間あいだ

けん 間あいだ
系けい	尺貫法しゃっかんほう
量りょう	長ながさ
SI	約やく 1.818181818 m
定義ていぎ	6尺しゃく

間あいだ（けん）は、尺貫法しゃっかんほうで使つかう長ながさの単位たんい。日本にっぽんでは計量けいりょう法ほうにより取引とりひき・証明しょうめいに用もちいることは禁止きんしされている。

尺しゃくや寸すんとは異ことなり、中国ちゅうごくの度量衡どりょうこうには無なかった単位たんいである。

「間あいだ」は本来ほんらいは、個別こべつの建物たてものの柱はしらの間隔かんかくを指さすものであり、建物たてものごとに具体ぐたい的てきな「間あいだ」の長ながさは異ことなっていた。その後ご、日本にっぽんでは農地のうちの測量そくりょうに使つかわれるようになり、ある長ながさを1間あいだとする長ながさの単位たんいとなった。

近代きんだいの間あいだ

1891年ねん（明治めいじ24年ねん）の度量衡どりょうこう法ほうで1間あいだ＝6尺しゃくと定義ていぎされ、計量けいりょう法ほう施行しこう法ほう（昭和しょうわ26年ねん法律ほうりつ第だい208号ごう）第だい 5条じょう第だい 1号ごうにおいても踏襲とうしゅうされた。同時どうじに1尺しゃく = 10/33 mと定さだめられたので、1間あいだは約やく1.8181818 mである。60間あいだが町まち（丁ひのと）となる。また、1坪つぼ（歩ふ）の面積めんせきの正方形せいほうけいの1辺へんが1間あいだである。

計量けいりょう法ほう（昭和しょうわ26年ねん法律ほうりつ第だい208号ごう）（1951年ねん6月7日にち公布こうふ・1952年ねん3月1日にち施行しこう）の導入どうにゅうに伴ともない、1958年ねん12月31日にち限かぎり（土地とちと建物たてものについては延長えんちょうされた。）で公式こうしきに使用しようする単位たんいとしては廃止はいしされた。

歴史れきし

間あいだは元来がんらい、建物たてものの柱はしらと柱はしらの間あいだ、すなわち柱はしら間あいだのことであり、長ながさの単位たんいではなかった。建物たてものごとに柱はしら間あいだの寸法すんぽうは異ことなるし、同一どういつの建物たてもの内ないであっても場所ばしょによって柱はしら間あいだが異ことなっていることは珍めずらしくなかった。古来こらい、建築けんちく時じの寸法すんぽうに用もちいる単位たんいは尺しゃく（高麗こうらい尺じゃく、小尺しょうしゃく）だった。

ところが、日本にっぽんでは次第しだいに租税そぜい計算けいさんを目的もくてきとした土地とちの測量そくりょう時じに間あいだが単位たんいとして用もちいられるようになった。その長ながさはときの為政者いせいしゃによって決きめられ、たとえば、織田おだ信長のぶながは6尺しゃく5寸すん、豊臣とよとみ秀吉ひでよしは太閤たいこう検地けんちで6尺しゃく3寸すんとし、江戸えど時代じだいには6尺しゃく1分ふん（6.01尺しゃく）とされたが、実際じっさいに使用しようされる値ねは時代じだいや地域ちいきによって異ことなっていた。6尺しゃく1分ふんという半端はんぱな値ねは、本来ほんらい6尺しゃくと定さだめたのだが、「六ろく尺しゃく一いち歩ほ」を「六ろく尺しゃく一いち分ふん」と勘違かんちがいされて実施じっしされたせいだという説せつがある。

明治めいじ時代じだいになると、メートル条約じょうやくへの加盟かめいを受うけて1間あいだ＝6尺しゃくと度量衡どりょうこう法ほうで定さだめられた。

家屋かおく設計せっけいの「間あいだ」

今日きょうでも日本にっぽん家屋かおくの設計せっけいの際さいに用もちいられる「間あいだ」には、東日本ひがしにっぽんを中心ちゅうしんとして使つかわれる江戸えど間あいだ（田舎いなか間あいだ）と、西日本にしにほんを中心ちゅうしんとして使つかわれる京間きょうま（本間ほんま）などがある。

• 江戸えど間あいだ - 1間あいだ＝6尺しゃく。畳たたみの大おおきさは5尺しゃく8寸すん×2尺しゃく9寸すん
• 京間きょうま - 1間あいだ＝6尺しゃく5寸すん。畳たたみの大おおきさは6尺しゃく3寸すん×3尺しゃく1寸すん5分ぶん

そこに敷しかれる畳たたみも約やく1間あいだ×0.5間あいだの大おおきさとなるが、実際じっさいには柱はしらと柱はしらの間あいだに配置はいちされるので柱はしらの幅はばの分ぶんだけ小ちいさくなる。畳たたみの大おおきさも、使用しようされる「間あいだ」の大おおきさに応おうじて異ことなることになる。

囲碁いご・将棋しょうぎ

囲碁いごでは、石いしと石いしの距離きょりを数かぞえる単位たんいとして「間あいだ」を使つかう。「一間いっけんトビ」など。

将棋しょうぎでは、縦たての筋すじのことを古ふるく「間あいだ」といった。現在げんざいでも「三さん間あいだ飛車ひしゃ（さんげんびしゃ）・四よん間あいだ飛車ひしゃ（しけんびしゃ）」などの用語ようごに残のこっている。

関連かんれん項目こうもく

• 間竿けんざお
• 尋ひろ、ファゾム - 長ながさが近ちかい単位たんい

外部がいぶリンク

• 間あいだ（長ながさ）単位たんい換算かんさん表ひょう

長ながさの単位たんい

	メートル （SI単位たんい）	海うみ里さと	ヤード	チェーン	マイル	尺しゃく	間あいだ	町まち	里さと
1 m	= 1	≈ 0.00053996	≈ 1.0936	≈ 0.049710	≈ 0.00062137	= 3.3	= 0.55	≈ 0.0091667	≈ 0.00025463
1 M	= 1852	= 1	≈ 2025.4	≈ 92.062	≈ 1.1508	= 6111.6	= 1018.6	≈ 16.9767	≈ 0.47157
1 yd	= 0.9144	≈ 0.00049374	= 1	≈ 0.045455	≈ 0.00056818	= 3.01752	= 0.50292	≈ 0.0083820	≈ 0.00023283
1 ch	= 20.1168	≈ 0.010862	= 22	= 1	= 0.0125	= 66.38544	= 11.06424	≈ 0.18440	≈ 0.0051223
1 mi	= 1609.344	≈ 0.86898	= 1760	= 80	= 1	= 5310.8352	= 885.1392	≈ 14.752	≈ 0.40979
1 尺しゃく	≈ 0.30303	≈ 0.00016362	≈ 0.33140	≈ 0.015064	≈ 0.00018829	= 1	= 0.16667	≈ 0.0027778	≈ 0.000077160
1 間あいだ	≈ 1.8182	≈ 0.00098174	≈ 1.9884	≈ 0.090381	≈ 0.0011298	= 6	= 1	≈ 0.016667	≈ 0.00046296
1 町まち	≈ 109.09	≈ 0.058904	≈ 119.30	≈ 5.4229	≈ 0.067786	= 360	= 60	= 1	≈ 0.027778
1 里り	≈ 3927.3	≈ 2.1206	≈ 4294.9	≈ 195.22	≈ 2.4403	= 12960	= 2160	= 36	= 1