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もんめ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
もんめ
もんめ、もんめ(真珠しんじゅ質量しつりょう計量けいりょうにおける計量けいりょう単位たんい名称めいしょう
momme
五円硬貨
えん硬貨こうかおもさ1もんめ
記号きごう mom (法定ほうてい計量けいりょう単位たんいとしての記号きごう
度量衡どりょうこう 尺貫法しゃっかんほう真珠しんじゅ質量しつりょう計量けいりょうにおいては法定ほうてい計量けいりょう単位たんい
りょう 質量しつりょう
SI 正確せいかくに3.75 g
定義ていぎ 11000ぬき度量衡どりょうこうほう表現ひょうげん110りょうひとしい)
由来ゆらい ぜに質量しつりょう
語源ごげん 一文いちぶんぜに目方めかた文目あやめ
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せん
ぜに
mace
開元通宝
度量衡どりょうこう 尺貫法しゃっかんほう
りょう 質量しつりょう
SI 5 g(市制しせい
3.77994 g(香港ほんこん
3.7301 g旧制きゅうせい
定義ていぎ 110りょう
由来ゆらい ひらけもと通宝つうほう質量しつりょう
語源ごげん ぜに(= 銅貨どうか
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ぜに
各種かくしゅ表記ひょうき
繁体字はんたいじ ぜに
簡体字かんたいじ
拼音 qián
発音はつおん チエン
広東かんとん発音はつおん chìhn
英文えいぶん mace, tsin, chee
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江戸えど時代じだい両替りょうがえしょうもちいられた後藤ごとう分銅ふんどう
ひろえりょう(200もんめ:749.07 g), ひろえりょう(100もんめ:374.62 g)

もんめ(もんめ)(記号きごう:mom)には、以下いかふたつの用法ようほうがある[1][2]

  1. 日本にっぽん尺貫法しゃっかんほうにおける質量しつりょう単位たんいである(明治めいじ時代じだい以降いこう[3]明治めいじ以降いこう、1 もんめ正確せいかくに 3.75 g である。
  2. 江戸えど時代じだいぎんすなわちぎん通貨つうか単位たんいである(江戸えど時代じだい以前いぜんおも江戸えど時代じだい[4][5]江戸えど時代じだい以前いぜんもんめりょう分量ぶんりょう単位たんいとしての量目りょうめ単位たんいちがいなかったが、当時とうじ文書ぶんしょあらわれる「もんめ」は、おおくの場合ばあい貨幣かへい単位たんいとしてのもんめであった。

もんめ」は日本にっぽん固有こゆうの、かつ日本にっぽん独特どくとく民間みんかん質量しつりょう単位たんい呼称こしょうであり[3][6]、「もんめ」の文字もじ一般いっぱんてきには日本にっぽん独自どくじ国字こくじとされるが[2]異論いろん後述こうじゅつ)もある。中国ちゅうごくではもんめ相当そうとうする単位たんいは「ぜに」である[3][7]

概要がいよう

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江戸えど時代じだいではりょうの1/10に相当そうとうする分量ぶんりょう単位たんいであったが、1891ねん明治めいじ24ねん)の度量衡どりょうこうほうによりぬきの1/1000の分量ぶんりょう単位たんい規定きていされ、トル法とるほうじゅんじて正確せいかくに3.75 gとされた。現行げんこう計量けいりょうほうでもこの換算かんさん維持いじされている[8]が、単位たんい名称めいしょう「もんめ」は「真珠しんじゅ質量しつりょう計量けいりょう」にのみ限定げんていして使用しようすることができ、それ以外いがいしょう取引とりひきにおける使用しよう禁止きんしされている。

日本にっぽんでも明治めいじ時代じだい以前いぜんぜに(戔、せん)とばれ、中国ちゅうごくけんでは現在げんざいぜに中国ちゅうごく: ぜに/钱 拼音: qián チエン)とぶ。また、いくつかのくにではまたべつをする。それらの単位たんいについてもあわせて解説かいせつする。

10もんめ・10ぜにりょう(りょう)に、160もんめ・160ぜに例外れいがいあり)はきん(きん)に、1000もんめぬき(かん)にひとしい。

名称めいしょう

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ぜにもんめ

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中国ちゅうごく韓国かんこくでの単位たんいめいは「ぜに」であり、日本にっぽんでも近代きんだい以前いぜんぜにんでいたが、ふるくからの用例ようれいもあり大内おおうち壁書へきしょ文明ぶんめい16ねん(1484ねん)の条項じょうこうに「もんめ」のあらわれた[9]大内おおうち壁書へきしょには、「金銀きんぎん両目りょうめ定法じょうほうこと」の項目こうもくに「こがねしろがねの両目りょうめことは、京都きょうと大法たいほうとして、いづれも、一両いちりょうよんぶん半銭きなかにて、りょうきゅう文目あやめたるしょに、こがねをば、一両いちりょうもんめにうりかうこと、そのいはれなし。」としるされている[10]

もんめぎん文字もじぎんどう品位ひんい量目りょうめは5もんめやく18.7 g)あった。

上記じょうき文明ぶんめい16ねん(1484ねん)に室町むろまち幕府ばくふによりかねいちりょう公定こうていされた当時とうじ文書ぶんしょであり、このかねいちりょう4.5もんめ京目きょうめしょうした[11]鎌倉かまくら時代ときよ後期こうきごろよりかねいちりょうは4.5もんめぎんいちりょうは4.3もんめとする慣行かんこうまれ[12]ぎん1りょう=4.3もんめとする秤量ひょうりょう銀貨ぎんか単位たんいもちいられるようになったが[4]江戸えど時代じだいまで分銅ふんどう表記ひょうきは「戔」であった。江戸えど時代じだいの「もんめ」の用法ようほうもっぱぎんによるものがおお[13][14]。1765ねん鋳造ちゅうぞうされたもんめぎんに「文字もじぎんもんめ」と、通貨つうか単位たんいとしてはじめて「もんめ」の文字もじ貨幣かへいはいった[15][16][注釈ちゅうしゃく 1]

1871ねんしん貨条れいでは日本にっぽん量目りょうめ比較ひかくひょうでは「戔」とされており、貨幣かへい略図りゃくず并品量目りょうめひょうに「もんめ」のあらわれる[17]。1891ねん度量衡どりょうこうほう法的ほうてきトル法とるほう基準きじゅんとした「もんめ」が登場とうじょうした[18]日本にっぽんにおいても正規せいき名称めいしょう明治めいじ初期しょきまで「ぜに」であった[3]

み「もんめ」は、いちぶんぜに質量しつりょうであることから「文目あやめ」(もんめ)とんだことに由来ゆらいする。「」は、「ばかり」の意味いみからてんじた、質量しつりょう意味いみする接尾せつびで、「目方めかた」とおな意味いみである。「もんめ」の文字もじは「ぶん」と「メ」をわせたものであるとするせつがあり[2]、また「ぜに」の異字いじである「いずみ」のくさ書体しょたい由来ゆらいするともされる[3][19]

漢字かんじもんめ」は本来ほんらいぜに」の異体いたいとして中国ちゅうごく使用しようされていた日本にっぽん国字こくじではないとする見解けんかいもあるが[20]字書じしょるいっていないうえ日本にっぽんで「もんめ」の漢字かんじとして本来ほんらいぜに圧倒あっとうして使つかわれたために、しばしば国字こくじれいとしてあげられる。

もんめ(日本にっぽん計量けいりょうほうじょう名称めいしょう

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もんめ真珠しんじゅ質量しつりょう単位たんいとしてしょう取引とりひきじょう国際こくさいてき使つかわれているので、日本にっぽん計量けいりょうほうにおいて、「真珠しんじゅ質量しつりょう計量けいりょう」にのみ使用しようすることがみとめられている法定ほうてい計量けいりょう単位たんいである[21]。これは真珠しんじゅ日本にっぽん特産とくさんひんであったことによるものである。この場合ばあい単位たんいめい平仮名ひらがな表記ひょうきの「もんめ」であり、漢字かんじ表記ひょうきの「もんめ」ではない。その単位たんい記号きごうは"mom"とさだめられている[22]。「もんめ」は英語えいごなどでは"momme"とつづられている。なお、国際こくさい単位たんいけいにおいては、「もんめ」の単位たんいみとめられていない。

英語えいごめい

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英語えいごでは mace(メイス)とび、これはマレーmas からオランダmaes経由けいゆした借用しゃくようである[23]。マレーmas はさらに、サンスクリットmāṣa(マーシャ)に由来ゆらいし、これはインドベンガル地方ちほう質量しつりょう単位たんいマーシャ māsha(≒0.972 g)の語源ごげんでもある[よう出典しゅってん]

香港ほんこん英語えいごでは広東かんとん由来ゆらいtsin[24]シンガポール英語えいごでは閩南由来ゆらいchee[25]ともう。

けた表現ひょうげん

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江戸えど時代じだいぎんにおいて20もんめ以上いじょうのとき、10もんめ単位たんい(10もんめ整数せいすうばい)の場合ばあいには、もんめわりに「」(め)とぶことがある[9]たとえば30もんめさんじゅうもく、300もんめさんひゃくもくとも[4]。ただし、10もんめ単位たんいでない場合ばあいはこの表現ひょうげんはせず、たとえば、27もんめを27もくのようにはわない。また、この「x十目じゅうもくちゅうの「十目じゅうもく」あるいは「ひゃくもく」は10もんめ・100もんめひとしい独立どくりつ単位たんいではなくあくまで10もんめ・100もんめべつ表現ひょうげんなので、たとえば232もんめひゃくもくさんじゅうもんめなどとはわない。

110ぜにぶん(ふん)、1100ぜにりん(りん)、11000ぜにもう(もう)となる(110もんめとうについても同様どうよう[6]。この場合ばあいわり用法ようほうおなじであり、基本きほん単位たんいりょう」をじゅうわりとして0.1わりを1ふん、0.01わりを1りんとするため、かけじょうりょう1100が1ふん11000が1りんとなる。もんめは1わり相当そうとうし、りょう補助ほじょ単位たんいである。「ぶん」を「ぶ」とまず「ふん」とむのは、金貨きんか通貨つうか単位たんいであるいちふん(ぶ)との混同こんどうけるためである[注釈ちゅうしゃく 2]。これは質量しつりょう単位たんいであるがゆえの例外れいがいであり、これにたいしたとえば110すんの「ぶん」は「ぶ」と[注釈ちゅうしゃく 3]

中国ちゅうごくぜに

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とうだいひらけもと通宝つうほう10まい質量しつりょうが24銖すなわち1りょう相当そうとうしたことから、1まいあたりの質量しつりょうを「ぜに」とぶようになった[26]。それ以来いらい現在げんざいにいたるまで、10ぜに = 1りょう関係かんけいたもたれている。

ただし、ひらくもと通宝つうほうのような鋳造ちゅうぞうぜに規定きてい質量しつりょうがあるとはいえ、鋳造ちゅうぞうによる大小だいしょうあり一様いちようでないため貨幣かへいそのものが分銅ふんどうわりになったわけではない[27]

現在げんざい定義ていぎ市制しせい)では1ぜに=5gである。

近代きんだい中国ちゅうごくでは、実用じつようされていない単位たんいであるが、トル法とるほうでの10gにたるデカグラム(dag)に「ぜに」のて「おおやけぜに」としょうしていたことがあった。

江戸えど時代じだいぎん

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もんめ
使用しよう
くに地域ちいき
日本の旗 日本にっぽん江戸えど時代じだい
補助ほじょ単位たんい
 1/10ぶん(ふん)
 1/100りん
硬貨こうかちょうぎん, 小玉こだまぎん
紙幣しへいぎんさつ, ぜにもんめさつ
硬貨こうか鋳造ちゅうぞう銀座ぎんざ
おおむね「ぎんいちもんめ相当そうとう慶長けいちょう豆板銀まめいたぎんみぎ: 3.768 g)および、ほぼいち戔(もんめ)の寛永かんえいどおりたからひだり: 3.740 g)。寛永かんえいぶんぜにみみしろぜになどはいち戔を基準きじゅんつくられたが、実際じっさいには鋳造ちゅうぞうともな大小だいしょうがあり3.0 gをるものから4.5 gをえるものまである。
ぎんいちもんめさつ備後びんご福山ふくやまはんとおる15ねん)。

秤量ひょうりょう貨幣かへい単位たんいとしてのもんめ

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質量しつりょう単位たんいとしての「ぜに」が日本にっぽんつたわり、日本にっぽんでは「文目あやめ」のから「もんめ」ともぶようになった。「もんめ」はおも金銀きんぎん量目りょうめ単位たんいとして使つかわれ、江戸えど時代じだいちょうぎん小玉こだまぎんは「もんめ」を単位たんいとする目方めかた通用つうよう秤量ひょうりょう貨幣かへいであり、ちょうぎんほうひゃくもくつつみ形態けいたいとして使用しようされた[28]。このよう秤量ひょうりょう銀貨ぎんか掛目かけめ実測じっそく)が通貨つうか単位たんいとして使用しようされ、商品しょうひん値段ねだんかならぎんてられた[5]。1609ねん慶長けいちょう14ねん)にきむ1りょうぎん50もくもんめ)、1700ねん元禄げんろく13ねん)にかね1りょうぎん60もくとするてい相場そうば公布こうふされたが、実態じったい市場いちば経済けいざいによる変動へんどう相場そうばであった[29]

1665ねん寛文ひろふみ5ねん)に度量衡どりょうこうの「衡」が統一とういつされ、両替りょうがえしょうもちいられる分銅ふんどう後藤ごとう四郎しろう兵衛ひょうえいえのみ製作せいさくゆるされ、これ以外いがいのものの製作せいさくおよび使用しよう不正ふせい防止ぼうしするため厳禁げんきんとされた[30]。この分銅ふんどうは「りょう」を基本きほん単位たんいとしておりいちりょうからさんじゅうりょう(またはじゅうりょう)があり、その補助ほじょ単位たんいもんめ」に相当そうとうするしょう分銅ふんどう単位たんい表記ひょうきは「戔」である。秤量ひょうりょう銀貨ぎんか通貨つうか単位たんい日本にっぽんではぎんいちりょうといえばぎん4.3もんめのことを[11]、43もんめは「ぎんいちまい」としょう献上けんじょうぎんしたぎんちょうぎん小玉こだまぎんして「まいつつみ」とするのが江戸えど時代じだい以前いぜんからの習慣しゅうかんであった[31]。また小判こばん通貨つうか単位たんいの「りょう」との混同こんどうける意味いみからぎん単位たんいは「もんめ」および「ぬき」がもちいられた。すなわち、掛目かけめりょう(5りょう)のちょうぎんぎん50もんめぎん50もく)とあらわした。

ぎんいちもんめ」の価値かちちょうぎんぎん品位ひんいによってことなり、たとえばまぐるしい改鋳かいちゅうおこなわれた宝永ほうえい年間ねんかん以降いこうすうしゅぎん混用こんようされた正徳まさのりとおる年間ねんかんでは商品しょうひん相場そうばぎん種別しゅべつ相場そうば併記へいきされることもあった[32]たとえば、とおる3ねん11がつごろ(1718ねん)、肥後ひごべい1いしづけ[33]

もんめ名目めいもく

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日本にっぽんにおいて金貨きんか貨幣かへい単位たんいとして認識にんしきされている「りょう」は「両目りょうめ量目りょうめ、りょうめ)」というように本来ほんらい質量しつりょう基本きほん単位たんいであり、かねいちりょう量目りょうめ1両分りょうぶんかね基準きじゅんにあったが、度重たびかさなる改鋳かいちゅうにより時代じだい変遷へんせんとともにかねいちりょうは1両分りょうぶんかねから乖離かいりして次第しだい名目めいもく進行しんこうし、イギリスポンド同様どうよう貨幣かへい単位たんい質量しつりょう単位たんい乖離かいりしていったのであったが[34]、「もんめ」については慶長けいちょうから安政あんせいいたるまで江戸えど時代じだいとおして銀貨ぎんか掛目かけめ[注釈ちゅうしゃく 4]として維持いじされ独立どくりつした貨幣かへい単位たんいとしての名目めいもくはなかったとの見方みかたもある[16]一方いっぽうで、「ぎんいちもんめ」はぎんそのものの含有がんゆうりょういちもんめではなく、それも改鋳かいちゅうによる品位ひんい低下ていかたび名目めいもく度合どあいをたかめたとする見方みかたもある[4]。すなわち「もんめ」はぎん重量じゅうりょうでなく、「貨幣かへい単位たんい」であったというべきである[4]

ぎんさつ本来ほんらいぎんあずかしょうであり、引替ひきかようぎん準備じゅんびした、つまり額面がくめん等価とうかひのとぎんへの兌換だかん前提ぜんてい発行はっこうされる名目めいもくであったが、実際じっさいには災害さいがいなどはん財政ざいせい逼迫ひっぱくたび多発たはつされることがおおく、せいぎん額面がくめんとしてのぎん掛目かけめ藩札はんさつ額面がくめんとのあいだ乖離かいりしょうじるのが普通ふつうであった。宝永ほうえい4ねん10がつ(1707ねん)に幕府ばくふ一旦いったんぎんさつ発行はっこうきんじ、流通りゅうつうしているぎんさつを50にち以内いないにすべてせいぎんちょうぎん小玉こだまぎん)にえるようめいじたが、たとえば紀伊田辺きいたなべにおいてはぎんさついち貫目かんめせいぎんひゃくもんめえると布告ふこくされる始末しまつであった(『田辺たなべきゅうこと』)[35]

また、とく江戸えどだい後半こうはんはしばしばちょうぎん払底ふっていし、わりにもんめぜに勘定かんじょうおこなわれるなどの名目めいもくもあった[36]。さらに、南鐐なんりょうしゅぎんなどけいすう銀貨ぎんか台頭たいとうはじめた文政ぶんせい3ねん(1820ねん)には「よんじゅうさんもんめぎん」と「じゅうもくぎん」とばれる名目めいもく貨幣かへい鋳造ちゅうぞう提言ていげんされたこともあった。これらは「もんめぎん」とはことなり額面がくめんどおりの量目りょうめく、出目でめ獲得かくとく目的もくてきとした額面がくめんとしての「もんめ」の名目めいもくねらったものであったが実現じつげんにはいたらなかった。これ以降いこうもんめ」は、あたかも質量しつりょう単位たんいであり貨幣かへい単位たんいとして名目めいもくすることはかったかのような印象いんしょう後世こうせいあたえるようになったとおもわれる[16]。また、丹波たんば福知山ふくちやまはんでも幕末ばくまつに30もんめの1/9程度ていど量目りょうめ12.3 g(3.3もんめ)の「ぎん三拾さじっもんめ」、およびさらにその半量はんりょうの「ぎんひろえもんめ」をためししている[37]幕末ばくまつ徳島とくしまはんおもねしゅうどおりたからじつもんめぎんさつ」や「いちもんめどうさつ」の銅貨どうか土佐とさはん土佐とさかんけんじゅうもんめ」などの銅貨どうかこころみしているが、いずれも貨幣かへい量目りょうめ質量しつりょう)とは無関係むかんけいである[38]

ぎん廃止はいし

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慶應けいおう4ねん/明治めいじ元年がんねん5がつ9にち(1868ねん6がつ28にち)の布告ふこくにより、貨幣かへい単位たんいとしてのぎん使用しよう停止ていしされ(ぎん廃止はいしれい[4][39][40]直前ちょくぜんぎん相場そうば暴落ぼうらくしこのだいさかにおける仕舞しまい相場そうばであるかね1りょうぎん219もんめ4ふん9りん[注釈ちゅうしゃく 5]ぎん廃止はいしぎん手形てがたきむ手形てがたなお場合ばあい標準ひょうじゅん両替りょうがえ相場そうばとなった。これをもっ江戸えど時代じだい金銀きんぎん相場そうば終結しゅうけつした[5][41]正貨せいかであるちょうぎん小玉こだまぎんもんめぎんふくむ)については、慶長けいちょうぎん1貫目かんめかね89りょうせいぎんは1貫目かんめかね12りょう3ふん3しゅ換算かんさんされて引換ひきかえられ、その品位ひんいぎん含有がんゆうりょうおうじて引換ひきか価格かかく提示ていじされた(明治めいじ元年がんねんじゅうがつじゅうにち太政官だじょうかんたち[42]ぎん廃止はいし直前ちょくぜんに、ぎん手形てがた所持しょじしゃおおくが廃止はいしともなぎん手形てがた無効むこうになると誤解ごかい正貨せいかとの交換こうかんもとめて両替りょうがえしょう殺到さっとうするさわとなったため、だい多数たすう両替りょうがえしょう支払しはらい不能ふのうとなり閉店へいてんまれ、江戸えど時代じだい高度こうど発達はったつした信用しんよう組織そしき壊滅かいめつてき打撃だげきこうむった[43][44]正貨せいかであるちょうぎん小玉こだまぎんりょうふんしゅ単位たんい貨幣かへいによる引換ひきかえは明治めいじ7ねん(1874ねん)9がつ終了しゅうりょうし、そのちょうぎん小玉こだまぎん貨幣かへいとしての機能きのううしない、しん貨(えんぜにりん)による交換こうかんみとめられず、地金じがねとしてあつかわれた。

江戸えど時代じだいもんめ

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盛岡もりおかはちもんめぎんばん幕末ばくまつ地方ちほう貨幣かへいであり、量目りょうめ正味しょうみ8もんめやく30 g)ある。ぎんはちもんめではなく、いちしゅぎん16まい量目りょうめわせてかねいちりょうとして通用つうようさせるこころみであったが、いちふんぎん4まい量目りょうめにはらなかったため、実際じっさいには一両いちりょう通用つうようしたかは不明ふめいである。

この当時とうじ目方めかた単位たんいとしての1もんめは、分銅ふんどう定位ていい貨幣かへい実測じっそくして推定すいていすると、現在げんざいトル法とるほう基準きじゅんとした3.75 gよりややちいさく、近世きんせいつうじた平均へいきんで3.736 gであり、江戸えど時代じだい終盤しゅうばんにやや増加ぞうかして3.75 gをえた[45]狩谷かりや棭斎は、「きよしひとってくる分銅ふんどう日本にっぽんのものとはかくらべてもりんちがいもい。」またあきらそうもととうの衡(1ぜに=3.73 g)から変化へんかしていないとべている[46]貨幣かへい量目りょうめから、後藤ごとう分銅ふんどう中国ちゅうごく分銅ふんどう原器げんきとして模倣もほうしたものと推定すいていされ、江戸えど時代じだいの1もんめは3.73 gと見積みつもられる[9]

ぎん以外いがいの「もんめ」の用法ようほうとして、金座きんざにおいて金銀きんぎん地金じがねなどの量目りょうめあらわ場合ばあいもち[47]金貨きんか品位ひんいは44もんめ純金じゅんきんぎんくわえて全体ぜんたい量目りょうめを76もんめ7ふんとした場合ばあい品位ひんい(44/76.7 = 573.7/1000)は「ななじゅうろくもんめななふん」と表現ひょうげんされた[48][49][50]。また、各地かくち金山かなやま銀山ぎんざんからの産出さんしゅつりょう運上うんじょうこうなども「ぬき」や「もんめ」であらわされる。これにたいし、てつなまりなどの卑金属ひきんぞく銅山どうざんから産出さんしゅつされるどう地金じがね重量じゅうりょうは「きん」の単位たんいもちいられた[51]

秋田あきたふうぎん秋田あきたぎんばん盛岡もりおかぎんばんなど、幕末ばくまつ地方ちほう貨幣かへいの「もんめ表示ひょうじ銀貨ぎんか正味しょうみ量目りょうめあらわし、秤量ひょうりょう銀貨ぎんかぎん意味いみするものではなく、いちふんぎんいちしゅぎん量目りょうめわせてふんいちりょうなどの通用つうよう価値かちさだめたものである[38]

日本にっぽんぜにもんめ

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明治めいじはいり、ぜにえんえん1100補助ほじょ貨幣かへい単位たんいとして使用しようすることとなったため、明治めいじ4ねん(1871ねん)のしん貨条れいでは質量しつりょう単位たんいには戔(もんめ)が単位たんい換算かんさんひょう貨幣かへい量目りょうめひょうあらわれ(ただし、だい大戦たいせんまえまではぜに併用へいようされていた)、1戔(1もんめ)=やく3.756521 g(86.4/23 g)とさだめられた[17]。その単位たんい換算かんさん便宜べんぎはかるため、1891ねん明治めいじ24ねん)の度量衡どりょうこうほうにより、1かん = 正確せいかく154 kg、すなわち3.75 kgとさだめられ、もんめぬき11000規定きていされたので、正確せいかくに 1もんめ = 3.75 g となった。貨幣かへい量目りょうめに「もんめ」が公式こうしき採用さいようされたのは明治めいじ30ねん(1897ねん)の貨幣かへいほうからであり、「もんめ単位たんい昭和しょうわ8ねん(1933ねん)にトル法とるほう表記ひょうき変更へんこうされるまでもちいられた[52]

日本にっぽん計量けいりょうほうにおけるあつかいは、もんめ#もんめ(日本にっぽん計量けいりょうほうじょう名称めいしょうのとおりである。なお、もんめの1000ばいである「ぬき」( = 正確せいかくに3.75 kg)は、法定ほうてい計量けいりょう単位たんいであり、「真珠しんじゅ質量しつりょう計量けいりょう」の場合ばあいであってもしょう取引とりひきにおける使用しようきんじられている。

量目りょうめもんめ表記ひょうきとなった貨幣かへいほうでは、大正たいしょう5ねん(1916ねん)の貨幣かへいほう改正かいせいにおいて補助ほじょ貨幣かへいである1ぜにあお銅貨どうか量目りょうめが「いちもんめ」と規定きていされ(大正たいしょう5ねん2がつ24にち法律ほうりつだい8ごう)、大正たいしょう9ねん(1920ねん)の改正かいせいでは10ぜにしろ銅貨どうか量目りょうめが「いちもんめ」と規定きていされた(大正たいしょう9ねん7がつ27にち法律ほうりつだい5ごう[52]現在げんざい日本にっぽんえん硬貨こうか質量しつりょう政令せいれい昭和しょうわ24ねん8がつ1にち政令せいれいだい290ごう昭和しょうわ34ねん6がつ1にち政令せいれいだい209ごう)で3.75 gと規定きていされ、ちょうど1もんめ相当そうとうする。

現代げんだいおもりでは、「~ごう」という名称めいしょうもちいられるが、そのごうすうについては、わりビシ・ガンだま・アユだまなどの例外れいがいのぞいて、1もんめ相当そうとうする3.75gを1ごうとしている。

法令ほうれい量目りょうめいちもんめ規定きていされた補助ほじょ貨幣かへい

大正たいしょう5ねん改正かいせい1ぜに青銅せいどう貨幣かへい

大正たいしょう9ねん改正かいせい10ぜに白銅はくどう貨幣かへい

もんめ質量しつりょう変遷へんせん

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明治めいじ以降いこうに、従来じゅうらいもんめ(または戔[注釈ちゅうしゃく 6])の質量しつりょうトル法とるほうによるグラムに関係かんけいづけられたが、その経緯けいいつぎとおりである。

  • 明治めいじ4ねん5がつ10日とおか(1871ねん6がつ27にち太政官だじょうかん布告ふこくだい267:しん貨条れいなか、1戔=3.756574 g[53]。 このは、法規ほうき分類ぶんるい大全たいぜんだい1へん 政体せいたいもん 制度せいどざつ款3 貨幣かへい紙幣しへい貨幣かへい1 にせられている[54]
  • 明治めいじ4ねん9がつ13にち(1871ねん10がつ26にち太政官だじょうかん布告ふこくだい462:1戔=3.756521 g[55] 上記じょうき明治めいじ4ねん5がつ10日とおか太政官だじょうかん布告ふこくだい267ちゅう訂正ていせいされた[56]
  • 明治めいじ24ねん(1891ねん)3がつ8にち法律ほうりつだい3ごう公布こうふ明治めいじ26ねん(1893ねん)1がつ1にち施行しこう 度量衡どりょうこうほう 1もんめ3.75000 g [57][58] 

朝鮮ちょうせん

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大韓たいかん帝国ていこく時代じだいの1902ねん伝統でんとうてき単位たんいトル法とるほうとの対応たいおう規定きていされたが、1909ねんには日本にっぽんしき度量衡どりょうこうほうさだめられ、このときに日本にっぽんの「もんめぬき」ももたらされた。ただしもんめみは朝鮮ちょうせんぜに意味いみする「ドン()」であった。したがって1ドンは3.75 gにあたる。

1964ねん度量衡どりょうこうトル法とるほう統一とういつされたが、貴金属ききんぞく漢方薬かんぽうやく計量けいりょうにおいて慣用かんようてき使つかわれている。

香港ほんこん・マカオ(ぜに

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香港ほんこんでは、1884ねん香港ほんこん法例ほうれいだい22じょう215オンスやく3.779936 g)とさだめられた。現在げんざいトル法とるほう換算かんさんしてまるめた3.77994 gとされ[59]漢方薬かんぽうやく処方しょほうなどで使つかわれている。

一方いっぽう貴金属ききんぞく取引とりひきにはきむ衡錢 (mace troy) が使つかわれていて3.7429 gとされている[59](「きむ衡」とはトロイオンスなどの「トロイ」の訳語やくごだが、きむ衡錢自体じたいはトロイオンスとは関係かんけいない)。

マカオ香港ほんこん同様どうようである。

東南とうなんアジア

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東南とうなんアジアのいくつかのくにでは、ぜにたる単位たんい現地げんち単位たんい名称めいしょうばれている。名前なまえちがうが、いずれも、りょうたる単位たんい110である。

シンガポールでは、チー (chee) = 110タヒル (tahil) ≒ 3.78 gで[60][61]香港ほんこんぜにとほぼおなじである。

マレーシアも、シンガポールと同様どうようである。

インドネシアでは、チー (ci) = 110テール ≒ 3.86 gである[60]

フィリピンでは、マース (mas) = 110テール ≒ 3.622 gである[60]

換算かんさん一覧いちらん

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一部いちぶ概数がいすう

単位たんい グラム りょう きん その くに地域ちいき
ぜに市制しせい 5 g 110りょう 1100きん 中華人民共和国の旗 中国ちゅうごく
チー (ci) 3.86 g 110テール インドネシアの旗 インドネシア
3.78 g 110タヒル 1160カティ 215オンス シンガポールの旗 シンガポール
マレーシアの旗 マレーシア
ぜに (tsin) 3.77994 g 110りょう 1160きん 香港の旗 香港ほんこん
マカオの旗 マカオ
戔(もんめ 3.75652 g 11000ぬき 日本にっぽん (1871)
もんめ 3.75 g 日本の旗 日本にっぽん (1891-)
ぜにたいせい 中華民国の旗 台湾たいわん
きむ衡銭 3.7429 g 110きむ衡両 香港の旗 香港ほんこん
ぜに旧制きゅうせい 3.7301 g 110りょう 1160きん 中国ちゅうごく(–1929)
戔(もんめ 3.73 g 11000ぬき 日本にっぽん (江戸えど時代じだい)
マース (mas) 3.622 g 110テール フィリピンの旗 フィリピン
ぜに市制しせい 3.125 g 110りょう 1160きん 中国ちゅうごく(1929–59)

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 江戸えど時代じだい初期しょき鋳造ちゅうぞうかんがえられている加賀かがはなくだぎん量目りょうめ100もんめだが、「ひゃくもく」と表記ひょうきされている。『日本にっぽん貨幣かへい収集しゅうしゅう事典じてん』p81.
  2. ^ 銀貨ぎんかの「ぶん」との混同こんどうけるため、かねいちふんを「いち」といて区別くべつする場合ばあいもある(草間くさま(1815).
  3. ^ ながさの基本きほん単位たんいは「しゃく」でありこれをじゅうわりとして同様どうように0.1わりが1ふんである。すんしゃく補助ほじょ単位たんいで1わり相当そうとうする
  4. ^ 天秤てんびんによる質量しつりょう実測じっそく両替りょうがえ天秤てんびんおもひのとぎん小玉こだまぎん質量しつりょうはか目的もくてきのものである。
  5. ^ しん稿こう 両替りょうがえ年代ねんだいせきかぎ まき考証こうしょうへん』は「ひゃく"きゅうじゅう"もんめよんふんきゅうりん」としるしているなど誤植ごしょくによる異同いどうがある。
  6. ^ 明治めいじ4ねん5がつ10日とおか(1871ねん6がつ27にち太政官だじょうかん布告ふこくだい267では、「ぜに」の異体いたいである「戔」をもちいている。

出典しゅってん

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  1. ^ 広辞苑こうじえん』「もんめ」p2209.
  2. ^ a b c こう漢和かんわ辞典じてん 上巻じょうかん』「勹部-もんめ(1410)」,p416.
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  4. ^ a b c d e f 国史こくしだい辞典じてん』「もんめ銀貨ぎんか単位たんい)」, p920.
  5. ^ a b c 国史こくしだい辞典じてん』2かんぎん」, p697.
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  26. ^ 小泉こいずみ(1974), p220-222.
  27. ^ 小泉こいずみ(1974), p255-256.
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参考さんこう文献ぶんけん

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  • 石原いしはら幸一郎こういちろう日本にっぽん貨幣かへい収集しゅうしゅう事典じてん原点げんてんしゃ、2003ねん 
  • 岩田いわた重雄しげお近世きんせいにおける質量しつりょう標準ひょうじゅん変化へんか」『計量けいりょう研究けんきゅうだい1かんだい1ごう日本にっぽん計量けいりょう学会がっかい、1979ねん、5-9ぺーじNAID 110002345649NDLJP:10631741 
  • 草間くさま直方なおかたさん貨図彙』1815ねん 
  • しょうでんあつし日本にっぽん貨幣かへい至文しぶんどう、1958ねん 
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  • 小泉こいずみ袈裟けさしょう度量衡どりょうこう歴史れきし』コロナしゃ、1961ねん5がつ30にち 
  • 小泉こいずみ袈裟けさしょう歴史れきしなか単位たんい総合そうごう科学かがく出版しゅっぱん、1974ねん 
  • 三上みかみ隆三りゅうぞう江戸えど貨幣かへい物語ものがたり東洋経済新報社とうようけいざいしんぽうしゃ、1996ねんISBN 978-4-492-37082-7 
  • 西脇にしわきやすし 校訂こうていへんたいわれしょくかん -小判こばん坂倉さかくら九郎くろう秘録ひろく-』書信しょしんかん出版しゅっぱん、2001ねんISBN 4-901553-03-8 
  • 笹原ささはら宏之ひろゆき国字こくじ位相いそう展開てんかい三省堂さんせいどう、2007ねんISBN 978-4-385-36263-2 
  • 瀧澤たきざわ武雄たけお西脇にしわきやすし日本にっぽんしょう百科ひゃっか貨幣かへい」』東京とうきょうどう出版しゅっぱん、1999ねんISBN 4-490-20353-5 
  • 田谷たや博吉ひろきち近世きんせい銀座ぎんざ研究けんきゅう吉川弘文館よしかわこうぶんかん、1963ねんISBN 978-4-6420-3029-8 
  • 二村にむら隆夫たかお 監修かんしゅう へん丸善まるぜん 単位たんい辞典じてん丸善まるぜん、2002ねん 
  • 国史こくしだい辞典じてん編集へんしゅう委員いいんかい へん国史こくしだい辞典じてん4かん吉川弘文館よしかわこうぶんかん、1984ねん 
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  • 明治めいじ財政ざいせい編纂へんさんかい へん明治めいじ財政ざいせいだい11かん通貨つうか明治めいじ財政ざいせい発行はっこうしょ、1905ねん  近代きんだいデジタルライブラリー
  • 大蔵省おおくらしょう編纂へんさんしつ へん明治めいじ大正たいしょう財政ざいせいだい13かん通貨つうか預金よきん資金しきん大蔵省おおくらしょう、1939ねん 
  • 新村しんむらいずる へん広辞苑こうじえん だい5はん岩波書店いわなみしょてん、1998ねん 
  • 諸橋もろはし轍次てつじ鎌田かまたただし米山よねやま寅太郎とらたろう へんこう漢和かんわ辞典じてん 上巻じょうかん大修館書店たいしゅうかんしょてん、1984ねん 
  • 江戸えどほん両替りょうがえ仲間なかまへん、三井高維校註 へんこう両替りょうがえ年代ねんだい はらへん岩波書店いわなみしょてん、1932ねん 
  • 三井みついだかへんしん稿こう 両替りょうがえ年代ねんだいせきかぎ まき考証こうしょうへん岩波書店いわなみしょてん、1933ねん 
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外部がいぶリンク

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関連かんれん項目こうもく

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質量しつりょう単位たんい
キログラム
SI単位たんい
グレーン 常用じょうようオンス 常用じょうようポンド もんめ きん ぬき
1 kg = 1 ≈ 15432 ≈ 35.274 ≈ 2.2046 ≈ 266.67 ≈ 1.6667 ≈ 0.26667
1 gr = 0.00006479891 = 1 ≈ 0.0022857 ≈ 0.00014285 ≈ 0.0172797 ≈ 0.000107998 ≈ 0.0000172797
1 oz = 0.028349523125 = 437.5 = 1 = 0.0625 ≈ 7.5599 ≈ 0.047249 ≈ 0.0075599
1 lb = 0.45359237 = 7000 = 16 = 1 ≈ 120.96 ≈ 0.75599 ≈ 0.12096
1 もんめ = 0.00375 ≈ 57.871 ≈ 0.13228 ≈ 0.082673 = 1 = 0.00625 = 0.001
1 きん = 0.6 ≈ 9259.4 ≈ 21.164 ≈ 1.3228 = 160 = 1 = 0.16
1 かん = 3.75 ≈ 57871 ≈ 132.28 ≈ 8.2673 = 1000 = 6.25 = 1