ラム (アルバム)

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『ラム』
ポール&リンダ・マッカートニー の スタジオ・アルバム
リリース	1971年ねん5月がつ21日にち (1971-05-21)
録音ろくおん	1970年ねん10月がつ16日にち (1970-10-16) - 1971年ねん3月がつ1日にち (1971-3-1) CBS Studios NY, A&R Studios NY, Sunset Sound Recorders Studio LA
ジャンル	ロック
時間じかん	44分ふん10秒びょう
レーベル	アップル/EMI
プロデュース	ポール・マッカートニー
専門せんもん評論ひょうろん家かによるレビュー
Allmusic link Rolling Stone (not favorable) link
ポール&リンダ・マッカートニー アルバム 年表ねんぴょう
マッカートニー（ポール・マッカートニー） （1971年ねん (1971)） ラム （1971年ねん (1971)） ワイルド・ライフ（ポール・マッカートニー&ウイングス） （1971年ねん (1971)）

『ラム』（英語えいご: Ram）は、1971年ねんに発表はっぴょうされた“ポール・マッカートニー&リンダ・マッカートニー”によるアルバム。全ぜん英えいで2週しゅう1位い、全米ぜんべい2位いを記録きろく。

解説かいせつ

初はつとなるポール・マッカートニーとリンダ・マッカートニーによる共同きょうどうクレジットにより発売はつばいされた。前作ぜんさくはマッカートニーが全すべての楽器がっきを一人ひとりで演奏えんそうしたが、本ほん作さくに関かんしては選抜せんばつされた外部がいぶのミュージシャンも多数たすう参加さんかしている。

1970年ねん10月がつ、マッカートニーと家族かぞくはニューヨークへ移動いどう。そこで、本ほん作さくの制作せいさくを開始かいしすることとなった 。最初さいしょに外部がいぶミュージシャンの選考せんこうを開始かいし。そして、セッション・ギタリストのデヴィッド・スピノザとヒュー・マクラッケン、後のちにマッカートニー率ひきいるバンド『ウイングス』の第だい1期きメンバーとなるドラマーのデニー・シーウェルが起用きようされた。

録音ろくおんは同月どうげつの初旬しょじゅん頃ごろよりニューヨークのCBSスタジオで開始かいし。録音ろくおんの大半たいはんはこのスタジオで終了しゅうりょうし、1971年ねんの2月がつよりニューヨークのA&Rスタジオで楽曲がっきょくへのオーバーダビング等とうが施ほどこされる。この過程かていで、ジョージ・マーティンにより手掛てがけられたニューヨーク・フィルハーモニックによるオーケストラの演奏えんそうがオーバーダビングされた。そして、翌月よくげつ3月がつにロサンゼルスのスタジオ「サウンド・レコーダーズ・スタジオ」にて最終さいしゅう的てきなオーバーダビング及およびミキシングを施ほどこし、作業さぎょうは完全かんぜんに終了しゅうりょうした。

リンダは全編ぜんぺんに渡わたりコーラスを担当たんとうし、数すう曲きょくでマッカートニーとデュエットしている。イギリスでは、2週しゅう連続れんぞく第だい1位い、アメリカの「ビルボード」誌しでは、最高さいこう第だい2位いを獲得かくとくしているが、トップ10内ないに24週間しゅうかんもランクされるロング・セラーとなった。1971年度ねんど年間ねんかんランキングでは第だい38位い。「キャッシュボックス」誌しでも、最高さいこう第だい2位いを獲得かくとくし、1971年度ねんど年間ねんかんランキングでは第だい9位いを記録きろくしている。アメリカでは100万まん枚まい以上いじょうの売上うりあげも達成たっせいした。

後のちにマッカートニーによる変名へんめいプロジェクト『パーシー“スリルズ”スリリントン』名義めいぎでクラシック・アルバム『スリリントン』が発売はつばいされた。こちらは収録しゅうろく曲きょく全曲ぜんきょくをオーケストラで演奏えんそうした本ほん作さくのカバー・アルバムである。

1993年ねんには「ポール・マッカートニー・コレクション」と題だいした、マッカートニーのスタジオ録音ろくおん作品さくひんが全すべて当時とうじの最新さいしんリマスタリングを施ほどこされ再さい発売はつばいされるプロジェクトの一環いっかんでボーナストラックを付属ふぞくし再発さいはつ、2012年ねん5月がつ21日にちには、最新さいしんリマスタリングを施ほどこした「ポール・マッカートニー・アーカイヴ・コレクション」の一環いっかんで、CD単体たんたいの通常つうじょう盤ばん、未み収録しゅうろく曲きょくやデモ音源おんげん等とうを収録しゅうろくした2枚まい組ぐみの『デラックス・エディション』、制作せいさく秘話ひわやリンダにより撮影さつえいされた写真しゃしん等とうを収おさめた112ページにも及およぶブックレット、秘蔵ひぞう映像えいぞうを収おさめたDVD、本ほん作さくのモノラル・バージョンを収録しゅうろくしたCD等とうを収録しゅうろくしたCD4枚まい組ぐみ＋DVD1枚まい組ぐみの『スーパー・デラックス・エディション』として再発さいはつされた。

『ローリング・ストーン』誌しの「歴代れきだい最高さいこうのアルバム500選せん」に選えらばれている。

楽曲がっきょく

「アンクル・アルバート〜ハルセイ提督ていとく」は北米ほくべい・南米なんべい地域ちいきでシングル・カットされ、アメリカでは1位いになりグラミー賞しょうでは最優秀さいゆうしゅうアレンジメント賞しょうを獲得かくとく。また、イギリス及およびユーゴスラビアでは「バック・シート」がシングル・カットされ、イギリスで最高さいこう位い39位いを記録きろくしている。さらに、日本にっぽんやヨーロッパ地域ちいきでは「出でておいでよ、お嬢じょうさん」が、オセアニア地域ちいきでは「アンクル・アルバート〜ハルセイ提督ていとく」と「出でておいでよ、お嬢じょうさん」の2枚まいがシングルカットされている。このように、各国かっこくの特色とくしょくに合あわせるように、それぞれのシングルがカットされている。

ボーナス・トラックには、マッカートニーのソロとしては初はつのシングル「アナザー・デイ」を収録しゅうろく。イギリスで2位い、アメリカ5位いを記録きろくした。

収録しゅうろく曲きょく

Side 1

1. トゥ・メニー・ピープル - "Too Many People" (Paul McCartney)
2. 3本ほん足あし - " 3 Legs" (Paul McCartney)
3. ラム・オン - "Ram on" (Paul McCartney)
4. ディア・ボーイ - "Dear Boy" (Paul & Linda McCartney)
5. アンクル・アルバート〜ハルセイ提督ていとく - "Uncle Albert/Admiral Halsey" (Paul & Linda McCartney)
6. スマイル・アウェイ - "Smile Away" (Paul McCartney)

Side 2

1. 故郷こきょうのこころ - "Heart of the Country" (Paul & Linda McCartney)
2. モンクベリー・ムーン・デライト - "Monkberry Moon Delight" (Paul & Linda McCartney)
3. 出でておいでよ、お嬢じょうさん - "Eat at Home" (Paul & Linda McCartney)
4. ロング・ヘアード・レディ - "Long Haired Lady" (Paul & Linda McCartney)
5. ラム・オン - "Ram on" (Paul McCartney)
6. バック・シート - "The Back Seat of My Car" (Paul McCartney)

1993年ねんリマスター盤ばんのボーナス・トラック

13. アナザー・デイ - "Another Day" (Paul & Linda McCartney)
14. オー・ウーマン、オー・ホワイ - "Oh Woman, Oh Why" (Paul McCartney)

レコーディングメンバー

• ポール・マッカートニー - ボーカル、バッキング・ボーカル、ベース、アコースティックギター、エレクトリック・ギター、ピアノ、ウーリッツァー、キーボード、ウクレレ、ドラムス、パーカッション、タンバリン
• リンダ・マッカートニー：バッキング・ボーカル、リードボーカル on "Long Haired Lady"
• デヴィッド・スピノザ：ギター
• ヒュー・マクラッケン：ギター
• デニー・シーウェル：ドラムス
• ヘザー・マッカートニー：バッキング・ボーカル on "Monkberry Moon Delight"
• マービン・スタム：フリューゲルホルン on "Uncle Albert/Admiral Halsey"
• ニューヨーク・フィルハーモニック on "Uncle Albert/Admiral Halsey" and "The Back Seat of My Car"

外部がいぶリンク

• RAM | PaulMcCartney.com
• RAM (2012 Remaster) | PaulMcCartney.com
• Paul-And-Linda-McCartney-Ram - Discogs (発売はつばい一覧いちらん)