超人ちょうじんバロム・1

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超人ちょうじんバロム・1
ジャンル	特撮とくさつテレビドラマ
原作げんさく	さいとう・たかを さいとう・プロ
脚本きゃくほん	伊上いがみ勝まさる 山崎やまざき久ひさ 滝沢たきざわ真理まり 島田しまだ真之まさゆき 村山むらやま庄三しょうぞう
監督かんとく	田口たぐち勝彦かつひこ 折田おりた至いたる 小山こやま幹夫みきお 山田やまだ稔みのる
出演しゅつえん者しゃ	高野たかの浩幸ひろゆき 飯塚いいづか仁ひとし樹じゅ
声こえの出演しゅつえん	上田うえだ耕一こういち 桑原くわばらたけし 村越むらこし伊知郎いちろう
ナレーター	田中たなか信夫しのぶ
音楽おんがく	菊池きくち俊輔しゅんすけ
オープニング	「ぼくらのバロム・1」 水木みずき一郎いちろう、コロムビアゆりかご会かい
エンディング	「友情ゆうじょうのバロム・クロス」 水木みずき一郎いちろう、コロムビアゆりかご会かい
国くに・地域ちいき	日本にっぽん
言語げんご	日本語にほんご
製作せいさく
製作せいさく	よみうりテレビ、東映とうえい
放送ほうそう
放送ほうそう局きょく	日本にほんテレビ
放送ほうそう国こく・地域ちいき	日本にっぽん
放送ほうそう期間きかん	1972年ねん4月がつ2日にち - 11月26日にち
放送ほうそう時間じかん	日曜にちよう19:30 - 20:00
放送ほうそう分ぶん	30分ふん
回数かいすう	35

『超人ちょうじんバロム・1』（ちょうじんバロムワン）は、さいとう・たかをの漫画まんが『バロム・1』を原作げんさくとする東映とうえい、よみうりテレビ制作せいさくの特撮とくさつテレビドラマ作品さくひん。1972年ねん4月がつ2日にちから同年どうねん11月26日にちまで、日本にほんテレビ系けいで毎週まいしゅう日曜にちよう19時じ30分ふん - 20時じ(JST) に全ぜん35話わが放送ほうそうされた。さいとう・たかをによる原作げんさくからは、設定せっていの一部いちぶの流用りゅうようを除のぞき、デザイン、ストーリーは大幅おおはばに変更へんこうされている。

概要がいよう

設定せっていやバロム・1のデザインなどは東映とうえい側がわにより大幅おおはばに脚色きゃくしょくされ、タイトルの「超人ちょうじん」も、「変身へんしん」「決戦けっせん」「追跡ついせき」など、数多かずおおく出だされたタイトル案あんの中なかから選出せんしゅつされた。

作品さくひんの傾向けいこうとしては、敵てきであるドルゲの尖兵せんぺいであるドルゲ魔ま人じんのグロテスクな怪奇かいき性せいが強調きょうちょうされ、ドルゲの作戦さくせんも邪悪じゃあく・弱よわい心しんを持もつ人間にんげんを操あやつるものが中心ちゅうしんで、さらにドルゲの怪奇かいき性せいを強つよめていた。後半こうはん以降いこうは生物せいぶつの身体しんたいの一部いちぶをモチーフにした魔ま人じんが登場とうじょうし、より怪奇かいき性せいが強つよい展開てんかいとなった。チーフ監督かんとくの田口たぐち勝彦かつひこは「悪者わるものと分わかりやすいデザインにしてあるが、そのデザインの奥底おくそこに怪人かいじんの本性ほんしょうが隠かくしてあることを狙ねらいにしていた」と回想かいそうしている。

バロム・1

諸しょ元もと

バロム・1
身長しんちょう	2 m
体重たいじゅう	80 kg

白鳥しらとり健太郎けんたろうと木戸きど猛たけしがお互たがいの右腕うわんをクロスさせることによって、二人ふたりの友情ゆうじょうのエネルギーから生うみ出だされる正義せいぎのエージェント。バロムクロスと同時どうじに、健太郎けんたろうと猛たけしの友情ゆうじょうエネルギーがボップに内蔵ないぞうされたバロム・1への変身へんしん機能きのうと反応はんのう、そこから閃光せんこうとともに放出ほうしゅつされたエネルギーが二人ふたりを包つつみ込こみ、同時どうじに友情ゆうじょう波はがお互たがいの心臓しんぞうに流ながれて二に人にんの肉体にくたいを融合ゆうごうさせた後のち、二人ふたりだけが持もつ特殊とくしゅなバロムDNA（コプー染色せんしょく体たい）とバロムエネルギーが融合ゆうごうした身体しんたいを超人ちょうじんとして変異へんいさせる。健太郎けんたろうの頭脳ずのうがバロム・1の知性ちせいとなり、猛たけしの体力たいりょくがバロム・1の力ちからとなる。超人ちょうじんの身体しんたいに変異へんいした後のち、プロテクターが身体しんたいを包つつみ込こんで正義せいぎの超人ちょうじんバロム・1が誕生たんじょうする。変身へんしんが完了かんりょうすると同時どうじに、両目りょうめとヘルメットの矢印やじるし部分ぶぶん＝エネルギーチャージランプが矢印やじるしの方向ほうこうに光ひかり出だし、身体しんたい全体ぜんたいにバロムエネルギーが充填じゅうてんされる。ただし、両目りょうめの中なかで会話かいわする場面ばめんがたびたび挿入そうにゅうされるように変身へんしん前まえの自我じがも残のこっているため、二人ふたりが喧嘩けんかをしたりお互たがいを信頼しんらいしない状況じょうきょうに陥おちいった場合ばあい、バロム・1の変身へんしんは解とけてしまい、お互たがいの信頼しんらい関係かんけいが回復かいふくするまで再ふたたび変身へんしんすることはできない。友情ゆうじょうエネルギーが300バロム以上いじょうあればバロム・1に変身へんしんできるが、普通ふつうの人ひとの友情ゆうじょうエネルギーは50バロム。二人ふたりがピンチに陥おちいった場合ばあいなど、友情ゆうじょうエネルギーが急速きゅうそくに回復かいふくするケースも多おおかった。

体からだは特殊とくしゅな細胞さいぼうでできており、7千せん度どの高温こうおん、零下れいか210度どの低温ていおん、100気圧きあつ、10万まんボルトの電撃でんげき、あらゆる劇薬げきやくに耐たえるが、中盤ちゅうばん以降いこうは魔ま人じんが強力きょうりょくになったのか、敵てきの毒どくや炎ほのおで苦くるしむ場合ばあいもあった。また、人質ひとじちを取とられて抵抗ていこうを封ふうじられ、一方いっぽう的てきに痛いためつけられるような局面きょくめんも再々さいさいあった。超ちょう能力のうりょくとシューズに装備そうびされている重力じゅうりょく反発はんぱつ装置そうちによって空そらを飛とぶことができる。バロムヘルメットは500トンの圧力あつりょくに耐たえることが可能かのうで、マスクに装備そうびされているどこでも酸素さんそが取とり出だせる装置そうち＝バロムブレスによって海底かいてい、地底ちていとも千せんメートルの移動いどうもできる。目めは赤外線せきがいせん増幅器ぞうふくきが装備そうびされており、2キロメートル先さきまで見みえるほか、遮光しゃこうシャッターで光ひかりによる攻撃こうげきを防ふせぐ。全身ぜんしんの神経しんけいを耳みみに集中しゅうちゅうさせることで人間にんげんの千せん倍ばいの聴力ちょうりょくが得えられ、4km四方しほうの音おとを聴きける。胸むねに巨大きょだいなトゲが刺ささっても、全身ぜんしんのエネルギーを胸むねに集中しゅうちゅうさせれば引ひき抜ぬける。児童じどう誌し向むけの設定せっていでは、体内たいないの善悪ぜんあくろ過か器きにより絶対ぜったい的てきな善ぜんのエネルギーを生うみ出だし、決けっして悪あくに染そまることがない。

必殺ひっさつ技わざ

パンチ技わざが主体しゅたいであり、設定せっていによれば必殺ひっさつパンチを打うち込こむ時とき、拳こぶしの骨ほねの部分ぶぶんに身体中からたじゅうのカルシウムが一時いちじ的てきに集あつまり、加くわえて手てに装備そうびされているバロムグローブにおける「拳こぶしの威力いりょくを倍増ばいぞうさせるスプリング倍増ばいぞう装置そうち」の総合そうごう作用さようにより、強力きょうりょくなパンチを放はなつことができる。また、膝ひざ打うちは50トンの物ものを打うち破やぶることができ、バロムシューズに装備そうびされているキック力りょくが10倍ばいになる特殊とくしゅスプリングの作用さようにより、強力きょうりょくなキックを放はなつ。

バロム爆ばく弾だんパンチ

バロム・1の必殺ひっさつ技わざ。ジャンプして空中くうちゅう回転かいてんし、そのまま魔ま人じんに突進とっしんして必殺ひっさつパンチを決きめる。敵てきを粉砕ふんさいした後のち、「バローム」というかけ声ごえとポーズを取とる。バロム・1は当初とうしょ、代表だいひょう的てきな必殺ひっさつ技わざを持もっていなかったが、第だい12話わで爆ばく弾だんパンチが初はつ登場とうじょうして以降いこう、メインの必殺ひっさつ技わざとして使用しようされることになった。第だい21話わからは、広角こうかくレンズを用もちいたカメラに向むかって繰くり返かえし拳こぶしを連打れんだする演出えんしゅつが入はいったが、実際じっさいには一いち撃げきのパンチである。

必殺ひっさつ爆ばく弾だんパンチ

第だい14話わでの特訓とっくんで編あみ出だした改良かいりょう技わざ。空中くうちゅうで必殺ひっさつパンチを決きめる。バロム爆ばく弾だんパンチをパンチ返がえしで破やぶるアリゲルゲを倒たおした。

必殺ひっさつ2段だんパンチ

ジャンプして空中くうちゅうで横よこ回転かいてんしながら敵てきに突進とっしんしてパンチ、その後ごに再度さいどジャンプしてバロム爆ばく弾だんパンチを放はなつ2段だん攻撃こうげき。バロム爆ばく弾だんパンチをパンチ返がえしで破やぶるヤゴゲルゲを倒たおした。

バロムブレイク

身体中からたじゅうのカルシウムを肩かたの部分ぶぶんに一時いちじ的てきに集中しゅうちゅうさせた後のち、突進とっしんしてショルダータックルを食くらわす。5メートルのコンクリートを破やぶることができ、主おもに繋つなぎ技わざとして使用しようされるが、イカゲルゲとの戦たたかいでは決きめ技わざとして使つかわれた。

バロムフライ

大だいジャンプで移動いどうする。本来ほんらいは攻撃こうげき技わざではないが、クモゲルゲとの戦たたかいではこの技わざを応用おうようした飛とび蹴けりが決きめ技わざとなった。別名べつめい・バロムジャンプ。

バロムカット

オコゼルゲとアンゴルゲを倒たおした投なげ技わざ。技わざ名めいは本編ほんぺんでは未み呼称こしょう。

バロム空中くうちゅう落おとし

敵てきを掴つかんでジャンプし、空中くうちゅうで背負しょい投なげを決きめる。フランケルゲ、ミイラルゲ、ナマコルゲを倒たおした。

バロムスイング

敵てきを掴つかんで振ふり回まわし、投なげ飛とばす。主おもに繋つなぎ技わざとして使用しようされる。

バロム真空しんくう投なげ

敵てきを上空じょうくうに放ひり投なげる。主おもに繋つなぎ技わざとして使用しようされるが、ケラゲルゲやゲジゲルゲとの戦たたかいでは決きめ技わざとして使つかわれた。

バロムドリラー

地中ちちゅうに閉とじ込こめられた際さい、体からだを高速こうそく回転かいてんさせて、ドリルのように地中ちちゅうを掘ほり進すすんで脱出だっしゅつする能力のうりょく。また、高速こうそく回転かいてん能力のうりょくは拘束こうそくを振ふりほどく・風かぜを起おこす・敵てきの攻撃こうげきを回避かいひ・建物たてものの天井てんじょうを突つき破やぶる・身体しんたいに刺ささったトゲを抜ぬく、といったさまざまな用途ようとに応用おうよう可能かのう。

バロムダイナミックパンチ

第だい5話わで敵てきのアジトから脱出だっしゅつするために使用しようしたパンチ技わざ。同様どうようの技わざに、第だい34話わで洞窟どうくつを塞ふさぐ岩いわを破壊はかいするために使用しようしたバロムパンチがある。

バロムチョップ

強力きょうりょくなチョップ。体からだを失うしなったヒャクメルゲの頭あたまを破壊はかいした。別べつの戦たたかいでも敵てきの拘束こうそくを破やぶるために使用しようされている。

バロム返がえし

空中くうちゅうの敵てきを掴つかんで地面じめんに投なげ飛とばす。ハネゲルゲにダメージを与あたえた。

熱ねつ光線こうせん

目めからライト状じょうの光ひかりを放はなち、敵てきに当あたると爆発ばくはつする。保護ほご色しょくで隠かくれたミノゲルゲを見みつけ出だし、ダメージを与あたえた。

バロムスパーク

再生さいせいカミゲルゲの髪かみに拘束こうそくされた際さい、爆発ばくはつを起おこして振ふりほどいた技わざ。

台風たいふうのような風かぜを起おこす能力のうりょく

右腕うわんを回まわしたり、空中くうちゅうで全身ぜんしんを高速こうそく回転かいてんさせて、台風たいふうに匹敵ひってきするほどの風かぜを起おこす。前者ぜんしゃはランゲルゲの毒どく花粉かふんを跳はね返がえす花粉かふん返がえしに、後者こうしゃはウミウシゲの火炎かえんを跳はね返かえすために使用しよう。

人間にんげんの記憶きおくを探さぐる能力のうりょく

人間にんげんに触ふれて、相手あいての記憶きおくを探さぐる超ちょう能力のうりょく。ノウゲルゲに脳波のうはを奪うばわれた人間にんげんの記憶きおくを探さぐるために使用しよう。

正体しょうたい透視とうし能力のうりょく

相手あいての正体しょうたいを見破みやぶる能力のうりょく。ハネゲルゲによって怪物かいぶつにされかけている赤あかん坊ぼうを見抜みぬいた。

エネルギー爆発ばくはつ

宇宙うちゅうへ逃にげようとするドルゲに突進つきすすめ、ドルゲのエネルギーと自分じぶんのエネルギーをぶつけて爆発ばくはつを起おこすことでドルゲを倒たおした。

使用しようするメカ・マシン

ボップ

手てのひらサイズの楕円だえん球だまを長ちょう軸じくに沿そって二ふたつ割わりにした形状けいじょうをしている。変身へんしん前まえは常時じょうじ健太郎けんたろうと猛たけしのどちらかの服ふくのポケットの中なかに収おさまっており、変身へんしん後ごはバロムベルトのホルダーに装備そうびされている。ドルゲに反応はんのうするレーダー・発信はっしん機き・サーチライトボップ・スーパーカーマッハロッドに変型へんけいする機能きのう・バロム・1の正体しょうたいを誰だれかに知しられそうになった場合ばあいも含ふくむ仲間なかまの危険きけんを知しらせる機能きのうなどを有ゆうするデバイスである。裏側うらがわに友情ゆうじょうエネルギーを計はかる友情ゆうじょうバロメーターが付ついている。直接ちょくせつ投なげつける武器ぶきとして使つかえ、一撃いちげきでアントマンを倒たおすことができるほど攻撃こうげき力りょくは高たかい。最終さいしゅう回かいではドルゲの身体しんたいの一部いちぶであるドルゲ洞ほらを破壊はかいした。

• 第だい12話わでプロップが新調しんちょうされた。

サンシャインボップ

ボップを使用しようした技わざ。ボップを空そらに投なげつけ、太陽たいよう並なみの強烈きょうれつな光ひかりで周囲しゅういを照てらして、ハネゲルゲの力ちからの源みなもとである赤あかい三日月みかづきを隠かくした。

マッハロッド

バロム・1がジェットボップの能力のうりょくによってボップを掛かけ声ごえとともに空そらに投なげて変形へんけいさせた万能ばんのうスーパーカー。車体しゃたい色しょくはオレンジ色しょくで、フロントから車体しゃたい側面そくめんを経由けいゆする長大ちょうだいなマフラーと、車体しゃたい後部こうぶに直立ちょくりつする巨大きょだいなローターが特徴とくちょうのオープンカー。最高さいこう時速じそくはマッハ2で、120メートルの垂直すいちょく上昇じょうしょう能力のうりょくも持もっている。飛行ひこうも可能かのうで、水中すいちゅうや地中ちちゅうも走行そうこうできる。バロムレーダーや威力いりょくを調整ちょうせいできる衝撃波しょうげきは銃じゅう、および煙幕えんまく装置そうちを装備そうび。

• 製作せいさくはエキスプロダクションが担当たんとう。撮影さつえい用ように2タイプの車両しゃりょうが用意よういされ、車体しゃたいの形状けいじょう、フロントエンジンの位置いち、ローターの大おおきさの違ちがいなどにより、Aタイプ（前期ぜんき型がた・第だい11話わまで）とBタイプ（後期こうき型がた・第だい12話わ以降いこう）に分わけられる。これは、Aタイプがライトが振動しんどうで動うごいてしまうために改造かいぞう車しゃ扱あつかいとなることから、ロケ地ちへの移動いどうをクリアするためであった。放送ほうそう当時とうじに発売はつばいされた玩具おもちゃでも、商品しょうひんによってモデルとしたタイプが異ことなっている。
• 第だい24話わ・第だい33話わで使用しようされたプロップは玩具おもちゃを改造かいぞうしたものである。
• イラストレーター・ライターとして知しられる遠藤えんどうイヅルによれば、ベース車しゃはAタイプがダットサン（日産にっさん）フェアレディ、Bタイプが初代しょだいサニートラックだという。

デザイン・造型ぞうけい

デザインはさいとう・たかをの手てでテレビ用ようのものが新あらたに起おこされているが、口くちの処理しょりを造形ぞうけい時じに変更へんこうしている。モチーフは鳥とり。

通常つうじょう、ヒーローのマスクは粘土ねんど原型げんけいから型かた抜ぬきを行おこなうが、本ほん作品さくひんでは時間じかん的てき余裕よゆうがなかったため、バロム・1のマスクは人間にんげんの頭あたまが入はいるサイズのウレタンを土台どだいに材料ざいりょうを貼はり付つけるという手法しゅほうがとられた。胸部きょうぶや肩かたのプロテクターはウレタン製せいで、通気つうき性せいや軽量けいりょう性せいのため内側うちがわに蜂はちの巣す状じょうの穴あなを開あけている。

本編ほんぺん撮影さつえい前まえに行おこなわれたスチール撮影さつえい会かいや第だい1話わの一部いちぶでは、頭部とうぶの「B」の文字もじは白しろく塗ぬられていた。また、上腕じょうわん部ぶのプロテクターも取とり付つけられていなかった。

バロム・1のスーツは、タイツの部分ぶぶんがグリーンやライトイエロー、ライトグリーンと、回かいによって著いちじるしく異ことなっている。これは、エキスプロダクションの八木やぎ功いさおによれば、撮影さつえいが進すすむにつれてスーツが色いろ落おちするためにその都度つど染そめており、染料せんりょうを混こん色しょくする際さいの微妙びみょうな調合ちょうごうの違ちがいによる結果けっかで「染そめてみなきゃ判わからない」というものだった。これについて主演しゅえんの高野たかの浩幸ひろゆきは、「洗濯せんたくを繰くり返かえして色いろ落おちしたスーツは主おもにトランポリンアクション用ように使つかわれていた」と証言しょうげんしている。

健太郎けんたろうと猛たけしが目めの中なかで会話かいわするシーンは、バロム・1の頭部とうぶを型かた取とったセットの中なかで高野たかのと飯塚いいづかが演えんじている。

登場とうじょう人物じんぶつ

白鳥しらとり 健太郎けんたろう（しらとり けんたろう）

江南こうなん第だい一いち小学校しょうがっこう5年生ねんせいの秀才しゅうさい少年しょうねんで、バロム・1の知恵ちえの部分ぶぶんを担になっている。頭脳ずのう明晰めいせきで冷静れいせいな性格せいかく。小柄こがらで、エンディング主題歌しゅだいかや挿入歌そうにゅうかでは「チビ」と通称つうしょうされている。ドルゲとの戦たたかいでは時ときに非情ひじょうとも取とれる判断はんだんを下くだし、猛たけしとは衝突しょうとつすることも多おおいが、友情ゆうじょうと正義せいぎの心しんは人一倍ひといちばい強つよい少年しょうねんでもある。猛たけしからガリ勉がりべんと評ひょうされるが運動うんどう神経しんけいは意外いがいに高たかく、アントマンとの戦たたかいでは機敏きびんな動うごきを見みせる。

木戸きど 猛たけし（きど たけし）

健太郎けんたろうのクラスメイト。自他じたとも認みとめる江南こうなん第だい一いち小学校しょうがっこう一いちのガキ大将がきだいしょうで、バロム・1の力ちからの部分ぶぶんを担になっている。通称つうしょう「番長ばんちょう」。力ちから自慢じまんの熱血漢ねっけつかんで同級生どうきゅうせいからも人気にんきは高たかい。運動うんどう神経しんけい抜群ばつぐん、また叔父おじの松五郎まつごろうに柔道じゅうどうなどの武術ぶじゅつを習ならっているので、アントマンとの戦たたかいでも高たかい能力のうりょくを発揮はっきする。

木戸きど 松五郎まつごろう（きど まつごろう）

猛たけしの叔父おじ。猛たけしには「松まつおじ」と呼よばれる。就職しゅうしょく浪人ろうにんをしながら様々さまざまなバイトをこなす一方いっぽうで、空手からて三さん段だん柔道じゅうどう五ご段だんの腕前うでまえを用もちいてアントマンをなぎ倒たおす。抜ぬけた面めんも多おおいが子供こどもや学生がくせい時代じだいの後輩こうはいに慕したわれる世話好せわずき。

特撮とくさつ版ばんでは上記じょうきの設定せっていだが、シリーズでもリメイクの度たびに設定せっていが著いちじるしく変かわる。

木戸きど 燐りん太郎たろう（きど りんたろう）

猛たけしの父ちちで松五郎まつごろうの兄あに。「鬼おに刑事けいじ」と呼よばれる警視庁けいしちょうの刑事けいじ。

白鳥しらとり 敬たかし太郎たろう（しらとり けいたろう）

健太郎けんたろうの父ちち。日読ひよみ新聞しんぶんのデスク。燐りん太郎たろうとは事件じけん現場げんばでかち合あう懇意こんいの仲なか。

白鳥しらとり 静しず（しらとり しずか）

健太郎けんたろうの母はは。

木戸きど 紀子のりこ（きど のりこ）

猛たけしの姉あね。母はは不在ふざいの木戸きど家かで男おとこ3人にんの世話せわをする。事件じけんに巻まき込こまれて魔ま人じんとの対決たいけつの場ばに居合いあわせることもある。

コプー

善ぜんの化身けしん。地球人ちきゅうじんの老人ろうじんのような姿すがたを現あらわす。

ドルゲ

善ぜんを憎にくみ、愛あいを嘲あざける、地底ちていに降おり立たった悪あくの化身けしん。人間にんげんをドルゲ細胞さいぼうで冒おかすことによって悪あくのエージェントであるドルゲ魔ま人じんを作つくり出だす。「ルロロロロロロ、ドールゲー」という不気味ぶきみな声こえとともに登場とうじょうする。瞬間しゅんかん移動いどう能力のうりょくを持もち、角かくのようなテレパシー発振器はっしんきによってアントマンとドルゲ魔ま人じんに命令めいれいを下くだす。20メートルまで巨大きょだい化かし、地震じしんや雷かみなりを起おこすことができる。バロム・1と同おなじ善悪ぜんあく濾過ろか器きを持もっているが正せい反対はんたいの作用さようを持もち、決けっして善ぜんに染そまることはない。

ミスタードルゲ

大だい魔ま人じんドルゲの仮かりの姿すがた。世界せかいで五指ごしに入はいる「ドルゲ財閥ざいばつ」の当主とうしゅという触ふれ込こみで、日本にっぽん社会しゃかいに姿すがたを現あらわす。

召使めしつかい

第だい2から11話わに登場とうじょう。ターバンを巻まき、口髭くちひげを生はやした小柄こがらな怪人かいじん物ぶつ。ミスタードルゲを「ご主人しゅじん様さま」と呼よび、主人しゅじんの車椅子くるまいすをいつも押おしている。運転うんてん手しゅや脅迫きょうはく交渉こうしょうもこなす。また、第だい8話わでナマコルゲに命令めいれいを下くだす場面ばめんがある。

ドルゲピエロ

第だい34話わに登場とうじょう。ピエロの姿すがたで幻惑げんわくし、遊ゆう園地えんちの子供こどもたちを地下ちかのドルゲ洞ほらに誘導ゆうどうする。バロム・1を道連みちづれにするために、大だい落盤らくばんで絶命ぜつめいした。ドルゲの忠実ちゅうじつな下僕げぼくだが、最終さいしゅう決戦けっせんのための捨すて駒こまに過すぎなかった。

アントマン

ドルゲの戦闘せんとう員いん。黒地くろじに白しろい渦巻うずまきがある全身ぜんしんタイツ姿すがたで、顔かおには目めも鼻はなも口くちもない。地中ちちゅうなどから不気味ぶきみな笑わらい声ごえを上あげながら出現しゅつげんする。反面はんめん、さらったおてんばな少女しょうじょの世話せわに手てを焼やいたり、捕とらえた猛たけしから足あしを踏ふみつけられると猛たけしを掴つかんだ手てを離はなしてしまうなどといった間あいだの抜ぬけた一いち面めんもある。発生はっせいは明あきらかではないが、さらって来きた人間にんげんを改造かいぞうする描写びょうしゃがあり、身体しんたいと同おなじ渦巻うずまき模様もようの付ついた蝋燭ろうそくのロウを垂たらされた人間にんげんの掌てのひらに渦巻うずまき模様もようができてゆく、というくだりがあった。

また、渦巻うずまきが虹色にじいろのリーダー格かくのアントマンも第だい24話わまで数すう体たい混まじって登場とうじょうしており、ドルゲ魔ま人じんの代かわりにほかのアントマンの指揮しきを行おこなうことがあった。パンチを受うけてバラバラになる描写びょうしゃなど、『仮面かめんライダー』などの戦闘せんとう員いんとの差別さべつ化かが図はかられていた。またホネゲルゲ配下はいかのアントマンは顔面がんめんが髑髏しゃれこうべになっている。仕つかえる魔ま人じんの特徴とくちょうを表あらわしているもの（タコゲルゲならタコの足あし、キバゲルゲならキバなど）を手てに装着そうちゃくし、バロム・1と闘たたかうことも多おおい。

ドルゲ魔ま人じん

ドルゲによって生うみ出だされた悪あくのエージェント。第だい1話わから第だい8話わまではドルゲマン、第だい26話わではドルゲ妖怪ようかいとも呼称こしょうされている。

オコゼルゲからサソリルゲまでは、ドルゲの細胞さいぼうを人間にんげんやモチーフとなった動植物どうしょくぶつに移植いしょくして作つくり出だされており、クチビルゲ以降いこうの人体じんたい魔ま人じんは、ドルゲ自身じしんの肉体にくたいの一部いちぶから生うみ出だされた。

• デザインは三上みかみ陸男むつおによる。造形ぞうけいは村瀬むらせ継つぎ蔵ぞう率ひきいるツエニーが担当たんとう。村瀬むらせはツエニーを設立せつりつ後ごまとまってきた仕事しごとが本ほん作さくだったため最初さいしょは緊張きんちょうしたと述懐じゅっかいしている。当時とうじはタイトなスケジュールで、魔ま人じんのスーツも完成かんせいしたら塗料とりょうが乾かわかないうちに現場げんばへ届とどけていたという。第だい21話わのヒャクメルゲと第だい22話わのクチビルゲは村瀬むらせの手許てもとに造形ぞうけい資料しりょうの写真しゃしんが存在そんざいせず、村瀬むらせは当時とうじ多忙たぼうであったため、この2体たいはエキスプロダクションに頼たのんだのではないかと述のべている。
• 人体じんたいをモチーフとするアイデアは、特撮とくさつテレビドラマ『ジャイアントロボ』に登場とうじょうした手てをモチーフとしたガンガーや目めをモチーフとしたガンモンスなどから着想ちゃくそうされた。プロデューサーの佐野さの寿ひさし七ななは、人体じんたいをモチーフにしたことで本ほん作品さくひんの特色とくしょくが出でたが、アイデアをもう少すこし早はやく着想ちゃくそうしていれば『仮面かめんライダー』と差別さべつ化かできたのではないかと述懐じゅっかいしている。

キャスト

• 白鳥しらとり健太郎けんたろう - 高野たかの浩幸ひろゆき
• 木戸きど猛たけし - 飯塚いいづか仁ひとし樹じゅ
• 木戸きど松五郎まつごろう - 砂川すなかわ啓介けいすけ
• 木戸きど刑事けいじ - 小林こばやし清志きよし
• 白鳥しらとりデスク - 中原なかはら成男しげお
• 白鳥しらとり静しず - 上田うえだみゆき
• 木戸きど紀子のりこ - 戸島としま和美かずみ
• コプー - 寺島てらしま幹夫みきお（第だい1・35話わ）
• バロム・1の声こえ - 上田うえだ耕一こういち（第だい1 - 9話わ）、桑原くわばらたけし（第だい10・11話わ）、村越むらこし伊知郎いちろう（第だい12 - 35話わ）
• ドルゲの声こえ - 飯塚いいづか昭三しょうぞう
• ミスタードルゲ - 室田むろた日出男ひでお（第だい2 - 11話わ）
• ミスタードルゲの召使めしつかい - 花はな巻まき五郎ごろう（第だい2 - 11話わ）
• ナレーター - 田中たなか信夫しのぶ

ゲスト

• 須崎すさき久美江くみえ - 斉藤さいとう浩子ひろこ（第だい1話わ・第だい3話わ・第だい8話わ）
• 若わかい女おんな - 松本まつもと初代はつよ（第だい1話わ）
• 番長ばんちょう - 藤江ふじえ喜幸よしゆき（第だい3話わ）
• 記者きしゃ - 富士ふじ乃幸夫おっと（第だい6話わ・第だい7話わ）
• 日読ひよみ新聞しんぶん記者きしゃ・海野うみの - 水木みずき一郎いちろう、声こえ：池水いけみず通洋みちひろ（第だい8・9話わ）
• 捕虜ほりょ13号ごう - 中ちゅう屋敷やしき鉄也てつや（第だい9話わ）
• 徹夫てつお - 塩屋しおや翼つばさ（第だい14話わ）
• 道雄みちお - 岡おか浩ひろし也（第だい18話わ）
• 一ひとつ目め - 中ちゅう屋敷やしき鉄也てつや（第だい19話わ）
• サソリ道人どうじん - 天本あまもと英世ひでよ（第だい20話わ）
• 警官けいかん - 富士ふじ乃幸夫おっと（第だい20話わ）
• 浩ひろし太ふとし - 川口かわぐち英樹ひでき（第だい21話わ）
• 東海林しょうじ京介きょうすけ - 久里くりみのる（第だい23話わ）
• 昇のぼり - 佐久田さくた修おさむ（第だい24話わ）
• カオル - 斉藤さいとう浩子ひろこ（第だい27話わ・第だい29話わ）
• サッちゃん - 北村きたむら佳子けいこ（第だい30話わ）
• 賢治けんじの父ちち - 長沢ながさわ大まさる（第だい31話わ）
• 賢治けんじ - 初はつ瀬川せかわまさし（第だい31話わ）
• 女中じょちゅう - 真咲まさき美岐みき（第だい31話わ）
• 山崎やまざき - 二階堂にかいどう剛つよし（第だい31話わ）
• 井上いのうえ先生せんせい - 中村なかむら万里ばんり（第だい31話わ）
• かよ子こ - 内海うつみ和子かずこ（第だい32話わ）
• ドルゲピエロ - 潮うしお健児けんじ（第だい34話わ）
• とおる - 塩屋しおや翼つばさ（第だい34話わ）

スーツアクター

当初とうしょは『仮面かめんライダー』2号ごう編へんを終おえた中村なかむら文弥ぶんやがバロム・1を担当たんとうしたが、直後ちょくごに『変身へんしん忍者にんじゃ 嵐あらし』へ移うつることとなったため、中ちゅう屋敷やしき鉄也てつやに交替こうたいした。

• バロム・1（メイン） - 中ちゅう屋敷やしき鉄也てつや
• バロム・1（第だい1、2話わ）- 中村なかむら文弥ぶんや
• アントマン - 山田やまだ茂しげる

スタッフ

• 原作げんさく - さいとう・たかを、さいとう・プロ
• 企画きかく - 平山ひらやま亨とおる（東映とうえい）、佐野さの寿ひさし七なな（よみうりテレビ）
• 製作せいさく担当たんとう - 七なな条じょう敬三けいぞう（東映とうえい）、池いけ頭あたま俊孝としたか（よみうりテレビ）
• 技わざ斗と - 高橋たかはし一俊かずとし、池田いけだ力也りきや（大野おおの剣けん友とも会かい）
• スタント - 三隅みすみ修おさむ （JAC）
• 撮影さつえい - 篠原しのはら征夫いくお、原はら秀夫ひでお
• 助監督じょかんとく - 前川まえかわ洋之ひろゆき、平山ひらやま公夫きみお、長石ちょうせき多可たか男おとこ、高橋たかはし正治しょうじ
• 美術びじゅつ - 三上みかみ陸男むつお（エキスプロダクション）
• 造形ぞうけい - 村瀬むらせ継つぎ蔵ぞう（ツエニー）、エキスプロダクション
• 魔ま人じんデザイン - 三上みかみ陸男むつお、前沢まえさわ範はん、高橋たかはし章あきら
• 音楽おんがく - 菊池きくち俊輔しゅんすけ
• 制作せいさく - よみうりテレビ、東映とうえい

主題歌しゅだいか

オープニングテーマ「ぼくらのバロム・1」

作詞さくし：八はち手て三郎さぶろう / 作曲さっきょく：菊池きくち俊輔しゅんすけ / 歌うた：水木みずき一郎いちろう、コロムビアゆりかご会かい

水木みずきがアニソン歌手かしゅとして初はじめてレコーディングした特撮とくさつソングでもあり、日本にほんコロムビアの「コロムビア・ゴールデン・ディスク賞しょう ゴールデン・ヒット賞しょう」を受賞じゅしょうした。

エンディングテーマ「友情ゆうじょうのバロム・クロス」

作詞さくし：八はち手て三郎さぶろう / 作曲さっきょく：菊池きくち俊輔しゅんすけ / 歌うた：水木みずき一郎いちろう、コロムビアゆりかご会かい

挿入歌そうにゅうか「超人ちょうじんバロム1のクリスマス」

作詞さくし：土井どい信しん / 共きょう作詞さくし：丘おか灯とう至いたり夫おっと / 作曲さっきょく・編曲へんきょく：菊池きくち俊輔しゅんすけ / 歌うた：水木みずき一郎いちろう、コロムビアゆりかご会かい

クリスマス企画きかく盤ばんのオムニバスEP『みんなのクリスマス』（1972年ねん11月発売はつばい、C-517）に「ムーミンのクリスマス」「樫かしの木きモックのクリスマス」「仮面かめんライダークリスマス」とともに収録しゅうろくされた楽曲がっきょく。

制作せいさく

企画きかく経緯けいい

企画きかくの発端ほったんは、『週刊しゅうかんぼくらマガジン』の編集へんしゅう長ちょうだった講談社こうだんしゃの岩本いわもと文夫ふみおが、『巨人きょじんの星ほし』を大だいヒットさせたよみうりテレビのプロデューサー・佐野さの寿ひさし七ななに漫画まんが『バロム・1』のアニメ化かの企画きかくを持もちかけたことによる。

そして、『バロム・1』のアイディアを担当たんとうしていた宮崎みやざき惇あつしを加くわえて企画きかくが進すすめられていくなかで、東映動画とうえいどうがとのディスカッションの際さいに、当時とうじの東映とうえいテレビ部ぶ部長ぶちょうだった渡邊わたなべ亮あきら徳とくの「企画きかく自体じたいは面白おもしろいから『仮面かめんライダー』のセカンドとして制作せいさくしてみては」という提案ていあんで、特撮とくさつ作品さくひんとして制作せいさくされることが決定けっていした。

作品さくひんテーマは正義せいぎと友情ゆうじょうのヤング・アクションとされ、東映とうえい側がわのプロデューサーには『ライダー』の平山ひらやま亨とおるが当あたることとなった。平山ひらやまは、よみうりテレビとの初はつ仕事しごとに大変たいへん張はり切きって臨のぞんだという。当初とうしょは『仮面かめんライダー』と同おなじ土曜日どようびに放送ほうそうされていたテレビアニメ『天才てんさいバカボン』の後のち番組ばんぐみに予定よていされていたが、『ライダー』と同おなじ東映とうえいでの制作せいさくとなったことにより、テレビアニメ『ルパン三さん世せい』の後のち番組ばんぐみとして日曜日にちようび19時じ台だいでの放映ほうえいとなった。

キャラクター造形ぞうけいは、当初とうしょ『仮面かめんライダー』と同おなじくエキスプロダクションが担当たんとうしていたが、同社どうしゃは『仮面かめんライダー』に加くわえ『変身へんしん忍者にんじゃ 嵐あらし』も掛かけ持もちして多忙たぼうであったため、同社どうしゃから独立どくりつした村瀬むらせ継つぎ蔵ぞうが率ひきいるツエニーが請うけ負おった。

ドルゲ事件じけん

放送ほうそう開始かいしから4ヶ月かげつが過すぎた1972年ねん8月がつ25日にち、朝日新聞社あさひしんぶんしゃが「『”魔ま人じんドルゲ”は僕ぼくじゃない』『友ともだちがいじめる』『同姓どうせいの坊ぼうや 仮処分かりしょぶん申請しんせい』『偶然ぐうぜんの一致いっち、変更へんこうムリ』」などの見出みだしで、「神戸こうべ市しに在住ざいじゅうしていたドルゲ姓せいの音楽おんがく大学だいがく教授きょうじゅのドイツ人ひとが、魔ま人じんドルゲがもとで息子むすこがいじめられると放送ほうそう局きょくに抗議こうぎし、名称めいしょう使用しよう差さし止とめの仮処分かりしょぶん申請しんせいをした」と報道ほうどうし、社会しゃかい問題もんだいとなった。1972年ねん9月がつ26日にちには「『悪玉あくだまドルゲ、童心どうしんに降参こうさん』『11月で姿すがた消けします』『読売よみうりテレビが和解わかい 君くんのい分いぶん通とおる』『生いき生いきとした顔かおで学校がっこうへ』」などの見出みだしで、弁護士べんごしを通つうじ和解わかいが成立せいりつしたと報道ほうどうした。

よみうりテレビの佐野さの寿ひさし七ななプロデューサーは報道ほうどうや噂うわさの一部いちぶを否定ひていしている。まず、裁判さいばんにはなっていない。仮処分かりしょぶんは訴訟そしょうと異ことなり、短時間たんじかんで結論けつろんが出でることが多おおい。東映とうえいに「この事件じけんは番組ばんぐみの音頭おんどを取とっている僕ぼくの責任せきにんだから平山ひらやまさんには言いわないでくれ」と止とめていたせいで、関係かんけい者しゃに裁判さいばんになったと誤解ごかいを招まねいたという。日本にっぽんでは規定きていされていないが、ドイツ民法みんぽうでは「名前なまえを他人たにんに使用しようさせず占有せんゆうできる権利けんり」である氏名しめい権けんを定さだめており、同様どうようの訴訟そしょうがたびたびあることも誤解ごかいの一因いちいんと思おもわれる。

次つぎに、いじめは起おきていない。「ドルゲという名前なまえのせいで子供こどもがえらくいじめられてる」という報道ほうどうは誤あやまりで、「いじめられる可能かのう性せいがある」というクレームであり、金銭きんせんを支払しはらうなどの不正ふせい行為こういも一切いっさいしておらず、報道ほうどうの一部いちぶに誇張こちょうがあったとしている。佐野さのは「最初さいしょは番組ばんぐみのプロデューサーである僕ぼくのところへも取材しゅざいに来きませんでしたからね。騒さわぎになって大分だいぶ経たってから連絡れんらくがきたもんですから、『なぜ公平こうへいな取材しゅざいをしないのか！』って、その時ときはこちらからクレームを付つけました。かなり激はげしく（笑）」「記事きじにする前まえに局きょくの製作せいさく者しゃである僕ぼくのところに来きて、事態じたいを詳くわしく聞きいてくれたら、今いまここで語かたり草ぐさにされるほどの（笑）社会しゃかい的てきな事件じけんにはならなかったかもしれません」と述のべている。

クレーム元もとの家いえに通かよい、泣なき落おとしのように制作せいさくの思おもいや意図いと、名前なまえの採用さいように他意たいがないことを伝つたえるうち、子供こども本人ほんにんもバロム・1のオモチャで遊あそぶようになるなど、最終さいしゅう的てきに親おやの了解りょうかいを経へて鎮静ちんせい化かしたという。なるべくドルゲの名前なまえを使つかわないよう配慮はいりょし、ミスタードルゲ役やくの室田むろた日出男ひでおにはクレームを伝つたえ、出番でばんを少すこしずつ削けずる対策たいさくを取とった。また第だい29話わ以降いこう、番組ばんぐみオープニング・タイトルのラストに「このドラマにでてくるドルゲはかくうのものでじっさいのひととはかんけいありません」と、フィクション作品さくひんであることを示しめす注意ちゅういテロップが挿入そうにゅうされるようになった。このようなテレビテロップは本ほん作品さくひんが日本にっぽんにおける初出しょしゅつとも言いわれるが、2009年ねんに1964年ねん（昭和しょうわ39年ねん）の白黒しろくろドラマ『第だい7の男おとこ』のフィルムが発見はっけんされ、「こゝに登場とうじょうする物語ものがたり　場所ばしょ　ならびに人物じんぶつはすべて創作そうさくである」とあったため、事実じじつではない。「フィクションである」という掲示けいじは、1961年ねん（昭和しょうわ36年ねん）に三島みしま由紀夫ゆきお『宴うたげのあと』がプライバシー侵害しんがいで裁判さいばんとなり普及ふきゅうした。初出しょしゅつは『宴うたげのあと』連載れんさい最終さいしゅう回かいで「実在じつざいの人物じんぶつとまぎらわしい面めんがあり、ご迷惑めいわくをかけたむきもあるようですが、作品さくひん中ちゅうの登場とうじょう人物じんぶつの行動こうどう、性格せいかくなどは、すべてフィクションで、実在じつざいの人物じんぶつとは何なんら関係かんけいありません」という“ただし書がき”を『中央公論ちゅうおうこうろん』に掲載けいさいしたものと思おもわれる。

番組ばんぐみが全ぜん35話わという比較的ひかくてき短期間たんきかんで終おわったのは、この事件じけんの影響えいきょうだと言いわれている。佐野さのは事件じけんが直接ちょくせつの原因げんいんではなく、視聴しちょう率りつの結果けっか、スタッフの「仮面かめんライダーを超こえられない」という思おもい、局きょくから本数ほんすうを減へらす指示しじがあったため、の三みっつが原因げんいんとしている。仮面かめんライダーの視聴しちょう率りつ30%を超こえる新あたらしい変身へんしんヒーローを目指めざして始はじまった作品さくひんだが、裏番組うらばんぐみの『ムーミン』『スターものまね大だい合戦かっせん』の人気にんきもあり視聴しちょう率りつは13%～15%に留とどまっており、それ以上いじょうの成長せいちょうを見込みこめず打うち切きりが決きまったところで、名称めいしょう使用しよう差さし止とめ申請しんせいの報道ほうどうがあった。1972年ねん9月がつ26日にちの報道ほうどう記事きじでは「読売よみうりテレビ東京とうきょう制作せいさく部長ぶちょうの話はなし」として、「当初とうしょから十一月じゅういちがつ一いっぱいで打うち切きる予定よていだったし、番組ばんぐみ中ちゅうにテロップで『実在じつざいの人ひととは関係かんけいない』という文字もじを入いれることは交渉こうしょうの過程かていで、こちらから持もちかけていたこともあり和解わかいに応おうじることにした」と書かかれている。

放送ほうそうリスト

話はなし数すう	放送ほうそう日び	サブタイトル	脚本きゃくほん	監督かんとく	登場とうじょう怪人かいじん
1	4月がつ2日にち	悪魔あくまの使つかい 深海魚しんかいぎょ人じんオコゼルゲ	伊上いがみ勝まさる	田口たぐち勝彦かつひこ	オコゼルゲ（声こえ：丸山まるやま詠えい二に、人間にんげん態たい：徳大寺とくだいじ伸しん）
2	4月がつ9日にち	呪のろいの怪人かいじんフランケルゲ		折田おりた至いたる	フランケルゲ（声こえ：大宮おおみや悌二ていじ、人間にんげん態たい：佐藤さとう京一きょういち）
3	4月がつ16日にち	恐怖きょうふの細菌さいきん魔ま人じんイカゲルゲ			イカゲルゲ（声こえ：渡部わたなべ猛たけし、人間にんげん態たい：島津しまつ元はじめ、竹村たけむら清きよし女おんな）
4	4月がつ23日にち	吸血きゅうけつ魔ま人じんケラゲルゲ		田口たぐち勝彦かつひこ	ケラゲルゲ（声こえ：和久井わくい節たかし緒いとぐち）
5	4月がつ30日にち	発狂はっきょう魔ま人じんミイラルゲ			ミイラルゲ（声こえ：増岡ますおか弘ひろし、人間にんげん態たい：山本やまもと健けん）
6	5月7日にち	怪腕かいわん魔ま人じんエビビルゲ		折田おりた至いたる	エビビルゲ（声こえ：丸山まるやま詠えい二に）
7	5月14日にち	変化へんか魔ま人じんアンゴルゲ			アンゴルゲ（声こえ、人間にんげん態たい：辻村つじむら真人まさと）
8	5月21日にち	毒液どくえき魔ま人じんナマコルゲ	山崎やまざき久ひさ	田口たぐち勝彦かつひこ	ナマコルゲ（声こえ：神山かみやま卓三たくぞう）
9	5月28日にち	冷血れいけつ魔ま人じんクモゲルゲ	滝沢たきざわ真里まり		クモゲルゲ（声こえ：上田うえだ敏也としや、人間にんげん態たい：杉浦すぎうら真しん三雄みつお）
10	6月4日にち	地震じしん魔ま人じんモグラルゲ	伊上いがみ勝まさる	折田おりた至いたる	モグラルゲ（声こえ：岡部おかべ政明まさあき）
11	6月11日にち	毒どくガス魔ま人じんゲジゲルゲ	滝沢たきざわ真里まり		ゲジゲルゲ（声こえ：緑川みどりかわ稔みのる、人間にんげん態たい：野々のの浩ひろし介かい）
12	6月18日にち	魔ま人じんキノコルゲはうしろからくる！		田口たぐち勝彦かつひこ	キノコルゲ（声こえ：岩城いわき和男かずお）
13	6月25日にち	魔ま人じんタコゲルゲが子供こどもをねらう！	島田しまだ真之まさゆき		タコゲルゲ（声こえ：島田しまだ彰あきら、人間にんげん態たい：早瀬はやせ恒志つねし）
14	7月がつ2日にち	魔ま人じんアリゲルゲと13のドルゲ魔ま人じん	伊上いがみ勝まさる		アリゲルゲ（声こえ：保科ほしな三良さぶろう） 再生さいせいドルゲ魔ま人じん
15	7月がつ9日にち	魔ま人じんミノゲルゲが君きみの町まちをねらう!!	島田しまだ真之まさゆき	山田やまだ稔みのる	ミノゲルゲ（声こえ：神山かみやま卓三たくぞう、人間にんげん態たい：飯塚いいづか実みのる）
16	7月がつ16日にち	魔女まじょランゲルゲは鏡かがみに呪のろう	滝沢たきざわ真里まり	田口たぐち勝彦かつひこ	ランゲルゲ（声こえ：坂井さかいすみ江え、人間にんげん態たい：後藤ごとうルミ）
17	7月がつ23日にち	魔ま人じんウミウシゲが君きみをアントマンにする	前川まえかわ洋之ひろゆき		ウミウシゲ（声こえ：島田しまだ彰あきら）
18	7月がつ30日にち	魔ま人じんアンモナイルゲがパパをおそう	島田しまだ真之まさゆき		アンモナイルゲ（声こえ：大宮おおみや悌二ていじ）
19	8月がつ6日にち	魔ま人じんヤゴゲルゲが子守こもり唄うたで呪のろう	伊上いがみ勝まさる	小山こやま幹夫みきお	ヤゴゲルゲ（声こえ：今西いまにし正男まさお）
20	8月がつ13日にち	魔ま人じんサソリルゲが地上ちじょうを征服せいふくする!!	島田しまだ真之まさゆき		サソリルゲ（声こえ：勝田かつた久ひさ、人間にんげん態たい：天本あまもと英世ひでよ）
21	8月がつ20日はつか	魔ま人じんクチビルゲがバロム・1を食くう!!	滝沢たきざわ真里まり	田口たぐち勝彦かつひこ	クチビルゲ（声こえ：大宮おおみや悌二ていじ、人間にんげん態たい：吉田よしだ義夫よしお）
22	8月がつ27日にち	魔ま人じんヒャクメルゲが目めをくりぬく	伊上いがみ勝まさる		ヒャクメルゲ（声こえ：京田きょうだ尚子しょうこ、人間にんげん態たい：藤井ふじいまゆみ）
23	9月3日にち	魔ま人じんノウゲルゲが脳波のうはを吸すう!!	滝沢たきざわ真里まり		ノウゲルゲ（声こえ：神山かみやま卓三たくぞう）
24	9月がつ10日とおか	魔ま人じんウデゲルゲは神社じんじゃで呪のろう	島田しまだ真之まさゆき		ウデゲルゲ（声こえ：大宮おおみや悌二ていじ、人間にんげん態たい：見明みみょう凡太朗ろう）
25	9月17日にち	魔ま人じんホネゲルゲの白骨はっこつが風ふうにうめく！	滝沢たきざわ真里まり		ホネゲルゲ（声こえ：岩城いわき和男かずお）
26	9月24日にち	魔ま人じんハネゲルゲが赤あかい月つきに鳴なく		折田おりた至いたる	ハネゲルゲ（声こえ：丸山まるやま詠えい二に、人間にんげん態たい：高杉たかすぎ哲あきら平たいら）
27	10月1日にち	魔ま人じんキバゲルゲが赤あかいバラに狂くるう!!	島田しまだ真之まさゆき	田口たぐち勝彦かつひこ	キバゲルゲ（声こえ：里見さとみたかし）
28	10月8日にち	魔ま人じんクビゲルゲが窓まどからのぞく!!	滝沢たきざわ真里まり		クビゲルゲ（声こえ：勝田かつた久ひさ、人間にんげん態たい：富川とみかわ澈夫）
29	10月15日にち	魔ま人じんウロコルゲがドルゲ菌きんをバラまく!!	伊上いがみ勝まさる		ウロコルゲ（声こえ：丸山まるやま詠えい二に）
30	10月22日にち	魔ま人じんハサミルゲが待まちぶせて切きる!!	滝沢たきざわ真里まり		ハサミルゲ（声こえ：今西いまにし正男まさお）
31	10月29日にち	魔ま人じんカミゲルゲは悪魔あくまをつくる!!	村山むらやま庄三しょうぞう		カミゲルゲ（声こえ：大宮おおみや悌二ていじ、人間にんげん態たい（田村たむら家か女中じょちゅう頭あたま）：真咲まさき美岐みき）
32	11月5日にち	魔ま人じんトゲゲルゲが死しの山やまへまねく!!	滝沢たきざわ真里まり		トゲゲルゲ（声こえ：島田しまだ彰あきら）
33	11月12日にち	魔ま人じんマユゲルゲは地獄じごくの糸いとで焼やき殺ころす!!			マユゲルゲ（声こえ：丸山まるやま詠えい二に、人間にんげん態たい：人見ひとみきよし）
34	11月19日にち	大だい魔ま人じんドルゲが地底ちていから出でる!!	伊上いがみ勝まさる		ドルゲピエロ ドルゲ魔ま人じん
35	11月26日にち	大だい魔ま人じんドルゲがくだけ散ちるとき!!			巨大きょだいドルゲ 再生さいせいドルゲ魔ま人じん

コミカライズ

• テレビマガジン（講談社こうだんしゃ） - さいとう・たかを、さいとうプロ（1972年ねん5・6月がつ号ごう）、松本まつもとめぐむ（7月がつ号ごう - 12月号ごう）
• たのしい幼稚園ようちえん（講談社こうだんしゃ） - さいとう・たかを、さいとうプロ（1972年ねん5・6月がつ号ごう）
• 冒険ぼうけん王おう（秋田あきた書店しょてん） - 古城こじょう武司たけし（1972年ねん5月がつ号ごう - 1973年ねん1月がつ号ごう、夏休なつやすみ増刊ぞうかん号ごう、別冊べっさつ夏なつ号ごう・秋あき号ごう）
• テレビランド（黒崎くろさき出版しゅっぱん） - .松本まつもとめぐむ（1973年ねん3月がつ創刊そうかん号ごう）
• 月刊げっかん少年しょうねんファング（リイド社しゃ）- にわのまことによるリメイク版ばんが2007年ねん9月がつ号ごう（休刊きゅうかん号ごう）に掲載けいさいされた後のち、『変身へんしん忍者にんじゃ嵐あらしΧかい』1巻かん初回しょかい限定げんてい版ばんに収録しゅうろく

備考びこう

• 企画きかく段階だんかいではドルゲ「魔ま人じん」は「妖人」という設定せっていで、副ふく主題歌しゅだいかの歌詞かしにもその名残なごりが見みられる。
• 本ほん作品さくひんの技わざ斗とは第だい2話わまで高橋たかはし一俊かずとしが担当たんとうし、高橋たかはしは『変身へんしん忍者にんじゃ 嵐あらし』を担当たんとうすることになったため第だい3話わ以降いこうは池田いけだ力也りきやが担当たんとうしているが、池田いけだは殺陣師たてしとしてのキャリアが浅あさかったため、高橋たかはしは時間じかんが空あいたときに池田いけだに指導しどうのため本ほん作品さくひんの現場げんばに赴おもむいている。
• スーツアクターとして中村なかむら文弥ぶんやが全ぜん話はなしにクレジットされているが、中村なかむらは『変身へんしん忍者にんじゃ 嵐あらし』で主演しゅえんの嵐あらしを担当たんとうすることになったため第だい3話わ以降いこうはほとんど出演しゅつえんしていない。また、岡田おかだ勝まさるが第だい15話わまで、大杉おおすぎ雄太郎ゆうたろうが第だい16話わから最終さいしゅう回かいまでクレジットされているが、二人ふたりとも本ほん作品さくひんにはほとんど出演しゅつえんしていない。
• 本ほん作品さくひんの音楽おんがくには、同どう時期じきに放送ほうそうされていた『仮面かめんライダー』の楽曲がっきょくが一部いちぶ流用りゅうようされている。また、翌年よくねん放映ほうえいされた『ロボット刑事けいじ』には、本ほん作品さくひんの予告編よこくへん用よう音楽おんがくが時ときおり流用りゅうようされていた。
• 制作せいさくスタッフの大半たいはんは本ほん作品さくひん終了しゅうりょう後ご、同おなじ東映とうえい生田いくたスタジオの制作せいさくによるドラマ、『どっこい大作たいさく』に引ひき続つづき参加さんかしている。
• ウデゲルゲの着きぐるみは、『プレイガール』218話わにも登場とうじょうしている。
• オープニングテーマの擬音ぎおん部分ぶぶんは、作詞さくしを担当たんとうした平山ひらやま亨とおる（「八はち手て三郎さぶろう」名義めいぎ）が、原作げんさく者しゃのさいとう・たかをの劇画げきが作品さくひんに登場とうじょうする擬音ぎおんから流用りゅうようしたものであるという。
• 『天才てんさいバカボン』第だい68話わ「パパはこうして植木うえき屋やになったのだ」において学校がっこうでバカボンがミラーマンになりたいと話はなしてみんなに笑わらわれたことを話はなした聞きいたバカボンのパパが「バカボンがミラーマンになれるならワシだってバロム1ぐらいなれたのだ」と発言はつげんしている。本ほん作品さくひんのスポンサーは『バカボン』、『ミラーマン』と同おなじ大塚製薬おおつかせいやくである。
• 2017年ねん3月8日にちより、YouTubeの「東映とうえい特撮とくさつ YouTube Official」にて配信はいしんが行おこなわれた。
• 「超人ちょうじんバロム・1のクリスマス」は収録しゅうろくEPと共ともにシンコーミュージックのムック「クリスマス・ソング」に紹介しょうかいされている。
• 2021年ねん6月17日にちより東映とうえいチャンネルで毎週まいしゅう木曜もくよう7:00から2話わまとめて再さい放送ほうそうされたほか同年どうねん12月がつ9日にちより毎週まいしゅう木曜もくよう18:00から2話わまとめて再さい放送ほうそうされることが決きまった。同局どうきょくでは過去かこにも多数たすう再さい放送ほうそうされている。

劇場げきじょう版ばん

超人ちょうじんバロム・1（1972年ねん7月がつ16日にち公開こうかい）

第だい14話わのブローアップ版ばん。

「東映とうえいまんがまつり・へんしん大会たいかい」の一いち編へんとして上映じょうえい。

2007年ねん12月7日にちに発売はつばいされた「東映とうえい特撮とくさつヒーロー THE MOVIE BOX」および、2009年ねん10月21日にち発売はつばいの「東映とうえい特撮とくさつヒーロー THE MOVIE Vol.2」に収録しゅうろくされている。

映像えいぞうソフト化か

すべて東映とうえいビデオより発売はつばい

• 1985年ねんより、ビデオ（VHS、セル・レンタル共通きょうつう）が、3巻かん・9話わ分ぶんを収録しゅうろくしたものが発売はつばいされた。
• 1994年ねん8月がつ21日にちから1995年ねん1月がつ21日にちにかけて全ぜん話はなし収録しゅうろくのLD-BOX（全ぜん2集しゅう）が発売はつばいされた。
• 2004年ねん7月がつ21日にちから2005年ねん1月がつ21日にちにかけてDVDが発売はつばいされた。全ぜん4巻かんの各かく2枚まい組ぐみで各巻かくかん10話わ（Vol.4のみ1枚まい・5話わ）収録しゅうろく。

放送ほうそう局きょく

• よみうりテレビ（制作せいさく局きょく）
• 札幌さっぽろテレビ
• 青森放送あおもりほうそう：日曜にちよう 19:30 - 20:00
• テレビ岩手てれびいわて：日曜にちよう 19:30 - 20:00
• 秋田放送あきたほうそう：日曜にちよう 19:30 - 20:00
• 山形放送やまがたほうそう：日曜にちよう 19:30 - 20:00
• 宮城みやぎテレビ：日曜にちよう 19:30 - 20:00
• 福島中央ふくしまちゅうおうテレビ：月曜げつよう 18:00 - 18:30
• 日本にほんテレビ：日曜にちよう 19:30 - 20:00
• 山梨放送やまなしほうそう ：日曜にちよう 19:30 - 20:00
• 信越放送しんえつほうそう：月曜げつよう 17:15 - 17:45
• 静岡放送しずおかほうそう
• 北日本放送きたにほんほうそう：日曜にちよう 19:30 - 20:00
• 石川いしかわテレビ
• 福井放送ふくいほうそう：日曜にちよう 19:30 - 20:00
• 名古屋なごやテレビ：日曜にちよう 19:30 - 20:00
• 日本海にほんかいテレビ
• 広島ひろしまテレビ：日曜にちよう 19:30 - 20:00
• 西日本放送にしにっぽんほうそう：日曜にちよう 19:30 - 20:00
• 南海放送なんかいほうそう：日曜にちよう 19:30 - 20:00
• 福岡放送ふくおかほうそう
• テレビ長崎てれびながさき
• テレビ熊本てれびくまもと：月曜げつよう 18:00 - 18:30
• 鹿児島かごしまテレビ

参考さんこう文献ぶんけん

• 『テレビマガジン特別とくべつ編集へんしゅう 変身へんしんヒーロー大だい全集ぜんしゅう』講談社こうだんしゃ、1995年ねん11月30日にち。ISBN 4-06-178419-6。 
• 『宇宙船うちゅうせんSPECIAL ’70年代ねんだい特撮とくさつヒーロー全集ぜんしゅう』監修かんしゅう 金きん田益たます実み、朝日あさひソノラマ、1998年ねん5月がつ30日にち。ISBN 4-257-03533-1。 
• 『人造じんぞう人間にんげんキカイダー 超人ちょうじんバロム・1 変身へんしん忍者にんじゃ嵐あらし 3大だいテレビヒーローシークレットファイル』ミリオン出版しゅっぱん、2003年ねん4月がつ3日にち。ISBN 4-8130-0095-9。 
• 『特撮とくさつヒーローの常識じょうしき 70年代ねんだい篇へん』双葉社ふたばしゃ、2013年ねん2月がつ24日にち。ISBN 978-4-575-30503-6。 
• 村瀬むらせ継つぎ蔵ぞう『怪獣かいじゅう秘蔵ひぞう写真しゃしん集しゅう 造形ぞうけい師し村瀬むらせ継つぎ蔵ぞう』監修かんしゅう 西村にしむら祐次ゆうじ/若狭わかさ新一しんいち、洋よう泉いずみ社しゃ、2015年ねん9月がつ24日にち。ISBN 978-4-8003-0756-9。 
• 『キャラクター大全たいぜん 特撮とくさつ全ぜん史し 1970年代ねんだい ヒーロー大全たいぜん』講談社こうだんしゃ、2016年ねん1月がつ29日にち。ISBN 978-4-06-219821-9。 

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