面 窓 :上段 下降 式 の2段 窓 を採用 する機体 も多 い。固定 編成 化 :固定 編成 として連結 部分 妻 面 を切妻 式 とした機体 が西 ドイツ国内 とスペインで導入 されている。
脚注 [編集 ]
- ^
日本 におけるレールバスと異 なり、西 ドイツにおけるシーネンオムニバスは閑散 線区 のみでの運用 を想定 したものではなく、より輸送 量 の多 い線区 を含 む支線 区間 全般 における運用 を想定 したものである - ^ Waggonfabrik Uerdingen AG、
同名 の会社 が1935年 にDüsseldorfer Waggonfabrikを統合 、鉄道 車両 をUerdingenブランドで、路面 電車 をDÜWAGブランドで生産 していたが、その後 1981年 に社名 をDUEWAG(DÜWAG AG)に変更 している - ^ Maschiinenbau Augsburg-Nürnberg AG
- ^ Waggon- und Maschinenfabrik GmbH、
後 にDonauwörthMesserschmidt-Bölkow-Blohm(MBB)となる - ^ Gebüer Credé & Co., Kassel
- ^ Fa. Orion, Eschwege
- ^ Waggoonfabrik Rathbeber
- ^ Büssing AG、1971
年 にMANに統合 される - ^ Behr, Stuttgart-Feuerbach、
現 Behr GmbH & Co. KG - ^ ZF Friedrichshafen AG
- ^ Gmeinder & Co GmbH, Mosbach
- ^ Robert Bosch GmbH, Gerlingen
- ^ Webasto, Stockdorf b. München
- ^ Aurora-Fahrzeugheizungen, Krefeld-Linn
- ^ Knorr-Bremse AG, München
参考 文献 [編集 ]
- J.-U. Ebel, J. Högemann, Dr. R. Löttgers 「Schinenomunibusse aus Uerdingen Band 1 Technik und Geschichte bei DB, Privatbahnen und im Ausland」 (EK - Verlag) ISBN 3-88255-221-2
- J.-U. Ebel, J. Högemann, Dr. R. Löttgers 「Schinenomunibusse aus Uerdingen Band 2 Einsatzgeschichte der Baureihen VT95, VT97 und VT98」 (EK - Verlag) ISBN 3-88255-222-0